JPH01313581A - 粘着シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は粘着シートに関し、特に弱い圧力で貼付した時
には弱粘着性を示し、強い圧力で貼付した時には強粘着
性を示す粘着シートに関するものである。

「従来の技術」 汎用粘着シートは、粘着剤層を支持体上に設けたもので
、通常剥離紙と組み合わせて用いられる。このような粘
着シートは取り扱が簡便であり、強い接着力を有する事
からラベル等広い範囲で使われている。

一方、近年、粘着性樹脂の微小球を支持体の表面に塗布
した微粘着シートが使用されるようになった。微粘着シ
ートは、塗布面を被着体に貼り付け、しかる後剥離し、
再び貼り付けた後、剥離するという着剥動作を繰り返す
事の出来るもので粘着メモ用紙に利用されている。これ
は、アクリル酸エステルを主成分とする共重合体よりな
る粒子径数μｍ乃至数百μｍの粘着性樹脂微小球が結合
剤で支持体上に結合した構造を有し、微小球が支持体の
表面に並んでおり、これらの点で接着が行われる。次い
で剥離すると点接着の部分から剥がれるが、粘着性樹脂
の微小球がそのまま露出しており再び貼り付けることが
出来る。

しかし、これら従来の粘着シートはいずれも次ぎの如き
欠点を有している。つまり、汎用粘着シートの場合、接
着力が強く使用前には粘着剤層を保護する為の剥離紙が
必要であり、また、貼り付けた後、これを剥離する事は
困難であり、例え剥離できたとしても微粘着シートの様
に繰り返し使用はできない。

一方、微粘着シートにあっては、着剥動作を繰り返すこ
とが出来るものの粘着力が弱く、メモ用紙など極限られ
た用途にしか使えない。

「発明が解決しようとする課題」 本発明は粘着、剥離、粘着という一連の繰り返し操作が
可能であり、且つ強い圧力で貼り付けた時には汎用粘着
シートと同様に強い粘着力が得られる粘着シートを提供
することを目的とする。

「課題を解決するための手段」 本発明は、支持体（１）に粘着剤層（２）を設けてなる
粘着シートにおいて、該粘着剤層（２）中及び／又は該
粘着剤層（２）の下に設けた中間層（３）中に易破壊性
マイクロカプセル（４）を含有させることを特徴とする
粘着シートである。

「作用」 第１図、第２図、第３図は本発明の粘着シートを例示し
たものである。本発明の粘着シートは、支持体（１）、
粘着剤層（２）、更には必要に応じて支持体と粘着剤層
との間に設けられる中間Ｎ（３）から成り、中間層（３
）及び／又は粘着剤層（２）にマイクロカプセル（４）
を含有させる事を特徴とするが、具体的には■マイクロ
カプセル含有中間層上に粘着剤層を設けた態様（第１図
）■マイクロカプセル含有粘着剤層を設ける態様（第２
図）。■マイクロカプセル含有中間層上にマイクロカプ
セル含有粘着剤層を設ける態様（第３図）等がある。

このような構成により貼り付は圧力に応じた粘着力が得
られるものである。このような効果が得られる理由は必
ずしも明らかではないが、次ぎの様に推測される。

マイクロカプセルを粘着剤層中及び／又は中間層中に含
有させることにより粘着剤層表面に凹凸が生じ、弱い力
で被着物（５）に貼り付けた場合には、点接着性を示し
く第４図）、強い力で貼り付けた場合にはマイクロカプ
セル（６）が破壊され、表面の凹凸が緩和されて接触面
積が増加し、強接着を示すものである（第５図）。

本発明におけるマイクロカプセルは、芯物質として気体
や液体を内包するものであり、１ｎ−ｓｉｔｕ法、界面
重合法、コアセルベーション決算従来公知の方法で製造
される。

