JPH01297478A - ゼラチンの粉砕方法、樹脂フィルム並びに樹脂皮膜及び塗料 - Google Patents

ゼラチンの粉砕方法、樹脂フィルム並びに樹脂皮膜及び塗料

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JPH01297478A
JPH01297478A JP63125002A JP12500288A JPH01297478A JP H01297478 A JPH01297478 A JP H01297478A JP 63125002 A JP63125002 A JP 63125002A JP 12500288 A JP12500288 A JP 12500288A JP H01297478 A JPH01297478 A JP H01297478A
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gelatin
film
powder
gelatin powder
resin
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JP63125002A
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Sadao Nishibori
貞夫 西堀
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AIN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は樹脂フィルム、樹脂皮膜あるいは樹脂塗料等
に混入使用されるゼラチンの粉砕方法と、この粉砕され
たゼラチン粉を用いた樹脂フィルム並びに樹脂皮膜及び
樹脂塗料の提供に関する。
(従来の技術) ゼラチンは一種の誘導蛋白質であって有機溶媒に不溶の
特性と、冷水に膨潤し、温水に溶は出し粘性の高いゾル
となる特性並びに2〜3%またはそれ以上の濃度では室
温で弾性のあるゲルを形成する特性から合成ゴムの改質
剤等として用いられている。
又、同様の特性を活かしてストレッチ性の良好なフィル
ムを作り出したり吸放湿機能を有し、しかも耐水通気性
の良好なフィルムを作り出すために樹脂フィルム中に混
入することが試みられている。
更に、各種の製品の表面に設けられる皮膜あるいは塗布
膜に同様のストレッチ性をもたらしたり、あるいは吸放
湿機能をもたらしたり、更には撥水機能と通気特性とを
同時にもたらすために、これらの皮膜あるいは塗布膜を
作り出す樹脂溶液ないしは塗料中にゼラチンを混入する
ことが試みられている。
そして多くの実験の結果、これらの合成ゴムあるいは樹
脂フィルムないしは樹脂皮膜、樹脂塗膜等に含まれるゼ
ラチンは、その粒径が微細であればある程、特有の効果
を合成ゴムあるいは樹脂フィルム、樹脂皮膜ないしは樹
脂塗膜にもたらすことが明らかとされている。
特に、樹脂フィルムを薄くすることによって、樹脂フィ
ルムに特有の伸縮性と、吸放湿性並びに撥水性とをもた
らすためには、該樹脂フィルムに含まれるゼラチン粉の
粒径をより微細な範囲で揃える必要があった。
又、製品等の表面に形成された塗布膜あるいは皮膜面に
特有の滑らかさと汗ばみ感の無い良好な肌触り感及び特
有の手触り感をもたらすためにも、この塗布膜あるいは
皮膜に含まれるゼラチン粉の粒径をより微細な範囲で揃
えることが好都合であった。
そこで、粉あるいは粒状とされていたゼラチンをボール
ミル等で再粉砕し、これを分級した上で使用していた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、かよる従来のボールミルで粉砕する方法
ではゼラチンの再微粉化に難があり、均一の品質を有し
、しかも均一の微細な粒径からなる粉砕ゼラチン粉を作
り出すことができなかった。
又、このようにゼラチン固有の特性が損われたり、ある
いは比較的大きい粒径のゼラチン粉が混入されている粉
砕ゼラチン粉を用いて作り出された樹脂フィルムあるい
は樹脂皮膜ないしは樹脂塗膜には特有の滑らかさや肌触
り感がもたらされず、これらのフィルム、皮膜ないしは
塗膜に混入ゼラチンによる特有の吸放湿機能、伸縮機能
、撥水機能等がもたらされない欠点を有していた。
特に従前の手法である乾式ボールミルによる常温、常温
条件での単純な磨砕粉砕では、このゼラチンが有する含
有水分が粉砕に際して、磨砕により生ずる発熱に伴って
種々の不都合をゼラチンにもたらしていた。
先ず、このボールミルによる粉砕時の発生熱によって粉
砕中のゼラチンがこのゼラチン中の含有水分によって部
分的に粘弾性のあるゲル状態とされる場合があり、微粉
状に効率良く粉砕できなくなることが往々にして生じ、
