JPH01261127A - バケットエレベータ式連続アンローダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バケットエレベータ式連続アンローダに関す
るものである。

〔従来の技術とその課題〕

一般に、埠頭における石炭、鉱石、穀物などのバラ物を
高能率で陸揚げするクレーンをアンローダと称している
が、このアンローダは船倉内のバラ物を掴んで搬出する
クラブバケットで構成されている。

ところが、最近、搬出能率を向上するため、クラブバケ
ットの代りにバケットエレベータが使用されるようにな
った。

このバケットエレベータ式連続シップアンローダには次
のような問題がある。すなわち、船底部のバラ物の荷役
、つまり底ざらえ作業の際、上下動する船底とバケット
エレベータのすくい込み側とが衝突し、船底やバケット
を破損するおそれがあり、更にまた、底ざらえ作業に際
し、取残し部分が生じるので、例えばブルドーザを船倉
内に導入してバラ物を寄せ集めてバケットエレベータで
搬出する必要があった。

そのため、かかる問題を解決したい要請が久しくあって
、各種の提案がなされている。

例えば、実開昭６２−１０８３３９号公報では、掘削部
におけるバケットチェーンを水平に張った状態でバケッ
トエレベータ全体をバケット側面の側（本発明の実施例
を示した第１図では、紙面に直交する方向、以下同じ）
に走行させながら、船倉内のバラ物を掘削する通常の側
方掘削方式と、船底上のバラ物を掘削する底ざらえ掘削
に際し、バケットチェーンをカテナリー状態（たるんだ
状態）にして船底の上下動による衝撃を吸収できるよう
にし、かつ、船底のバラ物のクリーンアップを可能にし
て掘削するカテナリー底ざらえ方式とを、適宜使い分は
可能にしたバケットエレベータ式連続シップアンローダ
において、揺動アームの先端に前方スプロケットを取付
け、揺動アームの揺動により、バケットチェーンを、水
平状に張らしたり、またカテナリー状に形成したりし、
しかも、バケットチェーンが下方より挿入できるガイド
フレームを設け、ガイドフレームにバケットチェーンを
挿入し、このガイドフレームによりバケットにかかる横
向きの力を受けるように構成したバケットエレベータ式
連続シップアンローダが提案されている。

しかしながら、かかる提案では、通常の側方掘削方式で
作業を行う場合、ガイドフレームは単にバケットにかか
る横向きの力を受けるのみであるから、バケットチェー
ンの緊張力を大としなければバケットによる掘削面が平
坦とならず、したがって、特に掘削中を大とする大型の
アンローダでは荷役が安定しない、そのため、バケット
チェーンには、バラ物をすくった多数のバケットを牽引
するための張力の剛性に加え、掘削部を水平に張らすた
めの剛性を持たせなければならず、ひいてはバケットチ
ェーンは重量大となり、殊に、片持状のブームを構成し
たシンプアンローダには好ましくない、これに加えて、
カテナリー底ざらえ方式で作業をする場合でも、揺動ア
ーム先端に取付けられた前方スプロケットの位置近傍の
バケットから掘削を開始するので、充分なサグ（バケッ
トチェーンの自重による垂み量）が得られず、船底の上
下動による衝撃のおそれは残る。

℃課題を解決するための手段〕 そこで本発明は、従来技術の前記問題点を解消しようと
して創作されたもので、その要旨とするところは、下方
の前方スプロケットと下方の後方スプロケットおよび、
該後方スプロケットの上方に設けられた上方スプロケッ
トに、無端状のバケットチェーンを正逆転可能に巻掛け
て、側面視でＬ字状に構成し、該バケットチェーンに多
数のバケットを設けたバケットエレベータ式連続シップ
アンローダであって、前記前方スプロケットと後方スプ
ロケットとを支持し、かつ、これらスプロケットの軸間
隔と略同長の水平レールを備えた水平掘削部フレームと
、前記各バケットの上面に設けたローラとからなり、こ
れらローラを、該レールの一端開口部より順次嵌合し、
前記バケットの上下および横方向の力を受け、且つ前後
方向に転動移行するよう、該レールに嵌合するとともに
、前記水平掘削部フレームを上下動して、この嵌合を嵌
脱するようにし、しかも前記レールの前端部と前方スプ
ロケットの中心との距離を、レールの後端部と後方スプ
ロケットの中心との距離より大としたバケットエレベー
タ式連続シップアンローダにある。

〔実施例〕

本発明の構成を作用とともに、添付図面に示す実施例に
より詳細に説明する。

第１図（Ａ）、（Ｂ）は本発明の実施例で、２Ｂ様を示
す全体概念図、第２図は第１図の要部図で、側方掘削方
式を示し、第３図は第１図のカテナリー底ざらえ方式を
示し、第４図は第２図のＡ−Ａ断面図、第５図および第
６図は本実施例の作動図、第７図は変形例で第４図に相
当し、第８図は別の変形例を示す。

