JP3082400U

JP3082400U - 折り畳み式ゴミ箱

Info

Publication number: JP3082400U
Application number: JP2001003564U
Authority: JP
Inventors: 忠馬場; 計長谷川
Original assignee: 忠馬場
Priority date: 2001-06-04
Filing date: 2001-06-04
Publication date: 2001-12-07
Anticipated expiration: 2007-06-04

Abstract

(57)【要約】【課題】使用時以外は、コンパクトに折り畳み可能な
ゴミ箱を開発する。【解決手段】前面が開いた直方体の箱体(２)の、両側の
前面側端部(１２)に回転自在に接合した側面板(５、
５’)とその側板(５、５’)の側端部(１５、１５’)に
回転自在に接合した前面板(６、６’)と：箱体(２)の、
上端部(１３)に回転自在に接合した屋根板(４)と：箱体
(２)の、底板前端部(１７)に回転自在に接合した底板
(７)とを備え、前面板(６、６’)は、合わせ目(１６)で
係合して、屋根板と底板とにより、ゴミ袋を収納するス
ペースを構成することを特徴とする折り畳み式ゴミ箱で
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ゴミを収納したゴミ袋を、一時的に収容し、道路側路に置いても、大きなスペースを取らず、使用時以外は、コンパクトに折り畳みでき、安価に形成することができる、折り畳み式ゴミ箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のように、生ゴミ収容のゴミ袋やプラスチックを入れたゴミ袋を、所定の日に道路の所定の集積場所に置いておき、ゴミ運搬車がこれを収集運搬していく、ゴミ収集方法が一般である。然し乍ら、単に生ゴミ袋を道路に放置するだけでは、カラス、ネコ等がゴミ袋を破って路上に生ゴミが散乱し、非常に見苦しくなり、清掃するには非常に手間のかかる等の多くの問題があった。

【０００３】これを防ぐために、ゴミ袋に網やシート等を被せたりするが、道路の美観を損ねるものである。また、道路端にゴミ袋を収容するゴミ小屋やゴミ箱を設け、その中に生ゴミ袋を収納しているが、スペースを取れない場所や場合には解決策がない。

【０００４】そのために折り畳み式ゴミ箱には、例えば、特開２０００−７１０１号に説明されるような、移動支柱を移動することにより、折り畳むことができるゴミ箱が提案されているが、構造が複雑であり、コストのかかるものである。また、例えば、特開平１０−５３３０１号に説明されるように、側壁を折り畳むゴミ収集装置も提案された。また、特開平０７−２９１４０１号に説明されるような、フェンス部材を用いて、スペースを取らない折り畳み式ゴミ箱も提案されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、以上のような問題を解決するため、本出願人は、使用時以外は、コンパクトに折り畳み可能なゴミ箱を開発する。折り畳み可能なゴミ箱は種々提案されているが、ワンタッチで容易に開いたり、折り畳んだりできないとか、側面も用いないと折り畳めないとか、坂道だと自然に開くとか等の点で未だ充分満足するものがなかった。また、設置スペースを広くとる必要がないゴミ箱はなかった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本考案の折り畳み式ゴミ箱を提供し、それは、次のような手段による。 (１)前面が開いた直方体の箱体(２)の、両側の前面側端部(１２)に回転自在に接合した側面板(５、５’)とその側板(５、５’)の側端部(１５、１５’)に回転自在に接合した前面板(６、６’)と：箱体(２)の、上端部(１３)に回転自在に接合した屋根板(４)と：箱体(２)の、底前端部(１７)に回転自在に接合した底板(７)とを備え、前面板 (６、６’)は、合わせ目(１６)で係合して、屋根板と底板とにより、ゴミ袋を収納するスペースを構成する折り畳み式ゴミ箱。