あるいは粉又は粒状のゼラチン相互が融着して粘弾性の
塊状となる不都合があった。特に、か\る不都合は、粉
砕処理対象とされるゼラチンの含有水分が高い場合、あ
るいはゼラチンの粉砕が過湿条件下でなされる場合等に
顕著に生じた。
か\る点から従前のボールミルによる粉砕の方法によっ
て粉又は粒状のゼラチンを粉砕するためには極力粉砕時
の摩擦に伴う発生熱が蓄積されたり、あるいは、この摩
擦熱等が過度に発生しないように長い時間をかけて、ゆ
っくりと粉砕する必要があった。このため、ゼラチンの
粉砕効率が悪く、又仕上がる粉砕ゼラチン粉の粒径も比
較的大ぎい範囲で止める必要があり、より微細なゼラチ
ン粉を得ることができなかっそこで、粉又は粒状をなす
ゼラチンを液状ポリマーあるいは各種の溶剤で希釈した
樹脂溶液に混配合し、この粉又は粒状のゼラチンが混配
合された液状ポリマーあるいは樹脂溶液を湿式粉砕機に
没入して粉砕することが試みられた。
か\る湿式粉砕の方法では、液状ポリマーあるいは樹脂
溶液の流動抵抗が大きく、攪拌、粉砕が円滑になされな
いと共に、混配合したゼラチンがポリマー中に均一に分
散されない欠点を有していた。特に、この種の液状ポリ
マーあるいは樹脂溶液の攪拌を続行した場合、これらの
ポリマーあるいは樹脂溶液の粘性が経時的に高められる
傾向にあり、湿式粉砕機による円滑な粉砕処理が困難と
される場合が多く、粉砕機の攪拌に伴って粉砕機中の粉
砕温度が上昇された場合には、か\る粉砕上の不都合は
更に顕著に生ずる傾向を示した。
又、粉又は粒状のゼラチンを粉砕する装置自体に前記の
摩擦あるいは衝撃に伴う発生熱を取り除くための冷却な
いしは排気装置あるいはゼラチンの含有水分を一定に保
つための装置等を設ける必要があり、粉砕装置自体が犬
がかりなものとなる欠点を有していた。
更に、従前の方法によって粉又は粒状のゼラチンを粉砕
した場合、ゼラチン粉中含まれる含水水分が高く、しか
も粉砕機内の温度が高温となることから作り出されるゼ
ラチン粉の粒径にバラつきを生じ、長時間に亘る粉砕に
よっても粒径の大きいゼラチン粉が微細な粒径のゼラチ
ン粉中に残る不都合があった。
特に従来方法によって粉又は粒状のゼラチンを粉砕した
場合粒径が1.0ミクロン(細長状の粒の場合には短い
側で測定し、以下μmと表示する。)から50μm前後
のものとなり、極めて微細な粒径のゼラチン粉が作り出
される反面、比較的大きい粒径のゼラチン粉が相当1残
される不都合があり、か\る不都合は長時間に亘ってボ
ールミルによる粉砕を続行した場合でも同様であった。
この結果、これらのゼラチン粉をポリウレタン樹脂溶液
等の樹脂素材に含ませてシート、フィルム類を成形した
場合、シート、フィルムの面から混入ゼラチンの一部が
突か出し、これがシート、フィルムの面にザラつき感を
もたらすと共に、この大きいゼラチン粒子の周縁部分と
シートあるいはフィルムとの間に縁切れを生じ易く、こ
の大きい粒径のゼラチン粒子がシートないしはフィルム
から抜は落ちたり、あるいは該部からシート、フィルム
の面にひび割れを生ずる不都合があった。
特に以上におけるゼラチン粉の粒子径の不揃いに伴う不
都合は、成形されるフィルムの厚さを0.02〜0.0
06mmのように極薄状とした場合、あるいはシート、
布帛、革、紙ないしは各種の成形品の表面に極薄状の0
.002+am程度の皮膜を作り出したり、更には塗料
として、このゼラチン粉を混入して使用する場合に顕著
に生ずるものであった。
又、以上の従来方法によるゼラチン粉の粉砕方法並びに
粉砕されたゼラチン粉の利用方法においては、粒又は粉
状のゼラチンを略lO〜15重量%の含水率の状態で粉
砕し、これをモのま\の状態で各種の樹脂素材あるいは
塗料と混ぜ合せるものである。しかしながら、か\るゼ
ラチン粉を樹脂素材あるいは塗料と混ぜ合せる場合、混
合されるゼラチン粉が微細であればある程、樹脂素材あ
るいは塗料中に円滑に分散されない傾向を示し、特に対
象とされる樹脂素材が粘性のある溶液状であったり、あ
るいは塗料液が粘性を有している場合等では、これらの
溶液あるいは塗料液中に均一に分散されない欠点を有し
ていた。
更に、塗装膜あるいは各種物品の皮膜等の組成分として
、このゼラチン粉を混合した場合、これらの塗料ないし
は皮膜の構成要素中に含まれている粒径の大きいゼラチ
ン粉が塗膜あるいは皮膜の形成に際して、これらの塗膜
ないしは皮膜の面に筋状の傷をもたらし、あるいはスプ
レーガンの目詰りをもたらす不都合があった。
本発明はか\る従来例における不都合に鑑み、ゼラチン
の粉砕に際して生ずる摩擦に伴う熱とゼランチンに含ま
れる含有水分とによってもたらされる粉砕ゼラチンに対
する悪影響を取り除くと共に、短時間で、しかも均一の
粒径からなる微細なゼラチン粉の粉砕成形を可能とし、
