JPS62103374A - 磁気特性の優れた一方向性けい素鋼板 - Google Patents

磁気特性の優れた一方向性けい素鋼板

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JPS62103374A
JPS62103374A JP61170749A JP17074986A JPS62103374A JP S62103374 A JPS62103374 A JP S62103374A JP 61170749 A JP61170749 A JP 61170749A JP 17074986 A JP17074986 A JP 17074986A JP S62103374 A JPS62103374 A JP S62103374A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 一方向性けい素鋼板の電気・磁気的特性の改善のうち、
鉄損の低減に係わる極限的な要請を満たそうとする近年
来の目覚ましい開発努力については、逐次その実を挙げ
つつある。
この明細書では、上記特性のうち、とくに一方向性けい
素鋼板における磁歪の圧縮応力特性について・上記要請
を有利に充足し得る新たな方途を拓くことについての開
発研究の成果に関連して以下に述べる。
さて一方向性けい素鋼板は、よく知られているとおり製
品の2次再結晶粒を(011) (001) 、すなわ
ちゴス方位に、高度に集積させたもので、主として変圧
器その他の電気機器の鉄心とし°使用され電気・磁気的
特性として、製品の磁束密度部。
値で代表される)が高く、しかも、鉄損(lLtzs。
値で代表される)の低いことに加えて、とくに磁歪特性
が優れていることも要求される。
この一方向性けい素鋼板は複雑多岐にわたる工程を経て
製造され、それにつきこれまでもおびただしい改善が加
えられ、今日では板厚0.30mmの製品の磁気特性が
、B10値:1.90T以上、H+q/so値: 1.
05W/kg以下、また板厚0.23mmの製品の磁気
特性が、BIG値: 1.89T以上、WI?150値
: 0.90W/kg以下の超低鉄損一方向性けい素鋼
板も製造されるようになって来ている。このようにすぐ
れたBIGおよびWl?/S。のレベルにおいて、一方
向性けい素鋼板の磁歪の圧縮応力特性をもあわせ向上す
るのに有用な極薄張力被膜が、順をおって以下説明する
ようにこの発明により、新たに究明されたのである。
一般にけい素鋼板の磁歪は、鋼板を磁化した際に鋼板が
伸縮振動する現象であり、変圧器騒音の最も大きな原因
となっている。
この磁歪挙動は鋼板の磁化過程が90°磁壁移動および
回転磁化を含むことに起因し、鋼板にかがる圧縮応力に
応じて磁歪は増大する。
変圧器の組立時には不可避的に鋼板に圧縮応力が加わる
ところ、あらかじめ、鋼板に張力を与えておけば磁歪の
圧縮応力特性の面で有利である。
勿論鋼板に張力が与えられることは方向性けい素鋼板の
鉄損の改善にも有効でその効果が顕著である。
一般に方向性けい素鋼板は、通常2次再結晶前の脱炭・
1次再結晶焼鈍時に鋼板表面に形成されるファイヤライ
ト(FezSiO<)と呼ばれる鉄酸化物とMgOを主
体とする焼鈍分離剤との仕上げ焼鈍の際における高温反
応によって生成されたフォルステライト質下地被膜とさ
らにその上にりん酸塩とコロイダルシリカを主成分とす
る2重の被膜によって張力が加えられ、磁歪特性の改善
が行われてはいるがこのような在来手法による磁歪の圧
縮応力特性の改善は必ずしも充分とはいえない。
(従来の技術) 磁歪特性を改善するため鋼板表面に弾性張力をかけるこ
とのできる絶縁被膜の開発(例えば特公昭56−521
