JPH01268697A - ショ糖脂肪酸エステルを含む反応混合物の処理方法 - Google Patents

ショ糖脂肪酸エステルを含む反応混合物の処理方法

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JPH01268697A
JPH01268697A JP63095243A JP9524388A JPH01268697A JP H01268697 A JPH01268697 A JP H01268697A JP 63095243 A JP63095243 A JP 63095243A JP 9524388 A JP9524388 A JP 9524388A JP H01268697 A JPH01268697 A JP H01268697A
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    • C07H13/04Compounds containing saccharide radicals esterified by carbonic acid or derivatives thereof, or by organic acids, e.g. phosphonic acids by carboxylic acids having the esterifying carboxyl radicals attached to acyclic carbon atoms
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野] 本発明は、界面活性剤として有用なショ糖脂肪酸エステルの精製に際しで、ショ糖脂肪酸エステルを含む反応混合物より、工業的な規模で未反応の朝と触媒の中和により副生ずる塩及び揮発分の三者を除去する方法に関するものである。 【従来の技術】
(背景) 現在、界面活性剤として有用なショ糖脂肪酸エステル(
以後(SE)>と略す)は、工業的に。 シー、糖とC8〜CHの高級脂肪酸メチルエステルとを
溶媒(ジメチルホルムアミドやジメチルスルホオキシド
など)中で適当な触媒下で反応させるか(溶媒法:特公
昭35−13102号)又は溶媒を用いずに水を使って
ショ糖を脂肪酸石鹸と共に溶融混合物とした後、触媒の
存在下に高級脂肪酸メチルエステルと反応させること(
水媒法:特公昭51−14485号)により得られてい
る。しかし、これら二種の合成法のいづれによっても、
その反応混合物中には、目的とするSEの他、未反応の
糖、未反応の脂肪酸メチルエステル、残留触媒、石鹸、
遊離脂肪酸、揮発分等の夾雑物を含んでおり、これらの
夾雑物うち含量が規定量を越す不純分は、製品と成る以
前に除去されなければならない、特に、上記夾雑物のう
ち、未反応の糖の除去は、その量が多いだけに最も重要
である。 (従来技術の問題点) ところで、SEの反応混合物から未反応の糖を除去する
手段としては1通常の溶媒がショ糖を殆ど溶解する能力
を有しないことを利用して、反応混合物に溶媒を加え、
夾雑する未反応糖を沈殿物として除去する方法が従来か
ら一般的に用いられてきた。しかし、小規模な場合はと
もかく、工業的規模でSHの生産に携わる工場において
は、溶媒回収の手数・火災の危険性、作業員に対する労
働衛生上0問題など・溶媒取扱の不便さC±目番こ余る
ものがある。しかし他に有力な手段が存在しないため・
未反応糖の除去には依然として溶媒が使用されており、
このことは、例えば特公昭42−11568や間開48
−10448に、ブチルアルコール、トルエン、メチル
エチルケトン、酢酸エチル等の溶媒が未反応糖の除去を
含む精製に有効であると明記されている通りである。今
、参考までに溶媒の取扱いに伴う不利益を列挙すれば以
下のようである。 ■ 爆発、火災のD陰性。 ■ 上の■に備えた電気装置の防爆化。 ■ 上の■に備えた製造装置の密閉化。 ■ 上の■に備えた建物全体の耐火構造化。 ■ 上の■、■、■による固定費の上昇。 ■ 溶媒の損耗による原価の上昇。 ■ 製品SE中に残留する残留溶媒の負効果。 ■ 従業員の健康上への悪影響、ひいてはこれによる口
数の増大と原価の上昇。
【発明が解決しようとする課題】
このような状況から、従来、無溶媒で、即ち、水以外の
溶剤を使用せずに、不純なSE反応混合物から未反応の
糖その他の不純物を除去できる技術の開発が待望されて
きた。よって本発明が解決しようとする課題は、全く溶
媒を使用せずに、不純なSE反応混合物中の未反応糖の
みならず、残留触媒、触媒から副生ずる塩、揮発分(反
