JPH01263157A - 酸化鉄顔料粉末 - Google Patents

酸化鉄顔料粉末

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JPH01263157A
JPH01263157A JP9199688A JP9199688A JPH01263157A JP H01263157 A JPH01263157 A JP H01263157A JP 9199688 A JP9199688 A JP 9199688A JP 9199688 A JP9199688 A JP 9199688A JP H01263157 A JPH01263157 A JP H01263157A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、美麗且つ多彩な色彩を有する酸化鉄顔料粉末
に関するものである。
本発明に係る酸化鉄顔料粉末の主な用途は、塗料用、印
刷インキ用、化粧品用等の着色顔料である。
(従来の技術〕 酸化鉄顔料として最も代表的なヘマタイト(弁柄)粒子
は、赤色を呈している為、顔料とビヒクルとを混合して
塗料、印刷インキ、化粧品を製造する際の赤色着色顔料
として広(使用されている。
酸化鉄顔料のうち、特に、板状形態を呈したヘマタイト
粒子は、黒紫色を呈しており、黒紫色着色顔料として使
用されているとともに、その形態に起因して板状粒子が
重なって配向する為、被覆性に優れているという特徴を
有し、防錆顔料としても使用されている。
一方、近年、文化、生活の向上により、商品の品質の向
上以外に感覚的、趣味的な面からの品質特性が要求され
ており、特に色彩に関しては、感覚、趣味感の多様化、
個性化に伴って、美麗且つ多彩であることが強く要求さ
れている。
近年、鉄鋼構造による建築物や橋梁の増加に伴って、そ
の形態に起因して防錆顔料として使用されている板状ヘ
マタイト粒子の需要が増大しているが、前述した公知の
板状ヘマタイトは、その色彩が黒紫色である為、美麗な
色彩とは言い難いものであり、色彩があまり問題となら
ない下塗り塗料用顔料として用いられているにすぎない
この事実は、例えば、特公昭51−7176号公報の「
雲母状酸化鉄(Micaceous Iron 0xi
de+ ++++以後MIOと略す)は、・・・・平滑
な表面を持っている。
このl’l[0は鉄鋼構造物に対する優秀な防食塗料と
して特に天然品を中心に使用されてきており、その特徴
とするところは、旧0のフレーク状粒子が塗膜面に対し
て平行に重なりあって配列し、強固な塗膜を形成するた
めに長期防食塗料として卓越している点である。ところ
がこのように秀れた防食性能を待つMIOI料にもそれ
なりの難点があり、即ちその一つは色調であり、・・・
・。・・・・全体としては黒味が強く、・・・・重厚な
惑じを与えるものの・・・・装飾性の点で劣っている。
」なる記載の通りである。
従来、美麗且つ多彩な色彩を有する板状へマクイト粒子
を得る方法として、例えば、前出特公昭51−71’7
6号公報に記載の方法がある。即ち、この方法は板状へ
マクイト粒子の粒子表面を透明且つ高屈折率を有する酸
化チタンや酸化ジルコニウム等で被覆するものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
美麗且つ多彩な色彩を有する板状へマクイト粒子は現在
量も要求されているところであるが、上述した通りの公
知方法による場合には、酸化チタンや酸化ジルコニウム
の被覆が不均一となりやすく、その結果、色むらの原因
となるという欠点があった。また、周知の通り、酸化チ
タンは、塗料中の樹脂と反応して樹脂を劣化させる要因
でもあり、一方、酸化ジルコニウムは、高価である為経
済性に問題があった。
そこで、均一な被覆が可能であって且つ樹脂等を劣化さ
せることのない安定な化合物によって板状へマクイト粒
子を被覆することにより美麗且つ多彩な板状へマクイト
粒子を得ることが強く要求されている。
