JPH01311136A - 輸送機窓用透明板 - Google Patents

輸送機窓用透明板

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JPH01311136A
JPH01311136A JP63142637A JP14263788A JPH01311136A JP H01311136 A JPH01311136 A JP H01311136A JP 63142637 A JP63142637 A JP 63142637A JP 14263788 A JP14263788 A JP 14263788A JP H01311136 A JPH01311136 A JP H01311136A
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JP
Japan
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group
transparent plate
polycarbonate
phosphazene compound
formula
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Application number
JP63142637A
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English (en)
Inventor
Shigeo Mori
重雄 森
Atsunori Yaguchi
矢口 敦則
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は輸送機窓用透明板に関し、詳しくは透明な板状
ポリカーボネート表面に特定の保護膜を形成してなり、
自動車等の輸送機用の窓ガラスの代替品として有用な耐
油性、耐摩耗性、耐衝撃性等にすぐれた透明板に関する
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来か
ら輸送機(本明細四において、輸送機とは、自動車、バ
ス、トラック、鉄道車両、船舶。
飛行機、ヘリコプタ−などをいう。)の窓にはガラス板
が嵌め込まれているが、重量が重く、また割れやすいと
いう問題がある。
一般に、輸送機の窓ガラスには、(1)洗車ブラシの繰
返し使用に耐える耐摩耗性、(2)ガソリンの飛散及び
車体の洗浄用灯油の使用に耐える耐油性、(3)燃費節
減及び省エネルギー化のための軽量性、(4)走行中の
震動や衝撃に耐える耐衝撃性ならびに(5)充分な透明
性が要求されている。しかしながら、従来から広く使用
されているガラス板では、耐衝撃強度が小さく、特に破
壊したときに生じる鋭利な破片により傷害を受ける危険
が高いという問題とともに、重量が重いという問題があ
る。
近年、ガラスの代替品として各種の透明プラスチックを
使用することが試みられており、ある程度の成果は上が
っているが、要求特性の厳しい自動車用窓ガラスの代替
品については、実用上満足すべきものは未だ開発されて
いないのが現状である。
そこで本発明者らは、かかる従来技術の欠点を克服して
、実用的に充分耐えうる性能を有する輸送機用窓ガラス
の代替品を開発すべく、鋭意研究を重ねた。
〔課題を解決するための手段〕
その結果、数ある透明性プラスチックの中からポリカー
ボネートを選定使用し、その表面を硬化性ホスファゼン
化合物で被覆したものが、上記目的とする性能のガラス
代替品となることを見出した0本発明はかかる知見に基
いて完成したものである。
すなわち、本発明は透明性を有する板状のポリカーボネ
ート成形品表面に、一般式 %式%(1) 〔式中、a、bはago、b≧0であり、かつa+b=
2を満たす実数を示し、Aは重合硬化性基を示し、Bは
非重合硬化性基を示す。〕で表わされる繰返し単位を存
し、重合度が3以上である硬化性ホスファゼン化合物を
主成分とする保護膜を形成してなる輸送機窓用透明板を
提供するものである。
本発明の輸送機窓用透明板の基板には、上述の如く板状
のポリカーボネート成形品が用いられる。
ここで板状とは、必ずしも平板状のものに限らず、曲面
板状のものをはじめ設置すべき車窓の形状等に合わせて
所望の形態のものを広く意味する。また、ポリカーボネ
ートは、透明性を有するものであれば、各種のものが使
用可能である。一般にはビスフェノールAとホスゲン(
あるいは炭酸エステル)とを反応させて得られるポリカ
ーボネートを充当すればよいが、そのほかハロゲンある
いはアルキル基等の置換基を有するポリカーボネートな
ど様々なものが使用可能である。