応用の溶媒の残留分)その他の夾雑物を同時的に除去す
る技術を確立することである。
【問題点を解決するための手段】
(概要) 以上の課題を解決せんがため1本発明に係るショ糖脂肪
酸エステルを含む反応混合物の処理方法は、ショ糖脂肪
酸エステルの他に未反応のショ砧、未反応の脂肪酸メチ
ルエステル、触媒、石鹸、脂肪酸及び揮発分等を含む粗
製の反応混合物を限外濾過することを特徴とする。 (発明の概念) SEが、水溶液中で一定の条件下で相互に合一して高分
子量のミセル構造の集合体を作ることは、公知(出願人
会社刊(シュガーエステル物語)102頁)の事実であ
る。 ところで、SEにはショ糖の分子の8個の水酸基の酸素
原子のいづれかに、夫々1個〜3個の08〜C72脂肪
酸残基が結合したモノエステル、ジエステル及びトリエ
ステル等の種類がある0周知の如く、モノエステルは、
親木性がジエステルやトリエステルに比較して大きい代
りに、水中におけるミセル形成の度合いが小さいので、
比較的低分子量の(分子の直径の小さい)SEミセル集
合体を形成する。逆に、ジエステルやトリエステルは、
親水性が比較的小さい代りにミセル形成能が極めて大き
いので、水中では、極めて大きな分子量の(即ち1分子
径の大きい)SEミセル集合体を形成する。重版のSE
では、モノエステル単品として製造されることは椙であ
って、通常はモノエステルの含量が1例えば70%、5
0%、30%・・・といった混合組成物として製造され
ている。 本発明者らは、上記課題の解決を日桁して研究を重ねた
結果、例えば、モノエステルの含量が70%と多いSE
は、モノエステル含量が50%と少ないSEに比べて、
より低分子量のSE集合体を作るので、その分、集合体
の微視的径が小さこと、従って、一定の孔径を有する限
外症過膜に対してモノエステル含有量50%のSEより
も通過し易く、このため、未反応の糖や触媒からの副生
塩(触媒を酸で中和したとき形成されたもの)、揮発分
等と一緒に膜を通過してしまい易いという望ましくない
傾向を有することを知った。そこで本発明者らは、これ
に対する対策として、モノエステル含量の高い不純SE
から未反応の糖、触媒由来の塩、揮発分等を除去したい
場合は、分画分子量の小さい(即ち、孔径の小さい)濾
過膜を選定するのがよいこと、及び逆にモノエステル含
量の低いSHの場合には、分画分子量の大きい(即ち、
孔径の大きい)濾過膜を選定するのが処理速度を早める
ため好都合であることを見出した。 尚、発明者らは、反応混合物に含まれている物質のうち
、未反応の脂肪酸メチルエステル、石鹸及び脂肪酸の王
者は、SEのミセル構造集合体中に内包された状態で存
在するため、SEとそれらの王者を濾過手段により分離
するのは事実上不可能であることも、多くの実験結果か
らから確認した。 かくして、多くの実験から、帰納された結論は、圧力を
駆動源としてi!!:A膜(適当な分画分子量を持つ)
を水と共に通過できる不純物質は、未反応の糖、触媒由
来の塩、揮発分(ジメチルスルホキシドやジメチルホル
ムアミド等、SE合成に際し溶媒として用いられた、極
性が強く、水溶性が大で、かつショ糖と親和性の大きい
物質)の王者であり、一方、高分子量のミセル集合体中
に取り込まれて濾過膜を通過できない物質は、SE、未
反応の脂肪酸メチルエステル、石鹸及び*a脂肪酸等で
ある。 本発明は、これらの事実を巧妙に利用すると共に、通出
な分画分子量を持つ濾過膜の選定によって、未反応の糖
、触媒由来の塩及び揮発分の王者をSE、未反応の脂肪
酸メチルエステル、石鹸及び脂肪酸の四者から分離、除
去しようとするものである。 (+!!過対象物質の分子量) 逃出な分画分子量を持つ限外濾過膜を選定するためには
、対象物質の大略の分子量を知っておく必要がある0発
明と関連するこれら単一物質の分子量は以下の通りであ
る。 Oショ糖=342 0未反応の脂肪酸メチルエステル ステアリン酸メチルエステル=230 0触媒(K2003 )の中和により発生する塩乳酸を
使う場合→乳酸カリウム=128酢酸を使う場合→酢酸
カリウム;98 0揮発分 ジメチルスルホキシド=78 ジメチルホルムアミド=73 0SE(ミセル集合体を作らない単量体としてショ糖モ
ノステアレー)=[i00 シー糖ジステアレート=858 シー糖トリステアレート=lII8 なお、ミリステート、パルミテート、アラキネート、ベ
ヘネートなどの他の脂肋酪エステルtこついても分子量
に大差はなl、X。 O石鹸 ステアリン酸ナトリウム=298 ステアリン酸カリウム=314 0脂肪酸 ステアリン酸 =276 0水       =  18 ところで、SEのミセル構造の集合体の見掛は分子量(
