JPH01299911A - 消波構造物 - Google Patents

消波構造物

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JPH01299911A
JPH01299911A JP12998488A JP12998488A JPH01299911A JP H01299911 A JPH01299911 A JP H01299911A JP 12998488 A JP12998488 A JP 12998488A JP 12998488 A JP12998488 A JP 12998488A JP H01299911 A JPH01299911 A JP H01299911A
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Kazunori Oda
小田 一紀
Shiyouhachi Sumino
角野 昇八
Toshiharu Yoshida
芳田 利春
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Toray Engineering Co Ltd
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Toa Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、水域施設の保膿或は護岸等のために利用さ
れる消波構造物に関するものである。
より詳しくいうと、この発明は直立不透過壁と間隔をあ
けて該不透過壁の前方に、前後に貫通する複数個の流通
孔を備え定前面壁を水面上方に壕で突出させて直立状に
設置してある消波構造物に、関する。
〔従来の技術〕
上述タイプの消波構造物は特公昭55−9965号公報
に開示されているように公知であり、前面壁の流通孔を
水粒子が通過する際の壁面摩擦等によるエネルギー損失
に基いて消波作用を得させる。
上記公報のものではさらに、上下に貫通する複数個の流
通孔を備える下面壁を設け、この下面壁が水底と間隔を
おくように消波構造物を設置して、前面壁と直立不透過
壁との間の空所円で前面壁及び下面壁の流通孔をそれぞ
れ通過して米友水粒子輿 の上下運ttIが相互IC緩妻し合うように行なわれる
こととしている。
本タイプの消波構造物は既に多数採用されその有効性が
実証されているが、その特徴として特定周期付近の周期
を持つ波しか効果的には消波できない点が挙げられる。
すなわち一般に前面壁と直立不透過壁間の空所は消波室
と称され、その前後幅を消波室幅lとし波の波長りとの
比1/L、に相対消波室幅と称するが、本消波構造物の
消波特性は、特定の相対消波室幅1/L付近においては
低反射特法、つまり高い消波特性を呈するものの、それ
以外の相対消波室幅においては十分な消波特性t−望め
ないといった、周期依存性を有する。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが現実の海及び湖の波は周知のように様々の周期
の分布を有しているから、実際の海或は湖に築造される
消波構造物とじてに波の周期にできるだけ依存しない消
波特性を有するものであることが望ましく、上述し次周
期依存性はこの種の消波構造物が持つ問題点であると指
摘できる。
この発明はこり点に鑑み長周期波及び短周期波に拘らず
、できるだけ広い周波数帯での消波を得させる、冒記タ
イプの新規な消波構造物全提供しようとするものである
〔課題を解決するための手段〕
そのためにこの発明は添付図に例示するように、直立不
透過壁1と間隔をあけて該不透過壁1の前方に、前後に
貫通する複&個の流通孔3を備えた曲面壁2を水面上方
にまで突出させて直立状に設置する消波構造物において
、次のような技術的手段を講じた。
すなわちこの発明は前面壁2の前後幅を、該前面壁2の
上方側では小さく下方側では大きくするのである。この
ように前面壁2の前後幅を上下で変更することは前面壁
を、第1図に例示するように上下方向に浴い前後幅を間
欠的に変更する有段形状のものとすることによっても、
1次第6図に例示するように上下方向に清い前後幅を遅
αして変更する傾斜端面全有するものとすることによっ