しかもゼラチン特有の品質が損われず、且つ均一の粒径
からなるゼラチン粉を形成し、しかもこのゼラチン粉を
溶剤中に懸濁状に配合して用意することによって、各種
の樹脂素材あるいは塗料と円滑に、しかも均一に混ざり
合うゼラチン粉の提供を目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明に係るゼラチンの粉砕方法と、この粉砕ゼラチン
粉を用いた樹脂フィルム並びに樹脂皮膜及び塗料とは以
上の目的を達成するものとして、その請求項1の発明は
、固体ゼラチンを用意し、このゼラチンを2!量%〜1
0重量%の含水率とした上で粉砕、分級して粒径が6μ
mよりも細かいゼラチン粉を作り出すものであり、請求
項2の発明は、前記請求項1の発明での粉砕に先立って
、粉砕対象とされるゼラチンを粉又は粒状とした上で篩
又は風量分級機等を用いて分級し、粉又は粒状のゼラチ
ンが100μlよりも微細な範囲に属するゼラチンを、
そのゼラチン全量の少なくとも90Ii量%以上のもの
として用意し、この分級により粒径の揃えられたゼラチ
ンを請求項1の発明と同一の方法で、粉砕するものであ
る。
又、請求項3の発明は、請求項1の発明で粉砕のされた
6μmよりも微細な範囲に属するゼラチン粉を樹脂フィ
ルムに含ませるものであり、請求項1の発明で粉砕され
たゼラチン粉を、溶剤中に混入し、この混入溶剤と共に
樹脂素材に配合し、主として0.02〜0.006 a
mの厚さからなるフィルムを作り出すものであり、請求
項4の発明は、請求項1の発明にもとづいて粉砕した6
μmよりも細かいゼラチン粉を、溶剤中に混入し、この
混入ゼラチン粉を含む溶剤と共に樹脂皮膜の成形樹脂溶
液の一成分とし、形成された樹脂皮膜にθμlよりも微
細な範囲に属するゼラチンを均一に混入せしめるもので
ある。
更に請求項5の発明では、粉砕をした6μlよりも微細
なゼラチン粉を、溶剤中に混入し、この混入ゼラチン粉
を含んだ溶剤と共に塗料に配合して塗料成分としたもの
である。
(作用) 本発明に係るゼラチンの粉砕方法と、この粉砕ゼラチン
を組成分の一部とするフィルム及び皮膜と、この粉砕ゼ
ラチンを含む溶剤が塗料成分の一部とされている塗料は
以上の構成からして以下の作用を有している。
先ず請求項1の発明においては、粉砕ゼラチン粉の含有
水分が2重量%〜lO重量%の範囲にとyめられている
ことから粉砕時に粉砕機中の温度が上昇されても粉砕ゼ
ラチン粉が溶は出して相互に融着し合ったり粉砕機の面
に融着することがない。
又、粉砕ゼラチン粉の含有水分が2重量%〜1oli量
%の範囲にとどめられていることからゼラチンの組成が
脆く、粉又は粒状に粉砕し易く、短時間に目的とする粒
度のゼラチン粉とすることができる。
この結果、ゼラチン粉砕に際して粉砕機内の温度の上昇
が極力回避されること)なり、比較的好条件でのゼラチ
ンの粉砕が可能とされる。
請求項2の発明では、粉砕されるゼラチンの粒径を一定
の範囲に揃えた上で粉砕したことから、粉砕がより短時
間で目的とする粒径のゼラチン粉とすることができ、し
かも粉砕されたゼラチン粉の粒径が概ね均一とされる。
又、粒径を揃えることによってゼラチンの粉砕が更に効
率良く、短時間でできること\なり、しかも粉砕ゼラチ
ン粉の品質の劣化が避けられた。請求項3〜5の発明で
は、6μmよりも微細とされた微粉状のゼラチン粉が溶
剤中に懸濁状とされた状態で、フィルム、皮膜が形成さ
れ、あるいは塗料成分の要素とされていることから、フ
ィルムないしは皮膜の成形樹脂及び塗料と、この粉砕ゼ
ラチン粉との混合が円滑、確実になされ、このフィルム
、皮膜及び塗料中に粉砕されたゼラチン粉が均一に分散
される特長を有している。又、このフィルム、皮膜ない
しは塗料中に含まれるゼラチン粉が6μmよりも微細な
範囲に属するものであることから、形成されるフィルム
、皮膜ないしは塗装塗膜から、これらのゼラチン粉が浮
き出したり、突出するように露出することがない。
(実施例) 以下、本発明に係るゼラチンの粉砕方法と、この粉砕方
法により粉砕したゼラチン粉を組成分の一部とするフィ
ルム並びに皮膜と、同様のゼラチン粉を塗料成分の一部
とする塗料の典型的な一実施例について説明する。
先ず請求項1及び請求項2の発明の実施例について説明
するに、通例、無味、無臭の白粉又は透明な薄片として
用意される固体ゼラチン(こ\でゼラチンとは、主とし
て工業用ゼラチンが用いられているが各種性状及び濃度
のゼラチンのいずれでも良く、にかわをも含むものであ
る。)を基本的には気乾含水率(大気中に放置した状態
での含水率=平衡含水率)から2風量%にまで乾燥して
ボールミール、ジェットミル等の粉砕機に投入して粉砕
する。このジェットミル等の粉砕機による粉砕は粉砕ゼ
