JP2599751B2 - 窓ブラインド用紐 - Google Patents

窓ブラインド用紐

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JP2599751B2
JP2599751B2 JP63082506A JP8250688A JP2599751B2 JP 2599751 B2 JP2599751 B2 JP 2599751B2 JP 63082506 A JP63082506 A JP 63082506A JP 8250688 A JP8250688 A JP 8250688A JP 2599751 B2 JP2599751 B2 JP 2599751B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、窓ブラインド用紐に関し、さらに詳しく
は、超高分子量ポリオレフィンの分子配向成形体からな
り、軽量かつ高強度で耐水性に優れ、しかも優れた耐ク
リープ性、耐候性および耐熱性を有する窓ブラインド用
紐に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 オフィスビルあるいは家庭などにおいて、日差しをさ
えぎるため窓にはブラインドが設けられていることが多
い。このような窓ブラインドでは、一般にブラインドの
昇降そしてブラインドの角度を変えるため紐が設けられ
ている。
上記のような窓ブラインド用紐には、耐クリープ性、
耐候性、耐摩耗性、耐カット性あるいは柔軟性などが求
められている。このような窓ブラインド用紐としては、
従来、ポリエステル繊維あるいはナイロン繊維からなる
紐が主として用いられてきたが、近年オフィス用の窓ブ
ラインド用紐では、ブラインドの昇降時に最大10kgにも
及ぶ荷重が負荷される場合があり、このような場合には
特にこれらの繊維からなる紐は耐クリープ性に劣るとい
う問題点があった。このためケブラーとして知られる芳
香族ポリアミド繊維からなる窓ブラインド用紐が用いら
れ始めている。
ところがケブラー繊維などの芳香族ポリアミド繊維か
らなる窓ブラインド用紐は、耐候性および耐水性に劣
り、しかも耐摩耗性にもやや劣るという問題点があっ
た。
なお、超高分子量ポリエチレンを繊維、テープ等に成
形し、これを延伸することにより、高弾性率、高引張強
度を有する分子配向成形体が得られることは既に知られ
ている。たとえば、特開昭56−15408号公報には、超高
分子量ポリエチレンの希薄溶液を紡糸し、得られるフィ
ラメントを延伸することが記載されている。また、特開
昭59−130313号公報には、超高分子量ポリエチレンとワ
ックスとを溶融混練し、この混練物を押出し、冷却固化
後延伸することが記載され、さらに特開昭59−187614号
公報には、上記溶融混練物を押出し、ドラフトをかけた
後冷却固化し、次いで延伸することが記載されている。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決
しようとするものであって、優れた強度、優れた耐クリ
ープ性および耐候性を有し、しかも優れた耐摩耗性、耐
カット性をも有し、かつ柔軟性にも優れた窓ブラインド
用紐を提供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係る窓ブラインド用紐は、極限粘度[η]が
少なくとも5dl/gであり、しかも炭素数3以上のα−オ
レフィンの含有量が炭素数1000個あたり平均0.1〜20個
である超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体の
分子配向成形体からなることを特徴としている。
本発明に係る窓ブラインド用紐は、上記のような超高
分子量エチレン・α−オレフィン共重合体の分子配向体
からなっており、軽量かつ高強度であり、優れた耐クリ
ープ性、耐候性、耐水性を有し、しかも耐摩耗性、耐カ
ット性にも優れており、その上柔軟性をも有している。
発明の具体的説明 以下本発明に係る窓ブラインド用紐について具体的に
説明する。
まず本発明に係る窓ブラインド用紐を構成する超高分
子量エチレン・α−オレフィン共重合体の分子配向成形
体について説明する。
本発明で用いられる分子配向成形体は、超高分子量エ
チレン・α−オレフィン共重合体の分子配向成形体であ
る。超高分子エチレン・α−オレフィン共重合体として
は、超高分子量エチレン・プロピレン共重合体、超高分
子量エチレン・1−ブテン共重合体、超高分子量エチレ
ン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、超高分子量エ
チレン・1−ヘキセン共重合体、超高分子量エチレン・
1−オクテン共重合体、超高分子量エチレン・1−デセ
ン共重合体などのエチレンと炭素原子数が3〜20、好ま
