JPH0128722B2 - - Google Patents

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JPH0128722B2
JPH0128722B2 JP56066554A JP6655481A JPH0128722B2 JP H0128722 B2 JPH0128722 B2 JP H0128722B2 JP 56066554 A JP56066554 A JP 56066554A JP 6655481 A JP6655481 A JP 6655481A JP H0128722 B2 JPH0128722 B2 JP H0128722B2
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JP
Japan
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polybutene
molecular weight
composition
average molecular
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JP56066554A
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JPS57183701A (en
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Takashi Kobayashi
Yoshihiro Goshi
Sakuya Iwai
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、改良された小生物捕獲剤組成物に関
する。詳しくは、(A)ポリブテン、(B)非結晶性ポリ
プロピレンより成り、さらに必要に応じて(C)ゴム
状有機高分子化合物を配合したことを特徴とする
新規な小生物捕獲用粘着組成物に関する。 小生物、特にげつ歯類による被害は膨大なもの
であり、中でもねずみは、農産物、食品はもちろ
んのこと、鉛管を食い破つてガスを漏らせたり、
電灯線を露出させ火災をおこすこともある。 これらの小生物の駆除方法として従来よりいく
つかのものが提案され実施されているが、それら
の中で最も簡便なものとして、粘着性を有する捕
獲剤を厚紙、ボール紙、木板、プラスチツクフイ
ルム、シートなどの被塗布材料に塗布し、小生物
の通路に設置する方法がある。この場合、捕獲剤
は塗布作業性にすぐれかつ粘着性にもすぐれてい
なければならないという要請を満たさなければな
らない。さらに、塗布後に、捕獲剤が被塗布材料
から流れ出したり、あるいは被塗布材料に浸透し
てにじみ出したりして床を汚すようなことがあつ
てはならない。 この種の小生物の捕獲用組成物としては、例え
ば特公昭48−16617号には、ポリブテン86%、ブ
チルゴム10%およびたれ防止剤としてのパラフイ
ン4%より成る組成物、特開昭52−105217号に
は、ポリブテン80部、ブチルゴム10部およびロジ
ン、シリカゲル、ポリエチレン計40部より成る組
成物、特開昭51−125123号および特公昭53−
18586号には、ポリイソブテン(50℃における粘
度が1000ポイズ)またはポリイソブテンと天然ゴ
ムとの80:20混合物100重量部に対し、それぞれ
有機ベントナイト2〜40重量部あるいはコロイダ
ルシリカ0.5〜8重量部を配合した組成物、特開
昭52−128225号には分子量12000以下のポリブテ
ン100〜700重量部および軟化点70〜100℃の天然
または合成樹脂100〜600重量部より成る組成物、
特開昭52−98161号には、ブチルゴム5重量%、
ポリブテン35重量%、およびロジンエステル、ト
ルエン、キシレン計60重量%より成る組成物など
が開示されている。 しかし、これらの例は、いずれも前記の要請の
すべてを満たすものではない。具体的には、パラ
フインワツクスを用いた組成物においては、少量
の添加では流れ出し防止効果が十分でなく、一方
十分な量を添加すれば、塗布後の時間経過ととも
に、ワツクス分が粘着層の表面に移動し、粘着力
を低下させるため、捕獲能力が著しく低下する。
高価な有機ベントナイトあるいはシリカを用いた
組成物においては、比較的流れ出し防止効果や粘
着力の面で良好であるが、これら粉状物は嵩高く
混合時に空気を巻込んで、混合後の脱泡など調製
時の手間あるいはコストの面から好ましくない。 一方、ポリブテン単独の場合には、塗布作業性
は良いが粘着力が低く塗布後の流れ出し、しみ出
しなどを生じ易く、物性バランスを満たすことが
できない。 本発明の目的は、前記の諸要請に応える優れた
性能を有し、しかも安価な小生物捕獲用粘着組成
物を提供することにある。 上記本発明の目的は、 (A) 数平均分子量200〜2500のポリブテン50〜98
重量%、および (B) 非結晶性ポリプロピレン2〜50重量%より成
ることを特徴とする新規な小生物捕獲用粘着組
成物、および (A) 数平均分子量200〜2500のポリブテン50〜
97.5重量%、 (B) 非結晶性ポリプロピレン2〜45重量%、およ
