JPH01286913A - 抗菌性アルミノケイ酸塩 - Google Patents

抗菌性アルミノケイ酸塩

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JPH01286913A
JPH01286913A JP63116475A JP11647588A JPH01286913A JP H01286913 A JPH01286913 A JP H01286913A JP 63116475 A JP63116475 A JP 63116475A JP 11647588 A JP11647588 A JP 11647588A JP H01286913 A JPH01286913 A JP H01286913A
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aluminosilicate
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amine
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Yoshihiro Kajiura
義浩 梶浦
Koji Sugiura
晃治 杉浦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、抗菌性アルミノケイ酸塩及び該アルミノケイ
酸塩及び樹脂を含む組成物に関し、更に詳しくは経時的
に変色することのない抗菌性アルミノケイ酸塩及び抗菌
性樹脂組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から無機系の抗菌剤として例えば活性炭に銀を担持
したもの(特開昭49−61950号)、有機系の抗菌
防黴剤として例えばN−(フルオロジクロロメチルチオ
)−フタルイミドが知られている。しかし、前者(無機
系のもの)は、銀イオンの溶液への溶出が早く、抗菌効
果を永続的に得られないという問題点が有った。一方、
後者(有機系のもの)は、菌の種類によっては抗菌作用
を示さない(菌の種類による汎用性を欠く)ものがあり
、また耐熱性を付与したタイプのものでも、150〜3
00℃で樹脂に練り込む際に分解しあるいは蒸発し、効
果の減少するものがあった。
このような従来の抗菌剤の持つ問題点を解消するものと
して、ゼオライトに抗菌性成分を担持したいわゆる抗菌
性ゼオライトが開発されている(特公昭61−2297
7号、特開昭ao−181002号)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の抗菌性ゼオライトは、確かに水中あるいは空気中
に放置した際の抗菌力の永続性に優れ、かつ、樹脂への
練り込みの際に変質等することがない優れた抗菌剤であ
る。しかるに該抗菌性ゼオライトは、経時的に徐々に変
色するという問題点があった。変色によりゼオライトの
抗菌性に変化はなく、従って抗菌剤として優れているこ
とには変わりはない。しかし、該抗菌性ゼオライトを添
加した商品(例えば該抗菌性ゼオライトを含有する樹脂
成形品)が変色することがあり、商品の種類によっては
著しく、その商品価値を低下せしめることがある。
そこで本発明の目的は、経時的に変色することがなく、
かつ従来の抗菌性ゼオライトと同等の優れた抗菌性を有
する抗菌性アルミノケイ酸塩を提供することにある。さ
らに本発明は、経時的変色が極めて少ない抗菌性アルミ
ノケイ酸塩を含有する樹脂組成物を提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、アルミノケイ酸塩中のイオン交換可能なイオ
ンの一部又は全部を少なくとも1種のアミンのイオン及
び抗菌性金属イオンで置換した抗菌性アルミノケイ酸塩
に関するものである。
以下本発明について説明する。
本発明においてアルミノケイ酸塩は、ゼオライト及び無
定形アルミノケイ酸塩を含むものである。
以下にアルミノケイ酸塩としてゼオライトを用いる抗菌
性ゼオライトについて説明する。
本発明において「ゼオライト」としては、天然ゼオライ
ト及び合成ゼオライトのいずれも用いることができる。
ゼオライトは、一般に三次元骨格構造を有するアルミノ
シリケートであり、一般式%式% る。ここでMはイオン交換可能なイオンを表わし通常は
