JP2963176B2 - 通水孔内の洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

通水孔内の洗浄装置及び洗浄方法

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JP2963176B2
JP2963176B2 JP2244547A JP24454790A JP2963176B2 JP 2963176 B2 JP2963176 B2 JP 2963176B2 JP 2244547 A JP2244547 A JP 2244547A JP 24454790 A JP24454790 A JP 24454790A JP 2963176 B2 JP2963176 B2 JP 2963176B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、地すべり防止対策などのために地山中に
設けられた地下水集排水孔、上水道管又は下水道管等の
通水孔の洗浄装置及び洗浄方法に関するものである。
〔従来の技術〕
第1図に示すように、地すべり防止対策のために地山
1中に水平面から2〜3度の傾きをもった地下水集排水
孔2を設けることが従来から行われている。この集排水
孔2は、直径5cm程度のボーリング孔3に、多数の集水
孔4を形成した保孔管5を挿入したものであり、集水孔
4から侵入した地下水を保孔管5内に集め、地山1外へ
排水するようになっている。
上記のごとき集排水孔2は、年月を経ると内部に土砂
が堆積したり、集水孔4が目詰りするなどして排水作用
が次第に劣化する。
このため、従来から集排水孔2の内部を定期的に洗浄
することが行われ、このために洗浄用の水ジェットノズ
ルを備えた自走式の洗浄装置が用いられている。
また、上水道、下水道等の水道管においては、その内
壁に水垢等が付着堆積するため、同様の洗浄装置により
洗浄が行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記のごとき洗浄用の水ジェットノズルを備
えた従来の洗浄装置は、それ自身が噴射する水と、内部
を流れる水とが多量に存在する通水孔内で水ジェットを
噴射しながら洗浄するものであるため、水ジェットの圧
力の減衰が著しい。このため、洗浄効果が低い問題があ
る。
そこで、この発明は、直径5cm程度の狭小な通水孔の
内部における水ジェットノズルによる洗浄効果を高める
洗浄装置及び洗浄方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この発明の洗浄装置に
関する第1の手段は、装置本体の内部に高圧水供給通路
と高圧気体供給通路を設け、装置本体の先端に上記各通
路とそれぞれ連通した洗浄用の水ジェットノズルと気体
ジェットノズルとを設け、これらの水ジェットノズルと
気体エアジェットノズルのノズル軸の延長が装置本体の
前方で交差するように設定した構成としたものである。
洗浄装置に関する第2の手段は、装置本体の内部に高
圧水供給通路と高圧エア供給通路を設け、装置本体の先
端に閉塞部材を設けると共に、その閉塞部材と装置本体
との間に環状のノズル部材を回転自在に取付け、上記の
ノズル部材に高圧水供給通路と連通した水ジェットノズ
ルを設け、装置本体の先端部周壁に高圧気体供給通路と
連通し、かつ上記の水ジェットノズルのノズル軸の延長
と交差する向きの洗浄用の気体ジェットノズルを設けた
構成としたものである。
洗浄装置に関する第3の手段は、装置本体の内部に高
圧水供給通路と気体の供給通路を設け、装置先端部に高
圧水と気体の混合室を設け、その混合室に装置本体の先
端に設けた混合ジェットノズルを連通せしめた構成とし
たものである。
洗浄装置に関する第4の手段は、上記の第3の手段に
おける混合ジェットノズルを複数設け、各混合ジェット
ノズルの中心線を装置の中心線に対し、0度から90度の
角度の範囲内で放射状に設定した構成としたものであ
る。
洗浄装置に関する第5の手段は、上記の第4の手段の
混合ジェットノズルが周方向に連続したスリットである
構成としたものである。
洗浄装置に関する第6の手段は、装置本体の内部に高
圧水供給通路と高圧気体供給通路を設け、装置本体の先
端に閉塞部材を設けると共に、その閉塞部材と装置本体
との間に環状のノズル部材を回転自在に取付け、上記の
