JPH01257949A - 湿し水不要平版印刷版材料 - Google Patents

湿し水不要平版印刷版材料

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JPH01257949A
JPH01257949A JP8674988A JP8674988A JPH01257949A JP H01257949 A JPH01257949 A JP H01257949A JP 8674988 A JP8674988 A JP 8674988A JP 8674988 A JP8674988 A JP 8674988A JP H01257949 A JPH01257949 A JP H01257949A
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resin
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鈴木 則人
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、湿し水不要平版印刷版材料に関し、詳しくは
製版工程を簡略化でき、網点再現性に優れ、かつ現像液
疲労の軽減をはかることができる湿し水不要平版印刷版
材料に関する。
[従来の技術] インキ反撥性の非画線部を形成するためのシリコーンゴ
ム層を最上層に有する湿し水不要平版印刷版材料は、例
えば特公昭44−23042号、同48−18044号
、同51−17081号、同54−2H23号及び同5
5−22781号公報等において提案されている。
かかる湿し水不要平版印刷版材料に画像を形成するため
には1通常原画を通して活性光線による露光が行われる
が、原画を忠実に再現するためには、該版材上面に原画
を完全に密着させることが必要であった。このため、−
船釣にはゴムシートと圧着ガラスの間に、該版材と原画
とを重ねて配置し、ゴムシートと圧着ガラスの間を真空
にして密着させる真空密着法が用いられてきた。
しかし、真空密着性を十分にすることは困難であり、こ
れらを改良するために種々の技術が提案されている。
例えば、特開昭55−55343号には、最上層のシリ
コーンゴム層上に凹凸の透明フィルムを被覆する技術が
開示されている。また特開昭5El−27150号には
、最上層のシリコーンゴム層を凹凸表面とする技術が提
案されている。さらに特開昭81−27547号には、
シリコーンゴム層上に現像液可溶のマット層を設ける技
術が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、特開昭55−55343号では、露光後に凹凸
の透明フィルムを剥離する必要があるため、製版工程の
簡略化に問題があり、また特開昭58−27150号で
は、網点再現性が劣るという問題があり、さらに特開昭
81−27547号では、現像液疲労が大きいという問
題がある。
[発明の目的] そこで本発明の目的は、真空密着性を改良し。
製版工程の簡略化及び現像液疲労の軽減を図れ、かつ、
網点再現性のよい湿し水不要平版印刷版材料を提供する
ことにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討の結果、本
発明に至った。
即ち、本発明に係る湿し水不要平版印刷版材料は、支持
体上に感光層及びシリコーンゴム層を順に有する湿し水
不要平版印刷版材料において、前記シリコーンゴム層上
に固・体粒子が固着された不連続マット層を有すること
を特徴とする。
[作用] 本発明においては、シリコーンゴム層上に固体粒子が固
着された不連続マット層を有する構成であるために、真
空密着性を改良できるばかりでなく、従来のように露光
後に凹凸透明フィルムの剥離という工程がないので製版
工程の簡略化ができ、網点再現性を低下させることもな
い。
また本発明の好ましい実施態様によれば、固体粒子とし
て現像液不溶性のものを用いるので、この場合、現像後
に現像液中に混入しても癌過等の手段で簡単に分離でき
