JPH01314742A - 刺繍糸および刺繍レース - Google Patents

刺繍糸および刺繍レース

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JPH01314742A
JPH01314742A JP14763188A JP14763188A JPH01314742A JP H01314742 A JPH01314742 A JP H01314742A JP 14763188 A JP14763188 A JP 14763188A JP 14763188 A JP14763188 A JP 14763188A JP H01314742 A JPH01314742 A JP H01314742A
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yarn
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fiber
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柳川瀬 武
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、刺繍糸、および、この刺繍糸を用いて刺繍
を施した刺繍レースに関する。
〔従来の技術〕
伸縮性を有する基布に対して刺繍を施す場合、基布の伸
縮性を阻害しないようにするため、出来上がった刺繍も
伸縮性を持つようにする必要がある。弾性繊維糸からな
る刺繍糸で刺繍を施せば、伸縮性を有する刺繍が得られ
る。
ところが、弾性繊維糸は、少しの張力でも伸びやすく、
しかも、摩擦係数が大きいため、弾性繊維糸のみからな
る刺繍糸では刺繍作業を行うことができない。
そこで、弾性繊維糸と非弾性の可溶性繊維糸とを引き揃
え、これらを非弾性繊維糸でカバーリングしてなる刺繍
糸が提案されている。この刺繍糸は、可溶性繊維糸で一
時的に伸長が制限され、しかも、カバーリングしている
非弾性繊維糸により刺繍糸表面に滑り易さが生じるよう
になる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来提案された刺繍糸は、はとんど実用化され
ていない。これは、刺繍工程においては、刺繍糸に対し
張力の付与・解除が繰り返されるが、張力が掛かって刺
繍糸が一旦伸長したのちに張力の解除がなされると、芯
糸の可溶性繊維糸が、カバーリングしている非弾性繊維
糸の間からループ状にはみ出し、下記■または■の問題
点が生じるからである。
■ 可溶性繊維糸のはみ出した部分が摩擦により切れる
ため、刺繍糸に張力が掛かったときに、弾性繊維糸の伸
びを抑えられなくなる。
■ 刺繍糸を裏糸として使用するときに解舒性が悪くな
り、また、表糸として使用するときには刺繍針などへ絡
まりやすくなり、刺繍性が悪くなる。
以上のような事情から、伸縮性の基布に対し、これとと
もに伸縮する刺繍の施された刺繍レースが未だ実用化さ
れていないことは、言うまでもない。
そこで、この発明は、伸縮性のある刺繍を得ることがで
き、作業性および生産性が向上し、実用化可能な刺繍糸
を提供することを第1の課題とする。さらに、この発明
は、基布と共に伸縮して、基布の伸縮性をほとんど阻害
しない刺繍が施された刺繍レースを提供することを第2
の課題とする〔課題を解決するための手段〕 上記第1の課題を解決するため、請求項1.2および3
の各発明にかかる刺繍糸は、弾性繊維糸条と可溶性繊維
糸条を芯糸とし、同芯糸をカバーリングする非弾性繊維
糸条として、そのカバーリングの撚り方向と一致する方
向へ加熱された状態で熱セットされ解撚されてなる糸条
を用いるようにしている。
請求項2および3の各発明にかかる刺繍糸は、以上に加
えて、カバーリングの撚り方向と一致する方向へ加熱さ
れた状態で熱セットされ解撚されてなる糸条の上にさら
に非弾性繊維糸条がカバーリングされていて、すなわち
、ダブルカバーリングされていて、上側のカバーリング
の撚り方向が下側のカバーリングの撚り方向とは逆にな
るようにしている。
請求項3の発明にかかる刺繍糸は、以上に加えて、上側