び (C) 前記ポリブテン(A)に溶解し、かつフローリイ
法による粘度平均分子量10000〜2500000を有す
るゴム状有機高分子化合物0.5〜30重量%より
成る ことを特徴とする新規な小生物捕獲用粘着組成物
により達成される。 以下、本発明による新規な小生物捕獲用粘着組
成物について更に詳しく述べる。 本発明でいう(A)ポリブテンとは、数平均分子量
200〜2500、好ましくは500〜2000のものであり、
例えばナフサ分解により生成するいわゆるC4
分のうちブタジエンを除いたブタン−ブテン留分
の一部を重合することにより製造できる。これら
のポリブテンは、例えば日本石油化学(株)より日石
ポリブテンの商品名で市販されている。 ポリブテンの分子量がこの範囲より小さい場合
には、引火点が低くなるため、本粘着組成物の製
造時もしくは調理場等の火気のある所で使用する
際の安全性が低下する。またこの範囲より大きい
場合には、組成物の粘度が大きくなりすぎるた
め、円滑な塗布作業が不可能となる。 本発明でいう(B)非結晶性ポリプロピレンとは主
にアタクチツク構造から成るもので、具体的には
結晶性ポリプロピレン製造の際に副生する非結晶
性ポリプロピレンでAPPの呼称で良く知られて
いる。APPには数%程度の結晶性ポリプロピレ
ンを含有しているものも含まれる。結晶性ポリプ
ロピレン製造にはプロピレンに対して少量のエチ
レンなどを共重合させることも行なわれるが、こ
れら共重合体製造の副生物も含まれる。これら
APPはGPC法による重量平均分子量が約3000〜
300000のものであり、好ましくは5000〜150000の
ものである。 (B)成分の配合割合は組成物全体に対して、2〜
50重量%、好ましくは3〜45重量%である。配合
割合が前記範囲に満たない場合には、捕獲剤の流
れ出し防止効果およびにじみ出し防止効果が十分
でない。一方前記範囲を越えると粘着剤は硬くな
り過ぎるために特に冬期には粘着力(タツク)低
下を起こし、捕獲能力は低下する。 本発明は、安価な(B)成分を添加することで価格
的にも有利に流れ出し性を防止し且つ粘着力を向
上あせる十分な効果が得られることを特徴とし、
例えばAPPの銘柄選択により配合量2〜50重量
%の広範囲の添加量で優れた小生物捕獲用粘着剤
が調製できる。 本発明において、上記(A)、(B)必須成分のほか
に、さらに必要に応じて(C)成分としてゴム状有機
高分子化合物を配合することができる。 本発明でいう(C)ゴム状有機高分子化合物とは、
前記ポリブテン(A)に溶解し、かつフローリイ法に
よる粘度平均分子量10000〜2500000好ましくは
30000〜2300000を有するものである。これらのゴ
ム状有機高分子化合物としては、ポリイソブチレ
ン、ブチルゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、スチレンブタジエ
ンブロツク共重合体、スチレンイソプレンブロツ
ク共重合体、ブタジエンゴムおよびエチレンプロ
ピレンターポリマー等が例示できる。極性を有す
るゴム状有機高分子化合物、例えばクロロプレン
ゴムおよびニトリルゴムなどはポリブテンとの相
溶性が十分でないため好ましくない。これらの中
で好ましい化合物は、ポリイソブチレンあるいは
ブチルゴムである。 ゴム状有機高分子化合物の分子量が上記範囲よ
り小さい場合には、粘着性が不充分であり、小生
物に対する捕獲能が低下する。一方、この範囲よ
り大きい場合には、ポリブテンに対する溶解に手
間がかかり、また非常に高粘度となるため被塗布
材料面に円滑に塗布することが困難となる。 (C)成分を配合する場合、その配合量は組成物全
体に対して0.5〜30重量%である。具体的には、
使用する(A)ポリブテンの数平均分子量および(C)ゴ
ム状有機高分子化 合物の粘度平均分子量により適宜決定される
が、好ましくは1〜25重量%である。本発明の組
成物は、そのまま小生物捕獲用に使用できるが、
使用態様に応じて、適宜、粘着付与樹脂、例えば
エステルガム、水素化石油樹脂、ポリテルペン樹
脂等、あるいは無機または有機充てん剤、顔料、
染料等を添加したり、小生物誘引剤を添加したり
して使用することもできる。 またこれら粘着剤の混合物に界面活性剤を加
え、水を徐々に添加して粘着剤をペースト状で得
る技術も被塗布材料への塗布が容易となり、本発
明の粘着剤に対し応用することができる。 なお、本発明の組成物は特異な臭気を有しない
から、ねずみが忌避することがないし、誘引剤の
効果を阻害することもない。本発明の組成物は、
ねずみ以外にごきぶり等の有害小生物の捕獲にも
使用できる。 本発明の組成物は、種種の大きさ、形状、構造
の前記被塗布材料に塗布して使用することができ
る。 以下、実施例および比較例により本発明をより
具体的に説明する。 実施例1〜5および比較例1〜3 表に示す各種組成物を製造し、その性能を評価
した。評価方法は以下の通りである。 粘着力:プローブタツク方に準拠し、平面に塗布
した組成物に1/2インチの鋼球を60秒間接触さ
せ、鋼球を塗布面から引離すのに必要な応力
を、20℃において引張り試験機により測定し
た。 流れ出し性およびしみ出し性:厚さ1mmのボール
