JPH0126337B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0126337B2
JPH0126337B2 JP57036340A JP3634082A JPH0126337B2 JP H0126337 B2 JPH0126337 B2 JP H0126337B2 JP 57036340 A JP57036340 A JP 57036340A JP 3634082 A JP3634082 A JP 3634082A JP H0126337 B2 JPH0126337 B2 JP H0126337B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
value
coating layer
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57036340A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58153639A (ja
Inventor
Masaaki Ono
Yasuki Miura
Masahiko Mogi
Kazuo Okabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP57036340A priority Critical patent/JPS58153639A/ja
Priority to DE8383301292T priority patent/DE3368806D1/de
Priority to US06/473,448 priority patent/US4568599A/en
Priority to EP83301292A priority patent/EP0088635B1/en
Publication of JPS58153639A publication Critical patent/JPS58153639A/ja
Publication of JPH0126337B2 publication Critical patent/JPH0126337B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は複合フイルムに関し、さらに詳しくは
高密度磁気記録媒体用複合フイルムに関するもの
である。 支持体であるプラスチツクベースフイルムの表
面に磁性物質を真空蒸着、スパツタリング・メツ
キ法等で薄膜状に形成してなるビデオ用高密度磁
気記録媒体では磁気膜厚が従来の塗布型ビデオテ
ープの磁性体コーテイング層厚みに比べはるかに
薄く、使用するベースフイルムの表面形態がその
まま磁性体薄膜表面となる。このビデオ用高密度
磁気記録媒体の電磁変換特性を向上させるために
は、使用するベースフイルム表面の粗さを非常に
低くしなければならない。しかし全くの平滑な鏡
面を有するベースフイルム上に薄膜を形成させた
ものは薄膜面がそのままの鏡面を保つので、ビデ
オテープレコーダー内での実際走行でのドラム、
ヘツド等との接触ではりつけ現象をおこしたり、
薄膜面にすり傷が大量に発生して全く実用性がな
くなつてしまうのが通例である。 また磁性薄膜非形成面も金属ロール・ガイド棒
との接触走行面として易滑で耐久性の良いこと
が、ビデオテープレコーダー内での実際走行の観
点から必須である。これを満足させるためには、
走行フイルム表面の表面粗度を大にするのが一般
的であるが、ベースフイルムをロール状に巻いた
時、テープ化プロセスおよび磁気テープをリール
状に巻いた時のいずれにおいても走行面表面の薄
膜形成面への転写により薄膜形成面の表面平滑性
がそこなわれない程度に、走行面表面粗度を抑え
ることが必要である。 本発明の目的は、耐すり傷特性、電磁変換特性
に優れた磁性薄膜形成面および金属ガイド棒との
接触走行において易滑で耐久性に優れ、また表面
形状転写により磁性薄膜面への形状悪化を起こさ
せない走行面を持つ高密度磁気記録媒体用複合フ
イルムを提供することである。 上記目的を達成するため、本発明の複合フイル
ムは次の構成によりなる。すなわち、熱可塑性樹
脂からなる層Aと、微粒子が含有された熱可塑性
樹脂からなる層Bとが積層された複合フイルムで
あつて、かつ該層Aの外面の表面粗さがRa値で
0.006μ以下で、該層Bの外面は滑剤を主体とした
被覆層が形成されており、かつ該被覆層の外面の
表面粗さがRa値で0.005〜0.040μであることを特
徴とする複合フイルムである。 本発明の熱可塑性樹脂とは、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリプロピレン等
周知の熱可塑性高分子等を指し、これらのうち特
にポリエステルが機械的特性、熱的特性の両者を
満足する点で好ましい。 なお、ポリエステルは線状ポリエステルを主体
とするものであればどのようなものでも良い。た
とえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリテト
ラメチレンテレフタレート、ポリ―1,4―シク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエ
