JPH01268635A - 糖ラクタムを含有する癌細胞転移抑制剤 - Google Patents

糖ラクタムを含有する癌細胞転移抑制剤

Info

Publication number
JPH01268635A
JPH01268635A JP9745488A JP9745488A JPH01268635A JP H01268635 A JPH01268635 A JP H01268635A JP 9745488 A JP9745488 A JP 9745488A JP 9745488 A JP9745488 A JP 9745488A JP H01268635 A JPH01268635 A JP H01268635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactam
glucaro
cell metastasis
inhibitor
cancerous cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9745488A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH078794B2 (ja
Inventor
Tsutomu Tsuruoka
勉 鶴岡
Shunkai Fukuyasu
福安 春海
Haruo Yamamoto
山本 治夫
Akira Nakabayashi
中林 暁
Takashi Tsuruoka
鶴岡 崇士
Shigeharu Inoue
重治 井上
Shinichi Kondo
信一 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Seika Kaisha Ltd filed Critical Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority to JP9745488A priority Critical patent/JPH078794B2/ja
Priority to US07/307,387 priority patent/US4985445A/en
Priority to EP89102252A priority patent/EP0328111B1/en
Priority to DE68929141T priority patent/DE68929141D1/de
Publication of JPH01268635A publication Critical patent/JPH01268635A/ja
Priority to US07/621,699 priority patent/US5250545A/en
Publication of JPH078794B2 publication Critical patent/JPH078794B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、D−グルカロ−δ−ラクタム或いはそのアル
キルエステル群の癌細胞抗転移作用による癌細胞転移抑
制剤に関する。
〔従来の技術〕
従来の制癌剤は、悪性細胞を活性物質の有する殺細胞性
或いは人の免疫系を介して死滅させる活性物質を成分と
する薬剤が主体であった。この種の薬剤は現在多く研究
され、臨床に用いられているものも有る。しかし癌の治
療に対して未だ充分なものとは言えない。また、固型癌
に関しては外科手術或いは放射線による治療も数多く行
われている。これらの現行の種々の療法の有効性は癌細
胞の転移を抑制することで、更に高められる事が期待さ
れているが、抗転移を作用の主体とする物質は数少な(
、臨床で本格的に用いられているものは皆無である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は癌の治療を有効、適切に行うに使用する癌細胞
の転移を顕著に抑制する物質を見出し、これを有効成分
とする癌細胞転移抑制剤を提供することを目的とするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
癌の転移は(イ)癌細胞の原発巣からの遊離、(ロ)脈
管内への播種、(ハ)毛細血管での停滞。
栓塞等を経て標的組織内へ到達し増殖を開始するプロセ
スである。
本発明者らは、この癌の転移の抑制作用を評価する実験
評価系を組み、この実験評価系により下記一般式(I)
で示されるD−グルカロ−δ−ラクタム或いはそのアル
キルエステル群が極めて優れた癌細胞転移抑制作用を有
することを見出し本発明を完成した。
本発明は一般式 〔式中Rは水素原子或いは炭素数1〜8個を有する直鎖
又は分枝のアルキル基を示す〕で表されるD−グルカロ
−δ−ラクタム又はその薬理上許容される塩乃至はD−
グルカロ−δ−ラクタムアルキルエステルを有効成分と
する癌細胞転移抑制剤である。
本発明の有効成分である一般式(+)で表される当該化
合物は公知である。D−グルカロ−δ−ラクタムの製造
法に関しては、本発明者らにより放線菌の醗酵代謝産物
/シリマイシン(5−アミノ−5−デオキシ−D−グル
コビラノース)、  (Tetrahedron、 2
3巻、 2125頁、  1968年参照)3の化学的
乃至酵素的酸化により達成されている。すなわち、ノジ
リマインンの化学的酸化乃至はグルコースオキシダーゼ
処理により1位水酸基の酸化体を4(D−グルコ−δ−
ラクタム)、引続き接触空気酸化反応に付すことにより
合成される(明治製菓研究年報、13巻、80〜84頁
、特公昭45−28375号公報参照)。
D−グルカロ−δ−ラクタムアルキルエステルは、D−
グルカロ−δ−ラクタムにメタノール、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、N、N−ジメチルホルムアミド等、
又はこれらの混合溶媒中でハロゲン化アルキル又はジア
ゾアルカン類を反Sさせることにより得られる(特公昭
56−34589号公報、特公昭56−34590号公
報参照)。
これらはいずれもβ−グルクロニダーゼ阻害剤(特公昭
45−28375号公報、特公昭56−34590号公
報。
J、 Biochem、 72. 207〜211. 
