JPS5844043Y2

JPS5844043Y2 - 台車循環装置における昇降機から主コンベヤへの台車受けわたし構造

Info

Publication number: JPS5844043Y2
Application number: JP2592679U
Authority: JP
Inventors: 敏男河田; 法博小野田; 克秀石川
Original assignee: 新明工業株式会社
Priority date: 1979-03-01
Filing date: 1979-03-01
Publication date: 1983-10-05
Also published as: JPS55129219U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、例えば自動車などの生産ラインに用いられる
台車循環装置に関し、詳しくは、台車を走行自在に載置
するレール、及び、これらレール上に載置した台車を搬
送するブツシャ−ドッグ付き無端回動チェーンからなる
主コンベヤと、前記主コンベヤの終端から空台車を下降
させる搬出側昇降機と、前記搬出側昇降機により下降せ
られた空台車を前記主コンベヤの下方を移動させて該主
コンベヤの始端側へ返送する副コンベヤと、前記副コン
ベヤにより返送された空台車を前記主コンベヤの始端へ
と上昇搬送する搬入側昇降機とを備えた台車循環装置の
改良に関する。

従来のこの種台車循環装置においては、搬入側昇降機が
、上昇搬送した空台車を、搬入側昇降機に装備されたブ
ツシャ−ドッグ付き無端回動チェーンによって主コンベ
ヤ内に送り込むように構成されていたので、上昇搬送し
た空台車が主コンベヤに受けわたされる１では、搬入側
昇降機を下降するわけにはいかず一方、主コンベヤは、
台車上の物品に対する組付作業等により一定の速度に設
定することが要求されているから、主コンベヤの速度と
、搬入側昇降機の昇降動作とのタイミングをとるために
は、搬入側昇降機に装備されたブツシャ−ドッグ付き無
端回動チェーンの速度を犬に設定することが必要となり
、搬入側昇降機上方の空間を、台車上の物品の組付作業
のた−めの空間として利用することができなかった。

このような従来欠点に鑑み、本考案は、搬入側昇降機上
方の空間を、主コンベヤによって搬送される台車上の物
品の組付作業スペースとして有効に利用できるようにし
たものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本考案に係る台車循環装置を示し、Ａは台車Ｗ
を搬送しつつ台車Ｗ上の物品（例えばエンシンコンハー
トメント、センターフロア、リヤフロア等である。

）の組付作業を行なうように構成した主コンベヤ、Ｂは
主コンベヤＡの終端から空台車Ｗを下降させる搬出側昇
降機、Ｃは前記昇降機Ｂから返送された空台車Ｗを主コ
ンベヤＡの始端へ上昇させる搬入側昇降機であり、その
上方にはスライドレール機構りが設けられている。

主コンベヤＡば、第１図乃至第４図に示すように、台車
Ｗの車輪１・・・を載置する一対のレール２・・・の長
手方向両端側に横軸周りに回転するスプロケット３・・
・に無端回動チェーン４を掛張し、該チェーン４に、台
車Ｗの下面に設けた突出部と係合する固定のブツシャ−
ドッグ５ａ及び該ドッグ５ａに対向するピッ１１周りに
揺動自在なアンチバック式ドッグ５ｂと、台車Ｗの上面
に設けた突出部と係合するピッ１２周りに揺動自在な返
送用のブツシャ−ドッグ５ｃとを適当個数ずつ取り付け
て構成され、前記無端回動チェーン４の下段側経路部分
の下側にも、前記レール２・・・と同様なレール６・・
・が配設され、もって、前記無端回動チェーン４の上段
側経路部分を移動するブツシャ−ドッグ５ａにより、レ
ール２・・・上に載置した台車Ｗを搬送し、下段側経路
部分を移動するブツシャ−ドッグ５ｃにより、レール６
・・・上に載置し・た空台車Ｗを返送するように構成さ
れている。

この返送経路の終端側には、第１図、第２図に示すよう
に、空台車Ｗの下面の一部に係合する固定のブツシャ−
ドッグ７ａとこれに対向するアンチバック式ドッグ７ｂ
とを取り付けた無端回動チェーン８からなり、前記主コ
ンベヤＡよりも高速で回動１駆動される早送り副コンベ
ヤＥが並設されている。

