JPH01291487A - 回路基板 - Google Patents

回路基板

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JPH01291487A
JPH01291487A JP12265488A JP12265488A JPH01291487A JP H01291487 A JPH01291487 A JP H01291487A JP 12265488 A JP12265488 A JP 12265488A JP 12265488 A JP12265488 A JP 12265488A JP H01291487 A JPH01291487 A JP H01291487A
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JP
Japan
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molecular weight
high molecular
ultra
weight ethylene
olefin copolymer
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JP12265488A
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English (en)
Inventor
Yoshiyasu Fujiwara
藤原 義康
Kazuo Yagi
和雄 八木
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 i肌立玖歪欠ヱ 本発明は、回路基板に関し、さらに詳しくは、超高分子
量ポリオレフィン繊維状分子配向成形体または超高分子
量エチレン・α−オレフィン共重合体の繊維状分子配向
成形体と、マトリックス樹脂とからなる低誘電性組成物
よりなり、軽量かつ高強度であり、耐熱性および耐水性
に優れるとともに低誘電性である回路基板に関する。
日の°′口″1t びに のI+題 回路基板特に高周波回路基板は、軽量であるとともに高
強度であってかつ低誘電率であり、しかも耐熱性、耐水
性に優れていることが要求されている。このような回路
基板としては、従来たとえばエポキシ樹脂とガラス繊維
とからなる複合材料が用いられているが、これらの複1
合材料からなる回路基板は、重く、しかも誘電率が比較
的高く、その上強度の点でも改善すべき点が多くあった
本発明者らは、上記のような問題点を解決ずべく鋭意研
究したところ、超高分子量ポリオレフィンの分子配向成
形体とマトリックス樹脂とからなる低誘電性組成物から
回路基板を製造すれば、上記の問題点が一挙に解決され
ることを見出して、本発明を完成するに至った。
なお、超高分子量ポリエチレンをm維、テープ等に成形
し、これを延伸することにより、高弾性率、高引張強度
を有する分子配向成形体が得られることは既に知られて
いる。たとえば、特開昭56−15408号公報には、
超高分子量ポリエチレンの希薄溶液を紡糸し、得られる
フィラメントを延伸することが記載されている。また、
特開昭59−130313号公報には、超高分子量ポリ
エチレンとワックスとを溶融混練し、この混練物を押出
し、冷却固化後延伸することが記載され、さらに特開昭
59−187614号公報には、上記溶融混練物を押出
し、ドラフトをかけた後冷却固化し、次いで延伸するこ
とが記載されている。
几匪ムl造 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、軽量であるとともに高強度で
あって、しかも耐熱性および耐水性に優れ、しかむ低誘
電性である回路基板を提供することを目的としている。
几肌ム且1 本発明に係る回路基板は、極限粘度[η]が少なくとも
5dl/gである超高分子量ポリオレフィンの繊維状分
子配向成形体とマトリックス樹脂とからなる低誘電性組
成物よりなることを特徴としている。
また本発明に係る回路基板は、極限粘度[η]が少なく
とも5dl/gであり、しかも炭素数3以上のα−オレ
フィンの含有量が炭素数1000個あたり平均0.1〜
20個である超高分子量エチレン・α−オレフィン共重
合体の繊維状分子配向体と、マトリックス樹脂とからな
る低誘電性組成物よりなることを特徴としている。
本発明に係る回路基板は、上記のような超高分子量ポリ
オレフィンの繊維状分子配向体または超高分子量エチレ
ン・α−オレフィン共重合体の繊維状分子配向体と、マ
トリックス樹脂とからなる低誘電性組成物より形成され
ており、軽量かつ高強度であり、優れた耐熱性および耐
水性を有し、しかも低誘電性である。
1匪血見生煎1j 以下本発明に係る回路基板について具体的に説明する。
まず本発明に係る回路基板を形成する組成物に用いられ
る超高分子量ポリオレフィンの繊維状分子配向成形体お
よび超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体の1
a維状分子配向成形体について説明する。
本発明で用いられる分子配向成形体は、超高分子量ポリ
オレフィンの分子配向成形体または超高分子量エチレン
・α−オレフィン共重合体の分子配向成形体である。
本発明で用いられる分子配向成形体を構成する超高分子
量ポリオレフィンとして、具体的には、超高分子量ポリ
エチレン、超高分子量ポリプロピレン、超高分子量ポリ
−1−ブテンおよび2種以上のα−オレフィンの超高分
子量共重合体などを例示することができる。この超高分
子量ポリオレフィンの分子配向成形体は、軽量であって
