JPH01270824A - パン製造機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、容器内においてパン材料の混練から焼き上げ
の行程までを自動的に行なうパン製造機に関する。

（従来の技術） パン製造機は、上面が開口する容器内底部に混！ｌ翼を
配設して、この混ｎ舅の回転により前記容器内に収容さ
れた小麦粉、イースト菌及び水等のパン材料を混練して
パン生地を生成させ、その後、パン生地の発酵を経て、
加熱室内に配設された電気ヒータにより焼き上げを行な
って、パンを自動的に製造する構成が一般的である。

ところが、上記の構成によると、パン材料を混練してパ
ン生地を生成する際に、その混練による摩擦熱でパン生
地の温度が上昇し、夏期等の周囲温度が高い場合には適
１Ｅな温度領域を越えてしまい、イースト菌が過剰発酵
して良好なパン生地を得られないという問題点があった
。

更に、上記の構成によると、焼き上げの際に、電気ヒー
タの熱が容器に均等に与えられず、温度差を生じて、パ
ンが均質に焼き上がらないという問題点があった。

そこで、従来では、例えば、前者の問題点に対しては、
加熱室の下方に容器の底部を冷却する冷却用送風機を設
け、パン生地を適正温度に保つように冷却するものが考
えられており、後者の問題点に対しては、加熱室の側方
に加熱室内上方に送風する循環用送風機を設け、焼き上
げの際に加熱室内の空気を循環させるようにして容器周
囲の温度差を抑制するようにしたものが考えられている
。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、前述したような夫々の送風機は、その夫
々の行程における目的に対応して送風方向を異ならせる
べく異なる場所に設けられているもので、良質なパンを
得るために、例えば、これらの機能を兼ね錫えたパン製
造機を構成しようとすると、送風機を複数段けなければ
ならず、このため、価格が高くなるばかりかこれらの設
置スペースのためにコンパクトなものが提供できなくな
るという間居点があった。

そこで、本発明の目的は、−台の送風機で各行程の送風
用途に応じて送風を行なえるパン製造機を提供するにあ
る。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明のパン製造機は、加熱室内に収容された容器によ
ってパン材料の混練から焼き上げの行程までを自動的に
行なうようにしたものにおいて、前記加熱室内に風を送
る送風機と、この送風機の風の方向を行程に応じて変え
る風向変更装置とを設けたところに特徴をＨする。

上記風向変更装置は、混練行程においては風が容器内に
吹き込まれ、焼き上げ行程においては風が加熱室内を循
環するように風向を変更するのが好ましい。

（作用） 本発明のパン製造機によれば、送風機の風の方向を行程
に応じて変える風向変更装置を設けたので、行程毎の用
途に応じて次数の送風機を設ける必要がなくなり、コス
トの上昇を極力抑えてコンパクトなものが得られる。

そして、混練行程においては、風向変更装置によって送
風機の風を容器内に吹き込むようにしてパン生地を冷却
し、以て、パン生地の混練中の摩擦熱による温度上昇が
極力抑制されるものであり、また、焼き上げ行程におい
ては、風向変更装置によって送風機の風を加熱室内で循
環するようにし、以て、容器外周の温度が均一に保持さ
れる。

（実施例） 以下本発明の第一の実施例につき第１図及び第２図を参
照しながら説明する。

１は上面が開口する外ケースであり、その内底部には回
転軸２が上方に指向するようにして混練用モータ３が固
定されている。４は上面が開口する加熱室たる内ケース
であり、その上面開口部には外方に突出するフランジ部
４ａが形成されている。そして、この内ケース４は外ケ
ース１内に配置されて、フランジ部４ａが外ケース１の
上端部に固定されている。また、内ケース４の底部中央
部には受け′５５が装管されており、この受は器５の中
心部を前記混練用モータ３の回転軸２が貫通して上方に
突出されている。６は内ケース４内に配置されたＨ底円
筒状をなす容器であり、その外底部には受は具７が固定
されており、この受は具７は前記受は器５にバヨネット
機構により着脱可能に装着されている。この場合、容器
６の底面中央部に設けられた挿通孔８に同転軸２が挿通
突出され、容器６内に突出した回転軸２の先端部には混
練翼９が着脱自在に装着されている。１０は内ケース４
の内底部に配設された加熱用電気ヒータであり、これは
内ケース４内に装着されな容器６の下部外周を包囲すべ
（略環状に形成されている。

