JPH01306570A - 超低鉄損一方向性けい素鋼板の製造方法 - Google Patents

超低鉄損一方向性けい素鋼板の製造方法

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JPH01306570A
JPH01306570A JP13571788A JP13571788A JPH01306570A JP H01306570 A JPH01306570 A JP H01306570A JP 13571788 A JP13571788 A JP 13571788A JP 13571788 A JP13571788 A JP 13571788A JP H01306570 A JPH01306570 A JP H01306570A
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JP
Japan
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steel plate
silicon steel
film
coating
unidirectional silicon
Prior art date
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Pending
Application number
JP13571788A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
Masao Iguchi
征夫 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、歪取り焼鈍を施しても絶縁被膜がはく離す
ることなく優れた鉄損特性を維持できる超低鉄1員一方
向性けい素鋼板の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、省エネルギーの見地から電力1員失の低減を特徴
とする請が著しく高まっている。欧米においては損失の
少ない変圧器を作る場合に鉄…の減少分を金額に換算し
て変圧器価格に上積みする「ロスエバリユエーション」
 (鉄損tF 価) 制度カ昔及している。
このような状況下において、被膜形成による鉄損低減法
として、仕上げ焼鈍済みの方向性けい素鋼板の表面酸化
物を除去し、ついで鏡面状態に仕上げた後、CVD又は
PVDにより金属の酸化物、炭化物もしくは窒化物など
の極薄張力被膜を形成させる技術が特開昭62−182
2号公報などに報告されている。中でもSi3N、被膜
は、絶縁性が良く、また熱膨張係数が他のセラミックと
比較しても極めて低いため基地鋼板に作用する張力が高
く、従って鉄損低減効果が著しいことがら、このSi3
N、被膜の形成につき、特開昭62−1821号、同6
2−1822号および同62−30302号各公報など
において種々の実施例が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、Si3N4被膜はその低い熱膨張係数の
ために界面に作用する熱的内部応力が高く、このため1
.0μmを超える厚膜被覆を行った場合には歪取り焼鈍
(800°CX 2h in N2)によってはく離が
生じるところに問題を残していた。
この点発明者らは、被覆膜厚が厚いほど層間抵抗が大で
あり、磁気特性も向上するという知見を得ている。従っ
て厚被膜をいかに密着性よく成1りさせるかが重要とな
るのである。
なお密着力の向トのために母材と被覆層との間に0との
親和力の高い金属を予め被IWする技術は公知である(
たとえば特開昭62−70563号公報)。しかしなが
らこれらの中間層金属原子は歪取り焼鈍の際に母材に拡
散していき、磁気特性を著しく劣化させるものか多い。
また特開昭60−33190号公報には、プラズマCV
D法にて予めSiを成膜し、その後引き続いてSiCを
被覆する技術が開示されている。しかしながら、CVD
法によってけい素鋼板の表面にSiを成膜させた場合に
は、成膜の際にボイドが生じ易く、密着力及び磁気特性
が著しく劣化するという欠点があった。
この発明は、上記の問題を有利に解決するもので、たと
え歪取り焼鈍のような高温の熱処理を施した場合であっ
ても被膜はく離などを生じることなく強固に被着した5
iJ4被膜をそなえ、もって鉄損の効果的な低減を図り
得る、超低鉄損一方向性けい素鋼板の有利な製造方法を
提案することを目的とする。
(課題を解決するための手段) すなわちこの発明は、仕上げ焼鈍済みの方向性けい素鋼
板につき、その表面の酸化物を除去し、ついで6Jf磨
を施して中心線平均粗さRaで0.4μm以下の鏡面状
態に仕上げたのち、この鏡面仕上げ表面上に、内層とし
てSi、ついで外層として5i3Lをそれぞれ、イオン
ブレーティング及び/又はイオン注入法により被覆する
ことからなる超低鉄損一方向性けい素鋼板の製造方法で
ある。
以下この発明を由来するに至った実験結果について説明
する。
まず方向性けい素鋼鏡面材に、イオンブレーティング法
によってCr、 Ti+ A l + Sll八gへよ
びCuの各下地被膜を厚み0.5μmに成膜したのち、
引続きSi3N4を1.5μm厚に被覆した。ついでこ
れらのサンプルに800°C,2hの歪取り焼鈍を施し
た後の被膜密着力及び磁気特性変化について調べた。な
お磁気特性変化はW、7.、。の変化量で評価した。
得られた結果を表1に示す。
同表よりSiを下地被膜として被成することによって、
5iJ4被膜の密着力が増すのみならず、歪取り焼鈍に
より磁気特性がむしろ向tしているのが注目される。
Siの下地被膜によって密着力が増すのは、Siは母材
との界面にて密着力を低下させる析出物を形成すること
なく、密着力強固な拡散用が形成され、またStと5i
J4は連続的に真空中で成膜されるため、Si表面に密
着力を劣化させるO、H2O等の吸着を防止した上でS
i3N、が成膜されるからである。
さらに、下地Siは、歪取り焼鈍によって母材中に拡散
していき、母材中の(Si )を高めるため磁気特性の
向上も併せて達成されるのである。
この点CrやTi、 Alは、磁気特性に対して有害元