117号あるいは持分昭和53−28375号公報参照
)が行われたがなお依然として実効に乏しい。
(発明が解決しようとする問題点) 一方向性けい素鋼板における磁歪の圧縮特性の一層有利
な向上を、鉄損の有効な低減にあわせ実現することがで
きる張力被膜を与えて、該銅板の電気、磁気特性の充実
を実際的に可能にすることがこの発明の目的であり、次
に述べる酸化物、はう化物、けい化物、りん化物ならび
に硫化物の薄層が、一方向性けい素鋼板の板面上におけ
る強固な密着の下での被覆によって、磁歪の圧縮特性の
改善を鉄損の低減にあわせ達成し得ることの新規知見に
由来している。
(問題点を解決するための手段) この発明は仕上焼鈍済みの一方向性けい素鋼板表面上の
非金属物質を除去した後、研磨処理により平滑に仕上げ
た表面に、 八E 、Si、Ti、Sn、Fe、Zr+Ta及びCe
の酸化物、Si、Ti、Nb、Ta、 ACZr、Hf
、V及び−のほう化物、Mo、 W、 Ti 、 Zr
及びVのけい化物、B及びSiのりん化物並びに Fe及びZnの硫化物 より成る群のうちから選んだ少なくとも1種から主とし
てなり、 それらの地鉄との混合相を介し鋼板表面へ強固に被着し
た極薄層、またさらには該極薄層上に重ねて被着した絶
縁性塗布焼付層を具備することを特徴とする、磁気特性
とくに磁歪の圧縮応力特性に優れた一方向性けい素鋼板
である。
この発明の成功を由来した実験経緯から説明を進める。
C:0.043重量%(以下単に%で示す)、Si:3
.36%、 Mn:0.062%、Se:0.021%
、Sb:0.025%、Mo:0.025%を含有する
けい素鋼連鋳スラブを1360℃で4時間加熱後熱間圧
延して2.4mm厚の熱延板とした。
その後900℃で3分間の均−化焼鈍後、950℃で3
分間の中間焼鈍をはさむ2回の冷間圧延を施して0.2
3mm厚の最終冷延板とした。
その後820°Cの湿水素中で脱炭・1次再結晶焼鈍を
施した後、鋼板表面にi□03(70%)とMg0(3
0%)を主成分とする焼鈍分離剤を塗布し、ついて85
0°Cで50時間の2次再結晶焼鈍と1200℃で飽水
素中で5時間の純化焼鈍を施した。
その後はまず70℃のIIcE液中で酸洗して鋼板表面
の酸化物を除去した後、3%IPとtl z Otの溶
液中で化学研磨し鋼板表面を中心線平均粗さが0.05
μmの鏡面状態に仕上げた。
その後CvD装置を用いてTiC1mと11□とBCI
 yの混合ガス雰囲気中850 ”Cで、15時間にわ
たる鋼板表面上でのCvD反応により0.8μm厚のT
iB2の張力薄膜を形成させた。
その後鋼板表面上にりん酸塩とコロイダルシリカを主成
分とする絶縁被膜を焼付により形成させた後、800℃
で2時間の歪み取り焼鈍を行って製品とした。
この製品の磁歪の圧縮応力特性ならびに磁気特性を第1
図にて通常工程材(比較材)と比較して示す。
なおこのときの比較材は上記の0.23mm厚の最終冷
延板の一部に820℃の湿水素中で脱炭弓次再結晶焼鈍
を施した後、鋼板表面上でと(にMgOを主成分とする
焼鈍分離剤を塗布したほかはその後850℃で50時間
の2次再結晶焼鈍と1200℃での飽水素中での5時間
の純化焼鈍についても、またこのとき鋼板表面上に形成
されるフォルステライト下地被膜に重ねるりん酸塩とコ
ロイダルシリカを主成分とする絶縁被膜の焼付けについ
ても1掲供試材と同様な手順とした。
第1図から明らかなようにこの発明のTiBz極薄張力
被膜を被成した製品の磁気特性はB1゜値が1.925
T、 WI7/so値が0.73W/kgときわめて良
好で、しかも圧縮応力0.4kg/mm2で磁気ひずみ
λppが0.20 X 10−61 また圧縮応力を0
.6kg/mm2に増加しても磁気ひずみλppは0.
