JPH0634408Y2 - 透過型防波堤 - Google Patents
透過型防波堤Info
- Publication number
- JPH0634408Y2 JPH0634408Y2 JP1988103500U JP10350088U JPH0634408Y2 JP H0634408 Y2 JPH0634408 Y2 JP H0634408Y2 JP 1988103500 U JP1988103500 U JP 1988103500U JP 10350088 U JP10350088 U JP 10350088U JP H0634408 Y2 JPH0634408 Y2 JP H0634408Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wave
- breakwater
- water
- plate
- horizontal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Revetment (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は透過型防波堤に関する。
防波堤としては、従来、例えば、第４図横断面図に示す
ように、海面WLから頂部が突出するようにコンクリート
製堤防05を海底GL上に設置し、その海面WL以下の部分を
テトラポツド06により囲んだ遮断型のものが知られてい
る。
ように、海面WLから頂部が突出するようにコンクリート
製堤防05を海底GL上に設置し、その海面WL以下の部分を
テトラポツド06により囲んだ遮断型のものが知られてい
る。
この種の遮断型防波堤では、波07はテトラポツド06及び
堤防05に衝突してエネルギを消費することにより消波さ
れる。
堤防05に衝突してエネルギを消費することにより消波さ
れる。
しかしながら、このような構造では、下記のような欠点
がある。
がある。
（１）堤防05の基礎を構築し、かつテトラポツド06を積
重ねるので、水中工事が多く建設費用が嵩み、不経済で
ある。
重ねるので、水中工事が多く建設費用が嵩み、不経済で
ある。
（２）堤防05が潮流を遮断するので、堤防05の内側海域
が汚濁する惧れがある。
が汚濁する惧れがある。
従つて、例えば海辺リゾート施設等には適用することが
できない。
できない。
本考案は、このような事情に鑑みて提案されたもので、
水中工事が少なく、潮流を遮断することがなく、経済性
及び水質汚濁防止に優れた透過型防波堤を提供すること
を目的とする。
水中工事が少なく、潮流を遮断することがなく、経済性
及び水質汚濁防止に優れた透過型防波堤を提供すること
を目的とする。
そのために本考案は水面に近づくほど水平面積が小さく
上下間隔が狭くなり、水底に近づくほど水平面積が大き
く上下間隔が広くなる複数の没水水平消波板が互いに上
下に並行的に設置されたことを特徴とする。
上下間隔が狭くなり、水底に近づくほど水平面積が大き
く上下間隔が広くなる複数の没水水平消波板が互いに上
下に並行的に設置されたことを特徴とする。
上述の構成では、複数の没水水平消波板が設けられてい
るので、波の上下円運動を阻止して消波することができ
る。また複数の没水水平消波板が水面近傍ほど上下間隔
が狭いので、波の運動の大きい水面近傍を消波するのに
効果的である。更に、複数の没水水平消波板が水底近傍
ほど水平面積が大きいので、防波堤を浮上又は転倒させ
ようとする外力に抵抗するのに効果的である。そして、
透過型防波堤は複数の没水水平消波板で形成されている
ので、潮を通過させることができる。
るので、波の上下円運動を阻止して消波することができ
る。また複数の没水水平消波板が水面近傍ほど上下間隔
が狭いので、波の運動の大きい水面近傍を消波するのに
効果的である。更に、複数の没水水平消波板が水底近傍
ほど水平面積が大きいので、防波堤を浮上又は転倒させ
ようとする外力に抵抗するのに効果的である。そして、
透過型防波堤は複数の没水水平消波板で形成されている
ので、潮を通過させることができる。
本考案の一実施例を図面について説明すると、第４図と
同一の符番はそれぞれ同図と同一の部材を示し、第１図
側面図，第２図正面図及び第３図平面図において、１は
海底GLから海面WL上方適宜高さまでの範囲にわたつて、
海面WL近傍ほど上下間隔が狭く配置された複数の長方形
水平平行消波板（以下消波板という）で、それらの平面
寸法は巾ｂが一定で奥行きｌは前後対称的に海面WL近傍
のものほど短くなつている。
同一の符番はそれぞれ同図と同一の部材を示し、第１図
側面図，第２図正面図及び第３図平面図において、１は
海底GLから海面WL上方適宜高さまでの範囲にわたつて、
海面WL近傍ほど上下間隔が狭く配置された複数の長方形
水平平行消波板（以下消波板という）で、それらの平面
寸法は巾ｂが一定で奥行きｌは前後対称的に海面WL近傍
のものほど短くなつている。
２は海底GL上の消波板１の前後部にそれぞれ巾ｂ方向に
