JPH021745A - 温水又は冷水使用器具 - Google Patents

温水又は冷水使用器具

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JPH021745A
JPH021745A JP63142639A JP14263988A JPH021745A JP H021745 A JPH021745 A JP H021745A JP 63142639 A JP63142639 A JP 63142639A JP 14263988 A JP14263988 A JP 14263988A JP H021745 A JPH021745 A JP H021745A
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polycarbonate
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curable
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JP63142639A
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English (en)
Inventor
Shigeo Mori
重雄 森
Atsunori Yaguchi
矢口 敦則
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は温水又は冷水使用器具に関し、詳しくはポリカ
ーボネート成形品の表面に特定の保護膜を形成してなり
、耐温水性、耐熱性、耐摩耗性ならびに耐スチームクラ
ック性にすぐれた加湿器や食器洗い器など温水や冷水を
使用する器具に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕一般に
、加湿器1食器洗い器、コーヒー沸かし器、酒カン器、
スチームアイロンなどの温水や冷水を使用する器具には
、アクリル樹脂成形品、ポリカーボネート成形品などを
はじめ様々な合成樹脂成形品が使用されている。
しかし、温水や冷水あるいはスチームの存在する器具に
加熱、放冷が繰り返されると、従来から使用されている
アクリル樹脂やポリカーボネートなどの合成樹脂成形品
では、クランクが生じやすく、また耐摩耗性、耐熱性も
充分でないため、商品寿命が短いという問題がある。
そこで本発明者は、かかる従来技術の欠点を克服して、
温水や冷水あるいはスチームの存在下でも耐久性のすぐ
れた器具を開発すべく、鋭意研究を重ねた。
〔課題を解決するための手段] その結果、基体としてポリカーボネートを選定使用する
とともに、その表面を硬化性ホスファゼン化合物で被覆
したものが、上記目的とする物性を備えた器具になるこ
とを見出した。本発明はかかる知見に基いて完成したも
のである。
すなわち、本発明はポリカーボネート成形品の内面ない
し全面に、−殺伐 %式%(1) 〔式中、a、bはa>O,b≧0であり、かつa十り=
2を満たす実数を示し、Aは重合硬化性基を示し、Bは
非重合硬化性基を示す。〕で表わされる繰返し単位を有
し、重合度が3以上である硬化性ホスファゼン化合物を
主成分とする保護膜を形成してなる温水又は冷水使用器
具を提供するものである。
本発明の器具の基体には、上述の如くポリカーボネート
成形品が用いられる。ここでポリカーボネート成形品の
形状は、容器状2M状をはじめ目的に応じて様々な形状
のものとすればよく、特に制限はない。また、ポリカー
ボネートとしては、容器等の内部の水量が外部より視認
できることなどを考慮すると透明性にすぐれたものが好
ましいが、用途によっては不透明なものであっても差し
支えない。
このようなポリカーボネートは、−aにはビスフェノー
ルAとホスゲン(あるいは炭酸エステル)とを反応させ
て得られるポリカーボネートを充当すればよいが、その
ほかハロゲンあるいはアルキル基等の置換基を有するポ
リカーボネートなど様々なものが使用可能である。
なお、ここでポリカーボネートの代わりに、他のプラス
チック、例えばアクリル樹脂等を用いると耐熱性や耐衝
撃性が劣るという問題が生じ、本発明の目的を達成する
ことができない。
本発明の器具は、上記したポリカーボネート成形品の内
面ないし全面、換言すればポリカーボネート成形品が水
(冷水、温水、スチーム、ミストを含む。)と接触する
面ないし全面に、硬化性ホスファゼン化合物を主成分と
する保護膜を形成することによって得られる。この保護
膜は、上述の如り一般式(1)で表わされる繰返し単位
を有するホスファゼン化合物を主成分として含むが、こ
