JPH0129372B2 - - Google Patents

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JPH0129372B2
JPH0129372B2 JP58230515A JP23051583A JPH0129372B2 JP H0129372 B2 JPH0129372 B2 JP H0129372B2 JP 58230515 A JP58230515 A JP 58230515A JP 23051583 A JP23051583 A JP 23051583A JP H0129372 B2 JPH0129372 B2 JP H0129372B2
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JP
Japan
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hydroxyl group
rubber
dihydric alcohol
residue
photopolymerizable
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JP58230515A
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English (en)
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Inventor
Tetsuya Kimura
Toshiro Sudo
Toshihiro Fujii
Kimio Mori
Tsugio Yamaoka
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Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0129372B2 publication Critical patent/JPH0129372B2/ja
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  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は光重合性ゴム及びその製造法に関す
る。 これまでに、水酸基を有するジエン系液状ゴ
ム、水酸基を有するエチレン性不飽和単量体及び
イソシアネート化合物を反応して得られた光重合
性ゴム組成物は、すでに知られている。また、当
該組成物に、光硬化性を増大する為に、光増感剤
等を配合したり、貯蔵時のゲル化を防ぐ為に、熱
重合防止剤等を配合することも公知である(特開
昭56−86903号)。 しかしながら、上記組成物の光硬化物は、引張
強度が低く、脆い。また、伸長率も小さい。その
為、フレキシブルな硬化物を必要とする用途には
不都合なが多かつた。 本発明者らは、このような欠点を解消する為、
上記配合に、分子量2000以下の2価アルコールを
併用したところ、光硬化物の引張強度は4倍〜10
倍以上の大幅な向上を示す光硬化物を得ることを
見出した。また、伸長率についても2倍〜20倍以
上の値を示す驚くべき特性が改良された光硬化物
を得ることができた。 本発明の主成分をなすゴムは、水酸基を有する
ジエン系液状ゴムと、1価の水酸基を有するエチ
レン性不飽和単量体と、分子量2000以下の2価ア
ルコールと、さらにジイソシアネート化合物とを
反応して得られた光重合性ゴムであり、分子量
2000以下の2価アルコールとジイソシアネート化
合物とからなるウレタン結合をもつたハードセグ
メントと、それに結合した水酸基を有するエチレ
ン性不飽和単量体よりの光架橋点及びゴム分子鎖
からなるソフトセグメントから成る構造を有す
る。 本発明は光重合性ゴムは、 一般式; (但し、Rは炭素数2〜8個のアルキレン基、
R1はH又はCH3、R2はジイソシアネート残基、
R3は2価アルコールの水酸基を除いた残基であ
り、かつ下記式で示される2価アルコールの水
酸基を除いた残基、 ここで、R4は、炭素数2〜8のアルキレン基、
R5及びR6はH、CH3、アクリロイルオキシ、メ
タクリロイルオキシ又は、アリルオキシ基、また
Xは水酸基を有するジエン系液状ゴムの水酸基を
除いた部分、lは1〜4の整数、1<m<4、n
は2〜16の整数で表わされる成分を主として成る
ことを特徴とする光重合性ゴムである。 本発明の光重合性ゴムの製造は、分子量2000以
下の2価アルコールm×nモルとジイソシアネー
ト化合物m×(n+1)モルとを反応させ両末端
にイソシアネート基を有する化合物を合成し、得
られた化合物にひき続き1価の水酸基を有するエ
チレン性不飽和単量体mモルを反応せしめて、一
方の末端にイソシアネート基を有する化合物とし
た後に、これに一分子内の水酸基の価数が1<m
<4の水酸基を有するジエン系液状ゴム1モルを
反応させ、 一般式; (但し、Rは炭素数2〜8個のアルキレン基、