ラチン粉の粒径が6μmよりも微細な範囲となるまで続
けられる。
又、このジェットミル、ボールミル等の粉砕機により粉
砕されるゼラチン粉の粒径を均一とし、しかも短時間に
粉砕ゼラチンを目的とする粒径にまで粉砕するためには
、ジェットミル等の粉砕機内温度を極力低く設定し、し
かもこのジェットミル等の粉砕機に投入するゼラチン粉
を分級し、そのゼラチン粉が100μmよりも細かい範
囲に属している微細ゼラチン粉をゼラチン粉全量の90
重量%以上となるように篩又は風量分級機で分級してお
くのが良い。
尚、このジェットミル等の粉砕機による粉砕は、投入さ
れた粒又は粉状のゼラチンの粒径が6μmよりも微細な
ものとなるまで続行される。従フて、このジェットミル
等の粉砕機による粉砕時間等の粉砕条件は、ジェットミ
ル等の粉砕機の容量と、このジェットミルで用いられる
エアー圧、ボール径、及び投入量と、投入されるゼラチ
ンの種別及び投入量並びに粉砕温度等の諸条件によって
随時変更されるが、極力粉砕中の粉砕機内の温度が上昇
されない範囲でゼラチンの粉砕をなすことが、粉砕ゼラ
チンの品質の劣化をもたらさないために必要である。
以上の点から、粉砕機に没入されるゼラチンの含有水分
は、少なくとも10重量%以内である必要がある。又、
この投入ゼラチンの含有水分が2風量%よりも少なくさ
れた場合、ゼラチン固有の膨潤特性等が損われること\
なり、樹脂成形をした後におけるフィルム、皮膜ないし
は塗膜にゼラチン特有の吸水機能、透湿機能あるいはス
トレッチ性をもたらすことがなく、硬いま\の状態とさ
れた。
又、請求項2の発明に係る実施例では、以上の粉砕機に
よる粉砕をより効果的になすために、粉砕されるゼラチ
ンに対し予備粉砕を施し、これを真比重による風量分級
又は嵩による篩分級によって、その粒径を揃えるもので
あり、通例ターボミル又はジットミル等の乾式粉砕機に
よる粉砕により用意する。
この請求項2の発明では、ジェットミル等の粉砕機に投
入されるゼラチンの平均粒径を100μIとしその含有
水分を8重量%とじたところ、粉砕されたゼラチンの親
水性が全(損なわれず含有水分15重量%のゼラチンの
粉砕に比し極めて短かい時間で6μmよりも微細な粒径
のゼラチン粉とすることができた。
このように、ゼラチンが2重量%〜10重量%の含水率
で粉砕されたことから粉砕中のゼラチンが粉砕時の発生
熱によりて溶は出したり、膨潤したり、あるいは硬くな
)たりすることが少なく、粉砕中におけるゼラチンの吸
放湿現象が少ない特長を有している。この結果、ゼラチ
ンの粉砕の過程においてゼラチンの含水率が高められて
相互に融着し合ったり、柔らかくなフて磨砕あるいは街
!l粉砕に適しなくなったりすることがない、又、ゼラ
チンの粉砕の過程においてゼラチンの含水率が低められ
て親水性を阻害されるまで品質が劣化されることもない
、このようにして粉砕されたゼラチン粉は、溶剤に配合
されて塗料あるいは樹脂の成形用に用いられる。
尚、粉砕されるゼラチンの含水率は低いほど良く、2瓜
量%〜5重量%が理想的である。
例  1 ゼラチンを3重量%の含水率の状態でターボミルで粉砕
し、これを分級して平均粒径が34μ■となるようにし
た。前記の平均粒径が34μmのゼラチンをジェットの
粉砕エアー8 kg/ cm’ 、分級ローター700
0rp+*で60分間粉砕し、逐次分級補正をしながら
6μm未満のゼラチン粉を作り出した。このジェットミ
ルによって粉砕されたゼラチンの粒度分布は以下のとお
りであり、この粉砕ゼラチン粉を真比重による重量分級
機で分級して6μ岳よりも細かい範囲のゼラチン粉とし
た。
10.00μm以上〜       0.0重量%9.
00   )t  〜10.00 μm未満34.5 
 n11.00   n  〜9.00   )J  
2B、0  ))7.00   tt  〜8.00 
  //  18.On6.00   n  〜7.0
On  10.6  /15.00   //  〜6
.0On   5.4  n4.00   //  〜
5.00   //   2.4  n3.00   
n  〜4.00  1)   1.5  n2.00
   n  〜3 、00   )j   l 、0 
))1.00   n  〜2.0On   O,5)
10 、09   //  〜1.00  1)   
Q、l  )1例2 前記のターボミルで粉砕し、その粒径を100μmで分
級した含水率3瓜量%のゼラチン粉をジェットミルに投
入し、6kg/cm2の粉砕エアーを噴射してゼラチン
粉の粉砕をした。このジェットミルによる粉砕を700
0rpmの分級ローターによって分級しながら70分間
続けたところ、その大部分が6μIよりも細かい範囲の
ゼラチン粉とされた。
8.0μm以上〜9.0μm未満 19.0重量%7.