、高強度であり、耐熱性、耐水性に優れ、しかも低誘電
性である。
また、本発明で用いられる分子配向成形体を構成する超
高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体としては、
超高分子量エチレン・プロピレン共重合体、超高分子量
エチレン・1−ブテン共重合体、超高分子量エチレン・
4−メチル−1−ペンテン共重合体、超高分子量エチレ
ン・1−ヘキセン共重合体、超高分子量エチレン・1−
オクテン共重合体、超高分子量エチレン・1−デセン共
重合体などのエチレンと炭素原子数が3〜20、好まし
くは4〜10のα−オレフィンとの超高分子量エチレン
・α−オレフィン共重合体を例示することができる。
この超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体では
、炭素数3以上のα−オレフィンは、該重合体の炭素数
1000個当り0.1〜20個好ましくは0.5〜10
個さらに好ましくは1〜7個の量で含有されている。
このような超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合
体から得られる分子配向成形体は、超高分子量ポリエチ
レンから得られる分子配向成形体と比較して、特に耐衝
撃性および耐クリープ性に優れている。しかもこの超高
分子量エチレン・α−オレフィン共重合体は、軽量であ
って高強度であり、耐摩耗性、耐WI′91性、耐クリ
ープ性に優れ、耐熱性、耐水性に優れている。
本発明で用いられる分子配向成形体を構成する超高分子
量ポリオレフィンまたは超高分子量エチレン・α−オレ
フィン共重合体は、その極限粘度[η]が5dl/g以
上好ましくは7〜30d」7gの範囲にあり、この共重
合体から得られる分子配向成形体のR法的特性あるいは
耐熱性が優れている。すなわち、分子端末は繊維強度に
寄与しなく、分子端末の数は分子量(粘度)の逆数であ
ることから、極限粘度[η]の大きいものが高強度を与
える。
本発明で用いられる分子配向成形体の密度は、0.94
0〜0.990t/−好ましくは0.960〜0.98
5t/−である、ここで密度は、常法(^STM 01
505)に従い、密度勾配管法にて測定した。このとき
の密度勾配管は四塩化炭素とトルエンを用いることによ
り調製し、測定は常温(23℃)で行なった。
本発明で用いられる分子配向成形体の誘電率(IKHz
、23℃)は、1.4〜3.0好ましくは1.8〜2.
4であり、正電正接(IKH2,80℃)は、0.05
0〜0.008%好ましくは0.040〜0.010%
である。ここで、誘電率および正電正接は、繊維および
テープ状の分子配向体を一方向に緻密に引き揃え、フィ
ルム状にした試料を用い、ASTHD 150によって
測定した。
本発明で用いられる分子配向成形体の延伸倍率は、5〜
80倍好ましくは10〜50倍である。
本発明で用いられる分子配向成形体における分子配向の
程度は、X線回折法、複屈折法、螢光偏光法等で知るこ
とができる0本発明の超高分子量重合体が延伸フィラメ
ントの場合、たとえば呉祐吉、久保輝一部:工業化学雑
誌第39巻、992頁(1939)に詳しく述べられて
いる半価中による配向度、すなわち式 (式中、Hoは赤道線上最強のパラトロープ面のデバイ
環に沿っての強度分布曲線の半価幅(°)である、) で定義される配向度(F)が0.90以上、特に0.9
5以上となるように分子配向されていることが、機械的
性質の点で望ましい。
さらに、本発明で用いられる分子配向成形体は、前述の
ように、機械的特性にも優れており、たとえば延伸フィ
ラメントの形状で20GPa以上、特に30GPa以上
の弾性率と、1.2GPa以上、特に1.5GPa以上
の引張強度とを有している。
本発明で用いられる分子配向成形体のインパルス電圧破
壊値は、110〜250 K V / ram好ましく
は150〜220 K V / rmである。インパル
ス電圧破壊値は、誘電率の場合と同様な試料を用い、銅
板上で黄銅(25℃mφ)のJIS型電極電極り、負極
性のインパルスを2KV/3回ステップで加えながら昇
圧し、測定した。
本発明で用いられる分子配向成形体が超高分子量エチレ
ン・α−オレフィン共重合体の分子配向成形体である場
合には、この分子配向成形体は耐衝撃性、破断エネルギ
ーおよび耐クリープ性が著しく優れているという特徴を
有している。これらの超高分子量エチレン・α−オレフ
ィン共重合体の分子配向成形体の特徴は、以下の物性に
よって表わされる。
本発明で用いられる超高分子量エチレン・α−オレフィ
ン共重合体の分子配向成形体の破断エネルギーは、8 
kg−m / g以上、好ましくは10kg・m/を以
上である。
また、本発明で用いられる超高分子量エチレン・α−オ
レフィン共重合体の分子配向成形体は、耐クリープ性に
優れている。とくに、常温クリープ性の促進条件に相当
する高温下での耐クリープ特性に際立って優れており、
荷重を30%破断荷重として、雰囲気温度を70°Cと
し、90秒後の伸び(%)として求めたクリープが7%
以下、特に5%以下であり、さらに90秒から180秒
後ツタ!J−7速度(ε、 5ec−1)が4X10−
’Sec  以下、特に5 X 10 ’sec −1
以下である。
本発明で用いられる分子配向体のうちで、超高分子量エ
チレン・α−オレフィン共重合体の分子配向体は、前述
の常温物性を有しているが、さらにこれらの常温物性に
加えて、次の熱的性質を兼備していると、前述の常温物
性がさらに向上し、耐熱性にも優れているので好ましい
本発明で用いられる超高分子量エチレン・α−オレフィ
ン共重合体の分子配向成形体は、該共重合体本来の結晶
