JPH0129563B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化粧品をいれる溜めと、化粧品を施す
ことのできるたわみ性の弾性的に変形自在な端部
取付具を設けた塗布棒とを備えた化粧単位に関す
る。

前記した化粧用端部取付具は、たとえば柔らか
いゴムから作つたへら、まつげに化粧品を施すよ
うに変形自在な取付体に剛毛を取付けた小さなブ
ラシ、同様に変形自在な取付体を持つフエルト先
端又はブラシ、或は目の化粧に使う柔らかいゴム
ペンで形成されている。

この種の化粧単位は仏国特許第2412287号明細
書に記載してある。この化粧単位は、協働する塗
布棒のキヤツプをねじ込むようにしたねじ付き環
状体にアイライナーと呼ぶ着色液を入れる溜めを
備えている。この溜めのねじ付き頚部は内部グラ
ブ・フインガー（glove finger）を介し溜めの底
部に向い延びている。このグラブ・フインガーの
底部には、塗布棒を備えた化粧用のペンが貫通す
る穴を切欠いてある。この化粧用のペンは、とが
つた先端に終る円すい体に形成してある。この円
すい体の横方向の空洞切欠きは、ペンの先端に終
る少くとも１条の毛管みぞに送給される着色液用
の保持供給源の機能を果す。塗布棒のペンを、協
働する溜め内に下げるごとに、前記した空洞に目
の十分な化粧ができるように十分な量の着色液が
満たされる。化粧用のペンは、塗布棒キヤツプに
対して突出する棒部片に取付けられこのキヤツプ
に固定されている。

前記の仏国特許明細書においては化粧用のペン
は柔らかいゴムで作られ、化粧を施すときに皮膚
に柔らかさの感じを生じさせ、そして皮膚の刺激
又は損傷のおそれを防ぐようにするのが有利であ
る。化粧用のペンを支える棒部片に対するこのペ
ンの連結区域の近くで、このペンには、塗布棒を
溜めにねじ込んだときにグラブ・フインガーの底
部に配置した溜めの穴の周縁に当たるようになる
環状肩部を設けてある。このようにして前記した
環状肩部は、塗布棒のペンが溜め穴を塞ぐときに
密封部を形成する。しかしペンと同じ材料の柔ら
かいゴムから作つた環状肩部は、良好な密封作用
を得るのに必要な硬さを持たないことが認められ
る。剛性の一層高い材料たとえば普通の熱可塑性
エラストマーを選定することにより、この環状肩
部の硬さを増して良好な密封ができるのはもちろ
んである。しかしこの場合ペンはもはや所要の柔
らかさを持たない。さらに溜めの穴のリムにペン
の環状肩部を当てがうことは、塗布棒のキヤツプ
を溜めのねじ付き頚部にねじ込むことによつてで
きる。塗布棒をねじ込み終る前にこのようにペン
の環状肩部が溜めの穴のリムに当たるときは、又
使用者がねじ込み操作を続けるときは、穴のリム
で動くことのできないようになつたゴム製のペン
は、この場合強いねじり作用を受けペンは激しい
損傷を生ずる。

本発明の目的はとくに、前記した２重の障害を
除こうとするにある。このために化粧用のペンが
溜めの穴を塞ぐときに密封部片により密封作用を
生ずる化粧単位を作ることを提案してある。いわ
ゆるペンは２つの各別の部品から構成してある。
この密封部片は所要の硬さを持つ材料から作れば
よい。化粧用のペンは、化粧を施す際に所要の柔
らかさを持つ柔らかいゴム材料から作ればよい。
環状の密封部片は、穴のリムにより又はこのため
に形成したみぞ内にペンにより支える。この後者
の場合にはペンが環状密封部片内で回ることがで
き密封部片が穴のリムに当たるようになつた後に
起る補足的ねじ込み作用によつて、柔らかい比較
的もろい材料から作つたペンのせん断、従つて劣
化を伴わないようにするのが有利である。