１１は内ケース４の上面開口部にヒンジ１２を介して開
閉可能に設けられた蓋体であり、これは内板１３と外板
１４とにより中空部をもった形状になっている。１５は
外ケース１の左側板に取付けられたマイクロコンピュー
タからなる制御装置であり、これは後述するようにパン
製造動作を制御するようになっている。そして、１６は
内ケース４の周側壁に取付けられた温度検出装置であり
、その先端部は、容器６の周側壁外面に接触していて、
その先端部内に図示しない温度検出素子が配設されてい
る。

さて、１７は送風機であり、これは、外ケース１と内ケ
ース４との周壁間に送風機用モータ１８が保持部材１つ
により固定され、この送風機用モータ１８の回転軸１８
ａにファン２０が取付けられて構成されているもので、
この送風機１７の上方に位置し内ケース４の上端部に設
けられた送風口２１を介して内ケース４内に風を送り込
むようになっている。２２は送風機１７からの風を送風
口２１に導く風案内板である。また、２３は送風機１７
と送風口２１との間に配設された温風用電気ヒータであ
り、内ケース４内に温風を送る場合に通電されるように
なっている。２４は風向変更装置であり、これは、蓋体
１１の内板１３の上面に固定されたソレノイド２５と、
このソレノイド２５のプランジャ２６と、内板１３に回
動ｉ′＋１能に支承された風向変更板２７と、この風向
変更板２７とプランジャ２６とを連結する回動可能な駆
動部材２８とから構成されており、ソレノイド２５に通
電されたときには、プランジャ２６が左方に駆動されて
風向変更板２７が内ケース４内方に回動突出するように
なっている。

次に、本実施例の作用について説明する。

まず、容器６内に所望ｍの小麦粉及びこれに応じた瓜の
イースト菌、水等のパン材料を収容し、制御装置１５を
スタート操作すると、制御装置１５は混練用モータ３に
通電するようになり、回転軸２の回転によって混練翼９
を回転させ、以て、混練翼９によりパン材料を混練して
パン生地を生成する混練行程が開始される。このとき、
制御装置１５はこの混練行程においては送風機用モータ
１８及びソレノイド２５１ごも通電するようになってお
り、従って、第１図に示すように風向変更装置２４の風
向変更板２７は回動して内ケース４の内方に突出した位
置に保持され、ファン２０の回転による風は送風口２１
を経て矢印Ａ方向に吹き出し、風向変更板２７に当たる
と矢印Ｂ方向すなわち容器６内方に吹き込むようになる
。これによって、容器６内のパン生地は冷却されること
になり、パン生地はその適正温度に保たれる。そして、
このような混練行程が所定時間待なわれると、制御装置
１５は混練用モータ３．送風機用モータ１８及びソレノ
イド２５への通電を切り、加熱用電気ヒータ１０に通電
して小発熱容量で発熱させるようになる。従って、容器
６内のパン生地はその容器６を介して加熱される。また
、このとき、制御装置１５は、温度検出装置１６による
パン生地の温度検出信号に応じて加熱用電気ヒータ１０
の通断電制御をし、パン生地はイースト菌の発酵に好適
な温度に保たれるようになり、発酵行程が行なわれる。

このような発酵行程が所定時間待なわれると、制御装置
１５は温風用電気ヒータ２３に通電するとともに、今度
は加熱用電気ヒータ１０を大発熱容量で発熱させるよう
に通電するようになり、これによって、パン生地を焼き
上げる焼き上げ行程が行なわれる。また、このとき、送
風機用モータ１８にも通電されるようになり、第２図に
示すようにファン２０の風は温風化されて送風口２１を
介して矢印入方向に吹き出すようになる。

ところが、混練行程とは違って、ソレノイド２５には通
電されていないので、風向変更装置２４の風向変更板２
７は蓋体１１の内板１３側に収納された状態となってお
り、ファン２０の風はそのまま進み容器６と内ケース４
との間にまわり込み（矢印Ｃ方向）内ケース４内を循環
するようになる。従って、加熱用電気ヒータ１０によっ
て熱せられた容Ｓｂ外底部周縁の空気が循環することに
より、加熱用電気ヒータ１０から離れている容器６の上
部にもよく熱が伝えられ、パンの焼きむらが防止できる
ようになる。そして、焼き上げ行程が所定時間待なわれ
ると、制御装置１５は加熱用電気ヒータ１０．温風用電
気ヒータ２３及び送風機用モータ１８への通電を切り、
一連のパン製造行程を終了する。