1972年参照)としての活性及び抗炎症剤(本発明者
らにより特願昭62−90899号として出願)として
の評価が既に確定している。しかし、この物質が癌細胞
抑制作用を有することは知られていない。
本発明の有効成分としては次の化合物が挙げられる。た
だし、これらに限定されるものではない。
D−グルカロ−δ−ラクタム、D−グルカロ−δ−ラク
タムメチルエステル、D−グルカロ−δ−ラクタムエチ
ルエステル、D−グルカロ−δ−ラクタム−n−プロピ
ルエステル、D−グルカロ−δ−ラクタム−n−ブチル
エステル。
また、本発明の化合物の薬理上許容される塩類の例とし
ては、アンモニウム塩、ナトリウム、カリウム等のアル
カリ金属塩、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土
類金属塩、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、
ジエチルアミノエチルアミン等の有機塩基との塩、ピペ
リジン、ピペラジン、モルホリンのようなヘテロ環アミ
ンとの塩乃至はりジン等のアミノ酸との塩などがあげら
れる。
本発明の癌細胞転移抑制剤は上記のD−グロ力ローδ−
ラクタム又はD−グルカロ−δ−ラクタムアルキルエス
テルを含有する経口、非経口製剤として臨床的に静脈、
動脈、皮膚、皮下、陵内。
直腸及び筋肉内を経由、又は経口にて投与される。
また腫瘍に直接投与することにより、より強い効果が期
待できる。投与量は投与形根、剤型或いは患者の年令、
体重、病態により異なるが、概ね1日100〜3000
mgを1回又は数回投与する。
非経口製剤としては無菌の水性又は非水性溶液剤、或い
は乳濁剤があげられる。非水性の溶液剤又は乳濁剤の基
剤としてはプロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、グリセリン、オリーブ油、とうもろこし油、オレ
イン酸エチル等があげられる。また、経口製剤としては
カプセル剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤等があげられ
る。これらの製剤には、賦形剤として澱粉、乳糖、マン
ニット、エチルセルロース、ナトリウム力ルホ+ジメチ
ルセルロース等が配合され、滑沢剤としてステアリン酸
マグネシウム又はステアリン酸カルシウムを添加する。
結合剤としはゼラチン、アラビアゴム、セルロースエス
テル、ポリビニルピロリドン等が用いられる。
なお、本発明の有効成分に関しマウスでの急性毒性のL
 I)so値はD−グルカロ−δ−ラクタムナトリウム
塩は静注で3g/kg以上、経ロ投与で5g/kg以上
で°あり、D−グルカロ−δ−ラクタムメチルエステル
は外注で5g/kg以上、経口投与で10g/kg以上
であった。
次に本発明の製剤例並びに効果について説明する。
〔実施例〕
実施例I D−グルカロ−δ−ラクタム カリウム塩0mg 乳糖                130mgジャ
ガイモデンプン         10mgポリビニル
ピロリドン        10mgステアリン酸マグ
ネシウム      2.5mgD−グルカロ−δ−ラ
クタム カリウム塩、乳糖及びジャガイモデンプンを混
合し、これにポリビニルピロリドンの20%エタノール
溶液を加工均一に湿潤させ、1帥の網目の篩を通し、4
5℃にて乾燥させ、再度1 mmの網目の篩を通した。
こうして得た頚粒をステアリン酸マグネシウムと混和し
錠剤に成型した。
実施例2 D−グルカロ−δ−ラクタムエチルエステル00mg 乳糖                 50mgCM
C−カルシウム         100mgステアリ
ン酸マグネシウム       3mg以上の組成物を
硬質ゼラチンカスセルに充填し、カプセル剤を製造した
実施例3 D−グルカロ−δ−ラクタム ナトリウム塩を50mg
 /−の濃度になるように注射用蒸留水に溶解し、lア
ンプル当たり5mI!ずつを無菌的に分注し、アンプル
を封入した。
効果試験 試験法 マウスの帽瘍細胞であるメラノーマ816株よりフィド
ラー(Fi旧er )の方法(Method in C
ancerResearch、  15巻、 399〜
439頁、  1978革)を基に816高転移株を選
択し、使用した。
転移抑制作用の評価はキジマースダ(Kij+ma−5
uda)らの方法(Cancer Re5earch、
46巻、 858〜862頁、  1986年)を基に
して行った。
先ずBlS高転移株を牛胎児血清を加えたダルベコME
培地(DME培地)に植え、一般式(I)で表されるD
−グルカロ−δ−ラクタム又はD−グルカローδ−ラク
タムアルキルエステルを加え、2〜4日間、5%CO□
の存在下37℃で培養し、増殖した細胞をトリプシン−