R1はH又はCH3、R2はジイソシアネート残基、
R3は2価アルコールの水酸基を除いた残基であ
り、かつ下記式で示される2価アルコールの水
酸基を除いた残基、 ここで、R4は、炭素数2〜8のアルキレン基、
R5及びR6はH、CH3、アクリロイルオキシ、メ
タクリロイルオキシ又はアリルオキシ基、またX
は水酸基を有するジエン系液状ゴムの水酸基を除
いた部分、lは1〜4の整数、1<m<4、nは
2〜16の整数(で表わされる成分を主として成る
光重合性ゴムを得ることを特徴とする光重合性ゴ
ムの製造法である。 本発明の製造法において、上述の価数mが1<
m<4の水酸基を有するジエン系液状ゴムの数平
均分子量は1000〜10000の重合体である。 本発明に使用する水酸基を有するジエン系液状
ゴムとしては、たとえば、分子内に水酸基を有す
る1,2−ポリブタジエン、1,4−ポリブタジ
エン、1,2−ペンタジエン、スチレン−ブタジ
エンコポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン
コポリマーなど数平均分子量1000〜10000程度の
重合体であり、水酸基の位置は任意である。ま
た、分子内の水酸基価数(m)は1<m<4であ
る。m≦1では、光重合密度が低くなり、光硬化
物がもろい。また、m≧4では、硬くなり、弾性
が低下して良くない。 本発明の主成分である光重合性ゴムを製造する
には、1価の水酸基を有するジエン系液状ゴムは
一種または二種以上を配合する。 水酸基を有するエチレン性不飽和単量体として
は、たとえば、2−ヒドロキシエチルアクリクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルメタクリレート、ポリプロピレン
グリコールモノメタクリレート等があり、本発明
において水酸基を有するエチレン性不飽和単量体
は一種または二種以上を液状ゴム100重量部に対
し2〜25重量部配合するのが必要である。 ジイソシアネート化合物としては、トリレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネート、水添トリレンジイソシア
ネート等があり、本発明においてジイソシアネー
ト化合物は一種または二種以上を液状ゴム100重
量部に対し5〜190重量部配合することが必要で
ある。 さらに、本発明で用いる分子量2000以下の2価
アルコールは下式(2)で示されるものである。 ここで、R4は、炭素数2〜8のアルキレン基、
R5及びR6はH、CH3、アクリロイルオキシ、メ
タクリロイルオキシ又はアリルオキシ基、また2
価アルコールの一例としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,3−
プロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、又、分子
量2000以下の2価アルコールとしてエチレン性不
飽和基を有する2価アルコールを用いることがで
きる。エチレン性不飽和基を有する2価アルコー
ルとしては、トリメチロールプロパンモノアクリ
レート、トリメチロールプロパンモノメタクリレ
ート、グリセロールα−モノアリルエーテル等が
あり、これらの一種または二種以上を液状ゴム
100重量部に対し2〜90重量部配合することが必
要である。 上記成分の配合割合は、例えば繰り返し単位n
(nについて以下説明する)がn=2の場合、1
分子内の水酸基の価数2の水酸基を有するジエン
系液状ゴム1モルに対し、分子量2000以下の2価
アルコールを4モル、ジイソシアネート化合物を
6モル及び1価の水酸基を有するエチレン性不飽
和単量体2モルとする。また、n=3〜16の場
合、1分子内の水酸基の価数(m)の水酸基を有
するジエン系液状ゴム1モルに対し、分子量2000
以下、好ましくは300以下の2価アルコールをm
×nモル、ジイソシアネート化合物をm×(n+
1)モル、1価の水酸基を有するエチレン性不飽
和単量体mモルとする。 以上のべたことを総合すると、本発明の主成分
である光重合性ゴムを製造するには水酸基(価数
mは1<m<4)を有するジエン系液状ゴムA
と、1価の水酸基を有するエチレン性不飽和単量
体Bと、分子量2000以下の2価アルコールCと、
さらにジイソシアネート化合物Dとの配合比A:
B:C:Dが 1:m:m×n:m×(n+1) (但しnは、ジイソシアネート化合物と分子量
2000以下の2価アルコールとからなるウレタン結
合の繰り返し単位数でnは2〜16の整数)の範囲
となる。 本発明の光重合性ゴムを製造するための配合割
合は以上の光重合性ゴムの配合割合の範囲内で、
具体的には下記の重量割合で配合することが好ま
しい。 A 水酸基を有するジエン系液状ゴム 100重量部 B 水酸基を有するエチレン性不飽和単量体
2〜25重量部 C 分子量2000以下の2価アルコール
2〜90重量部 D ジイソシアネート化合物 7〜190重量部 本発明の主成分をなす光重合性ゴムを製造する