しくは4〜10のα−オレフィンとの超高分子量エチレン
・α−オレフィン共重合体を例示することができる。こ
の超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体では、
炭素数3以上のα−オレフィンは、該重合体の炭素数10
00個当り平均0.1〜20個好ましくは0.5〜10個さらに好ま
しくは1〜7個の量で含有されている。
このような超高分子量エチレン・α−オレフィン共重
合体から得られる分子配向成形体は、超高分子量ポリエ
チレンから得られる分子配向成形体と比較して特に耐衝
撃性および耐クリープ性に優れている。この超高分子量
エチレン・α−オレフィン共重合体は、軽量であって高
強度であり、耐摩耗性、耐衝撃性、耐クリープ性に優
れ、耐候性、耐水性、耐塩水性に優れている。
本発明の分子配向成形体を構成する超高分子量エチレ
ン・α−オレフィン共重合体は、その極限粘度[η]が
5dl/g以上好ましくは7〜30dl/gの範囲にあり、この共
重合体から得られる分子配向成形体の機械的特性あるい
は耐熱性が優れている。すなわち、分子端末は繊維強度
に寄与しなく、分子端末の数は分子量(粘度)の逆数で
あることから、極限粘度[η]の大きいものが高強度を
与える。
本発明の分子配向成形体の密度は、0.940〜0.990g/cm
3好ましくは0.960〜0.985g/cm3である。ここで密度は、
常法(ASTM D 1505)に従い、密度勾配管法にて測定し
た。このときの密度勾配管は四塩化炭素とトルエンを用
いることにより調製し、測定は、常温(23℃)で行なっ
た。
本発明の分子配向成形体の誘電率(1KHz、23℃)は、
1.4〜3.0好ましくは1.8〜2.4であり、正電正接(1KHz、
80℃)は、0.050〜0.008%好ましくは0.040〜0.010%で
ある。ここで、誘電率および正電正接は繊維およびテー
プ状の分子配向体を一方向に緻密に引き揃え、フィルム
状にした試料を用い、ASTM D 150によって測定した。
本発明の分子配向成形体の延伸倍率は、5〜80倍好ま
しくは10〜50倍である。
本発明の分子配向成形体における分子配向の程度は、
X線回析法、複屈折法、螢光偏光法等で知ることができ
る。本発明の超高分子量重合体が延伸フィラメントの場
合、たとえば呉祐吉、久保輝一郎:工業化学雑誌第39
巻、992頁(1939)に詳しく述べられている半価巾によ
る配向度、すなわち式 (式中、H゜は赤道線上最強のパラトロープ面のデバイ
環に沿っての強度分布曲線の半価幅(゜)である。) で定義される配向度(F)が0.90以上、特に0.95以上と
なるように分子配向されていることが、機械的性質の点
で望ましい。
さらに、本発明の分子配向成形体は、機械的特性にも
優れており、たとえば延伸フィラメントの形状で20GPa
以上、特に30GPa以上の弾性率と、1.2GPa以上、特に1.5
GPa以上の引張強度とを有している。
本発明の分子配向成形体のインパルス電圧破壊値は、
110〜250KV/mm好ましくは150〜220KV/mmである。インパ
ルス電圧破壊値は、誘電率の場合と同様な試料を用い、
銅板上で黄銅(25mmφ)のJIS型電極により、負極性の
インパルスを2KV/3回ステップで加えながら昇圧し、測
定した。
本発明の分子配向成形体が超高分子量エチレン・α−
オレフィン共重合体の分子配向成形体である場合には、
この分子配向成形体は耐衝撃性、破断エネルギーおよび
耐クリープ性が著しく優れているという特徴を有してい
る。これらの超高分子量エチレン・α−オレフィン共重
合体の分子配向成形体の特徴は、以下の物性によって表
わされる。
本発明に用いる超高分子量エチレン・α−オレフィン
共重合体の分子配向成形体の破断エネルギーは、8kg・m
/g以上、好ましくは10kg・m/g以上である。
また、本発明の超高分子量エチレン・α−オレフィン
共重合体の分子配向成形体は、耐クリープ性に優れてい
る。とくに、常温クリープ性の促進条件に相当する高温
下での耐クリープ特性に際立って優れており、荷重を30
%破断荷重として、雰囲気温度を70℃とし、90秒後の伸
び(%)として求めたクリープが7%以下、特に5%以
下であり、さらに90秒から180秒後のクリープ速度(ε,
sec-1)が4×10-4sec-1以下、特に5×10-5sec-1以下
である。
本発明の分子配向体のうちで、超高分子量エチレン・
α−オレフィン共重合体の分子配向体は、前述の常温物
性を有しているが、さらにこれらの常温物性に加えて、
次の熱的性質を兼備していると、前述の常温物性がさら
に向上し、耐熱性にも優れているので好ましい。
本発明で用いられる超高分子量エチレン・α−オレフ
ィン共重合体の分子配向成形体は、該共重合体本来の結
晶融解温度(Tm)よりも少なくとも20℃高い温度に少な