1又は2価の金属のイオンである。nは(金属)イオン
の原子価である。XおよびYはそれぞれの金属酸化物、
シリカ係数、Zは結晶水の数を表示している。ゼオライ
トの具体例としては例えば八−型ゼオライド、X−型ゼ
オライド、Y−型ゼオライド、T−型ゼオライド、高シ
リカゼオライト、ソーダライト、モルデナイト、アナル
サイム、クリノプチロライト、チャバサイト、エリオナ
イト等を挙げることができる。ただしこれらに限定され
るものではない。これら例示ゼオライトのイオン交換容
量は、八−型ゼオライド7ffleq/gSX−型ゼオ
ライド6、4meq/ g SY−型ゼオライド” m
eq/ g N T−型ゼオライド3.4 meq/ 
g 。
ソーダライト11.5meq/ g 、モルデナイト2
.6meq/ g sアナルサイム5 meq/ g 
、クリノプチロライト2.6 meq/ g %チャバ
サイト5meq/g、エリオナイト3.8 meq/ 
gであり、いずれもアンモニウムイオン及び銀イオンで
イオン交換するに充分の容量を有している。
本発明の抗菌性ゼオライトは、上記ゼオライト中のイオ
ン交換可能なイオン、例えばナトリウムイオン、カルシ
ウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、鉄
イオン等のその一部又は全部を少なくとも一種のアミン
のイオン及び抗菌性金属イオンで置換したものである。
抗菌性金属イオンの例としては、銀、銅、亜鉛、水銀、
錫、鉛、ビスマス、カドミウム、クロム又はタリウムの
イオン、好ましくは銀、銅又は亜鉛のイオンが挙げるこ
とができる。又、アミンのイオンとしては、第一アミン
(RNHz )のイオン、第三アミン(R,NH)のイ
オン、第三アミン(R,N)のイオン及び第四アンモニ
ウム(R,N” )イオンを挙げることができる。尚、
Rは炭化水素基を表わし、炭化水素基としては脂肪族炭
化水素基〔直鎖状又は分岐状アルキル基(例えば炭素数
1〜16、好ましくは1〜11、より好ましくは1〜5
のアルキル基)、該アルキル基は置換基(例えば、カル
ボキシル基、水酸基等)を有してもよい、不飽和脂肪族
基、脂環式基(例えば、炭素数3〜6のシクロアルキル
基)〕及び置換基を有してもよい芳香族炭化水素基を挙
げることができる。Rz N H。
R3N、 R4N+中の各Rは同一でも異なるものであ
ってもよい。アミンの具体例としては、メチルアミン、
エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、
ブチルアミン、アミルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチ
ルアミン、オクチルアミン、セチルアミン等の脂肪族第
一アミン;ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピ
ルアミン、ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、シ
アミルアミン等の脂肪族第二アミン;トリメチルアミン
、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチル
アミン、トリアミルアミン等の脂肪族第三アミン;アリ
ルアミン、ジアリルアミン、トリアリルアミン等の脂肪
族不飽和アミン;シクロプロピルアミン、シクロブチル
アミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン
等の脂環式アミン;アニリン、メチルアニリン、エチル
アニリン、ジエチルアニリン、トルイジン、ベンジルア
ミン、ジフェニルアミン、ナフチルアミン等の芳香族ア
ミンを挙げることができる。
抗菌性の点から、上記抗菌性金属イオンは、ゼオライト
中に0.1〜15%含有されていることが適当である。
銀イオン0.1〜15%及び銅イオン又は亜鉛イオンを
0.1〜8%含有する抗菌性ゼオライトがより好ましい
。一方少なくとも1種のアミンのイオンは、ゼオライト
中に20%まで含有させることができるが、含有量は0
.5〜15%と、好ましくは0.5〜5%とすることが
、該ゼオライトの変色を有効に防止するという観点から
適当である。尚、本明細書において、%とは110℃乾
