JPH01275667A - 金属アルコキシド法による願料粉末の表面改質方法 - Google Patents

金属アルコキシド法による願料粉末の表面改質方法

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JPH01275667A
JPH01275667A JP10276088A JP10276088A JPH01275667A JP H01275667 A JPH01275667 A JP H01275667A JP 10276088 A JP10276088 A JP 10276088A JP 10276088 A JP10276088 A JP 10276088A JP H01275667 A JPH01275667 A JP H01275667A
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pigment powder
metal alkoxide
powder
pigment
alkoxides
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JP10276088A
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Inventor
Tsutomu Minami
努 南
Noboru Toge
峠 登
Kiyotake Morita
森田 潔武
Kazufuyu Sudou
須藤 和冬
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の表面改質顔料は化学的、機械的に安定強固であ
り、又、容易な表面改質顔料め製造方法に関する。
〔従来技術〕
装飾性、耐蝕性、耐摩耗性の向上を目的として金属や非
金属の保護薄膜を施す事は、従来より所謂電気メツキ、
溶融メツキ、容射法、浸透法あるいは陽極酸化、化成処
理等の表面酸化処理が行われている。又、ホウロウ処理
などの無機粉末の溶融あるいは焼結によってガラスある
いはセラミフクスの保護膜を形成することが行われてい
る。
しかし、保護膜としての効果を向上させることからも、
その膜厚は10μ〜数lll11と非常に厚く、保護膜
としての効果を十分に維持させたまま薄くすることは技
術的に困難であった。
最近、エレクトロニクスなどの先端技術の発達に伴って
新しい薄膜形成方法が開発され、例えば、真空蒸着法、
分子線エビクキシー法、イオンブレーティング法、スパ
ッタリング法、CVD法などがそれであり、従来技術に
比べて非常に薄くまた新しい組成、機能の薄膜も形成さ
れているが、高価な装置を用いる必要があること、ある
いは大面積、大量生産に適当でない等の欠点があった。
そこで、例えば、5iO1,ALzOi、 5iO1−
TiOxjiO’z−^L宜Os+5i01−ZrOz
tSiOt−8103,5nOz−1nlO3+Nat
O−3iOt−ZrOtなどの純度が高く多成分系につ
いて均質性の高いガラスまたは粒径分布の狭い微粒子セ
ラミックス原料が比較的低温の加熱で製造でき、更に他
の方法では製造出来ない新しい組成、機能のガラスまた
はセラミックス原料が製造でき金属アルコキシドを出発
物質とするゾル−ゲル法が注目されてきた。
これらの特徴は、コーティング薄膜を形成する場合、極
めて薄く均質な被膜を形成することが可能となることで
ある。
一方、 オキシ水酸化鉄黄色顔料やチタン白顔料の耐候
性、耐熱性、耐摩擦性あるいは親和性の向上のために表
面改質が行われる。すなわち、ケイ素化合物、アルミニ
ウム化合物などの中和反応、均−沈澱法あるいは水熱処
理法による被膜形成が行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、これら従来の顔料表面改質方法では共存するナ
トリウムイオン等のアルカリや硫酸根、塩化物イオン等
が水洗を十分に行っても残りやすく、したがってコーテ
イング膜の純度が低(、その効果が十分に発揮されない
場合もあった。(文献、「顔料J30巻p、1792(
1986)、「窯協」95巻p、442(19B?) 