搬入側昇降機Ｃば、第５図、第６図に示すように、早送
りコンベヤＥより受は入れた空台車Ｗの車輪１・・・よ
りも内側の下面を支持する複数対（図面上では４対）の
受具２６と、空台車Ｗの下面後端部に係合する固定のブ
ツシャ−ドッグ１０ａ及びアンチバック式ドッグ１０ｂ
を取り付けた無端回動チェーン１１と、該チェーン１１
を駆動する正逆切換装置及びブレーキ付きのモータＭと
を備えた可動枠１２と、この可動枠１２を支持する固定
枠１３とを有し、固定枠１３に一端を枢着したストロー
クの小さい第一流体圧シリンダー装置２７と、該装置２
７の他端に同芯状に固着したストロークの大きい第二流
体圧シリンダー装置２８とによって可動枠１２を昇降駆
動するように構成しである。

即ち、両シリンダー装置２７．２８の伸縮により、第二
流体圧シリンダー装置２８のピストンロッドに枢着した
アーム１５が揺動して、固定枠１３に架設した横軸１６
ａが回転し、横軸１６ａの中程に回置した一対のアーム
１７ａ・・・が揺動し同時に横軸１６ａの回転が、横軸
１６ａの一端に固着したアーム１８ａ１該アーム１８ａ
に枢着したロッド１９、該ロッド１９の他端に枢着した
アーム１８ｂを介して、固定枠１３に架設した別の横軸
１６ｂに伝わって、該軸１６ｂの中程に固着した一対の
アーム１７ｂ・・・が揺動し、前記アーム１７ａ・・・
、１７ｂ・・・の揺動運動が、これらアーム１７ａ・・
・、１７ｂ・・・の先端に軸支したローラ２０ａ・・・
、２０ｂ・・・と可動枠１２に連設したガイドレール２
１ａ・・・、２１ｂ・・・とを介して、可動枠１２の昇
降運動に変換されるようになっている。

尚、両シリンダー装置２７．２８が縮小した状態、つ昔
り、可動枠１２が空台車Ｗを受は入れるべく昇降ストロ
ーク縮寸で下降している状態においてはアーム１７ａは
第５図イの位置にあり、次いで、両シリンダー装置２７
．２８が伸長することにより、口の位置に揺動し、この
状態で、スライトレール機構りが後述の通りに閉動し
た後、第一流体圧シリンダー装置２７のみが縮小してへ
の位置に揺動し、これによって空台車Ｗの車輪１・・・
がスライドレール機構りに移乗されるのである。

２２ａ。２２ｂは可動枠１２の下面両端側より垂下した
昇降ガイドであり、固定枠１３に軸支したガイドローラ
ー２３ａ・・・、２３ｂ・・・により昇降自在に案内さ
れるようになっている。

２４ａ、２４ｂは固定枠１３に固着した流体堕シリンダ
ー装置により駆動されるストッパーであり、前記昇降ガ
イド２２ａ。

２２ｂの下端部側面に固着した突起部２５ａ、２５ｂと
係合することにより、可動枠１２を上昇ストローク端で
ロックできるように構成しである。

前記スライドレール機構りば、第７図乃至第１１図に示
すように、前述した搬入側昇降機Ｃの固定枠１３上に設
置する平面視において矩形状を呈する固定フレーム２９
と、該フレーム２９から内側に向けて片持ち状に突出さ
せた複数対のレール支持台３０・・・と、これらレール
支持台３０・・・上に、ローラーベアリング３１・・・
を介して支持され、かつ、前記搬入側昇降機Ｃによる空
台車Ｗの上昇を妨げない位置と前記主コンベヤＡのレー
ル２・・・に接続される位置とにわたって開閉自在に構
成された左右一対の可動レール３２・・・と、これら可
動レール３２・・・の長手方向両端に設けた開閉駆動部
３３ａ、３３ｂならびに開閉ガイド部３４ａ、、３
４ｂとから構成されている。

前記開閉駆動部３３ａ。３３ｂは、同囁造であり、各可
動レール３２・・・の端部に上下に相対向するラック３
５．３６を連設する一方、固定フレーム２９には両ラッ
ク３５゜３６間に位置するピニオン３７を軸３８周りで
遊転するように軸支し、固定フレーム２９に一端を固着
した流体圧シリンダー装置３９の他端を一方のラック３
６に固着し、流体圧シリンダー装置３９の伸縮により、
ピニオン３７とこれに噛合するラック３５．３６とを介
して、可動レール３２・・・が左右に開閉動作するよう
に構成されている。