ノズル部材に混合ジェットノズルを設け、装置本体の先
端部に高圧水供給通路と高圧気体供給通路に通じた混合
室を設け、その混合室に上記のノズル部材の内面に開放
した連通孔を設けた構成としたものである。
洗浄装置に関する第7の手段は、上記第6の手段にお
ける混合ジェットノズルの中心線が、装置の中心線に対
して最大90度の範囲内で前方に傾斜している構成とした
ものである。
洗浄装置に関する第8の手段は、上記の第7の手段に
おける混合ジェットノズルを周方向に連続したスリット
である構成としたものである。
洗浄方法に関する第1の手段に通水孔内に流体ジェッ
トを噴射して内部の障害物を除去する通水孔内の洗浄方
法において、上記の流体ジェットとして水ジェットと気
体ジェットを混合した混合ジェットを用いるものであ
る。
洗浄方法に関する第2の手段は、上記第1の手段にお
ける水ジェットと気体ジェットの少なくとも一方をパル
ス状に噴射するようにしたものである。
洗浄方法に関する第3の手段は、通水孔内に流体ジェ
ットを噴射して内部の障害物を除去する通水孔内の洗浄
方法において、上記の流体ジェットとして洗浄装置内で
水ジェットに気体を混合した混合ジェットを用いるもの
である。
洗浄方法に関する第4の手段は、上記の洗浄方法に関
する第3の手段における混合ジェットを装置前方の斜め
上方に向けて噴射することにより、通水孔内面に形成さ
れたストレーナ孔やソケット継手等のエッジの部分でキ
ャビテーションを発生させるようにしたものである。
洗浄方法に関する第5の手段は、上記の洗浄方法に関
する第4の手段における混合ジェットが、装置前方の斜
め上方に向けて拡大する膜状のジェットであるようにし
たものである。
〔作用〕
上記洗浄装置の第1の手段に係るものは、その洗浄装
置を排水孔の開放端に挿入したうえで、これに高圧水と
高圧エアとを供給する。供給された高圧水と高圧エア
は、装置本体先端の洗浄用の水ジェットノズルと気体ジ
ェットノズルからそれぞれ噴射される。噴射された水ジ
ェットと気体ジェットは、装置本体の前方で衝突混合
し、その混合ジェットにより排水孔内に堆積した障害物
を除去する。
また、洗浄装置の第2の手段に係るものは、前述の場
合と同様に高圧水と高圧気体を供給する。高圧水は洗浄
用の水ジェットノズルから噴射され、その反力でノズル
部材を回転させる。また高圧気体は洗浄用の気体ジェッ
トノズルから噴射され、上記の水ジェットと衝突混合
し、その混合ジェットが通水孔の内周壁に噴射される。
洗浄装置の第3の手段に係るものは、高圧水と気体を
供給して装置先端部の混合室で両者を混合したのち、混
合ジェットノズルから混合ジェットを噴射する。
洗浄装置の第4の手段に係るものは、混合ジェットが
放射状又は外径方向に噴射される結果、通水孔内のスト
レーナ孔等の段差部においてキャビテーションが発生
し、混合ジェットの衝突による洗浄効果に加え、キャビ
テーションによる洗浄効果を発揮する。
洗浄装置の第5の手段に係るものは、周方向に連続し
たスリットから、膜状に噴射する。
洗浄装置の第6の手段に係るものは、混合ジェット噴
射時の反力によりノズル部材が回転し、混合ジェットが
そのノズルから噴射される。
洗浄装置の第7の手段に係るものは、回転ノズルから
噴射される混合ジェットが装置前方の斜め上方に向けて
噴射され、通水孔のソケット継手やストレーナ孔のエッ
ジ部でキャビテーションを生じさせ、混合ジェットの衝
突による洗浄効果に加え、キャビテーションによる洗浄
効果を発揮する。
洗浄装置の第8の手段に係るものは、上記の第7の手
段における混合ジェットが装置の斜め上方に向けて拡大
する膜状に噴射される。
〔第1実施例〕 第2図から第5図に示す第1実施例は、主として進行
方向前方の通水管内部に堆積している土砂、異物等を掘
削・除去し内部を洗浄するものである。円筒形の装置本
体11の内部に導水管12を挿入し、導水管12の一端をター
ミナル13の中央部にねじ結合すると共に、装置本体11の
一端をターミナル13の段差部14に気密を保持して嵌着し
ている。導水管12の先端部には外径方向へ張り出したつ
ば15が形成され、そのつば15の前端面にねじ筒16が形成
される。
装置本体11の先端は上記のつば15の後端面に気密を保
持して当接される。
導水管12の外径面には、前後2個所において装置本体
11と密着する大径部17、18が形成され、各大径部17、18
に長さ方向のエア通路19、20が周方向に一定間隔をおい