ても、達成できる。
この発明はまた、消波効果7a−より高める友めに前面
壁2全、その前端面の下方側が前方向きに張出すように
配置することも、提案するものである。
さらにこの発明は施工を容易とする九めに、直立不透過
壁1と前面壁2及びケーソン部10ft−体的に備える
。駆体を、水底から立ち上らせて設置することも提案す
る。
次にこの発明は前述のような消波構造物において第9図
に例示するように、前面壁2と直立不透過壁1間に底壁
部6を、該底壁部6によって前面壁背面下方部分で前記
流通孔3の開口端が覆われ前面壁2と直立不透過壁1間
で水深が適当量だけ浅くされるように設けることにより
、前述の発明課題全解決することも提案するものである
〔作 用〕
既に実際に確認され、′!九理論計算によっても求めら
れている通り、冒記タイプの消波構造物は前面壁の前後
#Aを増せば増すほど、つまり波進行方向での厚さt大
とするほど、反射率を最低とする相対消波室幅1/Lの
値が小さくなる。すなわち消波室(添付図で符号4にて
指す。)の幅1tl−−定とする消波構造物を考えると
き、その前面壁の前後幅を増すほど、消波対象の波の周
期を大きくできる仁とになる。逆に前面壁の前後幅を減
少させれば、よく消波される波の周期は小さくなる。
ま友冒記タイプの消波構造物の消波作用は前述し友通り
前面壁の流通孔を水粒子が通過する際のエネルギー損失
に基づくが、エネルギー損失量を決定づけている水粒子
速度は前面壁周辺の水面波動によって引き起こされる。
そして波動論の基礎知識として知られているように波動
中の水粒子速度の水平成分の鉛直分布は、長周期の波は
ど水底まで一様に分布し、短周期の波はど水深に伴なう
減少の度合が大きいといつ九分布となる。
したがってこの発明の消波構造物によれば、水面付近に
エネルギーが集中している短周期の波は前後幅を小とし
ているfflTl面壁上部で有効に消波され、水底付近
ででエネルギーが存在している長周期の波は前後幅を大
としている前面壁下部で有効に消波されるととIcなり
、この作用は後述するように試験によって確認している
このため本発明によれば短周期波から長周期波までの比
較的広い周波数帯(例えば周期4−8秒の範囲。)の波
について有効に消波(反射率でみて例えば40チ以下。
)される作用が得られる。
次に第9因に例示したような底壁部6を設ける1造によ
ると、水底側にも波動運動をもつ長周期波の水粒子が、
前面壁2の下方部分では該前面壁2の流通孔3に流入し
て底壁部6の前面により流通孔3内で流動方向を鉛直上
方向きに転換されt上で、流通孔3から前面壁2の背後
へと流出することとなる。このため長周期波の水粒子に
ついて流通孔3を前後に通過する水粒子速度が増大せし
められて、流通孔3通過によるエネルギー損失量が大き
く高められる。そして短周期波がもつエネルギーは前述
の場合と同様に前面壁2の上部において有効に消失され
るから、結局この場合にも短周期波から長周期波までの
比較的広い周波数帯の波について有効に消波される作用
が得られる。
〔嬰 施 例〕
第1.2図は防波堤タイプのものに構成され九本発明消
波構造物の第1の実施例を示し、第3図はそのより具体
的な構造を示している。
直立不透過壁1は堤体を提供するものとされ、その前方
に消波室幅lをあけて前面壁2が設けられている。不透
過壁1と前面壁2とは底壁と左右の何種とによって一体
に連結されており、消波構造物の背面側には不透過壁1
全曲壁とするコンクリート製のケーソン部10が一体に
設けられ、このように不透過壁1と前面壁2及びケーソ
ン部10を一体的に備える躯体は、水底から水面上方に
まで立ち上らせて設置してある。長い防波堤を築造する
には、多数の躯体を防波堤長さ方向に潅い相並べて設置
する。
前面壁↓は適当高さ部分から上方側の前後幅を小とし下
方側の前後幅を大とするように、前後幅を上下で2通シ
に変更するものとされており、前端面の下方側が前方向
きに張出すように配置されている。前面壁2の流通孔3
は垂直方向に沿うスリットに形成されており、複数個の
スリットを互に平行させると共に、上部と下部間の段部
5にもスリットヲ開口させ良形で、流通孔3が提供され
ている。スリットでもって提供されている流通孔3を設
けたことによるL]11面壁2の開口率は、例えば20