くとも1個の結晶融解ピーク(Tp)に基づく融解熱量が
15%以上好ましくは20%以上、特に30%以上である。
超高分子量エチレン共重合体本来の結晶融解温度(T
m)は、この成形体を一度完全に融解した後冷却して、
成形体における分子配向を緩和させた後、再度昇温させ
る方法、いわゆる示差走査型熱量計におけるセカンド・
ランで求めることができる。
さらに説明すると、本発明の分子配向成形体では、前
述した共重合体本来の結晶融解温度域には結晶融解ピー
クは全く存在しないか、存在するとしても極くわずかに
テーリングとして存在するにすぎない。結晶融解ピーク
(Tp)は一般に、温度範囲Tm+20℃〜Tm+50℃、特にTm
+20℃〜Tm+100℃の領域に表わされるのが普通であ
り、このピーク(Tp)は上記温度範囲内に複数個のピー
クとして表われることが多い。すなわち、この結晶融解
ピーク(Tp)は、温度範囲Tm+35℃〜Tm+100℃におけ
る高温側融解ピーク(Tp1)と、温度範囲Tm+20℃〜Tm
+35℃における低温側融解ピーク(Tp2)との2つに分
離して表われることが多く、分子配向成形体の製造条件
によっては、Tp1やTp2がさらに複数個のピークから成る
こともある。
これらの高い結晶融解ピーク(Tp1,Tp2)は、超高分
子量エチレン・α−オレフィン共重合体の分子配向成形
体の耐熱性を著しく向上させ、かつ高温の熱履歴後での
強度保持率あるいは弾性率保持率に寄与するものである
と思われる。
また温度範囲Tm+35℃〜Tm+100℃の高温側融解ピー
ク(Tp1)に基づく融解熱量の総和は、全融解熱量当
り、1.5%以上、特に3.0%以上にあることが望ましい。
また高温側融解ピーク(Tp1)に基づく融解熱量の総
和が上述の値を満している限りにおいては、高温側融解
ピーク(Tp1)が主たるピークとして突出して現われな
い場合、つまり小ピークの集合体もしくはブロードなピ
ークになったとしても、耐熱性は若干失われる場合もあ
るが、耐クリープ特性については優れている。
本発明における融点および結晶融解熱量は以下の方法
により測定した。
融点は示差走査熱量計で以下のように行なった。示差
走査熱量計はDSC II型(パーキンエルマー社製)を用い
た。試料は約3mgを4mm×4mm、厚さ0.2mmのアルミ板に巻
きつけることにより配向方向に拘束した。次いでアルミ
板に巻きつけた試料をアルミパンの中に封入し、測定用
試料とした。また、リファレンスホルダーに入れる通
常、空のアルミパンには、試料に用いたと同じアルミ板
を封入し、熱バランスを取った。まず試料を30℃で約1
分間保持し、その後10℃/分の昇温速度で250℃まで昇
温し、第1回目昇温時の融点測定を完了した。引き続き
250℃の状態で10分間保持し、次いで20℃/分の降温速
度で降温し、さらに30℃で10分間試料を保持した。次い
で二回目の昇温を10℃/分の昇温速度で250℃まで昇温
し、この際2回目昇温時(セカンドラン)の融点測定を
完了した。このとき融解ピークの最大値をもって融点と
した。ショルダーとして現われる場合は、ショルダーの
すぐ低温側の変曲点とすぐ高温側の変曲点で接線を引き
交点を融点とした。
また吸熱曲線の60℃と240℃との点を結び該直線(ベ
ースライン)と二回目昇温時の主融解ピークとして求め
られる超高分子量エチレン共重合体本来の結晶融解温度
(Tm)より20℃高い点に垂線を引き、これらによって囲
まれた低温側の部分を超高分子量エチレン共重合体本来
の結晶融解(Tm)に基づくものとし、また高温側の部分
を本発明成形体の機能を発現する結晶融解(Tp)に基づ
くものとし、それぞれの結晶融解熱量は、これらの面積
より算出した。また、Tp1およびTp2の融解に基づく融解
熱量も上述の方法に従い、Tm+20℃からの垂線とTm+35
℃からの垂線に囲まれた部分をTp2の融解に基づく融解
熱量のものとし、高温側部分をTp1の融解に基づく融解
熱量のものとして同様に算出した。
本発明の超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合
体の延伸フィラメントは、170℃で5分間の熱履歴を与
えた後での強度保持率が95%以上で、弾性率保持率が90
%以上、特に95%以上であり、従来のポリエチレンの延
伸フィラメントには全く認められない優れた耐熱性を有
している。
超高分子量ポリオレフィンの分子配向成形体の製造方法 前述の高弾性、高引張強度を有する超高分子量ポリオ
レフィン延伸物を得る方法としては、たとえば、特開昭
56−15408号公報、特開昭58−5228号公報、特開昭59−1
30313号公報、特開昭59−187614号公報等に詳述されて
いるような、超高分子量ポリオレフィンを稀薄溶液にす
るか、あるいは超高分子量ポリオレフィンにパラフィン