融解温度(Tn)よりも少なくとも20℃高い温度に少
なくとも1個の結晶融解ピーク(Tp)を有し、この結
晶融解ピーク(Tp)に基づく融解熱量が、該重合体の
全融解熱量の15%以上好ましくは20%以上、特に3
0%以上である。
超高分子量エチレン共重合体本来の結晶融解温度(Tn
)は、この成形体を一度完全に融解した後冷却して、成
形体における分子配向を緩和させた後、再度昇温させる
方法、いわゆる示差走査型熱量計におけるセカンド・ラ
ンで求めることができる。
さらに説明すると、本発明で用いられる分子配向成形体
では、前述した共重合体本来の結晶融解温度域には結晶
融解ピークは全く存在しないか、存在するとしても極く
わずかにテーリングとして存在するにすぎない、結晶融
解ピーク(TIE)は−般に、温度範囲TI+20°C
〜TIm+50″C1特!:Tn+20℃〜T1m+1
oo℃の領域に表わされるのが普通であり、このピーク
(To)は上記温度範囲内に複数個のピークとして表わ
れることが多い、すなわち、この結晶融解ピーク(Tp
 )は、温度範囲Tn+35℃〜TI+10o′cにお
ける゛高温側融解ピーク(TDl)と、温度範囲TI+
20℃〜Tn+35℃における低温側融解ピーク(’r
p2)との2つに分離して表われることが多く、分子配
向成形体の製造条件によっては、TD  やTD2がさ
らに複数個のピークから成ることもある。
これらの高い結晶融解ピーク(’rp  、’rp 2
)は、超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体の
分子配向成形体の耐熱性を著しく向上させ、かつ高温の
熱履歴後での強度保持率あるいは弾性率保持率に寄与す
るものであると思われる。
また温度範囲Tm+35℃〜Ti+100℃の高温l1
II融解ピーク(’rp1)に基づく融解熱量の総和は
、全融解熱量当り、1.5%以上、特に3.0%以上に
あることが望ましい。
また高温側融解ピーク(’rp1)に基づく融解熱量の
総和が上述の値を満している限りにおいては、高温側融
解ピーク(’rp 1)が主たるピークとして突出して
現われない場合、つまり小ピークの集合体もしくはブロ
ードなピークになったとしても、耐熱性は若干失われる
場合もあるが、耐クリープ特性については優れている。
本発明における融点および結晶融解熱量は以下の方法に
より測定した。
融点は示差走査熱量計で以下のように行なった。
示差走査熱量計としては、DSCn型(パーキンエルマ
ー社製)を用いた。試料は約3■を4In+×4丙、厚
さ0,2止のアルミ板に巻きつけることにより配向方向
に拘束した0次いでアルミ板に巻きつけた試料をアルミ
パンの中に封入し、測定用試料とした。また、リファレ
ンスホルダーに入れる通常、空のアルミパンには、試料
に用いたと同じアルミ板を封入し、熱バランスを取った
。まず試料を30℃で約1分間保持し、その後10℃/
分の昇温速度で250℃まで昇温し、第1回目R温時の
融点測定を完了した。引き続き250°Cの状態で10
分間保持し、次いで20°C/分の降温速度で降温し、
さらに30℃で10分間試料を保持した0次いで二回目
の昇温を10℃/分の昇温速度で250℃まで昇温し、
この際2回目昇温時(セカンドラン)の融点測定を完了
した。このとき融解ピークの最大値をもって融点とした
。ショルダーとして現われる場合は、ショルダーのすぐ
低温側の変曲点とすぐ高温側の変曲点で接線を引き交点
を融点とした。
また吸熱曲線の60℃と240℃との点を結び該直線(
ベースライン)と二回目昇温時の主融解ピークとして求
められる超高分子量エチレン共重合体本来の結晶融解温
度(Tn)より20℃高い点に垂線を引き、これらによ
って囲まれた低温側の部分を超高分子量エチレン共重合
体本来の結晶融解(Tn)に基づくものとし、また高温
側の部分を本発明成形体の機能を発現する結晶融解(T
p)に基づくものとし、それぞれの結晶融解熱量は、こ
れらの面積より算出した。また、TplおよびTn2の
融解に基づく融解熱量も上述の方法に従い、Tn+20
℃からの垂線とTn+35°Cからの垂線に囲まれた部
分をTn2の融解に基づく融解熱量のものとし、高温側
部分をTpiの融解に基づく融解熱量のものとして同様
に算出した。
本発明で用いられる超高分子量エチレン・α−オレフィ
ン共重合体の延伸フィラメントは、170℃で5分間の
熱履歴を与えた後での強度保持率が95%以上で、弾性
率保持率が90%以上、特に95%以上であり、従来の
ポリエチレンの延伸フィラメントには全く認められない
優れた耐熱性を有している。
超高分子量ポリオレフィンの分子配向酸ノのfi:。
前述の高弾性、高引張強度を有する超高分子量ポリオレ
フィン延伸物を得る方法としては、たとえば、特開昭5
6−15408号公報、特開昭58−5228号公報、
特開昭59−130313号公報、特開昭59−187
614号公報等に詳述されているような、超高分子量ポ
リオレフィンを稀薄溶液にするか、あるいは超高分子量
ポリオレフィンにパラフィン系ワックスなどの低分子量
化合物を添加して超高分子量ポリオレフィンの延伸性を
改良して高倍率に延伸する方法を例示することができる
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重ム°のタ 配
II成形体の製造−1法次に超高分子量エチレン・α−
オレフィン共重合体の分子配向成形体の製造方法を、そ
の理解が容易なように、原料、製造方法および目的の順
に以下に説明する。
本発明で用いられる超高分子量エチレン・α−オレフィ