−40%の範囲から選択される。
第3図に具体構造と示すケーソン部10は前後方向の中
間部に仕切り壁10aを有し、該ケーソン部10内には
中詰砂11t−収容してある。ケーソン部10の上端開
口は必要に応じ、消波室4の上端開口と共に蓋10bに
よって閉鎖される。
第3因は消波構造物支持の九めの具体構造も示しており
、水底地盤上に捨石により固定台となるマウンド14が
形成されている。
第1−3図に図示の消波構造物の消波作用は発明の作用
として前述した通りに得られ、第2図には波面WSが細
線でもって画かれている。
第4図は男1の実施例同様にケーソン部10を一体に設
けである第2の実施例を示している。本実施例に係る消
波構造物の前面壁2には流通孔3を提供する複数個のス
リットヲ、水平方向に溢わせ互に平行させて設けられて
いる。前面壁2の上部と下部間の段部5は、開口を有し
ない平坦面とされている。
第5図は同様にケーソン部10t−一体に設けである第
3の実施例を示している。本実施例に係る浦波構造物に
おける流通孔3は、前面壁2 k 14’lT後に貫通
する角形孔でもって提供されている。流通孔3を丸孔等
、他の断面形状のものとすることも、任意である。
第4図及び第51Aに図示の各消波構造物も、発明の作
用として前述した通りに消波作用全行なう。
第4図及び第5図の各浦波構造物のtiTJ而壁2面お
いて開口t−*Lない水平面の形で水面下の成る高さ位
置を占める段部5は、この段部5上で水深が浅くなるこ
とから波浪の浅水変形金主じさせ′C水粒子速度の水平
流速成分を大とする。し友がって段部5よりして、流通
孔3全水粒子が通過する際の摩擦によるエネルギー損失
が高められる作用効果を期待できる。
以上の第1−第3の実施例では前面壁2の前後幅を上下
で2通りに変更したが、前記段部5対応の段部を2個以
上として前面壁前後幅を上下で3通り以上に変更し、有
効に消波する波周波数帯を拡大することも、勿論可能で
ある。
第6−8図にはコンクリート製ケーソン部10を一体に
備えているが、前面壁20前後幅を上下方向で連続して
変更してある第4−6の実施例を示してある。これらの
各実施例で前面壁2を前後に貫通する流通孔3は、左右
方向で等間隔おきに配置して互に平行させである複数個
のスリットでもって提供されている。
第6図に図示の消波構造物における前面壁2の@端面は
、下端側が前方向きに張出す平坦な傾斜面とされている
。第7図に図示のものの前面壁2の前端面も同様の傾斜
面とされているが、前面壁2の上端に一定の前後幅すを
も九せている点が第6図に図示のものと相違している。
第8図に図示の消波構造物における前面壁2の前端面は
、下端側が前方向きに張出す曲面とされている。
第6−8図に示す第4−6の実施例のように前面壁2の
iTU後幅を上下方向で連続して変更するときは、高消
波を得ようとする波周波数帯の各周期波の全体を有効に
消波する作用効果を期待できる。
第9図には前述した通りの底壁部6を備える第7の実施
例を示してある。この底壁部6はそれによって前面壁2
と不透過壁1間で水深が、消波構造物設置水域の水深の
約20%以上、浅くされるように設けると消波効果を顕
著に高め、水深を約50チだけ浅くするように設けたと
き消波効果を最大限1c高めることを、見出している。
本実施例の底壁部6は直立不透過壁1及び前面壁2、そ
してケーソン部10と共に、一体重に形成されている。
前面壁2の流通孔3は、上下方向に溢わせた複数個のス
リットとされている。
以上の各実施例におけるようにこの発明に係る消波構造
物を、直立不透過壁1と前面壁2及びケーンン部10i
一体的に設ける厘体とし、それを水底η為ら立ち上らせ
て設置するようにするときは、予め製作した躯体t−所
定位置で水底上へと積下ろせば設置が完了するから、施
工が極く容易となる。
しかし製作、運搬等の便を考慮して本発明の消波構造物
を、前述のようなケーソン部10金切り離す等の形で分
割型のものとしてもよいことは、勿論である。
この発明の消波構造物の有効性を調べる友めに模型を利
用した試験を行なつ友。
試験に当次っては水RIQrn、波の周期4−8秒程度
の現地を想定し、フルード則を適用し縮尺t−1720
として模型を製作し友。試験は長さ50.0m1幅1.