燥基準の重量%をいう。
以下本発明の抗菌性ゼオライトの製造方法について説明
する。
本発明の抗菌性ゼオライトは、予め調製したアミンイオ
ン及び抗菌性金属イオンを含有する混合水溶液にゼオラ
イトを接触させて、ゼオライト中のイオン交換可能なイ
オンと上記イオンとを置換させる。接触は、10〜70
℃、好ましくは40〜60℃で3〜24時間、好ましく
は10〜24時間バッチ式又は連続式(例えばカラム法
)によって行うことができる。尚上記混合水溶液のpH
は3〜10、好ましくは5〜7に調整することが適当で
ある。該調整により、銀の酸化物等のゼオライト表面又
は細孔内への析出を防止できるので好ましい。又、混合
水溶液中の各イオンは、通常いずれも塩として供給され
る。例えば銀イオンは、硝酸銀、硫酸銀、過塩素酸銀、
酢酸銀、ジアンミン銀硝酸塩、ジアンミン銀硫酸塩等、
銅イオンは硝酸銅(■)、過塩素酸銀、酢酸銅、テトラ
シアノ銅酸カリウム、硫酸銅等、亜鉛イオンは硝酸亜鉛
(■)、硫酸亜鉛、過塩素酸亜鉛、チオシアン酸亜鉛、
酢酸亜鉛等、水銀イオンは、過塩素酸水銀、硝酸水銀、
酢酸水銀等、錫イオンは、硫酸錫等、鉛イオンは、硫酸
鉛、硝酸鉛等、ビスマスイオンは、塩化ビスマス、ヨウ
化ビスマス等、カドミウムイオンは、過塩素酸カドミウ
ム、硫酸カドミウム、硝酸カドミウム、酢酸カドミウム
等、クロムイオンは、過塩素酸クロム、硫酸クロム、硫
酸アンモニウムクロム、硝酸クロム等、タリウムイオン
は、過塩素酸タリウム、硫酸タリウム、硝酸タリウム、
酢酸タリウム等を用いることができる。
ゼオライト中のアミンイオン等の含有量は前記混合水溶
液中の各イオン(塩)濃度を調節することによって、適
宜制御することができる。アミンイオンの水溶液中の濃
度を0.1〜1.0 M / 1とすることによってゼ
オライト中のアミンの含を量を0.05〜0.6%とす
ることができる。
さらに例えば抗菌性ゼオライトが銀イオンを含有する場
合、前記混合水溶液中の銀イオン濃度を0.002M/
1〜0.15M/j2とすることによって、適宜、銀イ
オン含有量0.1〜5%の抗菌性ゼオライトを得ること
ができる。又、抗菌性ゼオライトがさらに銅イオン、亜
鉛イオンを含有する場合、前記混合水溶液中の銅イオン
濃度は0.1 M /2〜0.85M/j!、亜鉛イオ
ン濃度は0.15M/Il〜1.2 M / 1とする
ことによって、適宜銅イオン含有量0.1〜8%、亜鉛
イオン含有量0.1〜8%の抗菌性ゼオライトを得るこ
とができる。・本発明においては、前記の如き混合水溶
液以外に各イオンを単独で含有する水溶液を用い、各水
溶液とゼオライトとを逐次接触させることによって、イ
オン交換することもできる。各水溶液中の各イオンの濃
度は、前記混合水溶液中の各イオン濃度に準じて定める
ことができる。
イオン交換が終了したゼオライトは、充分に水洗した後
、乾燥する。乾燥は、常圧で105℃〜115℃、又は
減圧(1〜30torr)下70℃〜90℃で行うこと
が好ましい。
尚、錫、ビスマスなど適当な水溶性塩類のないイオンや
有機イオンのイオン交換は、アルコールやアセトンなど
の有機溶媒溶液を用いて難溶性の塩基性塩が析出しない
ように反応させることができる。
次に、アルミノケイ酸塩として無定形アルミノケイ酸塩
(以下AASということがある)を用いる抗菌性無定形
アルミノケイ酸塩について説明する。
本発明で原料として用いるAAS (無定形アルミノケ
イ酸塩)は、特に制限なく、従来から知られているもの
をそのまま用いることができる。
AASは一般に組成式xM2(Iへl 20.−ysi
o、・zH20で表示され、ここでMは一般にアルカリ
金属元素(例えばナトリウム、カリウム等)である。ま
たXS1% zはそれぞれ金属酸化物、シリカ、結晶水
のモル比率を示している。AASはゼオライトと称され
ている結晶性アルミノ珪酸塩と異なり、X線回折分析で
も回折パターンが現れない非晶質の物質であり、その合
成工程にて数10Aの極く微細なゼオライト結晶が生成
し、その表面にSin、・Al2O,・MiOなどが複
雑に組合された非晶質物質が付着した構造と考えられて
いる。AASの製造は一般にはアルミニウム塩溶液、ケ
イ素化合物溶液およびアルカリ金属塩溶液を所定の濃度
で60℃以下の低温度域で反応させ、結晶化が進行する
