JPS6270520A - 超低鉄損一方向性けい素鋼板の製造方法 - Google Patents

超低鉄損一方向性けい素鋼板の製造方法

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JPS6270520A
JPS6270520A JP20774485A JP20774485A JPS6270520A JP S6270520 A JPS6270520 A JP S6270520A JP 20774485 A JP20774485 A JP 20774485A JP 20774485 A JP20774485 A JP 20774485A JP S6270520 A JPS6270520 A JP S6270520A
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JP
Japan
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annealing
steel sheet
silicon steel
iron loss
annealed
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JP20774485A
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Masao Iguchi
征夫 井口
Ujihiro Nishiike
西池 氏裕
Yasuhiro Kobayashi
康宏 小林
Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 一方向性けい素鋼板の電気・磁気的特性の改善、なかで
も、鉄損の低減に係わる極限的な要請を満たそうとする
近年来の目覚ましい開発努力は、逐次その実を挙げつつ
あるが、その実施に伴う重大な弊害として、一方向性け
い素鋼板の使用に当たっての加工、組立てを経たのち、
いわゆるひずみ取り焼鈍がほどこされた場合に、特性劣
化の随伴を不可避に生じて、使途についての制限を受け
る不利が指摘される。
この明細書では、ひずみ取り焼鈍のような高温の熱履歴
を経ると否とに拘わらず、上記要請を有利に充足し得る
新たな方途を拓くことについての開発研究の成果に関連
して以下に述べる。
さて一方向性けい素鋼板は、よく知られているとおり製
品の2次再結晶粒を(110) [0013、すなわち
ゴス方位に、高度に集積させたもので、主として変圧器
その他の電気機器の鉄心として使用され電気・磁気的特
性として製品の磁束密度(Bo。
値で代表される)が高く、鉄損(W+’?150値で代
表される)の低いことが要求される。
この一方向性けい素鋼板は複雑多岐にわたる工程を経て
製造されるが、今までにおびただしい発明・改善が加え
られ、今日では板厚0.30mmの製品の磁気特性が8
.、1.90T以上、Lt7so 1.05W/kg以
下、また板厚0.23mmの製品の磁気特性がBIGl
、89T以上、Ltzso O,90W/kg以下の超
低鉄損一方向性けい素鋼板が製造されるようになって来
ている。
特に最近では省エネの見地から電力損失の低減を特徴と
する請が著しく強まり、欧米では損失の少ない変圧器を
作る場合に鉄損の減少分を金額に換算して変圧器価格に
上積みする「ロス・エバリユエーション」 (鉄損評価
)制度が普及している。
(従来の技術) このような状況下において最近、一方向性けい素鋼板の
仕上げ焼鈍後の鋼板表面に圧延方向にほぼ直角方向での
レーザ照射により局部微小ひずみを導入して磁区を細分
化し、もって鉄損を低下させることが提案された(特公
昭57−2252号、特公昭57−53419号、特公
昭58−26405号および特公昭58−26406号
各公報参照)。
この磁区細分化技術はひずみ取り焼鈍を施さない、積鉄
心向はトランス材料としては効果的であるが、ひずみ取
り焼鈍を施す、主として巻鉄心トランス材料にあっては
、レーザー照射によって折角に導入された局部微小ひず
みが焼鈍処理により解放されて磁区幅が広くなるため、
レーザー照射効果が失われるという欠点がある。
一方これより先に特公昭52−24499号公報におい
ては、一方向性けい素鋼板の仕上げ焼鈍後の鋼板表面を
鏡面仕上げするか又はその鏡面仕上げ面上に金属薄めっ
きやさらにその上に絶縁被膜を塗布焼付することによる
、超低鉄損一方向性けい素鋼板の製造方法が提案されて
いる。
しかしながらこの鏡面仕上げによる鉄損向上手法は、工
程的に採用するには、著しいコストアップになる割りに
鉄損低減への寄与が充分でない上、とくに鏡面仕上げ後
に不可欠な絶縁被膜を塗布焼付した後の密着性に問題が
