JPH01288766A - 低濃度のジオキシン類の免疫診断検出法 - Google Patents

低濃度のジオキシン類の免疫診断検出法

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JPH01288766A
JPH01288766A JP1019355A JP1935589A JPH01288766A JP H01288766 A JPH01288766 A JP H01288766A JP 1019355 A JP1019355 A JP 1019355A JP 1935589 A JP1935589 A JP 1935589A JP H01288766 A JPH01288766 A JP H01288766A
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dioxin
dioxine
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JP1019355A
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English (en)
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Martin Vanderlaan
マーティン バンダーラーン
Larry H Stanker
ラリー エッチ.スタンカー
Bruce E Watkins
ブルース イー.ワトキンズ
Peter Petrovic
ペーター ペトロビック
Siegbert Gorbach
ジークベルト ゴルバッハ
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University of California
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University of California
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/5308Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for analytes not provided for elsewhere, e.g. nucleic acids, uric acid, worms, mites

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、モノクローナル抗体を用いる。ジオキシン
類およびジベンゾフラン類の改良検出方法ならびにひど
く汚染された試料中の、免疫検定法によるジオキシン類
の検出法を最適化する試料の調製法に関する。
(従来の技術) ポリ塩素化ジベンゾジオキシン類(pco口)とジベン
ゾフラン類(PCDF)は、広く生物圏のみならずヒト
の健康に脅威をもたらす持続性の有毒汚染物物質である
。これらの化合物は、ポリハロゲン化平面構造多環式芳
香族化合物と呼ばれているが。
エージェント・オレンジ(Agent Orange)
のような除草剤の不純物であり、種々の工業化学のプロ
セスおよびプラスチックとポリ塩素化ビフェニルm (
PCB )のような他のポリ塩素化有機化合物の燃焼も
しくは灰化の過程で副生成物として生成する。上記のプ
ロセスが広範に利用されるかまたは発生すると、ジオキ
シン類とジベンゾフラン類が環境に広範囲にひろがる。
これらの物質の有害な性質が現在充分認識されるように
なったので、これら化合物検出の問題を処理することが
、最優先事項になっている。重要で容易でない第一の問
題は、汚染場所を同定することであり、それには。
工業工程、土壌、ヒトまたは動物の組織からのみならず
食料から採取した試料中にこれら化合物が存在するのを
検出する簡単で、経済的かつ迅速な試験法が必要である
燃焼および工業上の工程中に生成するポリ塩素化ジベン
ゾジオキシン類とジベンゾフラン類などの化学薬剤は、
極めて有毒であり、その上に環境中では安定である。こ
れら化合物の生成と分布を監視する努力が、ガスクロマ
トグラフィとWM分光法とによって主として行われてい
るが、試料の調製に苦心を要し、高価で複雑な工業設備
を使用する。比較的高価な方法である。上記物質、特に
これら物質の検定を妨害する他の物質を含有する工業試
料中に見出される前記物質の、より簡単でより経済的な
分析法が必要である。
所望の試験法の重要な点は特異性である。 PCDD類
とPCDPtiおよびPCB類には多数の異性体があり
非常に高い毒性からより低い毒性まで毒性が変化するが
、他の比較的無害の化合物と化学的には類似している。
第2の問題点は、これらの化合物の中、環境内で最も有
毒な異性体、すなわち2,3,7゜8−テトラクロロジ
ベンゾ−p−ジオキシンが。
ごく少量でも有害であり9食物連鎖を通過するにつれて
濃縮されることがある。したがって、所望の試験法は、
工業プロセス試料、環境試料、ヒトもしくは動物の組織
および食料中に、これらの有害物質が、極めて低い濃度
で存在するのを検出できなければならない。
土壌試料の汚染の化学分析法も1次のようないくつかの
他の要因によって妨害される。すなわち。
(1)ジオキシン類が、土壌と強固に結合し、水には無
視できる程度の溶解性しか示さない、および(2)多数
の異性体と、関連の化学的汚染物とによって。
通常のガスクロマトグラフィ法と質量分光法による定量
検定法が、高価でかつ時間がかかるようになっている。
検定法の経費と所要時間のために。
汚染の程度を測定すべき領域の詳細なサンプリングがで
きなくなり、精巧な集中化された実験室を使用する必要
が生じ、危険なポリ塩素化ジベンゾジオキシン類とジベ
ンゾフラン類の野外監視に不適になっている。
この発明は、免疫診断法による検定に通ずるようにジオ
キシン類および関連化合物を含有する試料の調製法なら
びにこの方法を行うのに有用な試験キットに関する。平
面構造を有する。ボリノ10ゲン化多環式芳香族化合物
に属する重要な化合物としては、ジベンゾジオキシン類
、ジベンゾフラン類およびいくつかのポリハロゲン化ビ
フェニル類が挙げられる。簡略化するために、引用され
た種類の物質は、以下の説明では、ジオキシン画分のよ
うに、形容詞として用いる場合はジオキシン類もしくは
ジオキシンと呼ぶものとする。
M遺孜五勿に皿 免疫検定法が通常の分析法を凌駕する有力な利点は、以
前から認識されているが、特に免疫検定法が、ガスクロ
マトグラフィーおよび/または質量分光法と同等に敏感
で、他方、これらの分析法より高速でかつ費用が少ない
ことである。
環境中のジオキシン類の検出に以前用いていた方法は、
1−アミノ3.7.8− )ジクロロジベンゾ−p−ジ
オキシンでラビットを免疫感作することによって生成さ
せたポリクローナル抗血清に基づいたラジオイムノアッ
セイを用いる方法である。
この方法は、ビー・ダブリュ・アルプロら(P、W。
Albro et al)の、論文: Methods
 in Enzymology84巻、 619−63
9頁(1982年)および米国特許第4、238.47
2号に記載されている。この検定法は。
再々l2sI−TCDD基質を合成する必要があり、し
かも完了するのに3日間を要し、また、この検定法は、
最も有毒なジオキシン類似体の2.3,7.8−TCO
D(以下TCDDと呼ぶ)に対して充分特異的でない。
非特異的ラビット抗血清を用いるから、広くは利用され
なかった。
ジオキシン類の他の試験法が、ステフェン・ジエイ・ケ
ネール(Stephen J、 Kennel)の論文
:Toxi−cology and Applied 
Pharmacology、 82巻、256〜263
頁(1986年)に報告されているが。