適宜間隔を設けて立設した複数の斜柱で、それらは各消
波板１を支持する。３は海底GL上の消波板１を海底GLの
基礎に固定する複数の固定金具である。
適宜間隔を設けて立設した複数の斜柱で、それらは各消
波板１を支持する。３は海底GL上の消波板１を海底GLの
基礎に固定する複数の固定金具である。
このような構造において、透過型防波堤（以下防波堤と
いう）の消波板１に流入する波07は海面WLに近い部分は
水粒子の上下円運動が大きいので、消波板１に上下，水
平方向それぞれに大きな波力を及ぼし、海底GLに近い部
分は水粒子の上下円運動が小さいので、消波板１に上
下，水平方向それぞれにほとんど波力を及ぼさない。
いう）の消波板１に流入する波07は海面WLに近い部分は
水粒子の上下円運動が大きいので、消波板１に上下，水
平方向それぞれに大きな波力を及ぼし、海底GLに近い部
分は水粒子の上下円運動が小さいので、消波板１に上
下，水平方向それぞれにほとんど波力を及ぼさない。
このような状態において、海面WL近傍の消波板１に上下
方向に波力が作用し、その消波板１が持上げられように
すると、海底GLに近い消波板１上の水の重量が持上げ作
用に抵抗する。また、海面WL近傍の消波板１に水平方向
に波力が作用し防波堤を転倒させようとすると、海底GL
に近い消波板１上の水の重量が転倒作用に抵抗する。
方向に波力が作用し、その消波板１が持上げられように
すると、海底GLに近い消波板１上の水の重量が持上げ作
用に抵抗する。また、海面WL近傍の消波板１に水平方向
に波力が作用し防波堤を転倒させようとすると、海底GL
に近い消波板１上の水の重量が転倒作用に抵抗する。
従つて、防波堤を固定する基礎は比較的軽構造なもので
も十分安全性がある。
も十分安全性がある。
上記において、波07が消波板１に波力を及ぼし消波され
る際に、消波板１は波07の大きい海面WL近傍に密に配置
されているので、防波堤の消波作用が大きく、また、海
底GL近傍の消波板１の水平面積は海面WL近傍の消波板１
のそれに比べ大きいので、水への抵抗作用が著しく、防
波堤を安定して立設させることができる。
る際に、消波板１は波07の大きい海面WL近傍に密に配置
されているので、防波堤の消波作用が大きく、また、海
底GL近傍の消波板１の水平面積は海面WL近傍の消波板１
のそれに比べ大きいので、水への抵抗作用が著しく、防
波堤を安定して立設させることができる。
このような構造によれば、下記効果が奏せられる。
（１）海面近傍の消波板に波が作用して防波堤を持上
げ、又は転倒させたりする働きに対して、海底近傍の消
波板上の海水重量が有効に抵抗するので、防波堤及び基
礎を軽構造にすることができ、従つて水中工事が少なく
なり、経済性が向上する。
げ、又は転倒させたりする働きに対して、海底近傍の消
波板上の海水重量が有効に抵抗するので、防波堤及び基
礎を軽構造にすることができ、従つて水中工事が少なく
なり、経済性が向上する。
（２）防波堤は波の大きい海面近傍に消波板が密に配置
されているので、消波作用が大きくなる。また、海底近
傍の消波板ほどその水平面積が大きいので、波の作用に
対する防波堤の抵抗が大きくなり、安定性が向上して効
果的である。
されているので、消波作用が大きくなる。また、海底近
傍の消波板ほどその水平面積が大きいので、波の作用に
対する防波堤の抵抗が大きくなり、安定性が向上して効
果的である。
（３）透過型防波堤なので、それを潮が流通することが
でき、従つて防波堤内側海域の水質が汚濁される惧れが
少なくなる。
でき、従つて防波堤内側海域の水質が汚濁される惧れが
少なくなる。
要するに本考案によれば、水面に近づくほど水平面積が
小さく上下間隔が狭くなり、水底に近づくほど水平面積
が大きく上下間隔が広くなる複数の没水水平消波板が互
いに上下に並行的に設置されたことにより、水中工事が
少なく、潮流を遮断することがなく、経済性及び水質汚
濁防止に優れた透過型防波堤を得るから、本考案は産業
上極めて有益なものである。
小さく上下間隔が狭くなり、水底に近づくほど水平面積
が大きく上下間隔が広くなる複数の没水水平消波板が互
いに上下に並行的に設置されたことにより、水中工事が
少なく、潮流を遮断することがなく、経済性及び水質汚
濁防止に優れた透過型防波堤を得るから、本考案は産業
上極めて有益なものである。
第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２図，第３
図はそれぞれ第１図の正面図，平面図である。 第４図は公知の遮断式防波堤を示す側面図である。 １……水平平行消波板（消波板）、２……斜柱、３……
固定金具、ｂ……巾、ｌ……奥行き、 07……波。
図はそれぞれ第１図の正面図，平面図である。 第４図は公知の遮断式防波堤を示す側面図である。 １……水平平行消波板（消波板）、２……斜柱、３……
固定金具、ｂ……巾、ｌ……奥行き、 07……波。
Claims (1)
- 【請求項１】水面に近づくほど水平面積が小さく上下間
隔が狭くなり、水底に近づくほど水平面積が大きく上下
