JPH088066Y2 - 多連茶筅型バリ取り工具 - Google Patents

多連茶筅型バリ取り工具

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JPH088066Y2
JPH088066Y2 JP1990032796U JP3279690U JPH088066Y2 JP H088066 Y2 JPH088066 Y2 JP H088066Y2 JP 1990032796 U JP1990032796 U JP 1990032796U JP 3279690 U JP3279690 U JP 3279690U JP H088066 Y2 JPH088066 Y2 JP H088066Y2
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chasen
deburring tool
type deburring
rotary shaft
steel wires
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周一 中田
一久 伊藤
憲一 矢吹
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、バリ取り工具、特にシェルモールド方法
等により鋳物中子(砂型)を造形した際に発生したバリ
をロボット等により除去する場合に用いるバリ取り工具
に関する。
〔従来の技術〕
従来の技術によるバリ取り工具には、特公昭46-17877
号公報に開示されたもの(従来技術1)や実公昭46-211
84号公報に開示されたもの(従来技術2)等がある。
従来技術1は、所要長さの鋼線をヘアピン形に折曲
し、その鋼線を多数を屈曲して弾性のある部分を外側に
して筒形に集束し、それの中心集束部を結束すると共に
集束された各部材の根部を軸端に固定したものである。
従来技術2は、短管の中腹に固定した円板の周辺に適当
な間隔で、鋼線を挿通し、それら鋼線の各根部を短管の
周面に並べてホルダに挿入固定し、各鋼線の先端部は短
管の先端部で折り曲げてその管内に挿入し、その心部に
止管を打ち込んで固定したものである。
その他に半開きの傘骨状に鋼線を軸状ホルダの先端に
植設したもの(従来技術3)がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の従来の技術によるバリ取り工具は、いずれも屈
曲鋼線の束の基端を単一の軸状ホルダに固定したもので
あり、バリ取り対象の複数工作物が列状に固定載置され
ている場合にも、個々の工作物毎にバリ取り操作を繰り
返す必要があり、工作物の間隔が狭い場合にはその繰返
し操作は困難である。
しかも、従来技術1及び従来技術2は、屈曲された鋼
線の可撓範囲に融通性が乏しく複雑な加工面に対するバ
リ取り性能が悪い。従来技術3は、鋼線の可撓範囲に融
通性はあるが、鋼線の張力が乏しく、工作物に押し付け
た際に直ぐに鋼線が逃げてしまう欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案による多連茶筅型バリ取り工具は、装着部を
備えた枠体、枠体に回転自在に支承され、且つ回転駆動
される回転軸、及び回転軸に適宜の間隔をもって連設さ
れた複数の茶筅型バリ取り工具から構成された多連茶筅
型バリ取り工具であり、前記茶筅型バリ取り工具が、回
転軸に嵌挿取付けられた取付駒、取付駒に基端が固着さ
れ、回転軸の軸線に対し適宜の拡がり角度の方向に放射
状に伸びた適宜長さの複数本の鋼線及び各鋼線を半径方
向外方に張出した弓状に撓まされた状態に維持するよう
に且つ各鋼線の先端が回転軸から離れて開放状態になる
ように各鋼線の先端を連結したバラケ防止用の輪状線材
から構成されている。
〔作用〕
上記の多連茶筅型バリ取り工具は、枠体の装着部が適
宜の操作部材、例えば工業用ロボットのアーム端に装着
され、回転軸は、回転駆動されると複数の茶筅型バリ取
り工具は一斉に回転され、その鋼線は旋回する。
そして、多連茶筅型バリ取り工具を操作して、固定載
置されているバリ取り対象の複数工作物におけるバリ部
に対し各茶筅型バリ取り工具の旋回している鋼線をバリ
に略直交する方向に適宜の押圧をもって当接させ、バリ
部に沿って移動させる。すると、鋼線によって全工作物
のバリは一斉に除去される。
その際、各茶筅型バリ取り工具において、鋼線は、予
め半径方向外方に張出した弓状に撓められた状態で先端
が輪状線材によって連結されているので、バリに対して