マウスをチログロブリン−2−アジパミドで免疫感作す
ることによって生じさせたモノクローナル抗体による方
法であり、3.7.8−)ジクロロジベンゾ−p−ジオ
キシンが、有毒ジオキシン化合物に対して特異的である
ということは証明されなかった。この化合物に免疫感作
され動物の肺臓細胞を骨髄腫細胞と融合させることによ
って調製したハイブリドーマは、非タンパク質で抱合さ
れた溶解状態の2.3.7.8−テトラクロコシベンゾ
−p −ジオキシン、最も毒性の強いこのジオキシンの
異性体および他のジオキシン異性体に対する選択性が不
充分な抗体を分泌するが、他方このハイブリドーマは、
有毒ジオキシン類ではない化合物と反応する。この試験
法も、ラジオイムノアッセイ法を用いるという欠点を伴
う。
最近の刊行物で論じられたジオキシン類の検出法には、
有毒ジオキシン類と特異的に結合するモノクローナル抗
体を利用する免疫検定法が記載されている。これらの刊
行物は次のとおりである。
スタンカー・エル、ワトキンズ・ビー、ロジャース・エ
ヌおよびバンダーラーン・エム(Stanker。
L、、 Watkins、 BlRogers、 N、
 and Vanderlaan。
門、)、“Monoclonal Antibodie
s to Dioxin、 AntibodyChar
acterization and As5ay De
velopment” 、 J。
Toxicol、+ 45巻、 229〜243頁(1
987年);およびスタンカー・エル、ワトキンズ・ビ
ー、バンダーラーン・エムおよびブデ・ダブリュ(Bu
dde 。
W、) 、  ”Development of an
 Immunoassay for Chlori−n
ated Dioxins Ba5ed on a M
onoclonal Antibodyand  an
  Enzyme  Lfnked  lm1unos
orbency  As5ay   (ELISA )
”、 Chemosphere 、 16巻、 163
5〜1639頁(1987年)である。化学的に純粋な
ジオキシン類。
またはジオキシンを容易に単離できる試料は、これらの
方法で容易に分析できるが、この検定法に作用する他の
物質を含有する工業プロセスからの試料は試験されなか
った。この発明がなされるまでは、工業試料と環境試料
の分析法は得られていなかったのである。なぜならば、
ジオキシン画分を部分的に精製し1次に特異的抗体を検
出するために上記ジオキシン画分を水溶液に溶解する必
要があるという困難な問題に、試料調製中、遭遇するか
らである。本願に記載の方法は、化学的処理工程および
環境の試料の、妨害汚染物を含有する試料中のジオキシ
ン類の免疫診断検定法を利用することができる。
従来の研究者らは、ジオキシン汚染を評価すべき試料に
対し2分離するための抽出技術とクロマトグラフィの技
術を種々利用してきた。これらの技術は、ガスクロマト
グラフィ/質量分光法によって分析する試料の調製には
適切なものである。
このようにして調製された試料は、免疫検定法を妨害す
る成分を依然として含有している。分離法には、 GC
/LRMS分析する試料の多回クロマトグラフィ処理、
危険な廃棄物の保管場所で見つかった物質からジオキシ
ン類を分割するためのアルミナカラムおよびジオキシン
類をフェノールもしくはトルエンで抽出するソックスレ
ー抽出法が含まれるが、いずれも分析結果が変動し、ま
たその方法はフライアッシュには不適当であった。多回
抽出法が、 GC/MS分析法、およびIIRGc/M
S分析法のための逐次溶媒抽出法によってごく微量のジ
オキシン汚染を同定するのに利用されてきた。これらの
方法はすべて、 GC/MSC/法用試料を調製するの
に用いられた。これらの試料が水性環境で起こる抗体反
応を妨害する物質を含有しているかいないかについては
測定されなかった。すでに発表された非イオン界面活性
剤を用いる方法は、トリトンX−305とカットスカム
(Cutscun+ )  (いずれも登録商標)だけ
がラジオイムノアッセイに適しており、その理由は他の
界面活性剤がTCODを可溶化しないからであることを
示した。これらの界面活性剤は、 TCODを抗体から
“遮蔽し7た”か、または抗血清タンパク質と相互に作
用したのである。これらの界面活性剤は、ジオキシン特
異性モノクローナル抗体を用いる反応を妨害するか否か
は識別されなかった。
実験室間の試験の信転性と感度の比較を行った結果、工
業銘柄の製品を用いて調製した試料についてのGM/M
S法による試料検出の実用上の限界は約10ppbで再
現性は±100%であった。本願に記載した。試料調製
法およびモノクローナル抗体を用いる分析法を用いれば
、上記したのと同等もしくはそれ以上の良好な検出度と
再現性が得られる。
(発明の目的) 上記のことから、有毒なジオキシン類のを効かつ実用的
な検出試験法に対する要求が続いていることは明らかで
ある。
したがって、この発明の主な目的は、ジオキシン類の免
疫検定法が、数pPbの濃度(試料当り数ナノグラム)
のジオキシン類の存在を最終的に示すのに必要な選択性
と感度を有するように、この検定法用に工業もしくは化
学の工程からの試料を調製するにある。
他の目的は、野外環境で容易に実施できる。ジオキシン
類の簡単な抽出法と検出試験法を提供することである。
さらに他の目的は、最も毒性の強いジオキシン類を最終
的に識別できる免疫検定法を提供するにある。
他の目的は、ジオキシン検出の感度を上昇させて数pp
t  (parts per trHlion)の濃度
の検出を実施できる方法を決定することである。
他の目的は、土壌を含めた。粗の工業試料と環境試料中
のジオキシン類と呼ばれる。平面構造のポリハロゲン化
多環式芳香族化合物の定性および定量分析法を提供する
にある。
この発明のさらに別の目的、利点および新規な特徴は、
一部は以下の説明で述べられ、一部は下記の試験によっ
て当業者には明らかになり、またはこの発明を実施する
ことにより熟知することができるであろう。この発明の
目的と利点は、特許請求の範囲で特に指摘した手段と組
合せによって認識することができる。
(発明の要約) この発明は、試料の分解反応と、以下の工程:a、粗抽
出物の調製工程;b、ジオキシンの両分として知られる
。平面構造を存するポリハロゲン化多環式芳香族化合物
の両分の分離工程;およびC0前記ジオキシン画分の水
性緩衝溶液への溶解工程;を包含する予備工程とにより
妨害物質を除去した後、特異的抗体との反応によって、
ジオキシン類およびジベンゾフラン類と呼称される。平
面構造のポリハロゲン化多環式芳香族化合物を定性およ
び定量分析する方法である。
この発明はまた。工業試料もしくは環境毒物由来の有機
残渣を含有する試料中のジオキシン類と呼称される平面
構造のポリハロゲン化多環式芳香族化合物を定量的に免
疫検出する方法であって2下記工程:a、粗抽出物の製
造工程;b、ジオキシン画分の分離工程;C9前記ジオ
キシン画分を水性緩衝溶液へ溶解する工程;およびd、
前記ジオキシン画分をジオキシン特異性モノクローナル
抗体と反応させる工程;を包含する方法である。
この発明はまた。下記工程:a、粗抽出物の製造工程;
b、ジオキシン画分の分離工程;c、前記ジオキシン画
分を水性緩衝液に溶解する工程;d、前記ジオキシン画
分と、それぞれのATCC寄託番号が(HB9741)
 、  (HB9742) 、  (HB9743) 
、  (1189744 )および(HB9745)で
ある、 DD−1,0D〜3゜Dロー4. DD−5お
よびDD−6からなる群のハイブリドーマから選択され
た。平面構造のポリハロゲン化多環式芳香族化合物に対
し特異的なモノクローナル抗体とを反応させる工程;お
よびC1結合した抗体の量を測定する工程を包含する。