 ) 又、磁気テープ、磁気記録媒体の原料として有用な磁性
酸化鉄や磁性鉄粉粒子の出発物質はオキシ水酸化鉄ある
いは酸化鉄であり、形状保持、焼結防止、耐摩耗性ある
いは親和性の向上のため前述のケイ素化合物、アルミニ
ウム化合物などによる表面改質が行われている。しかし
磁気記録媒体は高出力化、低ノイズ化、すなわ)磁性粉
末としてはその形状は微細化の傾向にある。したがって
その磁性粉末は粒子間の凝集あるいは焼結が激しくなり
益々薄膜の優れたコーティングによる表面改質が必要に
なってきた。
然し、前述の如き金属アルコキシドを出発物質とするゾ
ル−ゲル法によれば、顔料としての分散性に優れ、尚且
つ純度が高く、均質性に優れ非常に薄い被膜が形成でき
る可能性があるが、金属アルコキシドの多くが極めて加
水分解され易いため、表面改質工程における雰囲気中の
湿度や水分添加量、加水分解速度の制御が捲めて微妙で
難しいことである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上記課題につき鋭意研究を行い従来のゾ
ル−ゲル法によるガラス、セラミックスあるいは酸化物
薄膜製造及び顔料の表面改質の基礎研究を続けた結果、
金属アルコキシドの加水分解を制御することにより、非
常に薄(均質な被膜を顔料粒子表面に形成することが可
能になり、尚且つ製造工程が単純で安価な本発明に到達
した。
すなわち、本発明の金属アルコキシド法による顔料粉末
の表面積改質方法は、アルミニウム、シリコン、チタン
、ジルコニウム、リン、ホウ素、鉄、ニッケル、マグネ
シウムのアルコキシドから選ばれた一種以上のアルコキ
シドを用いて、顔料粉末を表面改質するに際し、予め顔
料粉末に水分を0.2〜5.0%吸着させた後、該アル
コキシド溶液に浸漬することを特徴とする。又、アルミ
ニウム、シリコン、チタン、ジルコニウム、リン、ホウ
素、鉄、ニッケル、マグネシウムのアルコキシドから選
ばれた一種以上のアルコキシドを用いて、顔料粉末を表
面改質するに際し、予め顔料粉末に水分を0.2〜5.
0%吸着させた後、該アルコキシド溶液に浸漬し、更に
、必要に応じて濾過、洗浄、乾燥し調湿したガス中で加
水分解することを特徴とするものであり、更には、アル
ミニウム、シリコン、チタン、ジルコニウム、リン、ホ
ウ素、鉄、ニッケル、マグネシウムのアルコキシドから
選ばれた一種以上のアルコキシドを用いて、顔料粉末を
表面改質するに際し、該金属アルコキシド溶液に1.3
−あるいはβ−ジケトン基を含有する化合物を金属アル
コキシドに対して0.1−10.0倍モル添加し、更に
必要に応じて水を添加するこ、とを特徴とするものであ
る。
本発明の金属アルコキシド化合物とは、例えば、M(O
R)、においてORが炭素数1〜5程度のアルコキシ基
であり、またはORの一部をアセトアセチル基等で置換
したものであり、Mはアルミニウム、シリコン、チタン
、ジルコニウム、リン、ホウ素、鉄、ニッケル、マグネ
シウム等である、更にnは金属Mの酸化数である。金属
アルコキシド化合物を有機溶剤、例えば、インプロパツ
ール、n−ブタノールなどのアルコール類、n−ヘキサ
ン、n−ヘプタンなどの炭化水素類、トルエン、キシレ
ンなどのアルキルベンゼン類、酢酸エチルなどのエステ
ル類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類か
ら選ばれた溶解可能な溶媒に溶解し、該アルコキシド溶
液に攪拌しながら、雰囲気湿度の制御等を行うことによ
り0.2〜5.0%の水分を吸着させたオキシ水酸化鉄
黄色顔料やチタン白顔料等の無機顔料を添加し、顔料表
面に金属アルコキシドを吸着あるいは表面で加水分解さ
せることにある。該顔料の表面被膜の厚みは吸着水分m
で制御できるが、吸着水分量が少なければ表面改質の顕
著な効果が得られず、又水分量が多すぎれば被膜として
だけでなく外に偏析が起こり好ましくない、該顔料スラ
リーを濾過し必要に応じて溶解している金属アルコキシ
ドを除去するために洗浄し乾燥することにより、非常に
分散性の良い表面改質顔料が得られる。
更に、本発明の特徴とするところは、上記乾燥工程にい
て、あるいは乾燥後に湿度5〜80%に調湿した雰囲気
に顔料を暴露することにより加水分解を完結させること
にある。湿度5%未満では加水分解を完結させるのに長
時間を要し、又80%を越えると加水分解が速すぎて均
質な被膜が得られず好ましくない、かくして顔料中の有
機物を減少させることができ、又、以後の工程で行われ
る焼成あるいは還元において金属アルコキシドの蒸発、
分解等による被膜の均質性の低下を防止することができ
る。該加水分解処理を行う温度としては、高温では加水
分解が速すぎるし、又低温では高価な冷凍設備を必要と
するので0〜60″Cが好ましい。
前記の金属アルコキシドを有11t9媒に溶解する際に
注意しなければならないことは、金属アルコキシドの多
くが極めて加水分解され昌いことである。すなわち、雰
囲気の水分や有am媒中の水を除くことが必要である。
しかし、本発明の特徴は金属アルコキシド溶液に1.3
−あるいはβ−ジケトン基を含有する化合物を添加する
ことにより水に対する安定性を向上させたことである。
1.3−あるいはβ−ジケトン基を含有する化合物とし
ては、アセチルアセトンなどのジケトン類、マロン!!