系ワックスなどの低分子量化合物を添加して超高分子量
ポリオレフィンの延伸性を改良して高倍率に延伸する方
法を例示することができる。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体の分子配
向成形体の製造方法 次に本発明を、その理解が容易なように、原料、製造
方法および目的の順に以下に説明する。
原料 本発明に用いる超高分子量エチレン・α−オレフィン
共重合体は、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィン
とを、チーグラー系触媒を使用し、たとえば有機溶媒中
でスラリー重合させることにより得られる。
炭素数3以上のα−オレフィンとしては、プロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1,4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1などが
用いられるが、このうち特にブテン−1、4−メチルペ
ンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1などが好まし
い。このようなα−オレフィンは、得られる共重合体の
炭素数1000個当り前述の量で存在するようにエチレンと
共重合される。また、本発明で分子配向体を製造する際
にベースとして用いられる超高分子量エチレン・α−オ
レフィン共重合体は、前述した極限粘度[η]に対応す
る分子量を有するべきである。
本発明で用いられる超高分子量エチレン・α−オレフ
ィン共重合体中のα−オレフィン成分の定量は、赤外分
光光度計(日本分光工業製)によって行なわれる。具体
的には、エチレン鎖の中に取り込まれたα−オレフィン
のメチル基の変角振動を表わす1378cm-1の吸光度を、赤
外分光光度計により測定し、この値を、あらかじめ13C
核磁気共鳴装置にて、モデル化合物を用いて作成した検
量線にて1000炭素原子当りのメチル分枝数に換算するこ
とにより、超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合
体中のα−オレフィン量を定量する。
製造方法 本発明では、上記超高分子量エチレン・α−オレフィ
ン共重合体から分子配向体を製造するに際して、該共重
合体に希釈剤を配合する。このような希釈剤としては、
超高分子量エチレン共重合体に対する溶剤あるいは超高
分子量エチレン共重合体に対して相溶性を有する各種ワ
ックス状物が用いられる。
このような溶剤としては、前記共重合体の融点以上の
沸点、さらに好ましくは前記共重合体の融点よりも20℃
以上高い沸点を有する溶剤が用いられる。
このような溶剤としては、具体的には、n−ノナン、
n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−テト
ラデカン、n−オクタデカンあるいは流動パラフィン、
灯油等の脂肪族炭化水素系溶媒、キシレン、ナフタリ
ン、テトラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロ
ヘキシルベンゼン、ジエチルベンゼン、ベンチルベンゼ
ン、ドデシルベンゼン、ビシクロヘキシル、デカリン、
メチルナフタリン、エチルナフタリン等の芳香族炭化水
素系溶媒あるいはその水素化誘導体、1,1,2,2−テトラ
クロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエタ
ン、1,2,3−トリクロロプロパン、ジクロロベンゼン、
1,2,4−トリクロロベンゼン、ブロモベンゼン等のハロ
ゲン化炭化水素溶媒、パラフィン系プロセスオイル、ナ
フテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル等の
鉱油が挙げられる。
また希釈剤としてのワックス類としては、具体的には
脂肪族炭化水素化合物あるいはその誘導体が用いられ
る。
このような脂肪族炭化水素化合物としては、飽和脂肪
族炭化水素化合物を主体とし、通常、分子量が2000以下
好ましくは1000以下さらに好ましくは800以下のパラフ
ィン系ワックスと呼ばれる化合物が用いられる。
このような脂肪族炭化水素化合物としては、具体的に
は、ドコサン、トリコサン、テトラコサン、トリアコン
タン等の炭素数22以上のn−アルカンあるいはこれらを
主成分とした低級n−アルカンとの混合物、石油から分
離精製されたいわゆるパラフィンワックス、エチレンあ
るいはエチレンと他のα−オレフィンとを共重合して得
られる低分子量重合体である中・低圧法ポリエチレンワ
ックス、高圧法ポリエチレンワックス、エチレン共重合
ワックスあるいは中・低圧法ポリエチレン、高圧法ポリ
エチレン等のポリエチレンを熱減成等により分子量を低