65X10−”であり、磁気ひずみの増加がきわめて少
ない。
これに対して通常工程材(比較材)による製品の磁気特
性はB10値が1.90T、 WByso値が0.87
W/kgで、圧縮応力を加えると磁気ひずみλppが著
しく増加し、例えば圧縮応力σが0.4kg/mm”で
磁気ひずみ入ppが3.2 Xl0−”のように大きな
値を示す。
引続き発明者らは、製品板厚の異なる場合にも上記の磁
歪の圧縮応力特性の優れた超低鉄損一方向性けい素鋼板
が得られるかどうかについて広範囲な実験を行った。す
なわちC:0.042%、Si:3.38%、Mn:0
.062%、Se:0.021%、Sb:0.025%
Mo:0.025%を含有するけい素鋼連鋳スラブを1
360°Cで5時間加熱後熱間圧延して1.8〜3.0
mm厚の熱延板とした。
その後厚さの異なる熱延板を何れも900℃で3分間の
均−化焼鈍後、950℃で3分間の中間焼鈍を挟む2回
の冷間圧延を施して0.17,0.20,0.23゜0
.27.0.30及び0.35mm厚にグループ分けし
最終冷延板を得た。
その後820℃の湿水素中で脱炭・1次再結晶焼鈍を施
した後、鋼板表面上にA 1203 (70%)とMg
0(30%)を主成分とする焼鈍分離剤を塗布し次で8
50°Cで50時間の2次再結晶焼鈍と1200℃で飽
水素中で5時間の純化焼鈍を施した。
その後はまず70°CのIICJ液中で酸洗して鋼板表
面の酸化物を除去した後、3%IIFと020□の溶液
中で化学研磨し鋼板表面を中心線平均粗さ0.05μm
の鏡面状態に仕上げた。
その後PVD (イオンブレーティング)装置を用いて
これらの鋼板表面上に0.05〜3μmの範囲で種々に
厚みの異なるTiSiの極薄張力被膜を形成させた。
その後鋼板表面上にりん酸塩とコロイダルシリカを主成
分とする絶縁被膜を焼付により形成させた後、800°
Cで2時間のひずみを取り焼鈍を行つて製品とし、その
ときの磁歪の圧縮応力特性ならびに磁気特性の測定を行
った結果を第2図にまとめて示した。
第2図には圧縮応力が0.4kg/mmzでの製品の磁
歪が0.6 Xl0−bλpp以下となる、製品板厚−
張力被膜厚の対応を各製品板厚における鉄損値とともに
示した。
第2図から明らかなように磁歪特性が鉄損値と共に優れ
た一方向性けい素鋼板を得るためには、製品板厚とTi
Siの膜厚とは相関があり、製品板厚の薄い製品では、
TiSiの膜厚を薄く、製品板厚の厚い製品ではTiS
iの膜を厚くする必要のあることがわかる。
(作 用) 上記のような仕上げ焼鈍済一方向性けい素鋼板の鏡面化
後における極薄張力被膜形成による磁歪の圧縮応力特性
及び磁気特性の改善が達成される理由は、鏡面化により
磁壁の移動を容易にした状態で、鋼板との密着性の優れ
たTiBzあるいはTiSiの張力被膜を形成すること
によって鋼板に強力な弾性張力が与えられたためである
と考えられる。
またTiBzあるいはTiSiの張力被膜は製品板厚に
よって最適膜厚が存在し、板厚の厚い製品ではTiB2
あるいはTiSiの膜厚を厚くして張力を大きくする必
要がある。
このようにけい素鋼板に与えられた引張応力は磁歪だけ
でなく、鉄損の改善にも有効であり、特にゴス方位に強
く集積した高磁束密度一方向性けい素鋼板の場合にはそ
の効果が顕著である。
次にこの発明による、一方向性けい素鋼板およびその製
造工程について説明する。
出発素材は従来公知の一方向性けい素鋼素材成分、例え
ば ■C:0.01〜0.06%、  Si:2.O〜4.