あるため、現在の製造工程において採用されるに至って
はいない。また特公昭56−4150号公報においても
鋼板表面を鏡面仕上げした後、酸化物系セラミックス薄
膜を蒸着する方法が提案されている。しかしながらこの
方法も600℃以上の高温焼鈍を施すと鋼板とセラミッ
ク層とが剥離するため、実際の製造工程では採用できな
い。
(発明が解決しようとする問題点) 発明者らは、上記した鏡面仕上げにより1指した鉄損向
上の実効をより有利に引き出すに当たって、特に今日の
省エネ材料開発の観点では上記のごときコストアップの
不利を凌駕する特性、なかでも、高温処理での特性劣化
を伴うことなくして絶縁層の密着性、耐久性の問題を克
服することが肝要と考え、この基本認識に立脚し、仕上
げ焼鈍済みの方向性けい素鋼板表面上の酸化物を除去し
た後に研磨を施して鏡面状態にする場合も含め、該酸化
物除去後における鋼板処理方法の抜本的な改善によって
とくに有利な超低鉄損化を達成することが、この発明の
目的である。
(問題点を解決するための手段) さて発明者らは、上記の目的を達成すべく種々検討を加
えた結果、C: 0.01wt% (以下単に%で示す
)以下、Si :2.0〜4.0%、Mn : 0.0
1〜0.2%、sol Al :0.005〜0.06
%およびN:0.001〜0.01%を含有する組成に
なるけい素鋼スラブを、1300℃以下の温度に加熱し
てから、熱間圧延を施して熱延板とし、ついで均一化焼
鈍後、1回以上の冷延圧延を施して最終冷延板としたの
ち、1次再結晶焼鈍ついで最終仕上げ焼鈍を施してゴス
方位の2次再結晶粒を発達させ、その後鋼板表面上の酸
化物を除去してから、鋼板表面上に、Ti、 Zr、 
Hf、 V。
Nb、 Ta、 Cr、 Mo、 Co、 Ni、 A
I、 BおよびSiのうちから選んだ少なくとも一種の
蒸着層を被成したのち、非酸化性雰囲気中で焼鈍を施す
ことが、所期した目的の達成に極めて有効であることの
知見を得て、この発明を完成させるに至ったのでありま
す。
以下この発明の成功が導かれた具体的実験に従って説明
を進める。
C:0.005%、Si:3.29%、Mn + 0.
060%、sol Al:0、030%およびN : 
0.0060%を含有する組成になるけい素鋼スラブを
、1250℃に加熱後熱間圧延を施して2,0部厚の熱
延板とした。ついで1050℃で均一化焼鈍後、急冷処
理を施した。その後300℃の温度で温間圧延を施しな
がら0.23mm厚の最終冷延板としたのち、830℃
で1次再結晶焼鈍を施した。
その後鋼板表面上に^1゜03ニア0%、MgO:25
%、ZrO□:5%から成る焼鈍分離剤をスラリー塗布
してから、830℃から5℃/hの速度で1050℃ま
で昇温してゴス方位の2次再結晶粒を発達させたのち、
乾H2中で1200℃、6時間の純化焼鈍を施した。
その後鋼板表面上の酸化物を酸洗により除去したのち、
化学研磨により鏡面状態に仕上げた。ついで蒸着により
0.8μm厚のTI薄層を被成させた。
その後さらに水素中で800℃、5時間の焼鈍を施した
のち、1部の試料については水素と窒素または水素と窒
素とメタンとの混合ガス中で800℃、4時間の焼鈍を
施した。しかるのち鋼板表面にりん酸塩とコロイダルシ
リカを主成分とするコーティング処理を施して絶縁被膜
を形成させた。
かくして得られた製品の磁気特性、鋼中C,N量および
密着性について調べた結果を表1に示す。
なお表1には比較のためT1薄膜層蒸着後の鋼板および
通常の仕上げ焼鈍の後コーティング被膜を形成させた従
来鋼板についての調査結果も併せて示す。
表1から明らかなように、TIを蒸着したままの鋼板A
は、磁気特性は従来材Eに比較してきわめて良好ではあ
るが、製品の密着性が極端に悪い。
これに対して蒸着後に■2焼鈍(!!I板B)あるいは
その後さらにH2とN2との混合ガス焼鈍(鋼板C)ま
たはH2とN2とCH,との混合ガス焼鈍(鋼板D)で
は、磁気特性、および密着性とも良好であることが注目
される。
またこれらの鋼板B、CおよびDはいずれも、鋼中のC
,N量がそれぞれC≦ioppmおよびN≦8ppmと
焼鈍により高純化が達成されていることも注目される。
(作 用) 上述したような出発素材を用いて高級一方向性けい素鋼
板を製造する方法は、特公昭58−14852号公報お
よび特開昭57−134519号公報に開示されている
ように、熱間加工時のスラブ加熱温度が非常に低い条件
下で、磁束密度の高い製品を安価に得るところに特徴が
ある。
すなわち通常磁束密度の高い一方向性けい素鋼板を製造
するためには銅Jの2次再結晶粒をゴス方位に揃えるこ
とが不可欠であり、そのために通常インヒビターと呼ば
