JPH01299867A - 蛍光性樹脂組成物 - Google Patents

蛍光性樹脂組成物

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JPH01299867A
JPH01299867A JP12918988A JP12918988A JPH01299867A JP H01299867 A JPH01299867 A JP H01299867A JP 12918988 A JP12918988 A JP 12918988A JP 12918988 A JP12918988 A JP 12918988A JP H01299867 A JPH01299867 A JP H01299867A
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group
formula
polymer
carbon atoms
fluorescent
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JP12918988A
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Shigeru Matsuo
茂 松尾
Naoto Yamukai
矢向 直人
Chikafumi Kayano
茅野 慎史
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、蛍光性樹脂組成物に関し、より詳しく言うと
、蛍光成分のブリードがなく、かつ強度および耐熱性等
に優れ、しかも優れた蛍光性を有しており、たとえば、
広告、宣伝、装飾等の表示材、印刷インクなどの広範囲
の分野に好適に利用することのできる実用上有利な蛍光
性樹脂組成物に関する。
[従来の技術] 従来、低分子有a蛍光体を樹脂にブレンドして蛍光性の
樹脂組成物を得る方法が知られている。
この従来の技術においては、樹脂を製造する過程、また
は得られた樹脂に、たとえばフルオレセインやローダミ
ンB等の低分子有a蛍光染料を用いて染着し、得られた
塊状の樹脂を粉砕し、この粉砕物をさらに樹脂にブレン
ドする方法により蛍光性の樹脂組成物を製造している。
しかしながら、この従来の蛍光性の樹脂組成物において
は、その製造方法が上記の如く極めて煩雑であり、かつ
製造工程において多大のエネルギーを必要とするなどの
欠点があり、また、低分子蛍光体が樹脂からブリードし
たり、樹脂の機械的強度や耐熱性等の低下を招くなどの
問題点があった。
したがって、これらの問題点を解決することが重大な課
題となっていた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、前記事情に基づいてなされたものである。
本発明の目的は、前記課題を解決し、ブレンド時の所要
エネルギーが少なく、蛍光成分のブリードがなく、かつ
、ブレンドによる機械的強度および耐熱性等の低下がな
く、従来の蛍光性の樹脂組成物に比べて機械的強度およ
び耐熱性等に優れ、しかも優れた蛍光性を有する実用上
著しく栴利な蛍光性樹脂!IIO&物を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するための本発明は1次の一般式 [] (ただし1式[I]中のR1およびR2は、各々独立に
、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基
、炭素数6〜8のアリール基、炭素数1〜6のアルコキ
シ基または炭素a6〜8のアリールオキシ基を表し、m
、nおよびpは、各々独立に、1〜3の整数を示す、) で表される繰り返し単位および/または次の一般式 [11 (ただし1式Enl中のR3およびR4は、各々独立に
、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基
、炭素数6〜8の7リール基、炭素数1〜6のアルコキ
シ基または炭素数6〜8の7リールオキシ基を表し、j
、におよび先は、各々独立に、1〜3の整数を示す、) で表される綴り返し単位を有する重合体(^)と前記重
合体(A)以外の熱可塑性樹脂(B)からなり、かつ前
記重合体(A)の割合が、前記重合体(A)と前記熱可
塑性樹脂(B)との合計量を100重量%としたときに
、1〜99重量%の範囲内であることを特徴とする蛍光
性樹脂組成物である。
本発明において、前記式[nl中の、R1および/また
はR2あるいは前記式[R1中のR3および/またはR
4がハロゲン原子の場合、ハロゲン原子の具体例として
はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
前記式[nl中のlli+および/またはR2あるいは
前記式[Inl中のR3および/またはR4がアルキル
基の場合、そのアルキル基の具体例としては、たとえば
、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチル
プロピル基、l。
l−ジメチルエチル基、n−ペンチル基、l−メチルブ
チル基、l−エチルプロピル基、2−メチルブチル基、
3−メチルブチル基、1.2−ジメチルプロピル基、1
.1−ジメチルプロピル基、ネオペンチル基、n−ヘキ
シル基、イソヘキシル基、5eC−ヘキシル基、tar
t−ヘキシル基、ネオヘキシル基などを挙げることがで
きる。
前記式[nl中のR1および/またはR2あるいは前記
式[nl中のR3および/またはR4がアルコキシ基の
場合、そのアルコキシ基の具体例としては、たとえば、
メトキシ基、エトキシ基。
n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基
、l−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基、
tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、l−メ
チルブトキシ基、l−エチルプロポキシ基、2−メチル
ブトキシ基、3−メチルブトキシ基、l、1−ジメチル
プロポキシ基。
1.2−ジメチルプロポキシ基、n−へキシルオキシ基
、l−メチルペンチルオキシ基、l−エチルブトキシ基
、2−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチルオ
キシ基、1.3−ジメチルブトキシ基、1.1−ジメチ
ルブトキシ基、1−エチル−2−メチルプロポキシ基、
3−メチルペンチルオキシ基、l、2−ジメチルブトキ
シ基、2−エチルブトキシ基、l−エチル−1−メチル
プロポキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基。
3.3−ジメチルブトキシ基などを挙げることができる
前記式[11中の、R1および/またはR2あるいは前
記式[nl中のR3および/またはR4が7リール基の
場合、そのアリール基の具体例としては、たとえば、フ
ェニル基、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル
基、2−メチルフェニル基、2.3−ジメチルフェニル
基、2.4−ジメチルフェニル3,2.5−ジメチルフ
ェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−ジメ
チルフェニル基、3.5−ジメチルフェニル基。
2−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エ
チルフェニル基などを挙げることができる。
前記式[nl中の 1lilおよび/またはR2あるい
は前記式[nl中の1liffおよび/またはR4がア
リールオキシ基の場合、そのアリールオキシ基の具体例
としては、たとえば、フェノキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、3−メチルフェノキジノ人、2−メチルフェノ
キシ基、2.3−ジメチルフェノキシ基、2.4−ジメ
チルフェノキシ基、2.5−ジメチルフェノキシ基、2
.6−ジメチルフェノキシ基、3.4−ジメチルフェノ
キシ基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2−エチルフ
ェノキシ基、3−エチルフェノキシ基、4−エチルフェ
ノキシ基などを挙げることができる。
なお1式[nl中のfir、R71式[11]中のR3
,R4は互いに同一であってもよく、あるいは相違して
いてもよい。
また1式[nl中のmが、2または3の場合。
R1は同一であってもよく、あるいは相違していてもよ
く、また、式[nl中のnが、2または3の場合、R2
は同一であってもよく、あるいは相違していてもよい。
さらに、式[11]中のjが、2または3の場合、R3
は同一であってもよく、あるいは相違していてもよく、
また1式[Inl中のkが、2または3の場合、R4は
同一であってもよく、あるいは相違していてもよい。
本発明において、前記式[nl中のR1またはR2ある
いは前記式[R1中のR3またはR4として特に好まし
い基の具体例としては、たとえば、水素原子、メチル基
、イソプロピル基、フェノキシ基などを挙げることがで