0 m 、尚さ1.75 FMの風洞付き造波水槽(片
面ガラス張り)を用い、この水槽の造波板より約4(M
lの位置に模型構造物を設置して行なっ之。模型から約
Iom油側に2台の容量式波高計を互に約25cs+離
して設置し、これらの液高計から読み取つ友波形′f:
FFT@により分解して人。
反射分離法(合田良実ほか[不規則波実験における入・
反射波の分離推定法」、港研資料N1248゜PP 、
1−24.1976)によって波の反射率を算定した。
試験に用い次構造物模型を第10図に示す。同模型にお
いて前面壁2の上部前後幅b = 5 csx 、下゛
部前後幅d = 20 amであり、tfc前面壁2の
流通孔はほぼ第1.2図に図示の流通孔3と同様のスリ
ットに形成し、横幅5/3ヌのスリット金、前面壁2の
開口率を0.25とするように等間隔おきに設は友。水
深りは50(至)である。
試験に用いt波の周期T、波長り及び波高11は次の第
裟≦ようであり、波形勾配H/L’を約0.01に統一
した。
第1O図に図示のように前面壁2を、そのIw端而面下
方側全前方向きに張出すように配置し、消波室幅lと段
部5の水底からの高さSと(i−友史して男1表の波に
ついて消波試験を実Ltし、nU述した手法で反射tK
rKr比算出。第11−18図(at 、 (blはそ
の結果を示すもので、図番(a)は第101Aに図示の
ように1回向壁上部の前後方向中心から不透過壁1筐で
の距誰全isとして18と波長りとの比、つまり相対消
波室幅1s/Lを横座標にとって反射率KrKついての
試験値をプロットし友ものであり、−また図番(b)は
第10図に図示のようvc +1U ufi壁下部の+
Ttl後方向中心から不透過壁1までのに4iN&kl
rとしてlrと波長りとの比、つまり相対消波室幅1r
/L全備座標にとって反射率Krについての試験値をプ
ロットしたものである。
第11−18図fa) 、 (b)には比・紋のために
、従来のこの種消波構造物によって1坪らnる消波特性
の理論曲線を加入している。これらの理論曲線は既Vこ
確立された理論計算手法(角野昇へ、小出−紀、村本哲
二 、芳田利春:[複素係数のblokage coe
f。
全導入した漸近展開接合法」、第33回海溝、PP。
302−302.1979)により、図番(a)におい
ては消波室幅t−18とする位置に第10図に図示の前
面壁2の上部が有する前後幅b(5cm)と等しい単一
@後幅の前面壁(他の条件は同じ。)t−設置したとし
て算出し次相対消波室幅1s/LとKrとの関係”t、
E7を図番(blにおいては消波室幅’f、lrとする
位置に第10図に図示の前面壁2の下部が有する前後幅
d(20c*)と等しい単一前後幅の前面壁(他の条件
は同じ。)全設置したとして算出した相対消波室幅1 
r/ LとKrとの関係を、それぞれ表している。
第10図に加入のl 、1s(=#+2.5m)  、
h(=g+10a++)、sの数値は、第11−18図
に鵡単位で加入してある。第11−13図はl1t−1
50四で一定としてSを水深h(500m+)の約2/
3 、1/2 、1/3と変更した場合を、第14−1
6図は1t−200IIIIで一定として水深りを同様
に3通りに変更した場合を、そして第17.18図はl
を250鱈で一定としてSを水深りの約%。
1/2と2通りに変更し友場合を、それぞれ示している
第11−18図(a)において従来構造物についての理
論曲線と第10図に図示の構造物についての試験値とを
対比すると全般に、理論値が最小値をとるls/Lの値
よりも図において右側(短周期側)では試験値が理論値
とほぼ合致しており、17を左?ltO(高周期側)で
は試験値の方が理論値よりも若干下回っていることが認
められる。′!友第11−18図(blにおいてはこれ
と逆に、理論値が最小値金とるl r / Lの値より
図において左側(長周期側)では試験値が理論値とほぼ
