JPH0126647Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンテナ等の物品を回転式小物品収
納棚に出入庫するために使用される小物品出入装
置に関する。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来、回転式小物品収納庫、例えば実公昭59−
28962号公報に記載されている装置に、多数のコ
ンテナを収納し、かつこれに隣接して、コンテナ
出入装置を設けることにより、コンテナの入出庫
を自動化することが行われている。

しかし、入出庫を迅速に行うために、コンテナ
出入装置の自動抽出機の台数を増やしても、出入
量は必ずしも増加しない。

例えば、収納庫の同じ段において、２個のコン
テナが要求された場合には、一方の自動抽出機が
作業を終えるまで、他方の自動抽出機は作動でき
ない。

すなわち、同段干渉という現象が生じるからで
ある。

〔問題を解決するための手段） 本考案は、上述した問題点を解決するためにな
されたもので、回転式小物品収納庫に隣接して設
けられ、入庫コンベアからの小物品を入庫し、か
つ小物品を出庫コンベアに出庫する小物品出入装
置であつて、枠体と、該枠体に上下に適宜の間隔
をへだてて設けられた多段の棚部と、多段の棚部
の両端部付近に上下に貫通して設けられた昇降部
と、各昇降部にそれぞれ上下動自在に設けられた
入庫用昇降荷台及び出庫用昇降荷台と、前記棚部
の中間部に回転式小物品収納棚の棚の外側及び内
側に対向して設けられた小物品の入庫用プツシヤ
ー及び出庫用プツシヤーと、前記入庫用プツシヤ
ーの一側方に設けられ、小物品を、前記入庫用昇
降荷台から入庫用プツシヤーと対応する個所へ搬
送しうるとともに、溜めうる搬入部と、前記入庫
用プツシヤーの他側方に設けられ、小物品を、出
庫用プツシヤーと対応する個所から出庫用昇降荷
台へ搬送しうるとともに溜めうる搬出部とを具備
することを特徴とするものである。

〔作用〕

本考案によれば、コンテナ等の小物品は、出庫
の場合は、出庫用プツシヤーで取り出した後、搬
出部、出庫用昇降荷台、出庫コンベアの順に搬送
され、入庫の場合には、入庫コンベア、入庫用昇
降荷台、搬入部、入庫用プツシヤーにより、回転
式小物品収納庫に移送される。

すなわち、入出庫のいずれにおいても、バツフ
ア機能が発揮される。

〔実施例〕

以下、本考案を、図示の一実施例に基いて詳細
に説明する。

第２図において、Ａは回転式小物品収納庫で、
その側面に隣接して、本考案による小物品出入装
置Ｂが設けられている。また小物品出入装置Ｂの
右端には入庫コンベアＣが、左端には出庫コンベ
アＤが、それぞれ連設されている。

この種の回転式小物品収納庫Ａは、実公昭59−
28962号公報に記載されたように、すでに公知で
あるので、簡単に説明する。

平面形が横方向に長い長方形の枠体１には、上
下に６段の棚２が形成され、各棚２には、スプロ
ケツト３と噛合するリンク４によつて無端状に連
結された多数のトレー５が、車輪５ａを介して、
長円状の外レール６と平行な内レール７の双方に
案内されて、旋回走行するようになつている。

これらトレー５には、コンテナ８が、出し入れ
自在に収納されている。

次に、本考案による小物品出入装置Ｂについて
説明する。

枠体１の一側面に沿設された横長の側枠体９に
は、前記棚２と対応する上下６段の棚部１０が形
成されている。

側枠体９の左右の端部には、前記各棚部１０と
連通しうる上下方向の昇降部１１，１２が、それ
ぞれ設けられている。左右の昇降部１１，１２内
には、それぞれ、ローラ（図示略）を備え、コン
テナ８を左方向に移送することができ、かつ上下
動自在な出庫用昇降荷台１３及び入庫用昇降荷台
１４が設けられている。

各棚部１０には、前後方向を向き、互いに平行
をなし、コンテナ８を左方向に移動させうる複数
のローラ１５が、その全長にわたつて配設され、
各ローラ１５は、図示しないモータ（図示略）に
連係されている。

また、各棚部１０におけるローラ１５の中央部
間には、前後方向に移動して、コンテナ８をトレ
ー５に移乗させる入庫用プツシヤー１７が設けら
れている。

この入庫用プツシヤー１７と隣接するローラ１
５は出入部１７ａを形成し、入庫用プツシヤー１
７の右方の各ローラ１５は、小物品の搬入部１８
となり、左方の各ローラ１５は、小物品の搬出部
１９を形成している。

これら搬入部１８及び搬送部１９からなる搬送
部は、少なくともコンテナ８を１個以上溜めうる
移送方向の長さを有している。

出庫用プツシヤー２０は、前記入庫用プツシヤ
ー１７と対向する回転式小物品収納庫側の各棚２
の天井部に設けられている。

次に、第３図について、入庫用プツシヤー１７
を説明するが、これは公知の構造のものであるか
ら、簡単に説明する。

側枠体９における前後の連結杆９′，９′の間
に、前後方向を向く起立板２１が架設され、この
起立板２１には、回転駆動手段（図示略）と連結
された前後１対のスプロケツト２２，２２が枢着
され、かつスプロケツト２２，２２間には、無端
チエーン２３が巻装されている。

２４は走行板で、前記無端チエーン２３に、連
結片２５を介して連結され、前記起立片２１に沿
つて、前後に移動しうるようになつている。

走行板２４の上端面には、後方を向く水平の押
出板２６が固着され、この押出板２６の後端が、
ローラ１５上に載置されたコンテナ８を押すこと
により、コンテナ８はトレー５上に移送させられ
る。