なお、ここでポリカーボネートの代わりに、他の透明な
プラスチック、例えばアクリル樹脂等を用いると耐熱性
や耐衝撃性に劣るという問題が生じ、本発明の目的を達
成することができない。
次に、本発明の輸送機窓用透明板は、上記した板状のポ
リカーボネート成形品の表面に、硬化性ホスファゼン化
合物を主成分とする保護膜を形成することによって得ら
れる。この保護膜は、上述の如く一般式(1)で表わさ
れる繰返し単位を有するホスファゼン化合物を主成分と
して含むが、ここで一般式(1)は、単一の化合物を表
示するものではなく、数種の化合物の混合物の平均値と
しての表示である。したがって、各基の数を示すaおよ
びbは必ずしも整数に限定されず、小数をも含む実数で
ある。また、重合度についても同様に3以上の範囲の整
数のみならず、小数をも含む実数である。
上記一般式(1)の繰返し単位をもつホスファゼン化合
物は、各置換基の種類により様々なものがある。
式中、Aは重合硬化性基を示すが、この重合硬化性基と
は、紫外線、可視光線や電子線の照射。
化学的硬化剤の使用あるいは加熱等により反応して硬化
する官能基を意味し、通常は反応性二重結合を有する基
である。この反応性二重結合を有する基としては、各種
のものがあるが、例えばアクリロイル基、メタクリロイ
ル基あるいはアリル基を含む官能基があげられる。
上記アクリロイル基を含む官能基あるいはメタクリロイ
ル基を含む官能基は、アクリロイルオキシ基やメタクリ
ロイルオキシ基、さらには一般式%式%() 〔式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、R1は
炭素数1〜12(好ましくは1〜5)のアルキレン基(
分岐アルキレン基を含む)を示す。〕 で表わされるものである。
この一般式(II)で表わされる基の具体例としては、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート 2−ヒドロキシブチルメタクリレート、3
−ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブ
チルメタクリレ−ト 5−ヒドロキシペンチルメタクリ
レート6−ヒドロキシ−3−メチルへキシルメタクリレ
ート、5−ヒドロキシへキシルメタクリレート3−ヒド
ロキシ−2−t−ブチルプロピルメタクリレート、3−
ヒドロキシ−2,2−ジメチルへキシルメタクリレート
、3−ヒドロキシ−2−メチル−2−エチルプロピルメ
タクリレートおよび12−ヒドロキシドデシルメタクリ
レートなどのメタクリレ−)1中の水酸基から水素原子
を除いた残基、並びに2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロ
キシプロビルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアク
リレート 3−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒ
ドロキシブチルアクリレート5−ヒドロキシペンチルア
クリレート 6−ヒドロキシ−3−メチルへキシルアク
リレート、5−ヒドロキシへキシルアクリレート、3−
ヒドロキシ−2−t−ブチルプロピルアクリレート、3
−ヒドロキシ−2,2−ジメチルへキシルアクリレート
、3−ヒドロキシ−2−メチル−2−エチルプロピルア
クリレートおよび12−ヒドロキシドデシルアクリレー
トなどのアクリレート類中の水酸基から水素原子を除い
た残基を挙げることができる。特に好ましい基は、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート残基および2−ヒドロ
キシエチルアクリレート残基である。
また、このアクリロイル基やメタクリロイル基を含む官
能基は、上述の一般式(II)のもののほかに、 一般式 〔式中、R1及びR2は前記と同じである。]で表わさ
れる官能基、すなわちヒドロキシアルキル置換(メタ)
アクリルアミドの水酸基から水素原子を除いた残基、さ
らに一般式 〔式中、R1は前記と同しである。〕 で表わされる官能基、即ちアクリルアミドやメタクリル
アミドのアミン基から水素原子を一個除いた残基をあげ
ることができる。
さらに、アリル基を含む官能基としては、アリル基その
もののほか、例えばアリルオキシ基(CHz= CHC
HzO)があるが、このアリルオキシ基に限らず、広く
、 一般式 〔式中、R’−R4は前記と同じである。〕で表わされ
る官能基、即ち水酸基を一個有するアリル化合物の水酸
基から水素原子を除いた残基をあげることができる。こ
の一般式(V)〜〔■〕で表わされる官能基の具体例と
しては、CH。