前に水洗して製造される。製造法としては例えば特公昭
52−58099号、特開昭55−162418号など
に記載された方法がある。
上記方法により得られるAASはアルカリ金属酸化物が
10%以上含まれている。該AASは、抗菌性AASの
製造用にそのまま用いることもできるがM20含有率を
10%以下、好ましくは8%以下とすることが、樹脂等
に転化した際の樹脂等の経時的変色を有効に防止すると
いう観点から特に好ましい。ただし、この範囲に限定さ
れるものではない。
さらに本発明の抗菌性AASは、抗菌性金属イオン並び
に少なくとも1種のアミンのイオンでイオン交換されて
いる。抗菌性金属イオン及びアミンイオンの例は、前記
抗菌性ゼオライトに用いたイオンと同様のものを挙げる
ことができる。
抗菌性金属のうち銀の添加量は0.1〜50%、好まし
くは0.5〜5%とすることが優れた抗菌力を示すとい
う観点から適当である。またさらに銅、亜鉛、水銀、錫
、鉛、ビスマス、カドミウム、クロム及びタリウムのい
ずれか1つあるいは2つ以上の金属を0.1〜10%含
有することが好ましい。
又、少なくとも1種のアミンイオンは、AAS中に15
%まで含有させることができるが、好ましくは0.5〜
8%、より好ましくは0.5〜2%とすることが、該A
ASの変色を有効に防止するという観点から適当である
上記抗菌性AASは例えば以下の(1)及び(2〕の方
法により製造することができる。
(1)M2O(Mはアルカリ金属である)含有率が好ま
しくは10%以下のAASと抗菌性金属イオン等とを接
触させて、AAS中のイオン交換可能なイオンと抗菌性
金属イオンとを交換することにより抗菌性AASを製造
することができる。
(2)AASスラリーのpHを好ましくは6以下に調整
し、次いで該スラリー中のAASと抗菌性金属イオンと
を接触させて、AAS中のイオン交換可能なイオンと抗
菌性金属イオン等とを交換することにより抗菌性AAS
を製造することができる。
(1)の方法においてAASとしてM、O含有率が好ま
しくは、10%以下のものを用いる。通常の方法で得ら
れるAASは10%を超える。M2Oを含有する。そこ
で前記方法により得られたAASを例えば水に懸濁させ
、次いで得られたスラリーを攪拌しながら酸水溶液を滴
下することによりAAS中のアルカリ金属を中和するこ
とによりM20含有率を10%以下に調整することがで
きる。酸水溶液として0.IN以下の濃度の希酸水溶液
を用い、攪拌条件及び反応規模によっても異なるが滴下
速度100mj!/30分以下で行うことが好ましい。
さらに中和は、スラリーのpHが3〜6、好ましくは4
〜5の範囲にすることが好ましい。又、中和に使用でき
る酸としては硝酸、硫酸、過塩素酸、リン酸、塩酸など
の無機酸及びギ酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸などの有
機酸等を挙げることができる。
中和して得られたM20含有率lO%以下のAASは濾
過し、水洗し、スラリーとしてそのまま(1)の方法に
用いることもできるし、あるいは乾燥してM20含有率
10%以下のAASとしてもよい。
(1)の方法において好ましくは、M20含有率10%
以下のAASのスラリーと抗菌性金属イオン及びアミン
イオン含有水溶液とを混合して抗菌性金属イオン等を含
有する混合水溶液にAASを接触させて、AAS中のイ
オン交換可能なイオンと上記イオンとを置換させる。接
触は、5〜70℃、好ましくは40〜60℃で1〜24
時間、好ましくは10〜24時間バッチ式又は連続式(
例えばカラム法)によって行うことができる。
混合水溶液中の各イオンは、通常いずれも塩として供給
される。用いられる塩は前記抗菌性ゼオライトの製造の
際に用いることができる塩と同様のものを用いることが
できる。
AAS中のアミン及び金属イオンの含有量は前記混合水
溶液中の各イオン(塩)濃度を調節することによって、
適宜制御することができる。例えば抗菌性AASのアミ
ンの含有量は、アミンイオンの水溶液中の濃度を0.1
〜IM/1とすることによって、0.08〜0.8%と
することができる。
又抗菌性AASが銀イオンを含有する場合、前記混合水
溶液中の銀イオン濃度を0.01M/f〜0、30 M
 / fとすることによって、適宜銀イオン含有量0.