工業試料もしくは環境試料中のジオキシン類を検出する
方法である。
この発明はまた。a、ジオキシン画分を試料から分離す
るユニット;b、ジオキシン化合物類を。
ジオキシン特異性抗体で測定するユニット;を有する。
妨害物質を含有する試料中のジオキシン類測定用試験キ
ットである。
この発明は、ハイブリドーマ細胞系から得られるモノク
ローナル抗体を用いる。ポリ塩素化ジオキシン類と特に
2,3,7.8−テトラクロロジベンゾ−p−ジオキシ
ン(TCDD)の存在を測定する試料の調製方法である
。この細胞系の産生とこの細胞系由来の抗体の特性決定
は、バンダーラーンらによる欧州特許願公開公報第25
1,635号に、より詳細に記載されている。これらの
抗体は、 TCDDに対する高い親和性と選択性を特徴
としている。これらの抗体を改良ELISA試験法(E
nzyme−1tnked−1mmuno−sorbe
nt−Assay )で用いることによって、試験試料
中数ppbおよびそれより少ない濃度のジオキシン類の
存在を測定することができる。試験は何日もかからず数
時間で完了することができる。放射能で標識した化合物
を使用する必要はない。TCODに対する抗体の試験は
、水性媒体中で、界面活性剤および/または音波処理に
よって有機の試験化合物の溶解化を増進させて行なうこ
とができる。
好ましい仕方では2約0、c1〜2゜θ重■%の範囲の
濃度の界面活性剤を添加することによって試料物質を可
溶化させて、免疫検定法の感度を上昇させることができ
る。限定された濃度のコーティング抗原を使用し、ペル
オキシダーゼ酵素系の終点をアビジン/ビオチン増幅系
で増幅させることによって、数pptの範囲内の濃度の
TCODが検出可能になる。また免疫原として所望のジ
オキシン類を用いて得られる他の抗体製剤も使用できる
本願に記載の試料調製法を用いれば9反応混合物、蒸留
残渣、化学薬品、フライアッシュ、フィルターダスト変
圧器液(PCB油)またはモーター油を含む工業試料の
分析を、より高感度の検出法で行うことができる。その
上、この方法は、環境の、空気、水および土壌の試料、
ヒトおよび動物の組織、ならびに食料を含む他の起源の
試料の試験に採用することができる。この試料調製法に
は、関心のあるジオキシン化合物を含有する両分をまず
抽出分離し、得られた百分を界面活性剤で可溶化してジ
オキシン化合物を免疫検定法用反応試薬の水溶液に暴露
する方法が含まれる。反応容器の適切な抗原コーティン
グ濃度の選択と、 ELISA法用の酵素増幅系の選択
によって、検定の感度がさらに大きくなる。この方法は
、ポリ塩素化ジベンゾジオキシン類とジベンゾフラン類
の分析に特に好適なものであり、特異的な検出が数pp
tの範囲内で行われる。
以下に本発明を詳述する。
第1A図、IB図およびIC図は、カーボンカラムだけ
(白四角印)または、カーボンカラムと次いで発煙硫酸
シリカカラムで(黒四角印)で精製して調製した試料抽
出物の阻害ELISAデータを示すグラフである。発煙
硫酸シリカカラムによる抽出を追加した場合は、 PC
B油(第1A図)もしくはトリクロロフェノール(第1
B図)の試料についてはI、。は変化しなかったが、か
ま残渣試料#1.すなわちクロロニトロベンゼン蒸留器
の蒸留残渣(第1C図)については低下した。このこと
は二番目の抽出処理で、非ジオキシンの免疫学的に交差
反応性物質を除去できなかったことを示している。
第2図は、ジオキシン免疫検定法の感度が界面活性剤、
カットスカムによるTCOD標準品の可溶化によって改
善されたことを示すグラフである。最適の検定法感度(
rs。)は、 0.25%(白菱形印)と0.125%
(十字印)のカットスカムで得られているが、高濃度の
界面活性剤、0.5%(黒四角印)、1、c%(黒菱形
印)および2、c%(白四角印)の界面活性剤は、拮抗
を漸増的に阻害した。0.1%より低い濃度の界面活性
剤ではジオキシンを可溶化できなかった。
(以下余白) 抗体の起源 この発明の試料調製法によって、ポリ塩素化ジベンゾフ
ラン類(PCDD)とジベンゾフラン類(PCOF)に
対して特異的なモノクローナル抗体でジオキシン類を有
効に分析できる試料が作製される。
ジオキシン分子の官能基を識別するために提供される抗
体は9本願で述べる検定法において適切な特異性をもっ
ている。
ジオキシン特異的抗体と呼ばれる。平面構造のポリハロ
ゲン化多環式芳香族化合物に特異的な抗体を産生ずるハ
イブリドーマを使用する。ハイブリドーマの例としては
、バンダーラーンらの米国特許願第877、909号に
記載の命名されたハイブリドーマ、 DO−1,DO−
3,DO−4,Dロー5およびDO−6が挙げられる。
これらのハイブリドーマは、米国、メリーランド州、ロ
ックビルのtbe American TypeCul
ture Co11ection(ATCC)の寄託機
関で公に人手可能であり、以下の寄託番号: 00−1
.  (HB9741) ;DO−3,(HB9742
); DO−4,(HB9743); 005.  (
HB9744);およびDO−6,(HB9745)で
区別されている。これらの細胞は、 TCDD類似体の
1−アミノ−3,7,8,−トリクロロジベンゾ−p−
ジオキシン(A−トリC0D)で免疫感作されたマウス
から得た膵臓細胞を。
骨髄腫細胞と融合させることによって調製した。
上記の化合物を合成し1次いでチログロブリン担体タン
パク質に抱合させた。ペプテンタンパク質複合体で免疫
感作させた後、免疫反応性のPA臓細胞を集めて骨髄細
胞と融合させ、得られたハイブリドーマを、 TCDO
を認識する性能を有するもの。
すなわちタンパク質と遊離の懸濁TCDDとに結合され
たものを選別した。このような選別の結果、5種のハイ
ブリドーマ(DO−i、 DO−3,DO−4,DO−
5およびDO−6と呼ぶ)が、これらの特異性をさらに
研究するために選択された。これらの抗体の、各種ジオ
キシン類、ジベンゾフ、ラン類、 PCB類などの塩素
化炭化水素に対する特異性は、バンダーラーンらの欧州
特許願公開公報第251635号に報告されている。こ
れらの抗体の結合特異性は、これら抗体が最も毒性の高
いジオキシンおよびジベンゾフランの異性体に選択的に
結合するので、非常に望ましいものである。
試料の調製 最初に、有毒ジオキシン類を部分的に精製して抽出し次
いで水溶液に溶解して免疫検定するという、現実の世界
での試料分析法を克服するために。
工業試料と環境試料に適した分析法が開発された。
この試料調製法によれば1反応混合物、蒸留残渣などの
著しく汚染した試料の工業試料中のジオキシン化合物の
定性および定量分析を行なうことができる。ジオキシン
類と特異的に反応するモノクローナル抗体はすでに述べ
た〔スタンカーら、J2Toxicol、 45巻、 
229−243頁(1987年)〕。個々の抗体は、一
定の化合物または一定の化合物群と1反応するので、い
くつかの調製法の結果は。
標準試料中の濃度既知の標準化合物と比較するのが最も
よい。
工業試料を抽出および/または調製してから。
免疫検定反応を行わせてジオキシン類を測定することが
得策である。この方法は次の連続工程によって行なうの
が好ましい。すなわち。
a、粗抽出物の調製工程; b、ジオキシン画分と呼ぶ、平面構造を有するポリハロ
ゲン化多環式芳香族化合物を含有する両分の分離工程;
および C3得られたジオキシン画分の水性緩衝溶液への移管工
程である。
フライアッシュ、フィルターダストおよび無機化学薬品
のような本来無機の試料は分析する前に酸抽出を行なう
のが最もよい。種々の酸がこの目的に適しているが、特
に濃塩酸と濃硫酸が好ましい。酸処理に続いて、得られ
た混合物を、単一の有機溶媒もしくは溶媒の混合物で抽
出する。種々の有機溶媒がこの目的に適している。好ま
しい溶媒には、CC1,、CHCl3.CH2Cl2.