 Hx などのアリル化合物中の水酸基から水素原子を除いた残
基がある。
一方、一般式(1)中のBは、前述の如く一般式  R
’M−・・・ 〔■〕 あるいは で表わされる基を示す。ここで、式〔■〕中Mは酸素原
子、硫黄原子又はイミノ基を示し、R5は炭素数1〜1
8のアルキル基あるいは炭素数1〜18のハロゲン化ア
ルキル基を示す。具体的には、メトキシ基、エトキシ基
、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキ
シルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基な
どのアルコキシ基、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭
素など)で置換された同様のアルコキシ基、メチルチオ
基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、ペ
ンチルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基などの
アルキルチオ基、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素
など)で置換された同様のアルキルチオ基、メチルイミ
ノ基、エチルイミノ基、プロピルイミノ基、ブチルイミ
ノ基、ペンチルイミノ基、ヘキシルイミノ基、ヘプチル
イミノ基、オクチルイミノ基などのアルキルイミノ基。
ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素など)で置換され
た同様のアルキルイミノ基等をあげることができる。ま
た、式(IX)中Mは前記と同じであり、R6−R16
はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜
4のアルキル基又は炭素数1〜4のハロゲン化アルキル
基を示す。式(IX)の基は、具体的には、フェノキシ
基、チオフェニル基、ハロゲン化フェノキシ基(2,4
,6−1−リブロモフェノキシ基、4−ブロモフェノキ
シ基。
2−クロロフェノキシ基、2.4−ジクロロフェノキシ
基など)およびハロゲン化チオフェニル基(4−クロロ
フェニルチオ基など)、あるいはアニリンおよびハロゲ
ン化アニリン(2−クロロアニリン、2,4−ジクロロ
アニリン、2,4.6−トリブロモアニリンなど)のア
ミノ基より水素原子を取り除いた残基などをあげること
ができる。
また、前述の一般式(1)中のa、bについては、Ov
a≦2.0≦b<2であり、かつa+b=2を満たす実
数であればよいが、好ましくは0.6≦a≦2. 0≦
b≦1.4である。
なお置換基Aは、一般式〔!〕のホスファゼン化合物を
主成分とする保護膜が硬化する際に作用する基であり、
また置換基Bは、その硬化体の物性を調節するとともに
、重合性能を調節する作用を示す基である。したがって
、a、bを適宜選定することにより、このホスファゼン
化合物を主成分とする保護膜の諸物性が規定されること
となる。
但し、a=Oのものは硬化性を有しないので、このよう
なホスファゼン化合物は、本発明の保護膜の成分からは
除外される。しかし、a=2゜b=oのもの、即ち、 一般式  +N P (A)r3−  ・・・ 〔ビ〕
で表わされる繰返し単位を有するホスファゼン化合物は
、本発明の保護膜の成分として利用できる。
本発明におけるホスファゼン化合物は、上述の−M式(
1)の繰返し単位を有するものであるが、その重合度は
3以上、好ましくは3〜10,000の範囲、さらに好
ましくは3〜18の範囲であり、とりわけ3あるいは4
もしくはそれらの混合物が最適である。また、−C式(
1)の繰返し単位が鎖状に結合(重合)したものもある
が、好ましくは環状に結合(重合)したものである。
このようなホスファゼン化合物の具体例をあげると、次
の如くである。
で表わされる環状化合物。
式 %式%) で表わされる環状化合物。
式 %式% で表わされる環状化合物。
式 %式% で表わされる環状化合物。
セ ′’;a          、、lo       
   。
o           1        。
−            丁         −謳
   −P   謳   −P 極 −Pなどがある。
このようなホスファゼン化合物は、様々な方法により製
造することができ、特に制限はない。例えば置換基Aと
して一般式(II)で表わされる基を導入したいときは
、この一般式(II)に対応するヒドロキシアルキル(