きる。
なお1式[11中のm、nおよびpならびに式[Ill
中のj、におよびtとしては、各々、通常、lおよび2
が好ましい。
また、式[11中の、シアノフェニレン基としては、n
常、2−シアノ−1,3−フェニレン基、6−ジアツー
1.3−フェニレン基などカ好ましく、特に2−シアノ
−1,3−フェニレン基などが好ましい。
一方、式[IIおよび式[11]中のカルボキシル基(
−COOH)の置換位置としては、いずれも、オルト位
iよび/またはパラ位が好ましく、特に、オルト位が好
ましい。
本発明の蛍光性樹脂組成物の成分として使用する前記重
゛合体(A)としては、前記式[IIで表される繰り返
し単位1種からなるホモポリマー[HP(1) −II
 、前記式[IIで表される綴り返し単位2種以上から
なるコポリマー[CP(2)−II、前記式[ff]で
表される訝り返し単位1種からなるホモポリマー[HP
(1)−n] 、前記式[Illで表される綴り返し単
位2種以上からなるコポリマー[CP(2) −III
 、任意の割合の。
前記式[IIで表される繰り返し単位1種または2種以
上と前記式[■]で表される繰り返し単位1種または2
種以上からなるコポリマー[CP−1−U7.あるいは
、これらの任意の割合の混合物などを挙げることができ
る。
また、本発明における前記重合体(A)として。
少なくとも1種の前記式[IIで表される繰り返し中位
および/または少なくとも1種の前記式[11]で表さ
れる繰り返し単位を有し、かつこれらの綴り返し単位以
外の他の繰り返し単位(U−yl)を本発明の目的に支
障のない範囲の割合で有する共重合体(CP−I/■−
■)あるいはこれらの混合物、さらには前記共重合体(
CP−I/■−■)1種または2種以上と前記例示のホ
モポリマー[HP(1)−工3 、ホモポリマー[HP
(1) −Ill 、コポリマー[CP(2)−II 
、コポリマー[CP(2) −[1、コポリマー[CP
−1−■]の中から選ばれる1種または2種以上との混
合物を使用することも可能である。
前記共重合体(CP−I/l1−Ill)を構成する前
記繰り返し単位(U−m)として特に好適なものとして
、たとえば、次の一般式 (ただし1式中のR6は水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基、またはフェニル基を表わし、R1は水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、またはフェ
ニル基を表わす、なおR6がメチル基で2個結合したと
き R7はベンゼン環の3,3′位置にフェニル基が2
個結合したものを除く、) を表わす、) で表わされる繰り返し単位(U−II[a)、次の一般
式 [ (ただし1式[llIb1中のλrは、前記と同様の意
味を表す、) で表される繰り返し単位(U−IIIb)などを挙げる
ことができる。
本発明において、前記重合体(A)は、N−メチルピロ
リドンを溶媒とする濃度0.2 g/dlの溶液の30
℃における還元粘度[ηSP/CIが0.1d文78以
上、特に0.3〜1.0d交/gの範囲内にあるものが
好ましい。
この還元粘度が、 0.1 dung未満であると、得
られる樹脂組成物の機械的強度が低下したり、耐熱性が
不十分となるなど1本発明の目的が十分に達成されない
ことがある。
本発明の蛍光性樹脂組成物の成分として使用する前記熱
可塑性樹脂(B)としては、公知の各種樹脂を使用する
ことができるが、通常、たとえば。
ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリサルホン
、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミド、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリシアノアリールエーテル、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、芳香族ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル等を好適に使用することができる。
なお、これらの熱可塑性樹脂は、1種単独で使用しても
よく、あるいは2種以上を併用することもできる。
本発明の蛍光性樹脂組成物は、前記重合体(A)と前記
熱可塑性樹脂(B)とを、使用する前記重合体(A)と
前記熱可塑性樹脂(B)との合計を100重量%とした
ときに、前記重合体(A)が1〜99重量%、好ましく
は5〜50重縫%の範囲内となる割合で配合することに