こで−殺伐(1)は、単一の化合物を表示するものでは
なく、数種の化合物の混合物の平均値としての表示であ
る。したがって、各基の数を示すaおよびbは必ずしも
整数に限定されず、小数をも含む実数である。また、重
合度についても同様に3以上の範囲の整数のみならず、
小数をも含む実数である。
上記−殺伐(1)の繰返し単位をもつホスファゼン化合
物は、各置換基の種類により様々なものがある。
式中、Aは重合硬化性基を示すが、この重合硬化性基と
は、紫外線、可視光線や電子線の照射。
化学的硬化剤の使用あるいは加熱等により反応して硬化
する官能基を意味し、通常は反応性二重結合を有する基
である。この反応性二重結合を有する基としては、各種
のものがあるが、例えばアクリロイル基、メタクリロイ
ル基あるいはアリル基を含む官能基があげられる。
上記アクリロイル基を含む官能基あるいはメタクリロイ
ル基を含む官能基は、アクリロイルオキシ基やメタクリ
ロイルオキシ基、さらには−殺伐〔式中、R’は水素原
子またはメチル基を示し、R2は炭素数1〜12(好ま
しくは1〜5)のアルキレン基(分岐アルキレン基を含
む)を示す。] で表わされるものである。
この−殺伐(n)で表わされる基の具体例としては、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート 2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタク
リレート 2−ヒドロキシブチルメタクリレート、3−
ヒドロキシブチルメタクリレート 4−ヒドロキシブチ
ルメタクリレート、5−ヒドロキシペンチルメククリレ
−16−ヒドロキシ−3−メチルへキシルメタクリレー
ト 5−ヒドロキシへキシルメタクリレート3−ヒドロ
キシ−2−t−ブチルプロピルメタクリレート、3−ヒ
ドロキシ−2,2−ジメチルヘキシルメタクリレート、
3−ヒドロキシ−2−メチル−2−エチルプロピルメタ
クリレートおよび12−ヒドロキシドデシルメタクリレ
ートなどのメタクリレートa中の水酸基から水素原子を
除いた残基、並びに2−ヒドロキシエチルアクリレート
、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリ
レート、3−ヒドロキシブチルアクリレート 4−ヒド
ロキシブチルアクリレート5−ヒドロキシペンチルアク
リレート、6−ヒドロキシ−3−メチルへキシルアクリ
レート 5ヒドロキシへキシルアクリレート 3−ヒト
1コキシー2−し−ブチルプロピルアクリレート、3t
:l’ロキシー2. 2−ジメチルへキシルアクリレー
ト、3−ヒドロキシ−2−メチル−2−エチルプロピル
アクリレートおよび12−ヒドロキシドデシルアクリレ
ートなどのアクリレート類中の水酸基から水素原子を除
いた残基を挙げることができる。特に好ましい基は、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート残基および2−ヒド
ロキシエチルアクリレート残基である。
また、このアクリロイル基やメタクリロイル基を含む官
能基は、上述の一般式(II)のもののほかに、 一般式 %式% 〔式中、R1及びR2は前記と同じである。]で表わさ
れる官能基、すなわちヒドロキシアルキル置換(メタ)
アクリルアミドの水酸基から水素原子を除いた残基、さ
らに−殺伐 %式%) 〔式中、R1は前記と同じである。] で表わされる官能基、即ちアクリルアミドやメタクリル
アミドのアミノ基から水素原子を一個除いた残基をあげ
ることができる。
さらに、アリル基を含む官能基としては、アリル基その
もののほか、例えばアリルオキシ基(CH2=CH−C
H2C)−)があるが、このアリルオキシ基に限らず、
広く、 一般式 %式%() 〔式中、R1−R4は前記と同じである。〕で表わされ
る官能基、即ち水酸基を一個有するアリル化合物の水酸
基から水素原子を除いた残基をあげることができる。こ
の−殺伐(V)〜(VU)で表わされる官能基の具体例
としては、CH,=CH−CH2−OH,CH□−CH
−CH−OHCH。
CH3 などのアリル化合物中の水酸基から水素原子を除いた残
基がある。
一方、−殺伐(1)中のBは、前述の如く一般式  R
5M−・・・ 〔■〕 あるいは で表わされる基を示す。ここで、式〔■〕中Mは酸素原
子、硫黄原子又はイミノ基を示し、R5は炭素数1〜1
8のアルキル基あるいは炭素数1〜18のハロゲン化ア
ルキル基を示す。具体的には、メトキシ基、エトキシ基
、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキ
シルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基な
どのアルコキシ基、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭
素など)で置換された同様のアルコキシ基、メチルチオ
基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、ペ
ンチルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基などの
アルキルチオ基、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素
など)で置換された同様のアルキルチオ基、メチルイミ
ノ基、エチルイミノ基、プロピルイミノ基、ブチルイミ
ノ基、ペンチルイミノ基、ヘキシルイミノ基、ヘプチル
イミノ基9オクチルイミノ基などのアルキルイミノ基。
ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素など)で置換され
た同様のアルキルイミノ基等をあげることができる。ま
た、式(IX)中Mは前記と同じであり、R6〜RI0
はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜
4のアルキル基又は炭素数1〜4のハロゲン化アルキル
基を示す。式(IX)の基は、具体的には、フヱノキシ
基、チオフェニル基、ハロゲン化フェノキシ基(2,4
,6−4リブロモフエノキシ基、4−プロモフヱノキシ
基。
2−クロロフェノキシ基、2,4−ジクロロフェノキシ
基など)およびハロゲン化チオフェニル基(4−クロロ
フェニルチオ基など)、あるいはアニリンおよびハロゲ
ン化アニリン(2−クロロアニリン、2,4−ジクロロ
アニリン、2,4.6−ドリブロモアニリンなど)のア
ミノ基より水素原子を取り除いた残基などをあげること
ができる。
また、前述の一般式(I)中のa、bについては、0<
a≦2.0≦b<2であり、かつa十り=2を満たす実
数であればよいが、好ましくは0.6≦a≦2. 0≦
b≦1.4である。
なお置換基Aは、−殺伐(1)のホスファゼン化合物を
主成分とする保護膜が硬化する際に作用する基であり、
また置換基Bは、その硬化体の物性を調節するとともに
、重合性能を調節する作用を示す基である。したがって
、a、bを適宜選定することにより、このホスファゼン
化合物を主成分とする保護膜の諸物性が規定されること
となる。
但し、a=Oのものは硬化性を有しないので、このよう
なホスファゼン化合物は、本発明の保護膜の成分からは
除外される。しかし、a=2゜b=oのもの、即ち、 一般式  +N P (A)R3−・・・ 〔ビ〕で表
わされる繰返し単位を有するホスファゼン化合物は、本
発明の保護膜の成分として利用できる。
本発明におけるホスファゼン化合物は、上述の−M式(
Illの繰返し単位を有するものであるが、その重合度
は3以上、好ましくは3〜10,000の範囲、さらに
好ましくは3〜18の範囲であり、とりわけ3あるいは
4もしくはそれらの混合物が最適である。また、−殺伐
(1)の繰返し単位が鎖状に結合(重合)したものもあ
るが、好ましくは環状に結合(重合)したものである。
このようなホスファゼン化合物の具体例をあげると、次
の如くである。
で表わされる環状化合物。
式 %式%) で表わされる環状化合物。
式 %式%) で表わされる環状化合物。
で表わされる環状化合物。
(以下余白) 工 、L) ・巨 瓢 櫂 などがある。
このようなホスファゼン化合物は、様々な方法により製
造することができ、特に制限はない。例えば置換基Aと
して一般式(II)で表わされる基を導入したいときは
、この−殺伐(n)に対応するヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート、即ち一般式 %式% 〔式中、R’、R2は前記と同じ。〕 で表わされるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
を用い、また置換基Aとして一般式[I[)で表わされ
る基を導入したいときは、これに対応する一般式 %式% (式中、R’、R”は前記と同じ。〕 で表わされるヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミ
ドを用い、また置換基Aとして一般式(IV)で表わさ
れる基を導入したいとき↓よ、これに対応する一般式 〔式中、R1は前記と同じ。] で表わされる(メタ)アクリルアミドを用い、あるいは