及ヒマロン酸ジエチルなどのマロン酸誘導体、アセト酢
酸及びアセト酢酸エチルなどのアセト酢酸エチルがあり
、金属アルコキシド化合物に対して0.1〜10.0倍
モル、好ましくは0.2〜3.0倍モル添加することが
できる。添加量が少なければ金属アルコキシドの水に対
する安定性が低下し、多すぎれば加熱分解後にカーボン
が残留し易くなる。
更に、該溶液への適当量の水の添加は、顔料表面への金
属アルコキシドの吸着量を制御するために必要であるが
、多量に水を添加するとアルコキシドの加水分解の沈澱
が生成し、均一性が劣ることになり好ましくない、すな
わち、金属アルコキシド、ジケトン化合物及び水の反応
性により沈澱生成の起こる水添加量の範囲は異なるので
特定することは出来ないが、例えば、アルミニウムアル
コキト化合物に対して等モルのア七ト酢酸エチルを添加
した場合3.0モルまでの水添加でも沈澱は生成しない
し、マロン酸ジエチルでは1.0モルまでの水添加でも
沈澱は生成しない。
かくして調整したコーティング溶液に攪拌しながら!1
1湿した顔料を添加し、以下前述の方法と同様にして顔
料の表面改質が出来る。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例により本発明の方法及びその効
果を詳細に説明する。
実施例−1 硫酸第一鉄溶液を水酸化ナトリウム溶液で加水分解した
後、空気を流通することにより黄色顔料であるオキシ水
酸化鉄を合成した。ii過、水洗し乾燥後大気中で粉砕
した。比表面積(S^)は61.1rrf/gであった
。′Mオキシ水酸化鉄を室温において調湿し1.5%の
水分を吸着させた。乾燥窒素を流通したドライボックス
中においてAL(0−sac−Bu)2の0.05モル
を20モルのイソプロパツールに希釈し、該オキシ水酸
化鉄40grを加え2時間攪拌した後、濾過、洗浄しド
ライボックス中で乾燥、粉砕した、該粉末を飽和塩化カ
ルシウム水溶液をill湿剤としたデシケータ中に48
時間放置しアルミニウムアルコキシドの加水分解を完結
させた。蛍光X線分析及び原子吸光分析よりAL/Fe
−100=3.7%であり、添加アルミニウムアルコキ
シドの70%がオキシ水酸化鉄に吸着されていた。
該表面改質オキシ水酸化鉄10grを固定床方式の還元
炉に充填し、窒素ガス101 /5hinで流通し、温
度500℃、4時間焼成後、水素ガスを154! /l
1inで流通し、温度350℃、10時間、還元した0
次いで該微粒子を充分トルエンに浸漬して後、大気中で
トルエンの飛散処理を加えた。溶剤臭が無くなった段階
で磁性粉を回収し、風乾金属鉄粉とした。
該風乾金属鉄粉の形状を透過型電子顕微鏡で観察すると
、イメージ上は一次原料のオキシ水酸化鉄の形状を良く
継承し、破損、破壊、更に粒子間焼結の類は殆ど見られ
なかった。該風乾金属鉄粉の磁気特性を東英工業社製試
料振動型磁力計(VSM−111)により測定し、又、
比表面積を測定したところ、Hc*15000e、  
σ5−135 emu/g、R−0,52,5A=48
.2ボ/gであり、優れた磁気特性であることがわかっ
た。
比較例−1 乾燥窒素を流通したドライボックス中においてAL(0
−see−Bu)sの0605モルを20モルのインプ
ロパツールに希釈し、実施例−1と同様の1.5%の水
分を吸着したオキシ水酸化鉄40grを加え攪拌しなが
らアルコキシドに対して3倍モルの水を添加した後、濾
過、洗浄、粉砕し原料粉とした。蛍光X線分析及び原子
吸光分析よりJIL/Fe−100・5.1%であった
。実施例−1と同様の仮焼、還元、風乾を行い金属粉と
した。該風乾金属鉄粉の形状を透過型電子顕微鏡で観察
すると、イメージ上は一次原料のオキシ水酸化鉄の形骸
