JPH01267514A - 内視鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は人体の胃等に挿入される内視鏡に関し、−層詳
細には、光ファイバ東により投光された部分の画像情報
を光学系を介してＣＣＤやＭＯＳ等のイメージセンサに
結像させて前記画像情報をモニタ等に可視像として表示
する際、前記光学系に偏光フィルタを設けて不必要な反
射光がイメージセンサに受光されることを阻止し、これ
によって誤診断を防止して信頼性の高い医療診断を遂行
することを可能とした内視鏡に関する。

［発明の背景］ 一般に、医療分野において、患者の体腔または中空器官
の内部を観察するために内視鏡が広範に使用されている
。この場合、前記内視鏡は基本的には複数本の繊維状の
光学ファイバを東ねて構成し、一端側に設けられている
挿入部を観察部位に送り出し、その他端側に装着された
接眼部から前記観察部位を直接視認して患部の診断等を
行っている。

ところで、最近、前記挿入部にＣＣＤやＭＯＳ等のイメ
ージセンサを設け、このイメージセンサが受光する観察
部位の画像情報を、例えば、モニタに表示させるよう構
成した内視鏡が普及しつつある。モニタに観察部位が拡
大されて表示されるため、この観察部位を容易に且つ正
確に診断することが出来ると共に、前記モニタにより多
数の医師が同時に診断に参加し得るという効果があるか
らである。

そこで、この種の内視鏡としでは、例えば、特開昭第５
９−９０５４４号にその技術的思想が開示されている。

これを第１図に示す。

図において、参照符号２は従来技術に係る内視鏡を示し
、この内視鏡２は挿入部４を含む。

この挿入部４内には光学繊維束６が収容されており、こ
の光学繊維束６の端部は光源ランプ８を装着した光源装
置１０に接続されている。また、挿入部４の先端部４ａ
には対物レンズ群１２がスペーサ１４を介して取着され
ており、前記対物レンズ群１２の結像位置にＣＣＤ等の
固体撮像素子１６が配設されている。前記固体撮像素子
１６の出力信号線１８は挿入部４内を延在して画像再生
回路２０に接続されると共に、この画像再生回路２０に
撮像素子制御回路２２と画像再生モニタ２４とが接続さ
れている。

このような構成において、内視鏡２の挿入部４を体腔内
に挿入し、光源装置１０の作用下に光源ランプ８を点灯
すると、その照射光は光学繊維束６を介して先端部４ａ
から体腔内の被写体Ａに照射される。このため、前記被
写体Ａの画像は対物レンズ群１２を介して固体撮像素子
１６に結像し、その画像情報が撮像素子制御回路２２に
より画素信号に変換されて画像再生回路２０に送られる
。次いで、前記画像再生回路２０からモニタ２４に信号
が人力され、被写体Ａの画像をこのモニタ２４に可視像
として再生させている。

ところで、通常、体腔内では水分が存在し易く、光源ラ
ンプ８から導出される照射光が光学繊維束６を介して被
写体Ａに照射される際、この被写体Ａに付着する水分の
表面で反射される場合が多い。このため、前記反射光が
固体撮像素子１６に受光され、モニタ２４にはこの反射
光により光っている部分を有した被写体Ａの画像が表示
されるに至る。

然しなから、この場合、被写体Ａは実質的には患者の体
腔または中空器官の内部であり、この被写体Ａの画像が
鮮明にモニタ２４に現出されなければ誤診断を惹起する
虞があり、極めて重大な問題となってしまう。

さらにまた、内視鏡２により撮影した被写体Ａをフィル
ム等の写真感光材料に記録して保存しようとすると、固
体撮像素子１６により受光された水分からの反射光が白
点等となって描出されることになる。この結果、前記写
真感光材料に患部を明確に記録することが出来ず、医療
診断等に供せられないという不都合が指摘される。

［発明の目的］ 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、被写体に照射光を導出するための光ファイバ束
と、前記被写体の画像情報を含む光を受光するＣＣＤ等
のイメージセンサと、前記イメージセンサに画像を結像
するための光学系とを有すると共に、前記光学系に偏光
フィルタを配設し、照射光が被写体に付着する水分の表
面で反射される際、偏光フィルタを介してこの反射光の
所定の偏光成分がイメージセンサに受光されることを阻
止するよう構成し、これによって前記イメージセンサに
不必要な反射光が受光されることがなく、被写体の画像
情報を精度よく且つ鮮明にモニタあるいは写真感光材料
等に現出させ、正確な医療診断等を遂行することを可能
にした内視鏡を提供すること目的とする。

