JPH0130721B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、各家庭から出されるゴミ袋を回収車
が収集するまでの間、集積しておくためのゴミ袋
用箱に関する。

従来の技術と問題点 従来各家庭から出されるゴミ袋は、通常路傍に
そのまま集積されており、このため市街の美観を
損ね、また雨水や、描、カラス等により袋が破ら
れ、取扱いにも不便であつた。

そこで、路傍に設置され、ゴミ袋集積時のみに
組立てて使用されるゴミ袋用箱が案出されている
（実公昭56−36801号公報、実願昭56−69570号）。

しかしこのゴミ袋用箱は箱体の組立て折畳み時
に、箱体の周面を形成する周面板を、下端を地面
上に当てつつ移動させて前方へ引出し、または奥
へ押込む構造であり、このため地面が平坦でなけ
ればスムーズな組立て折畳みができないという不
都合がある。

そこで本発明はこの不都合を解消し、地面に多
少の凹凸があつてもスムーズに組立て折畳みので
きるゴミ袋用箱を得ることを目的としたものであ
る。

問題点を解決するための手段 すなわち、本発明は、地面上に取付けられる枠
体と、この枠体上部に回動自在に取付けられ、略
垂直にして折畳まれた箱体の前面を覆い、上方に
はね上げることができ、かつ箱体を閉じる上蓋と
なる蓋板と、前記枠体下部に回動自在に取付けら
れ、略垂直にして前記蓋板の奥に収納され、前方
にたおされて地面の凹凸を被い、かつ箱体の底と
なる底板と、複数の折曲げ可能に結合された板体
よりなり、両端が前記枠体に揺動自在に取付けら
れ、扁平に折畳まれて前記底板の奥に収納され、
下端を底板上に当てて地面の凹凸に影響されるこ
となく前方へ引出され略コ字状となり箱体の周面
を形成する周面板とからなるゴミ袋用箱である。

作 用 このゴミ袋用箱では周面板は底板上を移動する
ようになつているため、地面に多少の凹凸があつ
ても影響を受けることなくスムーズに周面板の引
出し押込みをすることができる。

実施例 以下本発明を図示する実施例について具体的に
説明する。

このゴミ袋用箱１０において、１２は枠体であ
り、略コ字状となつて直立し、下端には地面上に
アンカーボルトを用いて取付けるための孔１４を
有し、箱体１６を支持する。またこの枠体１２の
上部前面には、蝶番を用いてはね上げ可能となつ
た覆い板１８が設けられ、後述の箱体１６の組立
てに支障をきたさないようになつている。２０は
蓋板であり、枠体１２の上端に回動自在に取付け
られ、箱体１６の折畳み時には第１図に示すよう
に箱体１６の前面を覆い、組立て折畳み時あるい
は箱体１６を開く際には第２図に示すように、把
手２２を持つて上方へはね上げることができ、か
つ第３図に示すように組立てられた箱体１６を閉
じる上蓋となる。２４は底板であり、枠体１２下
部に長孔２６を介して回動自在かつ前方へ引出し
自在に取付けられ、箱体１６の折畳み時には略垂
直にして蓋体２０の奥に収納され、箱体１６組立
て時には前方へたおされ引出されて箱体１６の底
となる。２８，…は周面板であり、５枚の板体を
蝶番で折曲げ可能に結合してなり、両端が枠体１
２に揺動自在に取付けられ、箱体１６の折畳み時
には、扁平に折畳まれて底板２４の奥に収納さ
れ、箱体１６組立て時には前方へ引出されて略コ
字状となり、箱体１６の周面すなわち前面板及び
側面板となる。この周面板２８の下端にはキヤス
ター３０，…が設けられ、底板２４の上面に接
し、周面板２８の移動を容易化する。３２は廃乾
電池を収納する廃乾電池箱であり、枠体１２の側
面に形成された孔３４に引掛けられる。３６は広
告板であり、蓋体２０表面に設けられ、箱体１６
折畳み時にはこのゴミ袋用箱１０の正面に位置
し、箱体１６組立て時にはこのゴミ袋用箱１０の
上面に位置する。なお図面には表われていないが
枠体１２の背面には背面板が設けられている。