次に、出庫用プツシヤー２０を、第４図につい
て説明するが、これも公知の構成のものであるか
ら、簡単に説明する。

２７は、前後方向を向く水平の基板で、回転式
小物品収納庫Ａの棚２を構成する水平の前後の連
結杆２８，２８の上に架設されている。

２９は、矩形断面をなす筒体で、前記基板２７
上に固着された１対の平行なガイド板３０，３０
及び前方のローラ３１，３１に案内されて、前後
方向に摺動自在となつている。筒体２９が前方へ
移動したとき、その前端に装着された後向きコ字
形状の水平の押出板３２は、前記コンテナ８の後
面に当接する。

基板２７の前後端寄りに枢着され、かつモータ
３３に連結された水平の駆動スプロケツト３４及
び従動スプロケツト３５間には無端チエーン３６
が巻装され、かつこの無端チエーン３６の中間部
には、前記筒体２９の右側面より突設した連結板
３７が止着されている。

モータ３３の回転によつて、筒体２９が前方に
移動すると、押出板３２によりコンテナ８は、ト
レー５から小物品出入装置Ｂのローラ１５上に移
送される。

なお、図示及び説明は省略したが、搬入部１８
から出入部１７ａへの送り、また搬出部１９から
出庫用昇降荷台１３へのコンテナ８の受渡し及び
待機状態が支障なくできるように、各棚部には、
コンテナ８を定位置で固定させるストツパ機構
が、また要所には、コンテナ位置検出装置が設け
られている。

すべてのコンテナ８の移動及び停止は、回転式
小物品収納庫の操作装置と連係された操作盤によ
つて、コンピユータ制御されるようになつてい
る。

回転式小物品収納庫Ａから、コンテナ８を抽出
するには、操作装置（図示略）の指令により、所
望のコンテナ８を載置したトレー５を、出庫用プ
ツシヤー２０の位置に停止させる。

次いで、出庫用プツシヤー２０を作動させ、押
出板３２で、コンテナ８を小物品出入装置Ｂの出
入部１７ａのローラ１５上に移送し、引き続きそ
の左方の搬出部１９に移して、所要の時間だけ溜
めておき待機させる。

出庫用昇降荷台１３が、待機している棚部１０
に達したとき、コンテナ８を搬出部１９から受け
て下降させた後、出庫コンベアＤと対向する位置
で停止させ、出庫コンベアＤ上にコンテナ８を移
送する。

入庫コンベアＣ上のコンテナ８を入庫するに
は、コンテナ８を入庫コンベアＣから、入庫用昇
降荷台１４上へ移して、所望の棚部１０まで上昇
させ、搬入部１８に移す。

出入部１７ａで出庫の予定がない場合には、出
入部１７ａまで搬入し、また出入部１７ａにすで
にコンテナ８が載置されているか、あるいは出庫
が優先する場合には、搬入部１８に停止させて、
一時的に溜めて待機させておく。

出入部１７ａにおけるコンテナ８は、所望のト
レー５が対向する位置に停止したとき、入庫用プ
ツシヤー１７により押されて、トレー５上に入庫
させられる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、回転式小物品収納庫のトレー
から、コンテナを抽出あるいは抽入した後、直ち
に隣接する搬出部あるいは搬入部へ移送するか、
あるいは待機させて、出入部を次の抽出作業のた
めに開け、出庫時間の緩衝作用を行うことができ
る。従つて、抽出作業に遊びの時間は不要とな
る。

また、自動出入部にコンテナが溜まらないた
め、同じ棚上のコンテナを引続いて、抽出するこ
とができ、従来の同段干渉のように、無駄な待ち
時間を要せず、迅速な自動出入庫作業が可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案を回転式小物品収納庫に適用
した場合の一実施例を示す正面図、第２図は、同
じく平面図、第３図は、第２図の−線に沿う
縦断面図、第４図は、第２図の回転式小物品収納
庫のプツシヤーを取出して示す拡大平面図であ
る。 ９……側枠体、１０……棚部、１１，１２……
昇降部、１３……出庫用昇降荷台、１４……入庫
用昇降荷台、１５……ローラ、１７……入庫用プ
ツシヤー、１７ａ……出入部、１８……搬入部、
１９………搬出部、２０……出庫用プツシヤー、
２２……スプロケツト、２３……無端チエーン、
２６……押出板、２７……基板、２９……筒体、
３０……ガイド板、３２……押出板、３３……モ
ータ、３４……駆動スプロケツト、３６……無端
チエーン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転式小物品収納庫に隣接して設けられ、入庫
   コンベアからの小物品を入庫し、かつ小物品を出
   庫コンベアに出庫する小物品出入装置であつて、 枠体と、 該枠体に上下に適宜の間隔をへだてて設けられ
   た多段の棚部と、 多段の棚部の両端部付近に上下に貫通して設け
   られた昇降部と、 各昇降部にそれぞれ上下動自在に設けられた入
   庫用昇降荷台及び出庫用昇降荷台と、 前記棚部の中間部に回転式小物品収納棚の棚の
   外側及び内側に対向して設けられた小物品の入庫
   用プツシヤー及び出庫用プツシヤーと、 前記入庫用プツシヤーの一側方に設けられ、小
   物品を、前記入庫用昇降荷台から入庫用プツシヤ
   ーと対応する個所へ搬送しうるとともに溜めうる
   搬入部と、 前記入庫用プツシヤーの他側方に設けられ、小
   物品を、出庫用プツシヤーと対応する個所から出
   庫用昇降荷台へ搬送しうるとともに溜めうる搬出
   部 とを具備することを特徴とする小物品出入装置。