従来のこの種の化粧単位においては、柔らかい
ゴムのペンの尾端部を塗布棒の剛性の中空柄部分
内に配置し、これ等の２個の部品間の機械的連結
を、柔らかいゴムのペン尾端部のまわりに剛性の
柄部分壁の曲げ縮めすなわち局部的押込により行
つた。このような機械的連結は実施が不便である
だけでなく、又場合により若干の不満な点があつ
た。本発明の１変型においては、密封部片は、内
部のペン尾端部に初期応力を加えたスリーブと共
に成形することにより作られる。このスリーブ
は、剛性の中空柄部分内に圧力ばめされる。この
実施例により２つの問題を同時に解決することが
できる。すなわち所要の硬さを持つ密封部片によ
り密封の問題を解決し又剛性の柄部分内の柔らか
いペンの固定の問題を解決することができる。

すなわち本発明の目的は、(イ)化粧品用の溜め
と、(ロ)この溜めに入れた化粧品を塗布することの
できる柔らかい弾性的に変形自在な端部取付具を
設けた塗布棒とを備え、この塗布棒が前記溜め内
に穴を経て入り込むようにし、この溜めに前記塗
布棒を取りはずし自在に固定することにより前記
穴を塞ぐようにした化粧単位において、前記溜め
の穴と、この穴内に入り込む前記塗布棒の一部分
との間を、化粧用の前記端部取付具と共に各別の
２部品を構成する環状の密封部片により確実に密
封し、この環状の密封部片を、前記化粧用の端部
取付具を構成する柔らかい弾性的に変形自在な材
料より硬いかたさを持つ材料で作つた化粧単位を
提供しようとするにある。

化粧用端部取付具は、とくにまぶたの化粧線を
追跡する作用をするペンにより構成するのがよ
い。この化粧用のペンは、先端に終るほぼ円すい
体の形状の一部を構成するのが有利である。ペン
の円すい体部分には細長い形状の横方向空洞を切
欠いてある。この空洞は、ペンの先端に出る少く
とも１条の毛管みぞに連通する。

好適とする実施例においては、環状の密封部片
を実質的に剛性のプラスチツク材から作つてあ
る。協働する溜め内の塗布棒の取りはずし自在の
固定は、塗布棒に設けたキヤツプを溜めのねじ付
き頚部にねじ込むことによつて行う。溜めのねじ
付き頚部は内部グラブ・フインガーにより前記溜
めの底部に向い延びている。塗布棒により漏れ止
めの状態に塞ぐようにした溜めの穴は、前記した
グラブ・フインガーの底部に切欠いてある。塗布
棒は固定キヤツプに対して突出する柄部分を備え
ている。化粧用端部取付具は、両柄部分端部のう
ち固定キヤツプに連結してない方の端部に取付け
てある。

本発明化粧単位の第１の実施例においては、環
状の密封部片は、化粧用端部取付具のまわりに切
欠いた周辺みぞ内に、前記端部取付具の突出部分
と、中空の塗布棒柄部分内に挿入した取付具尾部
との間に配置してある。この場合環状の密封部片
とこれを受入れる周辺みぞとは、塗布棒を溜めに
ねじ込む際に、環状の密封部片が溜めの穴に当た
るようになつても、端部取付具が環状の密封部片
内で回るように寸法を定めてある。１変型として
環状の密封部片は、化粧用端部取付具の尾部のま
わりに切欠いたみぞ内に配置したスリーブの周辺
端部フランジを形成する。前記した尾部は、スリ
ーブ内で初期応力を加えられる。このスリーブ
は、剛性中空の塗布棒柄部分内に圧力ばめされ
る。

本化粧単位の第２の実施例においては、環状の
密封部片は、化粧用端部取付具により支えない
で、塗布棒により漏れ止め状態で塞ぐようにした
溜めの穴のリムにより支える。環状の密封部片は
このために、前記した穴のリムを内部にかみ合わ
せてはめた外周辺みぞを形成してある。この場合
環状の密封部片は化粧用端部取付具を支える剛性
の柄部分の端部と協働するようにしてある。