下させたワックス、それらのワックスの酸化物あるいは
マレイン酸変性等の酸化ワックス、マレイン酸変性ワッ
クス等が用いられる。
また脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、たとえば
脂肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル基)の末端
もしくは内部に1個またはそれ以上、好ましくは1〜2
個、特に好ましくは1個のカルボキシル基、水酸基、カ
ルバモイル基、エステル基、メルカプト基、カルボニル
基等の官能基を有する化合物である炭素数8以上、好ま
しくは炭素数12〜50または分子量130〜2000好ましくは2
00〜800の脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸アミド、
脂肪酸エステル、脂肪族メルカプタン、脂肪族アルデヒ
ド、脂肪族ケトン等が用いられる。
このような脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、具
体的には、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸、
ラウリンアルコール、ミリスチルアルコール、セチルア
ルコール、ステアリルアルコールなどの脂肪族アルコー
ル、カプリンアミド、ラウリンアミド、パルミチンアミ
ド、ステアリルアミドなどの脂肪酸アミド、ステアリル
酢酸エステルなどの脂肪酸エステル等が用いられる。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体と希釈
剤とは、これらの種類によっても相違するが、一般的に
3:97〜80:20、特に15:85〜60:40の重量比で用いられ
る。希釈剤の量が上記範囲よりも低い場合には、溶融粘
度が高くなり過ぎ、溶融混練や溶融成形が困難となると
ともに、得られる成形体の肌荒れが著しく、延伸切れ等
を生じ易い。一方、希釈剤の量が上記範囲よりも多い
と、やはり溶融混練が困難となり、また得られる成形体
の延伸性が劣るようになる。
溶融混練は、一般に150〜300℃、特に170〜270℃の温
度で行なわれる。上記範囲よりも低い温度では、溶融粘
度が高すぎて、溶融成形が困難となり、また上記範囲よ
りも高い場合には、熱減成により超高分子量エチレン・
α−オレフィン共重合体の分子量が低下し、優れた高弾
性率および高強度を有する成形体を得ることが困難とな
る。なお、配合はヘンシェルミキサー、V型ブレンダー
等による乾式ブレンドで行なってもよいし、あるいは単
軸押出機または多軸押出機を用いて行なってもよい。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体と希釈
剤とからなるドープ(紡糸原液)の溶融成形は、一般に
溶融押出成形により行なわれる。具体的には、ドープを
紡糸口金を通して溶融押出することにより、延伸用フィ
ラメントが得られる。この際、紡糸口金より押出された
溶融物にドラフト、すなわち溶融状態での引き伸しを加
えることもできる。溶融樹脂のダイ・オリフィス内での
押出速度V0と冷却固化した未延伸物の巻き取り速度Vと
の比をドラフト比として次式で定義することができる。
ドラフト比=V/V0 …(2) このようなドラフト比は、混合物の温度および超高分
子量エチレン共重合体の分子量等により変化するが、通
常は3以上好ましくは6以上とすることができる。
次に、このようにして得られた超高分子量エチレン・
α−オレフィン共重合体の未延伸成形体を、延伸処理す
る。延伸は、超高分子量エチレン・α−オレフィン共重
合体から得られた未延伸成形体に少なくとも一軸方向の
分子配向が有効に付与されるように行なわれる。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体から得
られる未延伸成形体の延伸は、一般に40〜160℃、特に8
0〜145℃の温度で行なわれる。未延伸成形体を上記温度
に加熱保持するための熱媒体としては、空気、水蒸気、
液体媒体の何れをも用いることができる。しかしなが
ら、熱媒体として、前述した希釈剤を溶出除去すること
ができる溶媒で、しかもその沸点が成形体組成物の融点
よりも高い液体媒体、具体的には、デカリン、デカン、
灯油等を使用して、延伸操作を行なうと、前述した希釈
剤の除去が可能となるとともに、延伸時の延伸むらが生
ぜずしかも高延伸倍率の達成が可能となるので好まし
い。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体から希
釈剤を除去する手段は、前記方法に限らず、未延伸物を
ヘキサン、ヘプタン、熱エタノール、クロロホルム、ベ
ンゼン等の溶剤で処理後延伸する方法、延伸物をヘキサ