〔問題を解決する為の手段〕
本発明者は、均一な被覆が可能であって且つ、樹脂等を
劣化させることのない安定な化合物によって板状へマク
イト粒子を被覆することにより美麗且つ多彩な板状へマ
クイト粒子を得るべく種々検討した結果、本発明に到達
したのである。
即ち、本発明は、平均径が0.5〜30.0μm、厚み
o、oos〜5,0μm、且つ、板状比2:1〜500
:1である板状へマクイト粒子であって、当該板状へマ
クイト粒子の表面が20〜10000人の光学的厚み(
アルミニウム酸化物又は水和物の厚み×屈折率)を有す
るアルミニウムの酸化物又は水和物によって被覆されて
いる酸化鉄粒子からなる酸化鉄顔料粉末である。
〔作  用] 先ず、本発明において最も重要な点は、平均径が0.5
〜30.0μm、厚み0.005〜5.Ot!m、且つ
、板状比2;1〜500:lである板状へマクイト粒子
の表面を20〜toooo人の光学的厚み(アルミニウ
ム酸化物又は水和物の厚み×屈折率)を有するアルミニ
ウムの酸化物又は水和物によって被覆した場合には、美
麗且つ多彩な色彩の板状へマクイト粒子を得ることがで
き、しかも、アルミニウムの酸化物又は水和物は、均一
な被覆が可能であって、且つ樹脂等を劣化させることの
ない安定な化合物であるという事実である。
本発明における板状へマクイト粒子の所望の色彩は、当
該板状へマクイト粒子の粒子形態とアルミニウムの酸化
物又は水和物の光学的厚みを制j1することによって得
られる。ここで、光学的厚みとはアルミニウムの酸化物
又は水和物の厚みと屈折率とを乗じた値で示される(色
材協会誌第60巻(1987年)第481〜487頁参
照)。
先ず、板状へマクイト粒子の粒子形態と色彩との関係に
ついて言えば、下記の通りである。
即ち、平均径0.5〜30.O、l/ m 、厚み0.
2〜5.0μmであって、板状比2:1〜150:1の
板状へマクイト粒子は通常、黒紫色である。
平均径0.5〜30.0μm1厚み0.05〜0.2μ
mであって、板状比10:1〜150:1の板状へマク
イト粒子は通常、赤紫色である。
平均径0.5〜5.0pm、厚み50〜500人であっ
て、板状比50:1〜500:lの板状ヘマタイト粒子
は、黄金色を呈する。
次に、アルミニウムの酸化物又は水和物の光学的厚みと
色彩との関係について言えば、アルミニウムの酸化物又
は水和物の光学的厚みを種々変化させることによって、
板状へマクイト粒子の粒子形態によって定まる色彩を基
本として更に黄みや赤みを種々変化させることが可能と
なる。
今、本発明者が行った数多くの実験例から、その一部を
抽出して説明すれば、次の通りである。
図1は、平均径が2.5μm、厚み0.03μm且つ板
状比83:lの板状へマクイト粒子を用い、当該板状ヘ
マグイト粒子の粒子表面を被覆しているα−アルミナ層
の光学的厚みを種々変化させた場合における酸化鉄顔料
粒子の黄み及び赤みの変化をa 11 、b*座標(a
m、b*はCIE 1976 (L−1am、b*)均
等知覚色空間で表示した値である。
)を用いて示したものである。
図1中、試料Aは、α−アルミナ層によって被覆されて
いない板状へマクイト粒子であり、試料B、C,DSE
は、α−アルミナ層の光学的厚みがそれぞれ35人、3
53人、494人、706人の場合である。
座標中、ao及びb“はそれぞれ赤み、黄みを示し、い
ずれも値が大きくなる程、赤みや黄みが強(なる。
同図から明らかな通り、α−アルミナの被覆層の厚みに
よって、色彩が種々変化している。
図2は、平均径が7.0μm、厚み0.2μm且つ板状
比35:1の板状へマクイト粒子を用い、当該板状へマ
クイト粒子の粒子表面を被覆しているα−アルミナ層の
光学的厚みを種々変化させた場合における酸化鉄顔料粒
子の黄み及び赤みの変化をal、b0座標(a″、b#
はCIB +976 (L”、a“、bl)均等知覚色
空間で表示した値である。
)を用いて示したものである。
図2中、試料Fは、α−アルミナ層によって被覆されて