よって得ることができる。
前記重合体(A)の割合が1遺醍%未満であると蛍光性
が不十分となったり、あるいは蛍光性が得られないこと
があり、本発明の目的を達成することができない、一方
、前記重合体(A)の割合が99重着%を越えると機械
的強度が不十分となったり、耐熱性が不十分となること
があり、本発明の目的を達成することができない。
前記重合体(A)と熱可塑性樹脂(B)の配合方法とし
ては、特に制限がなく、各種の公知の方法を使用するこ
とができ、具体的にはたとえば、溶融混練法、溶液混練
法などが好適に使用することができる。
この配合(混練)温度としては、通常、150〜350
℃、好ましくは250〜350℃の範囲内とするのが適
当である。
配合(混練)温度が低すぎると、配合に長時間を要した
り、あるいは均一に配合されないことがある。一方、配
合(混線)温度が高すぎると、樹脂が分解することがあ
る。
前記配合(混線)時間としては、通常、1〜10分、好
ましくは2〜5分程度とするのが適当である。
前記重合体(A’>の製造方法としては、特に制限はな
いが、通常、たとえば次に示す方法を好適に使用するこ
とができる。
すなわち、前記式[I]で表される繰り返し単位および
/前記式[■]で表される繰り返し単位からなり、かつ
前記繰り返し単位(U −m)を有しない重合体(A)
は、たとえば、次の一般式[] (ただし、式[ff]中のXは、ハロゲン原子を表し、
2個のXは互いに同一であっても相違していてもよい、
) で表されるジハロベンゾニトリルおよび/または次の一
般式 (ただし、式[V]中の又は、ハロゲン原子を表し、2
個の又は互いに同一であっても相違していてもよい、ま
た、式[TV]中のXと式[V]中のXとは互いに同一
であっても相違していてもよく、いずれでもよい、) で表される4、4′−ジハロジフェニルスルポンと次の
一般式 (ただし、式[VI]中のR1、R2、m、nおよびp
は、それぞれ、前記同様の意味を表す、)で表されるジ
ヒドロキシ化合物とを、アルカリ金属化合物の存在下に
、適当な溶媒中で加熱しながら反応させることによって
合成することができる。
前記式[■]で表されるジハロベンゾニトリルの具体例
としては、たとえば、2.6−ジクロロベンゾニトリル
、2.4−ジクロロベンゾニトリル、2.6−ジフルオ
ロベンゾニトリル、2゜4−ジフルオロベンゾニトリル
、2〜フルオロ−6−クロロベンゾニトリル、2−クロ
ロ−6−フルオロベンゾニトリルなどを挙げることがで
きる。
これらの中でも、特に2.6−ジクロロベンゾニトリル
、2.6−ジフルオロベンゾニトリルなどが好ましい。
なお、これらのジハロベンゾニトリルは、1種単独で使
用してもよいし、2種以上を混合物などとして使用して
もよい。
前記式[V]で表される4、4′−ジハロジフェニルス
ルホンの具体例としては、たとえば、4.4′−ジクロ
ロジフェニルスルホン、4゜4′−ジフルオロジフェニ
ルスルホン、4−クロロ−4′−フルオロジフェニルス
ルホンなどを挙げることができる。
これらの中でも、特に4.4′−ジクロロジフェニルス
ルホン、4.4′−ジフルオロジフェニルスルホンなど
が好ましい。
なお、これらのジハロジフェニルスルホンは。
1種単独で使用してもよいし、28以上を混合物などと
して使用してもよい。
また、前記ジハロベンゾニトリルと前記4゜4′−ジハ
ロジフェニルスルホンは、任意の割合で併用することが
できる。
前記式[VI]で表されるジヒドロキシ化合物の具体例
としては、たとえば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
(2−カルボキシフェニル)メタンすなわちフェノール
フタリン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)(2,4−
ジカルボキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ
−2−フェノキシフェニル)(2−カルボキシフェニル
)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプロピル−
2−メチルフェニル)(2−カルボキシフェニル)メタ
ンすなわちチモールフタリンなどを挙げることができる
これらの中でも、入手し易いなどの点から、特にフェノ
ールフタリン、チモールフタリンなどが好ましい。
なお、これらのジヒドロキシ化合物は、一種単独で使用
してもよく、あるいは、二種以上を混合物などとして使
用することもできる。