チレン―2,6―ナフタリンジカルボキシレー
ト、ポリエチレン―p―オキシベンゾエートなど
がその代表例としてあげることができる。もちろ
ん、これらのポリエステルは、ホモポリエステル
であつても、コウポリエステルであつても良い。
コウポリエステルの場合、共重合する成分として
は、例えばジエチレングリコール、プロピレング
リコール、p―キシリレングリコール、1,4―
シクロヘキサンジメタノールなどのジオール成
分、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフ
タル酸、2,6―ナフタリンジカルボン酸、5―
ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボン
酸成分、トリメリツト酸、ピロメリツト酸などの
多官能ジカルボン酸成分、p―オキシエトキシ安
息香酸などが挙げられる。なお共重合の場合、共
重合する成分は20モル%以下とする。 ここに、熱可塑性樹脂からなる層Aとは、上記
熱可塑性樹脂に粒子径0.5μ以上の微粒子が含有さ
れていない層、好ましくは微粒子が実質的に含有
されてない層をいい、熱可塑性樹脂からなる層B
とは、微粒子が含有された層をいう。なお層A、
層Bは1軸延伸、好ましくは2軸延伸されている
のが望ましい。 該層Bに含有されている微粒子は、熱可塑性樹
脂重合触媒残渣により形成されたもの、例えばポ
リエステル樹脂の場合、Ca,Si,Mn,Mg,Sb,
Ge,P,Li,K,Naなでを含む触媒残渣で構成
されるポリマー不溶解組成物および/または酸化
アルミニウム、酸化ケイ素、硫酸バリウム、炭酸
カルシウム等の外部無機粒子等であるが、これら
に限定されるものではない。 また、これらの粒子径は0.5〜5μ、好ましくは
1〜3μが望ましく、添加量は0.01〜1.0重量%、
好ましくは0.02〜0.5重量%が望ましい。 本発明の複合フイルムの層Aの外面とは、層B
と接してない側の面を指し、その面の表面粗さが
カツトオフ値0.25mmでのRa値(DIN 4768に準ず
る)で0.006μ以下の平滑な表面を形成したもので
ある。 また、複合フイルムの層Bの外面とは、層Aと
接してない側の面を指し、その面には、滑剤を主
体とした被覆層が形成された面である。 ここに滑剤とは、つぎの如きものが代表例とし
て挙げられる。 (イ) シリコーン{以下、aという} aは分子量が3万〜30万のものであり、好まし
くは鎖状成分として、 ただしR1:CH3,C6H5,H R2:CH3,C6H5,Hまたは官能性基(例えば
エポキシ基、アミノ基、水酸基) n:100〜7000でR1,R2によつて上記分子量を
満足させる整数 を有するシリコーン化合物であり、末端にエポキ
シ基、アミノ基、水酸基その他の官能性末端基を
有するものである。本発明においてシリコーン化
合物は必ずしもホモポリマーである必要はなく、
コウポリマーあるいは数種のホモポリマーの混合
体であつても良い。シリコーンの分子量は3万〜
30万のものが好ましい。分子量が3万を下まわる
と被覆層は柔らかくなりすぎる。一方、30万をこ
えると逆に被覆層がもろくなる。 (ロ) 界面活性剤{以下bという} bとしては、アニオン、カチオン、ノニオン系
が好ましい。これは構成成分間の均一化を増進さ
せるために用いるものであり、bが少なすぎると
構成混合成分の均一性が減少し、また多すぎると
被覆層の耐久性の低下がおこり好ましくない。 (ハ) シランカツプリング剤{以下cという} cは構成成分とプラスチツクベースフイルム間
の結合性をもたらす目的で使用されるものであ
る。ここでcとは、その分子中に2個以上の異な
つた反応基をもつ有機ケイ素単量体であり、反応
基の一つはメトキシ基、エトキシ基、シラノール
基などであり、もう一つの反応基はビニル基、エ
ポキシ基、メタアクリル基、アミノ基、メルカプ
ト基などである。反応基はシリコーン側鎖基、末
端基と結合するものを選ぶが、ビニルトリクロル
シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ
ス(β―メトキシエトキシ)シラン、γ―グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ―メタア
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、N―β
(アミノエチル)γ―アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N―B(アミノエチル)γ―アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ―クロロプロ
ピルトリメトキシシラン、γ―メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、γ―アミノプロピルトリ
エトキシシラン等で使用できる。 c成分が少ないと構成成分とプラスチツクベー
スフイルム間の結合が不充分になり、また多すぎ
ると被覆層がもろくなつてやはり耐久性を低下さ
せてしまう。 (ニ) 水溶性高分子{以下、dという} dとしては分子量が1万〜200万、好ましくは
10万〜100万のものである。分子量が1万を下ま
わると皮膜が柔らかくなり、構造保持が困難とな