ベンゼン、トルエン。
クロロベンゼン、クロロトルエン、ヘキサン、シクロヘ
キサン、クロロシクロヘキサン類、メタノールおよびエ
タノールが含まれる。特に好ましいのは、C[12C1
2とシクロヘキサンであり、特にこれら2溶媒の混合物
が好ましい。
反応残渣と蒸留残渣のように、事実上。本来有機の難溶
性の試料は、これを、好ましくはSOlで飽和させた濃
硫酸のような酸中に懸濁させ1次に固体(例えばシリカ
ゲル)と混合して、好ましくは混合物が流動性になまる
で混合することによって調製するのが好ましい。次にこ
の混合物を、適切な装置中で、好ましくは前記溶媒の1
種もしくは対応する混合物とともに沸騰加熱して抽出す
る。
モーター油、 PCB油および有機化学薬品のように、
事実上1本来有機の易溶性試料は、酸による前処理なし
で、前記溶媒の1種または2種以上で慎重に抽出される
。好ましいのは、当の溶媒を沸騰加熱して抽出する方法
(例えばソックスレー抽出器を使用する)である。
ジオキシンの両分は、得られた抽出物から種々の方法で
分離することができる。好ましいのは。
米国環境保護子([Enviromental Pro
tection Agency)が、 ’ Polyh
alogenated Dibenzo−p−Diox
ins/Dibenzofurans;Testing
  and  Reporting  Require
ments  ”官報、 52 : 108 、198
7年6月5日21412−21452頁。
40CFR707および766号に発表したのと類似の
クロマトグラフィー法によって行なう分離である。
特に好ましいのは9例えば、活性炭と均質に混合したガ
ラス繊維からなる固相を用いる固液クロマトグラフィー
による分離法である。ガラス繊維と活性炭は、必要に応
じて溶媒を添加して慎重に混合される(例えば逆転羽根
を備えた装置またはミルを用いる)、活性炭の含量は約
5〜15重量%で。
好ましくは約8〜12重量%、特に好ましいのは約lO
%である。
ジオキシン画分は、カラム法の後者の方法で分離するの
が最もよい。この目的のため、ジオキシン両分は、活性
炭で被覆したガラス繊維の固相を有するカラムに注入さ
れる。ジオキシン抽出物を注入した後、カラムを、必要
に応じて、好ましくはCH,C1,とヘキサンからなる
混合物で洗浄する。
両者の混合物比率は約0.8〜1.2:0.8〜1,2
が特に好ましい。他の溶媒による別の洗浄を、ジクロロ
メタン、メタノールおよびトルエンの混合物を用いて続
けて行ってもよい。この場合の混合比率は約65〜85
 : 15〜25:0〜10が好ましい。他の多くの溶
媒およびその混合物も上記の洗浄工程に適している。好
ましい溶媒は、抽出物の製造法についてずでに記載した
溶媒である。洗浄液の最適の組成は、特定の抽出物の組
成物について経験的に決定しなければならない。
ジオキシン画分は、カラムを180°逆転した後溶離す
るのが好ましく1種々の溶媒もしくはその混合物がこの
プロセスで用いられる。このプロセスで用いられる。こ
の場合、トルエン、ベンゼン。
キシレン類およびこれらの塩素化誘導体を利用するのが
好ましい。トルエンが特に好ましい。洗浄液と溶離液の
適切な組成の決定は、マーカー染料をジオキシン抽出物
に加える実験によって簡単に行なうことができる。マー
カー染料〔例えばファツトブルーB (fat blu
e B)(ヘキスト・アーゲー。
フランクフルト/マインで製造されたp−アントラキノ
ン誘導体)〕は11問とするジオキシン画分に類似した
しかたで吸着され溶離される。またこのようなマーカー
染料は、溶離工程の個々の洗浄段階の効力を監視するの
にも適切なものである。
ジオキシン画分が、−回のクロマトグラフィーによる洗
浄ではまだ妨害成分を含有している例外的な場合には、
追加の洗浄工程を利用してもよい。
この工程は、別の固液クロ°7トグラフイーによる抽出
法であり1例えば固相として酸を含浸させたシリカゲル
を充填したカラムを用いるクロマトグラフィーが特に好
適であることが分かった。このカラムは、約8〜12部
の9発煙硫酸で飽和したシリカゲルに、S03で飽和し
たH2SO4約1部を添加しこの混合物を約10〜20
分間、約70〜90℃に加熱することによって製造する
ことができる。この活性化されたシリカゲルの一郭に、
まだ不純のジオキシン画分を添加し、この混合物をカラ
ムに注入して最上層とする。約5〜15%ΔgNOs含
有のシリカゲルからなる層(AgN03水溶液をシリカ
ゲルと混合して水を実質的に蒸発させることによって得
られる)および発煙硫酸シリカゲルの層を追加して注入
してもよい。これらの層は、シリカゲルもしくは活性化
シリカゲルによって互いに分離すべきである。ジオキシ
ンは、上記のようにして作製されたカラムから、ヘキサ
ン、シクロへキサニノ。
ベンゼンおよびトルエンのような非極性有機溶媒。
好ましくはへキサンで溶離することによって得られる。
第1図のBLISA検定のデータは1発煙硫酸−シリカ
カラムによる二番目の抽出をした場合は。
PCB変圧器油(第1A図)もしくはトリクロロフェノ
ール(第1B図)中のジオキシン類似体の1回の炭素カ
ラムによる抽出をした場合の免疫検定法の結果と変わら
なかったが、蒸留残渣試料#lからは、非ジオキシンの
免疫化学的に交差反応性の物質を除去したこと(第1c
図)を示している。
上記の方法によって得られたジオキシン画分を。
モノクローナル抗体もしくはポリクローナル抗体と反応
させることによってジオキシン類検出の検定を行なう。
この免疫検定法は3種々のしかたで利用できる。例えば
、ビイ・ティエラセン(P、 Tijssen)  P
ractic  and  Theory  of  
Enzyme  Immun。
assays″゛ 〔アール・エイチ・バートンおよび
ピーエイチ・パン・ニラベンバーク(R,HoBurd
on andP、H,VanKnippenberg)
 m:] B15evier、  アムステルダム(1
985年)に記載されている方法がある。
免疫検定法は、コンペティティアッセイとして用いるの
が好ましい。このため、S縮したジオキシン画分を有機
溶媒もしくは溶媒混合物で溶解するのが最もよく、溶媒
としてはヘキサンとシクロヘキサンのような非極性の有
機溶媒がこの目的に特に適している。得られた溶液に、
好ましくは以下のような非イオン界面活性剤の1種また
は2種以上のアルコール溶液を添加する。すなわち9カ
ツトスカム(イソオクチルフェノキシ−ポリエトキシエ
タノール、 Fischer 5cientific 
Company、米国、ノースカロライナ州、ローリ−
);ポリオキシエチレンステアリルエーテルもしくはポ
リオキシエチレンラウリルエーテルのようなポリオキシ
エチレンエーテル類:N−才クチルグルコピラノシド類
;N−へブチルグルコピラノシド類;ノナノイル−N−
メチルグルカミド;ヘプタノイル−N−メチルグルカミ
ド:ポリオキシエチレンソルビタンモノラウlノート;
オクチルフェノールエトキシレート;3−(3−コラミ
ドプロピル)−ジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシ−
1−プロパンスルホネート;3−(3−コラミドプロピ
ル)−ジメチルアンモニオ−1−プロパンスルホネート
;またはオクタノイル−N−メチルグルカミドである。
これらのうち、ポリオキシエチレンステアリルエーテル