間隔が広くなる複数の没水水平消波板が互いに上下に並
行的に設置されたことを特徴とする透過型防波堤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988103500U JPH0634408Y2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | 透過型防波堤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988103500U JPH0634408Y2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | 透過型防波堤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0226619U JPH0226619U (ja) | 1990-02-21 |
| JPH0634408Y2 true JPH0634408Y2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=31334389
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988103500U Expired - Lifetime JPH0634408Y2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | 透過型防波堤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0634408Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03123673U (ja) * | 1990-03-30 | 1991-12-16 | ||
| JPH088066Y2 (ja) * | 1990-03-30 | 1996-03-06 | 豊田工機株式会社 | 多連茶筅型バリ取り工具 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54106031U (ja) * | 1978-01-12 | 1979-07-26 |
-
1988
- 1988-08-04 JP JP1988103500U patent/JPH0634408Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0226619U (ja) | 1990-02-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4367978A (en) | Device for preventing beach erosion | |
| US5129756A (en) | Apparatus for and method of coastal erosion control using massive sea block system | |
| CN111827201A (zh) | 一种组合式防波堤 | |
| US4225268A (en) | Breakwater pier apparatus | |
| JPH0634408Y2 (ja) | 透過型防波堤 | |
| CN111893946A (zh) | 一种移动式防浪码头 | |
| CN113005986A (zh) | 一种新型多功能组合体系海工结构 | |
| KR100253849B1 (ko) | 호안구조물의 기초보강을 위한 단위부재 및 블럭매트와 그 시공방법 | |
| JP3486311B2 (ja) | 消波式大型浮体 | |
| JPH11286916A (ja) | 消波ケーソン | |
| KR100764915B1 (ko) | 연장벽체를 포함하는 저중심형 부방파제 | |
| JPH11229350A (ja) | 浮防波堤 | |
| JPH10266158A (ja) | 浮き消波堤 | |
| JP4067705B2 (ja) | 鋼板セル型構造物からなる透過式消波堤 | |
| RU2005838C1 (ru) | Плавучий волнолом | |
| CN210459092U (zh) | 透空防波堤 | |
| CN216765739U (zh) | 一种潜堤 | |
| KR102456551B1 (ko) | 정착형 방틀 | |
| CN218712592U (zh) | 浮式三角减浪丁坝 | |
| CN212956353U (zh) | 一种用于湖泊消浪的竹钢排桩 | |
| JP2000352028A (ja) | 消波型防波ケーソン | |
| JPH0410266Y2 (ja) | ||
| JP4679741B2 (ja) | 浮体型人工地盤 | |
| JP2001107334A (ja) | 浮消波装置 | |
| JPH0529212Y2 (ja) |