EDTA溶液で培養容器より剥がした。この細胞をCa
”とMg”を含まないダルベコの平衡塩類溶液で生細胞
として1rn1当たりlX101′細胞になるように懸
濁した。
二の懸濁液の0.1−をマウス尾静脈中に注入し、14
日間飼育した後、開腹して肺を摘出し、肺表面及び内部
に形成されたB16高転移株の転移結節を計数し、薬剤
処理をしなかった対照と比較した。
試験例ID−グルカローδ−ラクタムカルシウム塩の細
胞障害性 B16高転移株及びマウス由来の腫瘍細胞L929株を
10%牛脂児血清を加えたDME培地で5%CO□の存
在下37℃で培養した後、トリブンンーEDTA溶液で
細胞を培養容器より剥がし、1−当たりB16高転移株
はlXl0’細胞、L929株は1xto’細胞になる
ように上記の培地に9濁した。
この懸濁液の150μlをD−グルカロ−δ−ラクタム
カルシウム塩或いはアドリアマイシン(対照)溶液50
μlにそれぞれ加え混合した。これをB16高転移株で
は3日間、  L 929株では4日間培養し、倒立顕
微鏡下で生死を観察し、細胞障害性を判定した。その結
果は表1の通りであった。
表  1 以上の試験結果より明らかな通り、本発明の有効成分で
あるD−グルカロ−δ−ラクタムカルシウム塩はB16
高転移株及び5929株に対して30μg/−という高
濃度でも顕著な細胞障害性を示さなかった。
試験例2 D−グルカロ−δ−ラクタムカルシウム塩の
抗転移作用 816高転移株を10%生胎児血清を加えたDME培地
に植え、D−グルカロ−δ−ラクタムカルシウム塩を1
ml当たり10μg加え、5%CO7の存在下37℃で
3日間培養した。試験例1と同様の方法で細胞を培養容
器より剥がし、1ml当たり゛L細胞がlXl0’細胞
になるようCa″−とMg−゛を含まないダルベコの平
衡塩類溶液に懸濁し、その0.1−をBDF、  マウ
ス(8連合、雄)の尾静脈に注入し、細胞を移植した。
14日間飼冑観察後、開腹して肺を摘出し、肺表面及び
内部に形成されたB16高転移株の転移結節を計数した
。その結果を表2に示した。
(以下余白) 表2 以上の試験結果より明らかな通り、本発明の有効成分で
あるD−グルカロ−δ−ラクタムカルシウム塩の処理で
肺に形成される転移結節数は大きく減少した。
試験例3 D−グルカロ−δ−ラクタムメチルエステル及びD−グ
ルカロ−δ−ラクタムエチルエステルの抗転移作用 試験例2にふいてD−グルカロ−δ−ラクタムカルシウ
ム塩の代わりに、D7グルカローδ−ラクタムメチルエ
ステル及びD−グルカロ−δ−ラクタムエチルエステル
を使用して、試験例2と同様の方法で抗転移作用を調べ
た。その結果は表3の通りであった。
表  3 以上の試験結果より明らかな通り、本発明の有効成分で
あるD−グルカロ−δ−ラクタムメチルエステル及びD
−グルカロ−δ−ラクタムエチルエステルにより816
高転移株の肺への転移が著しく抑制された。
〔発明の効果〕
本発明の癌細胞転移抑制剤は癌細胞の転移を極めて顕著
に抑制し、かつ細胞障害性が非常に少ない薬剤である。
従って、水剤は既存の制癌剤と同時に投与して、また、
外科手術療法或いは放射線療法時に使用することで制癌
効果を著しく高め得る極めて有用な薬剤である。
特許出願人  明 治 製 菓 株式会社代理人 新井
  カ(ほか2名)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中Rは水素原子或いは炭素数1〜8個を有する直鎖
    又は分岐のアルキル基を示す〕で表されるD−グルカロ
    −δ−ラクター又はその薬理上許容される塩乃至はD−
    グルカロ−δ−ラクタムアルキルエステルを有効成分と
    する癌細胞転移抑制剤。
JP9745488A 1988-02-12 1988-04-19 糖ラクタムを含有する癌細胞転移抑制剤 Expired - Lifetime JPH078794B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9745488A JPH078794B2 (ja) 1988-04-19 1988-04-19 糖ラクタムを含有する癌細胞転移抑制剤
US07/307,387 US4985445A (en) 1988-02-12 1989-02-06 Cancer cell metastasis inhibitors and novel compounds
EP89102252A EP0328111B1 (en) 1988-02-12 1989-02-09 Cancer cell metastasis inhibitors
DE68929141T DE68929141D1 (de) 1988-02-12 1989-02-09 Krebszellenmetastaseninhibitoren