本化粧単位の第３の有利な実施例においては、
中実の塗付棒柄部分が化粧用端部取付具に切欠い
た補形的な形状（互いに補足し合う形状）のハウ
ジング内にかみ合わせてはめた突出頭部に終つて
いる。前記した頭部は中実の塗布棒柄部分に周辺
みぞを介して連結してある。この周辺みぞには、
柄部分の突出頭部をかみ合わせてはめたハウジン
グ穴のリムを挿入し、又溜めの穴のリムに当たる
ようにした環状の密封部片を挿入してある。突出
する柄部分頭部は、化粧用端部取付具に切欠いた
ハウジング内で傾くことができるように取付けら
れ、この場合にも又環状の密封部片が溜めの穴の
リムに当たるときと、使用者が溜めのねじ付き頚
部に塗布棒をねじ込み続けるときとに、前記化粧
用端部取付具のせん断を防ぐことができるように
する。

以下本発明化粧単位の実施例を添付図面につい
て詳細に説明する。

第１図及び第２図に明らかなように本発明によ
る化粧単位１はまぶたと目のまわりとの化粧線を
追跡するのに使う。

化粧単位１は、溜め２により構成した下部部分
と、溜め２に協働する塗布棒の一部分を形成する
円筒形キヤツプ３により形成した上部部分とを持
つ円筒形の棒状の形にしてある。キヤツプ３は、
溜め２の継ぎ環５に形成したおねじに協働するめ
ねじ４により、溜め２をねじ込むことによつて固
定される。溜め２は、その部分２ａにアイライナ
ーと呼ばれる着色液を入れてある。ねじ付き継ぎ
環５は、グラブ・フインガー（glove finger）７
により溜め２内にその底部６に向い延びている。
グラブ・フインガー７の底部には、円形の穴８が
あけられている。穴８は、塗布棒のキヤツプ３を
溜め２にねじ込んだときに、塗布棒により漏れ止
めの状態に塞がれる。

キヤツプ３とは異つて塗布棒は、中空の柄部分
１０と化粧用端部取付具としてのペン９とを備え
ている。中空の柄部分１０は、キヤツプ３の軸線
に沿つて配置され、キヤツプ３に対して突出す
る。柄部分１０の両端部の一方を一層大きい一定
の直径を持つスリーブ１１にし、これをたとえば
キヤツプ３の内側に接着することにより、柄部分
１０はキヤツプ３に連結される。

化粧用のペン９は、仏国特許第2412287号明細
書に記載してあるものに近い構造を持つ。ペン９
は柔らかい弾性的に変形自在なゴム材料から作つ
てある。ペン９の尾端部１２は、第２図に示すよ
うに中空の柄部分１０内に連関する。ペン９は、
その尾端部１２に形成した環状みぞ１４内に剛性
柄部分壁を局部的に押圧した部分１３により、中
空部分１０内に固定される。化粧用のペン９の突
出部分１５は、ほぼ円すい形の形状を持ち、とが
つた先端１６に終る。前記円すい体の大きい方の
直径の約半分にわたつてこの円すい体を端部から
端部まで貫通する細長い空洞１７を切欠いてあ
る。細長い空洞１７内には、直径に沿い互に対向
する２条の互に同じ毛管みぞ１８，１８が開口し
ている。各毛管みぞ１８の幅は、細長い空洞１７
からペンの先端１６に向い進行的に先狭まりにな
る。先端１６の区域においては、２条のみぞ１
８，１８は互に出合い、先端１６を構成する２つ
の側部により境界の定められた小さな空間を生ず
る。

ペン９を溜め２の部分２ａに入れた化粧液中に
下げると、細長い空洞１７と共に２条の毛管みぞ
１８，１８には化粧液が送給される。塗布棒を、
協働する溜め２から離しても、細長い空洞１７は
化粧液を送給されたままになる。線の追跡は、塗
布棒のペン９を化粧しようとする表面に沿い移動
させることにより行う。この移動中に化粧液は、
２条の毛管みぞ１８，１８を介し先端１６の端部
に流出する。各毛管みぞ１８には細長い空洞１７
により形成した溜めによつて化粧液が恒久的に再
び満される。

