JPH01309818A - 車両のドア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は車両のドア、詳しくはボディに回転軸を回転中
心として揺動自由に支持したドアに関する。

（従来の技術） 一般に車両のドアは、該ドアの前後方同一側で上下部位
に、１対のヒンジを対向状に取付け、この各ヒンジに支
持した上下垂直方向に延びる回転軸を介して前記ドアを
ボディに対し揺動自由に支持させるようにしている。

（発明が解決しようとする課題） ところで以上のようなドアでは、該ドアを前記ボディ側
に支持する回転軸が上下垂直方向に向けて設けられてい
ることから、この回転軸を中心とする前記ドアの開閉方
向の軌跡は、前記回転軸と直交する水平方向となり、こ
の水平方向の軌跡で前記ドアの開閉操作が行われるので
あり、従って該ドアの開閉操作時には、閉鎖位置から開
放位置までの全行程にわたって常に一定の操作力を必要
としたのである。

本発明は以上のような点に鑑みてなしたものであり、そ
の目的は、ドアを所定位置にまで開閉操作した後には、
このドアに開閉何れかの方向への荷重を付与して、該ド
アの開閉操作を簡単かつ楽に行うことができるようにし
たことにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明では、ボディに回転
軸を回転中心として揺動自由に支持したドアにおいて、
前記ドアの回転軸の軸線が、下方に向かうに従って前記
ドアの全閉時における遊端側に近づき、かつ車両から遠
去かる方向に変位するごとく、前記回転軸を鉛直線に対
し３次元に傾斜させたことを特徴とするものである。

（作用） しかして、以上のように、３次元方向に傾斜された回転
軸を介してドアを支持することにより、先ず、ドアの開
放操作を行う場合、このドアを所定位置にまで開放する
と、以後は該ドアに開放方向の荷重が付与されるのであ
り、また前記ドアの閉鎖操作を行う場合には、このドア
を所定位置にまで閉鎖させると、以後は該ドアに閉鎖方
向の荷重が付与される。こととなり、従って前記ドアの
開閉操作が簡単かつ楽に行われるのである。

（実施例） 実施例について、図面を参照して説明する。

第１図及び第２図に示した車両用ドア（Ｄ）は、インナ
ーパネル（１）とアウターパネル（２）とで内部中空状
に形成され、この各パネル（１）（２）の内方前部倒で
上下部位に、それぞれ第１及び第２ヒンジ（３）（４）
を設け、該各ヒンノ（３）（４）に支持した回転軸（５
）を介して前記ドア（Ｄ）をボディ側に揺動自由に支持
させている。

しかして以上のようなドア（Ｄ）をボディ側に揺動自由
に支持させるにあたって、前記各ヒンジ（３）（４）に
支持された回転軸（５）の軸線が、下方に向かうに従っ
て前記ドア（Ｄ）の全閉時における遊端側に近づき、か
つ車両側から遠去かる方向に変位するごと（、前記回転
軸（５）を鉛直線に対し３次元方向に傾斜させたのであ
る。

具体的には、前記第１ヒンジ（３）を、前記ドア（Ｄ）
を構成するインナーパネル（１）の上部側で前方部位に
前傾姿勢として取付け、また前記第２ヒンノ（４）を、
前記インナーパネル（１）の外部側に設けられる前記ア
ウターパネル（２）の下部側で前記第１ヒンジ（３）よ
りは後部側に前傾姿勢として取付ける。

斯くして、第１図で明らかなごとく、前記ドア（Ｄ）の
上下方向に向かう鉛直線（イ）に対し前記回転軸（５）
を、α角度傾斜された軸線（ロ）の方向に傾斜させ、ま
た第２図で明らかなごとく、前記鉛直線（イ）に対し前
記回転軸（５）を、β角度傾斜された軸線（ハ）の方向
に傾斜させて、前記回転軸（５）を前記α及びβ角度の
３次元方向に傾斜させるのである。