れるMnS、MnSe等の析出分散相を利用する方法が
採用されていて、これらMnSあるいはMnSeの析出
分散相は高温のスラブ加熱を行って鋼中に解離・固溶さ
せた後熱延中に微細に析出させることを基本とするが、
この点上記の製造方法は高温加熱を必要としない。
ところでかかる製造方法になる製品特性は、表1の中の
従来材Eの磁気特性であって、磁束密度BIGが1.9
3T、鉄損W+7/Soが0.94111/kg程度に
すぎない。
これに対してこの出発素材を用いて鏡面研磨後Tiを蒸
着し、さらにその後H2あるいは窒化または炭化雲囲気
中(表1中のB、CおよびD条件)で焼鈍を施して得た
製品では、鉄損および密着性共に良好で、かつ製品の高
純化も達成されていることが注目される。
上に述べた磁気特性の向上は、鋼板表面にT1を蒸着し
、ついで非酸化性雰囲気中で焼鈍を施すことによって、
鋼中のCやNの表面への拡散を促し、さらには雪囲気ガ
スからの浸炭および/または浸窒作用を加味することに
より、鋼板表面にTiC。
TANおよびT+(C,N)からなる混合薄膜が形成さ
れ、かかる表面被膜が鋼板に対して効果的に張力を付与
することによる。
また混合薄膜の形成に際して、鋼中のC,Nの拡牧を利
用して表面の蒸着金属と結合させて被膜を形成させるの
で、該被膜と鋼板との接合度が高まり、被膜密着性の一
層の向上を図り(尋る。
次に、この発明の一方向性けい素鋼板の製造工程につい
て一般的な説明を含めてより詳しく述べる。
まずこの発明において素材の成分組成を前記の範囲に限
定した理由について説明する。
C:O,01%以下 Cは、0.01%以下にして加熱を軽減するのがこの発
明の特徴であり、高温スラブ加熱を行わないため熱延集
合組織を制御する必要がなく、このためCは0.01%
以下の範囲に限定した。なお好ましい下限は0.001
%である。
Si:2.O〜4.0% Siは1.2.0%より少ないと電気抵抗が低く渦電流
損失増大に基づく鉄損値の増大を招き、一方4,0%よ
り多いと冷延の際にぜい性割れを生じ易くなるため、2
.0〜4.0%の範囲に限定した。
Mn : 0.01〜0.2% 1.10は、一方向性けい素鋼板において析出分散相と
して!、lnsあるいは!、4 n S eを利用する
場合はインヒビクー形成元素として寄与するが、この発
明ではインヒビターとしてM n SやMnSeを用い
ないので)、(nの役割は加工性の改善のみてあり、そ
のために0.01〜0.2%の範囲で添加することとし
た。
sol Al :0.005〜0.06%八lへ、AI
Nをインヒビターとして利用するための重要な元素であ
り、効果的な1次粒成長抑制を行うには0.005〜0
.06%の範囲で添加する必要がある。
N:0.001〜0.01% Nは、AINのインヒビターの利用に用いられる重要元
素であり、前記AIとの兼合いから0.001〜0.0
1%の範囲で含有させることとした。
その他一般的にインヒビターとして利用されているSb
、 Mo、 Sn、 CuおよびB等を少量添加しても
よいが、添加する場合には0.5%以下に制限すること
が肝要である。
次にこの発明に従う一連の製造工程について具体的に説
明する。
まず素材を溶製するだには、LD転炉、電気炉、平炉そ
の他公知の製鋼炉を用いて行い得ることは勿論、真空処
理、真空溶解を併用することができる。
次にこのように溶製されたけい素鋼の溶鋼は、連続鋳造
法または造塊−分塊法によってスラブとされる。通常の
一方向性けい素鋼はMnSあるいはMnSeの解離固溶
のため1350℃以上の高温に加熱されるが、この発明
ではインヒビターとしてAINを利用するのでその必要
はなく 1300℃以下の温度で加熱後公知の方法で熱
間圧延に付される。熱延板の厚みは後続の冷延工程の支
配を受けるが通常1.2〜3.0mm厚程度とすること
は有利である。
次に熱延板は900℃〜1200℃の高温均一化焼鈍を
施されるが、この焼鈍後急冷処理を施すことが好ましい
。その後1回以上の冷間圧延が施されるが、この成分系
では100℃〜500℃の温間圧延を施すのが最適であ
る。また2回以上の冷間圧延を施す場合、最終の圧下率
は50%から85%の高圧下とすることが望ましい。こ
のときの最終冷延板厚は0.15〜0.35mm厚程度
である。
最終冷延を終わり製品板厚に仕上げた鋼板は表面脱脂後
、750℃から850℃で1次再結晶焼鈍が施される。
その後は通常、鋼板表面にMgOを主成分とする焼鈍分
離剤を塗布するが、この発明では、一般的には仕上げ焼
鈍後の形成を不可欠としたいたフォルステライトをとく
に形成させない方がその後の鋼板の鏡面処理を簡便にす
るのに有効であるので、焼鈍分離剤としてA1□o3.