とポリオキシエチレンラウリルエーテルのようなポリオ
キシエチレンエーテル類;ツイーン(Tween、登録
商標)で知られているポリオキシエチレンソルビタンモ
ノラウレート;オクチルエノールエトキシレート;およ
びカットスカムが好ましく、カットスカムが特に好まし
い。
上記の界面活性剤は、約0、c1〜約2重量%の濃度で
用いるのが好ましく、また1重量%より低い濃度が好ま
しく、特に約0.1〜0.4重量%が好ましい。免疫検
定法の感度に対する界面活性剤の濃度の効果を第2図に
示す。界面活性剤の濃度的0.1〜0.4重量%の場合
、最大の効果があった。界面活性剤の濃度が高すぎると
、ジオキシンはよく溶解するが、もはや抗体によって″
認識”されず。
その結果、免疫検定法の感度が低下する。またこの界面
活性剤水溶液は、ピペットで容易に採取できるようにア
七トンもしくはメタノールのような有機溶媒を含有して
いてもよい。
溶液を合せ2例えば窒素もしくは温かい空気の流れによ
って慎重に乾燥する。単クローン性抗体(水性緩衝溶液
に溶解されている)を次に添加する。
ジオキシン画分を懸濁させるだめの水性緩衝溶液は種々
の物質で構成されている。次のようなもので構成されて
いるものが好ましい。すなわち。
特に好ましくはトリス(ヒドロキシメチル)−丁ミノエ
タンもしくはリン酸塩の緩衝剤に基づいた緩衝剤を用い
て、PH7〜8の範囲に緩衝する単一化合物もしくは化
合物の混合物を約0,05〜0,15モル/l;好まし
くは、卵アルブミン、ラビット血清アルブミンもしくは
ウシ血清アルブミン、特に好ましくはウシ血清アルブミ
ンのタンパク質を約0.1〜5重量%、特に約0.2〜
1%;好ましくはNaclのようなハロゲン化アルキル
を約0.1〜0.3モル/β;好ましくは前記の界面活
性剤のうちの1種、特にポリオキシエチレンソルビタン
モノラウレートのような界面活性剤を約0、c05〜0
.5容量%、特に好ましくはo、 oos〜0,012
容量%、を含有している。
免疫検定法 コンペティティブ免疫検定法を実施するのに好ましい容
器は、抗原で被覆された試験管であり。
好ましくはポリスチレン製でマイクロタイタープレート
の形態のものである。コーティング抗原は。
種々の方法で用いられ1例えば、アール・ティエラセン
の前記研究論文に記載されている方法がある。平面構造
を有するポリハロゲン化多環式芳香族化合物の好ましく
はジベンゾジオキシンもしくはジベンゾフランに、哺乳
動物の血清アルブミンの好ましくはラビットもしくはウ
シの血清アルブミンを反応させて生成させたジオキシン
−タンパク質抱合体の溶液で1反応容器を処理する方法
が好ましい。
コートした容器を、抗体−ジオキシン混合物とともに培
養した後、未結合の物質を洗い流し、結合された抗体物
質が、公知のしかた1例えば抗体の標識を測定すること
によって検出される。酵素触媒反応において、化学発光
もしくは螢光を発光する放射性同位元素もしくは化合物
が標識化に用いられる。コンペティティブ検定中の検出
信号が大きい程、試験試料中のジオキシンの濃度は低い
先に述べた検定法の操作では、使用されるタンパク質−
ハブテン抱合体の量を50ng/ウェルに限定した場合
ハブテンの検出が実際に限定されることを示した。
しかし、コンペティティブ免疫検定法を実施するのに好
ましい方法には、免疫活性ウェルを限定された量の抗原
で被覆することが含まれるが、これはより少量のana
lyeteが結合されたハブテンから抗体を引出すのに
必要だからである。この検出系の最適の感度は2ブレー
テイング抗原の好ましい濃度を、1ウエル当たりのコー
ティング抗原の1100nから約0.5ngに、特に好
ましくは約0.20g〜1、cngに低下させる場合に
得られる。しかし。
コーティング抗原のこのような制限された量を検出する
ためには、信号は、さらに増幅しなければならない。酵
素で触媒された光学的に検出される信号の好ましい増幅
方法は、プレートされた抗原の低いバックグランド濃度
で行なう場合の免疫検定法の感度を改善する。アビジン
−ペルオキシダーゼ/ビオチン−抗−マウス免疫グロブ
リン系による方法である。アビジン−ペルオキシダーゼ
/ビオチン−抗−マウス免疫グロブリン系は、ビオチン
が、活性を損失することなく、抗体もしくは酵素に容易
に結合されるのでBLISA法の効力改善に用いること
ができる。アビジンのビオチンに対する例外的に高い親
和性(1015M )によって、ビオチニル化された分
子間の橋かけ複合体が形成される。特異的に結合するモ
ノクロナール抗体とペルオキシダーゼ酵素インジケータ
ー系はビオチン結合される。ビオチン分子とアビジンと
の結合によって、インジケーター分子の複合反応が起こ
り。
スペクトル的に検出可能な信号の感度が増大する。
ジオキシンに特異性の抗体は、前記ピー・ティエラセン
の論文の第3章に記載されている方法によって、ビオチ
ンに抱合される。ビオチニル−N−ヒドロキシスクシン
イミド(BNH3)エステルは。
ジオキシン特異性抗体と反応してビオチニル化された免
疫試薬を作製することができる。好ましい方法では、ジ
オキシン特異性抗体は、ビオチニル化された抗−マウス
IgG免疫グロブリンを抗体に結合させることによって
固定することができる。
ビオチニル化されたベルオキダーゼとして、ベクタスタ
イン(Vectastain) (Vector La
boratories。
米国、カルフォルニヤ州、バーリンゲーム)を。
アビジン−ビオチン増幅複合体に橋かけを行った後、検
出信号として用いることができる。
試料のジオキシンによる汚染の提示は、この発明に述べ
る方法を用いる単一の分析法で行なうことができる。定
量的な提示を高度に確実に行なうには、試験中の試料の
希釈シリーズを、好ましくは、平行して公知のジオキシ
ン含量の標章試料とともに測定するのが最もよい。検定
水溶液にジオキシンを懸濁させるのに用いた種々の方法
の効力を測定するのに、放射能で標識したジオキシンを
用いた。試料の回収効率は一般に約90%で、少なくと
も70%の回収率であった。
試験キットは、この発明による反応を実施するのに組立
てることができ、クロマトグラフィーの材料、溶媒およ
び溶離剤のような必要なすべての化学薬品、試験管、界
面活性剤、抗体および検出反応用の化学薬品が入ってい
る。これらの試験キットは、好ましくは、螢光反応また
は酵素触媒反応による終点測定法に基づいたものであっ
た方がよい。なぜならば、上記のようにすれば、試験反
応キットの器具の経費が経済的になり、はとんどの研究
室で使用するため好都合に入手することができる。
(以下余白) 実施例1−抽出方法 塩素化芳香族化合物の蒸留残渣のジオキシン含量は、抽
出と分画をした後、特異的なモノクローナル抗体を用い
て試験される。5gの蒸留残渣試料を、S03で飽和さ
せてシリカゲルと混合した硫酸2〇−中に懸濁させて流
動可能な混合物を得た。
得られた混合物を、約200 rd!、の沸騰トルエン
を用いソックスレー抽出器で抽出した。回転蒸発器で蒸
発させた抽出物とファツトブルーBとを50m7’のジ
クロロメタン/シクロヘキサン(50: 50)に溶解
し、これをガラス繊維(63−200μmの太さ)に1
0%の活性炭を混合したもの1gを充填したカラムに注
入した。なおこの充填物は、130℃で数時間乾燥して
活性化しである。このカラムを、5〇−のジクロロメタ
ン/シクロヘキサン(50: 50)および75mI!