0%。
Mr+:0.01〜0.2%、  Mo:0.003〜
0.1%。
S’b:0.005〜0.2%、S又はSeの1種ある
いは2種合計で、0.005〜0.05%を含有する組
成■C:0.01〜0.06%、  Si:2.O〜4
.0%。
Mn:0.01〜0.2%、  N :0.001〜0
.01%。
A l :0.005〜0.06%、 Sn:0.01
〜0.5%。
Cu:0.01 〜0.3  %、   Mn:0.0
1〜0.2  %。
S又はSeの1種又は2種合計で0.005〜0.05
%を含有する組成 ■C:0.01〜0.06%、  Si:2.O〜4.
0%。
B :O,0O03〜0.02%、 N:0.001〜
0.01%。
Mn:0.01〜0.2%、S又はSeの1種又は2種
合計で0.005〜0.05%を含有する組成■C:0
.01〜0.06%、  Si:2.0〜4.0%。
Mn:0.01〜0.2%、  Sb:0.005〜0
.2%。
S又はSeの1種又は2種合計で0.005〜0.05
%を含有する組成 ■C:o、ot〜0.06%、  Si:2.O〜4.
0%。
Mn:0.01〜0.2%、S又はSeの1種又は2種
合計で0.005〜0.05%を含有する組成の如きに
おいて適用可能である。
次に熱延板は800〜1100℃の均一化焼鈍を経て1
回の冷間圧延で最終板厚とする1回冷延法か又は、通常
850℃から1050℃の中間焼鈍をはさんでさらに冷
延する2回冷延法にて、後者の場合最初の圧下率は50
%から80%程度、最終の圧下率は50%から85%程
度で0.15mmから0.35mm厚の最終冷延板厚と
する。
最終冷延を終り製品板厚に仕上げた鋼板は、表面脱脂後
750°Cから850℃の湿水素中で脱炭・1次再結晶
焼鈍処理を施す。
その後鋼板表面に八β20..ZrOあるいはTiO□
、MgO等を主成分とする焼鈍分離剤を塗布する。この
発明の場合は、フォルステライトが形成された場合であ
っても、形成されない場合であっても適用可能である。
従来仕上げ焼鈍後の形成を不可欠としていたフォルステ
ライトはとくに形成させない方がその後の鋼板の鏡面処
理を簡便にするのに有効であるので、焼鈍分離剤として
A ’ z03+Zr0z+TiO2等を50%以上M
gOに混入して使用するのが好ましい。
その後2次再結晶焼鈍を行うが、この工程は(110)
  <001>方位の2次再結晶粒を充分発達させるた
めに施されるもので通常箱焼鈍によって直ちに1000
℃以上に昇温し、その温度に保持することによって行わ
れる。
この場合(1101<001>方位に、高度に揃った2
次再結晶粒組織を発達させるためには820°Cから9
00℃の低温で保定焼鈍する方が有利であり、そのほか
例えば0.5〜b 鈍でもよい。
2次再結晶焼鈍後の純化焼鈍は、軟水素中で1100℃
以上で1〜20時間焼鈍を行って、鋼板の純化を達成す
ることが必要である。
この純化焼鈍後に鋼板表面の酸化物被膜を公知の酸洗な
どの化学的除去法や切削、研磨などの機械的除去法又は
それらの組合わせにより除去する。
この酸化物除去処理の後、化学研磨、電解研磨などの化
学的研磨や、パフ研磨などの機械的研磨あるいはそれら
の組合わせなど従来の手法により鋼板表面を鏡面状態つ
まり中心線平均粗さ0.4μm以下に仕上げる。
このような鏡面研磨後、CVD、イオンブレーティング
あるいはイオンインプランテーションなどによりすでに
述べたTiBz、TiSiの場合と同じようにしてA 
II 、Si、Ti、Sn、Fe、Zr、Ta及びCe
の酸化物、Si。
Nb、Ta、A II 、Zr、Hf、ν及び−のほう
化物、Mo、 W、 Zr。
及びVのけい化物、B及びSiのりん化物ないしはFe
、及びZnの硫化物のうちから選んだ少な(とも1種か
ら主としてなる極薄張力被膜を形成させることによって