このような本実施例によれば、次のような効果を得るこ
とができる。すなわち、行程に応じて必要な異なる方向
への送風に対して、風向変更装置２４を設けて送風機１
７の風の方向を変えて送風を行なうようにしたので、複
数の用途別送風機を設ける必要がなくなり、従って、コ
ストの上昇を極力抑え全体としてコンパクトとなる。そ
して、風向変更装置２４によって送風機１７の風を、混
練行程においては容器６内に吹き込ませ、焼き上げ行程
においては加熱室たる内ケース４内を循環する方向に送
るようにしたので、混練中のパン生地は、摩擦熱による
温度上昇を適正温度に抑制するように冷却されて過剰発
酵の防止ができ、焼き上げにおいては容器６の上部外周
まで熱が良く伝わり焼きむらが防止できるようになり、
以て、良質なパンが製造できるようになる。

第３図は本発明の第二の実施例を示すもので、前記第一
の実施例と同一部分には同一符号を付し、以下、異なる
部分についてのみ説明する。

２９は第一の実施例における蓋体１１に相当する蓋体で
、外板３０と内板３１とからなる中空部をＨする形状と
なっており、ヒンジ３２を介して内ケース４の上面開口
部に開閉可能に設けられている。そして、この蓋体２９
には通風口３３が設けられ、蓋体２９の閉塞時において
送風機１７の風はこの通風口３３を経て蓋体２９の中空
部に吹き込むようになっている。３４は内板３１に設け
られた第２の送風口であり、これは通風口３３から入っ
た風が蓋体２９に設けられた風案内板３５を経て容器す
内に吹き込むように形成されているものである。

さて、３６は第一の実施例における風向変更装置２４に
相当する風向変更装置で、これは、風向変更板３７が内
ケース４のフランジ部４ａの下面で送風口２１と通風口
３３との間の部分に回動可能に設けられ、前記ソレノイ
ド２５と同様の図示しないソレノイドによってこの風向
変更板３７を回動させるように構成されているもので、
送風機１７の風を通風口３３．送風口３４を経て容器６
内に吹き込ませる方向（矢印り方向）に送る混練行程の
ときには、風向変更板３７をその自由端部が内ケース４
の周壁に接して送風口２１を閉塞するように、送風機１
７の風を送風口２１を経て内ケース４内で循環する方向
（矢印Ｅ方向）に送る焼き上げ行程のときには、風向変
更板３７をその自由端部が外ケース１の周壁に接して通
風口３３を閉窒する（二点鎖線で図示）ようになってい
る。

従って、この第二の実施例によっても第一の実施例と同
様の作用効果が得られる。

尚、上記各実施例では風向変更板２７及び３７をソレノ
イドで駆動するようにしているが、これに限らず、例え
ば、バイメタル、形状記憶合金または形状記憶樹脂等の
温度によって形状を変える部材を用いて、混練行程と焼
き上げ行程との大きな温度差を利用して駆動するように
しても良い。

その他、本発明は上記した各実施例に限らず、要旨を逸
脱しない範囲内で種々の変形が可能である。

［発明の効果］ 請求項１記載のパン製造機によれば、加熱室内に風を送
る送風機と、この送風機の風の方向をパン製造の行程に
応じて変える風向変更装置とを設けたところに特徴を有
するものであって、これにより、行程に応じて送風方向
の異なる送風機を複数設ける必要がなくなり、従って、
コストの上昇を極力抑えしかもコンパクトになし得ると
いう優れた効果を奏するものである。

また、請求項２記載のパン製造機によれば、風向変更装
置は、混練行程においては風が容器内に吹き込まれ、焼
き上げ行程においては風が加熱室内を循環するように風
向を変更する構成であるので、混練中のパン生地は摩擦
熱による温度上昇を適正温度に抑制するように冷却され
、以て、パン生地の過剰発酵を防止でき、焼き上げにお
いては容器の外周全体に熱が良く伝わり焼きむらを防止
できて、以て、良質なパンが製造できるという優れた効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の第一の実施例を示す夫々混
練行程及び焼き上げ行程の状態にある断面図であり、第
３図は本発明の第二の実施例を示す要部断面図である。 図中、４は内ケース（加熱室）、６は容器、１７は送風
機、２４及び゛う６は風向変更装置を示す。 出願人　　株式会社　　東　　芝

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、加熱室内に収容された容器によってパン材料の混練
   から焼き上げの行程までを自動的に行なうようにしたパ
   ン製造機において、前記加熱室内に風を送る送風機と、
   この送風機の風の方向を行程に応じて変える風向変更装
   置とを設けたことを特徴とするパン製造機。２、風向変
   更装置は、混練行程においては風が容器内に吹き込まれ
   、焼き上げ行程においては風が加熱室内を循環するよう
   に風向を変更することを特徴とする請求項１記載のパン
   製造機。