合致しており、右側(短周期側)では試験値が理論値を
かなりの程度下回っていることが認められる。
これより判明するように本発明に従つ次第10図に図示
の構造物は、前後幅すの部分が水底まであるとし几従来
構造物と対比してより優t′L7を低反射機能を長周期
側で呈し、1に前後幅dの部分が水面上方1であるとし
た従来構造物と対比してより優れ几低反射機能を短周期
側で呈する。
l′Ii−一定としsf異にする第11.12.13図
間、Wr114,15.16図間、及び第17.18図
間のそれぞれの対比で判明するように、段部5の水底か
らの高さSの影響は本試験範囲(水深りの1/2へ1/
3)では顕著でない。
Sを一定としl’f:異にするWJll、14.17図
間、第12.15.18図間、及び第13.16図間の
それぞれの対比で判明するように、消波室幅を変更する
と反射率Krが最小となる相対消波室幅の値が変化する
。その傾向は従来構造物の場合と同様であって、従来構
造物についての理論曲線が図面上で左右に移動するに伴
なって試験値も左右に移動している様子がうかがえる。
次に第10図に図示の状起がら前面壁2の向きを第19
図に示すように前後進として同様の消波試験を行なつ友
結果を、第11−18図fal 、 fb)と同様の手
法で第20.21図(a)、(b)Ic示す。
1.8を等しくする第11図(a) 、 (blと第2
0図(at 、 (bl間、及び第15図(a) 、 
(b)と第21図(a) 、 (bl間の対比から判明
するように、前面壁2を、その前端面の下方側が前方向
きに張出すように配置し次場合と後方向きに張出すよう
に配置し几場合とでは、長周期側の消波機能にはそれほ
ど変化がみられないも、短周期側での消波機能において
後者の場合の方が劣る。@19図の配置でさらに4゜3
を種々に変更して行なつt試験においても、同様の結果
が得られた。
次に第10図に図示のように消波室4の底金かさ上げす
る鎖線図示のブロック8t−用いて、消波に対する消波
室かさ上げ効果の有無を調べた。前面壁2の向きは第1
0図に図示の通りとし友。結果t−第22−25図(a
l 、 (b)に示す。これらの図には、第10図に図
示のかさ上げ高さBi回年単位加入してある。
それぞれ他の条件を等しくする第15図(a) 、 +
b)と第22図(a) 、 (bl、第23図(al 
、 fbl間及び第14図fa) 、 (b)と第24
図(a) 、 fbl間の対比より判明するように、か
さ上げ高さBt’10.15.20amの場合において
20−の場合には消波に対する効果が認められるが、そ
れより低いと効果が顕著でない。
次IC第1.2図に図示の構造、第9図に図示の構造、
及びこれらの両gt造を組合せfc構造について消波効
果の比較実験を行なったので、それについて説明する。
実験は長さ100mの造波水槽を用いて2mの水深で行
ない、前述実験におけると同様に入射波特性全種々に変
化させ窺。第25図にm遺物模型の諸元を記号で加入し
、その実際値を前述手法による結果と共に第26図に示
す。前面壁2の開口率は25%とした。波形勾配H/L
は0.02とした。
第25図(al 、 (bl 、 (0の各構造物を構
造物(a)、 (bl 。
(C)と呼ぶことにすると、第26図に示す結果は先ず
倒れの構造物(a) 、 :bl 、 (c)について
も前述試験結果と同様、第26図で右側となる低周期波
側では実験値が理論曲線上にほぼのり、左側となる長周
期波側では実験値が理論曲線を下回って、所期の目標が
達成されることが示されている。構造物(a)。
fblを比較すると構造物(b)の万が若干高い効果金
示しており、構造物(clは最も高い消波効果を呈し構
造物(a) 、 (blの効果が相乗的に現われている
と甘える。
構造物(clにおいて第26図に示す諸元の値からして
実験模型の縮尺ヲ115とみれば、消波室幅l= 4.