のジクロロメタン/メタノール/トルエン(75:20
:5)で洗浄した。次いでカラムを逆転させて50rn
lのトルエンで逆方向に溶離した。トルエン溶出液は“
ジオキシン画分”を含有して青色に染色した。トルエン
を回転蒸発によって除去し、残渣を1mのn−ヘキサン
に溶解した。得られたヘキサン溶液を、2gの発煙硫酸
/シリカゲル(1:10)  (130℃に加熱して予
め活性化しである)に注入し9回転蒸発器で15分間8
0℃で混合した。シリカゲルに吸着された試料を、1g
の発煙硫酸/シリカゲル(1:IO)、1gの硝酸銀/
シリカゲル(1:10)および各層間に0.5gのシリ
カゲルをすでに充填したカラムに注入した。このカラム
を50rdのn−ヘキサンで溶離した。“ジオキシン両
分”を含有する溶出液を1回転蒸発器で蒸発させ、残渣
をn−ヘキサンに溶解し、ジオキシン含量をコンペテノ
ティブ免疫検定法で測定した。コンペティティブ免疫検
定法によって、評価された試料は、 25ppbの2.
 3. 7. 87COD相当の含量であった。
実施例2−免疫検定法の手順 ジオキシン類のコンペティション試験の手順は。
スタンカーらのChemosphere、 16巻、 
1635〜1639頁(1987年)に詳細に検討され
ている。本願発明の方法は、特徴的な結合特異性を有す
るモノクロ−ナル抗体を使用するが、その成果の大きな
ものは、信頼性の高いコンペティションIELISA法
の開発に寄与したことである。マイクロタイタープレー
トを、)U−COD−アルブミン(抗原)溶液で覆い、
アルブミンの阻止溶液に暴露し1次いで可溶化試料もし
くはジオキシン標準の希釈シリーズに付した。抗体溶液
を添加すると、抗体は、プレートに結合したトリーC0
D−アルブミン(抗原)と溶液中のジオキシンに結合し
た同じ抗原とに分配される。反応後、試料溶液を除き、
プレートを再び洗浄し、酵素で!識した識別分子ととも
に培養した。酵素抗体ど適切な基質との抱合体が生成し
て、プレートに固定されたトIJ−COD−アルブミン
に結合されたモノクローナル抗体が見えるようになった
。次いで得られた結果をコンペチター・のないウェルの
反応の分数値として示した。かようなデータから、抗体
の結合を50%まで阻害するのに要する濃度([、。)
を測定することができる。
スタンカーらの1987年の文献に記載された免疫検定
に対しては、“ジオキシン画分”を、100μβづつの
5つの等置部に分けた。二つの部分はそのままにしてお
いて、一つの部分を1=2の比率で6回希釈し、二つの
部分には1もしくは10nHの2゜3、7.8−TCD
O標準品を添加した。界面活性溶液(0,5%カットス
カムのアセトン溶液40μiりを、各試料に添加し1次
に、窒素流中で溶媒を除去した。
残渣を、100μlのジオキシン特異性抗体(100n
g/−)で、トリス−ヒドロキシメチル(アミノメタン
)緩衝液に再懸濁させ、トリクロロジベンゾジオキシン
(トリーCOD )−ラビット血清アルブミン抱合体で
被覆したポリスチレンマイクロタイタープ1ノートに塗
布した。残った抗体を、染料反応中のヤキ抗マウスIg
GペルオキシダーゼとO−フェニレンジアミン(OPD
 )基質と、 492nmの波長の吸光度によって定量
的に測定した。
免疫検定法の好ましい方法には、アビジン−ペルオキシ
ダーゼ/ビオチン−抗−マウス免疫グロブリン複合体に
結合することによってペルオキシダーゼ酵S終点を増幅
することが含まれる。最適の酵素感度は、最少量のニー
ティング抗原(トリーCOD −BSA )を用いた時
に得られる。プレートの全タンパク質の結合容量は大き
いので、余分の未抱合の担体タンパク質は結合を分解し
ない。好ましい方法では、マイクロタイタープレートは
約0.2〜1. 0ng/ウェル、より好ましくは0.
5ng/ウェルのトリーC0D−BSAを添加した。ト
リー〇〇ローB50A溶液でコートされる。このコート
されたプレートは乾燥して、必要時まで貯蔵する。
試料抽出液を、バイアルびんから、抗原で被覆したマイ
クロタイタープレートにヘキサンを用いて移し、0.5
%カットスカム界面活性剤/アセトンの40μ!で可溶
化した。試料を室温で一夜乾燥するか45℃の熱風で乾
燥する。免疫検定を、試料を、検定緩衝液中1100n
/μl濃度のジオキシン特異性抗体とともに、1時間3
7℃で培養する。マイクロタイタープレートを、0.5
%の界面活性剤(ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレ−1−)の洗浄溶液で2回洗浄する。
プレート壁の結合したジオキシン抗原と、抽出試料の結
合していないジオキシン間に分配された抗原は、ビオチ
ニル化された抗マウスIgG免疫グロブリン(約1.5
μg/ウェル)と結合することによってプレート壁の抗
原に結合されると眼に見えるようになる。45分間の培
養の後、アビジン−ペルオキシダーゼ複合体とビオチニ
ル化された抗マウス免疫グロブリンを添加して30分間
反応させる。
0.5%の界面活性剤(ポリオキシエチレンソルビタン
モノラウレート)溶液で5回洗浄後、過酸化物とオルト
−フェニレンジアミン(OPD ’)基質を添加し、最
初のファーストBLTSA (Fast BLS^)匂
配の読み取りを450n+r+で行い、濃硫酸で停止し
てから最終の7アース)8LISAの読み取りを492
no+で行う。
試料の数値を、各マイクロタイタープレート上で得た標
準曲線と比較する。標準曲線は、0.1と0.3ngの
TCOD間の50%阻害値を示す。正規化したデータを
、ウェル当りの出発物質のダラム当量の関数として報告
する。同時に各マイクロタイタープレート上に、標準の
2.3.7.8−T[:00を1:2の比率で連続的に
希釈して、0.1〜500ppbの範囲のものを作製し
た。
実施例3−評価 試料濃度は、 2.3.7.8−TCDD標準品の連続
希釈によって作製された標準曲線によるTCDO相当値
で報告できる。希釈されていない試料の2倍の値が。
希釈されたシリーズの値に相当するはずである。
除去されていなかったマトリックス成分によって起こる
妨害は、希釈された試料における不一致で示される。希
釈された試料に確認された濃度が。
希釈された試料の値に1もしくは10ppbを加えた試
料の値に一致しない場合、その試料の測定は無効である
実施例4−工業プロセスの試料 実験室および工業プロセス由来の各種の工業の化学試料
のジオキシン類とジベンゾフラン類の汚染を、上記の方
法で評価した(明細書の詳細な、説明の欄の最後部の第
1表参照)、 例示された検定例には9種々の蒸留残渣試料(かま残渣
)、2,4.6−ドリクロロフエノール(TCD) 。
ニトロジフェニルエーテル、フライアッシュ試料。
および火災を受けた変圧器からのポリ塩素化ビフェニル
(PC:B )油の試料が含まれている。これらの試料
は、存在する汚染物の種類と含量がかなり異なっている
。免疫検定用に調製された試料で測定されたジオキシン
類の汚染濃度を、ビイ・ボブドール博士によって提供さ
れた。ガスタロマドグラフィ/質量分光分析法で分析さ