置換基Aとして一般式(V)〜〔■〕で表わされる基を
導入したいときは、これに対応する一般式 〔式中、R1,R3,R4は前記と同じ。〕で表わされ
るアリルアルコール、アリルフェノール、ヒドロキシ安
息香酸のアリルエステルあるいはその誘導体を用いる。
一方、置換基Bとして導入する一般式〔■〕で表わされ
る基において、Mが酸素原子のときはR’OH 〔式中RSは前記と同じ。〕 で表わされるアルカノール、ハロゲン化アルカノールあ
るいはその誘導体を用い、Mが硫黄原子のときは R’S H 〔式中Rsは前記と同じ。〕 で表わされるアルキルメルカプタン、ハロゲン化アルキ
ルメルカプタンあるいはその誘導体を用い、Mがイミド
基のときは R’NH。
〔式中R5は前記と同じ。〕 で表わされるアルキルアミン、ハロゲン化アルキルアミ
ンあるいはその誘導体を用いる。
また、置換基Bとして導入する一般式〔lX)で表わさ
れる基において、Mが酸素原子のときは一般式 〔式中、R6〜RIGは前記と同じ。〕で表わされるフ
ェノール類を用い、またMが硫黄原子のときは、 一般式 〔式中、R6〜RIGは前記と同じ。]で表わされるチ
オフェノール類を用い、さらにMがイミノ基のときは、 一般式 〔式中、R6,RIOは前記と同じ。]で表わされるア
ニリンあるいはその誘導体を用いる。
これらの置換基Aを形成する化合物と置換基Bを形成す
る化合物とを、クロロホスファゼン(式(NP(1m)
nで表わされる環状化合物あるいは式Cf、P・(N 
P Cf□)、−1・NP(1,で表わされる鎖状化合
物、nは3以上、好ましくは3〜18)などと反応させ
れば、所望する一般式(1)のホスファゼン化合物が得
られる。
なお、上記の置換基Bを形成する化合物が、アルコール
類、メルカプタン類、フェノール類やチオフェノール類
のときは、予め金属ナトリウムや金属カリウム等のアル
カリ金属を反応させてアルコラード類、フェノラート頚
、メルカプチド、チオフェノラート類としておくことが
好ましい。
また、上述の置換基A、Bをそれぞれ形成する化合物と
クロロホスファゼンとの反応にあたっては、第三級アミ
ン等の脱ハロゲン化水素剤を用いることが好ましい。こ
の第三級アミンとしては、例えばトリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリイソプロピルアミン、トリーn−
プロピルアミン、トリーn−ブチルアミンおよびピリジ
ンなどをあげることができ、このなかでもピリジンが好
適である。
さらに、この反応は通常有機溶媒中で行われる。
用いる有機溶媒としては、ヘンゼン、トルエンキシレン
、クロロホルム、シクロヘキサン、塩化メチレン、テト
ラヒドロフラン、1.4−ジオキサンをあげることがで
きる。これらを単独であるいは組合せて使用することが
できる。
なお、上記反応により得られる硬化性ホスファゼン化合
物は、原料であるクロロホスファゼンの塩素原子が、上
述した置換基で全てが置換されていることが好ましいが
、一部塩素が残留していてもよい。
以上の如き反応により、ポリカーボネート成形品表面に
形成する保護膜の主成分である硬化性ホスファゼン化合
物が得られる。
ポリカーボネート成形品表面に保護膜を形成するには、
上述のホスファゼン化合物、あるいは必要に応じてボス
ファゼン化合物と共重合可能な単官能性単量体及び/又
は多官能性単量体及び常用の添加剤を含有させて塗布液
を調製し、ポリカーボネート成形品表面に塗布し、活性
エネルギー線を照射したり、加熱するなどして硬化させ
ればよい ホスファゼン化合物と共重合可能な単官能性単量体、多
官能性単量体としては、アクリロイル基メタクリロイル
基、ビニル基あるいはアリル基をもつ各種化合物など、
反応性二重結合を有する化合物をあげることができる。
また、本発明の目的を1員なわない範囲で各種の添加剤
を配合してもよい。ここで、添加剤としては、無機充填
剤、打機充填剤、潤滑剤などがあげられる。
無機充填剤としては、微粉末状のシリカ、アルミナ、ガ
ラス、セラミック等(溶剤分散型でもよい)を使用する
ことができる。
また、有機充填剤としては、微粉末状のアクリル樹脂な
どが挙げられる。
潤滑剤は、液体、固体、グリース状のいかなる性状のも
のでもよく、シリコーン系、フッ素系、その他合成潤滑
剤、あるいはテフロン微粒子、二硫化モリブデンなどを
用いることができる。
また、塗布液は作業性、膜厚制御などのうえから有機溶
剤に希釈して使用することができる。かかる有機溶剤と
して、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンな
どのケトン類、2−プロパツール、1−ブタノールなど