現像液疲労が少ない。
なお2例え現像液可溶性のものを用いたとしても、従来
のような現像液可溶性のバインダーを用いて固体粒子を
シリコーンゴム層へ固着するのに比べれば、該バインダ
ーによる現像液疲労がないだけ、現像液の疲労を軽減で
きる。
なお、特開昭55−129八号には、感光層上に固体粒
子を熱溶着する技術が開示されているが、この技術は湿
し水を必要とする版材に関するものであり、シリコーン
ゴム層上へ固体粒子を熱溶着する本発明とは基本的に構
成が異なる。このため、露光後に固体粒子を除去する作
用(効果)が決定的に異なっている。即ち、従来の方法
では固体粒子を現像液に溶解して除去するのに対し、本
発明では、固体粒子の現像液への溶解とは関係なく、現
像液によるシリコーンゴム層の膨潤によって固体粒子と
シリコーンゴム層の接着力が低下することにより固体粒
子を脱落させるものである。従ってかかる従来の方法で
は固体粒子が真空密着性を改良する上で効果的であるこ
とが判っていても、現像液疲労を軽減することはできな
かったのである。
[発明の構成] 以下1本発明について詳説する。
本発明の湿し水不要平版印刷版材料(以下、湿し水不要
版材または単に版材ともいう、)は、その−例を挙げる
と第1図に示すように支持体1の上に、感光層2及びシ
リコーンゴム層3を有し、該シリコーンゴム層3上に固
体粒子が固着された不連続マット層を有するものである
支持体としては、通常の平版印刷機にセットできるたわ
み性と印刷時に加わる荷重に耐えうるちのであることが
好ましく、例えばアルミニウム。
亜鉛、銅、鋼等の金属板、及びクロム、亜鉛。
銅、ニッケル、アルミニウム及び鉄等がメツキ又は蒸着
された金属板1紙、プラスチックフィルム及びガラス板
、樹脂コート紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙
、親木化処理したプラスチックフィルム等が挙げられる
。これらのうち好ましいのはアルミニウム板である。ア
ルミニウム板を使用する場合、砂目立て処理、陽極鹸化
処理等の粗面化処理等が施されていてもよい。
支持体の厚みは、50〜400 JL taが好ましく
、より好ましくは100〜300 ILmである。
支持体上にはプライマー層を有していてもよく、該プラ
イマー層には樹脂やシランカップリング剤が好ましく、
樹脂としては、例えばポリエステル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポリアミド樹脂。
ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリレー
ト系共重合体、#酸ビニル系共重合体、フェノキシ樹脂
、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアク
リロニトリルブタジェン、ポリ酢酸ビニル等が挙げられ
る。中でもエポキシ樹脂が好ましい。
また上記プライマー層を構成するアンカー剤としては、
例えば前記のシリコーンゴム層に用いられるシランカッ
プリング剤、シリコーンプライマーなどを用いることが
でき、また有機チタネートなども有効である。
感光層の構成は特に限定されず、各種の感光性物質が用
いられる。以下その代表的なものについて説明する。
先ず、従来公知の0−ナフトキノンジアジド化合物の如
きキノンジアジド型のポジ型感光性物質が挙げられる。
好適な0−ナフトキノンジアジド化合物としては、米国
特許3,04[f、120号明細書中に記載されている
ナフトキノン−(1,2)−ジアジド−(2)−スルホ
ン酸クロライドとフェノールまたはタレゾール−ホルム
アルデヒド樹脂とのエステルがある。その他有用な0−
ナフトキノンジアジド化合物としては、例えば米国特許
3,835,709号に記載されているピロガロール−
アセトン樹脂と0−ナフトキノンジアジドスルホン酸ク
ロライドのエステル、特開昭55−78346号、同5
B−1044号及び同5B−1045号に記載されてい
るポリヒドロキシフェニル樹脂と0−ナフトキノンジア