5〜6%の抗菌性AASを得ることができる。又、抗菌
性AASがさらに銅イオン、亜鉛イオンを含有する場合
、前記混合水溶液中の銅イオン濃度は0.05M/β〜
0.4 M / 1、亜鉛イオン濃度は0.05M/j
!〜0.4 M / 1とすることによって、適宜銅イ
オン含有量1〜8%、亜鉛イオン含有量1〜8%の抗菌
性AASを得ることができる。
前記の如き混合水溶液以外に各イオンを単独で含有する
水溶液を用い、各水溶液とAASとを逐次接触させるこ
とによって、イオン交換することもできる。各水溶液中
の各イオンの濃度は、前記混合水溶液中の各イオン濃度
に準じて定めることができる。
イオン交換が終了したAASは、充分に水洗した後、乾
燥する。乾燥は、常圧で105℃〜115℃、又は減圧
(1〜30Torr )下70℃〜90℃で行うことが
好ましい。
尚、錫、ビスマスなど適当な水溶性塩類のないイオンの
イオン交換は、アルコールやアセトンなどの有機溶媒溶
液を用いて難溶性の塩基性塩が析出しないように反応さ
せることができる。
一方(2)の方法は、常法により得られたAASのスラ
リーのpl(を6以下、好ましくは3〜6、より好まし
くは4〜5に調整して、AAS中のM20含有率を10
%以下とすることができる。該pHの調整は前記(すの
方法において例示した方法を同様に用いることができる
次いでpHを調整したスラリーと抗菌性金属イオン及び
アミンイオン含有溶液とを混合して、該スラリー中のA
ASをイオン交換することができる。
イオン交換法等は(1)の方法と同様の方法をそのまま
使用することができる。
尚、本発明の抗菌性アルミノケイ酸塩は、前記抗菌性金
属イオン及びアミンイオンに加えてアンモニウムイオン
をイオン交換により含有させたものも含む。
本発明は、上記抗菌性アルミノケイ酸塩及び樹脂を含有
する抗菌性樹脂組成物も提供する。樹脂としては、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、A
BS樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリア
ミド、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリとニールア
ルコール、ポリカーボネイト、アクリル樹脂、ふっ素樹
脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラスト
マー、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
レーヨン、キ二ブラ、アセテート、天然及び合成ゴムな
どの熱可塑性又は熱硬化性樹脂を挙げることができる。
本発明の抗菌性樹脂組成物は1.前記抗菌性アルミノケ
イ酸塩を上記樹脂に直接線込み又は表面にコーティング
することにより得ることができる。上記樹脂に抗菌・防
黴・防藻機能を付加するという観点から0.05〜80
%、好ましくは0.1〜80%の抗菌性アルミノケイ酸