前記アルカリ金属化合物としては、たとえば、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物
、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カリウムナトリ
ウムなどのアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属炭酸水素塩などを
挙げることができる。
これらの中でも、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭
酸水素塩が好ましく、特に炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムなどが好ましい。
前記各種のアルカリ金属化合物は、無水物であるのが好
ましいが、所望により、水和物、濃厚水溶液などの水分
を含有する形態でも使用することができる。なお、反応
系に添加される水分および反応によって生じる水は、縮
合重合中あるいはこれに先がけて反応系から適宜除去す
ることが望ましい。
なお、前記アルカリ金属性化合物は、一種単独で使用し
てもよく、あるいは、二種以上を混合物などとして使用
することもできる。
前記溶媒としては1通常、中性極性溶媒が好適に使用す
ることができ、具体的には、たとえば。
ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン、ジフ
ェニルスルホン、ジメチルホルムアミド(DMF)、 
ジメチルアセトアミド(DMAC)、N−メチルピロリ
ドン(NMP)、ジメチルイミダゾリジノン(DMI)
などを好適に使用することができる。これらの中でも特
にN−メチルピロリドン等が好ましい。
なお、これらの中性極性溶媒は、一種単独で使用しても
よく、二種以上を混合溶媒等として使用してもよく、あ
るいは、他の不活性溶媒、特に反応系から水分を共沸除
去することができるベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族系溶媒と共に混合溶媒として使用することもでき
る。
前記反応に使用する式[171で表されるジハロベンゾ
ニトリル(C)と式[V]で表される4゜4′−ジハロ
ジフェニルスルホン(ロ)との合計量と式[1で表され
るジヒドロキシ化合物(E)の割合としては、特に制限
はないが、反応の効率および経済性などを主として考慮
すると、使用するジヒドロキシ化合物(E) 1モル当
たり、ジハロベンゾニトリル(C)と4,4′−ジハロ
シフエルスルホン(+))との合計量[(C)+(0月
を通常、 0.95〜1.2モル、好ましくは0.98
〜1.05モルの範囲内とするのが好適である。
なお、その際、ジハロベンゾニトリル(C)と4.4′
−ジハロジフェニルスルホン(D)との割合としては、
特に制限はなく、これらのうちのいずれか一方のみを使
用してもよいし、あるいは混合物等として任意の割合で
使用することもできる。
前記反応に使用する前記アルカリ金属化合物(F)とジ
ヒドロキシ化合物(E)との割合としては、特に制限は
ないが、使用するジヒドロキシ化合物(E) 1当量あ
たり、前記アルカリ金属化合物(F)を通常、1当量以
上、好ましくは1.05〜1.5当量の範囲内とするの
が好適である。
ここで、前記式[VI]で表されるジヒドロキシ化合物
(E) 1モルは、(2+p)当量(ただし、  ”こ
のpは1式[VI]中のpの値を示す、)に相当し、前
記アルカリ金属化合物(F)の当量は1通常の、塩基の
当量の計算に用いられる方法に従って計算されるもので
あり、たとえば、前記アルカリ金属水酸化物およびアル
カリ金属炭酸水素塩1モルは、それぞれ、1当量に相当
し、前記アルカリ金属炭酸塩は、2当量に相当する。
前記反応を行うに際して、ジハロベンゾニトリル(C)
および/または4,4′−ジハロジフェニルスルホン(
D)、ジヒドロキシ化合物(E)、前記溶媒等の各成分
の混合の順序令方法としては、特に制限はなく、各成分
を同時に混合してもよく、あるいは段階的に混合しても
よい。
なお、前記ジヒドロキシ化合物(E)の一部もしくは全
部は、前記反応に先だって、前記アルカリ金属化合物(
F)の一部もしくは全部と予め中和反応さ・せて前記ジ
ヒドロキシ化合物(E)の塩を生成させた後、前記反応
に使用することもできる。
また、その中和反応によって消費される量に相当するジ
ヒドロキシ化合物(E)とアルカリ金属化合物(F)に
代えて、その中和反応によって生成する量に相当するジ
ヒドロキシ化合物(E)の塩、たとえばジヒドロキシ化
合物(E)のアルカリ金属塩等を用いて、前記反応を行
うこともできる。