の非弾性繊維糸条も、そのカバーリングの撚り方向と一
致する方向へ加熱された状態で熱セットされ解撚されて
なる糸条であるようにしている。
上記第2の課題を解決するため、請求項4の発明にかか
る刺繍レースは、伸縮性の基布に請求項1.2および3
の各発明にかかる刺繍糸を用いて刺繍を施し、その可溶
性繊維糸条を熔解除去するようにしている。
〔作   用〕
請求項1.2および3の各発明にかかる刺繍糸は、芯糸
をカバーリングしている非弾性繊維糸条が、カバーリン
グの撚り方向と一致する方向へ加熱された状態で熱セッ
トされ解撚されてなる糸条であるので、非弾性繊維糸条
の巻き付けが芯糸を締め付ける方向になされている。こ
れにより、同刺繍糸は、芯糸のはみ出し、および、芯糸
と非弾性繊維糸条とのずれが防がれる。
請求項2および3の各発明によれば、以上に加えて、カ
バーリングがダブルカバーリングであり、上側の非弾性
繊維糸条(以下「上糸」と称する)のカバーリングの撚
り方向が下側の非弾性繊維糸条(以下「下糸」と称する
)のカバーリングの撚り方向とは逆になっているので、
カバーリングのトルクバランスをとることができる。こ
れにより、刺繍糸のねじれを防ぐことができる。
請求項3の発明によれば、以上に加えて、上糸も、カバ
ーリングの撚り方向と一致する方向へ加熱された状態で
熱セットされ解撚されてなる糸条であるので、上糸の巻
き付けも下側の糸条を締め付ける方向になされている。
これにより、同刺繍糸は、芯糸のはみ出し、および、芯
糸と非弾性繊維糸条とのずれがより一層防がれる。
請求項4の発明によれば、基布に施された刺繍が伸縮性
を有する糸で形成されているので、刺繍が基布とともに
伸縮するようになっている。
〔実 施 例〕
この発明では、弾性繊維糸条および可溶性繊維糸条を芯
糸とする。芯糸としては、たとえば、弾性繊維糸条と可
溶性繊維糸条とを引き揃えたもの、弾性繊維糸条と可溶
性繊維糸条との合撚糸などが使用される。間合撚糸は、
弾性繊維糸条と可溶性繊維糸条とを甘撚りしたもの、た
とえば、20〜100T/mの撚り数で撚ったものが用
いられる。
芯糸に用いる弾性繊維糸条としては、たとえば、弾性繊
維糸、弾性繊維糸を非弾性繊維糸でカバーリングしてな
る被覆糸、弾性繊維糸と非弾性繊維糸との合撚糸などが
挙げられる。これらの非弾性繊維糸条としては、たとえ
ば、後述のものが使用される。
弾性繊維糸は、たとえば、ポリウレタン系弾性繊維糸、
ポリエステル系弾性繊維糸などの弾性合成繊維糸、ある
いは、ゴム糸が用いられるが、これらに限定されない。
弾性繊維糸は、たとえば、15〜55デニールのものが
好ましく、20〜40デニールのものがより好ましい。
これらの範囲の下限よりも細いと、刺繍糸の耐久性が低
くなることがあり、上限よりも太いと、刺繍後に可溶性
繊維糸条を溶解除去した場合、弾性繊維糸のパワーが強
く、このため、刺繍レースに凹凸が生じ、商品価値が低
くなることがある。
この発明にかかる刺繍糸は、その可溶性繊維糸条を熔解
除去した後に、30%以上の伸びが可能であることが好
ましい。このようにすると、刺繍を施す基布の伸縮特性
にもよるが、同刺繍糸による刺繍が施され、その可溶性
繊維糸条が溶解除去されてなる刺繍レースの刺繍部分の
伸縮特性を基布部分の伸縮特性に対応させやすい。
芯糸に用いる可溶性繊維糸条は、水、水溶液、スチーム
、有機溶媒などによって溶解除去できるものであれば、
どのようなものであってもよい。
たとえば、温水によって熔解するポリビニルアルコール
系繊維糸、ポリアルキレングリコール共重合ポリエステ
ル繊維糸、アルカリ水溶液によって加水分解しつつ除去
できる5−ナトリウムスルホイソフタル酸共重合ポリエ
ステル繊維糸、カルボン酸ナトリウムを導入したアクリ
ル繊維糸などの可溶性繊維からなる糸条である。この可
溶性繊維糸条は、その使用目的からして、ゴム状弾性を
有しないものであることは、もちろんである。
可溶性繊維糸条としては、たとえば、20〜200デニ
ールのものを用いる。20デニールよりも細いと、刺繍
時に糸切れが生じることがあり、200デニールよりも
太いと、刺繍糸が全体的に太くなり、刺繍性が悪くなる
ことがある。
前記芯糸を非弾性繊維糸条でカバーリングする。同非弾