ジドスルホン酸クロライドのエステル、特開昭50−1
13305号に記載されているようなp−ヒドロキシス
チレンのホモポリマーまたはこれと他の共重合し得る七
ツマ−との共重合体に0−ナフトキノンジアジドスルホ
ン酸クロライドをエステル反応させたもの、特公昭49
−17481号記載のスチレンモノマーとフェノール誘
導体との重合体生成物と0−キノンジアジドスルホン酸
との反応生成物、またポリヒドロキシベンゾフェノンと
0−ナフトキノンジアジドスルホン酸クロライドのエス
テル等が挙げられる。
かかるキノンジアジド型のポジ型感光性物質を含有する
感光性組成物は必要に応じて結合剤を添加することがで
きる1例えば好適なものとしてアルカリ水溶液可溶性の
7ポラツク樹脂が挙げられる。このようなノボラック樹
脂の例としては、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、
クレゾール−ホルムアルデヒド樹脂、p−tert−ブ
チルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール変
性キシレン樹脂などを代表例として挙げることができる
。感光性組成物中のキノンジアジド化合物の量は10〜
50重量%であり、より好ましくは20〜40重量%で
ある。また上記結合剤の配合量は感光性組成物中の45
〜80重量%であり、好ましくは50〜70重量%であ
る。
また感光性物質としては、芳香族ジアゾニウム塩とホル
ムアルデヒドとの縮合物で代表されるジアゾ樹脂も用い
られる。
特に好ましくは、p−ジアゾジフェニルアミンとホルム
アルデヒドまたはアセトアルデヒドとの縮合物の塩、例
えばヘキサフルオロ燐酸塩、テトラフルオロホウ酸塩、
過塩素酸塩または過ヨウ素酸塩と前記縮合物との反応生
成物であるジアゾ81詣無機塩や、米国特許3,300
,309号に記載されていルヨうな、前記縮合物とスル
ホン酸類の反応生成物であるジアゾ樹脂有機塩等が挙げ
られる。ざらにジアゾ樹脂は、好ましくは結合剤と共に
使用される。かかる結合剤としては種々の高分子化合物
が使用され得るが、好ましくは特開昭54−98Eil
a号に記載されているような芳香族性水酸基を有する単
量体、例えばN−(4−ヒドロキシフェニル)アクリル
アミド、ト(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミ
ド、o−、m−1またはp−ヒドロキシスチレン、a−
、m−、またはp−ヒドロキシフェニルメタクリレート
等と他の単量体との共重合体、米国特許4.123,2
78号に記載されているようなヒドロキシエチルアクリ
レート単位またはヒドロキシエチルメタクリレート単位
を主なる繰り返し単位として含むポリマー、シェラツク
、ロジン等の天然樹脂、ポリビニルアルコール、米国特
許3,751,257号に記載されているポリアミド樹
脂、米国特許3.8ElO,097号に記載されている
線状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコールのフタレ
ート化樹脂、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンか
ら縮合されたエポキシ樹脂、酢酸セルロース、セルロー
スアセテートフタレート等のセルロース類が包含される
また重合体主鎖または側鎖に感光基として類、ポリカー
ボネート類のような感光性重合体を主成分とするものも
挙げられる0例えば、特開昭55−40415号に記載
されているような、フェニレンジエチルアクリレートと
水素添加したビスフェノールAおよびトリエチレングリ
コールとの縮合で得られる感光性ポリエステル、米国特
許2,956,878号に記載されているような。
シンナミリデンマロン酸等の(2−プロペリデン)マロ
ン酸化合物及び二官能性グリコール類から誘導きれる感
光性ポリエステル類等が挙げられる。
さらにアジド基が直接またはカルボニル基又はスルホニ
ル基を介して芳香環に結合している芳香族アジド化合物