り耐久性が低下する。分子量が200万を上まわる
と皮膜が固くなりすぎ、もろくなり耐久性をやは
り悪化させる。かかる水溶性高分子としてはポリ
ビニルアルコール、トラガンドゴム、アラビアゴ
ム、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシルメチル
セルロース等を使用する。 (ホ) ワツクス{以下eという} eとしては、シナロウ、鯨ロウ、カルナウバワ
ツクス、蜜ロウ等のワツクスを用いることができ
る。 ここで、複合フイルムの層B外面の被覆層は、
前述の滑剤の選択により、全面均一被覆形態ある
いは部分(ミミズ状)被覆形態に分けられる。 全面均一被覆層を形成する場合の滑剤としては
前述のシリコーンa、界面活性剤b、シランカツ
プリング剤c、さらに好ましくはワツクスeを混
合した成分が望ましい。 この場合、シリコーンa、界面活性剤b、シラ
ンカツプリング剤c、ワツクスeの成分割合が、
(重量比)がa:b:c:e=10〜100:5〜20:
5〜100:0〜200の範囲のものが好ましく、ま
た、被覆層の厚さは、固形分で1〜100mg/m2
ましくは2〜500mg/m2被覆とするのが望ましい。
ここで、aとeは滑剤成分であり、aが多すぎて
も、少なすぎても耐久性の低下をもたらす。eが
多すぎると耐久性がやはり下がる。 この全面均一被覆層の外面の表面構造は、第1
図に示す微分干渉法顕微鏡写真(拡大倍率500倍)
の通りである。 また、部分(ミミズ状)被覆層を形成する場合
の滑剤としては、前述のシリコーンa、シランカ
ツプリング剤c、水溶性高分子d、さらに好まし
くはワツクスeを混合した成分が望ましい。 この場合、シリコーンa、シランカツプリング
剤c、水溶性高分子d、ワツクスeの成分割合
(重量比)はa:c:d:e=10〜100:5〜
100:10〜200:0〜200の範囲のものが好ましく、
また、被覆層の厚さは固形分で1〜1000mg/m2
ましくは2〜500mg/m2であるのが望ましい。 構成成分aとeは滑性成分であり、aが多すぎ
ても少なすぎても耐久性の低下をもたらす。eが
多すぎると耐久性がやはり低下する。構成成分d
は部分(ミミズ状)被覆構造の構造形成剤であ
り、d成分が少なすぎると構造が保持されにくく
なる。多すぎると耐久性が低下する。cは前記し
たことと同様に構成成分とプラスチツクベースフ
イルム間の結合性をもたらすものである。c成分
が少ないと結合が不充分で耐久性が低下する。多
すぎると構成成分がもろくなり、また耐久性が低
下する。 この部分(ミミズ状)被覆層の表面構造は、第
2図に示す微分干渉法顕微鏡写真(拡大倍率500
倍)の通りである。 また、上記被覆層の表面粗さはカツトオフ値
0.25mmでのRa値で0.005〜0.040μである。ここで
Ra値が下限をはずれると、この面の金属ロール、
ガイド棒との走行性が悪くなる。すなわち易滑
性、耐久性が悪化する。またRa値が上限をはず
れると表面粗度が大となり、ベースフイルムをロ
ール状に巻いた時、テープ化プロセスおよび磁気
テープをリール状に巻いた時のいずれかにおいて
も、この表面が薄膜形成面へ転写し、薄膜形成面
の表面平滑性が悪くなり好ましくない。 次に本発明の複合フイルムの製法について述べ
る。本発明の複合フイルムは溶融、成形、二軸延
伸、熱固定からなる通常のプラスチツクフイルム
製造工程において共押出し技術を使用して製造す
ることができる。含有粒子を可能な限り除いた層
A用の原料と積極的に粒子を含有させた層B用の
原料とを共押出しにより製膜して積層フイルムを
得、層Bのフイル層表面上に滑剤主体の溶液、エ
マルジヨンの塗布を行ない、必要に応じて一軸延
伸、より好ましくは2軸延伸を行なうことにより
層Aの表面が平滑で、層Bの外面は滑剤を主体と
した被覆層が形成された複合フイルムを製造する
ことができる。 さらに、本発明の複合フイルムの層Aの外面に
は磁性層、好ましくは強磁性体薄膜を設けること
ができる。 強磁性体物質とは、Fe,Co,Niあるいはそれ
らの合金、あるいはそれらと他の非磁性材料との
合金からなる物質をいい、磁性層形成方法として
は、真空蒸着、スパツタリング、メツキ法等によ
り、500〜2000Åの範囲の膜厚で形成させる方法
で行なわれる。 さらに、該磁性体表面上に有機化合物保護膜層
を設けることができる。 ここに、有機化合物保護膜層とは、エポキシ樹
脂、塩―酢ビ樹脂等の接着剤成分と、シリコーン
樹脂、ワツクス等の易滑剤成分およびシランカツ
プリング剤等からなる混合成分の保護膜層であ
る。 該保護膜層の厚みは、0.01〜0.50μであり、好
ましくは0.1〜0.2μが好ましい。この保護膜層に
より該磁性体表面にビデオテープレコーダ内ガイ
ド、磁気ヘツド等に接触することがなくなる。こ
れにより得られる磁気記録媒体の電磁変換特性は
ベースフイルム面の平滑性が極めて良好なことに
よる平滑な磁性体薄膜表面のため優れている。ま
た有機化合物保護膜層の効果で、この磁性面は易
滑で、ビデオテープレコーダー内での実際走行に
おいて回転ヘツドドラムと接触してはりつけ現象
をおこしたり、すり傷が発生したりすることがな
くなる。 次に実施例について説明する。 実施例 1 重合触媒残渣等にもとづく内部粒子をできる限