メタ)アクリレート、即ち一般式 %式% 〔式中、R1,R2は前記と同じ。〕 で表わされるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
を用い、また置換基Aとして一般式(I[[)で表わさ
れる基を導入したいときは、これに対応する一般式 %式% 〔式中、R1,R2は前記と同じ。〕 で表わされるヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミ
ドを用い、また置換基Aとして一般式(IV)で表わさ
れる基を導入したいときは、これに対応する一般式 %式% 〔式中、R’は前記と同じ。〕 で表わされる(メタ)アクリルアミドを用い、あるいは
置換基Aとして一般式(V)〜〔■〕で表わされる基を
導入したいときは、これに対応する一般式 〔式中、R1,R3,R4は前記と同じ。]で表わされ
るアリルアルコール、アリルフェノール、ヒドロキシ安
息香酸のアリルエステルあるいはその誘導体を用いる。
一方、置換基Bとして導入する一般式〔■〕で表わされ
る基において、Mが酸素原子のときはR’OH 〔式中R5は前記と同じ。〕 で表わされるアルカノール、ハロゲン化アルカノールあ
るいはその誘導体を用い、Mが硫黄原子のときは SS H 〔式中R5は前記と同じ。〕 で表わされるアルキルメルカプタン、ハロゲン化アルキ
ルメルカプタンあるいはその誘導体を用い、Mがイミド
基のときは R’NHz 〔式中R%は前記と同じ。〕 で表わされるアルキルアミン、ハロゲン化アルキルアミ
ンあるいはその誘導体を用いる。
また、置換基Bとして導入する一般式(IX)で表わさ
れる基において、Mが酸素原子のときは一般式 〔式中、Rb−R11+は前記と同じ。〕で表わされる
フェノール類を用い、またMが硫黄原子のときは、 一般式 〔式中、R11,R1+1は前記と同じ。〕で表わされ
るチオフェノール類を用い、さらにMがイミノ基のとき
は、 一般式 〔式中、R6〜R”は前記と同じ。〕 で表わされるアニリンあるいはその誘導体を用いる。
これらの置換基Aを形成する化合物と置換基Bを形成す
る化合物とを、クロロホスファゼン(式(NPCL)、
、で表わされる環状化合物あるいは式(1,P・CNP
Clz>−+、NPCl5で表わされる鎖状化合物、n
は3以上、好ましくは3〜18)などと反応させれば、
所望する一般式CI)のホスファゼン化合物が得られる
なお、上記の置換基Bを形成する化合物が、アルコール
類、メルカプタン類、フェノール類やチオフェノール類
のときは、予め金属ナトリウムや金属カリウム等のアル
カリ金属を反応させてアルコラード類、フェノラート頻
、メルカプチド、チオフェノラート類としておくことが
好ましい。
また、上述の置換基A、Bをそれぞれ形成する化合物と
クロロホスファゼンとの反応にあたっては、第三級アミ
ン等の脱ハロゲン化水素剤を用いることが好ましい。こ
の第三級アミンとしては、例えばトリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリイソプロピルアミン、トリーn−
プロピルアミン、トリーn−ブチルアミンおよびピリジ
ンなどをあげることができ、このなかでもピリジンが好
適である。
さらに、この反応は通常有機溶媒中で行われる。
用いる有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン。
キシレン、クロロホルム、シクロヘキサン、塩化メチレ
ン、テトラヒドロフラン、1.4−ジオキサンをあげる
ことができる。これらを単独であるいは組合せて使用す
ることができる。
なお、上記反応により得られる硬化性ホスファゼン化合
物は、原料であるクロロホスファゼンの塩素原子が、上
述した置換基で全てが置換されていることが好ましいが
、一部塩素が残留していてもよい。
以上の如き反応により、ポリカーボネート成形品表面に
形成する保護膜の主成分である硬化性ホスファゼン化合
物が得られる。
ポリカーボネート成形品表面に保護膜を形成するには、
上述のホスファゼン化合物、あるいは必要に応じてホス
ファゼン化合物と共重合可能な単官能性単量体及び/又
は多官能性単量体及び常用の添加剤を含有させて塗布液
を調製し、ポリカーボネート成形品表面に塗布し、活性
エネルギー線を照射したり、加熱するなどして硬化させ
ればよい。
ホスファゼン化合物と共重合可能な単官能性単量体、多
官能性単量体としては、アクリロイル基。
メタクリロイル基、ビニル基あるいはアリル基をもつ各
種化合物など、反応性二重結合を有する化合物をあげる
ことができる。
また、本発明の目的を損なわない範囲で各種添加剤を配
合することができる。ここで添加剤としでは、無機充填
剤、有機充填剤、潤滑剤などがあげられる。