いない板状へマクイト粒子であり、試料GSH,rSJ
は、α−アルミナ層の光学的厚みがそれぞれ280人、
560人、850人、1130人の場合である。
座標中、al及びblはそれぞれ赤み、黄みを示し、い
ずれも値が大きくなる程、赤みや黄みが強くなる。
同図から明らかな通り、α−アルミナの被覆層の厚みに
よって、色彩が種々変化している。
尚、従来、粒子表面をアルミニウム化合物で被覆したヘ
マタイト粒子粉末に関するものとして、例えば、特開昭
51−47923号公報及び特開昭51−124125
号公報に記載の方法がある。これらの粒子は、板状へマ
クイト粒子に関するものではなく、また、その目的は、
分散性の改良であり、美麗且つ多彩な色彩を有する酸化
鉄顔料粉末に係る本発明とは、目的、構成及び効果を全
く異にするものである。
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べる。
本発明における板状へマクイト粒子としては、平均径が
0.5〜30.011m、厚み0.005〜5.0p 
m。
且つ、板状比2:1〜500:1である板状へマクイト
粒子を用いることができる。
本発明の板状へマクイト粒子は、天然のものでもまた合
成したものであってもよい。
一般に天然に得られる板状へマクイト粒子は粒度が大き
く平均径が1.0〜100μm、厚み0.1〜10μm
且つ、板状比2:1〜5o:1の粒子が得られやすい。
合成法による場合には、一般に、含水酸化第二鉄粒子又
はEdLx・FezO2(0≦X≦1)、粒子を含むp
H9以上のアルカリ性懸濁液を水熱処理することによっ
て得られ、平均径が0.1〜30.OAIm、厚み50
〜20000人、且つ、板状比2:1〜50o:1の粒
子が得られる。
この場合、アルカリ濃度が高くなる程、生成する粒子の
平均径が大きく且つ厚みが厚くなる傾向がある。
特に、上記水熱処理法において、アルカリ性懸濁液中に
あらかじめPe I solに対し、0.1〜15.O
mol比の水可溶性塩とFeに対しSi換算で1.5〜
20゜0 +wo1%のStを含む化合物とを添加し、
次いで水熱処理した場合には、平均径0.5〜5.0μ
m、厚み50〜500人であって、板状比50:1〜5
00:1であり、且つ、明度L“値が30以上、色相θ
−【an”’b”/a”が50°以上、 彩度C” ab=pゴー「1゛が17以上(式中、L”
、am、b*はCIE 1976 (L” 、a” 、
b’″)均等知覚色空間で表示した値である。)である
黄金色を呈した板状ヘマタイト粒子を得ることができる
本発明において使用するアルミニウムの酸化物又は水和
物は、一般式AlzO* ・nToo (但し、n=0
〜5)で示され、アルミニウムの酸化物としては、α−
,r−、δ−1ε−1χ−1に一1θ−アルミナ(+u
、O,)等が、アルミニウムの水和物としては、ヘーマ
イト (α−A1□0.・(1□0)、ジアスボア(β
−AhOs・ozo )、バイアライト(β−AI、0
3・3H20)、ギブサイト(α−Al!O,・311
tO)、ノルドストランダイト(Al□0.・3112
0)等の結晶性水和物やCα、Cβ、Cγゲル等の非晶
質水和物がある。
本発明における板状ヘマタイト粒子のアルミニウムの酸
化物又は水和物による被覆は、例えば、市販のアルミニ
ウムの酸化物又は水和物を含む溶液中に板状ヘマタイト
粒子を分散させた後炉別し、乾燥するか、若しくは、板
状ヘマタイト粒子を含むρl+3以下の水g4液に硫酸
アルミニウム等のアルミニウム化合物を添加した後、p
H7以下で且つ0〜100°Cの温度範囲に保持し、次
いで、濾過、水洗、乾燥するか、又は、必要により反応
中に尿素を添加し、90〜100’Cの温度範囲で加熱
処理してアルミニウム化合物を水和物として沈澱させる
ことにより行われる。
上記反応において、濾過、水洗、乾燥時に生成したアル
ミニウムの水和物は、加熱により脱水して最終的にはα
−アルミナに変態するが、その中間過程においてアルミ
ニウム水和物の種類や加熱温度、加熱時間等の加熱条件