0      ))   〜B、o      n  
   18.Q   tt6、O〃  〜7.0   
   /7    16.Q   n5.0〃  〜5
.Ott   1B、0  //4、O〃  〜5.O
tl   13.Ott3.0〃  〜4.On   
11.o  n2.0〃  〜3.0   //   
 3.Onl、0  11 〜’1.0  11   
1.7  /10.09   n  〜1.o   1
1    Q、311この実施例では、先の例1の実施
例より以上に粉砕ゼラチン粉が粉砕時の発生熱によって
、その品質を損なわれることがなかった。従フて、この
例2の方法で粉砕されたゼラチン粉は、粉砕処理前のゼ
ラチン素材が有していたと同様の親木性を有し、吸湿に
伴う膨潤と、適度のゾル並びにゲル化をもたらす特性を
有していた。
以上の方法で粉砕−されたゼラチン粉は、その粉砕の過
程並びに作り出されたゼラチン粉が以下の特長を有して
いる。
先ず、ジェットミル等の粉砕機に没入された粒又は粉状
のゼラチンは、含有水分が2重量%〜10重量%の状態
で粉砕されるため、ゼラチン相互が融着し合うことがな
く5又ボールないしは粉砕機の面に融着することがない
、特に、粉砕時間が短縮されるためにボールの磨砕ない
しは衝撃に伴って生ずる熱によるゼラチンの変質ないし
はゼラチンの溶融着の虞れがない、又、ゼラチンが低温
のジェットエアーによって覆われた状態で粉砕された場
合、このゼラチンの粉砕過程において、ゼラチンが湿気
を帯びて膨潤ないしはゾル状となったり、この粉砕過程
での水分の蒸散加熱に伴うゲル化現象を生ずることがな
い、従って、含有水分を2〃重量〜10ii量%の状態
で粉砕されたゼラチンはゼラチン特有の膨潤機能あるい
は親水性と特有の粘弾性等の特性を損うことがない、又
、ゼラチンの粉砕過程においてゼラチンが湿気を帯び、
且つ加熱に伴って粘性を帯びることによって粉砕が困難
とされることもなく、均一の粒径かうなる微細なゼラチ
ン粉を確実且つ容易に作り出すことができる。
更に、粉砕分級されて得られたゼラチン粉は、以上の粉
砕方法による場合では、その粒径がいずれも6μmより
も@細なものとされ、相互に融着し合ったり、絡み合っ
たりしていない特長を有しており、この粉砕したゼラチ
ン粉を溶剤中に混合した場合、この溶剤中に均一に分散
され、概ねゼラチン粉が懸濁様に分散される特長を有し
ている。
このようにしてジェットミルを用いて粉砕されたゼラチ
ンを溶剤に混配合する。
そして、これらの溶剤に混配合されたゼラチン粉は一個
一個が夫々に独立の状態で溶剤中に浮遊しており、外気
から完全に遮断されている。このことから粉砕されたゼ
ラチン粉の管理が容易とされ、粉砕後にゼラチン粉が湿
気を帯びたり、硬化したり、あるいは相互に融着し合っ
たりすることがない。
このようにして粉砕されたゼラチン粉を、このゼラチン
粉の混配合した溶液と共に成形用の樹脂あるいは塗料に
配合する。この配合の方法と配合の量は、成形される樹
脂製品、フィルムないしはシートの特性及び塗料の特性
等に合せて適宜決定される。
尚、以上において用いられる溶剤は有機溶剤を典型例と
するものであり、この粉砕ゼラチンを混入使用する樹脂
溶液等の樹脂素材ないしはこの粉砕ゼラチンを配合され
る塗料に適応する溶剤が用いられる。そして、この溶剤
はゼラチンが不溶であることを要し、典型的にはジメチ
ルフォルムアミド、トルエン、メチルエチルケトン等が
用いられる化メタノール、イソプロピルアルコール、n
−ブタノール、ベンジルアルコール、酢酸エチル、酢酸
ブチル、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、キジロール
、2・ニトロプロパン、二塩化エタン、トリクロールエ
チレン、バークロールエチレン、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ等が用いられている。
かSる溶剤はゼラチンが不溶のものであることから、こ
れにゼラチンを混入してもゼラチンが膨潤したり、溶け
だしたりすることがなく、又ゼラチン中の水分等が溶剤
に吸収されてゼラチンが硬化したりすることがない、又
、ゼラチンの保管過程において、この溶剤中に投入され
たゼラチンが、この溶剤に混入したときと同様の状態で
保管される特長を有している。
前記のゼラチン粉を有する溶剤の配合される樹脂は、作
り出されるフィルム、皮膜あるいは塗装塗膜の形成に適
する樹脂であり、前記溶剤により溶液状とされるもので
ある。即ち、通例は成形される樹脂フィルム、シート等
の樹脂素材に適する溶剤を用いて前記のゼラチン粉の混
配合をなす。
従って、前記のゼラチン粉の混配合に用いる溶剤の遷択
により、各種の樹脂フィルム、シート等の成形と、各種
の樹脂皮膜の形成及び各種樹脂塗料が作り出される。
又、このゼラチン粉を含む溶剤に配合される樹脂及び塗
液は、ペースト状であっても粉体状ないしは液状であフ
ても良く、この溶剤の配合量を調節することによフてペ
ースト状ないしは粘性の高い溶液状又は粘性の低い希釈