り含まないポリエチレンテレフタレート原料およ
び、重合触媒残渣からの粒径1.5μの内部粒子を
0.2重量%含むポリエチレンテレフタレート原料
を厚み比1:1の割合で共押出しし、延伸倍率3
倍の縦延伸を施し、つぎに内部粒子を含む層表面
Bに下記水性エマルジヨンの塗布を施した。 エポキシ化ポリジメチルシロキサンエマルジヨ
ン:0.40wt% シランカツプリング剤〔N―β(アミノエチル}
γ―アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン〕:0.050wt% アルキルフエノール系非イオン界面活性剤:
0.20wt% その後、ステンターを通し115℃で乾燥・予熱、
横延伸した。横延伸倍率は3倍とした。次に200
℃の熱処理を施し、カツトオフ値0.25mmでのRa
値が0.003μである表面Aと、カツトオフ値0.25mm
でのRa値が0.014μである滑剤主体の被覆層が形
成された表面Bとからなる厚さ12μの二軸延伸ポ
リエステル複合フイルムを得た。 このポリエステルフイルム表面Aに真空蒸着に
よりコバルト―鉄合金薄膜を1500Åの膜厚で形成
した。続いてエポキシ樹脂、シリコーン・シラン
カツプリング剤とからなる保護膜層をコバルト―
鉄合金薄膜表面上に0.1μの膜厚で設けたあと、所
定の幅に長手方向に切断し磁気テープとした。こ
の特性を表1に示す。 実施例 2 実施例1の滑剤成分からなる水性エマルジヨン
にカルナウバワツクスを0.80wt%加えたことを除
き、他は実施例1と同様にして厚さ12μの二軸延
伸ポリエステル複合フイルムおよび、これをベー
スフイルムとした磁気テープを得た。特性を表1
に示す。 実施例 3 実施例1における滑剤主体の水性エマルジヨン
を下記エマルジヨン水溶液に変更した。 エポキシ化ポリジメチルシロキサンエマルジヨ
ン:0.40wt% シランカツプリング剤〔N―β(アミノエチル)
γ―アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン〕:0.050wt% メチルセルロース:0.20wt% 他は同様にして、カツトオフ値0.25mmでのRa
値が0.003μである表面Aと、カツトオフ値0.25mm
でのRa値が0.015μであるミミズ状皮膜構造が形
成された表面Bとからなる厚さ12μの二軸延伸ポ
リエステル複合フイルムを得た。実施例1と同様
にしてこのベースフイルムから磁気テープを得
た。特性を表1に示す。 実施例 4 実施例3において、エマルジヨン水溶液に、カ
ルナウバワツクスを0.80wt%加えたことを除き他
は同様にして厚さ12μの二軸延伸ポリエステル複
合フイルムを得て、同様にしてこのベースフイル
ムから磁気テープを得た。特性を表1に示す。 比較例 1 実施例1において重合触媒残渣等にもとづく内
部粒子をできる限り含まないポリエチレンテレフ
タレート原料中に、粒径3μのSiO2粒子を0.02wt
%加えて、他は同様にして、カツトオフ値0.25mm
でのRa値が0.010μである表面Aと、カツトオフ
値が0.25mmでのRa値が0.014μである滑剤主体の被
覆層が形成された表面Bとからなる厚さ12μの二
軸延伸ポリエステル複合フイルムを得た。 実施例1と同様にして、このベースフイルムか
ら磁気テープを得た。特性を表1に示す。 比較例 2 実施例1において、重合触媒残渣からの内部粒
子を含むポリエチレンテレフタレート原料中に、
粒径3μのSiO2粒子を0.03wt%加えて、他は同様
にしてカツトオフ値0.25mmでのRa値が0.003μであ
る表面Aと、カツトオフ値0.25mmでのRa値が
0.050μの滑剤主体の被覆層が形成された表面Bと
からなる厚さ12μの二軸延伸ポリエステル複合フ
イルムを得た。 実施例1と同様にして、このベースフイルムか
ら磁気テープを得た。特性を表1に示す。 比較例 3 実施例1において重合触媒残渣からの内部粒子
を含むポリエチレンテレフタレート原料のその5/
6を内部粒子をできる限り含まないポリエチレテ
レフタレート原料におきかえ、その中の内部粒子
量を減少させたこと以外は同様にして、カツトオ
フ値0.25mmでのRa値が0.003μである表面Aと、カ
ツトオフ値0.25mmでのRa値が0.004μの滑剤主体の
被覆層が形成された表面Bとからなる厚さ12μの
二軸延伸ポリエステル複合フイルムを得た。 実施例1と同様にして、このベースフイルムか
ら磁気テープを得た。特性を表1に示す。 テープ特性は一般市販のVHS方式のビデオテ
ープレコーダーを用いて録画・再生を繰り返して
評価した。 テープの走行特性(耐すり傷特性、易滑性、耐
久性)は100回繰り返し再生走行させたあとのテ
ープ磁性薄膜上および走行面側表面上のすり傷を
観察することにより評価した。 テープのS/N比は50%白レベル信号を各テー
プの最適記録電流で記録し、再生時のビデオ復調
信号に含まれる信号と雑音の比をビデオノイズメ
ーター用い、市販のVHS標準テープを零dBとし
て比較評価した。 ドロツプアウトは磁気記録テープに3段階段波
信号を最適記録電流で記録し、再生時のビデオヘ
ツドアンプ出力の減衰量が18dB、継続時間
20μsec以上のドロツプアウトを10分間ドロツプア
ウトカウンターで測定し、1分間あたりの平均を
とつた。