ン共重合体は、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィ
ンとを、チーグラー系触媒を使用し、たとえば有機溶媒
中でスラリー重合させることにより得られる。
炭素数3以上のα−オレフィンとしては、プロピレン、
ブテン−1、ペンテン−1,4−メチルペンテン−1、
ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1などが用い
られるが、このうち特にブテン−1,4−メチルペンテ
ン−1、ヘキセン−1、オクテン−1などが好ましい、
このようなα−オレフィンは、得られる共重合体の炭素
数1000個当り前述の量で存在するようにエチレンと
共重合される。また、本発明で分子配向体を製造する際
にベースとして用いられる超高分子量エチレン・α−オ
レフィン共重合体は、前述した極限粘度[ηコに対応す
る分子量を有するべきである。
本発明で用いられる超高分子ヱエチレン・α−オレフィ
ン共重合体中のα−オレフィン成分の定量は、赤外分光
光度計(日本分光工業製)によって行なわれる。具体的
′には、エチレン頒の中に取り込まれたα−オレフィン
のメチル基の変角振動を表わす1378■−1の吸光度
を、赤外分光光度計により測定し、この値を、あらかじ
め13c核磁気共鳴装置にて、モデル化合物を用いて作
成した検量線にて1000炭素原子当りのメチル分枚数
に換算することにより、超高分子量エチレン、・α・−
オレフィン共重合体中のα−オレフィン量を定量する。
設亘立抹 本発明では、上記超高分子量エチレン・α−オレフィン
共重合体から分子配向体を製造するに際して、該共重合
体に希釈剤を配合する。このような希釈剤としては、超
高分子量エチレン共重合体に対する溶剤あるいは超高分
子量エチレン共重合体に対して相溶性を有する各種ワッ
クス状物が用いられる。
このような溶剤としては、前記共重合体の融点以上の沸
点、さらに好ましくは前記共重合体の融点よりも20℃
以上高い沸点を有する溶剤が用いられる。
このような溶剤としては、具体的には、n−ノナン、n
−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−テトラ
デカン、n−オクタデカンあるいは流動パラフィン、灯
油等の脂肪族炭化水素系溶媒、キシレン、ナフタリン、
テトラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロヘキ
シルベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、
ドデシルベンゼン、ビシクロヘキシル、デカリン、メチ
ルナフタリン、エチルナフタリン等の芳香族炭化水素系
溶媒あるいはその水素化誘導体、1,1,2.2−テト
ラクロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエ
タン、1.2.3−トリクロロプロパン、ジクロロベン
ゼン、1.2.4−トリクロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素溶媒、パラフィン系プロセス
オイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセス
オイル等の鉱油が挙げられる。
また希釈剤としてのワックス類としては、具体的には脂
肪族炭化水素化合物あるいはその誘導体が用いられる。
このような脂肪族炭化水素化合物としては、飽和脂肪族
炭化水素化合物を主体とし、通常、分子量が2000以
下好ましくは1000以下さらに好ましくは800以下
のパラフィン系ワックスと呼ばれる化合物が用いられる
このような脂肪族炭化水素化合物としては、具体的には
、トコサン、トリコサン、テトラコサン、トリアコンタ
ン等の炭素数22以上のn−アルカンあるいはこれらを
主成分とした低級n−アルカンとの混合物、石油から分
離精製されたいわゆるバラ゛ フィンワックス、エチレ
ンあるいはエチレンと他のα−オレフィンとを共重合し
て得られる低分子量重合体である中・低圧法ポリエチレ
ンワックス、高圧法ポリエチレンワックス、エチレン共
重合ワックスあるいは中・低圧法ポリエチレン、高圧法
ポリエチレン等のポリエチレンを熱減成等により分子量
を低下させたワックス、それらのワックスの酸化物ある
いはマレイン酸変性等の酸化ワックス、マレイン酸変性
ワックス等が用いられる。
また脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、たとえば脂
肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル基)の末端も
しくは内部に1個またはそれ以上、好ましくは1〜2個
、特に好ましくは1個のカルボキシル基、水酸基、カル
バモイル基、エステル基、メルトカプト基、カルボニル
基等の官能基を有する化合物である炭素数8以上、好ま
しくは炭素数12〜50または分子量130〜2000
好ましくは200〜800の脂肪酸、脂肪族アルコール
、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪族メルカプタン
、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン等が用いられる。
このような脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、具体
的には、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸、ラ
ウリンアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアル
コール、ステアリルアルコールなどの脂肪族アルコール
、カプリンアミド、ラウリンアミド、バルミチンアミド
、ステアリルアミドなどの脂肪酸アミド、ステアリル酢
酸エステルなどの脂肪酸エステル等が用いられる。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体と希釈剤
とは、これらの種類によっても相違するが、−数的に3
:97〜80 : 20、特に15:85〜60 : 
40の重量比で用いられる。希釈剤の量が上記範囲より
も低い場合には、溶融粘度が高くなり過ぎ、溶融混練や
溶融成形が困難となるとともに、得られる成形体の肌荒
れが著しく、延伸切れ等を生じ易い、一方、希釈剤の量
が上記範囲よりも多いと、やはり溶融混練が困難となり
、また得られる成形体の延伸性が劣るようになる。
溶融混練は、一般に150〜300°C1特に170〜
270℃の温度で行なわれる。上記範囲よりも低い温度
では、溶融粘度が高すぎて、溶融成形が困難となり、ま
た上記範囲よりも高い場合には、熱減成により超高分子
量エチレン・α−オレフイン共重合体の分子量が低下し
、優れた高弾性率および高強度を有する成形体を得るこ
とが困難となる。なお、配合はヘンシェルミキサー、■
型ブレンダー等による乾式ブレンドで行なってもよいし
、あるいは単軸押出機または多軸押出機を用いて行なっ
てもよい。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体と希釈剤
とからなるドープ(紡糸原液)の溶融成形は、一般に溶
融押出成形により行なわれる。具体的には、ドープを紡
糸ml金を通して溶融押出することにより、延伸用フィ
ラメントが得られる。
この際、紡糸口金より押出された溶融物にドラフト、す
なわち溶融状態での引き伸しを加えることもできる。溶
融樹脂のダイ・オリフィス内での押出速度■。と冷却固
化した未延伸物の巻き収り速度■との比をドラフト比と
して次式で定義することができる。
ドラフト比”’ V / V o      ・・・(
2)このようなドラフト比は、混合物の温度および超高
分子量エチレン共重合体の分子量等Gこより変化するが
、通常は3以上好ましくは6以上とすることができる。
次に、このようにして得られた超高分子量エチレン・α
−オレフィン共重合体の未延伸成形体を、延伸処理する
。延伸は、超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合
体から得られた未延伸成形体に少なくとも一軸方向の分
子配向が有効に付与されるように行なわれる。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体から得ら
れる未延伸成形体の延伸は、一般に40〜160°C1
特に80〜145℃の温度で行なわれる。未延伸成形体
を上記温度に加熱保持するための熱媒体としては、空気
、水蒸気、液体媒体の何れをも用いることができる。し
かしなから、熱媒体として、前述した希釈剤を溶出除去
することができる溶媒で、しかもその沸点が成形体組成
物の融点よりも高い液体媒体、具体的には、デカリン、
デカン、灯油等を使用して、延伸操作を行なうと、前述
した希釈剤の除去が可能となるとともに、延伸時の延伸
むらが生ぜずしかも高延伸倍率の達成が可能となるので
好ましい。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体から希釈
剤を除去する手段は、前記方法に限らず、未延伸物をヘ
キサン、ヘプタン、熱エタノール、クロロホルム、ベン
ゼン等の溶剤で処理後延伸する方法、延伸物をヘキサン
、ヘプタン、熱エタノール、クロロホルム、ベンゼン等
の溶剤で処理する方法によっても、成形物中の希釈剤を
除去することによって、高弾性率、高強度の延伸物を得
ることができる。
延伸操作は、−段あるいは二段以上の多段で行なうこと
ができる。延伸倍率は、所望とする分子配向およびこれ
に伴う融解温度向上の効果にも依存するが、一般に5〜
80倍好ましくは10〜50倍である。
一般には、二段以上の多段延伸により延伸操作を行なう
ことが好ましく、−段目では80〜120’Cの比教的
低い温度で押出成形体中の希釈剤を抽出しながら延伸操
作を行ない、二段目以降では120〜160°Cの温度
でしかも一段目延伸温度よりも高い温度で成形体の延伸
操作を行なうことが好ましい。
一軸延伸操作の場合には、周速の異なるローラ間で引張
延伸を行なえばよい。
このようにして得られた分子配向成形体は、所望により
拘束条件下に熱処理することができる。
この熱処理は、一般に140〜180℃好ましくは15
0〜175℃の温度で、1〜20分間好ましくは3〜1
0分間行なうことができる。熱処理により、配向結晶部
の結晶化が一層進行し、結晶融解温度の高温側への移行
、強度および弾性率の向上、さらには高温での耐クリー
プ性の向上がもたらされる。
本発明で用いられる低誘電性組成物は、このような超高
分子量エチレン・α−オレフィン共重合体の繊維状分子
配向成形体と、マトリックス樹脂とからなっている。
なお、必要に応じて、超高分子量ポリオレフィンの繊維
状分子配向成形体または超高分子量エチレン・α−オレ
フィン共重合体の繊維状分子配向成形体に、マトリック
ス樹脂との混合前にいわゆるコロナ放電処理、プラズマ
放電処理、放射線(電子線、γ線)照射処理、紫外線照
射処理等の表面処理を行なっておくことができる。
本発明では、マトリックス樹脂として、熱可塑性樹脂お
よび熱硬化性樹脂が用いられる。