無機充填剤としては、微粉末状のシリカ、アルミナ、ガ
ラス、セラミック等(溶剤分散型でもよい)を使用する
ことができる。
また、有機充填剤としては、微粉末状のアクリル樹脂な
どが挙げられる。
潤滑剤は、液体、固体、グリース状のいかなる性状のも
のでもよく、シリコーン系、フッ素系、その他合成潤滑
剤、あるいはテフロン微粒子、二硫化モリブデンなどを
用いることができる。
また、塗布液は作業性、膜厚制御などのうえから有機溶
剤に希釈して使用することができる。かかる有機溶剤と
して、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンな
どのケトン類、2−プロパツール、1−ブタノールなど
のアルコール類、セロソルブ類、酢酸エステル類、エー
テル類、芳香族炭化水素などを単独あるいは適宜混合し
て使用することができる。
塗布後の硬化には上述のように活性エネルギー線(可視
光線、紫外線、電子線、X線、T線など)照射や加熱硬
化、常温硬化などの方法を利用する。
なお、可視光線、紫外線を用いた硬化方法を利用する場
合は、反応開始剤(光増感剤)を使用する。かかる反応
開始剤は塗布液中に添加しておけばよい。反応開始剤の
例としては、1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケ
トン、ジベンゾイル。
ベンゾイル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエ
チルエーテル、p−クロロベンゾフェノン。
P−メトキシベンゾフェノン、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキサイドおよびカンフアキノ
ンをあげることができ、これらを単独であるいは組合せ
て使用することができる。
また、加熱硬化あるいは常温硬化の方法による場合は、
重合開始剤として通常は過酸化物系の化合物およびアミ
ン系の化合物を単独あるいは組合せて使用する。過酸化
物系の化合物の例としては、ベンゾイルパーオキサイド
;p−クロロベンゾイルパーオキサイド;214−ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド;t−ブチルヒドロパー
オキサイド;ジ−t−ブチルパーオキサイド;ジクミル
パーオキサイド;L−ブチルパーオキシアセテート;t
−ブチルパーオキシベンゾエートなどを挙げることがで
きる。また、アミン系の化合物の例としては、N、N、
−ジェタノール−p−トルイジン;ジメチル−p−)ル
イジン:p−トルイジン;メチルアミン;t−ブチルア
ミン;メチルエチルアミン;ジフェニルアミン;4,4
″−ジニトロジフェニルアミン;0−ニトロアミン;p
−ブロモアニリン;2,4.6−)リプロモアニリンな
どを挙げることができる。
本発明の保護膜を形成する成分の組成の一例を次に示す
(a)  ホスファゼン化合物     100重量部
(b)  ホスファゼン化合物と共重合可能な単官能性
単量体及び/又は 多官能性単量体     0−100重量部(C)  
有機溶剤 (d)  光開始荊あるいは熱重合開始剤0.05〜5
重量部〔(a)と(ハ)の硬化性化合物100重量部に
対して〕 有機溶剤は、必ずしも使用する必要はないが、前述の如
く作業性、硬化後の膜厚制御のうえから好ましくは前記
の(a)、 (b)の混合物の重ff1i15度が0、
5〜60%となるように有機溶剤に溶解すればよい。
なお、本発明の透明板では、基体である板状ポリカーボ
ネート成形品の表面に上記保護膜を形成するが、その際
、上記保護膜はポリカーボネート成形品の両面に形成し
てもよく、また片面のみに形成してもよい。しかし、自
動車の窓材として使用するにあたっては、少なくとも透
明板の外面には上記保護膜が形成されているべきである
〔実施例〕
次に、本発明を実施例および比較例によりさらに詳しく
説明する。
製造例1 硬化性ホスファゼン化合物(A)の製造温度計、攪拌装
置2滴下漏斗およびコンデンサーを取り付けた1!容の
フラスコに、ヘキサクロロシクロトリホスファゼン(式
(N P C12)3の環状化合物)58.0g(0,
167モル)、トルエン50dおよびピリジン168g
(2,0モル)を投入し、攪拌を開始した。
次に2−ヒドロキシエチルメタクリレート14.3g(
1,1モル)を滴下漏斗から徐々に滴下した。
湯浴にて60°Cに加熱し、攪拌下に反応を8時間行っ
た。
次いで、析出した結晶および触媒を濾別し、得られた濾
液中の溶媒を減圧蒸留により除去し、残渣を充分乾燥さ
せて、黄色液状物138gを得た。
収率は91%であった。
分析の結果、このものは粘稠性の1.1,3,3゜5.