US07/621,699 US5250545A (en) 1988-02-12 1990-12-03 Cancer cell metastasis inhibitor methods

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9745488A JPH078794B2 (ja) 1988-04-19 1988-04-19 糖ラクタムを含有する癌細胞転移抑制剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01268635A true JPH01268635A (ja) 1989-10-26
JPH078794B2 JPH078794B2 (ja) 1995-02-01

Family

ID=14192755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9745488A Expired - Lifetime JPH078794B2 (ja) 1988-02-12 1988-04-19 糖ラクタムを含有する癌細胞転移抑制剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH078794B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH078794B2 (ja) 1995-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020506216A (ja) 前立腺癌を治療する組み合わせ、薬物組成物および治療方法
US5985924A (en) Metastasis suppressory agents
US5130145A (en) Pharmaceutical compositions with anit-cancer activity and method for the treatment of cancer
US4874780A (en) Anticancer compounds
JP4540986B2 (ja) ワートマニン類似体およびそれらを用いる方法
CN113925867A (zh) 盐酸决奈达隆联合5-氟尿嘧啶在制备抗肿瘤药物中的应用
US4914105A (en) Anti-cancer compositions for delivering 5-fluorouracil
JP3208437B2 (ja) 癌転移抑制剤
EP0424193B1 (en) Use of actinonin for the manufacture of a medicament for angiogenesis inhibition
US5135948A (en) Pharmaceutical compositions with anti-cancer activity against carcinoma and method for the treatment of carcinoma
JP2006515276A (ja) 骨粗鬆症の予防及び治療効果を有するフラン誘導体並びにこれを含む薬学的組成物
US5032610A (en) Activity against carcinoma and method for the treatment of carcinoma
JPH01268635A (ja) 糖ラクタムを含有する癌細胞転移抑制剤
EP0238198A2 (en) Method of modifying the lipid structure function and expression of cell membranes and pharmaceutical compositions for use therein
JP3398255B2 (ja) 新規ペプチド及びそれを有効成分とする骨疾患治療薬
JPH05504550A (ja) 免疫抑制剤として有用なピリミジン生合成インヒビター
JPS59500717A (ja) 静細胞作用を有する医薬製剤
JPH01207235A (ja) 癌細胞転移抑制剤
CN114469940B (zh) 小分子化合物aq-390在制备抵抗细胞焦亡药物及抑制剂的应用
JPH03133926A (ja) 癌転移抑制剤
JPH01275531A (ja) 癌細胞転移抑制剤
JP2579132B2 (ja) 癌細胞転移阻害剤
WO2004094446A1 (ja) 14員環マクロライド化合物を利用した、血管平滑筋の増殖に起因する疾患治療剤
JPH01265025A (ja) N−置換−1−デオキシノジリマイシン誘導体を含有する癌細胞転移抑制剤
GB2208798A (en) Anti cancer compositions containing vitamin C and its derivatives