熱可塑性樹脂としては、具体的には、ポリエチレン、エ
チレン・α−オレフィン共重合体、ポリスチレンなどが
用いられる。なおエチレン・α−オレフィン共重合体と
して、たとえばエチレン・多環状オレフィン共重合体が
好ましく用いられ、前記エチレン・多環状オレフィン共
重合体としては、具体的には、40〜90モル%の範囲
内のエチレン繰返し羊位と、60〜10モル%の範囲内
の下記の一般式[I]または一般的[II]で表わされ
る繰返し華位とからなるランダム共重合体くエチレン・
多環状オレフィン共重合体)などが用いられる。
(一般式[I]、[II]において、R〜Rは、水素原
子、ハロゲン原子または炭化水素基であつて各々同一ま
たは異なっていてもよく、R〜Rが複数回繰り返される
場合には、これらR5〜R8はそれぞれ同一または異な
っていてもより)。
nおよびmは、いずれも0もしくは正の整数であり、」
は3以上の整数である。) このランダム共重合体は、デカリン溶媒中、135°C
″′C′測定した極限粘度[η]が0.03〜10dl
l/g−であり、X線回折による結晶化度が10%以下
であり、沃素価が5以下であり、かつガラス転移温度(
T!;l)が50〜250℃の範囲内にあることが好ま
しい。このうち極限粘度[η]が0.1〜5 dQ/ 
gであり、結晶化度が5%以下であり、沃素価が1以下
であり、かつガラス転移温度が60〜200°Cの範囲
内にあるランダム共重合体が特に好ましい。
また熱硬化性樹脂としては、具体的には、エポキシ樹脂
、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、フェノール
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、キシレン・ホルムアル
デヒド樹脂などが用いられる。このうちエポキシ樹脂お
よび不飽和ポリエステル樹脂が好ましい。
上記のような超高分子量エチレン・α−オレフィン共重
合体の繊維状分子配向体とマトリックス樹脂とからなる
低誘電性組成物では、前記繊維状分子配向体の体積含有
率は、30〜95%好ましくは50〜80%の址であり
、またマトリックス樹脂の体積含有率は、5〜70%好
ましくは20〜50%の量である。
この組成物よりなる積層板の誘電率は3.9以下好まし
くは3.4以下である。この組成物を調製する方法とし
ては繊維状分子配向体をクロスあるいは一方向に引き揃
えた状態にした後、マトリックス樹脂を塗布してプリプ
レグとする方法および繊維を適当に長さ、好ましくは3
〜30 mm+に切断しマトリックス樹脂に混合する方
法のいづれをとってもよい。
本発明に係る回路基板は、上記のようにして得られた組
成物から、通常の方法により製造される。
上記のような本発明に係る回路基板は、軽量かつ高強度
であり、しかも耐熱性に優れており、その上低誘電性で
あり、特に高周波回路基板として優れている。
九匪立憇1 本発明に係る回路基板は、上記のような超高分子量ポリ
オレフィンの繊維状分子配向成形体または超高分子量エ
チレン・α−オレフィン共重合体の繊維状分子配向成形
体と、マトリックス樹脂とからなる低誘電性組成物から
形成されており、軽量かつ高強度であり、優れた耐熱性
を有し、しかも低誘電性である。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
実施例に限定されるものではない。
火立旦ユ く超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体の重合〉 チーグラー系触奴を用い、n−デカン1(を重合溶媒と
して、超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体のスラ
リー重合を行なった。エチレンとブテン−1との組成が
モル比で97.2:2.35の比率の混合モノマーカス
を圧力が5 kg/ oAの一定圧力を保つように反応
器に連続供給した0重合は反応温度70°Cで2時間で
終了した。
得られた超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体粉末
の我社は160gで弔限粘度[η] (デカリン:13
5°C)は8.2dj/lr、赤外分光光度計によるブ
テン−1含量は1000炭素原子あたり1.5個であっ
た。
く超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体延伸配向物
の調製〉 上述の重合により得られた超高分子量エチレン・ブテン
−1共重合体粉末20重量部とパラフィン’7 ックス
(融点−69℃、分子社=490)80重量部との混合
物を次の条件で溶融紡糸した。
該混合f!J 100平旦部にプロセス安定剤として3
.5−ジーtert−ブヂルー4−ハイドロキシトルエ
ンを0.1重量部配合した0次いで該混合物をスクリュ
ー式押出機(スクリュー径= 25m+n、 L/ D
=25.サーモプラスヂックス社製)を用いて、設定温
度190°Cで溶融混練を行なった。引き続き、該混合
溶融物を押出機に付属するオリフィス径2市の紡糸ダイ
より溶融紡糸した。押出溶融物は180■のエアーギャ
ップで36倍のドラフト比で引き収られ、空気中にて冷
却、固化し、未延伸繊維を得た。さらに該未延伸繊維を
次の条件で延伸した。
王台のゴデツトロールを用いて二段延伸を行なった。こ
のとき第−延伸槽の熱媒はn−デカンであり、温度は1
10℃、第二延伸槽の熱媒はトリエチレングリコールで
あり、温度は145°Cであった。WIの有効長はそれ
ぞれ50CI+であった。
延伸に際しては、第1ゴデツトロールの回転速度を0.