粒子は焼結しており、形骸粒子のほかに繊維状の異物が
見られた。該風乾金属鉄粉の磁気特性及び比表面積を測
定したところ、’Hcm13500e、  l5−13
0 emu/glR−0,48,5A−62,8rd/
gであった。
実施例−2 実施例−1と同様のオキシ水酸化鉄を室温において調湿
し3.0%の水分を吸着させた。乾燥窒素を流通したド
ライボックス中において^L(0−see−Bu)Sの
0.05モルを20モルのn−ヘキサンに希釈し、該オ
キシ水酸化鉄40grを加え2時間攪拌した後、濾過、
洗浄しドライボックス中で乾燥、粉砕した。
該粉末を飽和塩化カルシウム水溶液を11湿剤としたデ
シケータ中に48時間放置しアルミニウムアルコキシド
の加水分解を完結させた。蛍光X線分析及び原子吸光分
析よりAL/Fe−100・5.2%であった、還元温
度375℃、還元時間10時間である以外は実施例−1
と同様の条件により金属鉄粉を得た。該風乾金属鉄粉の
形状を透過型電子顕微鏡で観察すると、イメージ上は一
次原料のオキシ水酸化鉄の形状を良く継承し、破損、破
壊、更に粒子間焼結の類は殆ど見られなかった。該風乾
金属鉄粉の磁気特性及び比表面積を測定したところ、H
c・15300g、  σ5−136 eau/g、R
−0,51,5A−52,3nf/gであり、優れた磁
気特性であることがわかった。
実施例−3 硫酸第一鉄溶液及び硝酸ニッケル溶液を水酸化ナトリウ
ム溶液で加水分解した後、空気を流通することによりN
i/Fe・0.5%だけニッケルを共沈したオキシ水酸
化鉄を合成した。濾過、水洗し乾燥後大気中で粉砕した
。比表面積(SA)は57.7rd/gであった。該オ
キシ水酸化鉄を室温において調湿し3.0%の水分を吸
着させた。乾燥窒素を流通したドライボックス中におい
てAL(0−iso−Pr)sの0.05モルを20モ
ルのイソプロパツールに加熱溶解し室温まで放冷した。
更に5t(0−Et)aの0.02モルを添加した。該
オキシ水酸化鉄40grを加え2時間攪拌した後、濾過
、洗浄しドライボックス中で乾燥、粉砕した。該粉末を
飽和塩化カルシウム水溶液を調湿剤としたデシケータ中
に48時間放置しアルミニウム及びシリコンアルコキシ
ドの加水分解を完結させた。蛍光X線分析及び原子吸光
分析よりAL/Fe−100=3.7%、Si/Fe−
100=0.3%であった。還元温度400℃、還元時
間8時間である以外は実施例−1と同様の条件で金属鉄
粉を得た。該風乾金属鉄粉の形状を透過型電子顕微鏡で
観察すると、イメージ上は一次原料のオキシ水酸化鉄の
形状を良く継承し、破損、破壊、更に粒子間焼結の類は
殆ど見られなかった。該風乾金属鉄粉の磁気特性及び比
表面積を測定したところ、IIc=15400e、  
σ5−134 emu/g、R−0,51,5A=56
.0rrr/gであり、優れた磁気特性であることがわ
かった。
比較例−2 乾燥窒素を流通したドライボックス中においてAL(0
−sec−Bu) sの0,05モルを20モルのイソ
プロパツールに希釈し、乾燥窒素気流中で130°C1
5時間処理した実施例−3と同様の粉砕オキシ水酸化鉄
40grを加え2時間攪拌した後、濾過、洗浄、粉砕し
原料粉とした。蛍光X線分析及び原子吸光分析よりAL
/Fe−100=1.1%であった。実施例−1と同様
の仮焼、還元、風乾を行い金属粉とした。該風乾金属鉄
粉の形状を透過型電子顕微鏡で観察すると、イメージ上
は一次原料のオキシ水酸化鉄の形骸粒子は焼結していた
が、形骸粒子のほかに繊維状の異物が見られた。該風乾
金属鉄粉の磁気特性及び比表面積を測定したところ、H
c=12200e、  σS・146 emu/g、R