溶液状とされる。
このようにして溶剤の配合された樹脂又は塗液を用いて
フィルムないしはシート、あるいは皮膜と、塗料とを作
り出す、このフィルム、シートを作り出す方法はカレン
ダーロール、インフレーション成形等適宜の方法が用い
られる他、離型紙の表面にコーティングした後に、この
離型紙を剥ぎとってフィルム、シートを作る方法等があ
る。又、各種の皮膜は布、紙、皮革あるいは木製品その
他の製品の表面に塗布形成する方法と、前記溶剤を配合
された樹脂溶液中に布、紙等を漬は込み形成する方法及
び離型紙の表面にコーティングした後、この頭型紙面上
の樹脂皮膜を布、樹脂シート、紙、皮革等の面に転写接
着する方法等により作り出す。更に、塗料は、各種の用
途に合せた塗膜形成要素及び顔料に対し、塗膜形成助要
素の一部として又は改良ないしは増量要素として前記の
ゼラチン粉を有する溶剤の添加配合がなされるものであ
り、−数的な攪拌、混合で作り出される。
このようにして作り出されるフィルム、皮膜及び塗装塗
膜は、これらの素材中に含まれるゼラチン粉の粒径が6
μmよりも微細な範囲に属していることから、フィルム
、皮膜ないしは塗装塗膜の厚さが0.02〜0.002
au11の範囲であっても、これらのフィルム、皮膜な
いしは塗装塗膜の面から混入ゼラチン粉が浮き出したり
、突き出したりすることがなく、平滑で良好な肌触り感
のあるフィルム、皮膜あるいは塗膜とされた。
又、以上のようにして作り出されたフィルム、皮膜ある
いは塗膜等の樹脂成形品中に含まれるゼラチン粉の一部
を溶出することにより、このフィルム、皮膜あるいは塗
膜等の面に数ミクロンよりも微細な多数の孔を設けるこ
とができる。
このように2〜3μ国よりも微細な孔をフィルム、皮膜
あるいは塗膜の面に設けることによって、これらのフィ
ルム、皮膜あるいは塗膜に通気性がもたらされることS
なり、特にこのフィルム、皮膜あるいは塗膜にもたらさ
れる通気性は、0.0004μm前後の粒径からなる水
蒸気を通し、水滴を通さない特長を有している。このこ
とから耐水、透湿機能をフィルム、皮膜あるいは塗膜に
もたらすことができる。
従って、各種の布地、皮革あるいは木製品等の表面に前
記のゼラチン粉を含む0.02〜0.002111ff
i厚さからなる皮膜あるいは塗膜を形成し、ないしはフ
ィルムを貼り合せて、この皮膜、塗膜あるいはフィルム
中のゼラチン粉を溶出した場合、これらの布地、皮革あ
るいは木製品等に特有の耐水性と透湿性とがもたらされ
ること工なる。因みに、通例の雨滴の径は2000μm
であり、微細な電画においても100μmであって、こ
れらのフィルム等に設けられた微細な孔を通過すること
がない。又、これらのフィルム面等に付着した雨滴も表
面張力の関係から前記の微細な孔を通して滲潤すること
がない。
例  3 前記ゼラチン粉を含む溶剤を用いてポリウレタン樹脂フ
ィルムを作り、このフィルムを織編布の面に転写した。
6μmよりも微細なゼラチン粉 10重量部ト   ル
  エ  ン                70!
量部ポリウレタン樹脂固形分    30重量部この樹
脂溶液を離型紙の面にドクターナイフコーティング法に
より0.008mmの厚さで塗着し、これを乾燥した後
に該離型紙より剥ぎとって厚さ0.008mmのフィル
ムを作った。
又、このフィルムを引き剥すことなく1.5mm厚の不
織布の面に接着しながら前記離型紙を剥ぎとって不織布
の面にフィルムスキン層を作り出した。そして、この不
織布を60℃の温水中に漬は込んで15分間渇洗いした
ところフィルム中に含まれているゼラチン粉が、その全
量の35重量%相当消失した。
尚、前記のゼラチン粉の混入量を3重量部〜30重量部
の間で各5重量部づつ増しながらフィルムを作フたとこ
ろ、前記例3の割合でゼラチン粉を3重量部としたとこ
ろ作り出されたフィルム面の光沢が良好で、充分な腰の
強さを有している反面、接触時のベタつき感があった。
又、35重量部のゼラチン粉を配合したフィルム面はゼ
ラチン特有の接触抵抗と良好な肌触り感がある反面、フ
ィルム面に強い力が作用した場合に、このフィルム面に
シワよれを生じ、又前記のフィルムをラミネートした製
品では、表面がヨルた状態で下地の生地面が一部露出す
ることがあった。従って、前記のゼラチン粉の配合量は
3〜30ii量部が最適である。しかしながら、フィル
ムの成形樹脂の種別、使用溶剤の配合量及び成形条件等
によって前記のゼラチン粉の配合量を更に変更すること
もできる。
又、前記の湯洗によるゼラチン粉の溶出は、使用温水の
湯温を高くする程、短時間で多量の含有ゼラチン粉の溶
出が可能とされる反面、フィルムないしはラミネートフ
ィルムが毀損されたり、ベースとなる生地が損傷される
不都合があった。このことからフィルムのラミネートさ
れる生地の種別、素材特性とフィルム自体の素材特性並
びにフィルム中に含まれているゼラチン粉の量並びにフ
ィルムから溶出されるゼラチン粉の量等を総合的に勘案
して、このフィルム、皮膜あるいは塗膜中に含まれてい
るゼラチン粉の溶出がなされる。尚、前記実施例のポリ