以下((SEミセル集合体の分子量)と称す)について
は、実験的に以下のように仮定できる。 実際の水溶液中のSEは、水中にてミセル集合体を形成
しているから1例えば、SHのミセル会合数が10個の
場合、該ミセル集合体の分子量は。 モノエステル100%として、 ◇モノエステル単量体の分子31 (600)X 10
= 6.000 ジエステル100%とじて。 ◇ジエステル単量体の分子1(850)xlo= 8,
580トリエステル 100%として、 ◇トリエステルの分子量(1,118)XIO−11,
160実際のSEは、モノエステル、ジエステル及びト
リエステルの混合物であるから、SEのミセル集合体の
分子量としては、その平均分子量を定義すればよい。 (i!!過膜の分画分子量) 発明目的に適った膜の選定は1次のようにして行なう。 先ず、分画分子量が200の限外濾過膜では、水膜へ水
溶液状態の反応混合物を与圧しながら供給して、未反応
jと触媒(K2 C03)から生じた塩及び揮発分の除
去を狙っても、その濾過膜で1分離され得るのは、濾過
膜の分画分子量200よりも低い分子量を持つ水、触媒
(K2CO3)から生じた塩及び揮発分のみである0分
画分子1200より大きい分子flL342のショ糖は
、全く濾過膜を透過しないから、未反応糖はSEより分
離、除去できない。 次に1分画分子量が5,000の濾過膜の場合は、ショ
糖、触媒からの塩及び揮発分は、夫々の分子量が5,0
00より小さいので、濾過膜の微孔を容易に通過できる
。SEは、前述の通すミセル集合体を構成し、ミセル会
合数を例えば10個と仮定すると、そのSEミセル東会
合体分子量はe、ooo以上と推定される。従って、濾
過膜の分画分子量が5.000より大きいと、該ミセル
集合体が微孔を通過できないものと推定されるが、この
推定は実験的に確認されている。 最後に1分画分子量1,000の濾過膜の場合について
も検討したが、結果は予想の通りであった。 このように、限外濾過膜の分画分子量を適当に選定する
ことによって、SE反応混合物中の未反応糖を含む不純
物の除去が可能となる。 (i!!過膜の具備すべき条件) SE反応混合物に含まれる未反応糖と、触媒(K2 C
O3)から副生じた塩と、揮発分との三者をSE、石鹸
、未反応の脂肪酸メチルエステル及び脂肪酸の囲者より
分離しようとする場合、吐過膜の具備すべき条件は、該
膜が適当な分画分子量を有する場合、 ■ 物理的な外力に対し、抵抗力があること。 ■ 耐熱性を有し、微生物によって分解されないこと。 ■ 適当な分画分子量を持ち、処理能力の大きいこと。 ■ 耐用年数が長いこと。 ■ 経済的な価格提供で入手できること。 等である。 近年の限外濾過膜の製造における技術の進歩には著しい
ものがあるから、重版のものでも上の条件を満たしてい
るものが見出される。 (発明実施の諸条件) 本発明を実施するのに好ましいSE反応混合物のm成1
13E15% 〜55%、未反応tJs1% 〜80%
、未反応脂肪酸メチルエステル0.5%〜lO%、触媒
(K2Coコ)0.05%〜7%、石鹸1%〜60%、
脂肪酸0.5%〜10%、揮発分0.0%〜50%であ
る。 これら反応混合物から未反応糖と触媒(K2CO2)来
歴の塩及び揮発分(ジメチルスルホキシドやジメチルホ
ルムアミド)の三者を除去するに際して、脂肪酸メチル
エステルは、炭素数08〜C2y (7)ものであれば
飽和、不飽和の別を問わない・SE合成に供せられる触
媒としては・炭酸カリ(K2CCh )が代表的である
が、一般のフルコリシス反応に使用される触媒1例えば
炭酸ナトリウムやナトリウムアルコキシドも利用できる
。 石鹸、脂肪酸の種類は、上記の脂肪酸メチルエステルに
対応しておればよい。 揮発分は、前工程のSE合成時に溶媒として使用された
ジメチルスルホキシドやジメチルホルムアミドである。 本発明の実施に際しては、上述のSE反応混合物に、望
ましくは脱イオン水を、 水/反応混合物=5〜40 (iII量比)になるよう
に、さらに好ましくは。 水/反応混合物=20(重量比) の割合で加えて溶解させる。SEはアルカリ性下におい
て加水分解を受は易いから、その加水分解を防ぐため、
水の添加に先立って触媒(K2 C(h )に酸を加え
て中和し、液のpHを6.2〜8,2、望ましくはpH
7,5付近に調整しておくのが好ましい、この際、中和
に用いる酸としては、乳酸、酢酸の如き有機酸や塩酸、
硫酸のような無機酸が利用される。中和液のpHが8.