性繊維糸条としては、加熱された状態で熱セットされ解
撚されてなる糸条(以下「加工糸条」と称する)を用い
る。そして、前記加工糸条は、その加熱の方向がカバー
リングの撚りの方向と一致するようにするのである。た
とえば、カバ−リングの撚り方向をZ方向(Zliす)
とする場合には、Z方向(Zfiす)に加熱された加工
糸条を用い、カバーリングの撚り方向をS方向(s撚り
)とする場合には、S方向(S t、Wす)に加熱され
た加工糸条を用いる。
上記のように、加工糸条の加熱の方向をカバーリングの
撚りの方向と一致させると、非弾性繊維糸条が芯糸を締
め付ける方向にカバーリングすることになり、上述のよ
うに、芯糸のはみ出し、および、芯糸と非弾性繊維糸条
とのずれを防ぐことができる。
前記加工糸条は、熱可塑性繊維糸条に仮撚法、加熱−熱
固定−解撚法などによって、加熱された状態で熱セット
され解撚されたものが使用される。たとえば、仮撚り機
を用い、そのヒータの温度を熱可塑性繊維糸条の材質の
軟化温度に応じて設定し、オーバーフィード率O〜マイ
ナス(−)18%、撚り数3500〜4700T/m、
巻き取りフィード率0〜15%という条件で行う。これ
らの範囲を外れると、加工糸条としての巻縮の回復姓お
よび巻縮形状が悪くなり、カバーリングに用いる糸およ
び刺繍後のレースの外観、品位が悪くなるおそれがある
非弾性繊維糸条としては、ゴム状弾性の全くないものま
たは低いもので、弾性繊維糸よりも摩擦係数の小さいも
のが使用される。たとえば、ナイロンなどの合成繊維、
レーヨンなどの再生繊維、綿糸などの天然繊維などのい
ずれか1つまたは2つ以上の非弾性繊維からなる糸条が
用いられる。
前記非弾性繊維糸条全体またはその一部分を所望の色に
染色しておくと、刺繍糸に所望の色、柄を持たせること
ができる。カバーリングをダブルカバーリングとし、上
糸に前記加工糸条ではなく、種々の糸条を用いると、刺
繍糸の光沢、風合、色などを種々設定できて、表糸とし
て使用したときに刺繍効果を上げることができる。
上糸に実撚りを有する非弾性繊維糸条を用いる場合には
、その実撚りの撚り数をたとえば50〜1500T/m
とし、追撚方向にカバーリングするのがよい。このよう
にすることにより、カバーリングが締め付ける方向とな
り、芯糸のはみ出しを防ぐのに有利である。
非弾性繊維糸条の太さは、たとえば、20〜300デニ
ールとする。20デニールよりも細いと、刺繍時に糸切
れが生じたり、刺繍柄の効果が低下したりすることがあ
る。また、300デニールよりも太いと、裏糸として使
用する場合に1コツプあたりの巻き取り長さが短くなっ
て生産効率が低下することがあり、表糸として使用する
場合に刺繍性が悪くなったり刺繍柄が厚くなったりする
ことがある。
前記カバーリングは、たとえば、ドラフト1.5〜3.
0、撚り数50 (1−2000T/m、巻き取り比8
5〜110%という条件で行う。なお、シングルカバー
リングする場合には、撚り数1000〜2000T/m
とし、ダブルカバーリングする場合には、下糸の撚り数
500〜1500T/mとするのがよい。これらの範囲
を外れると、刺繍性が低下したり、刺繍の外観および品
位を損なうことがある。
カバーリングは、シングルで行うようにしてもよいが、
このようにすると、刺繍糸がループを作ったり弛んだり
したときに、刺繍糸がねじれてしまい、作業に支障をき
たすことがある。そこで、カバーリングをダブルカバー
リングとし、上糸のカバーリングの撚り方向が下糸のカ
バーリングの撚り方向とは逆になるようにするのが好ま
しい。
このようにすると、カバーリングのトルクバランスをと
ることができ、刺繍糸のねしれを防ぐことができる。こ
のようにする場合、上糸のカバーリングの撚り数は、た
とえば、下糸のカバーリングの撚り数の85〜110%
とする。
この発明にかかる刺繍糸は、芯糸、特に、可溶性繊維糸
条のはみ出しが少ないか、または、はとんどないかもし
くは全くない。これにより、同刺繍糸は、可溶性繊維糸
条の切れを防ぐことができ、裏糸として使用したときに
解舒性が良好になり、表糸として使用したときに刺繍針
などへの絡まりが発生しにくくなる。したがって、刺繍
を作るときに、作業性および生産性が良く、実用化可能