このゴミ袋用箱１０は、以上の構成であり、集
合住宅の入口付近等の地面上に取付けて使用し、
ゴミを回収するときには、箱体１６を組立ててゴ
ミ袋をこの箱体内に密閉して集積し、美観を整
え、ゴミ袋の雨水、描等による破損を防ぎ、他の
ときには、箱体１６を折畳んで枠体１２内に収め
邪魔にならないようにする。そしてこの箱体１６
の組立ては、覆い板１８、蓋体２０をはね上げ、
底板２４をたおして引出し、周面板２８を引出
し、蓋体２０、覆い板１８を下して行ない、折畳
みはこの逆の操作によつて行なう。この組立て折
畳みに当り、周面板２８は、直接地面に接するの
ではなく、底板２４上にキヤスター３０を介して
接するので、地面に凹凸があつてもスムーズに移
動し、組立て折畳み操作は容易となる。

上記例では、覆い板１８、長孔２６を設けた構
成としているが、各部分の形状、構造によつては
これらを省略することも可能であることはいうま
でもない。

周面板についても、上記例のように５枚の板体
を用い箱体の両側面を２つ折りにするもののほ
か、前面を折曲げたり、多様な構成が可能であ
る。

この例では周面板の下端がキヤスターを介して
底面板に接するようになつているが、他にもプラ
スチツク製等のそり状体を介するもの等、多様な
構成をとることができる。

また箱体の背面については、背面板を用いるほ
か、ガードレール、壁面等に枠体を接して設けれ
ば、省略することも可能である。

さらに廃乾電池箱３２、広告板３６は、省くこ
ともできることはいうまでもない。

発明の効果 本発明のゴミ袋用箱は、上述のように、箱体の
組立て折畳み時に周面板の下端が底板上を移動す
るようされているので、地面に多少の凹凸があつ
てもスムーズに組立て折畳み操作ができる。この
ためこのゴミ袋用箱では、地面に凹凸や段がある
ことを問題にすることなく、自由に設置位置を選
ぶことができる。勿論、箱体を組立てたときに
は、この箱体は密閉されるので、内部のゴミ袋は
完全に被われ、美観を整えるとともに、雨水や、
描、カラス等が袋を破りちらかすこともない。さ
らに廃乾電池箱を取付けておけば、廃乾電池を分
離して回収することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す斜視図であり、
第１図は箱体を折畳んだ状態、第２図は組立てる
途中の状態、第３図は組立てた状態をそれぞれ示
す。 １０……ゴミ袋用箱、１２……枠体、１６……
箱体、２０……蓋体、２４……底板、２８……周
面板、３０……キヤスター、３２……廃乾電池
箱。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 地面上に取付けられる枠体と、この枠体上部
   に回動自在に取付けられ、略垂直にして折畳まれ
   た箱体の前面を覆い、上方にはね上げることがで
   き、かつ箱体を閉じる上蓋となる蓋板と、前記枠
   体下部に回動自在に取付けられ、略垂直にして前
   記蓋板の奥に収納され、前方にたおされて地面の
   凹凸を被い、かつ箱体の底となる底板と、複数の
   折曲げ可能に結合された板体よりなり、両端が前
   記枠体に揺動自在に取付けられ、扁平に折畳まれ
   て前記底板の奥に収納され、下端を底板上に当て
   て地面の凹凸に影響されることなく前方に引出さ
   れて略コ字状となり箱体の周面を形成する周面板
   とからなるゴミ袋用箱。 ２ 枠体の側部に廃乾電池を収納する廃乾電池箱
   を有する特許請求の範囲第１項記載のゴミ袋用
   箱。