本実施例は、船倉内のバラ物を良好に陸揚げするための
、片持状のブームの先端に装着したバケットエレベータ
式連続シップアンローダであり、また、このシップアン
ローダは船底側で前後方向（第１図中、左右方向、以下
同じ）に配置されたスプロケットの軸間隔、つまり掘削
中が６，５ｍにも及ぶ大型のものである。

しかして、第１図（Ａ）、（Ｂ）、第２図および第４図
において、１はバケット、２はソロパン玉形のローラで
、バケット１の上面両側に設けられた１対のブラケット
３．３に、それぞれ装着されている。４は前後方向で水
平状になったレールで、このレール４は前後角スプロケ
ットの軸間隔と略同長、少なくとも短尺で、かつ、ロー
ラ２の水平転動移行軌跡に合致した形状をしており、し
かも水平掘削部フレームｌＯの両側にそれぞれ添設され
ている。５はバケットチェーンで、１つのチェーンリン
クにブラケット３を介してバケット１を不動的に固着し
ている。６Ａは前方スプロケットで、水平掘削部フレー
ム１０の前端（第１図中、左端）で支持されている。６
Ｂは後方スプロケットで、水平掘削部フレーム１０の後
端で支持されている。

第１図（Ａ）、（Ｂ）図示のように、後方スプロケット
６Ｂの上方にはスプロケット６Ｃが定置され、これらス
プロケット６Ａ、６Ｂ、６Ｃは、側面視でＬ字状に配置
されている。７は油圧シリンダーで、この油圧シリンダ
ー７により、シップアンローダの平行リンクプーム２０
の先端に垂設された縦フレーム７Ａの摺動部９が案内さ
れて、水平掘削部フレームＩＯを上下動させるようにな
っている。なお、第３図中、８は船底、１１はバラ物、
第１図中、２１はガイドローラを示すを示す。

ここにおいて、第４図に示すように、レール４にはロー
ラ２の上、下傾斜面２Ａ、２Ｂを合致・嵌合させる、断
面Ｖ字状の案内溝４Ａ、４Ｂが形成されている。また、
この７字状の案内溝４Ａ、４Ｂの下方にもローラ２の上
傾斜面２Ａを転動させる案内面４Ｃが形成されている。

この案内面４Ｃは、第８図の４Ｃ′のようにローラ２の
上側の水平状端面が接当する水平状のものでもよい、し
かも、レール４の前後両端部（第１図中左右両端部）に
は、テーパ４Ａ、４Ｂがたがいに遠ざかるよう案内開口
部４Ｄ、４Ｄ’が形成されている（第３図参照）。

本実施例は、更に、第５図および第６図に示すように、
レール４の前端の案内開口部４Ｄを前端のスプロケット
６Ａの中心０にＬだけ可及的に離すとともに、後端の案
内開口部４Ｄ’を後端のスプロケット６Ｂの中心０゛よ
りＬｏだけ可及的に近づけている。つまり、レール４の
前端部と前方スプロケット６Ａの中心０との距離を、レ
ール４の後端部と後方スプロケット６Ｂの中心Ｏ°の距
離より大としている。このＬは、バケットチェーン５の
１ピッチ程度が、また、このＬｏは、バケットチェーン
５の１／２ピッチ程度が望ましい量であることがモデル
実験により確認されている。

本実施例は以上の構成となっているので、その作用は次
のとおりである。すなわち、通常の側方掘削で作業を行
う場合には、第１図または第２図に示すように、前後方
向に水平状となったレール４にローラ２が案内されなが
らバケット１は回転し、かつ第１図中紙面に直交して移
動しながら掘削する。かかる際、バケツ）１に作用する
横向き（第４図中、左右方向）の力は、レール４で受け
、しかもバケットｌに作用する上下方向の力もレール４
で受は止める。したがって、バケット１はレール４に懸
垂されながら掘削するが、かかる状態で、バケットチェ
ーン５は単にバケット１を牽引するだけの剛性のもので
よい、その結果、バケット１による掘削面は平坦に保た
れるので、荷役が安定し、効率よく陸揚げ作業ができる
。

次いで、船倉内のバラ物１１が減り、カテナリー底ざら
え作業に切換えるには、次のようにする。

すなわち、バケットチェーン５の回転を止め、油圧シリ
ンダー７の縮みによって水平掘削部フレーム１０を持ち
あげる。その結果、スプロケット６Ｃの位置は変わらな
いので、スプロケット６Ｂと６０との高さが縮まり、バ
ケットチェーン５は、第３図のように前方スプロケット
６Ａの上方および下方に垂みを作る。

ここにおいて、レール４の前端の案内開口部４Ｄと前端
のスプロケット６Ａの中心０とはＬだけ可及的に離して
いるので、油圧シリンダー７の縮みを小にして、カテナ
リー状態が確実に形成でき、この少ない縮みにより、水
平掘削部フレーム１０の上面とバケットチェーン５との
距Ｒｈ（第５図参照）はそれ程縮まらず、たがいに干渉
することはない。

