JPH01317346A - 海水系養殖魚の外部寄生虫駆除方法 - Google Patents

海水系養殖魚の外部寄生虫駆除方法

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JPH01317346A
JPH01317346A JP63293787A JP29378788A JPH01317346A JP H01317346 A JPH01317346 A JP H01317346A JP 63293787 A JP63293787 A JP 63293787A JP 29378788 A JP29378788 A JP 29378788A JP H01317346 A JPH01317346 A JP H01317346A
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宮原 邦之
Shigeto Shibahara
柴原 重登
Kunio Nishimura
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ZENKOKU GYOGYO KYODO KUMIAI RENGOKAI
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は海水系養殖魚に寄生する外部寄生吸虫(以下
、寄生虫と略記する。)の駆除方法に関する。
(ロ)従来の技術 海水系の養殖場のハマチ、ブリ等に寄生虫が寄生すると
、それらの成長が阻害され、ついには斃死するか、斃死
しないまでも魚体が変色して商品価値が低下する。その
ような寄生虫には体表面寄生のBenedenia 5
eriolaeと魚虻葉寄生のHeteraxineh
eterocercaの2種が主なものとして挙げられ
る。
さらに、最近、ブリやンマアジの養殖場において、ウオ
ジラミ類の一種であるカリゲス(Caligusspi
nosus)の寄生による被害が問題になっている。
これらの寄生虫の魚体着生は、比較的に外洋水の影響の
強い水域における小割方式を採用している養殖場におい
てこの傾向が大きいとされている。
養殖魚の種類または魚の成長度毎に漁網で一定海面を区
画して養殖する小割方式において、有機錫系の魚網防汚
剤が開発され網地の付着生物の着生防止が効果的に行わ
れているときは、その普及と並行して前記、寄生虫によ
る被害も減少していたが、周知のように公害的見地から
有機錫系の漁網防汚剤が使われなくなった養殖場におい
て再びこの寄生虫による被害が発生し問題になっている
養殖場の寄生虫の駆除は寄生虫卵の竹化を含め寄生虫の
生活史の日程と魚・卵に体する駆除効果の差を考慮して
周期的に駆除処理を実施する必要があるとされているか
、その対策として古くより淡水浴法および濃塩水浴法が
知られており(江草周三著、恒星社厚生閣、昭和59年
5月10日発刊「魚の感染病J P−468,P−47
2) 、また、駆除剤を用いる方法として薬浴法が検討
されている(静岡水産試験場、昭和40年魚病対策に対
する研究報告(1966)保科利−r Beneden
ia 5eriolaeに関する研究」;[魚病研究J
  l (2) 1967.1笠原正五部「過酸化ピク
リン酸ナトリウムによるハマチ寄生吸虫の駆除について
」;[魚病研究J 、4 (2)1970J大岩端之・
南沢篤「過炭酸ソーダによるハマチの外部寄生虫Ben
edeniaの駆除について=1」:「魚病研究J  
5 (2)1971J笠原正五部[ハマチの外部寄生吸
虫に対する過酸化リン酸二ナトリウム薬浴法の検討」;
魚病研究 2(2) 1968.1藤田矢部「蓄養ブリ
に寄生するカリゲスの駆除」など)。
(ハ)発明が解決しようとする課題 周知の淡水浴法、濃塩水浴法とは、船種等に用意した淡
水または濃塩水中に魚をすくい上げて3〜6分間浸漬処
理することにより、寄生虫を淡水または濃塩水の浸透圧
により活力を失わせ、魚体より脱落・死亡させるもので
あるが、この方法は処理水の塩濃度が海水と異なること
により魚の生態に影響がある上、処理を実施する養殖場
まで用水を運搬しなければならない不便があり、とくに
大量の魚を処理する場合、実施上重大な困難を伴う。こ
れに対し薬浴法は、面述の文献にも記載されているよう