れた平行試料のジオキシン汚染度[アンダース・エイチ
多エイ・バールマンおよびビイ・ボブドール(Ande
rs、 H,。
A、 Buhlmann ar+rl Bogdoll
−未発表試験結果)]と比較した。GC/MSデータは
、テトラ−およびペンタ−クロロ類似体の合計含量およ
び4種の最も有毒な類似体(2,3,7,8−テトラC
OD 、 2.3.7.8−TテトラCOP、  1,
2.3.7.8−ペンタCODおよび2.3.4.7゜
8−ペンタCOP )の合計汚染度として報告された。
はとんどの試料が、 PCOF類とPCDD類の混合物
を含有していたが、いくつかの試料はこれらのグループ
の一方しか含有していなかった。PCrlDとPCOF
の汚染を示唆する経歴のない試料は含まれていない。
これらの試料には、抗体順と交差反応する可能性がある
と考えられる工業銘柄の3,4−ジクロロニトロベンゼ
ン(dCNBz )  ; GC/MS分析法では容易
に評価されないペラフィン;およびPCDDについて分
析される共通マトリックスの)In−30マシン油を入
れた。
化学プロセス試料のBLISA分析法には、異なる量の
検定材料が必要であった。ELISA法の50%阻害点
の測定に必要な出発物質の量は、かま残渣試料#1に対
しては1mg、PCBとTCPの各試料に対しては10
mg、およびフライアッシュ試料に対しては0.4gで
あった。これらの試料は、 TCDDC光Dで示した場
合、それぞれ、 5,000.500.500および2
5ppbのレベルの汚染濃度を示した。これら試料を、
翌日に免疫検定法によって再分析した時、 TCCD汚
染度について同一の評価がなされた。
ELISA検定法を検出可能に阻害する成分を含有して
いなかった4試料、すなわち。二つのdCNBz試料、
ペラフィンおよびマシン油は、これらのマトリックスが
ジオキシン検出検定法を妨害するか否かを決定するため
に評価した。1.3もしくは10ngのテトラCロロを
添加した試料は、ヘキサンに同量のジオキシンを添加す
ることによって起こるのと同様にELISA法を阻害し
た。
実施例5−土壌の試料 土壌試料は、高回収率でジオキシン類かえられる最少の
処理時間を決定するためにいくつかの抽出法で評価した
。大容量のへキサンで一夜抽出する方法。また二つのヘ
キサン洗浄液による短時間の抽出法を用いる方法を比較
したところ。各々。
添加l、た。放射能で標識したTCDDが90%以上の
回収率で得られた。土壌−硫酸す) +Jウム試料を。
10−づつのヘキサンで二回続けて洗浄するだけで。
−夜の混合をしない高速抽出法を評価した。抽出法そし
てアセトニトリル:塩化メチレン(1:1)を用いた場
合、放射能で標識したトレーサーの回収率が低く、変動
が大きいことが観察された。
土壌試料の代表的な抽出法では、10gの湿った土壌を
、 10gの硫酸ナトリウムとともに1時間振盪して乾
燥した。試料を、 10171j!のヘキサンと51n
lのエタノールで抽出し、遠心分離し、ヘキサンの層を
ピペットで除去した。得られた混合物に10mj!のヘ
キサンを加えて混合し15分間振盪して再抽出した。相
分離する前に、商業用のペイントシェーカーではげしく
振盪したところ抽出の効力が改善された。ヘキサン層を
合して9回転蒸発器で容積を減少させた。溶媒を乾煙窒
素気流下で除去し。
残渣を、1:1のジクロロヘキサン:シクロヘキサンの
1mI!に再懸濁させ。フラットブルーBを添加した。
試料を、活性炭/ガラス繊維(1:9)のカラムに注入
し、カラムをジクロメタン/メタノール/トルエン(1
5: 4 : 1)で洗浄し1次にトルエンで逆溶離す
ることによってジオキシン類を回収した。PCDD類(
ポリ塩素化ジベンゾジオキシン類)とPCPD類(ポリ
塩素化ジベンゾフラン類)は9着色したファツトブルー
Bマーカーと共溶用した。
次いで試料を1発煙硫酸を含浸させたシリカゲル/硝酸
銀を含浸させたシリカゲルのカラムに注入し、ヘキサン
で溶離して蒸発させた。試料を前記と同様に可溶化して
、免疫検定法で分析した。
0゜1〜10111]bのテトラクロロジベンゾジオキ
シン(TCDD)を添加した土壌試料は、抽出洗浄水中
に、 rcoti添加量の95%回収率を一般に示した
。0.1gと1.Ogの土壌から採取した複合土壌の抽
出物は、緩衝液中のTCOD標準曲線を妨害しなかった
添加された土壌試料を前記の方法で抽出し、0.2g相
当量の土壌/ウェルに対応する検定法で分析したところ
、その免疫法の結果は、0.1〜1011pbの範囲の
ジオキシンで汚染した土壌に対する期待値とよく一致し
た。1、cg相当量の土壌の抽出物/ウェルを検定した
時、免疫検定法の結果と添加された試料の量とに大きな
相関関係があった。10PI)bの試料の抽出物の検定
結果は9曲線の直線領域からはずれたが、上記の関係か
ら0.1〜1、cppbの範囲では直線関係が得られた
分析を数ケ月間にわたって繰返したところ、土壌試料の
多重分析結果はばらつきが少なかった。
有機物の含量が1%より少なく砂の含量が80%の選択
した土壌試料を、−夜へキサンで抽出し2次いで一夜硫
酸で抽出した。硫酸処理は、免疫検定法を妨害しなかっ
た。土壌抽出物と、土壌抽出物の添加された試料に得ら
れた阻害曲線は、検出可能な濃度のジオキシン類が土壌
抽出物中に含有されていることを示した。
種々の土壌の残留マ) IJフックス質は検定法を妨害
するかもしれない。抽出後でもいくつかの土壌は、ジオ
キシンを封鎖し続けたので、ジオキシン特異性抗体に利
用できなかった。いくつかの土壌は、ヘキサンに溶解性
の有機物質を大量に含有し、ジオキシンは、免疫検定法
に用いられる溶媒に分配される代わりに前記有機物質と
結合する。
ある試料では、予備的なアルミナもしくはシリカのカラ
ムクロマトグラフィによって、検定法の感度は改善され
なかった。土壌の全有機物の含量と土壌の物理的性質は
、その土壌が、免疫化学手段によってジオキシンを適切
に分析可能か否の良い指標ではなかった。有機物含量の
低いある土壌では、ヘキサンでの簡単な抽出を硫酸処理
によって。
妨害物質を有効に除去され、その結果、免疫検定法によ
って11)I)bの範囲のジオキシン汚染を検出するこ
とができる。上記の調製条件は9組織もしくは食料の試
料にも同様に適していると考えられる。
この発明の好ましい実施例の上記の説明は1例示と説明
を目的として提供されたものであり、この発明を、開示
された正確な形態に限定することを目的とするものでは
なく9上記の教示事項からみて、明らかに多くの改変が
可能である。実施例は、この発明の原理とその実際の応
用を最高に説明するために選んで記載したもので、その
結果。
当業者は9種々の実施例と、予想される特別な使用に適
した種々な改変例によって、この発明を最高に利用する
ことができる。なおこの発明の範囲は1本願の特許請求
の範囲によって定義される。
(以下余白) 本願は、 1988年8月29日付けで出願された米国
特許願第237.192号の一部継続出願であり、 1
988年1月26日付でドイツ連邦共和国で出願され現