にあたつての合成概要を説明すると、分子量2000
以下の2価アルコール16モルにジイソシアネート
18モルの割合で配合し、ジブチルスズラウレー
ト、スタナスオクテート、トリエチルアミン、ト
リエチレンジアミン等のウレタン触媒を加える。
この場合、反応の際の温度は、0〜120℃、好ま
しくは40〜80℃とすべきである。このようにし
て、両末端にイソシアネート基を有する化合物を
得る。 こうして得られた化合物に引続き、1価の水酸
基を有するエチレン性不飽和単量体2モルを反応
せしめ、一方の末端にイソシアネート基を有する
化合物としたのち、これに2価の水酸基を有する
ジエン系液状ゴム1モルを加える。上記の反応は
適当な溶媒中で実施することも可能である。 本発明の光重合性ゴムには、必要に応じて、ハ
イドロキノン、t−ブチルカテコール、o−ジニ
トロベンゼン、o−ジニトロフエノール、m−ニ
トロフエノール、p−ニトロフエノール、2,4
−ジニトロフエノール、2,4,6−トリニトロ
フエノール、塩化第2鉄等の熱重合禁止剤を全配
合重量の0.05〜1重量%を加えて反応する。この
際の温度は、0〜90℃、好ましくは40〜80℃とす
べきである。上記の反応によつて、ゴムのアクリ
ロイル体、メタクリロイル体、もしくは、これら
の混合物である光重合性ゴムが合成される。 本発明の光重合性ゴムの主たる成分は次式で示
すことができる。 但し、Rは炭素数2〜8個のアルキレン基、
R1はH又はCH3、R2はジイソシアネート残基、
R3は2価アルコールの水酸基を除いた残基であ
り、かつ下記式で示される2価アルコールの水
酸基を除いた残基である。 (ここで、R4は、炭素数2〜8のアルキレン基、
R5及びR6は、H、CH3、アクリロイルオキシ、
メタクリロイルオキシ又はアリルオキシ基)、ま
たXは水酸基を有するジエン系液状ゴムの水酸基
を除いた部分、lは1〜4の整数、mは水酸基を
有するジエン系液状ゴムの水酸基の価数、mは1
<m<4、nは2〜16の整数。 ここで、nは、ジイソシアネート化合物と分子
量2000以下の2価アルコールとからなるウレタン
結合の繰り返し単位数であり、ゴム分子鎖(ソフ
トセグメント)に対し、ハードセグメントを形成
する部分の長さを意味する。長いハードセグメン
トは、極性及び凝集性の高いウレタン結合の連続
で形成されており、極性及び凝集性の低いゴム分
子鎖(ソフトセグメント)とミクロ的な相分離を
起こさせる。そして、ハードセグメントについた
光重合性のあるエチレン性不飽和基どおしに、密
な架橋を与えるものである。その結果、本発明の
光重合性ゴムは光照射により高強度、高伸長な光
硬化物を得ることができる。分子2000以上の2価
アルコールを用いた場合は、ハードセグメントと
ソフトセグメントの相分離を起こさせにくくな
り、本発明の所期の目的が達せられず好ましくな
い。好ましい分子量は2000以下、特に300以下が
好ましい。また、繰り返し単位数nをn>16又は
n<2にする配合の場合、ゴムライクな性質を失
ない、好ましくない。 本発明の主成分をなす光重合性を有するゴム
は、次式()のハードセグメントと前記()
式のXすなわちジエン系液状ゴムの骨格からなる
ソフトセグメントとの二つのセグメントから構成
されることに特徴がある。 ここでR2はジイソシアネート残基、R3は2価
アルコールの水酸基を除いた残基であり、かつ下
記式で示される2価アルコールの水酸基を除い
た残基である。 (ここで、R4は、炭素数2〜8のアルキレン基、
R5及びR6はH、CH3、アクリロイル、メタクリ
ロイル又はアリルオキシ基)、nは2〜16の整数。 ここで、分子量2000以下好ましくは分子量300
以下の2価アルコールは、式()のハードセグ
メント成分の骨格に導入される。 ハードセグメントは、ウレタン結合の連続した
鎖長からなり、水素結合、フアンデルワールスの
力などの物理的結合を生起させる因子である。こ
れに対してソフトセグメントは、それらの結合力
を有せず無定形である。 本発明の主成分である光重合性ゴムのハードセ
グメントの分子間配列の状態を図示すると第1図
に示す通りである。図中 〓はウレタン結合 ⊥は2価アルコール残基 ▲はエチレン性不飽和単量体 〓はジエン系液状ゴム …は水素結合等の物理的結合力 を示す。 なお、この光重合性ゴムに対して必要に応じ
て、光増感剤や付加重合性単量体を単独で、もし
くは組合わせて、適宜添加することができる。そ
の場合の配合量としては、本組成物100重量部あ
たり、光増感剤1〜10重量部が適当であり、付加
重合性単量体は10〜300重量部が適当である。 ここで、光増感剤としては、ベンゾイン、ベン
ゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピル
エーテル、ベンゾインブチルエーテル、ベンゾフ
エノン、ミヒラースケトン、1−ナフタレンスル
ホニルクロライド、2,5−ナフタレンジスルホ
ニルクロライド、2−ナフタレンスルホニルクロ