に過酸化ピロリン酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、過
酸化リン酸二ナトリウム、0゜0−ジメチル−2,2,
2−トリクロロ−1−ヒドロキンエチルホスポン酸、そ
の他動力面で必ずしも推奨されないまでらホルマリン、
氷酢酸等の薬剤の作用を利用して、寄生虫を魚体より駆
除しようとするものであり、相応の効果が確認されてお
り、かつ上記淡水浴、濃塩水浴法の不利を一部解決し得
るものである。
しかし乍ら、従来の薬浴法において検討され薬効が認め
られている薬剤は、その化学的物理的性状にもとづく使
用上の難点がある。
即ち、薬浴法も淡水浴、濃塩水浴法同様、魚を一定の区
画内に収容し、処理するが、これら前掲の化学薬剤は海
水中でアルカリ性を呈して海水の性状を変化させるか、
およびまたは海水に難溶であり海水中で無機沈澱物を形
成し魚の鯰に付着して呼吸困難をきたすおそれがあり、
あるいは危険であり、その使用方法については魚の生1
yに与える影響を考え充分な注意が必要である。
とくに、上記海水に難溶性であることによって予め淡水
に溶解した溶液を用意しなければなみず大工使用の場合
の設備上、労力上の被害は重大であり、魚業者らの採用
し得る現実的実施方法とはいえない。
この発明は、従来の方法のような不利・困難を全く伴う
ことなく大量処理においても容易な操作で効率よく処理
し、養殖魚に寄生ずる寄生虫を駆除する方法を提供しよ
うとするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明は、海水系養殖場の#殖魚を通水を遮断し得る
隔壁をもって縮小された生簀内の遊泳区画に収−容し、
該区画内に過酸化水素を添加し、その濃度が200〜3
000ppm処理時間り月〜20分の範囲で適宜の条件
を選択して魚体を洗浄処理した後、隔壁を撤去すること
を特徴とする海水系養殖魚に寄生する外部寄生吸虫の駆
除方法を提供する。
この発明は、ハマチ、ブリ、カンバチ、シマアジまたは
鯛等海水系の養殖場生簀の縮小された魚の遊泳区画につ
いて直接過酸化水素水溶液を投与して実施される。各海
辺の養殖場生簀の大きさは必すしも一定ではないが通常
は水深的7〜IOm、平面積約100m’位であるf二
め、この大量の海水に対し有効量の過酸化水素を投与す
ることは全く経済的ではなく、故にこの発明においては
適宜単位の魚群を密集させ、かつ海水量を限定して実施
する。
この発明において駆除剤として用いる過酸化水素は、極
めて容易に海水に溶解、拡散して希釈するため、確実な
寄生虫の駆除効果を保証する濃度を維持するために、例
えばプラスチックスシートのような通水を遮断する薄布
をもって生簀の一部を囲繞した上で過酸化水素水溶液を
例えばポンプか、またはバケツをもって撒水または一時
に投入する。遊泳区画(処理区域)の縮小範囲はとくに
限定されないが、処理を希望する魚群の大きさ、規模に
応じ決められ、例えば第1図に示すようにプラスチック
スシートをもって海水中に処理槽を形成設置するか、ま
たは第2図に示すように魚群の遊泳する生簀の魚網に外
接するごとくプラスチックスノートをもって全周をでき
るだけ海底に達するようにカーテン状にたらし、囲繞す
るか、または第3図に示すように縮小された魚群の遊泳
する生簀をその魚網に外接するごとくプラスチックスシ
ートをもって全周と底面をプールを形成するようにして
囲繞する。かくして第1図に示す処理槽については養殖
生簀中の魚をすくい上げて処理槽中に移槽し、処理した
後、槽を解体して魚を元の生簀中に放流するようにして
実施し、第2図の場合は既述のごとくプラスチックスシ
ートをもって生簀を囲繞した上で魚網の底をできるだけ
引き上げて魚群をここに密集さ什処理した後、魚網を元
にもどしかつ、プラスチックスノートを撤去する。
また第3図の場合は予め養殖生簀の漁網の底を引き上げ
た後、既述のごとく漁網の全周と底面をプラスチックス
シートで囲繞したプール内に魚群を密集させ処理した後
、プラスチックスシートを撤去し、漁網を元にもどす。
これらのいずれの方式においても生簀平面を適宜に縮小
することは任意である。かく、これら縮小された処理区
画内で処理する実施方式を採用することによって、確実
に所望する過酸化水素濃度を維持して駆除処理を実施す
ることができる。
過酸化水素は発明者らの検討により以下の処理条件を実