紙に組成物を1mmの厚さに塗布し、傾斜角45゜
の台に固定し、40℃において15時間放置した後
に組成物の流れ出しおよびしみ出しを観察し
た。 指触評価:粘着剤を1mmの厚みに被塗布材料に塗
布し、20℃において指先を軽く粘着面に1秒間
以内接触させ、急激に指先を粘着面から90゜の
方向に引離した際に指先に感ずる粘着性の強さ
で評価した。粘着力が大きいと判断されたもの
を◎、以下粘着力の低下に従い順次〇→△→×
とした。 ねずみ捕獲能力:厚さ1mmのボール紙に組成物を
1mmの厚さに塗布し、ねずみの通路に設置し、
その捕獲能力を観察した。 実施例1は(A)数平均分子量2350のポリブテンお
よび(B)非結晶性ポリプロピレンAPP−JH(GPC
法による重量平均分子量25000)より成る組成物
である。この組成物は無色、無臭であり、ハツカ
ネズミ、ヒメネズミ、アカネズミなど比較的小型
のねずみやゴキブリなどの捕獲に適した粘着力を
有するほか、その塗布物は40℃においてもボール
紙からの流れ出しあるいはしみ出しが全くない良
好なものであつた。 実施例2は(A)数平均分子量900のポリブテン、
(B)非結晶性ポリプロピレンAPP−JHH(GPC法
による重量平均分子量45000)、および(C)フローリ
イ法による粘度平均分子量1200000のポリイソブ
チレンより成る組成物である。少量のAPPとゴ
ム状有機高分子化合物の添加により、粘着力が強
化され、クマネズミやドブネズミなど中〜大型の
ねずみの捕獲にも適しており、勿論、被塗布材料
として用いたボール紙からの流れ出し、しみ出し
など全くない優れたものであつた。 比較例1は実施例2の(B)成分であるAPPを除
いて調製した組成物であるが、ボール紙からの流
れ出しやしみ出しがあり、捕獲テストでは食堂の
調理室の僅かな床の傾斜により、粘着組成物が流
れ出ししばしば床面を汚す結果となつた。 実施例3は(A)数平均分子量570のポリブテン、
(B)非結晶性ポリプロピレンAPP−B(GPC法によ
る重量平均分子量17000)、および(C)フローリイ法
による粘度平均分子量1600000のポリイソブチレ
ンより成る組成物である。(B)成分の増量さらには
(C)成分の分子量増大により、調製した粘着組成物
はさらに強力なものとなり、ねずみ捕獲テストに
いおいては450gもの体重のドブネズミの捕獲を
確認した。 実施例4は(A)数平均分子量570のポリブテン、
(B)非結晶性ポリプロピレンAPP−JHおよび(C)フ
ローリイ法による粘度平均分子量350000のブチル
ゴムより成る組成物である。実施例1〜2よりも
比較的低い分子量のポリブテンを応用し、ゴム状
有機高分子化合物として配合したブチルゴムも実
施例2〜3よりも低めの分子量を有しているが、
配合量を20重量%に増量することで適度な粘着力
を示し、APP成分の効果により流れ出し、しみ
出しのない優れたものであつた。 実施例5は(A)数平均分子量2350のポリブテンお
よび(B)非結晶性ポリプロピレンAPP−JHHにさ
らにその他の成分として水素化芳香族石油樹脂を
添加した組成物であり、実施例1の性能をさらに
向上させる好結果であつた。これは、本発明の新
規な小生物捕獲用粘着組成物が、(A)、(B)成分もし
くは(A)、(B)、(C)成分以外に、粘着付与樹脂などを
さらに加えても、本目的に応用できることを示す
結果であつた。 比較例2〜3は、本発明の(B)非結晶性ポリプロ
ピレン成分の添加に換えて、先行特許に紹介され
た微粉シリカおよびパラフインワツクスをそれぞ
れ添加した粘着組成物である。比較例2の微粉シ
リカの添加は、粘着剤の性能面では本発明の(B)成
分添加組成物と同等なものが得られるが、微粉シ
リカは嵩高く多量の空気が同時に混合されてしま
い、その後の脱気に手間取ること、価格がAPP
の20倍もすることなどで実用上有利でない。 また比較例3のパラフインワツクスを添加した
粘着剤は、ワツクス分が表面に白色に分離し、粘
着力のテストでは140gを示したものの、ネズミ
捕獲テストでは75gの体重を有するクマネズミ
が、その塗布面上を走り抜けてしまつた。この理
由は指触評価の結果が示す如く、軽い短時間の接
触では本粘着剤が粘着力を発揮できないことによ
るものである。さらに流れ出し性、しみ出し性の
テスト結果も不良な結果であつた。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 数平均分子量200〜2500のポリブテン50
    〜97.5重量%、 (B) 非結晶性ポリプロピレン2〜45重量%、およ
    び (C) 前記ポリブテン(A)に溶解し、かつフローリイ
    法による粘度平均分子量10000〜2500000を有す
    るゴム状有機高分子化合物0.5〜30重量%成る
    新規な新規な小生物捕獲用粘着組成物。
JP56066554A 1981-05-01 1981-05-01 Novel adhesive composition for capturing small organism Granted JPS57183701A (en)

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