 ZrO□、 TiO2等を50%以上MgOに混入し
て使用するのが好ましい。
その後2次再結晶焼鈍を行うが、この工程は(110)
 <001>方位の2次再結晶粒を充分発達させるため
に施されるもので、通常箱焼鈍によって直ちに1000
℃以上に昇温し、その温度に保持することによって行わ
れる。
この場合(110) <001>方位に、高度に揃った
2次再結晶粒組織を発達させるためには820℃から9
00℃の低温で保定焼鈍する方が有利であり、そのほか
例えば0.5〜b 焼鈍でもよい。
2次再結晶焼鈍後の純化焼鈍は、吃水素中で1100℃
以上で1〜20時間にわたって焼鈍を行うことにより、
鋼板の純化を達成することが必要である。
この純化焼鈍後に鋼板表面のフォルテスライド被膜ない
し酸化物被膜を公知の酸洗などの化学的除去法や切削、
研削などの機械的除去法又はそれらの組合わせによって
除去する。
この酸化物除去処理の後、化学研磨、電解研磨などの化
学的研摩や、パフ研磨などの機械的研摩あるいはそれら
の組合わせなど従来の手法により鋼板表面を鏡面状態つ
まり中心線平均粗さ0.4μm以下に仕上げることは有
利である。
ついでこの発明では、酸化物除去後またさらには鏡面研
磨後のn板表面に、Ti、 Zr、 Hf、 V、 N
b、4a。
Cr、 !、(o、 W、 Mn、 Co、 Ni、 
AI、 BおよびSiのうちから選んだ少なくとも1種
を、真空蒸着、スパッタリング、イオンブレーティング
あるいはめっき法など公知の手法によって0.1〜2μ
m程度の厚みに蒸着するのである。
ついでこの発明では、かような蒸着層付き鋼板を非酸化
性雰囲気中で好適には500〜1000℃の温度範囲に
おいて焼鈍処理することを必須条件とする。
ここに非酸化性雰囲気としては、次のものがとりわけ有
利に適合する。
1)11□ガスやArガス これらのガス雰囲気中で焼鈍を施すことによ−って鋼板
中のCやNの表面への拡散が促され、混合薄膜が有利に
形成される。
11)炭化性ガスおよび/または窒化性ガスここに炭化
性ガスとしては、C114や02H6などの炭化水素系
ガスおよびCOガス、さらにはこれらのガスとH2ガス
やArガスとの混合ガスが、−刃室化性ガスとしては、
N2ガスやNH3ガスならびにこれらのガスとH2ガス
やArガスとの混合ガスがそれぞれ有利に適合し、かよ
うなガス雰囲気下に焼鈍を施すことによって、鋼中C,
Hの表面への拡散が促進されると共に、雰囲気ガスから
の浸炭および/または浸窒作用が加味されることにより
、混合薄膜が効果的に形成されるのである。
さらにこのようにして形成した極薄張力被膜上に、りん
酸塩とコロイダルシリカを主成分とする絶縁被膜の塗布
焼付を行うことが、100万KVAにも上る大容滑トラ
ンスの使途においては当然に必要であり、この絶縁性塗
布焼付層の形成の如きは、従来公知の手法をそのまま用
いることができる。
(実施例) 実施例I C:0.004%、Si:3.39%、Mn : 0.
069%、Al二0、025%およびN : 0.00
80%を含有する組成になるけい素鋼スラブを、123
0℃で加熱後、熱間圧延を施して1.5mm厚の熱延板
とした。ついで1050℃で3分間の均−化焼鈍後、急
冷処理を行ったのち、350℃で温間圧延を施して0.