在係属中の西独特許願第P3802157.9号の優先
権を主張する出願である。
ローレンス・リバーモアー・ナショナル・ラボラトリ−
(Lawrence Livermore Natio
nal Laboratory)の業務としての、米国
エネルギー省とカリフォルニヤ大学間の契約第W−74
05−BNG−48号にしたがって、米国政府がこの発
明の権利を有する。
【図面の簡単な説明】
第1A図、第1B図、および第1C図はそれぞhP(:
B油、)リクロロフェノール、およびクロロニトロベン
ゼン蒸留残渣をカーボンカラム(白画角印)およびカー
ボンカラムと発煙硫酸シリカラム(黒画角印)で処理し
てBLISA検定にかけたときの免疫化学的な交差反応
性物質の除去効果を示すグラフである。 第2図は、免疫検定法の感度に対する界面活性剤の濃度
の効果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、試料の分解反応と、以下の工程: a、粗抽出物の調製工程; b、ジオキシンの画分として知られる、平面構造を有す
    るポリハロゲン化多環式芳香族化合物の画分の分離工程
    ;および c、前記ジオキシン画分の水性緩衝溶液への溶解工程; を包含する予備工程とにより妨害物質を除去した後、特
    異的抗体との反応によって、ジオキシン類およびジベン
    ゾフラン類と呼称される、平面構造のポリハロゲン化多
    環式芳香族化合物を定性および定量分析する方法。 2、前記粗抽出物の調製工程が、本来無機性の試料およ
    び本来主として有機性の可溶性の試料については、酸処
    理による分解反応とこれに続く有機溶媒による抽出が行
    われ、本来主として有機性の易溶性の試料については、
    有機溶媒による抽出が行われることを包含する請求項1
    記載の方法。 3、前記ジオキシン画分が、クロマトグラフィーによっ
    て分離される請求項1記載の方法。 4、前記クロマトグラフィーの工程が、炭素−ガラス、
    活性化シリカ、発煙硫酸−シリカ、硝酸銀シリカおよび
    酸アルミナから主としてなる群から選択される単一マト
    リックスもしくは複数のマトリックスを使用する請求項
    3記載の方法。 5、被測定物質と類似の、吸着および溶出の挙動を有す
    る1種もしくは2種以上の染料が、前記クロマトグラフ
    ィーの分離工程を監視するのに使用される請求項3記載
    の方法。 6、前記ジオキシン画分を、1種もしくは2種以上の界
    面活性剤を添加することによって水性緩衝溶液に溶解さ
    せる請求項1記載の方法。 7、前記測定反応が、コンペティティブ法で行われる請
    求項1記載の方法。 8、前記測定反応が、放射性同位元素の放射、化学発光
    の放射、蛍光の放射および酵素−結合信号を含む群から
    選択される信号によって指示される請求項7記載の方法
    。 9、前記コンペティション法が、約1〜10ng/反応
    ウェルの被覆抗原濃度で行われる請求項7記載の方法。 10、前記測定反応が、アビジン−ビオチン結合により
    増幅された酵素−結合信号によって指示される請求項8
    記載の方法。 11、工業試料もしくは環境毒物由来の有機残渣を含有
    する試料中のジオキシン類と呼称される平面構造のポリ
    ハロゲン化多環式芳香族化合物を定量的に免疫検出する
    方法であって、下記工程:a、粗抽出物の製造工程; b、ジオキシン画分の分離工程; c、前記ジオキシン画分を水性緩衝溶液へ溶解する工程
    ;および d、前記ジオキシン画分をジオキシン特異性モノクロー
    ナル抗体と反応させる工程; を包含する方法。 12、前記粗抽出物が有機溶媒による処理で製造される
    請求項11記載の方法。 13、前記粗抽出物が酸で前処理される請求項12記載
    の方法。 14、前記ジオキシン画分が固液クロマトグラフィーに
    よって分離される請求項11記載の方法。 15、前記ジオキシン画分の水性緩衝液への溶解が界面
    活性剤の添加によって促進される請求項11記載の方法
    。 16、前記界面活性剤の濃度が、約0.01〜2重量%
    である請求項15記載の方法。 17、前記ジオキシン画分の水溶液への溶解が超音波混
    合によって行われる請求項11記載の方法。 18、前記ジオキシン画分と前記ジオキシン特異性モノ
    クローナル抗体との反応がコンペティティブELISA
    法で行われる請求項11記載の方法。 19、結合される抗原コーティングの濃度が、約0.2
    〜1.0ng/ウェルである請求項18記載の方法。 20、前記コンペティションELISA試験法の感度が
    アビジン−ビオチン結合で増幅される請求項19記載の
    方法。 21、土壌中の、平面構造のポリハロゲン化多環式芳香
    族化合物を検出する請求項11記載の方法。 22、下記工程: a、粗抽出物の製造工程; b、ジオキシン画分の分離工程; c、前記ジオキシン画分を水性緩衝液に溶解する工程; d、前記ジオキシン画分と、それぞれのATCC寄託番
    号が(HB9741)、(HB9742)、(HB97
    43)、(HB9744)および(HB9745)であ
    る、DD−1、DD−3、DD−4、DD−5およびD
    D−6からなる群のハイブリドーマから選択された、平
    面構造のポリハロゲン化多環式芳香族化合物に対し特異
    的なモノクローナル抗体とを反応させる工程;および e、結合した抗体の量を測定する工程 を包含する、工業試料もしくは環境試料中のジオキシン
    類を検出する方法。 23、c工程の水性緩衝液が界面活性剤を含有し、界面
    活性剤の濃度が、約0.01〜2%の範囲であるとさら
    に定義される請求項22記載の方法。 24、前記界面活性剤が、約0.01〜2重量%のカッ
    トスカムを含有するとさらに定義される請求項23記載
    の方法。 25、前記の結合した抗体が、コンペティションELI
    SA試験法を用いて測定されるとさらに定義される請求
    項22記載の方法。 26、前記コンペティションELISA試験法の結合し
    たコーティング抗原の濃度が、約0.2〜1.0ng/
    ウェルである請求項25記載の方法。 27、前記コンペティションELISA試験法の感度が
    、アビジン−ビオチン結合によって増幅される請求項2
    6記載の方法。 28、a、ジオキシン画分を試料から分離するユニット
    ; b、ジオキシン化合物類を、ジオキシン特異性抗体で測
    定するユニット; を有する、妨害物質を含有する試料中のジオキシン類測
    定用試験キット。
JP1019355A 1988-01-26 1989-01-26 低濃度のジオキシン類の免疫診断検出法 Pending JPH01288766A (ja)

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