カプセルが内包する気体としては、ｎ−ブタン、イソブ
タン、ネオペンタン等の低沸点の炭化水素、空気、窒素
、炭酸ガス等が挙げられる。

液体としては、２−エチルヘキシルアルコール等のアル
コール類、リン酸トリクレジル、フタル酸ジオクチル、
アジピン酸ジオクチル、安息香酸ベンジル、マロン酸ジ
エチル、イソ吉草酸イソアミル等のエステル類；アセト
フェノン、メチルシクロヘキサノン、ホロン等のケトン
頻；灯油、パラフィン、ナフテン油等の鉱物油類；綿実
油等の植物油；アルキル化ビフェニル、アルキル化ナフ
タレン、ジフェニルアルカン等の芳香族炭化水素類；ポ
リプロピレングリコール、プロピレングリコールモノフ
ェニル等のエーテル頻；Ｎ、Ｎ−ジメチルステアリルア
ミド、Ｎ、Ｎ−ジヘキシルオクチルアミド等のアミド類
などか挙げられ、これらの中でも粘着剤に対する可塑化
作用の大きいエステル類が、粘着力を大きくする効果が
あるため好ましく用いられる。

本発明におけるマイクロカプセルの壁膜としてはポリウ
レタン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
カーボネート、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン
−ホルムアルデヒド樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニ
トリル共重合体、スチレン−（メタ）アクリレート共重
合体、ポリスチレン、ゼラチン、ポリビニルアルコール
等を例示でき、用いる芯物質の種類、製造方法により適
宜壁膜を選択する。

本発明におけるマイクロカプセルは易破壊性であり、破
壊手段としては、圧力、熱、光等のエネルギーを挙げる
事が出来るが、通常は圧力である。

マイクロカプセルの平均粒径は、その破壊手段、或いは
マイクロカプセルの壁膜強度や膜特性によって変わり一
概に決められないが、通常は３μｍ〜５００μｍ、好ま
しくは１０μｍ〜２００μｍである。

本発明において使用されるマイクロカプセルとしては、
気体を芯物質とするものが効果の点で好ましく、例えば
マツ上ｌ−マイクロスフェアＦ−３０、Ｆ−５０，Ｆ−
８０（松本油脂社製）、エクスパンセルＷＵ−６４２，
ＷＵ−５５１，ＷＵ−４６１（日本フィライト社製）が
挙げられる。これらはイソブタンを芯物質とし、塩化ビ
ニリデン・アクリロニトリル・メチルメタクリレート共
重合体を壁膜とし、加熱により中空マイクロカプセルと
なる。

マイクロカプセルを中間層中に含有させる場合、中間層
用塗液にはマイクロカプセルと接着剤の他に必要に応じ
て他の助剤が添加される。

接着剤としては、スチレン／ブタジェン共重合体、（メ
タ）アクリル酸エステル共重合体、エチレン／酢酸ビニ
ル共重合体を初めとする各種合成樹脂エマルジョン、ポ
リビニルアルコール及ヒソの誘導体、澱粉及びその誘導
体を初めとする各種水溶性高分子を例示できる。

又、併用できる助剤としては、酸化チタン、プラスチッ
クビグメト等゛の白色顔料、有色顔料、有色染料、消泡
剤、濡れ剤、分散剤等の各種界面活性剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤等か挙げられる。

マイクロカプセルと接着剤の配合比率は、通常マイクロ
カプセル１００重量部に対し、接着剤５〜５０００重量
部、好ましくは５０〜３０００重量部である。

中間層の塗布量は通常１〜２０　ｇ／ｒｄ、好ましくは
２〜１５　ｇ／ｎ？であり、塗布量が少ないと充分な効
果が得難く、又多いと経済性の点で不利である。

本発明において用いられる粘着剤としては、アクリル酸
の高級エステルを主成分とする所謂アクリル系粘着剤、
スチレン／ブタジェンゴム、スチレン／イソプレンゴム
に粘着付与剤、可塑剤等を配合したゴム系粘着剤をはじ
めとしてビニルエーテル系、エチレン／酢酸ビニル系の
もの等を例示でき、中でもアクリル系のものが好ましく
用いられる。粘着剤の形態は、水に分散したエマルジョ
ン型、酢酸エチル等の溶剤に溶解した溶液型、無溶剤の
ホントメルト型等があるが、エマルジョン型が好ましく
用いられる。