て設けられる。
これらのエア通路19、20と併せ、装置本体11の内周面
と導水管12の外周面との間にエア供給通路21が形成され
る。
前記のターミナル13には、エア用ポート22及び水用ポ
ート23がそれぞれ設けられ、エア用ボート22は前記のエ
ア供給通路21に連通され、また水用ポート23は導水管12
の水供給通路24に連通される。
また、導水管12の先端の開放端に、円錐形の頭部を有
する水ジェットノズル部材25が嵌合され、またねじ筒16
に、エアジェットノズル部材26がねじ結合される。エア
ジェットノズル部材26は円錐形内周面27を有し、水ジェ
ットノズル部材25の頭部外周面に嵌着される。
水ジェットノズル部材25の先端にその軸心方向の水ジ
ェットノズル29が形成される。またエアジェットノズル
28が円錐形内周面27に沿って周方向に4個所形成され
る。
エアジェットノズル28のノズル軸は水ジェットノズル
29のノズル軸と交差するように傾斜している。
前記のつば15には複数の孔30が形成され(第4図参
照)、エア供給通路21とエアジェットノズル部材26の内
部とを連通している。
一方、装置本体11の先端部寄りの周壁、即ち、導水管
12の前方の大径部17を設けた部分の周壁に、後方へ傾斜
した推進用の水ジェットノズル31が周方向の4個所等分
位置に設けられ、その水ジェットノズル31は、導水管12
に設けられた放射方向の水通路32を経て水供給通路24と
連通している。また、上述の水ジェットノズル31相互の
間にエアジェットノズル33が設けられる(第3図参
照)。このエアジェットノズル33は前述のエア供給通路
21と連通し、またそのエアジェットノズル33のノズル軸
は、水ジェットノズル31のノズル軸の延長と装置本体11
の外周部で交差するように設定されている。
上述の装置において、水用ポート23及びエア用ポート
22に接続したホースにより高圧水及び高圧エアを供給す
ると、高圧水は水供給通路24を経て水ジェットノズル29
から水ジェットとして前方に噴射される。また同時に水
通路32を経て推進用の水ジェットノズル31から斜め後方
に噴射される。高圧エアは、エア供給通路21を経てエア
ジェットノズル28から前方にエアジェットとして噴射さ
れ、前記の水ジェットノズル29のノズル軸の延長線上
で、水ジェットとエアジェットが衝突して混合され、そ
の混合ジェットが土砂等の堆積物に衝突して、これを掘
削除去し、同時に洗浄する。また、高圧エアは推進用の
エアジェットノズル33からも噴射され、そのエアジェッ
トが水ジェットノズル31から噴射されたエアジェットと
装置本体11の外周において衝突して混合され、その混合
ジェットの噴射圧力の反力により装置全体に推進力を及
ぼす。
このため装置は、土砂等の堆積物を掘削除去し、同時
に洗浄しながら前進する。噴射された水は通水管の傾斜
方向へ流れる。第1図に示すように、入口側が低い場合
は入口側に逆流する。また通水管内に元々水の流れがあ
る場合には、その流れと合流する。洗浄装置は、これら
の流れと、掘削された土砂とが混合した泥水中に混合ジ
ェットを噴射しながら前進する場合が多い。
また、水ジェットとエアジェットの混合に際し、水ジ
ェットの圧力を一定に保ちながらエアジェットの圧力を
順次段階状に上昇させる方法や、水ジェット又はエアジ
ェットの少なくとも一方をパルス状に圧力を変化させて
噴射させる場合もある。
〔第2実施例〕 第6図から第8図に示す第2実施例は、主として道水
管の管壁の付着物や目詰まりした集水孔の洗浄を行なう
際に用いられる。この装置において、装置本体11、導水
管12及びターミナル13の基本的構成及び推進用の水ジェ
ットノズル31及びエアジェットノズル33の構成は前述の
ものと同様であるが、その他の構成は相違している。
即ち、導水管12の先端に筒部35を設け、その筒部35の
外周面に環状の回転ノズル部材36が回転自在に嵌合され
る。また、筒部35の内径面に形成されたネジ穴37に止め
ネジ38をねじ込み、導水管12の先端を閉塞すると共に、
止めネジ38の頭部39により回転ノズル部材36の抜け止め
を図る。回転ノズル部材36の他端は装置本体11の先端面
に当接し、スラスト方向に支持される。
導水管12の先端の筒部35には、放射方向に4本の水通
路40が形成される。また回転ノズル部材36の内径面に周
方向の環状通路41が形成され、上記の水通路40がこの環