【表】 表1の特性結果から明らかなように、本発明の
熱可塑性樹脂からなる層Aと、微粒子が含有され
た熱可塑性樹脂からなる層Bとが積層された複合
フイルムにおいて、該層Aの外面がカツトオフ値
0.25mmでのRa値で0.006μ以下の表面粗さである平
滑な表面であり、該層Bの外面は滑剤を主体とし
た被覆層が形成されており、かつ該面の表面粗さ
がカツトオフ値0.25mmでのRa値で0.005〜0.040μ
であることを特徴とした複合フイルムのA層外面
に強磁性体薄膜を形成させ、この強磁性体薄膜表
面に有機化合物保護膜層を設けたことを特徴とす
る磁気記録媒体は、実際使用において、テープ走
行性が良好で、電磁変換特性が極めてすぐれてい
る。小型ビデオテープレコーダー用にあるいは携
帯型ビデオテープレコーダー用ビデオテープとし
て最適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の複合フイルムの層B外面の
全面均一被覆層の表面に形成された突起部の粒子
構造を示す微分干渉法顕微鏡写真、第2図は、同
じく部分(ミミズ状)被覆層の表面の微分干渉法
顕微鏡写真を示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱可塑性樹脂からなる層Aと、微粒子が含有
    された熱可塑性樹脂からなる層Bとが積層された
    複合フイルムであつて、かつ該層Aの外面の粗さ
    がRa値で0.006μ以下、該層Bの外面は滑剤を主
    体とした被覆層が形成されており、かつ該被覆層
    の外面の粗さがRa値で0.005〜0.040μであること
    を特徴とする複合フイルム。
JP57036340A 1982-03-10 1982-03-10 複合フイルム Granted JPS58153639A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57036340A JPS58153639A (ja) 1982-03-10 1982-03-10 複合フイルム
DE8383301292T DE3368806D1 (en) 1982-03-10 1983-03-09 Laminated film and magnetic recording medium made therewith
US06/473,448 US4568599A (en) 1982-03-10 1983-03-09 Laminated film and magnetic recording medium made therewith
EP83301292A EP0088635B1 (en) 1982-03-10 1983-03-09 Laminated film and magnetic recording medium made therewith

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57036340A JPS58153639A (ja) 1982-03-10 1982-03-10 複合フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58153639A JPS58153639A (ja) 1983-09-12
JPH0126337B2 true JPH0126337B2 (ja) 1989-05-23

Family

ID=12467094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57036340A Granted JPS58153639A (ja) 1982-03-10 1982-03-10 複合フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58153639A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6076340A (ja) * 1983-10-04 1985-04-30 帝人株式会社 易接着性ポリエステルフイルム
JPS6093626A (ja) * 1983-10-27 1985-05-25 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体
JPS60202530A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 Diafoil Co Ltd 高密度磁気記録体用強力化複合フイルム
JPS6232048A (ja) * 1985-08-02 1987-02-12 帝人株式会社 金属薄膜磁気テープ用ポリエステルフィルム
JPH0822931B2 (ja) * 1989-02-07 1996-03-06 帝人株式会社 磁気記録媒体用フイルム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51149006A (en) * 1976-05-31 1976-12-21 Toray Ind Inc High density magnetic recording tape sheet