−0,45,SA−39,2rrr/gであった。
実施例−4 実施例−3と同様のオキシ水酸化鉄を室温において調湿
し3.0%の水分を吸着させた。乾燥窒素を流通したド
ライボックス中においてAL(0−iso−Pr)、の
0.05モル及びB(0−iso−Pr)zの0.01
モルを20モルのイソプロパツールに加熱溶解し室温ま
で放冷した。該オキシ水酸化鉄408rを加え2時間攪
拌した後、濾過、洗浄しドライボックス中で乾燥、粉砕
した。該粉末を飽和塩化カルシウム水溶液を調湿剤とし
たデシケータ中に48時間放置しアルミニウム及びボロ
ンアルコキシドの加水分解を完結させた。蛍光X線分析
、ICP発光分析及び原子吸光分析よりAL/Fe−1
00−4,5%、B/Fe−LOO=0.5%であった
。還元温度375°C1還元時間8時間である以外は実
施例−1と同様の条件で金属鉄粉を得た、該風乾金属鉄
粉の形状を透過型電子顕微鏡で観察すると、イメージ上
は二次原料のオキシ水酸化鉄の形状を良く継承し、破損
、破壊、更に粒子間焼結の類は殆ど見られなかった。該
風乾金属鉄粉の磁気特性及び比表面積を測定したところ
、Hc・15100s、  σ5=137 emu/g
、R−0,50,5A=51.6n(/gであり、優れ
た磁気特性であることがわかった。
実施例−5 実施例−3と同様のオキシ水酸化鉄を室温においてm湿
し3.0%の水分を吸着させた。乾燥窒素を流通したド
ライボックス中においてSi(0−Me)aの0.06
モルを20モルのトルエンに希釈した。該オキシ水酸化
鉄40grを加え温度60°Cで2時間攪拌し放冷、濾
過後、温度50°C湿度5%の窒素ガスを10時間流通
し加水分解及び乾燥を行った。蛍光X線分析及び原子吸
光分析よりSi/Fe−100・3.1%であった。還
元温度400°C1還元時間8時間である以外は実施例
−1と同様の条件で金属鉄粉を得た。該風乾金属鉄粉の
形状を透過型電子顕微鏡で観察すると、イメージ上は一
次原料のオキシ水酸化鉄の形状を良く継承し、破損、破
壊、更に粒子間焼結の類は殆ど見られなかった。該風乾
金属鉄粉の磁気特性及び比表面積を測定したところ、H
c・15400e、  1F!−135emu/g、R
−0,50,5A−56,3n(/gであり、優れた磁
気特性であることがわかった。
実施例−6 実施例−3と同様のオキシ水酸化鉄を室温において調湿
し3.0%の水分を吸着させた。乾燥窒素を流通したド
ライボックス中においてAL(0−see−Bu)、の
0.05モル及びZr(0−n−Bu) aの0.01
モルを20モルのイソプロパツールに希釈し、更にアセ
ト酢酸エチルの0.04モルを添加した。大気中で該オ
キシ水酸化鉄40grを加え2時間攪拌した後、濾過、
洗浄しドライボックス中で乾燥、粉砕した。該粉末を飽
和臭化カルシウム水溶液を調湿剤としたデシケータ中に
48時間放置し金属アルコキシドの加水分解を完結させ
た。蛍光X線分析、ICP発光分析及び原子吸光分析よ
り^L/Fe−100=4.6%、Zr/Fe−100
−1,0%であつた。還元温度375°C1還元時間l
O時間である以外は実施例−1と同様の条件で金属鉄粉
を得た。該風乾金属鉄粉の形状を透過型電子顕微鏡で観
察すると、イメージ上は一次原料のオキシ水酸化鉄の形
状を良く継承し、破損、破壊、更に粒子間焼結の類は殆
ど見られなかった。該風乾金属鉄粉の磁気特性及び比表
面積を測定したところ、Hc−15100e、  σ5
=136 emu/g、R=0.50,5A−48,6
rrf/gであり、優れた磁気特性であることがわかっ
た。
実施例−7 室温において、アルミニウムアルコキシドとしてAL(
0−sec−Bu)zを用い、これの1モルに対して1