2を超えるとSEの分解が進み、またp)I[i、2未
満ではSEのミセル集合体が形成され難くなるため、濾
過時SEが系外へ流れ出て損失をもたらす。 濾過時の水溶液の温度は、脂肪酸メチルエステルの種類
とは無関係に80℃以下の温度が好ましく、同温度を超
えるとSEが分解する懸念がある0発明者らは、該温度
が特に40〜60℃の温度範囲内に在るとき、最大の濾
過速度が得られることを見出した。即ち、濾過温度を4
0〜60℃、最適には約50℃付近に調温することによ
り、後述の理由で、未反応坊、触媒(K2 CO3)か
らの塩及び揮発分(ジメチルスルホキシドやジメチルホ
ルムアミド)の王者は、水と共に最も効率良く濾過膜を
通過する。この理由、40〜60℃に於てSEのミセル
集合体の分子が巨大化する結果、ミセル集合体の総数が
減少し、未友応糖等の元来ミセル集合体の形成に関与し
ない物質がSHの抵抗を受は難くなり、その分、未反応
m等が通過し易くなることに因るものと推測される。 公知の如<、SE水溶液は一般に40℃〜60℃の間で
最大の粘度を示す(上掲書103頁)が、これは、その
温度範囲内でミセル集合体が最大の分子量を持ち得るこ
とを示唆するものであり、この事実からも、40〜80
℃の範囲で未反応糖等が最大の通過速度を示す理由を説
明できる。 かくして、40〜60℃に維持されたSEを含む反応混
合物水溶液を、ポンプにより1−20 Kg/c+*2
(iまで加圧して駆動源としての圧力をかけ、pH6,
2〜8.2の水素イオン濃度憤域で限外濾過膜に接触さ
せる。ここに濾過膜として、セルロース系のものは物理
的に弱いだけでなく、かつ微生物にも侵され易いので、
実用上余り望ましくない、実用的に好適であるのは、支
持層で補強されたポリスルホン製もしくはポリ弗化ビニ
リデン製の膜である。これら両種の濾過膜は現在市原さ
れており。 耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性に優れ、物理的外力にも
強く、しかも微生物が膜面で増殖することもない。 前述の通り、濾過膜の分画分子量の決定に際しては、S
Eの漏洩なしに未反応糖等の分離が効率よく行なわれ、
かつ濾過速度も大である範囲のものを選定することが重
要である0発明者らは、検討の結果、SEの洩れが無く
、しかも未反応糖。 副生塩及び揮発分の分離性が損なわれず、しかも濾過速
度が大であるという希望条件を満たす膜の分画分子量と
して、t 、ooo〜100,000の範囲内のものが
好適であること、及び、とりわけSEの洩れなく、しか
も工業的な規模での処理に適したものとして1分画分子
量5,000の濾過膜が最も好ましいことを発見した。  5,000超過の分画分子量のものでは、僅かではあ
るがSEの洩れが発生し。 逆に5,000未満の分画分子量の膜では、il!過速
度が減少する。しかしいづれの場合でも、工業的に採算
に乗らない程の不利益をもたらすものではない。 現在市原の濾過膜のうちで1発明目的に適うものとして
は1例えば東しエンジニアリング鈎の販売に係る限界i
I!過膜のうち、商品名<(T ERP −E −5>
>(ポリ弗化ビニデン系)、<<TERP−)IF−1
0)  (ポリスルホン系)及び<(TERP−HF−
100)(ポリスルホン系)等がある。 上記濾過膜<<TERP−)!F−10>>  C分画
分子量=10.000の限外濾過膜)によると、SE反
応混合物の水溶液(pH−7,5)で、水溶液中の組成
が下表−1の場合、温度50℃、駆動圧を5.0 Kg
/cm’Gに高めたときの未反応槍の分離速度は、有効
面[8rn’の限界濾過膜(lユニット当り)で、4.