も挙げられる0例えば、米国特許3.098,311号
に記載されているようなポリアジドスチレン、ポリビニ
ル−p−アジドベンゾアート。
ポリビニル−p−アジドベンザール、特公昭45−96
13号に記載のアジドアリールスルファニルクロリドと
不飽和炭化水素系ポリマーとの反応生成物、また特公昭
43−21087号、同44−229号、同44−22
954号及び同45−24915号に記載されているよ
うな、スルホニルアジドやカルボニルアジドを持つポリ
マー等が挙げられる。
さらにまた、付加重合性不飽和化合物からなる光重合性
組成物も挙げられる。
感光層の膜厚は0.05〜10gmが好ましく、より好
ましくは0.1〜2ルmである。
本発明において、感光性物質にはさらに、充填剤、色素
、染料、顔料、塗布性改良のための界面活性剤及び他の
常用の添加剤及び助剤を含有することができる。
シリコーンゴム層に用いられるシリコーンゴムとしては
、次のようなくり返し単位を有する分子量数千〜数十刃
の主鎖中又は主鎖の末端にOH基を有する線状有機ポリ
シロキサンを主成分とするものが好ましい。
■ ÷Si −G+n ここでnは2以上の整数、Rは炭素数1〜10のアルキ
ル基、ハロゲン化アルキル基、アルキル基、ビニル基、
アリール基、シラノール基(OH基)であり、Rの60
%以上がメチル基であるものが好ましい、なお上記シラ
ノール基(OH基)は主鎖中又は主鎖の末端のどちらに
あってもよいが、末端にあることが好ましい。
本発明において有用なシリコーンゴムは、このようなシ
リコーン・ベースポリマーと、次にあげるようなシリコ
ーン架橋剤との縮合反応によって得られるものである。
(1) R−Si+OR’) (2) R−5i−(−OAc) (3) R−Si÷0N=OR’ 2) 2ここでRは
先に説明したRと同じ意味であり。
R′はメチル基、エチル基などのアルキル基であり、A
cはアセチル基である。
これらのシリコーンゴムは市販品としても入手でき、例
えば東芝シリコーン社製YE−3085等がある。
また、その他の有用なシリコーンゴムは、上に挙げたよ
うなベースポリマーと1次のような繰り返し単位を有す
るシリコーンオイルとの反応。
或いはRの3%程度がビニル基であるシリコーンベース
ポリマーとの付加反応、或いは該シリコーンオイル同志
の反応によっても得ることができる。
(式中、Rは先のRと同じ意味であり、層は2以上の整
数、nはO又は1以上の整数である。)このような架橋
反応によって、シリコーンゴムを得るためには、上記の
成分の他に、錫、亜鉛、コバルト、鉛、カルシウム、マ
ンガンなどの金属の有機カルボン酸塩、例えばラウリン
酸ジブチルスズ、スズ(II)オクトエート、ナフテン
酸コバルトなど、或いは塩化白金酸のような触媒が添加
される。
また、シリコーンゴムの強度を向上し、印刷作業中に生
じる摩擦力に酎え得るシリコーンゴムを得るためには、
充填材(フィラー)を混合することもできる。予めフィ
ラーの混合されたシリコーンゴムは、シリコーンゴムス
トック、或いはシリコーンゴムディスバージョンとして
市販されており1本発明のようにコーティングにより、
シリコーンゴム膜を得ることが好ましい場合には、RT
V或いはLTVシリコーンゴムのディスバージョンが好
んで用いられる。このような例としては、) −L/ 
シIJ :l−7社製S!l Off 23.5RX−
257,5)1237などのペーパーコーティング用シ
リコーンゴムディスバージョンがある。
本発明においては、縮合架橋タイプのシリコーンゴムを
用いることが好ましい。
本発明においては、上記の成分の他に、シリコーンゴム
層中に光増感剤を少量含有せしめることができる。
シリコーンゴム層には、更に接着性を向上させるだめに
シランカップリング剤を含有していることが好ましい。
シランカップリング剤としては、例えば次のようなもの
がある。
(a) H2NCH2CH2NHCCH2C)120H
2Si(OCH3)3(c) HS(CHzhSi(O
CH3h(d) GHz−CHSi(OCOCH3h(
e) CH2−C−COO(CHzhSi(OCH3h