のアルコール類、セロソルブ類、酢酸エステル類、エー
テル類、芳香族炭化水素などを単独あるいは適宜混合し
て使用することができる。
塗布後の硬化には上述のように活性エネルギー線(可視
光線、紫外線、電子線、X線、γ線など)照射や加熱硬
化、常温硬化などの方法を利用する。
なお、可視光線、紫外線を用いた硬化方法を利用する場
合は、反応開始剤(光増感剤)を使用する。かかる反応
開始剤は塗布液中に添加しておけばよい。反応開始剤の
例としては、1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケ
トン、ジベンゾイル。
ベンゾイル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエ
チルエーテル、p−クロロベンゾフェノン。
p−メトキシベンゾフェノン、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ジーし一ブチルパーオキサイドおよびカンフアキノ
ンをあげることができ、これらを単独であるいは組合せ
て使用することができる。
また、加熱硬化あるいは常温硬化の方法による場合は、
重合開始剤として通常は過酸化物系の化合物およびアミ
ン系の化合物を単独あるいは組合せて使用する。過酸化
物系の化合物の例としては、ヘンシイルバーオキサイド
;p−クロロベンゾイルパーオキサイド;2,4−ジク
ロロペンヅイルパーオキサイド:L−ブチルヒドロパー
オキサイド;ジーも一ブチルパーオキサイド;ジクミル
パーオキサイド;t−ブチルパーオキシアセテート;L
−ブチルパーオキシベンゾエートなどを挙げることがで
きる。また、アミン系の化合物の例としては、N、N 
 −ジェタノール−ρ−トルイジン;ジメチルーp−ト
ルイジン、p−トルイジン;メチルアミン;L−ブチル
アミン;メチルエチルアミン;ジフェニルアミン;4,
4’−ジニトロジフェニルアミン;0−ニトロアミン;
p−ブロモアニリンi2,4.6−ドリブロモアニリン
などを挙げることができる。
本発明の保護膜を形成する成分の組成の一例を次に示す
(a)  ホスファゼン化合物     100重量部
(b)  ホスファゼン化合物と共重合可能な単官能性
単量体及び/又は 多官能性単量体     0〜100重量部(c)  
有機溶剤 (d)  光開始剤あるいは熱重合開始剤0.05〜5
重量部〔(a)と(b)の硬化性化合物100重量部に
対して〕 有機溶剤は、必ずしも使用する必要はないが、前述の如
く作業性、硬化後の膜厚制御のうえから好ましくは前記
の(a)、 (b)の混合物の重量濃度が0゜5〜60
%となるように有機溶剤に溶解すればよい。
〔実施例] 次に、本発明を実施例および比較例によりさらに詳しく
説明する。
製造例1 硬化性ホスファゼン化合物(A)の製造温度計、攪拌装
置2滴下漏斗およびコンデンサーを取り付けた1℃容の
フラスコに、ヘキサクロロシクロトリホスファゼン(式
(N P Cf□)3の環状化合物)58.0g (0
,167モル)、トルエン50dおよびピリジン168
g(2,0モル)を投入し、攪拌を開始した。
次に2−ヒドロキシエチルメタクリレート14.3g(
1,1モル)を滴下漏斗から徐々に滴下した。
湯浴にて60°Cに加熱し、攪拌下に反応を8時間行っ
た。
次いで、析出した結晶および触媒を濾別し、得られた濾
液中の溶媒を減圧蒸留により除去し、残渣を充分乾燥さ
せて、黄色液状物138gを得た。
収率は91%であった。
分析の結果、このものは粘稠性の1.1,3,3゜55
−へキサ(メタクリロイルエチレンジオキシ)シクロト
リホスファゼン CH。
(式 (NP (QC2H40□CC= CHz)z)
 xで表わされる環状ホスファゼン化合物)であった。
製造例2 硬化性ホスファゼン化合物(B)の製造温度計、撹拌装
置、滴下ロート及びコンデンサーを取り付けた11容の
フラスコに、テトラヒドロフラン100d及び金属ナト
リウム11.5g(0,5g )を投入した。この反応
液中に2.2.2トリフルオロエタノール55゜5g(
0,55モル)を滴下し、還流下にナトリウムが消失す
るまで反応を行った。
次ニ、ヘキサクロロシクロトリホスファゼン39.6g
 (0,111モル)をトルエン100 mlに溶解し
た溶液を上記の反応液中に滴下し、還流下に2時間かけ
て反応を進行させた。
次いで、反応液の温度を室温にまで冷却した。
さらに、2−ヒドロキシエチルメタクリレート191g
(1,23モル)を滴下漏斗から徐々に滴下した。
次いで、湯浴にて60°Cに加熱し、攪拌しながら8時
間反応を行い、析出した結晶および触媒を濾別し、得ら
れた濾液中の溶媒を減圧蒸留により除去し、残渣を充分