ン、ヘプタン、熱エタノール、クロロホルム、ベンゼン
等の溶剤で処理する方法によっても、成形物中の希釈剤
を除去することによって、高弾性率、高強度の延伸物を
得ることができる。
延伸操作は、一段あるいは二段以上の多段で行なうこ
とができる。延伸倍率は、所望とする分子配向およびこ
れに伴う融解温度向上の効果にも依存するが、一般に5
〜80倍好ましくは10〜50倍である。
一般には、二段以上の多段延伸により延伸操作を行な
うことが好ましく、一段目では80〜120℃の比較的低い
温度で押出成形体中の希釈剤を抽出しながら延伸操作を
行ない、二段目以降では120〜160℃の温度でしかも一段
目延伸温度よりも高い温度で成形体の延伸操作を行なう
ことが好ましい。
一軸延伸操作の場合には、周速の異なるローラ間で引
張延伸を行なえばよい。
このようにして得られた分子配向成形体は、所望によ
り拘束条件下に熱処理することができる。この熱処理
は、一般に140〜180℃好ましくは150〜175℃の温度で、
1〜20分間好ましくは3〜10分間行なうことができる。
熱処理により、配向結晶部の結晶化が一層進行し、結晶
融解温度の高温側への移行、強度および弾性率の向上、
さらには高温での耐クリープ性の向上がもたらされる。
本発明では、このような超高分子量ポリオレフィン分
子配向成形体、とくに超高分子量エチレン・α−オレフ
ィン共重合体のフィラメント状分子配向成形体から紐を
編組し、ブラインド用紐として用いる。
フィラメント状の分子配向体から紐を編組するには、
従来公知の方法が採用される。
また編組してロープ化した本発明のブラインド用の紐
の破断エネルギーは3kg・m/g以上、好ましくは4kg・m/g
以上である。また、編組したときの強度利用率の低下
(より減り)が少ないことも本発明に用いる分子配向成
形体の特徴である。
一般に好適な紐の形態としては、撚った構造として三
つ打、六つ打、そして編んだ構造として八つ打(通称、
エイトロープ)、12打(通称、トエルロープ)、二重組
打索(通称、タフレロープ)等の構造が挙げられる。ま
た、カバーブレードとしてポリエステル、ナイロン、ポ
リプロピレンを用い、コアーブレードとして本発明に用
いるフィラメント状の分子配向成形体を用いることもで
きる。ダブルブレードまたはアウターブレードジャケッ
トにポリエステル、ナイロン、ポリプロピレンなどを用
い、中間にネオプレン、塩化ビニルのような中間層を、
そしてパラレルヤーンコアーとして本発明のフィラメン
ト状分子配向成形体を用いたユニラインバラレルヤーン
コア等の構造を挙げることができる。
この際超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体
の分子配向体は、超高分子量ポリエチレンの分子配向体
と比較して適度な伸度を有しており、また結節強度が大
きいため、広範な編み方ができる。さらにロープ化の際
のより減りも少ないという効果も得られる。
発明の効果 上記のように本発明では、超高分子量ポリオレフィン
の分子配向成形体、とくに超高分子量エチレン・α−オ
レフィン共重合体の分子配向成形体からなる紐を窓ブラ
インド用紐としているので、軽量であり、優れた耐クリ
ープ性、耐候性、耐水性を有し、しかも耐摩耗性、耐カ
ット性にも優れており、その上柔軟性をも有している。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
実施例1 <超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体の重合> チーグラー系触媒を用い、n−デカン1を重合溶媒
として、超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体のス
ラリー重合を行なった。エチレンとブテン−1との組成
がモル比で97.2:2.35の比率の混合モノマーガスを圧力
が5kg/cm2の一定圧力を保つように反応器に連続供給し
た。重合は反応温度70℃で2時間で終了した。
得られた超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体粉
末の収量は160gで極限粘度[η](デカリン:135℃)は
8.2dl/g、赤外分光光度計によるブテン−1含量は1000
炭素原子あたり1.5個であった。
<超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体延伸配向物
の調製> 上述の重合により得られた超高分子量エチレン・ブテ
ン−1共重合体粉末20重量部とパラフィンワックス(融
点=69℃、分子量=490)80重量部との混合物を次の条
件で溶融紡糸した。