^H3 (f) CTo−CHSi(OCH2CH3)3(g)
 H2NCH2GH2NH(CHzhSi(OCH3)
2(CH3)(h)クロルシラン シリコーンゴム層の膜厚は、0.5〜 +00Ji、m
が好ましく、より好ましくは1〜40gmである。
本発明において、マット層は固体粒子がシリコーンゴム
層に固着されて形成された不連続層である。
ここに固着とは、現像可溶性のバインダーを使用するこ
となく、パウダリング法によってシリコーンゴム層に付
着させることである。
シリコーンゴム層に付着させるには、熱融着等の手段が
用いられ、この場合に固体粒子全体が熱溶融して付着し
てもよいし、或いは固体粒子の表面のみが熱溶融して付
着してもよい、または固体粒子の表面に、現像液不溶性
で且つ熱溶融してシリコーンゴム層に付着する接着性層
を被覆してもよい。
固体粒子は露光用活性光線に対して、実質的に透明なも
のが用いられるが、固体粒子による散乱光の悪影響を防
ぐために紫外線吸収剤を含有させることもできる。シリ
コーンゴム層の固体粒子による被覆率は30%以下が好
ましく、さらに好ましくは20〜2%である。
固体粒子は現像液に不溶性のものが好ましい。
現像液を疲労させないためである。なお現像液に可溶の
ものを用いたとしても、従来のように現像液可溶性のバ
インダーを用いる技術と比べれば現像液疲労は非常に少
ないと言える。
本発明において固体粒子として現像液に溶解しないもの
を用いた上で平版印刷版としたとき該固体粒子を除去す
ることができるのは、現像液でシリコーンゴムが膨潤す
ることにより、固体粒子とシリコーンゴム層の接着性が
落ちて脱落するからである。
固体粒子の融点(m、p、)は、シリコーンゴム層への
熱融着の容易性を考慮して80−150°Cが好ましい
固体粒子の形及び大きさは、固着前の粉体のときは特に
限定されないが、シリコーンゴム層上に固着された固体
粒子は、その高さが3〜20gm、大きさ(幅)20〜
200ILI11の半球形、半楕円体形、円柱形が好ま
しく、この形は熱可塑性樹脂を加熱、融着することによ
り効率的に得ることができる。
固体粒子の具体例としては、例えば二酸化珪素、酸化亜
鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、ガラス粒子、アル
ミナ、澱粉、ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート
、ポリスチレン、フェノール樹脂、アイオノマー樹脂、
ABS樹脂、エチレン酢ピコポリマー、塩化ビニル樹脂
、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂。
エポキシ樹脂(硬化前)、スチレンと(メタ)アクリル
酸或いはメタアクリル酸エステルとの共重合樹脂等の熱
可塑性樹脂が挙げられ、好ましくは熱可塑性樹脂粒子、
或いは熱可塑性樹脂により被覆された粒子が挙げられる
。これらは2種以上を併用してもよい、また米国特許2
,701,245号、同2,992,101号に記載さ
れているマット剤を使用することができる。
本発明の湿し水不要版材は1例えば次のようにして製造
される。
支持体上に、リバースロールコータ、エアーナイフコー
タ、メーヤバーコータなどの通常のコータあるいはホエ
ラーのような回転塗布装置を用い、感光層を構成すべき
組成物溶液を塗布乾燥および必要に応じて熱キユア後、
必要ならば該感光層のうえに同様な方法で接着層を塗布
、乾燥後、シリコーンゴム溶液を接着層上に同様の方法
で塗布し、通常100〜120°Cの温度で数分間熱処
理して、十分に硬化せしめてシリコーンゴム層を形tす
る。
次いでシリコーンゴム層上に固体粒子を略均−に散布し
て熱融着させる。このようにして第1図に示す版材が得
られる。
また固体粒子が固着された不連続マット層を得る別の方
法としては液体状の熱硬化性樹脂1例えば、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、等に硬
化剤を加えた樹脂液゛をシリコーンゴム層上に液適状に