である。
また、この発明にかかる刺繍糸は、嵩張らないため、刺
繍時の裏糸の1コンブあたり、あるいは、表糸の1ボビ
ンあたりの、各巻き取り長さを長くすることができる。
一般に、刺繍糸は、表糸に用いる場合、刺繍の柄や模様
などに合わせて、太さ、色などを適宜設定でき、刺繍針
などに絡まりにくいことが好ましい。また、裏糸に用い
る場合、強度のゆるす限り細い方がよく、均斉度が良好
で、トルクバランスがとれていて、解舒性が良いことが
好ましい。
この発明にかかる刺繍糸は、太さを適宜設定することが
でき、しかも、色も上記のように所望のものとすること
ができ、刺繍針などに絡まりにくいので、表糸として用
いることができる。また、この発明にかかる刺繍糸は、
所望の強度で細くすることができ、均斉度が良く、トル
クバランスのとれたものとすることができ、解舒性が良
好なので、裏糸として用いることもできる。
この発明にかかる刺繍糸は、たとえば、糸巻きに巻き取
ったり、コツプ(いわゆる「まゆ」)にしたりして、刺
繍装置またはミシンなどを用いて基布に刺繍を施すのに
用いられる。刺繍の条件、刺繍装置やミシンなどには、
特に制約はない。
この発明にかかる刺繍糸は、基布の伸縮性の有無に関わ
らず、あらゆる基布への刺繍に用いることができる。な
かでも、伸縮性の基布へこの発明にかかる刺繍糸による
刺繍を施し、その可溶性繊維糸条を溶解除去することに
より、刺繍レースを得るようにするのが好ましい。この
ようにすると、伸縮性を有する刺繍が得られる。得られ
た刺繍レースは、基布の伸縮に伴って刺繍も伸縮するよ
うになっており、見栄えのするものとなる。前記熔解除
去の後に、必要に応じて、精練、染色、仕上げセットな
どを行ってもよい。
刺繍が表糸および裏糸で施される場合、表糸として請求
項1.2および3の各発明にかかる刺繍糸のいずれかを
用い、裏糸として請求項1.2および3の各発明にかか
る刺繍糸のいずれかを用いることができる。また、刺繍
が表糸および裏糸の区別のない刺繍糸で施される場合に
も、請求項1.2および3の各発明にかかる刺繍糸のい
ずれかを用いることができる。
なお、前記伸縮性の基布は、全体が弾性繊維だけからな
っていてもよいが、弾性繊維と非弾性繊維とからなって
いたり、非弾性繊維のみからなっていて構造的に伸縮性
を有するようになっていたりしてもよい。たとえば、弾
性繊維100%の織物または編物、弾性繊維糸と非弾性
繊維糸とからなる織物または編物、弾性繊維と非弾性繊
維とを混紡してなる糸を用いて作った織物または編物、
非弾性繊維のみからなる編物などであってもよい。前記
弾性繊維糸、非弾性繊維糸としては、たとえば、上述の
ものが使用される。
弾性繊維と可溶性繊維とを用いて基布を形成したり、基
布と可溶性布帛を重ね合わせたり、可溶性糊剤および/
または可溶性樹脂を基布に付着させておいたりすれば、
刺繍作業時に基布が伸縮するのを防ぐことができ、作業
が容易になる。しかも、刺繍後、その可溶性繊維、可溶
性布帛、可溶性糊剤および/または可溶性樹脂を熔解除
去することにより、基布が伸縮性を発揮するようになる
。前記可溶性繊維糸としては、たとえば、上、述のもの
が使用される。可溶性布帛は、可溶性繊維糸からなる織
地、編地などが使用される。前記可溶性糊剤としては、
たとえば、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、アルギン酸ソーダなどが使用される。前記可
溶性樹脂としては、たとえば、ポリエチレンオキサイド
樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアル
デヒド樹脂などが使用される。可溶性糊剤、可溶性樹脂
は、たとえば、それらを溶解して基布に塗布したり、溶
液液に基布を浸漬したりした後乾燥させることにより、
あるいは、それらをシート状に成形して可溶性シートと
して貼り付けることなどにより基布に付着することがで
きる。
前記可溶性繊維、可溶性布帛、可溶性糊剤および/また
は可溶性樹脂の種類に応じて、溶剤の種類を適宜選択し
、溶解処理の条件を設定すればよい。基布の可溶性繊維
、可溶性布帛、可溶性糊剤および/または可溶性樹脂の