前記反応の反応温度は、通常、150〜350 ”O1
好ましくは、180〜250℃の範囲内にするのが適当
である。
反応時間は1通常、0.1〜10時間程度、好ましくは
、1〜4時間の範囲内にするのが適当である。
反応圧力としては、特に制限はなく、減圧下、常圧下、
加圧下のいずれも可能であるが、通常は、減圧下から常
圧付近で行うのが好適である。
反応雰囲気としては、通常、窒素、アルゴン、ヘリウム
等の不活性ガス気流下、あるいは減圧排気下などの不活
性雰囲気下にするのが適当である。
以上のようにして反応を行うことにより、前記重合体(
A)を合成することができる。
なお、前記式[IIで表される繰り返し単位および/ま
たは前記式[11]で表される繰り返し単位と前記式[
IIralで表される繰り返し単位(U−IIIa)お
よび/または前記式[llIb]で表される繰り返し単
位(U−II[b)からなる重合体(A)は、たとえば
、上記の方法において、前記ジヒドロキシ化合物(E)
の一部に代えて次の一般式%式%[1 (ただし、式[■]中のArは、前記と同様の意味を表
す、) で表される二価フェノール類を使用するほかは。
前記と同様にして製造することができる。
その際、使用するジヒドロキシ化合物(E)とト記二価
フェノール類(G)の割合は、使用するジヒドロキシ化
合物(E) 1モル当たり、前記二価フェノール類(G
)を0.98モル以下、好ましくは0.9モル以下にす
るのが好ましい。
使用するこの二価フェノールm (G)の割合が、使用
するジヒドロキシ化合物(E)1モル当たり、0.98
モルを越えると、得られる樹脂組成物の蛍光性が不十分
となったり、あるいは蛍光性が得られないことがある。
以上のようにして合成された前記重合体(A)は前記反
応によって得られた反応混合物などの混合物から分離さ
れ、適宜に精製され、所望の純度の重合体もしくはその
溶液として回収することができる。
上記の分離・精製は、公知の手法などの各種の手法、た
とえば、溶媒の蒸留除去、固体生成物の、沈殿、濾過、
酸や水もしくはメタノール等のアルコールなどによる洗
浄、乾燥などの手法を用いて行うことができる。
以上のようにして、前記重合体(A)を得ることができ
る。
本発明の蛍光性樹脂組成物は、1種単独で使用すること
もできるし、2種以上を混合物などとして使用すること
もできる。
また、本発明の蛍光性樹脂組成物には、所望により、他
の成分、たとえば可塑剤、酸化防止剤などの各種の添加
物、他の有機蛍光体等の蛍光体成分もしくはその組成物
、他のポリマーなどの各種の成分を配合することもでき
る。
前記式[W]で表される二価フェノール類(G)の具体
例としては、たとえば、ハイドロキノン、レゾルシン、
カテコール、2,7−シヒドロキシナフタレン、4,4
′−ジヒドロキシピフェニル、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2.2−ビス(
3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2.
2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、1−7エニルーl。
l−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン。
1.1−ジフェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン
等を挙げることができる。
なお、これらの二価フェノール類は、1種単独で使用し
てもよく、あるいは2種以上を併用してもよい。
本発明の蛍光性樹脂組成物は、その製造工程におけるブ
レンド時の所要エネルギーが少なく、蛍光成分のブリー
ドがなく、かつ、ブレンドによる機械的強度および耐熱
性等の低下がなく、従来の蛍光性の樹脂組成物に比べて
機械的強度および耐熱性等に優れ、しかも優れた蛍光性
を有する実用上有利な蛍光性樹脂組成物であり、たとえ
ば、広告、宣伝、装飾等の表示材、印刷インクなどの材
料として蛍光体の各種利用分野に好適に利用することが
できる。
[実施例] (実施例1〜3および比較例1) 蛍光ポリマー(I)の合成例 攪拌装置、精留装置およびアルゴンガス吹込管を備えた
1Hの反応器に、4.4′−ジクロロジフェニルスルホ
ン92.81g、 フェノールフタリン102.52g
、炭酸カリウム73gおよびN−メチルピロリドン40
0騰lを仕込み、 200℃に加熱しながら6時間かけ
て反応を行なうことにより、所望の蛍光ポリマー(I)
158gを得た。
このポリマー(1)の、N−メチルピロリドンを溶媒と