そこで、第５図のように、バケットチェーン５を正転し
、ローラを順番にレール４から外して１）き、カテナリ
ー状態を形成する。

次いで、このカテナリー状態にて船底８にノくケラト１
を接触させながら、バケットチェーン５を正回転させる
と、底ざらえ掘削ができ、クリーンアップができる。そ
の際、船底８の上下動しよ、ノくケラトチェーン５のサ
グにより吸収されて／ＸＩＸソケットよび船底８を破損
することがな％％。

次に、第３図に示すカテナリー状態から第２図の通常の
側方掘削方式への復帰は、再びバケットチエ−２５０回
転を止め、油圧シリンダー７の伸びにより水平掘削部フ
レームｌＯを下げる。その結果、バケットチェーン５が
緊張するので、そこで、レール４の案内面４Ｃと、ロー
ラ２の上面傾斜部２Ａとを接触させる。次いで、バケッ
トチェーン５を逆転させれば、第６図に示すように、レ
ール４の後端部の案内開口部４Ｄ’　と後方スプロケッ
ト６Ｂの中心０”をＬ゛だけ可及的に近づけたので、ロ
ーラ２は後方スプロケット６Ｂ側においてレール４の後
端部の案内開口部４Ｄ’より順番に、円滑にすくわれ、
通常の側方掘削方式へ復帰することとなる。

なお、本発明のローラは必ずしもソロパン玉状とは限ら
ず、要するにローラとレールとはバケットの移行が案内
でき、その上下方向の力を受け、かつ、バケットに作用
する横向きの力を受けるような形状であればよい。

また、上記実施例では、レール４を水平掘削部フレーム
１０の外側面に形成しているが、その変形例として、第
７．８図に示すように、水平掘削部フレームｌＯの内側
面に案内溝を対向させて形成してもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、側方掘削作業時、バケットはレールに
案内されながら走行するので、掘削するバケットに作用
する上下および横方向の力がレールにかかり、バケット
チェーンは単に牽引する力だけでよいから、従来技術の
ような剛性を持たせる必要がなく、したがって重量大と
ならない。

また、通常の側方掘削方式からカテナリー底ざらえ方式
、またはその逆方式に切替えるには、レール（すなわち
、水平掘削部フレーム）を上、または下動させた後、バ
ケットチェーンを回転させれば、レールよりローラが順
番に外れたり、すくわれたりするので、その切替えはき
わめて容易となり、特別な部材を必要とせず、ひいては
簡素な装置とすることができる。加えて、カテナリー状
態のサグも充分にとることができ、船底の上下動にも良
好に対応することができる。

殊に、レールの前端部と前方スプロケットの中心とを可
及的に離し、かつレールの後端部と後方スプロケットの
中心とを可及的に近づけるようにしたから、それだけ、
通常の側方掘削方式からカテナリー状底ざらえ方式への
切替え、またはその逆の切替えが容易にできるばかりで
はなく、レールの前端部と前方スプロケットの中心とを
可及的に離したので、カテナリー状態形成時、水平掘削
部フレームの少ない上動で、ローラとレールとの嵌脱が
できながら、水平掘削部フレームの上面とバケットチェ
ーンとの間隔を太き（できてたがいに干渉しない、加え
て、カテナリー状態で、バケットが持ち上がり、ローラ
とレールとが干渉したり、ローラがす（われたりしない
。

また、レールの後端部と後方スプロケットの中心とを可
及的に近づけたので、バケットチェーンの小さい張力で
ローラがレールに嵌合し、ローラおよびレールを損傷し
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）、（Ｂ）は本発明の実施例で２Ｂ様を示す
全体概念図、第２図は第１図の要部図で、側方掘削方式
を示し、第３図は第１図のカテナリー底ざらえ方式を示
し、第４図は第２図のＡ−Ａ断面図、第５図および第６
図は本実施例の作動図、第７図は変形例で第４図に相当
し、第８図は別の変形例を示す。 １・・・バケット、２・・・ローラ、４・・・レール、
５・・・バケットチェーン、６Ａ、６Ｂ、６Ｃ・・・ス
プロケット、１０・・・水平掘削部フレーム。 代理人　弁理士　加　藤　正　信 （ほか１名） 第６図 −１７，ｉ−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）下方の前方スプロケットと下方の後方スプロケッ
   トおよび、該後方スプロケットの上方に設けられた上方
   スプロケットに、無端状のバケットチェーンを正逆転可
   能に巻掛けて、側面視でＬ字状に構成し、該バケットチ
   ェーンに多数のバケットを設けたバケットエレベータ式
   連続シップアンローダであって、 前記前方スプロケットと後方スプロケットとを支持し、
   かつ、これらスプロケットの軸間隔と略同長の水平レー
   ルを備えた水平掘削部フレームと、前記各バケットの上
   面に設けたローラと、からなり、 これらローラを、該レールの一端開口部より順次嵌合し
   、前記バケットの上下および横方向の力を受け、且つ前
   後方向に転動移行するよう、該レールに嵌合するととも
   に、前記水平掘削部フレームを上下動して、この嵌合を
   嵌脱するようにし、しかも前記レールの前端部と前方ス
   プロケットの中心との距離を、レールの後端部と後方ス
   プロケットの中心との距離より大としたバケットエレベ
   ータ式連続シップアンローダ。