状通路41に連通している。回転ノズル部材36には、第8
図に示すように、中心から一定距離だけオフセットした
位置に各水通路40に対応し、かつ、それぞれ各水通路40
と平行の洗浄用水ジェットノズル42が4箇所に形成され
る。これらの各水ジェットノズル42は環状通路41に連通
している。
また、装置本体11の先端にはエア通路19に連通した洗
浄用のエアジェットノズル43が設けられる。このノズル
43のノズル軸は斜め前方を向いており、回転ノズル部材
36の外周部において、水ジェットノズル42の延長線と交
差するように設定される。上記の水ジェットノズル42及
びエアジェットノズル43の形状は、通常は円孔である
が、周方向に長いスリットであってもよい。スリットの
場合は噴射ジェットが膜状に拡大する。
また、装置本体11の外周面には、シリコーンゴム等の
振動吸収用充填材44を介して環状の超音波振動子45が装
着される場合がある。
第2実施例の装置は以上のごとき構成であり、水用ポ
ート23及びエア用ポート22から高圧水及び高圧エアが供
給される。
高圧水は、水供給通路24、水通路40、環状通路41を経
て水ジェットノズル42から噴射される。その噴射圧力の
反力により回転ノズル部材36が回転する。また、高圧水
は推進用の水ジェットノズル31から斜め後方へ噴射され
る。
一方、高圧エアは、エア供給通路21を経て、洗浄用の
エアジェットノズル43から噴射される。噴射されたエア
ジェットは水ジェットと衝突混合され、その混合ジェッ
トが通水孔の内周壁面を洗浄する。通水孔が第1図に示
したごとき保孔管5である場合は、混合ジェットがノズ
ル部材36の回転により集水孔4にムラなく噴射され、集
水孔4の目詰りを効率よく洗浄する。
また、推進用のエアジェットノズル33からも噴射され
る。噴射されたエアジェットは、推進用の水ジェットと
衝突混合され、その混合ジェットの噴射圧力により推進
力が与えられる。
この場合も、前述の第1実施例の場合と同様に、装置
は泥水の中に水没状態又はそれに近い場合が多く、その
泥水中に水ジェットとエアジェットの混合ジェットが噴
射される。これにより、通水孔内壁に付着した土砂等が
洗い流され、また集水孔の目詰りが解消される。
また、超音波振動子を備えたものは、リード線47を経
て電源を供給し、洗浄と同時に作動され、装置本体11の
周辺の水や保孔管5に超音波振動を与え、保孔管5内を
超音波洗浄する。また集水孔4の外部に沈積した砂礫等
に超音波振動を与えることにより、砂礫の圧密による強
固なフィルターが形成される。
また、第1実施例の場合と同様に、水ジェットの圧力
を一定に保ちながらエアジェットの圧力を順次段階状に
上昇させる方法や、水ジェット又はエアジェットの少な
くとも一方をパルス状に圧力を変化させて噴射させる場
合もある。
〔第3実施例〕 第9図及び第10図に示す第3実施例は前述の第1実施
例のものと、装置の先端部分における構成が相違する。
その他の部分は同じであるので、図示を省略した。
即ち、この実施例においては、導水管12の先端に円錐
状の外周面を有する水ジェットノズル部材25が嵌着さ
れ、またそのまわりのねじ筒16に中間部材60をねじ嵌合
する。中間部材60はその先端部にねじ筒61を有し、その
ねじ筒61に混合ジェットノズル部材62がねじ嵌合され
る。
中間部材60のねじ筒61の内部と、混合ジェットノズル
部材62の内面との間で混合室63が形成され、前記水ジェ
ットノズル部材25の先端は、その混合室の内部に臨んで
いる。また、水ジェットノズル部材62の円錐状の外周面
と中間部材60の内周面との間に、つば15の孔30と連通し
た通路64が形成され、その通路64を経てエアを混合室63
に導くようになっている。
上記の混合ジェットノズル部材62には混合室63に通じ
た混合ジェットノズル65が設けられ、そのノズル65は水
ジェットノズル29と同一直線上に存在する。
上記の装置を用いて洗浄を行なう際は、エアは必ずし
も加圧して供給する必要はなく、水のみを加圧して供給
する場合もある。そうすると、水ジェットノズル29を通
過した水ジェットは、混合室63内で空気を巻き込むた
め、水ジェットに空気が混合され、混合ジェットが混合
ジェットノズル65から噴射される。
〔第4実施例〕 第11図及び第12図に示す第4実施例は第3実施例のも
のの混合ジェットノズル65を複数設け、各ノズル65の中