ライド、アゾイソブチロニトリル、1−アゾビス
−1−シクロヘキサンカルボニトリル、ベンジル
ジメチルケタール、2−メチルアントラキノン、
ビイミダゾール、チオキサントン、2,4−ジイ
ソプロピルチオキサントン、2,2−ジエトキシ
アセトフエノン、ベンゾイルパーオキサイド、
2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイドなど
がある。 また、付加重合性単量体としては、前記の1価
の水酸基を有するエチレン性不飽和単量体、メチ
ルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、
1,4−ブチレンジメタクリレート、エチレング
コールジメタクリレート、ジエチルアミノエチル
メタクリレート等のメタクリレート類、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリ
レート、ラウリルアクリレート、トリメチロール
プロパンジアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、ジエチルアミノエチルアクリレート等
のアクリレート類、メタクリル酸、アクリル酸、
アクリロニトリル、アクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、スチレン、ビニルトルエ
ン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレン、酢
酸ビニル、N−ビニル−2−ピロリドン、ジアリ
ルフタレート等がある。 本発明の光重合性ゴムは、光硬化物がゴムライ
クで高引張強度及び高伸長度を示すことを特徴と
する。また本発明の光重合性ゴムによれば、引張
強度、伸長度ともに優れたフレキシブルな溶剤不
溶の光硬化物を得ることができ、高弾性インキ、
高弾性塗料、フレキソ版材等として使用すること
ができる。 次に本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1 2,4−トリレンジイソシアネート(以下、
「TDI」と略す)48.4gをジオキサン145.2g
(TDI重量に対して3倍量)に溶かした溶液を500
ml容の反応器に入れ、窒素雰囲気下で撹拌しなが
ら、1,4−ブタンジオール16.6g、ハイドロキ
ノン0.2g及びトリエチレンジアミン0.2gをジオ
キサン49.8g(1,4−ブタンジオール重量に対
して3倍量)に溶かした溶液を滴下し、その間、
反応溶液温度を75〜80℃に保ち、滴下終了後も同
温度で2時間反応させた。次に2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート(以下、「HEMA」と略す)
10.8gをジオキサン32.4g(HEMA重量に対して
3倍量)に溶かした溶液を同反応器中に加え、窒
素雰囲気下で撹拌しながら75〜80℃、2時間反応
させた。さらに液状ゴム「JSR−HTPB(日本合
成ゴム(株)製、平均分子量2120、水酸基含量0.93)」
100gをジオキサン300g(液状ゴム重量に対して
3倍量)に溶かした溶液を別の1000ml容の反応器
に入れ、窒素雰囲気下で撹拌しながら、前反応物
を滴下して加えた。滴下中、反応溶液を75〜80℃
に保ち、滴下終了後も同温度で6時間反応させ赤
外線吸収スペクトルでイソシアネート基の吸収
(2250cm-1)が消えたことを確認して反応を終了
した。。反応液は淡黄色透明で、その粘度は
450cps.(30℃、BH型粘度計使用)であつた。 n−ヘキサン5400ml(反応溶液の約9倍量)を
入れたビーカーへ、反応液を徐々に落とし、白色
の沈殿物を得た。沈殿物は傾斜法により溶剤層を
除去したのちに真空乾燥器で2日間乾燥させた。
乾燥後、固体状のウレタンアクリレートを得た。 重合体の収量は162g(収率92%)であつた。
赤外線吸収スペクトルの測定では、3300cm-1
2920cm-1、1710cm-1、1640cm-1の特性吸収が認め
られた。又、GPC(ゲルパーミエイシヨン クロ
マトグラフイー)による分子量測定において、
Mn(数平均分子量);3800の結果が得られた。 重合体の感度は、グレースケール法により測定
した。すなわち、重合体の10%テトラヒドロフラ
ン溶液を銅板上に塗布し、室温で2時間乾燥した
後に、コダツクステツプタブレツトNo.2を重ね
て、超高圧水銀燈(3KW×1本)を50cm距離か
ら10秒露光し、イソホロンで2分間現像して不溶
化段数を求めた。その結果は9段であつた。 これらの分析結果より予期した重合体が得られ
ていることを確認した。 又、このウレタンアクリレートをテトラヒドロ
フランに溶かし、増感剤としてイルガキユア651
を5%加えて溶解させて感光液を作製した。この
感光液をガラス板に塗布してテトラヒドロフラン
を蒸発乾燥させた。乾燥後の厚みは100μmであ
つた。超高圧水銀燈3KW((株)オーク製作所製)を