20mm厚の最終冷延板とした。その後860℃で4分
間の1次再結晶焼鈍を施したのち、八120370%、
MgO30%を主成分とする焼鈍分離剤スラリーを塗布
した。
ついで850℃から10℃/hで1050℃まで昇温し
で2次再結晶させたのち、さらに乾水素中で1200℃
、10時間の純化焼鈍を施した。その後軽酸洗により鋼
板表面上の酸化物を除去し、ついで電解研磨により鋼板
表面を鏡面状態に仕上げたのち、真空蒸着により約0.
7μm厚のTl薄層を被成させた。
その後L (50%)とN2(50%)の混合ガス中で
850℃、5時間の焼鈍を施した。
かくして得られた製品の磁気特性は次のとおりであった
B+o:1.94T 、  W+77so:0.62W
/kg実施例2 C:0.006%、Si:3.36%、Mn : 0.
076%、Al:0、029%およびN:0.0072
%を含有する組成になるけい素鋼スラブを、1260℃
で加熱後、熱間圧延を施して1.6+nm厚の熱延板と
した。ついで1050℃で3分間の均−化焼鈍後、急冷
処理を行ったのち、300℃で温間圧延を施して0.2
3++++n厚の最終冷延板とした。その後850℃で
3分間の1次再結晶焼鈍を施したのち、Al2O3ニア
Q%、MgO+30%を主成分とする焼鈍分離剤スラリ
ーを塗布した。
ついで850℃から10℃/hで1050℃まで昇温し
で2次再結晶させたのち、さらに乾水素中で1250℃
、3時間の純化焼鈍を施した。その後軽酸洗により鋼板
表面上の酸化物を除去し、ついで電解研磨により鋼板表
面を鏡面状態に仕上げたのち、この鏡面仕上げ表面上に
、Ti、 Zr、 V、 Nb、 Ta、 Cr、 !
、4o、 W。
Mn、 Ni、 Co、 AI、 BおよびSiをそれ
ぞれ、スパッタリング(△印)、イオンブレーティング
(○印)及び真空蒸着(無印)により約1μm厚の蒸着
層を被成した。
その後H2ガス、(H2+N2)ガス、(H2+ N 
2 +CH4)ガス、(1(2+Ar+N2)ガス、(
L+Cl14)ガス中(こおいて、800℃で5時間の
焼鈍を施した。なお1部の試料については、H2ガス中
での焼鈍後さらに(H2+N2)ガスまたは(H2J2
+CH4)ガス中で800□℃、4時間−の焼鈍を施し
た。
しかるのちりん酸塩とコロイダルシリカを主成分とする
コーティング処理液を塗布、焼付けて絶縁被膜を形成さ
せた。
かくして得られた各製品板の磁気特性、鋼中C1N1お
よび密着性について調べた結果を表2にまとめて示す。
表2に示した成績から明らかなように、この発明に従い
得られた一方向性けい素鋼板はいずれも、BIG ≧1
.93T 、 Lt7so≦0.81W/kgという優
れた磁気特性を呈しただけでなく、密着性も良好であっ
た。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、巻鉄心向はトランス材料と
しての使途におけるような高温でのひずみ取り焼鈍の如
き高温処理の適用の有無にかかわらず、磁束密度および
鉄損特性の大幅な改善を被膜密着性の向上に併せて実現
することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、C:0.01wt%以下、 Si:2.0〜4.0wt%、 Mn:0.01〜0.2wt%、 solAl:0.005〜0.06wt%およびN:0
    .001〜0.01wt% を含有する組成になるけい素鋼スラブを、 1300℃以下の温度に加熱してから、熱間圧延を施し
    て熱延板とし、ついで均一化焼鈍後、1回以上の冷延圧
    延を施して最終冷延板としたのち、1次再結晶焼鈍つい
    で最終仕上げ焼鈍を施してゴス方位の2次再結晶粒を発
    達させ、その後鋼板表面上の酸化物を除去してから、鋼
    板表面上に、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr
    、Mo、Co、Ni、Al、BおよびSiのうちから選
    んだ少なくとも一種の蒸着層を被成したのち、非酸化性
    雰囲気中で焼鈍を施すことを特徴とする、超低鉄損一方
    向性けい素鋼板の製造方法。 2、蒸着層を被成すべき最終仕上げ焼鈍済みの一方向性
    けい素鋼板が、酸化物の除去に引続く鏡面仕上げ工程を
    経たものである特許請求の範囲第1項記載の方法。
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