ウレタン樹脂フィルムにおいては60〜150℃の温水
又は熱水で含有ゼラチン粉の溶出をなすことが理想的で
あり、60℃以下の温水では含有ゼラチン粉の溶出量が
少なく、時間も長く必要とされた。
例  4 ト ル エ ン          70重量部6μm
よりも微細なゼラチン粉 10重量部ポリ塩化ビニル樹
脂      30m!量部この例4で作り出された塩
ビフィルムでは柔軟性が増し、通例の塩ビフィルムに比
し伸縮性が著しく増すと共に吸湿機能がもたらされた。
又、前記配合量によってフィルム、皮膜の形成と共に塗
料が作り出された。
例  5 ト  ル  エ  ン            70重
量部6μmよりも微細なゼラチン粉 10重量部アクリ
ル樹脂     30重量部 この例5の配合比率で作り出されたフィルムは耐候性に
優れており、耐摩耗性が良好である割に接触時のベタつ
き感がない特長を有し、フィルム面の光沢も良好であっ
た。又、この配合比率からなる樹脂溶液で皮膜を形成し
、又塗料として塗膜を形成したところ同様に耐摩耗性に
優れ、且つ吸湿機能を有する皮膜ないしは塗膜とされた
例  6 ト ル エ ン         70重量部6μIよ
りも微細なゼラチン粉 10g量部ポリ塩化ビニル樹脂
      15重量部アクリル樹脂     15重
量部 この例6の配合比率で作り出されたフィルムは前記例5
のフィルムに比し耐摩耗性が劣る傾向を示したが肌触り
が良く、ラミネート時の接着性が良好であった。又、こ
の配合比率からなる樹脂溶液を用いて形成した皮膜及び
、この樹脂溶液を含む塗料を用いて形成した塗膜は吸湿
性と、接触抵抗とが良好で適度の肌触り感を有している
例  7 トルエン中に粉砕ゼラチン粉を混配合し、この粉砕ゼラ
チン粉を有するトルエンに二液反応タイプのウレタン塗
料のポリエステルを配合し、その後イソシアネートを添
加配合してスプレーガンで膜厚0.008mmの塗膜を
得た。
この塗膜は艶消し効果に優れ、手に触れたときの風合い
はベトつき感がなく良好であった。この実施例では、二
液反応型ウレタン樹脂塗料中のポリエステルとゼラチン
粉との合計重量に対するゼラチン粉を10〜40重量%
の範囲で塗膜を形成した。
例  8 液状ウレタン樹脂液(無黄変−波型ポリウレタン、不揮
発分30%)をメチルエチルケトンの混合剤を用いて2
0〜50 poise (25℃)に調整し、このウレ
タン樹脂100重量部中にゼラチン粉50重量部をトル
エンと共に混合し、100 poise  (25℃)
となるように攪拌混合した。この混合物をPvC板にス
プレーガンで吹きつけ100℃で1分間乾燥したところ
吸湿性の良好な、しかも艶消し効果の高い塗膜が得られ
た。
例  9 ウレタン樹脂100重量部中にゼラチン粉30重量部を
含む溶剤を配合して得られた混合液を離型紙上にコーテ
ィングし、乾燥後得られた0、008mmの厚さのフィ
ルムを織物基材に転写して張り合せた。このようにして
作り出された織物の表面はベトつき感がなく、感触にも
優れていた。
例  10 離型紙上にゼラチン粉を含む一液型ウレタン樹脂(ゼラ
チン粉含有のメチルエチルケトンを溶剤とした不揮発分
30重量%の混合液)をコンマロールで塗布、乾燥し、
更に、このコーティング層の上に、ゼラチン粉を含む二
液型ウレタン樹脂(ゼラチン粉含有のメチルエチルケト
ンを溶剤とした不揮発分50重量%の混合液)を塗布、
乾燥して積層皮膜を作り、この積層皮膜を!!型紙から
引き剥がすようにして不織布の面にラミネート接着した
。このラミネートフィルムを有する不織布の表面はベト
つき感がなく、又ゼラチン粉を含まないラミネート接着
と同様の接着強度が得られた。
(効果) 本発明に係るゼラチンの粉砕方法では、ゼラチン粉の含
有水分を2重量%〜10Ii量%の状態でゼラチンが粉
砕されることから、ゼラチン粉相互が直接々触して融着
し合うことがない。
又、ゼラチン粉の粉砕が短時間に効率良くなされること
から粉砕に際して衝愁粉砕に伴う熱の発生が少なく、熱
変化に伴うゼラチン粉相互の融着あるいは品質劣化の不
都合を生ずることがない。
更に、ゼラチン粉が短時間に効果的に粉砕されることか
ら、粉砕の過程においてゼラチン粉が8i端に乾燥した
り、膨潤したりすることがない。このことからゼラチン
粉の乾燥に伴う親水性の阻害が少なく、又膨潤に伴って
ゼラチン粉が粘性を帯びて粉砕が阻害される不都合も少
ない、これらのことがら粒径が6μmよりも微細な範囲
に属するゼラチン粉を確実に、しかも短時間で効率良く
作り出すことができた。
更に、この微細な粉状に粉砕されたゼラチンが溶剤中に
懸濁状に分散されていることからフィルム、シートある
いは皮膜等の成形樹脂との配合が円滑、容易とされ、こ
れらの樹脂混合液中にゼラチン粉が均一に分散される特
長を有している。又、かぎる特長は、粉砕されたゼラチ
ン粉を、溶剤と共に塗料成分とした場合でも同様である
従フて、以上の6μmよりも微細な範囲に属するゼラチ
ン粉を含む樹脂混合液あるいは塗料を用いてフィルム、