施することにより魚体に寄生するB、5eri−o1a
e%11.heterocerca及びCaligus
 sp、の駆除に有効に作用すること、およびこの発明
の処理手順に従って使用するための好適な性状を有する
ことが確かめられた。
すなわち、生簀に添加される過酸化水素水溶液の濃度は
とくに限定されるものではないが、魚体に直接ふりかか
り影響を与えることを配慮して、通常35%以下の6度
で任意に海水で希釈して用いるのが好ましい。また生簀
内における魚体の過酸化水素による処理は海水中濃度を
200〜3oooppmに維持し、処理時間を1〜20
分の範囲に保持して行われるが、維持濃度と処理時間は
寄生中の駆除効果と魚体の生態に対する影響度について
相互に依存関係を有し、上記濃度以下及び処理時間以下
では寄生中の駆除効果が充分でなく、上記濃度以上およ
び処理時間以上では魚体に対する影響の危険が生ずるの
で、上記の濃度と時間の範囲内で条件を適宜に組み合わ
せて実施することが好ましく、且つ、より好ましい範囲
として過酸化水素水溶液濃度400−1000pl)n
+、処理時間3〜lO分の範囲内で選択して実施するこ
とがとくに推奨される。
かくして魚群を予め縮小した遊泳区画内に導き、これに
過酸化水素水溶液を添加して魚体を洗浄処理した後、隔
壁用の薄布を撤去することによって終了する。なお、過
酸化水素水溶液を添加して上記濃度に均一分散する方法
としては、公知の種々の方法が適用できるが、実用上、
上記区画上部から過酸化水素水溶液を散布して行うのが
好ましい。
このような添加処理により、区画内の魚の遊泳による撹
拌作用と相俟って、区画内で短時間で均一な濃度が調整
できる。このような化学剤による処理において寄生中の
駆除効果の他、最も留意しなければならないことは処理
後における魚の生態の異状および斃死の有無である。即
ち魚影濃度の高い狭められた区画内の正常ではない環境
で処理されるため、処理にあたっては、魚が過酸化水素
に接触する時間を所定濃度においてでさるた(J短縮す
る必要があるが、この点適酸化水素は海水に任意の濃度
で極めて容易に溶解し、魚群の遊泳により、均−且つ速
やかに拡散するため、魚体の生育に全く障害のない過酸
化水素濃度t5よび処理時間を調整して実施することか
可能である。
(以下余白) 実験例1 三重県の某海水系養殖場で昭和62年1り月小割方式に
より飼育中の体長25〜30cm、体重的800 g、
何れもB、5eriolaeが寄生している1年魚のハ
マチ3尾を選択して供試魚とし、過酸化水素水溶液によ
る該寄生中の駆除効果を実験室的に試験した。即ち、7
5g容ポリ容器に18°Cの海水50Qを入れ、過酸化
水素を各濃度になるように加えて、エアレーションを行
いながら、寄生中の付着しているハマチを入れた。そし
て一定時間処理した後、清海水に戻し、96時間後の魚
体への影響を観察し、対照区と比較した。
寄生虫の除去率を求める方法は次の手順で行った。先ず
処理後の各海水をプランクトンネットで濾過し脱落した
寄生虫数を計数した。処理後96時間飼育した魚体に残
存している寄生虫数を計a+++し、下式により除去率
を求めた。
実験結果を第1表に示す。
第1表 過酸化水素による寄生虫防除効果実験例2 過酸化水素と池の過酸化物を海水中−・添加したときの
性状を試験した。各化合物を純水で5w/V%になるよ
うに調製し、ICの濾過海水に各処理剤を所定濃度にな
るよう添加した。その時、過酸化水素以外は白く濁った
ので、海水の性状を調べた。その結果を第2表に示す。
(以下余白) 第2表 実施例1 三重県にある某ハマチ養殖場において寄生虫の駆除を実
施した。第1図に示す漁網(1)で形成した生簀(2)
の隣の別の生簀(2’ )内にポリエチレンノート(3
)て囲繞した] mX2mX1.5mの海水プール(4
)を作り、これに2m3の海水を充たし、予め用意した
3 w / v%の過酸化水素水溶液をプール(4)の
海水中濃度が400.ppmになる量をポンプで添加し
た。元の生簀(2)より約1に9のハマチをたちですく
い上げ約300尾をプール(4)に移した。
このハマチにはB、5eriolaeが平均30〜60
匹生着していた。ハマチは密集状態で5分間放置された
後、プール(4)を解体し、ハマチを生!(2′)中に
放流した。このときのプール(4)の過酸化水素濃度は