、同等の効果がもたらされる。この場合各張力被膜の最
適膜厚についても、すでに第2図で述べたTiSiの場
合と同じく製品板厚によって異なり、製品板厚の厚い製
品では膜厚を厚く製品板厚の薄い製品では膜厚を薄くす
る。
上記のように生成させた張力被膜にはりん酸塩とコロイ
ダルシリカを主成分とする絶縁被膜を焼付し、さらに6
00〜900℃の温度範囲で歪み取り焼鈍を施して製品
とする。
(実施例) (実施例1) C:0.055%、Si:3゜19%、Mn:0.06
9  %、八へ:0.026%、S :0.026%、
Cu:0.09%、Sn:0.07%を含有する一方向
生珪素鋼を1460″Cで3時間加熱した後、熱間圧延
して2.0m−厚の熱延板とした。
その後1050℃で3分間の均一化焼鈍を施した後急冷
処理した。その後300℃での温度圧延を施した後0.
20mm厚の最終冷延板とした。
その後840℃の湿水素中で脱炭を兼ねる1次再結晶焼
鈍を施した後、AlzOi(60%) 、Mg0(35
%)、TiO□(2%) 、ZrO□(3%)の焼鈍分
離剤を塗布した後、850°Cから8℃/hrで昇温し
で2次再結晶させた後、1200°Cで8時間H2ガス
中で純化焼鈍を行なった。
そのあと酸洗により鋼板表面上に酸化物を除去した後、
電解研磨を行って鋼板表面を鏡面状態に仕上げた。
その後CVO装置を用いてTiC1n とlhとBCh
(7)混合ガス雰囲気中880°Cで、15時間にわた
る鋼板表面上でのCvD反応により1.0 μm厚のT
iBzの張力皮膜を形成させた。
そのときの製品の磁歪の圧縮応力特性ならびに磁気I冒
1の測定を行なった結果は次のようであった。
圧縮応力が0.4kg/am”での製品の磁歪λpp:
0.5 Xl0−6以下、 磁気特性 B1゜:1.94T  、  W+t/s。:0.71
W/kg(実施例2) C:0.043%、Si:3.37%、Mn:0.06
3%、Mo:0.025%、Se:0.022%、Sb
:0.025%を含有する熱延板を用意した。
この熱延板は900℃で3分間の均一化焼鈍後、950
℃の中間焼鈍をはさんで2回の冷間圧延を施して0 、
23mm厚の最終冷延板とした。
その後820℃の湿水素中で脱炭焼鈍後、鋼板表面にA
 1 z(h(75%) 、 MgO(20%)、Zr
0z(5%)を主成分とする焼鈍分離剤を塗布した後8
50°Cで50時間の2次再結晶焼鈍および1200℃
で8時間のH2中での純化焼鈍を行った。
その後酸洗により銅板表面上の酸化被膜を除去し、次い
で3%IIFと1(20□液中で化学研磨して鏡面仕上
げした。その後CVO,<表1中の無印)イオンブレー
ティング(表1中の○印)およびイオンインプランテー
ション(表1中の△印)により種々の化合物薄膜、すな
わち酸化物としてl’l (1、o3.sio□。
T!Oz、ZrO□およびTaO□また、はう化物とし
てはNbBZ、IIB 、けい化物として、Mo5iz
及びZrSi。
りん化物としは、SiP 、そして硫化物はFeS等を
何れも 0.7〜0.9 μm厚で形成させた。
その後これらの処理をした試料は表面にりん酸塩とコロ
イダルシリカを主成分とする絶縁被膜を焼付処理した後
、800°Cで2時間のひずみ取り焼鈍を行った。
そのときの製品の磁気特性および磁歪の圧縮応力特性、
(圧縮応力σが0.4および0.6kg/mm”での磁
気ひずみの値λpp)を表1にまとめて示す。
(実施例3) C:0.056%、Si:3.29%、Mn:0.07
8%、A e :0.025%+−=S :0.030
%、Cu:0.1%、Sn:0.05%を含有する一方
向性けい素鋼を1440°Cで5時間加熱した後、熱間
圧延して1.6〜2.7mm厚の熱延板とした。
その後1100℃で3分間の均一化焼鈍を施した後急冷
処理した。その後350°Cでの温間圧延を施して0.