0倍モルのイソプロパツールに希釈し、マロン酸ジエチ
ルを1倍モル添加し、1時間攪拌した。更に攪拌しなが
ら水1倍モルを2時間かけ添加して加水分解させ、透明
なコーティング溶液を得た。
大気中で石英製スライドガラス基板にデイプコーティン
グし乾燥後電気炉で500℃まで加熱処理を行った。得
られたアルミナコーティングガラス基板は透明であった
比較例−3 室温において、アルミニウムアルコキシドとしてAL(
0−sec−Bu)sを用い、これの1モルに対して3
倍モルのイソプロパツールに希釈し、マロン酸ジエチル
を1倍モル添加し、1時間撹拌した。更に攪拌しながら
水3倍モルを6時間かけ添加して加水分解させたが溶液
はやや濁っていた。大気中で石英製スライドガラス基板
にデイプコーティングし乾燥後電気炉で500℃まで加
熱処理を行った、得られたアルミナコーティングガラス
基板は白濁していた。
〔発明の効果〕
以上、説明からも明らかなように、本発明においては、
チタン白やオキシ酸化鉄等の顔料に水分を吸着させた後
金属アルコキシド溶液に浸漬し、加湿雰囲気にばくろす
ることにより非常に薄く純度が高く均質性に優れた被膜
が形成でき、更に、金属アルコキシドの水に対する安定
性を向上させることにより容易に表面改質顔料を製造す
ることが出来る。
特許出願人 三井東圧化学株式会社 手続補正書(方式) %式% 1、事件の表示 昭和63年特許願第102760号 2、発明の名称 金属アルコキシドによる顔料粉末の表面改質方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号名称(31
2)  三井東圧化学株式会社4、補正命令の日付 (1)  明細書の発明の名称に「金属アルコキシド法
金属アルコキシド法による顔料粉末の表面改質方法」と
訂正する。
以上 手続主甫正書印発) 昭和63年8月−3日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 昭和63年特許願第102760号 2、発明の名称 金属アルコキシドによる顔料粉末の表面改質方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号名称(31
2)  三井東圧化学株式会社4、補正により増加する
請求項の数  零5、補正の対象 明細書の特許請求の範囲の欄および発明の詳細する。
(2)明細書第6頁第11行目に「表面積改質方法」と
あるのを「表面改質方法」と訂正する。
特許請求の範囲 1、アルミニウム、シリコン、チタン、ジルコニウム、
リン、ホウ素、鉄、ニッケル、マグネシウムのアルコキ
シドから選ばれた一種以上の主lアルコキシドを用いて
、顔料粉末を表面改質するに際し、予め顔料粉末に水分
を0.2〜5.0%吸着させた後、該金員アルコキシド
溶液に浸漬することを特徴とする金属アルコキシド法に
よる顔料粉末の麦皿改i立汰・ 2、アルミニウム、シリコン、チタン、ジルコニウム、
リン、ホウ素、鉄、ニッケル、マグネシウムのアルコキ
シドから選ばれた一種以上のJアルコキシドを用いて、
顔料粉末を表面改質するに際し、予め顔料粉末に水分を
0.2〜5.0%吸着させた後、該金員アルコキシド溶
液に浸漬し、更に、必要に応じて濾過、洗浄、乾燥し調
湿したガス中で加水分解することを特徴とする金属アル
コキシド法による顔料粉末の1皿政1立汰。
3、アルミニウム、シリコン、チタン、ジルコニウム、
リン、ホウ素、鉄、ニッケル、マグネシウムのアルコキ
シドから選ばれた一種以上の金属アルコキシドを用いて
、顔料粉末を表面改質するに際シ、該金属アルコキシド
溶液に1.3−あルイハβ−ジケトン基を含有する化合
物を該金属アルコキシドに対して0.1〜10.0倍モ