塩を含有させることが適当である。樹脂の変色を実質的
に防止するという観点からは抗菌性アルミノケイ酸塩の
含有率を0.1〜3%とすることが好ましい。
本発明の前記抗菌性アルミノケイ酸塩は、種々の分野で
利用することができる。
水系分野では浄水器、クーリングタワー水、各種冷却水
の防菌防藻剤として利用可能であり又、切花延命剤とし
ても利用可能である。
塗料分野では油性塗料、ラッカー、フェス、アルキル樹
脂系、アミノアルキド樹脂系、ビニール樹脂系、アクリ
ル樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、水系、粉
体系、塩化ゴム系、フェノール系、などの各種塗料に直
接混合し又は塗膜表面にコーティングして、塗膜に抗菌
・防黴・防藻機能を付加する事が可能である。建築分野
では目地材、壁材、タイルなどに混合し、又はそれらの
表面にコーティングして、抗菌・防黴・防藻機能を付加
する事が可能である。
製紙分野ではぬれテイツシユ、紙包材、ダンボール、敷
紙、鮮度保持紙に抄き込み、又はコーティングすること
によってこれらの紙に抗菌・防黴機能を付加する事が可
能であり、又、特に製紙分野ではスライムコントロール
剤としても利用可能である。
本発明の抗菌性アルミノケイ酸塩は、上記の諸分野に限
らず、一般細菌・真菌、藻、など微生物の発生、増殖の
防止を必要とするあらゆる分野で利用可能である。
さらに、本発明の抗菌性アルミノケイ酸塩は特願昭62
−331112号に開示されている分散体用の抗菌性粉
体としても用いることができる。
以下本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
実施例1(抗菌性アルミノケイ酸塩の調製法)アルミノ
ケイ酸塩は、A型ゼオライト(Na20・A I 20
s’1.9SiO,’XHzO;平均粒径1.5μm)
、X型ゼオライト(Na20− A l 20s−2,
3s+o2− XH2O;平均粒径2.5μm)、Y型
ゼオライト(1,INaJ  ・A 1 zOs・4s
lQt・XHzO:平均粒径Q、7μm)、天然モルデ
ナイト(150〜250メツシユ)及び無定形アルミノ
ケイ酸塩(0,93Na20−AI 、03・2.55
S+02 :平均粒子径0.3μm)の5種類を使用し
た。
イオン交換の為の各イオンを提供するための化合物とし
て、八gNL 、メチルアミン、ジメチルアミン、トリ
メチルアミン、アリルアミン、アニリン硫酸塩及びシク
ルプロビルアミンの7種類を使用した。
表1に各サンプル調製時に使用したアルミノケイ酸塩の
種類と混合水溶液に含まれる化合物の種類及び濃度を示
した。魚1〜Nα13の13種類の抗菌性アルミノケイ
酸塩のサンプルを得た。
各サンプルとも、110℃で加熱乾燥したアルミノケイ
酸塩粉末1kgに水を加えて、1.3j’のスラリーと
し、その後攪拌して脱気し、さらに遠景の0.5N硝酸
溶液と水とを加えてpHを5〜7に調整し、全容を1.