心線の方向を装置の中心線に対し、放射方向に設定して
いる。また、水ジェットノズル部材25の水ジェットノズ
ル29を複数に分岐し、各ノズル29の中心線を上記の各ノ
ズル65の中心線と一致するようにする。
ノズル65から噴射された混合ジェットは、通水孔の内
壁に向けて噴射される。内壁にはストレーナ孔66や継手
67の段差部が存在するので、このような段差部に斜め方
向の混合ジェットが噴射されると、キャビテーションが
発生し、混合ジェットによる洗浄効果と併せ、キャビテ
ーションによる洗浄効果が得られる。
なお、上記の混合ジェットノズル65の中心線の装置中
心線に対する傾斜角度は0度〜90度の範囲に設定され
る。但し、90度に近づくに従い、第11図において鎖線で
示すようにわん曲させる。
また、上記の混合ジェットノズル65は、周方向に連続
したスリット状のものであってもよい。この場合は、混
合ジェットが膜状に拡大して噴射されるので、通水孔内
壁に点在するストレーナ孔に確実に混合ジェットを衝突
させることができる。
〔第5実施例〕 第13図に示した第5実施例は、前述の第2実施例にお
ける水供給通路24の先端に混合室70を設け、その混合室
70にエア通路19を連通させたのである。
その他の構成は第2実施例の場合と同様である。
この場合、ノズル71からは混合ジェットが噴射され
る。
また、ノズル71を斜め前方から90度の範囲内で傾斜さ
せてもよく、またそのノズル71を周方向に連続したスリ
ット状のものに形成してもよい。
〔実験例〕
実験装置として、第14図のように、透明外パイプ50
(内径66φ)内に透明内パイプ51(内径50φ)を挿通
し、受圧板52を先端に取付けた閉塞部材53を内パイプ51
に層し、先端にジェットノズル54を取付けたホース55を
反対側から挿入する装置を製作した。
ジェットノズル54の構造は、第2図に示した実施例の
洗浄装置と同様のものである。ホース55の内部には高圧
水ホースと高圧エアホースが内蔵されている。
上記の実験装置は、外パイプ50が前述の第1図のボー
リング孔3、内パイプ51が保孔管5に相当するものであ
り、内パイプ51には、集水孔4に相当する小孔56を多数
設けている。
上記の実験装置を用いてジェットノズル54から、エア
ジェット、水ジェット又はこれらの混合ジェットをそれ
ぞれ圧力を変えながら噴射すると共に、受圧板52とジェ
ットノズル54との間隔Lと受圧板52における衝突力を衝
突力測定装置により測定した。
第15図はその測定結果であり、横軸に水ジェットの圧
力をとり、縦軸に衝突力をとっている。同図において、
水ジェットの圧力が100kg/cm2を越えると衝突力はかえ
って低下傾向となり、間隔Lが10〜30cmの場合は零にな
る。これは、受圧板52が狭小な空間に置かれているた
め、水ジェットの圧力が上昇しても、受圧板52付近の圧
力が飽和状態に達することによるものと考えられる。
このような飽和状態の下で水ジェットにエアジェット
(8kg/cm2)を混合した混合ジェットに切換えると、第1
5図の点線で囲んで示すように、急激に衝突力が上昇す
る。
衝突力がこのように急激に上昇する理由は定かでない
が、エアジェットが水ジェットの飽和状態を破り、両者
の運動エネルギーが受圧板52に達することによるもので
あると推測される。
第16図は、エアジェットの圧力を横軸にとり、水ジェ
ットの圧力を一定(200kg/cm2)に保ち、間隔Lを10cm
と20cmのとした場合の衝突力を縦軸にとったものであ
る。エアジェットの圧力を上昇させると、衝突力が次第
に上昇することがわかる。この場合エアジェットの圧力
が衝突力の上昇にどの程度寄与しているかを知るため、
8kg/cm2に達した時点でこのエアジェット圧力を0にし
てみると、同図において一定鎖線で示すように衝突力の
顕著が低下がみられた。
第17図は混合ジェットを噴射した場合の衝突力を、横
軸に間隔Lをとって示したものである。ここにおいても
エアジェットの影響を知るべく、エアジェット圧力0の
場合と比較して示す。
上記のいずれの実験データをみても水ジェットだけよ
りもこれにエアジェットを混合した混合ジェットの方が
大きな衝突力が発揮できることがわかる。このため、通
水孔のような狭小な空間内で多量の高圧水ジェットを噴
射して洗浄を行なう場合に、混合ジェットを用いること