l 50 ppmであった。
3時間後ハマチを10尾ランダムにすくい上げ、B、5
eriolaeの生着状況を調べた結果、全く観察され
なかった。
数日間、ハマチの斃死魚や餌の摂取状況を観察したが全
く異状は認められなかった。
実施例2 前記、養殖場において、第2図に示す一辺10m、深さ
IOmのハマチ生簀(2)をビニールノート(3)を水
深6mまで生簀(2)を形成する漁網(1)に外接する
ようにカーテン状にたらし、生簀(2)を囲繞した。
この生簀(2)には1尾約700gのハマチが約1万尾
生育しており、そのハマチにはB、5eriolaeが
平均20〜50匹生着していた。
生簀の漁網(1)の底部(1′)を水深約2mまでたく
し上げてハマチを約200m’の縮小された生簀中で密
集状態にした。直ちに予め用意した2w/V%の過酸化
水素水溶液を海水200m’中の濃度か500ppmに
なる量、ポンプて1分間でシャワー状に添加した。
15分間放置後、生簀を囲っていたビニールノー ト(
3)を撤去し、ハマチを元の生簀(2)中にもとした。
撤去前生簀の過酸化水素濃度は1100ppであった。
ハマチの斃死魚や餌の摂取状況は、数日間寄生虫の生着
数は24時間後に観察及び調査した。その結果死亡した
か、または弱まったハマチは観察されず、ランダムに採
取した10尾のハマチに:ま寄生虫の生着は全く認めら
れtかった。
実施例3 前記、ハマチ養殖場において第3図に示す一辺10m、
ffiさlomの養殖生簀(2)に生育する約1万尾の
ハマチにはB、5eriolaeが1尾平均20〜50
匹生着していた。
生簀(2)の漁網(1)の底部(1′)を水深約2mま
でたくし上げ、ハマチを約200m’の縮小された区画
に密集状態とした。直ちにビニールノート(3)をもっ
て縮小された漁網(1)に外接するように包みプール(
4)を形成せしめ、これに過酸化水素水溶液をプール(
4)内の濃度が4001)pnlになる量、ポンプで3
0秒間でシャワー状に添加した。5分間放置後ビニール
ノート(3)を撤去し、生簀(2)を元の状態にもどし
た。
24時間後ランダムにすくい上げたハマチには寄生虫の
生着は認められず、また数日後まで観察した結果、死亡
した魚は皆無てあり食餌の摂取状態ら良好でめった。
実験例3 静岡具の某海水系養殖場で昭和63年10月小別方式に
より飼育中の体長的30cm、体重約1kLI、何れも
Caligus sp、か寄生している3年魚のンマア
ジを選択して供試魚とし、過酸化水素水溶液による該寄
生虫の駆除効果を実験室的に試験した。
7El容ポリ容器に158Cの海水50Cを入れ、過酸
化水素を各alfになるように加えて、エアレーンヨン
を行いながら、寄生虫の付着しているンマアジを各3尾
大れた。そして一定時間処理した後、清海水に戻し、9
6時間後の魚体への影響を観察し、対照区と比較した。
寄生虫の除去率を求める方法は次の手順で行った。先ず
処理後の各海水をプランクトンネットで濾過し脱落した
寄生虫数を計数した。処理後96時間飼育した魚体に残
存している寄生虫数を計数し、下式により除去率を求め
た。
実験結果を第3表に示す。
(以下余白) 第3表 過酸化水素による寄生虫防除効果実験例4 魚種や試験方法及び評価方法は、実験例3と同様の方法
でおこなった。
薬剤としては、文献に記載されているデツプテレックス
(乳剤・有効成分50%)を使用した。
実験結果を第4表に示す。
(以下余白) 第4表 過酸化水素との比較 デツプテレックスを使用した場合、寄生虫が完全に除去
出来る濃度は、100 ppmで1分間以上の接触が必
要である。しかし、薬剤との接触時間が3分以上になる
と、全ての魚体が死亡することから、寄生虫の処理剤と
しては非常に危険であり、実用上は使用できない。
また、デツプテレックスは農薬であり、人体への危険性
から使用するべき処理剤ではない。
実施例4 静岡県にある某ツマアジ養殖場において寄生虫の駆除を
実施した。第1図に示す漁網(1)で形成した生簀(2
)の隣の別の生簀(2′)内にポリエチレンンート(3
)て囲繞したlmX2mX1.5mの海水プール(4)
を作り、これに2m3の海水を充たし、予め用色した5
 w / v%の過酸化水素水溶液をプール(4)の海
水中濃度が300 ppmになる量をポンプで添加した
。元の生簀(2)よりIkf#のシマアノをたしてすく