する濃度0.2g/lの溶液の、30℃における還元粘
度[ηS plc]は、0.41 dllgであり、ガ
ラス転移温度(T g)は234℃、熱分解温度(Td
)は435℃であった。
蛍  樹 組 物の製 例 よびa価例ミニマックス成
形機(C5I社製)を用いて。
上記で得られた蛍光ポリマー(I)と第1表に示すポリ
カーボネートとを表示の割合で、300〜340℃の温
度において5分間混練して成形して、所望の4種類の蛍
光性樹脂組成物を得た。
これらの組成物について、引張強度、引張弾性率、蛍光
の強弱等を評価した。
結果を第1表に示す。
(実施例4および5) 蛍光ポリマー(Hの合 例 4.4′−ジクロロジフェニルスルホンに代えて、2,
6−シフルオロベンゾニトリル44.51gを用い、か
つ200℃における反応時間を2時間としたほかは、実
施N1と同様の操作を行って、所望の蛍光ポリマー(■
)  129gを得た。
このポリマー(■)の、N−メチルピロリドンを溶媒と
する濃度0.2g/lの溶液の30℃における還元粘度
[’7sp/Clは0.67 dfL/gであり、ガラ
ス転移温度(T g)は229℃、熱分解温度(Td)
は435℃であった。
蛍  樹脂m産物の製造  よび評価例ミニマックス成
形機(C3I社製)を用いて、上記で得られた蛍光ポリ
マー(n)と第1表に示すポリエステルまたはポリサル
ホンを表示の割合で、300〜340℃の温度において
5分間混練して成形して、所望の2種類の蛍光性樹脂組
成物を得た。これらの組成物について、引張強度、引張
弾性率、蛍光の強弱等を評価した。
結果を第1表に示す。
(実施例6) 蛍光ポリマー(m)の合成例 フェノールフタリンに代えて、チモールフタリン69.
2 gおよびビスフェノールA36.5gを用いたほか
は、実施例1と同様にして、所望の蛍光ポリマー(II
I )  165 gを得た。
このポリマー(m)の、N−メチルピロリドンを溶媒と
する濃度0.2g/lの溶液の30℃における還元粘度
[ηsp/CIは0.48 dllgであり、ガラス転
移温度(T g)は227℃、熱分解温度(Td)は3
95℃であった。
蛍光 樹脂組成物の製造例および評価例ミニマックス成
形機(C3I社製)を用いて、上記で得られた蛍光ポリ
マー(m)と第1表に示すポリサルホンを表示の割合で
、300〜340℃の温度において5分間混練して成形
して、所望の蛍光性樹脂組成物を得た。
この組成物について、引張強度、引張弾性率、蛍光の強
弱等を評価した。
結果を第1表に示す。
C発明の効果] 本発明によると、蛍光性等に優れた特定の構造を有する
新規な蛍光性ポリマーと耐熱性、機械的強度等に優れた
熱可塑性樹脂を特定の割合で配合しているので、ブレン
ド時の所要エネルギーが少なく、また蛍光成分のブリー
ドがなく、かつ、ブレンドによる機械的強度および耐熱
性等の低下がなく、従来の蛍光性の樹脂組成物に比べて
機械的強度および耐熱性等に優れ、しかも優れた蛍光性
を有する実用上著しく有利な蛍光性樹脂組成物を提供す
ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [ I ] (ただし、式[ I ]中のR^1およびR^2は、各々
    独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアル
    キル基、炭素数6〜8のアリール基、炭素数1〜6のア
    ルコキシ基または炭素数6〜8のアリールオキシ基を表
    し、m、nおよびpは、各々独立に、1〜3の整数を示
    す。) で表される繰り返し単位および/または次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [II] (ただし、式[II]中のR^3およびR^4は、各々独
    立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキ
    ル基、炭素数6〜8のアリール基、炭素数1〜6のアル
    コキシ基または炭素数6〜8のアリールオキシ基を表し
    、j、kおよびtは、各々独立に、1〜3の整数を示す
    。) で表される繰り返し単位を有する重合体(A)と前記重
    合体(A)以外の熱可塑性樹脂(B)からなり、かつ前
    記重合体(A)の割合が、前記重合体(A)と前記熱可
    塑性樹脂(B)との合計量を100重量%としたときに
    、1〜99重量%の範囲内であることを特徴とする蛍光
    性樹脂組成物。
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