7 Kg−糖/時間に達した。これは工業的に充分な分
離速度である。かつ触媒から副生ずる基波揮発分の分離
速度も充分であった。因に、未反応糖、触媒からの塩及
び揮発分の除去率は、i[!過膜への通液回数のyJ節
によって充分高めることができるので、未収は、工業化
に極め有利である。 表−1(反応混合物とその水溶液のm成)シーwtW脂
肪酸エステル(ステアレー)) 42.0kg未反応糖
              47.0触媒(K2O:
03)              0.5未反応脂肪
酸メチル(ステアレート)   1.5石鹸(ステアリ
ン酸カリ)3.0 脂肪酸(ステアリン酸)1.0 揮発分(ジメチルスルホキシド)5.0小計     
      100.OXg−一人一一一一一一一一一
一一一一ユ副並」」L−水溶液           
 2,100.0 Kgこのように、限外濾i!!S膜
の利用により、SE反応混合物から、工業的に容易に未
反応杷、触媒(K2O(h)からの副生塩及び揮発分の
王者を一括して水と共に除去することが可能となり、か
くして、水のみで、溶媒を一切使用せずに、未反応糖と
触媒(K2 CO3)からの副生塩及び揮発分を除こう
とする目的が達成される。 尚、木癌過により分離された未反応糖と触媒(K2 C
O3)からの副生塩及び揮発分を含む三成分系の水溶液
は、−数的な装置で濃縮されることができ、脱水、B縮
等、適宜の工程を経て、前工程のSE合成の原料として
回収、再利用されることができる。 一方、濾過膜を透過できなかった物質群、即ち、SE、
未反応の脂肪酸メチルエステル、石鹸及び脂肪酸は、四
成分系の水溶液になっているので・爾後、濃縮、洗浄そ
の他の精製工程に付される。
【作用】
水溶液中のSEは、一定の条件下で数多くのSE分子が
合一したミセル構造の集合体を形成しする。従って、こ
の集合体を透過させない孔径を有する微孔を持つ限外症
過膜を強制的に通過させることにより、SE反応混合物
中の未反応糖、触媒由来の塩及び揮発分からなる透過性
画分と、SE、石船、未反応の脂肪酸メチルエステル及
び脂肪酸の囲者からなる不透過性画分とに物理的に分別
されるので、全く溶媒を使用せずに、不純なSE反応混
合物中の未反応把のみならず、残留触媒、触媒から副生
ずる塩、揮発分その他の夾雑物を同時的に除去すること
ができる・
【実施例】
以下、実施例により発明実施の態様を具体的に説明する
が、各例示は当然説明用のものであって、発明の技術的
範囲とは直接関係のないものである。 火A±」 ステアリン酸メチルエステル;ショ糖=1:2(モル比
)の混合物に、炭酸カリを対固形物当り3,0重量%、
ジメチルスルホキシドを対固形物に対し4倍(重量比)
を加え、充分に脱水してから反応器中で激しく攪拌しつ
つ、30Torrの真空下で7時間反応させた0次いで
、ジメチルスルホキシドの大部分を真空下で留去したと
ころ、下表−2の組成を有する反応混合物が得、られた
。 (以下余白) 表−2 上の反応液55kgを、酢酸でpH7,5になるまで中
和後、中和液に1,360 Kgの脱イオン水を添加し
、50℃で60分間攪拌、溶解させ、 FH7,3の水
溶液を得た。 上の水溶液を、東しエンジニアリングー製限外il!過
膜(↑ERP−E−571  (分画分子量5.000
)を装置した膜面積8ゴのスパイラル型4イシチ円筒形
加圧濾過ユニットへ以下の条件下に送液した。 温度= 53.0℃〜53.5℃、 圧力= fi、o Kg/cm2G 〜7.2 Kg/
cm’c通液7時間後通液7遇 の溶存ショ糖をロビポンド屈折率計で測ったところ1反
応混合物中にに最初含まれていた未反応糖の90.1%
が濾液中に溶出していた.これ反し、SHの洩れは反応
混合物中に当初含まれていた量に対して0.2%に過ぎ