［目的を達成するための手段］ 前記の目的を達成するために、本発明は光ガイドから照
射光を導出し、前記照射光が照射された被写体からの画
像情報をイメージセンサで受光して前記画像情報を表示
装置に可視像として表示させる内視鏡であって、前記イ
メージセンサに画像情報を含む光のみを結像すべく光学
系に偏光フィルタを設けるよう構成することを特徴とす
る。

［実施態様］ 次に、本発明に係る内視鏡について好適な実施態様を挙
げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。

第２図において、参照符号３０は本実施態様に係る内視
鏡を組み込むビデオ内視鏡システムを示す。前記ビデオ
内視鏡システム３０は当該内視鏡３２を含み、前記内視
鏡３２は、例えば、体腔内部に挿入される挿入部３４と
前記挿入部３４の挿入角度を調整自在とする操作部３６
とから基本的に構成される。第３図に示すように、挿入
部３４内には投光用の光ファイバ東３８が収容されてお
り、この光ファイバ東３８は当該内視鏡３２の操作部３
６に設けられるアダプタ４０を介して図示しない光源に
接続される（第２図参照）。さらに、第３図において、
挿入部３４の先端部３４ａにイメージセンサ、例えば、
ＣＣＤ４２とこのＣＣＤ４２に被写体Ａの画像を結像す
るための光学系４４とが設けられる。

すなわち、先端Ｂ３４　ａに段付孔部４６が形成され、
この段付孔部４６の内方側にＣＣＤ４２を配設すると共
に、前記ＣＣＤ４２をリング状の押え部材４８を介して
この段付孔部４６内に保持する。−方、光学系４４は実
質的には第１および第２の対物レンズ５０ａ、５０ｂと
偏光フィルタ５２とを含み、段付孔部４６の大径な孔部
に第１のスペーサ５４を介して前記第１および第２の対
物レンズ５０ａ、５０ｂを所定間隔離間して配設する。

そして、前記第２対物レンズ５０ｂに第２のスペーサ５
６を当接させて偏光フィルタ５２を挿入部３４の先端部
３４ａに固着する。

次いで、ＣＣＤ４２に接続される出力信号線５８は操作
Ｂ３６のアダプタ４０内に延在している。この場合、前
記操作部３６には当該内視鏡３２により撮影される画像
を後述するモニタに静止画像として表示させると共に、
その画像をハードコピーや光ディスクに保存するための
信号を送給する画像取込スイッチ６０が設けられる。さ
らに、操作部３６に設けられたアダプタ４０がプロセッ
サ６２に接続される。

前記プロセッサ６２はＣＣＤ４２に接続された出力信号
線５８から得られる画像信号をビデオ信号に変換してモ
ニタ６４に前記画像を表示する。また、プロセッサ６２
内には光ファイバ東３８に接続される図示しない光源を
内装している。そこで、前記プロセッサ６２に画像ファ
イリング装置６６が接続されており、前記画像ファイリ
ング装置６６は当該内視鏡３２の画像取込スイッチ６０
の操作により取り込まれた画像を編集してモニタ６８に
表示すると共に、必要に応じてプリンタ装置７０および
光ディスク７１に画像信号を送給するものである。

なお、画像ファイリング装置６６にはキーボード７２と
マウス７４とが接続され、前記キーボード７２は画像内
に名前等のデータを書き込むために使用され、一方、前
記マウス７４は記録されている画像の選択を行うために
利用される。

本実施態様に係る内視鏡を組み込むビデオ内視鏡システ
ムは基本的には以上のように構成されるものであり、次
にその作用並びに効果について説明する。

先ず、医師等が当該内視鏡３２の操作部３６を操作して
前記内視鏡３２の挿入部３４０角度を調整しながらこの
挿入部３４を患者等の体腔内に挿入する。その際、プロ
セッサ６２内に装着されている図示しない光源を付勢す
ると、アダプタ４０から挿入部３４内に収容されている
光ファイバ東３８を介して先端部３４ａから被写体Ａに
照射光が導出される。このため、被写体Ａの投光された
部分は光学系４４を構成する偏光フィルタ５２から第２
対物レンズ５０ｂおよび第１対物レンズ５０ａに入射し
てＣＣＤ４２上に画像が結像される。