5−ヘキサ(メタクリロイルエチレンジオキシ)シクロ
トリホスファゼン CHl (弐 (NP (OC2H,O□CC=CH2)Z):
1で表わされる環状ホスファゼン化合物)であった。
製造例2 硬化性ホスファゼン化合物(B)の製造温度計、撹拌装
置、滴下ロート及びコンデンサーを取り付けたII!容
のフラスコに、テトラヒドロフラン100mJ!及び金
属ナトリウム11.5g(0,5g )を投入した。こ
の反応液中に2.2.2−トリフルオロエタノール55
.5g(0,55モル)を滴下し、還流下にナトリウム
が消失するまで反応を行った。
次に、ヘキサクロロシクロトリホスファゼン39.6g
(0,111モル)をトルエン1oOadに溶解した溶
液を上記の反応液中に滴下し、還流下に2時間かけて反
応を進行させた。
次いで、反応液の温度を室温にまで冷却した。
さらに、2−ヒドロキシエチルメタクリレート191g
(1,23モル)を滴下漏斗から徐々に滴下した。
次いで、湯浴にて60°Cに加熱し、攪拌しながら8時
間反応を行い、析出した結晶および触媒を濾別し、得ら
れた濾液中の溶媒を減圧蒸留により除去し、残渣を充分
乾燥させて、黄色液状物88gを得た。収率は93%で
あった。
参考例(塗布液の調合) 下記の割合で各成分を調合し、塗布液(a)および(b
)を調製した。
埜hj:Q0− 硬化性ホスファゼン化合物(A)    30 gイソ
プロピルアルコール       20gメチルイソブ
チルケトン       30gブタノール     
         20g1−ヒドロキシシクロヘキシ
ル フェニルケトン(光開始剤)1g 塗布1工lY 硬化性ホスファゼン化合物(B)    30 gイソ
プロピルアルコール       20gメチルイソブ
チルケトン       30gブタノール     
          20g1−ヒドロキシシクロヘキ
シル フェニルケトン(光開始剤)       Ig実施例
1 透明なポリカーボネート平反(120X120x3mm
)(比重1.2)上に、上記参考例で得られた塗布液(
a)を被膜厚さが5μmとなるように塗布し、ポリカー
ボネート板をベルトコンベアーにより1m/分の搬送速
度で搬送しながら、積算光量が2940ミリジユール/
 c4となるように、80Wの紫外線光源から照射路M
15cmにて前記ポリカーボネート板に紫外線を照射し
、硬化塗膜(保護膜)を形成した。
得られた保護膜付ポリカーボネート板の各種物性を第1
表に示す。
実施例2 実施例1において、塗布液(a)の代わりに、塗布液(
b)を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作を行っ
た。
得られた保護膜付ポリカーボネート板の各種物性を第1
表に示す。
比較例1 塗布液として市販シリコーン系コーテイング材(塗布液
(C))を用い、これを実施例1と同じ透明なポリカー
ボネート板(120xl 20x3rLm)上に、被膜
厚さが5μmとなるように塗布し、90°Cで1時間加
熱して、硬化塗膜(保S!!膜)を形成した。
得られた保護膜付ポリカーボネート板の各種物性を第1
表に示す。
比較例2 実施例1において、塗布液(a)の代わりに、市販アク
リル系コーテイング材(塗布液(d))を用いたこと以
外は、実施例1と同様の操作を行った。
得られた保護膜付ポリカーボネート板の各種物性を第1
表に示す。
比較例3 実施例1において、ポリカーボネート板の代わりに透明
板ガラス(120X120X3+面)(比重2.5)を
用いたこと以外は、実施例1と同様の操作を行った。
得られた保護膜付透明板ガラスの各種物性を第1表に示
す。
比較例4 透明板ガラス(120X120X3mm)をそのままの
状態で各種物性評価を行った。結果を第1表に示す。
比゛較例5 ポリカーボネート板(120X120X3閣)をそのま
まの状態で各種物性評価を行った。結果を第1表に示す
(以下余白) 〔発明の効果〕 叙上の如く、本発明の透明板は、基体がポリカーボネー
トであるため軽量であり、また特定の硬化性ホスファゼ
ン化合物を主成分とする保護膜で被覆しであるため、耐
油性、耐摩耗性、耐衝撃性ならびに透明性にすぐれたも
のである。
したがって、本発明の透明板は、自動車をはじめとする
輸送機の窓材として好適に使用される。
特許出願人 出光石油化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透明性を有する板状のポリカーボネート成形品表
    面に、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、a、bはa>0、b≧0であり、かつa+b=
    2を満たす実数を示し、Aは重合硬化性基を示し、Bは
    非重合硬化性基を示す。〕で表わされる繰返し単位を有
    し、重合度が3以上である硬化性ホスファゼン化合物を
    主成分とする保護膜を形成してなる輸送機窓用透明板。
JP63142637A 1987-09-14 1988-06-09 輸送機窓用透明板 Pending JPH01311136A (ja)

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JP63142637A JPH01311136A (ja) 1988-06-09 1988-06-09 輸送機窓用透明板
EP19880114950 EP0307861A3 (en) 1987-09-14 1988-09-13 Coated resin molded-article
KR1019880011861A KR910004521B1 (ko) 1987-09-14 1988-09-14 피막부 수지 성형품
US07/244,216 US5047270A (en) 1987-09-14 1988-09-14 Coated resin molded-article

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