により前述した各種のアルミニウムの酸化物や水和物と
なる。
被覆されるアルミニウムの酸化物又は水和物の光学的厚
みは、アルミニウムの酸化物又は水和物の種類及び厚み
により異なる。
本発明に係る板状ヘマタイト粒子は、粒子表面がアルミ
ニウムの酸化物又は水和物によって被覆されている為、
粒子の板面が相互に重なりあって凝集する所謂、スクッ
キングを生起しにくいという特徴をも有する。
また、板状ヘマタイト粒子の粒子表面にα−アルミナが
生成されている場合には、色彩の制御に加えて耐候、耐
薬品性等に優れ、且つ、硬度が大きいという特徴をも有
する。
本発明におけるアルミニウムの酸化物又は水和物の光学
的厚みは、20〜10000人である。
20Å以下の場合には、本発明の目的を達成することが
できない。
10000Å以上の場合にも、色彩を変化させることが
できるが、変化の度合が小さく必要以上に被覆する意味
がない。
〔実施例〕
次に、実施例並びに比較例により、本発明を説明する。
尚、以下の実施例並びに比較例における粒子の平均径は
電子顕Wi鏡写真から測定した数値の平均値で示したも
のであり、厚み及び板状比はBET法により測定した比
表面積値と上記平均径から求めた数値で示した。
アルミニウムの酸化物又は水和物の厚みは、生成するア
ルミニウムの酸化物又は水和物の体積(cd)を板状ヘ
マタイト粒子の表面積(cfl)で除した値で示した。
また、L0値(明度)、a0値及びb0値は、潤色用試
料片をカラーマシンCM−1500−A (カラーマシ
ン■製)を用いてHun terのLab空間によりL
1値、am値、b0値をそれぞれ測色し、国際照明委員
会(Commission Internationa
le de 1’Eclairage、 C1fり 1
976  (L” 、  a” 、  b” )均等知
覚色空間に従って表示した値で示した。
測定用試料片は、ヘマタイト粒子粉末0.5gとヒマシ
油1 、 Occをツーバー式マーラーで練ってペース
ト状とし、このペーストにクリヤラッカー4゜5gを加
え混練し塗料化して、キャストコート紙上に6 si+
のアプリケータを用いて塗布することによって得た。
実施例1 平均径2.5μm、厚み0.03μm、板状比83:l
の板状ヘマタイト粒子粉末50gを含む水懸濁液21に
硝酸アルミニウム1.25 molを添加して50°C
に保持した。この溶液を攪拌しながらアンモニアを3時
間かけて滴下してpH6に調製した後、濾過、水洗し、
120″Cで乾燥して147.5gの乾燥粒子粉末を得
た。得られた乾燥粒子粉末は、図3に示す電子顕微鏡写
真(x 100000)と図4に示すX線回折図及び電
子線回折の結果、板状ヘマタイト粒子の表面が非晶質の
アルミナゲルによって均一に被覆されてσ)ることが認
められた。即ち、図3ではアルミニウムの水和物によっ
て被覆されていることが示されているが、被覆物が非晶
質である為X線のピークは認められずヘマタイトのみの
ピークが認められている。この時の非晶質のアルミナゲ
ルの光学的厚みは790人であって、色彩はL9値が4
4.9、a8値が14.5、b1値が20.0であった
上記乾燥粒子粉末30gを800℃の温度で1時間加熱
焼成することにより得られた加熱焼成粒子は、電子顕微
鏡観察と図5のX線回折図及び電子線回折の結果、板状
ヘマタイト粒子の表面が非晶質アルミナによって均一に
被覆されていることが認められた。この時の非晶質アル
ミナの光学的厚みは387人であって、色彩はL1値が
45.4、a1値が14.4、b11値が2065であ
った。
また、前記乾燥粒子粉末30gを1000°Cの温度で
1時間加熱焼成することにより得られた加熱焼成粒子は
、図6の電子顕微鏡写真(X 100000)と図7の
X線回折図及び電子線回折の結果、板状ヘマタイト粒子
の表面がα−^1zO2によって均一に被覆されている
ことが認められた。即ち、図7中、ピークAはヘマタイ
ト、ピークBはα−AlzO+を示す。
この時のα−Al*Osの光学的厚みは351人であっ