粘着剤層用塗液には、更に必要に応じて、酸化チタン、
プラスチックピグメントの様な白色顔料、濡れ剤、分散
剤、消泡剤の様な各種界面活性剤、有色顔料、有色染料
、紫外線吸収剤、酸化防止剤等各種助剤が配合される。

粘着剤中にマイクロカプセルを配合する場合、マイクロ
カプセルの配合量はマイクロカプセル含有中間層の有無
或いは該層中のマイクロカプセル含有量により変わり一
概には言えないが、通常粘着剤１００重量部に対し１〜
１００重量部、好ましくは２〜３０重量部である。

マイクロカプセルを配合した粘着剤の塗布量は、マイク
ロカプセル含有中間層の有無、或いは粘着剤へのマイク
ロカプセルの配合量により変わり一概には言えないが、
中間層がない場合通常２〜５０　ｇ／ｎ（、好ましくは
１０〜２５　ｇ／ｍである。

本発明において、マイクロカプセル含有中間層上に粘着
剤層を設ける場合には、粘着剤層中には必ずしもマイク
ロカプセルを含有すさせる必要はなく、その際の粘着剤
の塗布量は特に限定されるものではないが、通常２〜５
０　ｇ／ｒｄ、好ましくは７〜２０ｇ／ｒｒｆであり、
それ以下では性能上問題があり、それ以上は必要性に乏
しい。

本発明における粘着シートは、巻き取り或いは枚葉とし
て使用される。本発明における粘着シートは、表面に大
きな凹凸を有する場合は剥離紙による保護を全く必要と
しないが、勿論剥離紙と接合して使用してもかまわない
。剥離紙に用いられる剥離剤としては例えばシリコーン
樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。

各塗布Ｍ　は、バーコーター、ロールコータ−、エアー
ナイフコーター、ブレードコーター等当業界において公
知の各種塗工機により設けることが出来る。

支持体としては、上質紙、コート紙、合成紙、合成樹脂
フィルム、金属箔等従来より公知のものを使用できる。

「実施例」 以下、実施例により本発明を説明するが、これに限定さ
れるものではない。例中において部及び％はいずれも重
量部及び重量％を表す。

調製例−１ リン　トリクレジル　　マイクロカプセルのｆｕ−１）
゜リン酸トリクレジル１００部にタケネートＤ１）ＯＮ
（キシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパ
ンの付加物、武田薬品工業製）２０部を溶解して内相液
を調製した。一方、ＰＶＡ−２１７ＥＥ（部分ケン化ポ
リビニルアルコール、クラレ社製）１０％水溶液３０部
に水１７０部を加え、これに上記内相液を添加して、２
０℃で乳化し、平均粒径４０μｍの乳化液を得た。得ら
れた乳化液を撹拌しながら温度を６０℃に昇温し、その
状態で３時間の反応を行いリン酸トリクレジルを内包し
たマイクロカプセルを得た。

言周製例−２ 恵皿履貝ヱ複久里袈 中空マイクロカプセル（エクスパンセルＷＵ−６４２、
日本フィライト社製）　　　二　２５部スミカフレック
ス９００（固形分５０％のエチレン／酢酸ビニル共重合
体エマルジョン、住人化学社製）　　　　　　　　　　
　　　７１６０部水　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　：　　１５部上記組成物を均一に分散し、中間層
用塗液を得た。

実施例１ 調製例−２で得た中間層用塗液を６０　ｇ／ｌｒ？の上
質紙に、乾燥塗布量がｌ　Ｏｇ／ｒｒ！となる様に塗布
し、１）０℃で９０秒間乾燥した。更に中間層上に二カ
ブールＴＳ−６６２（アクリルエマルジョン型粘着剤１
日本カーバイド社製）を乾燥塗布量が１０ｇ／ｒｒｆに
なる様に塗布し、１００℃で９０秒間乾燥し中空マイク
ロカプセル含有粘着シートを得た。

実施例２ 調製例−１で得たマイクロカプセル分散液に、１０％ポ
リビニルアルコール水溶液（商品名：ＰＶＡ−２１７Ｅ
Ｅ、　クラレ社製）６０部を加え、この塗液を乾燥塗布
量が１５　ｇ／ｌｄになる様に６０　ｇ　／　ｒｄの上
質紙に塗布し、１００℃で３分間乾燥した。更にこの中
間層上にオリバインＢＰＳ４９４０　（アクリル溶剤型
粘着剤、東洋インキ社製）を乾燥塗布量が８　ｇ　／　
ｒｒｒになる様に塗布し１００℃で１分間乾燥してマイ
クロカプセル含有粘着シートを得た。