４０・・・ば、可動レール３２・・・の閉動位置を規定
するウレタン製ストッパーである。

寸た、開閉ガイド部３４ａ、３４ｂも互いに同一の構造
であり、固定フレーム２９にガイド棒４１を横架し、可
動レール３２・・・にばこのガイド棒４１に対しその長
手方向にのみ摺動自在に外嵌するガイドシュー４２・・
・を連設することによって構成されている。

次に、上記台車循環装置の作用について説明する。

搬入側昇降機Ｃが下降位置にある状態において早送りコ
ンベヤＥにより押し込１れた空台車Ｗの下面を受具２６
・・・によって支持する。

次いで、昇降機Ｃがストローク端１で上昇し、スライド
レール機構りの可動レール３２・・・が閉動した後、昇
降機Ｃが若干下降することにより、空台車Ｗの車輪１・
・・が可動レール３２・・・上に支持される。

可動レール３２・・・上に支持された空台車Ｗ・・・に
所定の物品が積込１れた時点で、無端回動チェーン１１
が逆転して、台車Ｗを、その下面先端側の突出部が主コ
ンベヤＡのブツシャ−ドッグ５ａと係合スル位置に来る
１で押出し、昇降機Ｃは下降して次の空台車Ｗの受入れ
を行なう。

一方、スライドレール機構りに載った台車Ｗは、主コン
ベヤＡのブツシャ−ドッグ５ａにより適当な速度で連続
搬送され、この搬送が行なわれている間に、台車Ｗ上の
物品の組付作業が行なわれる。

本考案は、以上の構成よりなり、搬入側昇降機によって
上昇搬送された空台車が、可動レール上に受けわたされ
、この状態で、空台車への物品の積込みを行ない、次い
で台車を、その前端部が主コンベヤのブツシャ−ドッグ
に係合される位置１で送り出した時点で搬入側昇降機が
次の空台車を受は入れる位置に下降しても、可動レール
上の台車ケへ搬入側昇降機の無端回動チェーンとは拘わ
リナク、主コンベヤのブツシャ−ドッグ付き無端回動チ
ェーンによって一定速度で搬送されることになるから、
搬入側昇降機が下降しても、可動レール上にある台車上
で部品の組付作業を行なうことができる。

従って、本考案によれば、搬入側昇降機の上方の空間を
、主コンベヤによって搬送される台車上の物品の組付作
業スペースとして有効に利用できるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実症例を示し、第１図は台車循環装置
全体の概略側面図、第２図は主コンベヤ中間部の縦断正
面図、第３図、第４図は主コンベヤにおける無端回動チ
ェーンの要部拡大図、第５図、第６図は搬入側昇降機の
側面図と正面図、第７図乃至第１１図はスライドレール
機構を示し、第７図は側面図、第８図は平面図、第９図
は正面図、第１０図は要部の拡大縦断側面図、第１１図
は要部の拡大正面図である。Ａ・・・・・・主コンベヤ、Ｂ・・・・・・搬出側昇降
機、Ｃ・・・・・・搬入側昇降機、Ｄ・・・・・・スラ
イドレール機構、Ｅ・・・・・・副コンベヤ、Ｗ・・・
・・・台車、２・−・・・・レール、４・・・・・・無
端回動チェーン、５ａ・・・・・・ブツシャ−ドッグ、
３２・・・・・・可動レール、３３ａ、３３ｂ・・・・
・・開閉眉測功音貼

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

台車を走行自在に載置する一対のレール、及び、これら
レール上に載置した台車を搬送するブツシャ−ドッグ付
無端回動チェーンからなる主コンベヤと、前記主コンベ
ヤの終端から空台車を下降させる搬出側昇降機と、前記
搬出側昇降機により下降せられた空台車を前記主コンベ
ヤの下方を移動させて該主コンベヤの始端側へ返送する
副コンベヤと、前記副コンベヤにより返送された空台車
を前記主コンベヤの始端へと上昇搬送する搬入側昇降機
とを備えた台車循環装置において、前記搬入側昇降機の
上方に、該搬入側昇降機による空台車の上昇を妨げない
位置と前記主コンベヤのレールに接続される位置とにわ
たって開閉自在な一対の可動レールと、これら可動レー
ルを開閉駆動する駆動部とを備えたスライドレール機構
を設けであることを特徴とする台車循環装置における昇
降機から主コンベヤへの台車受けわたし構造。