次いで、前記画像信号は出力信号線５８を介してプロセ
ッサ６２内の図示しないビデオ信号処理部へ供給され、
ビデオ信号が出力されてモニタ６４に画像が表示される
。従って、医師等はモニタ６４に拡大して現出された被
写体への画像を観察しながら当該内視鏡３２の操作部３
６を操作して、この被写体Ａの所望の部位の観察作業を
継続する。

その際、より慎重な観察が必要とされる部位が存在すれ
ば、画像取込スイッチ６０を駆動してモニタ６４に静止
画像を表示させればよい。さらに、前記モニタ６４に表
示されている画像をハードコピー等に保存する際には、
再度画像取込スイッチ６０を操作することにより画像フ
ァイリング装置６６に所定の画像が取り込まれ、光ディ
スク７１に記録される。そして、こめようにして取り込
まれた画像は編集縮小され、モニタ６８には４コマの異
なる画像が表示されるに至る。次に、マウス７４により
モニタ６８の所望の画像を選択すると、前記選択された
画像は光ディスク７１から読み出され、プリンタ装置７
０を介して所望の画像が記録されたハードコピー７６を
得ることが出来る。

ところで、この場合、被写体Ａは実質的には患者の体腔
または中空器官の内部であり、この被写体Ａには水分８
０が付着し易い。このため、光ファイバ東３８から導出
される照射光がこの水分８０の表面で反射され、この反
射光りが当該内視鏡３２を構成する挿入部３４の先端部
３４ａに配設された光学系４４に照射される。

然しなから、本実施態様では、前記先端部３４ａに第２
対物レンズ５０ｂの前方に位置して偏光フィルタ５２を
装着している。従って、水分８０の表面で反射された反
射光りの偏光成分は前記偏光フィルタ５２に阻止されて
ＣＣＤ４２側に透過することはない。これによって、Ｃ
ＣＤ４２に不必要な光が照射されることを阻止し、プロ
セッサ６２を介してモニタ６４に鮮明な画像を表示する
ことが可能となる。しかも、プリンタ装置７０を介して
形成されるハードコピー７６には反射光りによる白点等
が描出されることがなく、品質に優れた可視像を得るこ
とが出来る。

結果的に、モニタ６４、あるいはハードコピー７６を使
用して正確な診断等を行うことが可能となるという利点
が得られる。特に、人体等の診断を行う際、当該内視鏡
３２を組み込むビデオ内視鏡システム３０を用いること
により、誤診断の発生を阻止して極めて信頼性の高い医
療診断を遂行し得るという利点が顕在化する。

［発明の効果］ 以上のように、本発明によれば、被写体に照射光を導出
して前記被写体の画像を光学系を介してイメージセンサ
に結像させ、前記画像をモニタ等に表示する内視鏡にお
いて、前記光学系に偏光フィルタを設けて構成している
。このため、照射光が被写体に付着する水分の表面で反
射される際、偏光フィルタを介してこの反射光の所定の
偏光成分がイメージセンサに照射されることを阻止する
ことが出来る。従って、前記イメージセンサに接続され
るモニタ等には極めて鮮明な画像が表示されることにな
り、特に、医療診断等を行う際に誤診断を回避して信頼
性の高い診断を遂行することが可能となるという効果が
得られる。

以上、本発明について好適な実１ｆｆｉ態様を挙げて説
明したが、本発明はこの実施態様に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改
良並びに設計の変更が可能なことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術に係る内視鏡の概略説明図、第２図は
本発明に係る内視鏡を組み込むビデオ内視鏡システムの
概略構成図、 第３図は本発明に係る内視鏡の挿入部先端縁部の一部省
略縦断面図である。 ３０・・・ビデオ内視鏡システム ３２・・・内視鏡　　　　　　３４・・・導入部３４ａ
・・・先端部　　　　　３６・・・操作部３８・・・光
ファイバ束　　　４２・・・ＣＣＤ４４・・・光学系　
　　　　　５２・・・偏光フィルタ６２・・・プロセッ
サ　　　　６４・・・モニタ６６・・・画像ファイリン
グ装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）光ガイドから照射光を導出し、前記照射光が照射
   された被写体からの画像情報をイメージセンサで受光し
   て前記画像情報を表示装置に可視像として表示させる内
   視鏡であって、前記イメージセンサに画像情報を含む光
   のみを結像すべく光学系に偏光フィルタを設けるよう構
   成することを特徴とする内視鏡。