JPH01285415A - トラクタのフロントアクスル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、トラクタのフロントアクスル装置に関する
ものであり、特に、三輪で旋回できる機構に於て、該機
構の改良に関するものである。

［従来の技術］ 従来の此種トラクタのフロントアクスル装ｒｌｌは、シ
ャーシの下面前後方向に延設されたアクスルハウジング
の前面にセンターピボットを突設し、該センターピボッ
トを前輪デフケースに遊嵌している。そして、該前輪デ
フケースの左右両側にフロントアクスルを延設し、その
両端に前輪を装着して該前輪を駆動している。又、フロ
ントアクスルの適宜位置とシャーシ下面間に油圧シリン
ダを配してその端部を各々に枢着している。而して、ト
ラクタを回向する際は、前記油圧シリンダを伸縮してフ
ロントアクスルの油圧シリンダ取付部を上下に押引し、
該フロントアクスルをセンターピボットを支点として傾
動し片側前輪を持ち上げ、三輪走行を行い回向を容易に
していた。又、四輪走行時に於ては、油圧シリンダがフ
ロントアクスルの傾動を妨げないように圧力油を抜き、
該油圧シリンダが自在に摺動するように形成していた。

［発明が解決しようとする課題］ 前述したように、従来は油圧シリンダの両端部がフロン
トアクスルと車体に夫々枢着される為、四輪走行時に於
て、前記油圧シリンダがフロントアクスルの傾動を妨げ
る抵抗となる。従って、この抵抗をなくす為に、油圧シ
リンダがフロントアクスルの傾動と共に自在に伸縮でき
るように該油圧シリンダの圧力油を抜く機構が必要であ
り、依って、油圧装置が複雑となっていた。

そこで、構成を簡素化し、安価なフロントアクスル装置
を提供することを目的とするために解決せられるべき技
術的課題が生じてくるのであり、この発明は該課題を解
決することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明は、上記目的を達成するために提案せられたも
のであり、トラクタに於て、フロントアクスル中央のセ
ンターピボット前面にガイドプレートを回動自在に枢着
し、該ガイドプレートに円弧状のガイド孔を開穿すると
共に、フロントアクスル前面にガイドピンを突設して、
該ガイドピンが前記ガイドプレートのガイド孔内を摺動
できるように遊嵌し、更に、前記プレートの一端とシャ
ーシ間に伸縮機構を配設し、該伸縮機構がガイドプレー
トを回動してフロントアクスルをセンターピボットを支
点に上下に傾動し、片側前輪を持ち上げるように形成し
たことを特徴とするトラクタのフロントアクスル装置を
提供せんとするものである。

［作用］ この発明は、シャーシ下面に傾動自在に設けられたフロ
ントアクスル中央部から前方に突出したセンターピボッ
ト前面に略団扇形のガイドプレートを枢着し、該ガイド
プレートはその一端を油圧シリンダ端部に枢着されてい
る。該油圧シリンダの他端は上部シャーシの適宜位置に
枢着されているため、該油圧シリンダが伸縮すると、前
記ガイドプレートはセンターピボットを支点として回動
する。又、ガイドプレートの幅広部にガイド孔が開穿さ
れ、該ガイド孔はセンターピボットを中心とした円弧を
為している。該ガイド孔にフロントアクスル前面に突設
されたガイドピンを遊嵌して上下に摺動自在に形成して
いる。依って、四輪走行時に於て、フロントアクスルが
センターピボットを中心としてシーソーの如く傾動する
とき、前記ガイド孔内をガイドピンが摺動するが、フロ
ントアクスルの傾き角度が大となると、ガイドピンがガ
イド孔の上端或は下端に当接する。然るとき、該ガイド
孔が開穿されたガイドプレートの一端は油圧シリンダが
保持している為、該ガイドプレートは回動せず、依って
、フロントアクスルの傾きが限界を越えないように規制
する。

又、トラクタを回向するとき、回転半径を小とする為片
側前輪を上げて三輪走行をすることがあるが、そのとき
油圧装置を操作して油圧シリンダを伸縮すれば、該油圧
シリンダがガイドプレートをセンターピボットを回動中
心に回動する。然るときは、前記ガイド孔も回動してそ
の端部にフロントアクスルのガイドピンが当接する。そ
して、更にガイドプレートを回動させればガイドピンは
押し上げ或は押し下げられ、フロントアクスルはセンタ
ーピボットを中心として左右いずれかに傾動じて、片側
前輪が持ち上げられ三輪走行状態となり、トラクタが旋
回半径を可及的に小として回向できるようになる。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を別紙添付図面に従って詳述
する。尚、説明の都合上、従来公知の技術も説明する。

第１図に於て、（１）はトラクタである。

該トラクタ（１）のシャーシ（２）下面にセンターピボ
ット（３）が前後方向に配設され、該センターピボット
（３）はデフケース（４）に遊嵌されている。そして、
該デフケース（４）の左右両側にフロントアクスル（５
）を延設し前輪（６）（６）を駆動するようにしている
。依って、前記デフケース（４）及びフロントアクスル
（５）と前輪（６）（６）は一体となり、センターピボ
ット（３）を傾動中心として左右に傾動自在となる。又
、センターピボット（３）の前面にガイドプレート（η
を回動自在に枢着する。該ガイドプレート（７）は団扇
形であり、その幅広部の先端よりにセンターピボット（
３）を中心とした円弧状のガイド孔（８）を開穿してい
る。そして、フロントアクスル（５）前面にガイドピン
（９）を前方に向は突設し、前記ガイド孔（８）に遊嵌
して該ガイド孔（８）内を摺動できるように形成してい
る。