JPS53109606A (en) * 1977-03-04 1978-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd Production of magnetic recording medium
JPS5440883A (en) * 1977-09-06 1979-03-31 Toray Ind Inc Polyester film
JPS5494574A (en) * 1978-01-09 1979-07-26 Toray Ind Inc Polyester film with improved surface
JPS5610455A (en) * 1979-07-09 1981-02-02 Toray Industries Polyester film
JPS5718254A (en) * 1980-07-09 1982-01-30 Teijin Ltd Slidable polyester film
JPS5737719A (en) * 1980-08-18 1982-03-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd Magnetic recording medium

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51149006A (en) * 1976-05-31 1976-12-21 Toray Ind Inc High density magnetic recording tape sheet
JPS53109606A (en) * 1977-03-04 1978-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd Production of magnetic recording medium
JPS5440883A (en) * 1977-09-06 1979-03-31 Toray Ind Inc Polyester film
JPS5494574A (en) * 1978-01-09 1979-07-26 Toray Ind Inc Polyester film with improved surface
JPS5610455A (en) * 1979-07-09 1981-02-02 Toray Industries Polyester film
JPS5718254A (en) * 1980-07-09 1982-01-30 Teijin Ltd Slidable polyester film
JPS5737719A (en) * 1980-08-18 1982-03-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd Magnetic recording medium

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58153639A (ja) 1983-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4568599A (en) Laminated film and magnetic recording medium made therewith
US4548855A (en) Polyester film for magnetic recording medium
US4550049A (en) Laminated film and magnetic recording medium made therewith
JPH0126337B2 (ja)
JPH0679844B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフイルムならびにその製造方法
JPS6412218B2 (ja)
JPH10157024A (ja) 積層フイルム
JPH0380410B2 (ja)
JP2523102B2 (ja) 磁気記録媒体用複合ポリエステルフイルム
JPS6412224B2 (ja)
JP2555998B2 (ja) 易接着性ポリエステルフイルム
JPS5984928A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフイルム
JPH0126338B2 (ja)
JPH0479368B2 (ja)
JPS5984927A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフイルム
JPS60180838A (ja) 被覆フイルム
JPH0134456B2 (ja)
KR20030093940A (ko) 폴리에스테르필름 및 기록테이프
JP3743701B2 (ja) 磁気記録媒体用複合ポリエステルフィルム
JPH0628096B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフイルム
JP2505414B2 (ja) 磁気記録媒体
JPS59182820A (ja) 被覆フイルム
JPH09323386A (ja) 積層フイルム
JP3288926B2 (ja) 積層フイルム
JPS60230824A (ja) 被覆フイルムの製造方法