逃げることなくバリを除去することができると共に、撓
みが生じた場合にも横ずれや相互の交差が防止される。
〔実施例〕
この考案の実施例を図面に従って説明する。
第1図には、この考案による多連茶筅型バリ取り工具
が図示されており、多連茶筅型バリ取り工具は、例えば
第3図に示すように工業用ロボットRのアームA端に装
着されて用いられる。
第1図において、ロボットRのアームA端のフランジ
部Fに結合されるフランジ部1が中心に垂直に固着さ
れ、長手方向に伸びた枠体2は、両端が直角に曲げら
れ、対向する腕部3,4を形成している。一方の腕部3
は、長手方向に適宜の間隔をあけて対となった外側の腕
部3aと内側の腕部3bとから構成されている。腕部3bと腕
部4とには、長手方向の回転軸5の両端が着脱自在・回
転自在に支承されている。腕部3aの外側面にはモータ6
が取付けられ、モータ軸と回転軸5とは、両腕部3a,3b
間においてヘリカルカップリング7により結合されてい
る。
回転軸5には、第2図に示すような複数の茶筅型バリ
取り工具Tが適宜の間隔をもって連設され、多連茶筅型
バリ取り工具が構成されている。茶筅型バリ取り工具T
の数及び間隔は、同時加工の工作物の寸法及び数により
選定される。例えばバリ取りの対象工作物が自動車のク
ランクケース鋳造用の中子である場合には、クランクケ
ースの気筒間隔・気筒数に応じた間隔・数にすることに
より効果的になる。
茶筅型バリ取り工具Tにおいては、回転軸5が嵌挿さ
れる円筒状片のプラグ10の外周面に円錐台形の取付駒11
が固着されて、取付駒11は、小径側の固着駒11aと大径
側の緩衝駒11bとが一体的になって形成されている。取
付駒11には、緩衝駒11b側の側面から適宜長さの複数本
(例えば6本)の鋼線12が取付駒11の円周等配関係で且
つ母線に略平行方向に、即ち回転軸5の軸線に対し適宜
の拡がり角度、例えば30度の方向に差込まれて植設さ
れ、鋼線12の基端部12aは、少なくとも固着駒11a内にあ
って固着されている。
拡がり角度は、鋼線束の外周寸法が工作物の加工箇所
の形状に適応した大きさになるように選定される。
固着駒11aは、例えば合成樹脂製の固体で、拡がり角
度の穴が列設されており、シリコンゴム製の緩衝駒11b
を差し通して突出した鋼線の基端部12a,12a…がその中
に挿入されて固着されている。
又、固着駒11aは、緩衝駒11bを差し通して突出した鋼
線の基端部12a,12a…及びプラグ10の外周面にエポキシ
樹脂のような接着剤を塗布凝固させることにより形成し
てもよい。接着剤の塗布凝固の際に鋼線12の回転軸5の
軸線に対する拡がり角度を選択して保持する。
取付駒11に植設された各鋼線12の先端は、小環状部12
bに形成され、小環状部12bに回転軸5より遥かに大径の
輪状となるゴム輪乃至テフロンリングである鋼線バラケ
防止用の輪状線材13が挿通されることにより回転軸から
離れた開放状態に保持されている。輪状線材13の全周長
は、適宜の拡がり角度で基端が固着され適宜の拡がり角
度で植設された鋼線12,12…が半径方向外方に張出した
弓状に撓まされ、それらの先端部がすぼまされるような
長さである。従って、輪状線材13には、鋼線12,12…の
先端が半径外方に拡がろうとする力が働き、鋼線12,12
…は、半径内方に逃げにくい。
回転軸5が嵌挿される円筒状片のプラグ10には、半径
方向のねじ孔10aが穿設されており、プラグ10は、ねじ
孔10aに螺合した止めねじ14により回転軸5に固締さ
れ、その長手方向の位置は適宜変更し得る。上記のよう
に個々の茶筅型バリ取り工具は、鋼線12の先端側が開放
されているので、連設の際にその間隔を詰めて隣接の茶
筅型バリ取り工具と長手方向に部分的に重なるようにす
ることができる。
上記の多連茶筅型バリ取り工具の操作・作用について
説明する。
多連茶筅型バリ取り工具において茶筅型バリ取り工具
Tの数及び間隔をバリ取りの対象工作物に応じて定めて
回転軸5に挿着し、止めねじ14により回転軸5に締着
し、多連茶筅型バリ取り工具のフランジ部1と工業用ロ
ボットRのアームA端のフランジ部Fに装着する。
そしてモータ6を駆動すると、回転軸5は、ヘリカル
カップリング7を介して回転され、その結果、複数の茶
筅型バリ取り工具Tは一斉に回転され、その鋼線12,12,
12…は旋回する。
他方、工業用ロボットRに隣接して工作物台B上に
は、バリ取りの対象工作物W,W…が固定治具Jをもって
定位置に固定載置されている(第3図参照)。