なかった.また運発分であるジメチルスルホキシドの量
をガスクロストグラフィーで計測したところ1反応混合
物中に当初含まれていた量の91.2%が濾液中に除去
されていた.さらに触媒から副生じた酢酸カリウムは、
反応混合物中に最初に含まれている量の83.2%が除
去された。 衷厘Aヱ シM糖を脂肪酸石鹸と共に、触媒の存在下でステアリン
酸メチルエステルと反応させて下表−3の組成の反応混
合物を得た。 表−3 この反応混合物72.0kgを、塩酸液でP)17.1
まで中和した後. 1,400 Kgの脱イオン水の添
加し。 50℃で70分間攪拌、溶解させた。 得られた水溶液の全量に東しエンジニアリング株製の限
外症過膜(TERP−)IF−100 ) (、分画分
子量100 、000)を装設した膜面積8rI′T″
のスパイラル型4インチ円筒形加圧謹過ユニットへ以下
の条件下に送液した。 温度= 52.3℃〜54.0℃、 圧力= 4.6 Kg/cm2G 〜6.3にg/cr
rfGであった・ 通液7時間後に、濾過膜を透過した濾液中の溶解成分を
分析したところ、夫々反応混合物に含まれアいたSEの
O,7%、ショ糖の91.2%及び触媒の中和により副
生じた酪酸カリウムの92.6%が吐液中へ移行してい
た。
【発明の効果】
以上説明したとり1本発明は、全く溶媒を使用せずに、
不純なSE反応混合物中の未反応糖のみならず、残留触
媒、触媒から副生ずる塩、揮発分その他の夾雑物を同時
的に除去する技術を確立得たことにより、工業的なショ
糖エステルの生産技術の躍進に寄与しうる。 特許出願人 第−工業製薬株式会社 十蹄も百■匍秦1ψ廿バキ 沖の通番1姉正十六−手続
補正書

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ショ糖脂肪酸エステルの他に未反応のショ糖、未反
    応の脂肪酸メチルエステル、触媒、石鹸、脂肪酸及び揮
    発分等を含む粗製の反応混合物を限外濾過することを特
    徴とするショ糖脂肪酸エステルを含む反応混合物の処理
    方法。 2、限外濾過膜が、ポリスルホン系又はポリ弗化ビニリ
    デン系の樹脂からなる請求項1記載の方法。 3、限外濾過膜の分画分子量が1,000−100,0
    00である請求項1又は2記載の方法。 4、反応粗製物のpHが、6.2〜8.2である請求項
    1記載の方法。 5、粗製の反応混合物水溶液の温度が、40〜60℃で
    ある請求項1記載の方法。 6、駆動源としての圧力が、1.0〜20.0Kg/c
    m^2Gである請求項1記載の方法。 7、粗製の反応混合物と、これに加えるべき水との重量
    比が、1:5〜40である請求項1記載の方法。 8、酸の種類が、乳酸、酢酸、塩酸又は硫酸のいづれか
    である請求項1記載の方法。 3、ショ糖脂肪酸エステルを含む反応混合物の組成が、 ショ糖脂肪酸エステル=15〜55% 未反応糖=1〜80% 未反応脂肪酸メチルエステル=0.5〜10%触媒(K
    _2CO_3として)=0.05〜7%石鹸=2〜60
    % 脂肪酸=0.5〜10% 揮発分=0.0〜50% である請求項1記載の方法。 10、反応混合物中の脂肪酸メチルエステル、石鹸、脂
    肪酸の各々に主に含まれる脂肪酸残基の炭素数が、C_
    8〜C_2_2の範囲内にあり、かつそれらの三者が、
    全て対応する共通の脂肪酸残基を有する請求項1又は9
    記載の方法。 11、反応混合物の揮発分が、水、ジメチルスルホキシ
    ド又はジメチルホルムアミドのいづれかである請求項1
    又は9記載の方法。
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