化粧用のペン９のまわりには円すい形の突出部
分１５と尾端部１２との間に周辺みぞ１９を切欠
いてある。みぞ１９内には密封部片２０を連関さ
せてある。密封部片２０は、溜め２の円形穴８の
リムに当たるようにした環状肩部をペン９に対し
て形成する。環状密封部片２０は、これを受入れ
るみぞ１９に対して、ペン９が密封部片２０に対
し回ることができるように寸法を定めてある。こ
のようにして塗布棒を溜め２にねじ込むときは、
ペン９は、せん断又はねじれにより損傷を受ける
おそれなしに環状の密封部片２０内で回ることが
できる。環状の密封部片２０を構成する材料は、
塗布棒が溜め２にねじ込んだ位置にあるときに穴
８のリムと塗布棒との間を良好な状態で密封する
のに適当な硬さに選定される。又化粧用のペン９
は、皮膚の損傷のおそれを避けるだけでなく又快
適な化粧作用が確実にできるように、硬さの一層
低い柔らかなゴム材料から作る。

第３図には、柔らかいゴムから成る化粧ペンに
中空の塗布棒柄部分３３を連結する手段に関する
変型を示してある。第３図には化粧用のペン９ａ
を示してある。ペン９ａは、第２図の化粧用のペ
ン９に類似した形状を持つ。ペン９ａは、溜めを
形成する細長い空洞１７ａを横方向にあけた円す
い形の突出部分１５ａを備えている。前記した空
洞１７ａは、直径に沿い互に対向する２条の毛管
みぞ１８ａ，１８ａに連通している。各毛管みぞ
１８ａの幅は、細長い空洞１７ａからペン９のと
がつた先端１６ａまで進行的に先狭まりになる。

中空の柄部分３３内に押入したペン尾端部１２
ａには、柔らかいゴムから成るペン９ａの硬さよ
り硬い硬さを持つ材料から作つたスリーブ３２を
受入れるみぞ３１を切欠いてある。スリーブ３２
は、ペン９ａの突出部分１５ａの側部で周辺フラ
ンジ３４に終つている。フランジ３４は、溜めの
穴８ａのリムに当たり、穴８ａを漏れ止め状態に
確実に閉じるようにしてある。前記の場合のよう
にスリーブ３２及びそのフランジ３４を構成する
実質的に剛性の材料は、良好な密封を行うのに必
要な硬さを持つ。

化粧用のペン９ａの尾端部１２ａは、スリーブ
３２内で初期応力を加えられ、そしてスリーブ３
２自体は中空の柄部分３３内に圧力ばめしてあ
る。このような機械的連結により剛性の中空の柄
部分３３内に柔らかいゴムのペン９ａを有効に固
定することができる。すなわちスリーブ３２の存
在により２重の問題を同時に解決することができ
る。すなわち適当な硬さを持つ周辺フランジ３４
の存在により密封の問題を解決し、又柔らかいペ
ン９ａを剛性の中空柄部分３３内に固定する問題
を解決することができる。

第１図及び第２図の化粧単位においては、塗布
棒により溜めの穴８は、化粧用ペン９に取付けた
別個の密封部片２０により漏れ止め状態に確実に
塞がれる。第４図の実施例においては、環状の密
封部片４０は、溜めの穴８ｂのリムにより支えら
れている。密封部片４０には、このために、穴８
ｂのリムをかみ合わせてはめるための周辺みぞが
形成されている。塗布棒を協働する溜めにねじ込
むときは、中空の柄部分１０ｂは、その周辺リム
４２により環状の密封部片４０に当たり穴８ｂを
漏れ止め状態に塞ぐようになる。前記の場合と同
様に環状の密封部片４０は、所要の硬さを持つ材
料から作つてある。又第２図の場合と同様な構造
を持つ化粧用のペン４３は、皮膚の損傷又は摩損
のおそれを伴わないで快適な化粧作用の容易にで
きるのに十分なだけ柔らかいゴムから作つてあ
る。