て、色彩はL1値が45.4、a1値が15.1、ビ値
が29゜9であった。
図6の電子顕微鏡写真に示される通り、モアレ干渉シマ
が観察され、ヘマタイト粒子の表面がα−アルミナによ
って被覆されていることがわかった。
実施例2 平均径7.0μm、厚み0.2μm、板状比35:1の
板状ヘマタイト粒子粉末50gを含む水懸濁液21にベ
ーマイト構造を有するアルミニウム水和物へS−520
(日産化学工業■製 ^1i1は、tt+zos換算で
20.ht%に相当する。)30.6gを添加し、pH
1lに調製した。この溶液にHgSO4を滴下し、pH
6,9に再度調整した後、濾過、水洗し、120°Cで
乾燥して57.5 gの乾燥粒子粉末を得た。得られた
乾燥粒子粉末は、電子顕微鏡観察とX線回折及び電子線
回折の結果、板状ヘマタイト粒子の表面がベーマイト構
造を有するアルミニウム水和物によって均一に被覆され
ていることが認められた。この時のベーマイト構造を有
するアルミニウム水和物の光学的厚みは807人であっ
て、色彩はL0値が20゜0、a1値が13.9、b0
値が6.8であった。
上記乾燥粒子粉末10gを600°Cの温度で1時間加
熱焼成することにより得られた加熱焼成粒子は、電子顕
微鏡観察とX線回折及び電子線回折の結果、板状ヘマタ
イト粒子の表面がT−アルミナによって均一に被覆され
ていることが認められた。この時のT−アルミナの光学
的厚みは636人であって、色彩はL”値が21.0、
a 11値が14.0. b”値が5゜5であった。
また、前記乾燥粒子粉末10gを1000°Cの温度で
1時間加熱焼成することにより得られた加熱焼成粒子は
、電子顕微鏡観察とX線回折及び電子線回折の結果、板
状ヘマタイト粒子の表面がα−アルミナによって均一に
被覆されていることが認められた。この時のα−アルミ
ナの光学的厚みは560人であって、色彩はL”値が2
0.0. a ”値が1349、b”値が6.8であっ
た。
〔効  果〕
本発明に係る酸化鉄顔料粉末は、前出実施例に示した通
り、平均径が0.5〜30.0μm、厚み0.005〜
5.0μm、且つ、板状比2:1〜500:lである板
状ヘマタイト粒子であって、当該板状ヘマタイト粒子の
表面が20〜10000人の光学的厚み(アルミニウム
酸化物又は水和物の厚み×屈折率)を有するアルミニウ
ムの酸化物又は水和物で被覆されている酸化鉄粒子であ
ることに起因して、分散性、配向性に優れ、しかも、美
麗且つ多彩な色彩を有するものであるから、塗料用、印
刷インキ用、化粧品用等の着色顔料として好適である。
【図面の簡単な説明】
図1及び図2は、いずれもa“、b“座標であり板状ヘ
マタイト粒子の粒子表面を被覆しているアルミニウムの
酸化物又は水和物の光学的厚みを変化させた場合におけ
る酸化鉄顔料粒子の黄み、赤みの変化を示したものであ
る。 図3及び図4は、それぞれ実施例1で得られた粒子表面
が非晶質のアルミナゲルによって被覆されている板状ヘ
マタイト粒子の電子顕微鏡写真及びX線回折図である。 図5は、実施例1で得られた粒子表面が非晶質アルミナ
によって被覆されている板状ヘマタイト粒子のX線回折
図である。 図6は及び図7は、それぞれ実施例1で得られた粒子表
面がα−アルミナによって被覆されている板状ヘマタイ
ト粒子の電子顕微鏡写真及びX線回折図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均径が0.5〜30.0μm、厚み0.005
    〜5.0μm、且つ、板状比2:1〜500:1である
    板状ヘマタイト粒子であって、当該板状ヘマタイト粒子
    の表面が20〜10000Åの光学的厚み(アルミニウ
    ム酸化物又は水和物の厚み×屈折率)を有するアルミニ
    ウムの酸化物又は水和物によって被覆されている酸化鉄
    粒子からなる酸化鉄顔料粉末。
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