JPH0128546Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テレビ受像機、ラジオ受信機等の電
気機器における表示装置に関する。

電気機器の表示器として発光ダイオードを使用
する場合、通常その発光ダイオードはその先端が
表示パネルから露出するように取り付けられる
が、この発光ダイオードが複数個の場合には樹脂
ケースに一体化されて発光ダイオードユニツトで
製作され、これを表示パネルに位置決めして取り
付けている。

そして、従来では全体の組立てを、発光ダイオ
ードユニツトをユニツト用基板に取り付け、その
ユニツト用基板を表示用基板に取り付け、その表
示用基板を表示パネルに取り付けて、発光ダイオ
ードの各々の先端が表示パネルの予じめ形成され
た孔に嵌合露出するように、組立てている。

しかしながら、この場合、表示パネルの孔に対
する発光ダイオードの各々の先端の位置決めが、
ユニツト用基板に対する発光ダイオードユニツト
の取付精度、表示用基板に対するユニツト用基板
の取付精度、および表示パネルに対する表示用基
板の取付精度によつて異なり、上記発光ダイオー
ド先端の位置精度を満足するのが困難であり、組
立時の位置調整が煩雑であつた。

本考案は以上のような点に鑑みて成されたもの
であり、その目的は、発光ダイオードユニツトを
表示用基板に対して平面的に移動可能とし、以つ
て発光ダイオードの表示パネルに対する位置決め
が容易且つ正確に行なわれるようにした表示装置
を提供することである。

以下、本考案を実施例によつて説明する。第１
図において、１は樹脂ケースに収められた発光ダ
イオードユニツトであり、ボス１ｅの正面には音
量表示用発光ダイオード頭部２ａ〜２ｊが斜に並
んで一体化され、更にボス１ｆの正面にはステレ
オ表示用発光ダイオード２ｋとモノラル表示用発
光ダイオード２ｌが同様に一体化されている。そ
して、この発光ダイオードユニツト１は、ユニツ
ト用基板３に対して樹脂溶着により固定され、各
発光ダイオード２ａ〜２ｌのリード線はそのユニ
ツト用基板３の導電パターン箔に半田付けされて
いる。１ａ〜１ｄは同一長の脚であり、ユニツト
用基板３の側部から背面方向に突出している。４
は表示用基板であり、この基板４には表示回路を
構成するICや抵抗等の素子（図示せず）が取り
付けられ、また別に取付孔４ａが形成され、ユニ
ツト用基板３との間正はフレキシブルなリボンワ
イヤ５・６にて電気的に接続されている。そし
て、ユニツト用基板３は、発光ダイオードユニツ
ト１の脚１ａ〜１ｄによつて表示用基板４との間
の最少間隔が規制され、また表示用基板４の面に
対するＸ−X′方向の位置およびＹ−Y′方向の位
置、つまり横方向の位置はリボンワイヤ５，６の
フレキシブルな範囲において移動可能となつてい
る。すなわち、ユニツト用基板３はリボンワイヤ
５，６よつてのみ機械的に表示用基板４に接続さ
れ、第１図ｃに示す矢印Ａ方向への回動も自由と
なつている。

第２図は表示パネル７を示すものであり、この
表示パネル７は前面パネル８とその前面パネル８
が貼着されたケース９で成り、前面パネル８には
前記発光ダイオード２ａ〜２ｌの先端が嵌合露出
する孔８ａ〜８ｌが形成され、またケース９には
発光ダイオードユニツト１のボス１ｅが嵌入する
孔９ａ、ボス１ｆが嵌入する孔９ｂ、および表示
用基板４に固定するためのネジ孔９ｄを有するボ
ス９ｃが形成されている。そしてケース９の孔９
ａ内に前面パネル８の孔８ａ〜８ｊが位置し、ボ
ス９ｂ内に孔８ｋ〜８ｌが位置するようになつて
いる。

以上において、組立に際しては、表示パネル７
を発光ダイオードユニツト１の前面にかぶせるよ
うにして、ボス１ｅが孔９ａに入り、ボス１ｆが
孔９ｂに入るようにし、次に発光ダイオード２ａ
〜２ｊの先端が孔８ａ〜８ｊに嵌り、発光ダイオ
ード２ｋ・２ｌの先端が孔８ｋ・８ｌに嵌るよう
にする。これは発光ダイオード２ａ〜２ｌの位置
関係と孔８ａ〜８ｌの位置関係を同一にしておく
ことにより可能となる。そして、この状態におい
ては、表示パネル７のボス９ｃのネジ孔９ｄと表
示用基板４の孔４ａとは一致するとは限らない
が、表示用基板４はリボンワイヤ５，６のフレキ
シビリテイによつて移動可能であるので、一致さ
せるこができる。また発光ダイオード２ａ〜２ｌ
の先端が前面パネル７の孔８ａ〜８ｌに嵌合しそ
こから露出する状態は、発光ダイオードユニツト
１の脚１ａ〜１ｄによつて保持されるようにな
る。なお、表示用基板４は表示パネル７に対して
孔４ａからネジ孔９ｄにネジ込まれるビス（図示
せず）によつて固定されるが、固定部はここ１ケ
所のみではなく他の部分に同様に１ケ所又は複数
ケ所設けられる。

なお以上において、ユニツト用基板は必らずし
も必要なく、リボンワイヤ５，６の皮むき導体を
発光ダイオード２ａ〜２ｌに直接接続して、省略
することもできる。

以上から本考案によれば、発光ダイオードユニ
ツトが表示用基板に対して横方向に移動可能とな
るので、従来におけるような各固定部の位置精度
に注意する必要がなくなり、該発光ダイオードユ
ニツトの表示パネルに対する位置決めが容易且つ
正確となるという特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本考案の一実施例の表示装置の内部
構造の平面図、ｂは正面図、ｃは右側面図、第２
図ａは同表示装置の表示パネルの正面図、ｂはａ
のｂ−ｂ線に沿つた断面図である。 １……発光ダイオードユニツト、２ａ〜２ｌ…
…発光ダイオード、３……ユニツト用基板、４…
…表示用基板、５，６……リボンワイヤ、７……
表示パネル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の孔が形成された表示パネルと、頭部が正
   面に突出するよう発光ダイオードが複数個納めら
   れ且つ背面に向かう脚を有する発光ダイオードユ
   ニツトと、表示回路が組み込まれた表示用基板
   と、該表示用基板と上記発光ダイオードユニツト
   の各発光ダイオードとを電気接続するリボンワイ
   ヤとからなり、 上記表示パネルの各孔に上記発光ダイオードの
   頭部が挿入するよう上記発光ダイオードユニツト
   を上記表示パネルに挿入し、上記発光ダイオード
   ユニツトの脚を上記表示用基板に押し付けて、上
   記表示パネルを上記表示用基板にネジ止めしたこ
   とを特徴とする表示装置。