【０００７】 (２)側面板(５、５’)の上端部は斜め傾斜され、屋根板(４)は、傾斜して係合される。 (３)各々の回転自在に接合する手段は、蝶番により、各々の端部を接合されている。 (４)箱体(２)底面の底には、ローラーが固定され、底板(７)の底には、保持具( ２０)を備え、容易に移動でき、容易に設置できる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の折り畳み式ゴミ箱の具体例を説明するが、本考案は、それにより限定を受けるものではない。先ず、本考案の折り畳み式ゴミ箱(１)は、使用時には、図１の斜視図に示すようなものである。そして、折り畳んだ状態を、図２の斜視図に示す。

【０００９】即ち、前面が開いた直方体の箱体(２)があり、更に、図１に示すように、両方の側面板(５、５’：但し５’は向こう側にあり、組立てた状態では見えない）があり、前側に前面板(６、６’)があり、上に屋根板(４)、底に底板(７)があり、それらの折り畳みできるものであり、その中にゴミ袋収納スペースを形成する。そして、屋根板(４)は、箱体(２)の頂面端部(１３)で回転自在に接合されている。そして、箱体(２)の両方の側面端部(１２)には、側面板(５、５’)が、回転自在に係止されて、更に、その先の縁端部辺(１５、１５’)に前面板(６、６’) が、回転自在に係止され、両方の前面板(６、６’)は、合わせ目(１６)で合わされる。合わされた２つの前面板(６、６’)は、後記で説明するように、端部同志を挿入するコ型断面の部品を用いて、係合させる。

【００１０】即ち、両側の側面端部(１２、１２’、但し１２’は向こう側にあり、組立てた状態では見えない）には、回転自在に、例えば、蝶番により、両方の側面板( ５、５’：但し５’は向こう側にあり、組立てた状態では見えない）の側端部が係止される。そして、側面板(５、５’)は、図示のように、傾斜した頂端部の平行台形であり、その先端端部(１５)には、回転自在に前面板(６)が係止されており、前面端部(１５)で、折り曲げられるようになっている。この折り曲げは、後に説明するように、折り畳む際に、重要な役目をする。

【００１１】そして、箱体(２)の、頂面端部(１３)に、屋根板(４)が回転自在に係止される。図示のように、屋根板(４)は、側面板(５)の傾斜に沿って、図示のように傾斜して、固定される。即ち、屋根板(４)は、側面板(５)の端部と、側面板(５)と回転自在に係止している前面板(６、６’)の端部の上に載って係止される。屋根板 (４)は、取手(２１)が下中央部にあり、上に開けることができ、使用時にゴミ袋などを、本考案のゴミ箱(１)に収納する場合には、屋根板を上に上げて、入れる。

【００１２】そして、前面板(６、６’)は、左右に中央から開くことができる。即ち、側面板端部(１５、１５’)は、回転自在である。そのためには、前面板(６、６’)は、例えば、蝶番により、側面板端部(１５、１５’)に回転自在に係止されている。

【００１３】箱体(２)の、底前端部(１７)に回転自在に係止した、幅が側面板(５)の幅と同じ幅の底板(７)があり、その底には、底板揚げ補助具(１８)が、図示のように、端に近い個所に設けられ、箱体(２)の底板と同じレベルに、底板(７)を保持することができる。そして、ゴミ袋を収納するスペースは、側面板(５、５’)と、合わせ目(１６)で係合した、２つの前面板(６、６’)と、屋根板(４)と底板(７)とにより、構成される。

【００１４】側面板(５、５’)の上端部は斜め傾斜され、屋根板(４)は、その斜めの端部に載せられており、図示のように、傾斜しており、美観上良好である。そして、屋根板(４)の正面下部中央には、図示のように、把持具（ハンドル状）(２１)が固着され、屋根板(４)を跳ね上げたり、降ろしたり、開けたりする際に、用いられる。各々、端縁部(１２)(１３)(１５)および(１７)で、各々側面板(５)、屋根板 (４)、側面板(５)と前面板(６)、底板(７)は、回転自在に係止される。その手段は、ヒンジ機構、コイルヒンジなどを利用できるが、コストがかからないものとして、通常の蝶番により、回転自在に係止される板材同志を係止するものがよい。

