JPH0130548B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明が属する技術分野） 本発明は暗渠排水管掃除用のノズルに関するも
のである。

（発明の課題とその特徴点） 暗渠排水管はその周壁に多数穿設した透水孔か
ら地下水を吸収して耕作地の地下水位を低下させ
る機能をもつものであるが、透水孔より土砂類が
侵入して管内に堆積し易く、また、透水孔が水垢
等で閉塞されるとその機能が失われるため、時々
掃除してその内部に堆積している土砂類や透水孔
に詰まつている水垢等を除去する必要がある。

本出願人らは先に前述の暗渠排水管の掃除に好
適なノズルを開発したが（特開昭58−91245号公
報参照）、本発明は、特に透水孔に詰まつた水垢
や土砂を確実に除去できるように前記ノズルを改
良したのであつて、その構成上の特徴は特許請求
の範囲に記載したとおりである。

すなわち、本発明のノズルは、回転体の半球状
頭部に偏心空室を形成して回転体の重心位置を回
転軸線に関して偏心させることにより、回転体が
回転時に震動するようにし、この回転体の震動と
圧力水の直撃との両作用で暗渠排水管の透水孔に
詰まつている水垢や土砂を確実に洗浄・除去でき
るようにしたものである。

（図面による発明の具体的説明） 本発明の一実施例を示す図面において、１は基
体、２は回転体である。

基体１は圧力水供給用ホース３に接続される継
手部４と回転体支持部５とを備え、その回転体支
持部５には圧力水室６と圧力水を前方に噴出する
孔７と圧力水を側方に噴出する多数の孔８，８，
…が設けられている。

回転体２は半球状頭部９とこれにねじ接合され
た裾部１０とを備え、その裾部１０はベアリング
１１を介して回転体支持部５に嵌挿・支持されて
いる。そして、半球状頭部９には偏心空室１２が
形成され、回転体２の重心位置は回転軸線に関し
て偏心しており、また、裾部１０には各孔８を通
つた圧力水を回転軸線に対して直角で半径方向に
対して一側方に傾斜した方向に噴出させる多数の
孔１３，１３…が穿設されている。

以上のように構成された本発明のノズルは、圧
力水供給用ホース３の先端に接続して掃除すべき
暗渠排水管内に挿入され、圧力水供給用ホース３
を適宜手段で管内に連続的に送り込むことによつ
て管内を前進し、この間、圧力水供給用ホース３
を経て圧力水室６に送られた圧力水が孔７及び孔
８，１３を通つて回転体２の前方及び側方に噴出
するが、孔１３の向きが回転軸線に対して直角で
半径方向に対して一側方に傾斜しているため、回
転体２が自動的に回転するとともに、噴出した圧
力水が暗渠排水管の内面を直撃し、また、回転体
２の重心位置が回転軸線に関して偏心しているた
め、回転体２が震動する。このように回転体２が
震動して暗渠排水管の内面を小刻みに叩くととも
に、孔１３を通つた圧力水が暗渠排水管の内面に
真つすぐぶつかるので、暗渠排水管の透水孔に詰
まつた水垢や土砂は確実に洗浄・除去される。

（発明の効果） 本発明のノズルは以上のようなものであるか
ら、暗渠排水管の掃除、特に透水孔の掃除を確実
に行うことができ、機能が消失もしくは低下した
暗渠排水管を容易に再生させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の縦断面図、第２図
は第１図のＸ−Ｘ線断面図、第３図は半球状頭部
の縦断面図、第４図は同じく背面図である。 １：基体、２：回転体、３：圧力水供給用ホー
ス、４：継手部、５：回転体支持部、６：圧力水
室、７，８：孔、９：半球状頭部、１０：裾部、
１１：ベアリング、１２：偏心空室、１３：孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 圧力水供給用ホースに接続される継手部を備
   えた基体と、該基体にベアリングを介して支持さ
   れた回転体とから成り、回転体の半球状頭部に偏
   心空室を形成して回転体の重心位置を回転軸線に
   関して偏心させるとともに、回転体の裾部に回転
   軸線に対して直角で半径方向に対して一側方に傾
   斜した方向に圧力水を噴出する複数の孔を穿設
   し、該孔から圧力水が噴出することにより回転体
   が自動的に回転し、かつ、震動するようになつて
   いることを特徴とする暗渠排水管掃除用震動ノズ
   ル。