一方、ガイドプレート（７）に於てガイド孔（８）と反
対側にシリンダ取付部００）が設けられ該シリンダ取付
部（１０）に油圧シリンダ０１）の一端を枢着し、他端
をシャーシ（２）下面のシリンダブラケット０２）に枢
着してガイドプレート（７）を保持している。そして、
前記油圧シリンダ００がその伸縮を中間位置で停止した
ときに、前記ガイドピン（９）がガイド孔（８）の上下
中央付近に位置するように形成する。

而して、本実施例によれば、通常の四輪走行時に於て地
表の凹凸により前輪（６）（６）が上下に揺動すると、
フロントアクスル（５）及びデフケース（４）はセンタ
ーピボット（３）を支点としてシャーシ（２）に対しシ
ーソーの如く傾動する。然るとき、ガイドプレート（７
）は油圧シリンダ００により保持されているので、フロ
ントアクスル（５）に突設されたガイドピン（９）はガ
イドプレート（７）のガイド孔（８）内を自在に摺動す
る。依って、前記油圧シリンダ００はフロントアクスル
（５）の傾動時に抵抗を生じない。又、シャーシ（２）
が左右に大きく傾斜したときは、ガイドピン（９）かカ
イト孔（８）内を上方或は下方に摺動してガイド孔端部
（８ａ）（８ｂ）に当接し、フロントアクスル（５）の
傾動を規制してシャーシ（２）の傾斜を停止することが
できる。

又、トラクタ（１）は転回の際回転半径を可及的に小な
らしめる必要があり、そのときは片側前輪を持ち上げて
三輪走行とするのであるが、本実施例に於ては車体側で
油圧機構を操作すると、油圧シリンダ００が油圧により
伸長或は収縮し、ガイドプレート（７）の油圧シリンダ
取付部（１０）を押引し、前記ガイドプレート（７）を
センターピボット（３）を回動中心として回動させる。

然るとき、例えば、第３図に示すように油圧シリンダＯ
ｔ）を伸長すれば、ガイドプレート（７）は時計方向に
回動してそのガイド孔端部（８ｂ）をガイドピン（９）
に当接する。そして、更に、前記油圧シリンダ００を伸
長すればガイド孔端部（８ｂ）はガイドピン（９）を上
方に回動して、該ガイドピン（９）ヲ固着したフロント
アクスル（５）をセンターピボット（３）を回動中心と
して時計方向に回動する。

斯くして、左側前輪が地表から持ち上げられて三輪走行
となる。又、前記と逆に油圧シリンダＯＯを収縮すれば
、ガイドプレート（ηは反時計方向に回動し、ガイド孔
端部（８ａ）がガイドピン（９）を下方に回動スる。依
って、フロントアクスル（５）が反時計方向に傾動して
右側前輪が持ち上がり三輪走行となる。

［発明の効果］ この発明は、上記一実施例に詳述したように、フロント
アクスル及びデフケースのセンターピボットに円弧状の
ガイド孔を開穿したガイドプレートを回動自在に枢着し
ている。又、フロントアクスル前面に突設したガイドピ
ンを前記ガイド孔に遊嵌して摺動自在としている。そし
て、前記ガイドプレートの一端とシャーシ間に油圧シリ
ンダ等の伸縮機構を設けてガイドプレートの回動を行う
ように形成している。依って、油圧シリンダを動作させ
てガイドプレートを回動し、ガイドピンを押し上げ、或
は押し下げて該ガイドピンを固設したフロントアクスル
をセンターピボットを中心として傾動して三輪走行する
ことができる。又、四輪走行時に於ては、油圧シリンダ
及びガイドプレートが中立位置にて停止し、ガイドピン
がガイド孔内を自在に摺動できる為油圧シリンダは外力
を受けず、又、該油圧シリンダの圧力油を抜いてシリン
ダ筒部を摺動自在とする必要もない。依って、油圧機構
を簡略化することができる。更に、フロントアクスルが
傾動し、ガイドピンがガイドプレートのガイド孔端部に
当接したときには、前記油圧シリンダがガイドプレート
の回動を抑止して車体の傾斜規制効果を発揮することが
可能である。

尚、この発明は、この発明の精神を逸脱しない範囲内に
於て種々の改変を為すことができ、そして、この発明が
該改変せられたものに及ぶことは当然である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図はトラクタの正面
図、第２図は要部を示す一部切欠正面図、第３図は要部
の作動状態を示す一部切欠正面図である。 （３）・・・センターピボット　（４）・・・デフケー
ス（５）・・・フロントアクスル　（７）・・・ガイド
プレート（８）・・・ガイド孔（９）−・・ガイドピン
ＯＯ・・・油圧シリンダ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. トラクタに於て、フロントアクスル中央のセンターピボ
   ット前面にガイドプレートを回動自在に枢着し、該ガイ
   ドプレートに円弧状のガイド孔を開穿すると共に、フロ
   ントアクスル前面にガイドピンを突設して、該ガイドピ
   ンが前記ガイドプレートのガイド孔内を摺動できるよう
   に遊嵌し、更に、前記プレートの一端とシャーシ間に伸
   縮機構を配設し、該伸縮機構がガイドプレートを回動し
   てフロントアクスルをセンターピボットを支点に上下に
   傾動し、片側前輪を持ち上げるように形成したことを特
   徴とするトラクタのフロントアクスル装置。