溶解除去と、刺繍糸の可溶性繊維糸条の溶解除去とを同
時に行えるようにすれば便利である。それら可溶性のも
のとして、水で熔解できるものを使用していれば、刺繍
後の精練処理で熔解除去できるので、溶解処理のための
工程を新たに加えずにすむ。溶解処理と同時にまたはそ
の後に必要に応じ、弾性繊維糸などに付着しているオイ
ルを落としたり、その他の処理を行ったりしてもよい。
以下に、より具体的な実施例および比較例を示すが、こ
の発明は下記具体的実施例に限定されない。
一実施例1.2および比較例1,2− 上糸および下糸として、ナイロン6の加工糸条(東し株
式会社の「ウーリーナイロン」:40デニール−13フ
イラメント単糸)を用いた。この加工糸条ば、ヒータの
温度180°C、オーバーフィード率マイナス15%、
撚り数45507/m、巻き取りフィード率5%の条件
で仮撚りされたものであった。
弾性繊維糸条と可溶性繊維糸条とをそれぞれ1本ずつカ
バーリング機に供給し、同カバーリング機上で弾性繊維
糸条にドラフトをかけながら引き揃えて芯糸とし、第1
表に示すカバーリング条件にしたがってダブルカバーリ
ングを行い、刺繍糸を得た。
弾性繊維糸条として、ポリウレタン弾性糸(東し・デュ
ポン株式会社の[オペロンJT−127C:20デニー
ル、破断強さ18グラム、破断伸び率560%)を用い
た。可溶性繊維糸条として水溶性ポリビニルアルコール
系繊維糸(株式会社ニチビの「ツルブロン」:45デニ
ール−モノフィラメント)を用いた。
一実施例3− 弾性繊維糸条と可溶性繊維糸条の1本ずつからなる合撚
糸を芯糸とし、間合撚糸に合撚時と同し張力をかけてカ
バーリング機に供給したこと以外は、実施例1と同様に
して刺繍糸を得た。
合撚は、弾性繊維糸条に2,5のドラフトをかけ、LO
OT/mの撚り数で行った。
−実施例4− 弾性繊維糸条として、ポリウレタン弾性糸1本に3.0
のドラフトをかけながら、撚り数500T/mのZ撚り
で非弾性繊維糸をカバーリングしてなる被覆糸を用い、
同被覆糸にカバーリング時と同じ張力をかけたこと以外
は、実施例1と同様にして刺繍糸を得た。
前記ポリウレタン弾性糸として、東し・デュポン株式会
社の[オペロンJT−127C(20デニール、破断強
さ18グラム、破断伸び率560%)を用いた。前記非
弾性繊維糸として、ナイロン6の加工糸条35デニール
−10フイラメント(加熱方向:Z方向)を用いた。
一実施例5− 上糸として、綿糸80番手単糸(撚り数1200T/m
のZ方向の実撚りを有する)を用い、追撚方向にカバー
リングしたこと以外は、実施例2と同様にして刺繍糸を
得た。
一実施例6− 上糸として、レーヨン75デニール−30フィラメント
 (ブライト。撚り数300T/mのZ方向の実撚りを
有する)を用い、追撚方向にカバーリングしたこと以外
は、実施例2と同様にして刺繍糸を得た。
一実施例7および比較例3− 第1表に示すカバーリング条件にしたがってシングルカ
バーリングを行ったこと以外は、実施例1と同様にして
刺繍糸を得た。
実施例1〜7および比較例1〜3の各刺繍糸について、
伸長前後の外観、1コツプあたりの巻き取り長さ、およ
び、解舒性を調べて、結果を第1表に示した。
伸長前後の外観は、定伸張型引張試験機を用いて、試長
30cm、引張スピード30Cm/分で30%の定伸張
を刺繍糸に加えるという操作を3回繰り返し、その前お
よび後の刺繍糸の様子を肉眼で観察して、芯糸のはみ出
しが、はとんど無い(◎)〜(0)〜(△)〜多い(×
)で示した。
1コツプあたりの巻き取り長さは、各刺繍糸をコツプ巻
き上げたときにその巻き上げられた長さを測定し、ダブ
ルカバーリングのものについては実施例1を1.00と
し、シングルカバーリングのものについては実施例7を
1.00として比率を求めた。
解舒性は、上記コツプから手で刺繍糸を引き出したとき
に、引っ掛かりがほとんどなくスムースである(◎)〜
(○)〜(△)〜引っ掛かりが多い(×)で示した。
一実施例8〜14一 実施例1〜7の各刺繍糸を用い、第2表に示す糸使いに
より、通常の刺繍装置を用いて通常の刺繍条件で、裏面
に水溶性ポリビニルアルコール系繊維糸(株式会社ニチ
ビの「ツルブロン」)からなる可溶性織物を重ね合わせ
