JPH0131281Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はエバポレータ、特に底部蒸気入口を持つ
型のエバポレータの溢水から生じる衝撃を防ぐ装
置に関する。

エバポレータの底部又はその近くに置かれた入
口を経てエバポレータ内に蒸気を導入することは
有利である。プレート型及びチユーブ型エバポレ
ータの両者に底部蒸気入口を使うことは知られて
いる。しかし、このような底部蒸気入口の使用は
潜在的に作動上の問題を伴なう。

加熱蒸気がエバポレータ内で凝縮する時、凝縮
液は下方に流れ、取出される。もし凝縮液が、エ
バポレータに入る蒸気の凝縮で生じる凝縮液ほど
速かに取出されないならば、凝縮液の高さは上昇
する。この状態はある種の凝縮液除去装置の故
障、例えばポンプ又は制御弁の不調などから生じ
る。凝縮液の高さが高くなり過ぎると、エバポレ
ータに入る蒸気は凝縮液の中に沈められ乍ら凝縮
し、凝縮衝撃又は水撃を生じる。

条件の如何により、この衝撃又は水撃はきわめ
てきびしく、面の構造がプレート又はチユーブの
何れにも無関係にまわりの加熱面にきわめて大き
い破損を生じる。これらの条件下では、長時間に
わたりエバポレータを作動出来ない事は止めを得
ない。

この問題に対する確実で経済的な合理的解決は
入手出来なかつた。

本案の方法及び装置は、底部蒸気入口を持つエ
バポレータを、凝縮液高さが通常の作動に対し高
くなり過ぎる時に、蒸気流と蒸発とを効果的に止
めることによる凝縮液衝撃又は水撃から保護す
る。この事は凝縮液高さが何かの理由で高くなり
過ぎる時にエバポレータの排出管を自動的に閉じ
ることでなされる。

本案により、エバポレータの排出管は、凝縮液
がエバポレータから取出される前にこれが集まる
空間と相互結合される。エバポレータ内の凝縮液
高さが一定の高さより上昇し、凝縮液が排出管を
溢れ、凝縮しない蒸気とガスとがエバポレータ内
に捕捉される時、それ以上の蒸気がエバポレータ
内に流れて、その中に凝縮するのを止める。蒸気
流と蒸発とは、凝縮液高さが排出管を再開するの
に十分に下がるまで再開始しない。

本案の制御装置は、新しいエバポレータ内に極
めて適度な費用で据付けることが出来、又既存装
置内に容易に組入れることが出来る。

図面は、内部構造を示すため切断された槽壁１
２の部分を持つエバポレータ槽１１を有するエバ
ポレータを示している。エバポレータ加熱面１３
はプレート型のものを示し、この中で加熱蒸気は
対向するプレートの対の間を流れるが、本案の方
法及び装置は又、加熱蒸気がチユーブ内を流れる
チユーブ型エバポレータにも適用出来る。蒸発さ
れる液体は装置１４により加熱面１３を流下する
よう加熱面１３に分布される。加熱面１３上を通
る時に蒸発しない液体は、槽の底部１５の所に集
まり、２２から蒸発しない液体は、液体分布装置
１４に管１６を経て戻り循環して、蒸発のための
新しい供給液体と共に加熱面上を再び進むことが
出来る。

排出ヘツダ１７は、加熱面１３の板の間（又は
チユーブ内）の空間から凝縮しない蒸気又はガス
が逃れるために設けられる。通常のエバポレータ
では、排出蒸気及びガスは、排出又はさらに処理
に使うため１８で示すパイプなどの排出パイプに
エバポレータ槽１１から通常導かれる。

本案により、排出ガスと凝縮しない蒸気とは、
凝縮液高さが、入つて来る蒸気が凝縮液の中に沈
められるけれども凝縮出来ないほど低い時だけパ
イプ１８に進む。それゆえ、図示の装置の好適実
施例では、出て行く排出ガスと凝縮しない蒸気と
は、ヘツダ１７からパイプ１９を経て、パイプ２
１により排出パイプ１８に結合された室２０に進
む。室２０は、エバポレータ内の凝縮液の高さを
示す高さの所まで凝縮液を収容する。パイプ２１
は点２２の所で室２０に開き、この点は通常の作
動条件下では室２０内の凝縮液の高さより上であ
るが、もし室内の凝縮液の高さが上昇すると、エ
バポレータ内の上昇した凝縮液の高さを示し、こ
の点２２の開口は閉じ、凝縮しない蒸気と排出ガ
スとの通過を防ぎ、それにより凝縮すべき蒸気が
エバポレータに流れ続けるのを防ぐ。

この目的のため、エバポレータは、図示のよう
に、室２０に、エバポレータ内に集められた凝縮
液が自由に室２０に流れるように結合される。

図示エバポレータ装置では、加熱面１３内に形
成された凝縮液は、凝縮液排出ポンプ２５に結合
された図示排出パイプ２４により結合されたヘツ
ダ２３に流れる。ポンプ２５の上流側で、枝パイ
プ２６はヘツダ２３を室２０に結合し、それゆえ
パイプ２４内で支援する凝縮液は室２０内の凝縮
液高さに上昇を起し、ヘツダ２３内の凝縮液高さ
を示す。もしポンプ２５が不調となり、又は何か
で凝縮液の排出が悪くなると、室２０内の上昇し
た凝縮液は点２２の所の開口を閉じ、排出を遮断
する。ヘツダ２３のようなヘツダをチユーブ型又
はプレート型加熱面と共に使うこと、又は凝縮液
を受けるよう結合された井戸又はタンクを使うこ
とも出来ることは容易に理解される。図示構造は
本案の方法を行なう現在好適な装置を示してい
る。

エバポレータ技術の当業者にとつて、色々の応
用、修正、設計変更が示唆され、これらは本案の
精神及び範囲内にあると考えられる。

【図面の簡単な説明】

図面は、エバポレータ排出口を閉じるため本案
による装置が設けられたエバポレータを幾分図解
化して示している。 １１……槽、１２……壁、１３……加熱面、１
４……装置、１５……底部、１６……管、１７…
…ヘツダ、１８，１９……パイプ、２０……室、
２１……パイプ、２２……点、２３……ヘツダ、
２４……パイプ、２５……ポンプ、２６……パイ
プ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 底辺領域、該底辺領域に加熱蒸気を送り込む装
   置、該底辺領域から凝縮液を排出する装置、凝縮
   しない蒸気を排出する排出管とを具備するエバポ
   レータにおいて、 蒸気を上気エバポレータ内に導入する点以下の
   一定の高さに出口を設けた上記排出管中に介在し
   た室、 該室内の凝縮液の凝面が上記一定の高さを超え
   た時上記室の出口を閉じて蒸気の通過を防ぐよう
   上記排出管を閉じるための上記室と凝流液排出ヘ
   ツダとを接続するパイプ、 とより成り水撃及び凝縮衝撃を防ぐための排出口
   閉止装置。