噴霧し、その後の加熱により樹脂を硬化させる方法や、
固体状の熱硬化性樹脂を粉砕して、粉体にした後、分級
し、一定の範囲の粒径の粒子のみを分取し、シリコーン
ゴム層上に散布した後、加熱により粒子を熱融着させる
のと同時に樹脂を硬化させる方法を用いることができる
。また樹脂を溶解または分散させた有機溶媒の溶液また
は分散液、水性の溶液、分散液、またはエマルジ、ン溶
液等を液滴状に噴霧し、その後、加熱により乾燥、硬化
させる方法を用いることができる。この方法はマット層
粒子の造粒と塗布を同時に行うことができるので工業的
に製造する方法としては有利である。これらの方法を用
いると固体粒子が現像液に不溶のマット層を得ることが
できる。
次に本発明の湿し水不要版材を用いて湿し水不要印刷版
を製造する方法を説明する。
原稿であるポジフィルムを版材表面に真空密着させ、露
光する。この露光用の光源は、紫外線を豊富に発生する
水銀灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハ
ライドランプ、蛍光灯などが用いられる。
このときマット層の存在によって、真空密着性が向上す
る。
露光後、現像液で現像すると未露光部のシリコーンゴム
層及び感光層が除去される。このときシリコーンゴム層
と共に除去されない固体粒子は、現像液中でシリコーン
ゴムが膨潤するため固体粒子とシリコーンゴム層の接着
性が低下することによってシリコーンゴム層から脱落す
る。
上記のようにして未露光部に凹部画線部が形成された刷
版を得ることができる。
[発明の効果] 本発明によれば、真空密着性を改良し、製版工程の簡略
化及び現像液疲労の軽減を図れ、かつ網点再現性のよい
湿し水不要平版印刷版材料を提供することができる。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を更に詳説する。
実施例1 ブラシ研磨加工したアルミ板上に次の組成を有する厚さ
1101Lの光重合性接着層(感光層)を設けた。
a、大日本インキ化学社製不飽和ポリエステル「ポリラ
イト TDR−1131RJの固形物(ビスフェノール
A、プロピレンオキサイド、無水マレイン酸の重縮合物
)40重量% b、グリシジルメタクリレート4モルとキシリレンジア
ミン1モルの付加反応物  55重量%C,ベンゾイン
メチルエーテル   5重量%この光重合性接着層(感
光層)の上に東芝シリコーン社9RTVシリコーンゴム
ディスバージョンrYE−3085Jをn−へブタンで
希釈して塗布し乾燥して、厚さ2grnのシリコーンゴ
ム層を設けた。
次にスチレン二メチルメタアクリレート:アクリル酸ニ
ブチルアクリレ−) =30: 30: 30: 10
モル比、融点95°Cの共重合樹脂を粉砕した後、分級
し、粒径10〜60ル層の粒子を分取した粉体をシリコ
ーンゴム層上にパウダリングし、 120℃で30秒間
加熱した。
粒子の高さが平均15Bm、大きさ(@)が20〜20
0g+s 、シリコーンゴム層の被覆率が8%のマット
層が得られた。この版材上にポジフィルムをあてがい、
真空密着時間を30秒にて、3K11の超高圧水銀灯の
光を1mの距離から3分間照射し、直ちにn−へブタン
で現像したところ、未露光部のシリコーンゴム層とマッ
ト層が除去され、ポジフィルムを忠実に再現した平版印
刷版が得られた。
マット層の粒子は現像液には溶解せず、濾過により取り
除くことができ、現像液を全く疲労させなかった。
比較例1 実施例に1においてマット層を設けなかった以外は同様
にして版材を得た。この版材を用いた場合には5分間真
空密着しても焼ぼけが起こり、pA点の再現が不十分で
あった。
実施例2 通常の方法で脱脂したスムースアルミニウム板上に乾燥
膜厚で2ル信になるように下記のプライマー層用組成物
を塗布し、 120°Cで5分間加熱硬化させた。
エピコー) fool (シェル化学社製のビスフェノ
ールA系エポキシ樹脂、 エポキシ当量は450〜500)   100重量部メ
チルテトラヒドロ無水フタル酸  36重量部2.4.