実施例３ ニカソールＴＳ−９１０（アクリルエマルジョン型粘着
剤１日本カーバイド社製）１００部に中空マイクロカプ
セル（商品名：エクスパンセルＷＵ−６４２，日本フィ
ライト社製）を３部配合し、６０　ｇ　／　ｇの上質紙
に乾燥塗布量が１５　ｇ／ｒｄになる様に塗布し、１）
０℃で２分間乾燥してマイクロカプセル含有粘着シート
を得た。

実施例４ アクリルエマルジョン型粘着剤（商品名：サイピノール
ＡＴ−１４ＮＴ、サイデン化学社製）１００部に、調製
例−１で得たマイクロカプセル分散液２５部を配合し、
６０ｇ１ｒｄの上質紙に乾燥塗布量が２０ｇ／ｍになる
様に塗布し、１００℃で２分間乾燥してマイクロカプセ
ル含有粘着シートを得た。

比較例１ 実施例１において中間層を設けなかった以外は同様にし
て粘着シートを得た。

比較例２ 実施例１において中間層用塗液として中空マイクロカプ
セルを含有しないものを用いた以外は同様にして粘着シ
ートを得た。

比較例３ 実施例２において中間層を設けなっかだ以外は同様にし
て粘着シートを得た。

比較例４ 実施例２において中間層用塗液としてポリビニルアルコ
ール水溶液（商品名：ＰＶＡ−２１７ＥＥ、クラレ社製
）を用いた以外は同様にして粘着シートを得た。

比較例５ 実施例３において中空マイクロカプセル（商品名：エク
スパンセルＷＵ−６４２，日本フィライト社製）を用い
なかった以外は同様にして粘着シ−トを得た。

比較例６ 実施例４において粘着剤中にマイクロカプセル分散液を
配合しなかった以外は同様にして粘着シートを得た。

このようにして得られた粘着シートを２５ｍｍ巾のサン
プルに切断し、ポリエチレンに対する接着力をＴ型剥離
法により測定した。

貼付法ｌ　（弱い力での貼付）：ポリエチレンシートに
貼り付け、ＩＫｇのローラーで５往復して均一に貼り付
けし、２時間後に測定した。

貼付法２　（強い力での貼付）：ポリエチレンシートに
貼り付け、更に線圧４０Ｋｇ／ｃｍで圧着し２時間後に
測定した。測定結果を第１表に示す。

第１表 次に実施例１〜４の粘着シートを上質紙に弱い力で貼り
付け、剥離してから再び押しつけたところ粘着シートは
上質紙に貼り付いたが、比較例１〜６の粘着紙を上質紙
に弱い力で貼り付け、剥離したところ、上質紙が紙屑で
剥離してしまい、再び粘着シートを粘着させることが出
来なかった。

（効果） 本発明は、粘着、剥離、粘着という一連の繰り返し操作
が可能であり、且つ強い圧力で貼り付けた時には強い粘
着力が得られる優れた粘着シートであった。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は、本発明の粘着シートを例示した断面
図であり、第１図は中間層にマイクロカプセルを含有す
る態様、第２図は粘着剤層にマイクロカプセルを含有す
る態様、第３図は粘着剤層及び中間層中にマイクロカプ
セルを含有する態様を示す。 第４図は、本発明の粘着シートを弱い圧力で被着物に貼
り付けた様子を例示する断面図であり、第５図は強い圧
力で貼り付けた様子を例示する断面図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）支持体（１）に粘着剤層（２）を設けてなる粘着
   シートにおいて、該粘着剤層（２）中及び／又は該粘着
   剤層（２）の下に設けた中間層（３）中に易破壊性マイ
   クロカプセル（４）を含有させることを特徴とする粘着
   シート。
2. （２）易破壊性マイクロカプセルが気体を芯物質とする
   請求項（１）記載の粘着シート。