第５図及び第６図にはまぶたと目のまわりとの
化粧線を追跡するのに使う化粧単位５０を示して
ある。化粧単位５０は第１図及び第２図について
述べた単位と大体同様である。その理由は、塗布
棒５２を部分５１ａに化粧液を入れる円筒形の溜
め５１と協働させてあるからである。円筒形の溜
め５１にはねじ付き頚部５３を設けてある。頚部
５３のまわりには塗布棒５２のキヤツプ５４をね
じ込むようにしてある。ねじ付き頚部５３は、グ
ラブ・フインガー５５により溜め５１の区域５１
ａに向つて延びている。グラブ・フインガー５５
の底部には、円形の穴５６が形成されている。塗
布棒５２を溜め５１にねじ込んだときに、塗布棒
５２の化粧用のペン５７が穴５６を貫通する。化
粧用のペン５７は、キヤツプ５４の軸線に沿つて
配置した中実の柄部分５８の両端部の一方により
支えられ、キヤツプ５４内でスリーブ５９内に延
びている。スリーブ５９を、たとえば塗布棒５２
のキヤツプ５４の内側に接着することによりスリ
ーブ５９はキヤツプ５４に固定されている。

中実の塗布棒の柄部分５８は、ほぼ円すい形の
形状の頭部６０内のペン５７の側に終つている。
この円すい体の先端は、この円すい体の柄部分５
８に対し連結区域の反対側に配置してある。円す
い形頭部６０に対する柄部部分５８の連結区域に
はみぞ６１を切欠いてある。頭部６０は、補形的
形状を持つペン５７の軸線方向ハウジング６２内
にかみ合わせてはめてある。軸線方向ハウジング
６２の穴は、中実の柄部分５８のみぞ６１の直径
にほぼ等しい直径を持つ。ペン５７のハウジング
６２内への中実の柄部分５８の頭部６０の挿入
は、ペン５７を構成する柔らかいゴム材料を強制
的に変形させて行う。

ペン５７は、ハウジング６２を配置したほぼ円
筒形の部分と、この円筒形部分に続きとがつた先
端６４に終る円すい形部分６３とを備えている。
ペン５７の円すい形部分６３には、直径に沿い互
に対向する２条の毛管みぞ６６に２端部が連通す
る細長い空洞６５を横方向に配置してある。２条
の毛管みぞ６６の幅は、細長い空洞６５から先端
６４まで進行的に増す。先端６４において各みぞ
６６は組合い、先端６４により構成された２側部
により境界の定められた小さな空間を形成する。

前記した化粧用のペンの場合と同様に空洞６５
は、化粧液用の溜めを構成する。化粧しようとす
る表面に沿い移動させるときは、化粧液は２条の
毛管みぞ６６を介し先端６４に流出する。各みぞ
６６には細長い空洞６５により形成した化粧液溜
めに送給する。

みぞ６１のまわりには、塗布棒５２を溜め５１
の頚部５３にねじ込むと溜め穴５６のリムに当た
るようになる環状の密封部片６７が連関する。環
状の密封部片６７は、良好な密封作用を生ずるの
に適当な硬さを持つ普通の熱可塑性エラストマー
から作る。ペン５７は柔らかいゴムから作り皮膚
の刺激又は摩傷のおそれを伴わないで快適な化粧
作用を容易にする。頭部６０は、ペン５７のハウ
ジング６２内に取付けられ、ペン５７に対し枢動
できるようにする。このことから塗布棒を溜めに
ねじ込む間に、柔らかいゴム製のペン５７が穴５
６のリムにより動かなくなつても、塗布棒５２の
頭部６０はペン５７内で回りペン５７のねじれ又
はせん断を防ぐことができる。

なお本発明によれば天然ゴム又は合成ゴムから
成るへらに対し化粧用のペン９，９ａ，４３，５
７の代りに、まつげに化粧を行うのに変形自在な
取付体に剛毛を植えた小さなブラシ、或はなおま
ぶたにアイシヤドウを施すのに変形自在な取付体
を持つフエルト先端又は鉛筆ブラシを設けてもよ
い。