が有効であることがわかった。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の洗浄装置及び洗浄方法は、
水ジェットとエアジェットの混合ジェットにより通水孔
内を洗浄するものであるから、単に水ジェットのみによ
るものに比べ、高い洗浄効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は通水孔の一例を示す断面図、第2図は第1実施
例の断面図、第3図は第2図のIII−III線の断面図、第
4図は同じくIV−IV線の断面図、第5図は同じくV−V
線の断面図、第6図は第2実施例の断面図、第7図は第
6図のVII−VII線の断面図、第8図は同じくVIII−VIII
線の断面図、第9図は第3実施例の一部省略断面図、第
10図は第9図のX−X線における断面図、第11図は第4
実施例の一部省略断面図、第12図は第11図の左側面図、
第13図は第5実施例の一部省略断面図、第14図は実験装
置の断面図、第15図から第17図は実験データのグラフで
ある。 11……装置本体、12……導水管、 13……ターミナル、14……段差部、 15……つば、16……ねじ筒、 17……大径部、18……大径部、 19……エア通路、20……エア通路、 21……エア供給通路、 22……エア用ポート、 23……水用ポート、24……水供給通路、 25……水ジェットノズル部材、 26……エアジェットノズル部材、 27……円錐形内周面、 28……エアジェットノズル、 29……水ジェットノズル、 30……孔、 31……水ジェットノズル、 32……水通路、 33……エアジェットノズル、 35……筒部、 36……回転ノズル部材、 37……ネジ穴、38……止めネジ、 39……頭部、40……水通路、 41……環状通路、 42……水ジェットノズル、 43……エアジェットノズル、 44……充填材、45……超音波振動子、 47……リード線、50……外パイプ、 51……内パイプ、52……受圧板、 53……閉塞部材、54……ジェットノズル、 55……ホース、56……小孔、 60……中間部材、61……ねじ筒、 62……混合ジェットノズル部材、 63……混合室、64……通路、 65……混合ジェットノズル、 66……ストレーナ孔、 67……継手、70……混合室、 71……混合ジェットノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E03F 9/00 E03F 9/00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 17/20 106 B08B 9/00 - 9/06 E02D 3/10 101 E03C 1/304 - 1/308 E03B 7/09 E03F 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体の内部に高圧水供給通路と高圧気
    体供給通路を設け、装置本体の先端に上記各通路とそれ
    ぞれ連通した洗浄用の水ジェットノズルと気体ジェット
    ノズルとを設け、これらの水ジェットノズルと気体ジェ
    ットノズルのノズル軸の延長を装置本体の前方で交差す
    るように設定したことを特徴とする通水孔内の洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】装置本体の内部に高圧水供給通路と高圧気
    体供給通路を設け、装置本体の先端に閉塞部材を設ける
    と共に、その閉塞部材と装置本体との間に環状のノズル
    部材を回転自在に取付け、上記のノズル部材に高圧水供
    給通路と連通した水ジェットノズルを設け、装置本体の
    先端部周壁に高圧気体供給通路と連通し、かつ上記の水
    ジェットノズルのノズル軸の延長と交差する向きの気体
    ジェットノズルを設けたことを特徴とする通水孔内の洗
    浄装置。
  3. 【請求項3】通水孔内に流体ジェットを噴射して内部の
    障害物を除去する通水孔内の洗浄方法において、上記の
    流体ジェットとして水ジェットと気体ジェットを混合し
    た混合ジェットを用い、上記水ジェットと気体ジェット
    の少なくとも一方をパルス状に噴射することを特徴とす
    る通水孔内の洗浄方法。
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