5m/分として第3ゴデツトロールの回転速度を変更す
ることにより、所望の延伸比の配向繊維を得た。第2ゴ
デツトロールの回転速度は、安定延伸可能な範囲で適宜
選択した。初期に混合されたパラフィンワックスは、は
ぼ全量が延伸時n−デカン中に抽出された。このあと配
向繊維は、水洗し、減圧上室温にて一昼夜乾燥し、諸物
性の測定に供した。なお延伸比は、第1ゴデツトロール
と第3ゴデツトロールの回転速度比から計算で求めた。
く引張特性の測定〉 弾性率および引張強度は島津製作所製DC3−50M型
引張試験機を用い、室温(23°C)にて測定した。
この時クランプ間の試料長は100mmであり、引張速
度1100n/分く100%/分歪速度)であった6弾
性率は初期弾性率で接線の傾きを用いて計算した。計算
に必要な繊維断面積は密度を0.960g/ccとして
重量から計算で求めた。
く熱履歴後の引張弾性率、強度保持率〉熱履歴試験はギ
ヤーオーブン(パーフェクトオーブン二田葉井製作所製
)内に放置することによって行なった。
試料は約3mの長さでステンレス粋の両端に複数個の滑
車を装置したものに折り返しかけて試料両端を固定した
。この際試料両端は試料がたるまない稈度に固定し、積
極的に試料に張力はかけなかった。熱履歴後の引張特性
は、1)11述の引張特性の測定の記載に基づいて測定
した。
く耐クリープ性の測定〉 耐クリープ性の測定は熱応力歪測定装置TMA/5SI
O(セイコー電子工業社製)を用いて、試料長1ao、
雰囲気温度70°C1荷重は室温での破断荷重の30%
に相当する重量の促進条件下で行なった。クリープ量を
定置的に評価するため以下の二つの値を求めた。すなわ
ち、試料に荷重を加えて90秒経過時のクリープ伸び(
%) CR90の値と、この90秒経過時から180秒
経過時の平均クリープ速度(sec−1)εの値である
得られた延伸配向繊維を複数本束ねたマルチフィラメン
トの引張特性を表1に示す。
y艦−j= 超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体延伸フィラメ
ント(試料−1)の本来の結晶融解ピークは126.7
℃であり、全結晶融解ピーク面積に対するTOの割合は
33.8%であった。また耐クリープ性はCR9o=3
.1%、ε−3,03X10 ’ 5ec−’であった
。さらに170”C15分間の熱履歴後の弾性率保持率
は102.2%、強度保持率は102.5%で熱履歴に
よる性能の低下は見られなかった。
また、延伸フィラメントの破断に要する仕2Tr量は1
0.3 kg−m / gであり、密度は0.973t
r / allであり、誘電率は2.2であり、誘電正
接は0.024%であり、インパルス電圧破壊値は18
0KV/止であり、た。
次に上述のようにして調製した超高分子量エチレン・ブ
テン−1共重合体延伸配向繊維を用いて以下の方法で積
層板を作成した。
先ずこの延伸配向繊維にコロナ放電装置(巴工業■製)
を用いて処理エネルギー75 W/rrr/Tl1n、
処理速度50m/minで連続的にコロナ放電処理を施
した。処理後の繊維表面の酸素含有量をニス力により分
析した結果炭素数100個あたり平均10個であった。
またコロナ処理後の繊維の引張り特性、熱履歴後の引張
り強度・弾性率の保持率及び耐クリープ性、誘電率・誘
電正接・インパルス電圧破壊値等の電気特性はいづれも
前述の測定値と同等であった。
このコロナ放電処理した超高分子量エチレン・ブテン−
1共重合体延伸配向繊維よりなる目付73g / rr
+’のクロスを準備した。クロス組成・強度などの詳細
を表2に示す。
ネ虹−2 脂、M品名’EPOMIK@R301M80J(三井石
油化学工業■製))と5重量部のジシアンジアミドと5
重量部の3−(P−クロロフェニル)−1,1−ジメチ
ルウレアと25重量部のジメチルボルムアミドとからな
る混合樹脂を塗布した後、100°Cで4分間乾燥して
プリプレグを得た。
得られたプリプレグを6枚積層して温度100℃で1時
間プレス成形を行ない積層板を得た。
繊維体積含有率(Vf)は65%であった。この積層板
について曲げ強度(JISに6911)と誘電率(八S
THD 150)を測定した。
測定結果を表3に示す。
ゾ≧−一一二3− く超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体の重合〉 チーグラー系触媒を用いて、n−デカン1」を重合溶媒
としてエチレンのスラリー重合を行なった。
このとき、共単量体としてのオクテン−1を125m1
および分子量調整のための水素を4ONmlを重合開始
前に一括添加し、重合を開始しな、エチレンガスを反応
器の圧力が5kr/−の一定圧力を保つように連続供給
し、重合は70℃、2時間で終了しな、得られた超高分
子量エチレン・オクテン−1共重合体粉末の収量は17
8gであり、その極限粘度[ηコ (デカリン、135
℃)は10.66dj/gであり、赤外分光光度計によ
るオクテン−1共単量体含量は1000炭素原子あたり
0.5個であった。
く超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体延伸配向
物の調製とその物性〉 実施例1に記載した方法により延伸配向繊維の調製を行
なった。得られた延伸配向1a維を複数本束ねたマルチ
フィラメントの引張特性を表4に示す。
fξ−21 超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体延伸フィラ
メント(試1−2)の本来の結晶融解ピークは132.