以上本発明をその実施例について詳細に説明し
たが本発明はなおその精神を逸脱しないで種種の
変化変型を行うことができるのはもちろんであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は環状の密封部片を化粧用端部取付具に
取付けた本発明化粧単位の第１の実施例の軸断面
図、第２図は第１図の化粧単位の要部の拡大軸断
面図、第３図は第２図の変型の軸断面図、第４図
は密封部片を溜めの穴のリムに取付けた本発明化
粧単位の第２の実施例の軸断面図、第５図は密封
部片を塗布棒柄部分に取付けた本発明化粧単位の
第３の実施例の軸断面図、第６図は第５図の化粧
単位の要部の拡大軸断面図である。 ２，５１……溜め、８，８ａ，８ｂ，５６……
穴、９，９ａ，４３，５７……化粧用のペン（化
粧用端部取付具）、２０，３４，４０，６７……
環状の密封部片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (イ)化粧品用の溜めと、(ロ)この溜めに入れた化
   粧品を塗布することのできる柔らかい弾性的に変
   形自在な端部取付具を設けた塗布棒とを備え、こ
   の塗布棒が前記溜め内に穴を経て入り込むように
   し、この溜めに前記塗布棒を取りはずし自在に固
   定することにより前記穴を塞ぐようにした化粧単
   位において、前記溜めの穴と、この穴に入り込む
   前記塗布棒の一部分との間を、化粧用の前記端部
   取付具と共に各別の２部品を構成する環状の密封
   部片により確実に密封し、この環状の密封部片
   を、前記化粧用の端部取付具を構成する柔らかい
   弾性的に変形自在な材料より硬いかたさを持つ材
   料で作つたことを特徴とする化粧単位。 ２ 前記環状の密封部片を実質的に剛性のプラス
   チツク材で作つたことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の化粧単位。 ３ 前記塗布棒にあてがわれるキヤツプを、前記
   溜めのねじ付き頚部にねじ込むことにより、前記
   塗布棒を、協働する前記溜め内に取りはずし自在
   に固定するようにしたことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の化粧単位。 ４ 前記溜めのねじ付き頚部が、内側のグラブ・
   フインガーにより前記溜めの底部に向い延び、前
   記塗布棒により漏れ止めの状態に塞ぐようにした
   前記溜めの穴を、前記グラブ・フインガーの底部
   に切欠いたことを特徴とする特許請求の範囲第３
   項記載の化粧単位。 ５ 前記塗布棒に、これに固定の前記キヤツプに
   対し突出する柄部分を設け、前記化粧用の端部取
   付具を、前記柄部分の両端部のうち前記キヤツプ
   に連結してない方の端部に取付けたことを特徴と
   する特許請求の範囲第１項又は第３項記載の化粧
   単位。 ６ 前記環状の密封部片を、前記化粧用の端部取
   付具の突出部分と、前記塗布棒の中空の前記柄部
   分内に挿入した前記端部取付具の尾端部との間
   で、前記端部取付具のまわりに切欠いた周辺みぞ
   内に配置し、前記化粧用の端部取付具が前記環状
   の密封部片内で枢動できるようにしたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項ないし第５項のいず
   れかに記載の化粧単位。 ７ 前記環状の密封部片を、前記化粧用の端部取
   付具の尾端部のまわりに切欠いたみぞ内に配置し
   たスリーブの周辺端部フランジにより構成し、前
   記尾端部に、前記スリーブ内でプレストレスを加
   え、このスリーブを前記塗布棒の剛性の中空の柄
   部分内に圧力ばめしたことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項ないし第５項のいずれかに記載の化
   粧単位。 ８ 前記環状の密封部片を、前記溜めの穴のリム
   により支えたことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項ないし第５項のいずれかに記載の化粧単位。 ９ 前記塗布棒の柄部分が、前記化粧用の端部取
   付具内に切欠いた補形的形状のハウジング内にか
   み合わせてはめた突出頭部に終るようにしたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第５項
   のいずれかに記載の化粧単位。 １０ 前記突出頭部を、前記塗布棒の中実の柄部
   分に周辺みぞを経て没入させ、この周辺みぞに、
   前記突出頭部をかみ合わせてはめたハウジングの
   穴のリムと前記環状の密封部片とを挿入し、前記
   化粧用の端部取付具の前記突出頭部が、この端部
   取付具の前記ハウジング内で枢動できるようにし
   たことを特徴とする特許請求の範囲第９項記載の
   化粧単位。 １１ 前記化粧用の端部取付具を、まぶたの化粧
   線を追跡するのに役立つペンにより構成したこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第１０
   項のいずれかに記載の化粧単位。