、水溶性ポリビニルアルコール系繊維糸(株式会社ニチ
ビの「ツルブロン」)で縁を縫合した基布に刺繍を施し
た。次いで、沸騰水中に1時間浸漬して、刺繍糸の可溶
性繊維糸および可溶性織物を溶解除去した後、精練、染
色、仕上げセットを順次行って刺繍レースを得た。
基布としては、ポリウレタン弾性糸(東し・デュポン株
式会社の[オペロンJT−127Cニア0デニール)と
、ナイロン6のマルチフィラメント糸(30デニール・
6フイラメント)とを、24ゲ一ジ/インチの編機(マ
イヤー製RE−4N)を用いて編み上げたパワーネット
を用いた。
得られた刺繍レースは、刺繍部分が基布部分と同様に伸
縮するものであった。なお、定伸張型引張試験機を用い
、グラブ法で、クランプ幅5cm、試長20cm、引張
スピード20印/分で2.25 kgまで伸張したとき
の伸びも第2表に示した。
−比較例4〜6− 比較例1〜3の各刺繍糸を用い、第2表に示す糸使いに
より、実施例8〜14と同様にして刺繍を施そうとした
が、刺繍時に糸切れなどのトラブルが発生し、刺繍する
ことができなかった。
実施例8〜14および比較例4〜6について、刺繍時に
トラブルが発生したか(×)、否か(○〜◎)を刺繍性
として第2表に示した。刺繍性の◎は○よりもスムース
に刺繍することができたことを示す。
第    2    表 (注)比較例では、刺繍時にトラブルが発生して刺繍す
ることができなかったので、伸びを調べられなかった。
第1表かられかるように、実施例の刺繍糸は、比較例の
ものに比べて、張力を加えた後も可溶性繊維糸条のはみ
出しが少ないか、あるいは、はとんどなく、解舒性が良
好である。また、実施例の刺繍糸は、コンブにしたとき
に、1コツプあたりの糸の長さが比較例のものに比べて
長くなっており、ダブルカバーリングしたものでは実施
例1および2が最も長かった。実施例の中でも、実施例
1および2の外観が他の実施例のものよりも良好であっ
た。
第2表かられかるように、実施例の刺繍糸を用いれば、
刺繍部分も伸縮性を有する刺繍レースが得られる。実施
例の各刺繍レースは、張力をかけて伸びを調べた後、張
力を解除すると、もとの状態に回復した。実施例8およ
び9では、他の実施例よりも刺繍性が良好であった。
〔発明の効果〕
請求項1.2または3の各発明にかかる刺繍糸は、以上
のように構成されているため、伸縮性のある刺繍を得る
ことができ、作業性および生産性が向上し、実用化可能
なものである。
請求項2および3の各発明にかかる刺繍糸は、上記に加
えて、トルクバランスのとれたものとなり、作業性を一
層向上させることができる。
請求項3の発明にかかる刺繍糸は、上記に加えて、カバ
ーリングの締め付けが強くなり、−層作業性および生産
性が向上する。
請求項4の発明にかかる刺繍レースは、施された刺繍が
基布と共に伸縮して、基布の伸縮性をほとんど阻害しな
いものである。
代理人 弁理士  松 本 武 彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 弾性繊維糸条と可溶性繊維糸条を芯糸とし、同芯糸
    が非弾性繊維糸条でカバーリングされている刺繍糸であ
    って、前記非弾性繊維糸条として、そのカバーリングの
    撚り方向と一致する方向へ加熱された状態で熱セットさ
    れ解撚されてなる糸条が用いられていることを特徴とす
    る刺繍糸。 2 カバーリングの撚り方向と一致する方向へ加熱され
    た状態で熱セットされ解撚されてなる糸条の上にさらに
    非弾性繊維糸条がカバーリングされていて、上側のカバ
    ーリングの撚り方向が下側のカバーリングの撚り方向と
    は逆になっている請求項1記載の刺繍糸。 3 上側の非弾性繊維糸条も、そのカバーリングの撚り
    方向と一致する方向へ加熱された状態で熱セットされ解
    撚されてなる糸条である請求項2記載の刺繍糸。 4 伸縮性の基布に請求項1、2または3記載の刺繍糸
    による刺繍が施され、その可溶性繊維糸条が溶解除去さ
    れている刺繍レース。
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