81のスラリーとした。次にイオン交換の為、所定濃度
の所定の化合物の混合水溶液31を加えて全容を4,8
1とし、このスラリー液を40〜60℃に保持し10〜
24時間攪拌しつつ平衡状態に到達させた状態に保持し
た。イオン交換終了後アルミノケイ酸塩相を口過し室温
の水又は温水でアルミノケイ酸塩相中の過剰の銀イオン
がなくなる迄水洗した。次にサンプルを110℃で加熱
乾燥し、13種類のサンプルを得た。得られた抗菌性ア
ルミノケイ酸塩サンプルに関するデータを表1に示す。
実施例2(抗菌力試験) 抗菌力の評価は下記の方法により実施した。
試験菌株としてはアスベルギラス・ニガー(Aaper
gillus niger) IFO44Q7  (カ
ビ)、カンディタ・アルビカンス(Candida a
lbicans) IFO1594(l母)、シュード
モナス・エルギノーザ(Pseudomonas ae
ruginosa) 110 P−1(一般細菌)の3
種類を使用した。
増菌用培地は細菌用:Mueller−)1inton
 Broth(Difco) 、カビ用:ポテトデキス
トロース寒天培地(栄研)、酵母用:Yeast Mo
rphology Agar(Difco )を使用し
た。感受性測定用培地は細菌用:!Jueller−)
1inton Medium (Difco) 、カビ
・酵母用:サブロー寒天培地(栄研)を使用した。
感受性測定用平板の作成は以下の如〈実施した。
滅菌精製水で各サンプルの希釈段階懸濁液を調製し、こ
れを溶解後50〜60℃となった感受性測定用培地に、
培地の1/9量加えて、充分に混合後シャーレに分注、
固化させて、感受性測定用平板とした。
接種用菌液の調製は細菌用:増菌用培地に継代培養した
試験菌株を接種し、培養後閑数が106/m1になるよ
うに増菌培地で希釈して接種用菌液とした。
カビ用:増菌用培地に継代培養した試験菌株を接種、培
養後形成した分生子を約10’/mlになるように滅菌
0.05%ポリソルベート80溶液に浮遊させ、接種用
菌液とした。酵母用:増菌用培地に継代培養した試験菌
株を接種、培養後形成した菌体を約10’/+n1にな
るように滅菌生理食塩水に浮遊させ、接種菌液とした。
培養は以下の如〈実施した。
接種用菌液を感受性測定用平板にニクロム線ループ(内
径的1 mm )で2 cm程度画線塗抹し、細菌は3
7℃、18〜20時間、カビは25℃、7日間培養した
。判定は所定の時間培養後、発育が阻止された濃度をも
って最小発育阻止濃度とした。
得られた結果を表2に示す。
実施例3(変色試験) 実施例1で得た抗菌性アルミノケイ酸塩を加熱乾燥した
後に練込量Iwt%で樹脂(ポリプロピレン:宇部興産
製J−109G)に練込んだ後に射出成型(滞留時間2
分)してサンプルを得た(ピースの寸法: 7.3 c
mX 4.4 cmX 2mm) 。得られたサンプル
を屋外にて日光照射した。サンプルの色は、各サンフル
ヲ白ケトン紙(L”  a”  b” 93.1、−0
.7、−0.51上に置いてミノルタ色彩色差計CR−
100型(Dss光線使用)を用いて測定した。CIF
  1976によるLl  aI  be表色系で表わ
したサンプルのLI とブランクL0の比を求めてその
結果を第1図〜第4図に示した。
〔発明の効果〕
本発明の抗菌性アルミノケイ酸塩は、従来の抗菌性ゼオ
ライトと同等の抗菌力を有し、かつ従来−品と比べて経
時的な色の変化がはるかに少ない、従来品をさらに改良
したものである。(第1〜4図参照)。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は、抗菌性アルミノケイ酸塩を練込んだ
樹脂(ポリプロピレン)サンプルの色の経時変化を示す
。 経過日数 経過日数 漕 お 00井0 泗 ω

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルミノケイ酸塩中のイオン交換可能なイオンの
    一部又は全部を少なくとも一種のアミンのイオン及び抗
    菌性金属イオンで置換した抗菌性アルミノケイ酸塩。
  2. (2)抗菌性金属イオンが銀、銅、亜鉛、水銀、錫、鉛
    、ビスマス、カドミウム、クロム及びタリウムからなる
    群から選ばれる少なくとも1種の金属のイオンである請
    求項(1)記載の抗菌性アルミノケイ酸塩。
  3. (3)アルミノケイ酸塩がゼオライト又は無定形アルミ
    ノケイ酸塩である請求項(1)記載の抗菌性アルミノケ
    イ酸塩。
  4. (4)請求項(1)記載の抗菌性アルミノケイ酸塩及び
    樹脂を含む抗菌性樹脂組成物。
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