乾燥させて、黄色液状物88gを得た。収率は93%で
あった。
参考例(塗布液の調合) 下記の割合で各成分を調合し、塗布液(a)および(b
)を8周製した。
1m 硬化性ホスファゼン化合物(A)    30 gイソ
プロピルアルコール       20gメチルイソブ
チルケトン       30gブタノール     
         20g1−ヒドロキシシクロヘキシ
ル フェニルケトン(光開始剤)1g 里BULL匠と 硬化性ホスファゼン化合物(B)    30gイソプ
ロピルアルコール       20gメチルイソブチ
ルケトン       30gブタノール      
        20g1−ヒドロキシシクロヘキシル フェニルケトン(光開始剤)1g 実施例1 透明なポリカーボネート容器(厚さ3mm、比重1.2
)の内面に、上記参考例で得られた塗布液(a)を被膜
厚さが5μmとなるように塗布し、このポリカーボネー
ト容器内面に、積算光量が2940ミリジユール/ci
となるように、80Wの紫外線光源から照射距離15c
mにて紫外線を照射し、硬化塗膜(保護膜)を形成した
得られた保護膜付ポリカーボネート容器の各種物性を第
1表に示す。
実施例2 実施例1において、塗布液(a)の代わりに、塗布液(
b)を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作を行っ
た。
得られた保護膜付ポリカーボネート容器の各種物性を第
1表に示す。
比較例1 塗布液として市販シリコーン系コーテイング材(塗布液
(C))を用い、これを実施例1と同じ透明なポリカー
ボネート容器の内面に、被膜厚さが5μmとなるように
塗布し、90°Cで1時間加熱して、硬化塗膜(保護膜
)を形成した。
得られた保護膜付ポリカーボネート容器の各種物性を第
1表に示す。
比較例2 実施例1において、塗布液(a)の代わりに、市販アク
リル系コーティング材、(塗布液(d))を用いたこと
以外は、実施例1と同様の操作を行った。
得られた保護膜付ポリカーボネート容器の各種物性を第
1表に示す。
比較例3 ポリカーボネート容器をそのままの状態(保護膜を形成
しない)で各種物性評価を行った。結果を第1表に示す
(以下余白) 〔発明の効果〕 叙上の如く、本発明の器具は、基体がポリカーボネート
であるため軽量であり、また特定の硬化性ホスファゼン
化合物を主成分とする保護膜で被覆しであるため、耐ス
チームクラック性、耐温水性、耐熱性、耐摩耗性、耐衝
撃性等にすぐれ商品寿命が長く、さらに透明性にもすぐ
れたものである。
したがって、本発明の器具は、温水や冷水、あるいはス
チームやミストと接する各種器具、例えば加湿器3食器
洗い器、コーヒー沸かし器、スチームアイロン、スチー
ムへヤードライヤー、酒カン器などとして幅広くかつ有
効に利用される。
特許出願人 出光石油化学株式会社 代理人 弁理士  大 谷   保   i;、  、
−一一−Ll

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリカーボネート成形品の内面ないし全面に、一
    般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、a、bはa>0、b≧0であり、かつa+b=
    2を満たす実数を示し、Aは重合硬化性基を示し、Bは
    非重合硬化性基を示す。〕で表わされる繰返し単位を有
    し、重合度が3以上である硬化性ホスファゼン化合物を
    主成分とする保護膜を形成してなる温水又は冷水使用器
    具。
JP63142639A 1987-09-14 1988-06-09 温水又は冷水使用器具 Pending JPH021745A (ja)

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JP63142639A JPH021745A (ja) 1988-06-09 1988-06-09 温水又は冷水使用器具
EP19880114950 EP0307861A3 (en) 1987-09-14 1988-09-13 Coated resin molded-article
KR1019880011861A KR910004521B1 (ko) 1987-09-14 1988-09-14 피막부 수지 성형품
US07/244,216 US5047270A (en) 1987-09-14 1988-09-14 Coated resin molded-article

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