【００１５】図１に示されるように、箱体(２)底面の底には、ローラー(２０)が固定され、その底板端部(１７)に回転自在に係止された、底板(７)の底にも、箱体(２)の側面への係止具(１９)があり、底板(７)は図２に示すように、係止される。そして、本願考案のゴミ箱は、ローラー(２０)により、容易に移動でき、容易に設置できるようにする。そして、底板揚げ補助具(１９)は、箱体(２)の底面と同じレベルに、折り畳み底板(７)が、容易に保持されるようにする。この底板揚げ補助具 (１９)は、図２の折り畳んだ状態では、図示のように、前面に見えることとなる。この底板揚げ補助具(１９)は、弾性を有し、できるだけ軽量がよく、例えば、ゴム製がよい。

【００１６】本願発明の折り畳み式ゴミ箱(１)を、折り畳んだ状態の斜視図を図２に示す。そして、その状態の上から見た断面図を図３に示す。即ち、側面板(５)と前面板 (６)は、上から見た状態で図３に示すように、折り畳まれて、箱体(２)の中に収納される。即ち、側面板(５)と前面板(６)は、使用のときは、その間の端縁部( １５)は山形になっているが、箱体(２)中に収納する場合には、側面板(５)が(１２)を中心として、箱体の中に入るように内側に回り、そして、前面板(６)は(１５)を中心に反対方向に回転し、(１５)は谷になる。断面図の図３からは、本願考案による構造では、側面板(５)と前面板(６)の幅（長さ）は、箱体(２)内部に収納できるものであればよいのであるから、ある程度、相当の長さを取ることができることが分かる。

【００１７】即ち、図１の状態で先ず屋根板(４)が上に跳ね上げられ、箱体(２)の頂面板( ３)に置かれると、箱体(２)の開口前面が開く。そして、側面板(５)が、図１の状態から箱体(２)の中に、端面端部(１２)を中心に回転して、入れられると、回転自在に側面板(５)の端部(１５)に係止している、前面板(６)も一緒に箱体(２) の中に入る。ここで、前面板(６)は、側面板(５)とは逆方向に回転されて、箱体 (２)の中に入る。次に、逆側の側面板(５’)と前面板(６’)も、端部(１２’)を中心に回転され、同様に箱体(２)の中に入れる。すると、図３の断面図に示されるように、各々の側面板(５)(５’)と前面板(６)(６’)が、箱体(２)の中に収納される。

【００１８】次に、底板(７)が、床から引き上げられ、箱体(２)の開口端部に押しつけ、止め具(２６)(２６)で左右で止められる。次に、頂面(３)に重ねられた屋根板(４) が、引き降ろされて、図２に示すように、箱体(２)の前面に止められ、止め具( ２２)(２３)により、底板(７)に係止される。従って、折り畳まれたゴミ箱は、図３の断面図に示すように、側面板(５)と前面板(６)が折り畳まれ収納された箱体(２)は、図２のようなスマートな外観を呈する。

【００１９】図４は、側面板(５)の底板(７)への固定方法（図４Ａ）、左右の前面板(６)と (６’)を突き合わせて、ゴミ箱の前面中央での係止方法（図４Ｂ）及び屋根板( ４)と底板(７)を折り畳んだ際に、中央部での互いに、止め具(２２)(２３)(２４ )で係止する方法（図４Ｃ）を示す。

【００２０】即ち、側面板(５)は、薄い金属板（鉄やアルミニウム）がよく、その下端部は、(３５)で示すように、別れて溝部が設けられ、その中に、図示のように、底板 (７)の端部に設けた凸起辺(３７)が入り、嵌合されて、側面板(５)と底板(７)は、固定される。