該混合物100重量部にプロセス安定剤として3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ハイドロキシトルエンを0.1重量部
配合した。次いで該混合物をスクリュー式押出機(スク
リュー径=25mm,L/D=25,サーモプラスチックス社製)
を用いて、設定温度190℃で溶融混練を行なった。引き
続き、該混合溶融物を押出機に付属するオリフィス径2m
mの紡糸ダイより溶融紡糸した。押出溶融物は180cmのエ
アーギャップで36倍のドラフト比で引き取られ、空気中
にて冷却、固化し、未延伸繊維を得た。さらに該未延伸
繊維を次の条件で延伸した。
三台のゴデットロールを用いて二段延伸を行なった。
このとき第一延伸槽の熱媒はn−デカンであり、温度は
110℃、第二延伸槽の熱媒はトリエチレングリコールで
あり、温度は145℃であった。槽の有効長はそれぞれ50c
mであった。延伸に際しては、第1ゴデットロールの回
転速度を0.5m/分として第3ゴデットロールの回転速度
を変更することにより、所望の延伸比の配向繊維を得
た。第2ゴデットロールの回転速度は、安定延伸可能な
範囲で適宜選択した。初期に混合されたパラフィンワッ
クスは、ほぼ全量が延伸時n−デカン中に抽出された。
このあと配向繊維は、水洗し、減圧下室温にて一昼夜乾
燥し、諸物性の測定に供した。なお延伸比は、第1ゴデ
ットロールと第3ゴデットロールの回転速度比から計算
で求めた。
<引張特性の測定> 弾性率および引張強度は島津製作所製DCS−50M型引張
試験機を用い、室温(23℃)にて測定した。
この時クランプ間の試料長は100mmであり、引張速度1
00mm/分(100%/分歪速度)であった。弾性率は初期弾
性率で接線の傾きを用いて計算した。計算に必要な繊維
断面積は密度を0.960g/ccとして重量から計算で求め
た。
<熱履歴後の引張弾性率、強度保持率> 熱履歴試験はギヤーオーブン(パーフェクトオーブ
ン:田葉井製作所製)内に放置することによって行なっ
た。
試料は約3mの長さでステンレス枠の両端に複数個の滑
車を装置したものに折り返しかけて試料両端を固定し
た。この際試料両端は試料がたるまない程度に固定し、
積極的に試料に張力をかけなかった。熱履歴後の引張特
性は、前述の引張特性の測定の記載に基づいて測定し
た。
<耐クリープ性の測定> 耐クリープ性の測定は熱応力歪測定装置TMA/SS10(セ
イコー電子工業社製)を用いて、試料長1cm、雰囲気温
度70℃、荷重は室温での破断荷重の30%に相当する重量
の促進条件下で行なった。クリープ量を定量的に評価す
るため以下の二つの値を求めた。すなわち、試料に荷重
を加えて90秒経過時のクリープ伸び(%)CR90の値と、
この90秒経過時から180秒経過時の平均クリープ速度(s
ec-1)εの値である。
得られた延伸配向繊維を複数本束ねたマルチフィラメ
ントの引張特性を表1に示す。
超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体延伸フィラ
メント(試料−1)の本来の結晶融解ピークは126.7
℃、全結晶融解ピーク面積に対するTpの割合は33.8%で
あった。また耐クリープ性はCR90=3.1%、ε=3.03×1
0-5sec-1であった。さらに170℃、5分間の熱履歴後の
弾性率保持率は102.2%、強度保持率は102.5%で熱履歴
による性能の低下は見られなかった。
また、延伸フィラメントの破断に要する仕事量は10.3
kg・m/gであり、密度は0.973g/cm3であり、誘電率は2.2
であり、誘電正接は0.024%であり、インパルス電圧破
壊値は180KV/mmであった。
超高分子量エチレン・ブテン−1共重合品延伸フィラ
メント(試料−1)を用いて以下のようにダブルブレー
ドロープを編組した。1000デニールのマルチフィラメン
トを用い、側は1000デニール×2×16の構成で16打ち、
そして芯は同様に1000デニール×2×8の構成で8打ち
としてダブルブレードロープとした。強伸度、摩耗強さ
は以下の条件で測定した。
試験方法 強伸度 試験機種類 定速緊張形 つかみ間隔 50cm 引張速度 15cm/分 温 湿 度 31℃,72% 結節強さは結節をつくり試験を行なうことにより測定
した。
摩耗強さ 試験機種類 ロープ摩耗試験機 摩 耗 子 菱目型硬質仕上げ 350mm径 #24 摩耗子回転数 100回/分 荷 重 3kg 結果を表2に示す。
実施例2 実施例1で用いた超高分子量エチレン・ブテン−1共
重合体延伸フィラメント(試料−1)を用い、1000デニ
ール×2×2×8の構成で8打ちブレードロープを編組
した。実施例1に記載された方法での評価を表3に示
す。
実施例3 <超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体の重合> チーグラー系触媒を用いて、n−デカン1を重合溶