50cm距離に置き、2分間露光して硬化膜を得た。
引張り試験機(引張り速度100mm/min)で硬化
膜の引張り速度、伸長度を求めた。測定結果は、
引張り強度165Kg/cm2、伸長度350%であつた。 実施例 2〜6 実施例1で使用した液状ゴム及び分子量2000以
下の2価アルコールの種類を変えて、実施例1と
同様に操作して得たウレタンアクリレートの例を
表1に示す。又、ハードセグメントの繰り返し単
位数nを増加させた配合例もあわせて表1に示
す。 ここで、液状ゴム重量を100gとする。
【表】 比較例 1〜2 実施例1及び4において、分子量2000以下の2
価アルコールをビスフエノールAに変えたもの
を、比較例1及び2として表2に示す。
【表】 上記実施例1及び4と比較例1及び2とを比較
すると、繰り返し単位数をn=2と、n=8とし
たときの本発明のもの(脂肪族の2価アルコール
によるもの及びエチレン性不飽和基を有する2価
アルコールによるもの)と比較例(脂環族又は芳
香族の2価アルコールによるもの)とは下記の加
き特性の相違がある。 本発明の光重合性ゴムは強靭でフレキシブルで
伸びもよいので所期の目的が達せられるに対し、
比較例のものは硬くして、脆く、伸びもないもの
でフレキシブルでなく、手で曲げると折れる程度
で好ましくない。 表1と表2とを対比しても明らかなように、伸
長度においては20〜96倍の相違があり、引張強度
では1〜1.2倍で大差がなくても本発明のものは
伸びと強度とを含めた総合的な引張物性におい
て、強靭でフレキシブルで伸もよい顕著な特性の
改善がなされていることが確認された。 以上に説明した如く、本発明における光重合性
ゴムは、水酸基を有するジエン系液状ゴム、水酸
基を有するエチレン性不飽和単量体、分子量2000
以下の2価アルコール及びイソシアネート化合物
からなり、分子量2000以下の2価アルコールとジ
イソシアネート化合物からなるウレタン結合をも
つたハードセグメントと、それに結合した水酸基
を有するエチレン性不飽和単量体よりの光架橋点
及びゴム分子鎖からなるソフトセグメントをもつ
た構造を有する。その光硬化物が、ゴムライクで
高引張強度及び高伸長度を示すことを特徴とし、
高弾性インキ、高弾性塗料、フレキソ版材等に新
しい素材としての用途を提供するもので工業上大
なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光重合性ゴム組成物のハード
セグメントの配列を示す説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式; 〔(但し、Rは炭素数2〜8個のアルキレン基、
    R1はH又はCH3、R2はジイソシアネート残基、
    R3は2価アルコールの水酸基を除いた残基であ
    り、かつ下記式で示される2価アルコールの水
    酸基を除いた残基である) (ここで、R4は、炭素数2〜8のアルキレン基、
    R5及びR6はH.CH3、アクリロイルオキシ、メタ
    クリロイルオキシ又は、アリルオキシ基、)及び
    Xは水酸基をを有するジエン系液状ゴムの水酸基
    を除いた部分、lは1〜4の整数、1<m<4、
    nは2〜16の整数〕で表わされる成分を主として
    成ることを特徴とする光重合性ゴム。 2 分子量2000以下の2価アルコールであつて、
    かつ下記式で示される2価アルコールm×nモ
    ルと、 (ここで、R4は、炭素数2〜8のアルキレン基、
    R5及びR6はH、CH3、アクリロイルオキシ、メ
    タクリロイルオキシ又はアリルオキシ基)、ジイ
    ソシアネート化合物m×(n+1)モルと反応さ
    せ両末端にイソシアネート基を有する化合物を合
    成し、得られた化合物にひき続き1価の水酸基を
    有するエチレン性不飽和単量体mモルを反応せし
    めて、一方の末端にイソシアネート基を有する化
    合物とした後に、これに一分子内の水酸基の価数
    が1<m<4の水酸基を有するジエン系液状ゴム
    1モルを反応させ、 一般式; (但し、Rは炭素数2〜8個のアルキレン基、
    R1はH又はCH3、R2はジイソシアネート残基、
    R3は分子量2000以下の2価アルコールの水酸基
    を除いた残基、上記式で示される2価アルコー
    ルの水酸基を除いた残基である。又、Xは水酸基
    を有するジエン系液状ゴムの水酸基を除いた部
    分、lは1〜4の整数、1<m<4、nは2〜16
    の整数)で表わされる成分を主として成る光重合
    性ゴムを得ることを特徴とする光重合性ゴムの製
    造法。 3 価数mが1<m<4の水酸基を有するジエン
    系液状ゴムの数平均分子量は1000〜10000の重合
    体である特許請求の範囲第2項に記載された光重
    合性ゴムの製造法。
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