【００２１】左右の前面板(６)と(６’)は、左右の側面板(５)と(５’)の先端端部に回転自在に係止されており、組立てた場合には、図１の端面縁(１６)で示されるように、左右から突き合わせて、ゴミ箱の前面中央で係止される。図４Ｂに示されるように、前面板(６)と(６’)のどちらかの頂端部に固定されたコ字断面の係止具( ３６)により、図示のように、コ字の中に嵌合され、係止される。

【００２２】屋根板(４)と底板(７)の係止は、図４Ｃに示すように、底板(７)の上に、屋根板(４)が係止される。そして、止め具は、屋根板(４)の表面に付けられたカギ形固定具(２２)のＪ字部分に、下の底板(７)に設けた止め具(２３)に回転自在に係止した引っ掛け具(２２)が引っ掛けて、止め具(２３)を回転中心(２９)を中心に矢印のように回転すると、屋根板(４)と底板(７)は、互いに係止され、図２に示されるように折り畳んだ状態が保持される。

【００２３】また、本考案の折り畳み式ゴミ箱の具体的な形状サイズについては、特に制限はないが、道路端に、ゴミ袋などの収集に用いるに適切なサイズに作製できる。

【００２４】

【考案の効果】

本考案の折り畳み式ゴミ箱は、図示のような構成により、次のごとき技術的効果があった。第１に、折り畳むことができるために、設置スペースを少なくても、即ち、狭い道路端でも設置できるゴミ箱が提供された。第２に、運搬も容易で、簡単な構造で、低いコストで提供できる折り畳み式ゴミ箱が可能になった。第３に、使用時には、組立てて広いゴミ袋等の収納器になり、不使用時には折り畳んで、道路端に設置しておいても、交通妨害にならない折り畳み式ゴミ箱が提供された。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の折り畳み式ゴミ箱(１)の使用している
状態を示す斜視図である。

【図２】本考案の折り畳み式ゴミ箱(１)を折り畳んだ状
態を示す斜視図である。

【図３】本考案の折り畳み式ゴミ箱(１)を折り畳んだ状
態の断面図である。

【図４】本考案の折り畳み式ゴミ箱の折り畳みに使用し
た細部を示す断面図である。

【符号の説明】

１折り畳み式ゴミ箱２箱体３箱体頂面４屋根板５、５’ 側面板６、６’ 前面
板７底板１２箱体の側面端部１３箱体の頂
面端部１４屋根板端部１５、１５’ 前面板端部（側面板と前面板との接合
端部）１６前面板の合わせ目１７箱体の底
板端部１８底板揚げ補助具１９止め具２０ローラー２１把持具
（ハンドル）２２、２３、２４係止具３６コ字形係止具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前面が開いた直方体の箱体(２)の、両
側の前面側端部(１２)に回転自在に接合した側面板
(５、５’)とその側板(５、５’)の側端部(１５、１
５’)に回転自在に接合した前面板(６、６’)と：箱体
(２)の、上端部(１３)に回転自在に接合した屋根板(４)
と：箱体(２)の、底板前端部(１７)に回転自在に接合し
た底板(７)とを備え、前面板(６、６’)は、合わせ目
(１６)で係合して、屋根板と底板とにより、ゴミ袋を収
納するスペースを構成することを特徴とする折り畳み式
ゴミ箱。
【請求項２】側面板(５、５’)の上端部は斜め傾斜
され、屋根板(４)は、傾斜して係合されていることを特
徴とする請求項１記載の折り畳み式ゴミ箱。
【請求項３】各々の回転自在に接合する手段は、蝶
番により、各々の端部を接合されていることを特徴とす
る請求項１或いは２記載の折り畳み式ゴミ箱。
【請求項４】箱体(２)底面の底には、ローラー(２
０)が固定され、底板(７)の底には、保持具(２０)を備
え、容易に移動でき、容易に設置できることを特徴とす
る請求項１或いは２記載の折り畳み式ゴミ箱。