媒としてエチレンのスラリー重合を行なった。このと
き、共単量体としてのオクテン−1を125mlおよび分子
量調整のための水素を40Nmlを重合開始前に一括添加
し、重合を開始した。エチレンガスを反応器の圧力が5k
g/cm2の一定圧力を保つように連続供給し、重合は70
℃、2時間で終了した。得られた超高分子量エチレン・
オクテン−1共重合体粉末の収量は178gであり、その極
限粘度[η](デカリン、135℃)は10.66dl/gであり、
赤外分光光度計によるオクテン−1共単量体含量は1000
炭素原子あたり0.5個であった。
<超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体延伸配向
物の調製とその物性> 実施例1に記載した方法により延伸配向繊維の調製を
行なった。得られた延伸配向繊維を複数本束ねたマルチ
フィラメントの引張特性を表4に示す。
超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体延伸フィ
ラメント(試料−2)の本来の結晶融解ピークは132.1
℃であり、全結晶融解ピーク面積に対するTpおよびTp1
の割合はそれぞれ97.7%および5.0%であった。試料−
2の耐クリープ性はCR90=2.0%、ε=9.50×10-6sec-1
であった。また、170℃、5分間の熱履歴の後の弾性率
保持率は108.2%であり、強度保持率は102.1%であっ
た。さらに試料−2の破断に要する仕事量は10.1kg・m/
gであり、密度は0.971g/cm3であり、誘電率は2.2、誘電
正接は0.031%であり、インパルス電圧破壊値は185KV/m
mであった。
上述の延伸フィラメント(試料−2)を用いて、実施
例1に記載された方法でダブルブレードロープを編組し
た。ロープの評価を表5に示す。
比較例1 超高分子量ポリエチレン(ホモポリマー)粉末(極限
粘度[η]=7.42dl/g、デカリン、135℃):20重量部と
パラフィンワックス(融点=69℃、分子量=490):80重
量部との混合物を実施例1の方法で溶融紡糸、延伸し、
延伸配向繊維を得た。得られた延伸配向繊維を複数本束
ねたマルチフィラメントの引張特性を表6に示す。
超高分子量ポリエチレン延伸フィラメント(試料−
3)本来の結晶融解ピークは135.1℃であり、全結晶融
解ピーク面積に対するTpの割合は8.8%であった。また
同様に全結晶融解ピーク面積に対する高温側ピークTp1
の割合は1%以下であった。耐クリープ性はCR90=11.9
%、ε=1.07×10-3sec-1であった。また、170℃、5分
間の熱履歴後の弾性率保持率は80.4%であり、強度保持
率は78.2%であった。さらに試料−3の破断に要する仕
事量は6.8kg・m/gであり、密度は0.985g/cm3であり、誘
電率は2.3であり、誘電正接は0.030%であり、インパル
ス電圧破壊値は182KV/mmであった。
表6に示した超高分子量ポリエチレン延伸フィラメン
ト(試料−3)を用いて、実施例1に記載された方法で
ダブルブレードロープを編組した。ロープの評価を表7
に示す。
比較例2 表6に示した超高分子量ポリエチレン延伸フィラメン
ト(試料−3)を用いて、実施例2に記載された方法で
ブレードロープを編組した。ロープの評価を表8に示
す。
比較例3 側をポリエステル2000デニール×2×12の構成でまた
芯をケブラー29(デュポン社製)1500デニール×3×16
の構成でダブルブレードロープを編組した。
評価結果を表9に示す。
ロープ量:15.65g/m、このうち芯ケブラー29は8.65g/m
である。
上記実施例からも理解されるように本発明に係る窓ブ
ラインド用紐は、昇降による機能低下の目安となる切断
までの摩耗回数に特に優れていることが分かる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】極限粘度[η]が少なくとも5dl/gであ
    り、しかも炭素数が3以上のα−オレフィンの含有量が
    炭素数1000個あたり平均0.1〜20個である超高分子量エ
    チレン・α−オレフィン共重合体の分子配向成形体から
    なる窓ブラインド用紐。
  2. 【請求項2】α−オレフィンが、ブテン−1、4−メチ
    ルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1またはデ
    セン−1である請求項第1項に記載の窓ブラインド用
    紐。
  3. 【請求項3】α−オレフィンの含有量が炭素数1000個あ
    たり平均0.5〜10個である請求項第1項に記載の窓ブラ
    インド用紐。
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