20,0.23,0.27および0.30市厚の最終冷
延板とした。
その後850°Cの湿水素中で脱炭を兼ねる1次再結晶
焼鈍を施した後、A it 203 (70%) 、 
MgO(20%)。
TiO□(5%) 、 ZrO□(5%)の焼鈍分離剤
を塗布した後、850°Cで50時間の2次再結晶焼鈍
後、1200°Cで5時間乾H2ガス中で純化焼鈍を行
った。
そのあと酸洗により鋼板表面上の酸化物を除去した後、
電解研磨を行って鋼板表面を鏡面状態に仕上げた。
その後PVD (、イオンブレーティング装置)を用い
てZrSiの薄膜を形成させた後、りん酸塩とコロイダ
ルシリカを主成分とする絶縁被膜の焼付処理をした後、
800°Cで3時間のひずみ取り焼鈍を行った。そのと
きの製品の板厚別磁気特性、ZrSi薄膜の膜厚および
磁歪の圧縮応力特性(圧縮応力σが0.4kg/mm2
および0.6kg/mm”での磁気ひずみλppの値)
を表2に示す。
(発明の効果) この発明は、一方向性けい素鋼板として、磁気特性がと
くに磁歪の圧縮応力特性も含めて著しく改善され、有用
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はTiBz極薄張力被膜を形成したけい素′wA
仮と通常工程材(比較材)のけい素鋼板の磁気特性と磁
歪の圧縮応力特性を示すグラフ、第2図は鉄損と磁歪特
性が共に良好な製品板厚とTiSi 薄膜厚の関係を示
す図表である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、仕上焼鈍済みの一方向性けい素鋼板表面上の非金属
    物質を除去した後、研磨により平滑に仕上げた表面に、 Al、Si、Ti、Sn、Fe、Zr、Ta及びCeの
    酸化物、Si、Ti、Nb、Ta、Al、Zr、Hf及
    びWのほう化物、Mo、W、Ti、Zr及びVのけい化
    物、 B及びSiのりん化物並びに Fe及びZnの硫化物 より成る群のうちから選んだ少なくとも1 種から主としてなり、それらの地鉄との混合相を介し鋼
    板表面へ強固に被着した極薄層を具備する ことを特徴とする、磁気特性の優れた一方向性けい素鋼
    板。 2、仕上焼鈍済みの一方向性けい素鋼板表面上の非金属
    物質を除去した後、研磨により平滑に仕上げた表面に、 Al、Si、Ti、Sn、Fe、Zr、Ta及びCeの
    酸化物、Si、Ti、Nb、Ta、Al、Zr、Hf、
    V及びWのほう化物、Mo、W、Ti、Zr及びVのけ
    い化物、 B及びSiのりん化物並びに Fe及びZnの硫化物 より成る群のうちから選んだ少なくとも1 種から主としてなり、それらの地鉄との混合相を介し鋼
    板表面へ強固に被着した極薄層を具備し、該極薄層上に
    重ねて被着した、絶縁性塗布焼付層をも具備することを
    特徴とする磁気特性の優れた一方向性けい素鋼板。
JP61170749A 1985-07-23 1986-07-22 磁気特性の優れた一方向性けい素鋼板 Granted JPS62103374A (ja)

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Cited By (5)

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