工業用ロボットRのアームAを運転操作して、各茶筅
型バリ取り工具Tの旋回している鋼線12,12…を夫々の
工作物W,W…におけるバリ部に対し鋼線12がバリに略直
交する方向に適宜の押圧をもって当接させ、バリ部に沿
って移動させる(第4図参照)。すると、鋼線12,12…
によって全工作物W,W…のバリは一斉に除去される。
その際、各茶筅型バリ取り工具Tは、別個に鋼線12が
撓み得るので、工作物W毎に大きさや位置が多少異って
いても支障がなく、鋼線12は、半径方向外方に張出した
弓状に撓められているので、バリに対して半径内方へ大
きく逃げることなく、バリを除去することができる。
又、各茶筅型バリ取り工具Tにおいて、鋼線12,12…
は、先端が輪状線材13で一体的に連結されているので、
個々の鋼線12の撓み方向は規制されず、工作物Wの形状
になじみ易く、しかも、撓みが生じた場合にも横ずれや
相互の交差が防止され、又、緩衝駒11bにより鋼線12の
基端部12aに生じる繰返し曲げによる折損が防止され
る。
〔考案の効果〕
この考案の多連茶筅型バリ取り工具によれば、複数の
茶筅型バリ取り工具が同一回転軸に、適宜の間隔で取付
ることができ、場合によっては、隣接した茶筅型バリ取
り工具の鋼線束が回転軸軸線方向で重なり合うように取
付けることもできる。そして、バリ取り対象の複数工作
物が列状に固定載置されている場合にも、複数の工作物
に対し同時にバリ取り操作を行うことが可能で作業効率
がよく、工作物の間隔が狭い場合にも適切にバリ取りが
行える。
しかも、鋼線の可撓範囲に融通性があり複雑な加工面
に対するバリ性能が良く、鋼線の可撓範囲に融通性があ
るにも拘らず、鋼線の横ずれや鋼線同士が交差し絡み合
うことがない。
更に、鋼線は、半径方向外方へ張出した弓状に撓めら
れているので、バリに対して鋼線が半径内方へ大きく逃
げることなく、バリを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例における多連茶筅型バリ取
り工具の正面図、 第2図は、この考案の実施例における茶筅型バリ取り工
具の部分断面正面図、 第3図は、この考案の実施例における多連茶筅型バリ取
り工具を装着した工業用ロボットの斜視図、 第4図は、この考案の実施例における茶筅型バリ取り工
具のバリ取り作用の説明図である。 1:フランジ部、2:枠体、3,3a,3b;4:腕部 5:回転軸、6:モータ、7:ヘリカルカップリング T:茶筅型バリ取り工具、10:プラグ、10a:ねじ孔 11:取付駒、11a:固着駒、11b:緩衝駒、12:鋼線 12a:基端部、12b:小径環状部、13:輪状線材 14:止めねじ、R:工業用ロボット、A:アーム F:フランジ、W:工作物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭63−47587(JP,B2) 実公 平2−26619(JP,Y2) 実公 昭46−2878(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】装着部を備えた枠体、枠体に回転自在に支
    承され、且つ回転駆動される回転軸、及び回転軸に適宜
    の間隔をもって連設された複数の茶筅型バリ取り工具か
    ら構成された多連茶筅型バリ取り工具であり、前記茶筅
    型バリ取り工具が、回転軸に嵌挿取付けられた取付駒、
    取付駒に基端が固着され、回転軸の軸線に対し適宜の拡
    がり角度の方向に放射状に伸びた適宜長さの複数本の鋼
    線、及び各鋼線を半径方向外方に張出した弓状に撓まさ
    れた状態に維持するように且つ各鋼線の先端が回転軸か
    ら離れて開放状態になるように各鋼線の先端を連結した
    バラケ防止用の輪状線材から構成されている多連茶筅型
    バリ取り工具。
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JPS56171163U (ja) * 1980-05-21 1981-12-17
JPS6347587A (ja) * 1986-08-14 1988-02-29 株式会社神戸製鋼所 三相一体構造パイプ
JPS6432890U (ja) * 1987-08-22 1989-03-01
JPH0634408Y2 (ja) * 1988-08-04 1994-09-07 三菱重工業株式会社 透過型防波堤

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