い上げ約400尾をプール(4)に移した。
このツマアノにはCaligus sp、か平均40〜
70匹生着していた。シマアジは密集法帖で3分間放置
された後、プール(4)を解体し、ツマアンを生簀(2
′)中に放流した。このときのプール(4)の過酸化水
素0度はl OOppmであった。
3時間後ツマアジを5尾ランダムにすくい上げ、Cal
igus sp、の生着状況を調へた結果、全く観察さ
れなかった。
数日間、ツマアジの斃死魚や餌の摂取状況を観察したが
全く異状は認められなかった。
実施例5 前記、ンマアジII場において第3図に示す一辺l0m
5深さIOmの養殖生簀(2)に生育する約2000尾
のシマアジにはCaligus sp、が1尾平均30
〜50匹生着していた。
生簀(2)の漁網(1)の底部(l′)を水深約2mま
でたくし上げ、シマアジを約200m3の縮小された区
画に密集状態とした。直ちにビニールシート(3)を乙
って縮小された漁網(1)に外接するように包みプール
(4)を形成けしめ、これに過酸化水素水溶液をプール
(4)内の濃度か300ppmになる塁、ポンプで30
秒間でノヤワー状に添加した。
3分間放置後ビニルンート(3)を撤去し、生簀(2)
を元の状態にもどした。
24時時間後ンダムにすくい上げたシマアジには寄生中
の生着は認められ才、また数日後まで観察した結果、死
亡しn魚は皆無であり食餌の摂取状態も良好であった。
(ホ)発明の効果 この発明により、過酸化水素水か養殖魚に寄生するB、
5etiolae、 11.heterocerca、
 Caligus sp等の駆除に有効な作用を有する
ことが確認され、その適用技術条件を明らかにしたこと
によって以下のような効果がある。
1、生簀中の大量の養殖魚を縮小区画に収容したのみて
、海水中で直接寄生虫駆除を効率よ〈実施することを可
能とし、淡水浴、濃塩水浴法のごとく小規模、労働通事
的実施や他の過酸化物化合物を使用する場合のごとく、
予め淡水に溶かして使用しなければならない不便か解消
された。
これは過酸化水素か海水に任居、の濃度て容易に溶解し
、希釈する性状を利用し得たことによる効果である。
2 養殖魚の生態に影響を与えないで駆除効果を発揮す
る使用方法を採用することか可能でめり淡水浴、農塩水
浴法における魚に対する浸透圧の影響や他の過酸化物化
合物を使用する場合のごとく海水の性状に変化を与えた
り、生成沈澱物のよる呼吸困難を招来するような心配が
ない。これは上記1の過酸化水素の性状にもとづき、且
つ濃度と処理時間を偏色にコントロールできることによ
り得られる効果である。また、他の薬剤(農薬等)を使
用した場合のように魚類に対する危険性の心配がなく、
安全に処理出来る。
3、以上の効果にもとづき、漁業者が実施し得る実効あ
る現業的方法が提供された。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は、各々本発明の実施聾様を
示す装置の斜視図であり、第1図は実施例1及び4で用
いた装置、第2図は実施例2で用いた装置および第3図
は実施例3及び5て用いた装置を示す。 1・・・生簀を形成する漁網、 Io ・・・・底部漁網、 2 ・ 養殖生簀、 3・・・合成樹;上製ノート、 4・・−海水プール。 N1図 第 2 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、海水系養殖場の養殖魚を通水を遮断し得る隔壁をも
    つて縮小された生簀内の遊泳区画に収容し、該区画内に
    過酸化水素を添加し、その濃度が200〜3000pp
    m処理時間が1〜20分の範囲で適宜の条件を選択して
    魚体を洗浄処理した後、隔壁を撤去することを特徴とす
    る海水系養殖魚に寄生する外部寄生吸虫の駆除方法。 2、養殖魚の縮小された遊泳区画が、生簀内で通水を遮
    断し得る薄布をもって囲繞するか、またはプールを形成
    して成る請求項1記載の海水系養殖魚に寄生する外部寄
    生吸虫の駆除方法。
JP63293787A 1988-03-10 1988-11-18 海水系養殖魚の外部寄生虫駆除方法 Expired - Lifetime JPH0751028B2 (ja)

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