第３図は、縦軸にドア（Ｄ）の開閉操作時における上下
変位量を、また、横軸にドア開閉操作時の開度をとった
ドア（Ｄ）の開閉軌跡を示している。

以上の第３図から明らかなごとく、前記回転軸（５）を
前記鉛直線（イ）に対してα角度だけ前記軸線（ロ）の
方向に傾斜させたとき、前記ドア（Ｄ）の軌跡は、同図
の点線矢印で示したように、該ドア（Ｄ）が全閉状態か
ら全開側に開放されるに従って徐々に下がり勾配となり
、また前記回転軸（５）を前記鉛直線（イ）に対してβ
角度だけ前記軸線（ハ）の方向に傾斜させたとき、前記
ドア（Ｄ）の軌跡は、同図の一点鎖線矢印で示したよう
に、該ドア（Ｄ）が全閉状態から全開側に開放されるに
従って徐々に上がり勾配となるのである。

従って、前記回転軸（５）を前記α及びβ角度の３次元
方向に傾斜させた場合には、これらα及びβ角度傾斜時
における各軌跡を合成した軌跡が得られ、即ち、同図の
実線矢印で示したごとく、全閉状態から開放されるに従
って徐々に上がり勾配となり、前記ドア（Ｄ）の半開位
置で頂点に達し、該位置から徐々に下がり勾配となって
、この場合の軌跡は、概略山形状となるのである。

更に詳しく説明すると、前記回転軸（５）を前記α及び
β角度の３次元方向に傾斜させた場合には、先ず、前記
ドア（Ｄ）を閉鎖状態がら全開側に開放させるとき、こ
のドア（Ｄ）を第３図の半開位置にまで開放すると、以
後は該ドア（Ｄ）の軌跡が下がり勾配となることから、
該ドア（Ｄ）に開放方向の荷重が付与されるのであり、
また、前記ドア（Ｄ）を開放状態から閉鎖させる場合に
は、このドア（Ｄ）を前記半開位置にまで閉鎖させると
、以後は該ドア（Ｄ）に閉鎖方向の荷重が付与されるこ
ととなり、従って前記ドア（Ｄ）の開閉操作が簡単かつ
楽に行われる。

また、前記ドア（Ｄ）の軌跡で全開時における位置は、
前記回転軸（５）を前記鉛直線（イ）と同一方向に設け
た従来の場合と同位置となるように設定するのであり、
斯くすることにより前記ドア（Ｄ）の全開時における上
下変位量を、従来に比べて零となし、前記ドア（Ｄ）の
全開時に、該ドア（Ｄ）が舗道などに接触して破損した
りするのが防止されるのである。

以上の実施例では、前記各ヒンジ（３）（４）を車両用
ドア（Ｄ）の前部側に設けて、このドア（Ｄ）を後ろ開
きとする場合について説明したが、本発明では、前記各
ヒンジ（３）（４）を前記ドア（Ｄ）の後部側に設けて
、前記ドアＣＤ）を前開きとする場合にも適用すること
ができる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明にかかる車両用ドアでは、
ドアの回転軸の軸線が、下方に向かうに従って前記ドア
の全閉時における遊端側に近づき、かつ車両から遠去か
る方向に変位するごとく、前記回転軸を鉛直線に対し３
次元方向に傾斜させたから、前記ドアを所定位置にまで
開閉操作した後には、このドアに開閉何れかの方向に荷
重を付与することができて、該ドアの開閉操作を簡単か
つ楽に行うことができるに至ったのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる車両用ドアの一部切欠側面図、
第２図は同ドアの一部切欠側面図、第３図は同ドアの開
閉方向の軌跡を説明する図面である。 （５）・・・・・・・・回転軸 （イ）・・・・・・・・鉛直線 （ロ）（ハ）・・拳・・軸線 （Ｄ）　　・・・・・・・・ドア

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）ボディに回転軸を回転中心として揺動自由に支持し
   たドアにおいて、前記ドアの回転軸の軸線が、下方に向
   かうに従って前記ドアの全閉時における遊端側に近づき
   、かつ車両から遠去かる方向に変位するごとく、前記回
   転軸を鉛直線に対し３次元に傾斜させたことを特徴とす
   る車両のドア。