5 mで水深107Fjの海域においてKr≦0.4の
反射率が達成される波の周期はT = 4.0−7.2
秒となり、従来構造物と対比してずつと広い周波数帯域
で低反射率が得られることになる。
発明の効果 請求項1に記載の消波構造物は発明の作用として前述し
た通シ短周期の波は前面壁上部で、長周期の波は前面壁
下部でそれぞれ有効に消波するから、現突的に生じる周
期の波の比較的広い幅範囲にわ友って高い消波効果を維
持できることとする。
第27図は前述の試験結果を踏まえ、第10図のls=
225mとする位置にb = 5 amで開口率025
の従来構造物を設置する場合とNr=300mとする位
置で開口率0.25の従来構造物を設置する場合とにつ
き、波形勾配H/L=0.03として相対消波室幅1/
Lと反射率Krとの関係を理論計算して画い次2つの曲
線と示している。ま九第28図は横座標に現地周期をと
って同じ曲線t−表したものである(前述試験の場合同
様に縮尺金、1 /、20とする。)。第28図から類
推できるように本発明消波構造物によれば、周期4−8
秒といった周期幅の波を40チ以下といつ几低反射率K
まで消波することも期待できる。
この発明の消波構造物において前面壁2を、その前端面
の下方側が前方向きに張出すように配置するときは、前
述試験結果から判明するように逆配置したときと対比し
て短周期側での消波機能が高められる。
また直立不透過壁1と前面壁2及びケーソン部10全一
体的に備える厘体を水底から立ち上らせて設置するよう
に、この発明の消波構造物を構成するときは、予め製作
した厘体を現場で設置するのみで施工でき、施工が極く
容易となる。
請求項4に記載の消波構造物も、発明の作用の項で前述
し次作用により第26図に掲げる実験結果から認められ
るように、請求項1に記載の消波構造物に優るとも劣ら
ない消波効果k(−リさせる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の実施例を示す斜視図、第2図は第1の実
施例の縦断91!1面図、第3図は第1の実施ゝ   
例のより具体的な構造を示す縦断側面図、WJ4図。 第5図、第6図、第70及び第8図はそれぞれ第2、?
I!J3.第4、第5及び第6の実施例を示す斜視図、
第9図はW;7の実施例金示す一部縦断余)視図、第1
0図は試験に用いた構造物模型を示す模式的側面図、1
fill−18図(al 、 (bl Vs、それぞれ
、試験結果全理論曲線と共に示す座標図、第19図は第
10図に図示の試験条件の変更を示す模式的側面図、第
20−24図(al 、 (b)はそれぞれ、試験結果
を理論曲線と共に示す座標図、第25図(a)。 (b) 、 (c)は比較実験に用い之信造物の模式的
側面図、第26図は同比較実験の結果を理論曲線と共に
示す座標図、第27図及び第28図はそnぞれ理論計算
結果を示すグラフである。 1・・・直立不透過壁、2・・・前面壁、3・・・流通
孔、5・・・段部、6・・・底壁部、lO・・・ケーソ
ン部。 第4図 第6図 第10図 第19図 第24図((1) にr IS/L 第24図(b) に「 7L 第27図 に「 1/L 第28図 に「

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、直立不透過壁と間隔をあけて該不透過壁の前方に、
    前後に貫通する複数個の流通孔を備えた前面壁を水面上
    方にまで突出させて直立状に設置してある消波構造物で
    あつて、前面壁の前後幅を、該前面壁の上方側では小さ
    く下方側では大きくしてあることを特徴とする消波構造
    物。 2、前面壁を、その前端面の下方側が前方向きに張出す
    ように配置してあることを特徴とする、請求項1に記載
    の消波構造物。 3、前記した直立不透過壁と前面壁及びケーソン部を一
    体的に備える駆体を、水底から立ち上らせて設置してあ
    ることを特徴とする、請求項1または2に記載の消波構
    造物。 4、直立不透過壁と間隔をあけて該不透過壁の前方に、
    前後に貫通する複数個の流通孔を備えた前面壁を水面上
    方にまで突出させて直立状に設置してある消波構造物で
    あつて、前面壁と直立不透過壁間に底壁部を、該底壁部
    によつて前面壁背面下方部分で前記流通孔の開口端が覆
    われ前面壁と直立不透過壁間で水深が適当量だけ浅くさ
    れるように設けてあることを特徴とする消波構造物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014218871A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 株式会社 林物産発明研究所 堤防
JP2021167529A (ja) * 2020-04-10 2021-10-21 大成建設株式会社 波力低減構造

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54162828A (en) * 1978-06-15 1979-12-24 Unyusho Kowan Gijutsu Kenkyush Breakwater and wave damping caisson of shore protection

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