素であり、従って歪取り焼鈍によって母材に拡散してい
った場合には磁気特性を劣化させることになる。
次に方向性けい素鋼鏡面材にSi (0,5μm)及び
5iJa(1,5μm)を成膜させるに当り、種々の手
法を用いて成膜し、ついで各被膜鋼板に歪取り焼鈍を施
した後のボイドの発生状況、被膜はく離の有無および磁
気特性の変化について調べた結果を表2に示す。
表  2 同表より明らかなように、熱CVD及びプラズマCVD
で成膜したサンプルはSiと母材の界面近傍にてボイド
が発生し、そのため磁気特性も劣化した。しかも歪取り
焼鈍の際に熱的内部応力により、ボイドからクラックが
発生し、被膜はく離を生じた。
また、スパンクリング法では、界面にボイドは観察され
ず磁気特性も向上した。しかしながら母材に堆積する粒
子の入射エネルギーが小さいために被膜密着力が低く、
歪取り焼鈍によってはく離してしまった。
これに対しイオンブレーティング法やイオン注入法を利
用した場合には界面にボイドを形成することもなくコー
ティングによって特性は向上した。
しかも歪取り焼鈍によって被膜がはく離することもなく
、磁気特性も一層向上している。
ここにイオン注入法とは、はじめSi中性蒸気とArイ
オンとを同時に母材に入射させてSiを成膜させ、次に
Si中性蒸気とNイオンとを同時に入射させて5i3L
を成膜させるものである。
以上より内層としてSiを、また外層としてSi、N。
をそれぞれ、イオンブレーティング法および/又はイオ
ン注入法にて被覆することにより、界面にボイドが発生
することなく磁気特性を向上させ得ること、しかも歪取
り焼鈍による被膜はく離や特性劣化も認められないこと
が明らかとなったのである。
(作 用) CVD法にて界面に形成されたボイドはカーケンダール
ボイドと呼ばれるものである。これはSi原子の基板へ
の拡散速度がFe原子のSi膜への拡散速度より大であ
るため、Si層内に原子空孔が多数発生して、それが凝
縮してボイドとなったものである。しかしながらイオン
ブレーティング及びイオン注入法では、高入射エネルギ
ーを有するイオンが常に照射されていて、CVD法とは
異なりSi原子のSi膜内での自己拡散挙動が促進され
ているため空孔などが形成されることはなく、従ってカ
ーケンダールボイドなどは界面に形成されないのである
。ここに下地Si被膜の膜厚は、0.05〜1.0μm
程度とするのが望ましい。というのは0.05μm未満
では島状組織のため強固な下地被膜とは成り難く、一方
1.0μmを超えると占積率が低下して磁束密度が低下
してしまうからである。
また5iJ4被膜の膜厚は、1、0〜2.5μ儂程度が
望ましい。というのは1.0μm未満ではピンホールが
残るため十分な層間抵抗が得られず、一方2.5μmを
超えると占積率の低下が顕著となって磁束密度の劣化を
招くからである。
なお被覆前の母材の表面粗さを中心線平均粗さRaで0
.4μm以下に限定したのは、鏡面化による磁気特性向
上がRa>0.4μmでは望み難いことによる。
(実施例) C:  0.043  %、  Si  :  3.3
2 %、  Mn  :  0.066  %、Se:
0.019%、 Sb : 0.025%およびMo 
: 0.023%を含有するけい素鋼熱延板(2,0m
m厚)を、950°Cで3分間の中間焼鈍をはさんで2
回の冷間圧延を施して0.23mm厚の冷間圧延板とし
た。ついで820°Cで3分間の脱炭を兼ねた1次再結
晶焼鈍を施したのち、A l 203(60%)、 M
g0(35%)、Zr0z(3%)。
TiO□(2%)の組成になる焼鈍分離剤をスラリー状
に塗布した。
その後850’Cで50時間の2次再結晶焼鈍ついで軟
水素中で1200°C,6時間の純化焼鈍を行った。
その後酸洗により表面酸化物を除去してから、電解研磨
により鋼板表面をRaで0.15μmの鏡面状態に仕上
げた。しかるのち、イオンブレーティング法やイオン注
入法によって、Siを内層として0.5μm厚ついでS
i3N4を外層として1.5μm厚にそれぞれコーティ
ングし、その後800°Cで2時間の歪取り焼鈍を施し
た。
かくして得られた製品の密着性および磁気特性について
調べた結果を表3にまとめて示す。なお同表には(比較
のため同じ膜厚及び膜厚比でCVD法やスパッタリング
法で成膜した場合及びSiの下地被膜なしの場合および
Tiを下地被膜(厚み0.5μm)として被成した場合
についての調査結果も併記した。
同表より明らかなように、下地Si及び外層Sr J4
をイオンブレーティング法あるいはイオン注入法で被覆
したものは磁気特性及び層間抵抗特性ともに良好であり
、また歪取り焼鈍後の10mn+φの曲げテストにおい
てもはく離は生じなかった。
これに対し、CVD法にて被覆したものは界面にボイド
が発生し、またも5支気特性も良好杢はいい難く、しか
も歪取り焼鈍によってはく離が生じた。
下地Siなしの場合は被覆後の磁気特性及び眉間抵抗は
良好であったものの、歪取り焼鈍によってはく離が生じ
た。
下地Ti被覆の場合ははく離は生じなかったものの歪取
り焼鈍により著しく磁気特性が劣化した。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、超低鉄…一方向性けい素鋼
板を安定してかつ容易に得ることができ、しかもその鉄
…特性は歪取り焼鈍の如き高温熱処理を楯しても劣化す
るこおはない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、仕上げ焼鈍済みの方向性けい素鋼板につき、その表
    面の酸化物を除去し、ついで研磨を施して中心線平均粗
    さRaで0.4μm以下の鏡面状態に仕上げたのち、こ
    の鏡面仕上げ表面上に、内層としてSi、ついで外層と
    してSi_3N_4をそれぞれ、イオンプレーティング
    及び/又はイオン注入法により被覆することを特徴とす
    る超低鉄損一方向性けい素鋼板の製造方法。
JP13571788A 1988-06-03 1988-06-03 超低鉄損一方向性けい素鋼板の製造方法 Pending JPH01306570A (ja)

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