皮膜あるいは!4!膜を形成した場合、これらのフィル
ム、皮膜あるいは塗膜中にゼラチン粉が均一に分散され
た状態で、これらのフィルム等が形成される。このこと
から、これらのフィルム等にゼラチン特有の吸放湿性、
適度の接触抵抗、及び伸縮性がもたらされると共に静電
気のf電が防止される特長を有している。
又、これらのフィルム、シート、皮膜ないしは!!!膜
に含まれるゼラチン粉の粒径が6μmよりも微細である
ことから、これらのフィルム、シート、皮膜ないしは塗
膜を薄く形成することが可能とされた。特にフィルムな
いしは皮膜としては0.00BIl1mの厚さのものが
、又塗膜とじては0.002+amの厚さのものが作ら
れ、そのいずれにおいても形成されたフィルム、皮膜あ
るいは塗膜の面から混入ゼラチン粉が浮き出したり、突
き出したりすることがなく、肌触りが良好で滑らかな面
とされた。
又、形成されるフィルム、皮膜あるいは塗膜の面にゼラ
チン粉が均一に露呈していることから、これらのフィル
ム、皮膜あるいは塗膜の面に吸湿性が効果的にもたらさ
れ、良好な肌触り感がもたらされる。
更に、形成されるフィルム、皮膜あるいは塗膜の面から
混入ゼラチン粉を溶出させた場合、これらのフィルム、
皮膜あるいは塗膜の面に数ミクロンの微細な孔が無数に
設けられることきなり、形成されるフィルム等の面に特
有の吸放湿機能、特に耐水透湿機能がもたれらされる特
長を有している。
又、以上で形成されたフィルム、皮膜あるいは塗膜の面
にサンディング処理を施した場合、フィルム等に含まれ
ているゼラチン粉の有する吸湿機能、耐水透湿機能と、
良好な肌触り感が更に助長される。
本発明に係るゼラチンの粉砕方法と、この粉砕方法によ
って得られるゼラチン粉を用いたフィルム、皮膜並びに
塗料は以上における特長ある内容から合成皮革材として
各種の家具あるいは鞄等の身の回り用品ないしは自動車
の内装材等として用いられる他、静電気を帯びない特性
を活かして各種の電子機器と、これらのオペレーター用
のキーボード等として用いられる。
又、以上のゼラチン粉を有するフィルム及び皮膜並びに
塗料は、ゼラチン粉を含まない通例のフィルムの成形方
法あるいは皮膜の形成方法ないしは塗膜の形成方法と同
一の方法ないしは手法で作り出したり、用いたりするこ
とができる。このことから本発明に係る粉砕ゼラチン粉
を用いたフィルム、皮膜及び塗膜は日常身の回りにある
全ての商品の成形ないしは表面化粧等の手段として用い
ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ゼラチンが含水率を2重量%以上、10重量%未満
    の範囲で粉砕、分級されて6ミクロンよりも微細な粒径
    のゼラチン粉とされていることを特徴とするゼラチンの
    粉砕方法。2、平均粒径が100ミクロンとされた粉又
    は粒状のゼラチンが2重量%以上、10重量%未満の含
    水率の範囲で粉砕、分級されて6ミクロンよりも微細な
    粒径のゼラチン粉とされていることを特徴とするゼラチ
    ンの粉砕方法。 3、ゼラチンが含水率を2重量%以上、10重量%未満
    の範囲で粉砕され、且つ分級されて6ミクロンよりも微
    細な粒径のゼラチン粉とされていると共に該ゼラチン粉
    がジメチルフォルムアミド、トルエン等の溶剤に混配合
    されて形成樹脂フィルム組成分の一部とされていること
    を特徴とする樹脂フィルム。 4、ゼラチンが含水率を2重量%以上、10重量%未満
    の範囲で粉砕され、且つ分級されて6ミクロンよりも微
    細な粒径のゼラチン粉とされていると共に該ゼラチン粉
    がジメチルフォルムアミド、トルエン等の溶剤に混配合
    されて形成樹脂皮膜組成分の一部とされていることを特
    徴とする樹脂皮膜。 5、ゼラチンが含水率を2重量%以上、10重量%未満
    の範囲で粉砕され、且つ分級されて6ミクロンよりも微
    細な粒径のゼラチン粉とされていると共に該ゼラチン粉
    がジメチルフォルムアミド、トルエン等の溶剤に混配合
    されて塗料成分の一部とされていることを特徴とする塗
    料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0413627A2 (en) * 1989-08-16 1991-02-20 EIN (America) Inc. Particles of gelatin and amino acid to be blended in resins

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0413627A2 (en) * 1989-08-16 1991-02-20 EIN (America) Inc. Particles of gelatin and amino acid to be blended in resins

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