1°Cであり、全結晶融解ピーク面積に対するTl)お
よびTplの割合はそれぞれ97.7%および5.0%
であった。試料−2の耐クリープ性はCR9o=2.0
%、ε−9,50X10−6sec−’テあツタ−a 
?’L、170°C15分間の熱履歴の後の弾性率保持
率は108.2%であり、強度保持率は102.1%で
あった。さらに試料−2の破断に要する仕事証はlo、
1kg−m/gであり、密度は0.971g/−であり
、誘電率は2.2、誘電正接は0.031%であり、イ
ンパルス電圧破壊値は185 K V / mmであっ
た。
上述のようにして調製した超高分子量エチレン・オクテ
ン−1共重合体延伸配向繊維に実施例1に記載した方法
によりコロナ放電処理を施しな、処理後の繊維表面のニ
ス力による酸素含有麓分析値は炭素数100個あたり平
均10.3個であった。
また、コロナ放電処理後の繊維の引張り特性、耐熱性、
電気特性値は前述の処理前の値と同等であった。
このコロナ放電処理した超高分子量エチレン・オクテン
−1共重合体延伸繊維を用いて実施例1に記載した方法
でクロスを準備したのち積層板を成形し、積層板の曲げ
強度、誘電率を測定した。
クロスの物性を表5に積層板の物性を表6に示す。
表  5 □ 超高分子量ポリエチレン(ホモポリマー)粉末    
′(極限粘度[η] =7.42 d、o /l、デカ
リン、135℃):20重量部と、パラフィンワックス
(融点=69℃、分子量−490):80重置部との混
合物を実施例1の方法で溶融紡糸、延伸し、延伸配向繊
維を得た。得られた延伸配向繊維を複数本束ねたマルチ
フィラメントの引張特性を表7に示す。
夕生−二2− 超高分子量ポリエチレン延伸フィラメント(試fl−3
>本来の結晶融解ピークは135.1°Cであり、全結
晶融解ピーク面積に対するT11の割合は8.8%であ
った。また同様に全結晶融解ピーク面積に対する高温側
ピークTp1の割合は1%以下であった。耐クリープ性
はCR9o= 11 、9%、ε−1,o7xio−”
 5ec−’であった。また、170°C55分間の熱
収歴後の弾性率保持率は80.4%であり、強度保持率
は78.2%であった。さらに試料−3の破断に要する
仕事量は6.8kg−m/gであり、密度は0.985
g/dであり、誘電率は2.3であり、誘電正接は0.
030%であり、インパルス電圧破壊値は182KV/
關であった。
上述のようにして調製した超高分子量ポリエチレン(ホ
モポリマー)延伸配向繊維に実施例1に記述した方法で
コロナ放電処理を施した。処理後の繊維表面のニス力に
よる酸素含有基分析値は炭素数100個あたり平均9.
8個であった。また、コロナ放電処理後の繊維の引張り
特性、耐熱性、電気特性値は前述の処理前の値と同等で
あった。
・このコロナ放電処理した超高分子量ポリエチレン(ポ
モポリマー)の延伸配向繊維を用いて実施例1に記載し
た方法でクロスを準備したのち積層板を成形し、積層板
の曲げ強度、誘電率を測定した。
クロスの物性を表8に積層板の物性を表9に示す。
ヱ炙−一一」ミ ノえ一一一」λ 繊度1150dのEガラス繊維を用いて繊維密度タテ/
ヨコ=2.5/2.5  本/■の平織クロスを準備し
た。クロスの目イ寸は580 g / rdであった。
このクロスを用いて実施例1に記載した方法でプリプレ
グを作成した後、これを5枚重ねて積層板を成形し積層
板の曲げ強度及び誘電率を測定した。
測定結果を表10に示す。
1ζ−一」−」つ− 代理人  弁理士  銘木 俊一部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)極限粘度[η]が少なくとも5dl/gである超高
    分子量ポリオレフィンの繊維状分子配向成形体とマトリ
    ックス樹脂とからなる低誘電性組成物よりなる回路基板
    。 2)極限粘度[η]が少なくとも5dl/gであり、し
    かも炭素数が3以上のα−オレフィンの含有量が炭素数
    1000個あたり平均0.1〜20個である超高分子量
    エチレン・α−オレフィン共重合体の繊維状分子配向成
    形体と、マトリックス樹脂とからなる低誘電性組成物よ
    りなる回路基板。 3)α−オレフィンが、ブテン−1、4−メチルペンテ
    ン−1、ヘキセン−1、オクテン−1またはデセン−1
    である請求項第2項に記載の回路基板。 4)α−オレフィンの含有量が炭素数1000個あたり
    平均0.5〜10個である請求項第2項に記載の回路基
    板。
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