ル添加し、更に必要に応じて水を添加することを特徴と
する金属アルコキシド法による顔料粉末の表面改質方法
手続(甫正書(自発) 平成1年3月a日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 昭和63年特許願第102760号 2、発明の名称 金属アルコキシド法による顔料粉末の 表面改質方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号4、補正に
より増加する請求項の数  零5、補正の対象 える。「叉、本発明の方法は、金属顔料の表面改質にも
適用出来る。アルミフレークやブロンズパウダーなどの
金属顔料は表面に強固な酸化被膜を有しており、その酸
化被膜上に透明性の高いアルミナ含有コーティング薄膜
を形成することによって金属顔料固有の優れた色調を保
持したままで耐薬品性や耐候性の向上を図ることが出来
る。」 手続争甫正書(自発) 平成1年ム月ItJ−日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 昭和63年特許願第102760号 2、発明の名称 金属アルコキシド法による顔料粉末の表面改質方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号名称(31
2)  三井東圧化学株式会社4、補正により増加する
請求項の数  零5、補正の対象 (1)明細書筒13頁6行目から7行目の「1.5χの
水、−1(2)明細書第20頁4行目の「実施例−7」
から14行目の「板は透明であった。」までを削除する
(3)明細書第20頁15行目の「比較例−3」から第
21頁5行目の「濁していた。」までを削除する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アルミニウム、シリコン、チタン、ジルコニウム、
    リン、ホウ素、鉄、ニッケル、マグネシウムのアルコキ
    シドから選ばれた一種以上のアルコキシドを用いて、顔
    料粉末を表面改質するに際し、予め顔料粉末に水分を0
    .2〜5.0%吸着させた後、該アルコキシド溶液に浸
    漬することを特徴とする金属アルコキシド法による顔料
    粉末の表面積改質方法。 2、アルミニウム、シリコン、チタン、ジルコニウム、
    リン、ホウ素、鉄、ニッケル、マグネシウムのアルコキ
    シドから選ばれた一種以上のアルコキシドを用いて、顔
    料粉末を表面改質するに際し、予め顔料粉末に水分を0
    .2〜5.0%吸着させた後、該アルコキシド溶液に浸
    漬し、更に、必要に応じて濾過、洗浄、乾燥し調湿した
    ガス中で加水分解することを特徴とする金属アルコキシ
    ド法による顔料粉末の表面積改質方法。 3、アルミニウム、シリコン、チタン、ジルコニウム、
    リン、ホウ素、鉄、ニッケル、マグネシウムのアルコキ
    シドから選ばれた一種以上の金属アルコキシドを用いて
    、顔料粉末を表面改質するに際し、該金属アルコキシド
    溶液に1、3−あるいはβ−ジケトン基を含有する化合
    物を該金属アルコキシドに対して0.1〜10.0倍モ
    ル添加し、更に必要に応じて水を添加することを特徴と
    する金属アルコキシド法による顔料粉末の表面改質方法
JP10276088A 1988-04-27 1988-04-27 金属アルコキシド法による願料粉末の表面改質方法 Pending JPH01275667A (ja)

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