Ei−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール  
         10重量部メチルセロンルブアセテ
ート600重量部トルエン            e
oo重量部メチルエチルケトン        6oo
重量部上記フライマー層を塗設したアルミニウム板上に
、シランカップリング剤及び有機スズ化合物を含有する
下記の感光性組成物を乾燥膜厚で0.25gmになるよ
う塗布し、乾燥した。
p−フェニレンジアクリル酸エステル と1,4−ジヒドロキシエチルオキシ シクロヘキサンとのl:1 (モル比)重縮合による感
光性不飽和 ポリエステル       10重量部1−メチル−2
−ベンゾイルメチレン −βナフトチアゾリン     0.8重量部N−(β
アミノエチル)アミノメチル フェネチルトリメトキシシラン 0.4重量部ジブチル
錫ジオクタノエート0.811r量部スミトーンシアニ
ンブルーV)l 514(住人化学社製フタロシアニン ブルー顔料)          2重量部メチルセロ
ソルブアセテ−)     800重量部トルエン  
          300重量部次に、上記感光層上
に下記のシリコーンゴム組成物を乾燥膜厚で2.0JL
mになるよう塗布し、乾燥し、シリコーンゴム硬化層を
得た。
両末端に水酸基を有するジメチルポリ シロキサン(分子量的eooooo)   too重量
部両末端にトリメチルシリル基を有する メチルハイドロジエンポリシロキサン (分子量的2500)         3.5重量部
1−メトキシシリルプロピル−3,5−ジアリルインジ
アヌレート3.3重量部ジブチル錫ジオクタノエート3
.3重量部アイソパーG(エッソ化学社製)  200
0重量部上記のようにして得られたシリコーンゴム層の
表面に、下記エポキシ樹脂組成物を静電エアータイプの
スプレーで塗布し、 120″Cで3分間加熱硬化させ
た。
エピコート1001          100重量部
メチルテトラヒドロ無水フタル酸  36重量部2.4
.8−トリス(ジメチルアミノ メチル)フェノール       10重量部メチルセ
ロソルブ         500i量部粒子の高さが
平均8pm、大きさが15〜150ル層、シリコーンゴ
ム層の被覆率が10%のマット層を有する湿し水不要平
版印刷版材料を得た。
この版材にポジフィルムを重ね、真空密着させヌアーク
社製ET28V UDNS ULTRA−PLUS F
LIP−TOP PLATE MAKERにより30カ
ウント露光した後、アイソ、<−H(エッソ化学社製)
 90重量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル7重量部、ジエチレングリコール七ノエチルエーテル
3重量部及びこはく酸ジエチル5重量部よりなる現像液
に1分間浸漬し、現像パッドで1〜2分こすったところ
、未露光部分の感光層及びシリコーンゴム層並びにマッ
ト層が除去された。このようにして。
印刷版全面にわたって、ポジフィルムの画像を忠実に再
現した湿し水不要平版印刷版が得られた。
これを湿し水供給装置をはずしたハイデルベルグGTO
印刷機に取り付け、東洋インキ社製TOYOKING 
ULTRA−TKUアクワレスG紅インキにより印刷し
たところ、汚れのない印刷物が2.0万枚得られ、ハイ
ライト部の再現性も良好であった。
本実施例も実施例1と同様、マット層の粒子は現像液に
は溶解せず、マット層の粒子は濾過により取り除くこと
ができ、現像液を疲労させなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の湿し水不要版材の一例を示す要部拡大
断面図である。 1:支持体 2:感光層 3:シリコーンゴム層 4:マット層 特許出願人  コ ニ カ 株 式 会 社代 理 人
 弁理士 坂口信昭

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 支持体上に感光層及びシリコーンゴム層を順に有する湿
    し水不要平版印刷版材料において、前記シリコーンゴム
    層上に固体粒子が固着された不連続マット層を有するこ
    とを特徴とする湿し水不要平版印刷版材料。
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