JPH01252756A - Ni−Fe−Cr系軟質磁性合金 - Google Patents

Ni−Fe−Cr系軟質磁性合金

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JPH01252756A
JPH01252756A JP88265516A JP26551688A JPH01252756A JP H01252756 A JPH01252756 A JP H01252756A JP 88265516 A JP88265516 A JP 88265516A JP 26551688 A JP26551688 A JP 26551688A JP H01252756 A JPH01252756 A JP H01252756A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic permeability
soft magnetic
alloy
magnetic alloy
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Pending
Application number
JP88265516A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuji Okiyama
沖山 卓司
Takuji Hara
卓司 原
Keiji Osaki
大崎 慶治
Yutaka Kawai
川合 裕
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高透磁率が要求される磁気シールド部材に適用
するNi−Fe−Cr系軟質磁性合金に関する。
(従来技術とその問題点) Ni−Fe系高透磁率合金は、磁気シールド部材、例え
ば磁気ヘッドのケース材やカセットテープの磁気しやへ
い板として広く用いられている。なかでもMo、 Cr
、 Cu等を含む高Niパーマロイ(JIS−PC)お
よび低Niパーマロイ(JIS−PB)が多く用いられ
ている。前者は高透磁率、高耐食性を有するが高価なN
iを70%以上と多量に含むうえ、さらに高価なMoを
も含有しているため価格が高いという欠点がある。また
後者はNi量が45%程度であるため安価で、飽和磁束
密度が15,0OOGと高い反面、交流での透磁率(実
効透磁率μe)が高Niパーマロイに比べると極めて劣
るという欠点がある。このように、磁気特性が従来のJ
IS−PCおよびJIS−PBに匹敵し、かつ安価であ
る磁性材料を求める要望が強い。
本発明は、上記の要望に対してなされたもので。
JIS−PBより磁気特性が優れた安価な軟質磁性合金
および交流磁気特性がJIS−PCと殆んど同等または
それ以上でかつ安価である新規な軟質磁性合金を提供す
ることを主たる目的とする。
(間層解決に関する知見) 発明者は、特願昭62−31849(昭和62年12月
8日出願)において低Niパーマロイの磁気特性に及ぼ
す合金元素の影響について研究を重ねた結果、Ni量が
36〜52%のNi−FeパーマロイにおいてCrを0
.5〜8%添加によりJIS−PB以上の初透磁率、最
大透磁率および保磁力が得られるという注目すべき事実
を見出した。また交流磁気特性である実効透磁率も、C
r添加にともなう電気抵抗の増大が寄与するため、増大
することが予想された。
さらに1本発明は、 JIS−PCよりNi含有量の低
い安価な上記N1−Fa−Cr系磁性合金で、 Ni 
: 35〜45%、Cr:2〜8%、および残部Fθお
よび不可避的不純物からなる軟質磁性合金において、N
iとCrの含有量の比率が3X(Ni量) −5X (
Cr量)≦95を満足するとき、交流磁気特性(実効透
磁率μe)がJIS−PCと殆んど同等またはそれ以上
である優れた軟質磁性合金を得ることができることを知
見した。
(発明の構成) 本発明の合金は重量%でNi : 36〜52%、Cr
:0.5〜8%を含み残部Feならびに不可避的不純物
からなる軟質磁性合金を提供する。
さらに、重量%でNi : 35〜45%、Cr:2〜
8%を含み、かつ3X(Ni量) −5X (Cr量)
≦95を満足し、残部Feおよび不可避的不純物からな
る交流磁気特性に優れた軟質磁性合金および交流磁性特
性を劣化させず、熱間加工性を向上する目的としてB 
: 0.001〜0.020%を添加した前記Ni−F
e−Cr系軟質磁性合金を提供する。
なお脱酸剤として使用されるSL、 Alおよび脱酸脱
流剤として使用されるMnが総量で2%以下含有される
ことは許される。
上記成分範囲の限定理由について述べる。
Cr:透磁率と保磁力を向上するCrの効果はCr量が
少ないと呪われにくく、また、多すぎると逆に透磁率が
低くなる。したがって透磁率と保磁力の両者を向上する
ことのできるCr量の範囲として0.5〜8%とした。
さらに、交流磁気特性を向上するCrの効果は、Cr量
が少ないと現われにくく、また実効透磁率μeは8%付
近で飽和に達し、余剰の添加は価格を上昇させる。従っ
てCr量の範囲は2〜8%とした。
なおJIS−PCと同等の耐食性を必要とする場合には
Cr量6%以上を含む合金がその目的に適している。
Ni : Cr含有による磁気特性の向上効果があるの
はNiが36%以上であり、Niが36%未満では透磁
率が低下する。一方Ni量が多くなると価格が上昇して
不利になるためその上限を52%とした。
さらに、交流磁気特性の向上効果があるのはNiが35
%以上であり、Niが35%未満では実効透磁率μeが
低下する。一方Ni量が多くなると価格が上昇して不利
になるためその上限を45%とした。
本発明の重要な技術的範囲であるNiとCrの含有量の
比率は、3X(Ni量)−5X(Cr量)が95より大
きいと実効透磁率μeがJIS−PCと比較して同等以
下となるため3X(Ni%)−5X(Cr%)≦95を
満足する必要がある。
B:交流磁気特性を劣化させることなく、熱間加工性の
改善のためBを添加するが、o、ooi%未満ではかか
る効果がなく、 また0、020%を越えると硼化物が
生成され、交流磁気特性および熱間加工性が悪化し好ま
しくないため、0.001−0.020%の添加とした
。なお、P、S、O,Nなどの不可避的不純物は交流磁
気特性の向上の点からは、できる限り低減することが望
ましい。
(発明の具体的開示) 以下1本発明の実施例について説明する。第1表に示す
組成の各インゴットを真空溶解により製造し、通常の熱
間加工、冷間加工を施してそれぞれ0.4mm厚さの板
とした。 この板から外径45mm、内径33mmのリ
ングを切削加工し、水素雰囲気中で1100℃×1時間
の焼鈍を行った後冷却した。 このようにして得られた
各試料の初透磁率μi、最大透磁率μm、保磁力Hc、
実効透磁率μeを測定した結果を第2表に示す。
第1.2,3,4.5図は試料Nα1,7,8゜9. 
10. 4 ; 2. 11. 12. 13. 14
. 5 ; 3. 15゜16、17.18.6の初透
磁率、最大透磁率、保磁力0 、3kHzにおける実効
透磁率、l kHzにおける実効透磁率のそれぞれのデ
ータをプロットしたものである。
第1図、第2図、第3図から明らかなようにいずれのN
i量においてもCrの添加による顕著な透磁率の増加、
および保磁力Hcの低下が認められる。
この場合透磁率は2〜3%Cr添加で最大となり。
Ni 46%でμiは9,800、μmは92,000
を得ることができた。さらにCrを添加すると透磁率は
低下するが、8%Cr添加まではCr無添加材よりも透
磁率が大きく、かつ保磁力は小さい、また第4図、第5
図に示す実効透磁率はCr添加にともなう電気抵抗の増
大も寄与するため、Crの添加とともにμeは増大する
以上述べたように本発明によれば低NiパーマロイにC
rを添加することにより、JIS−PB以上の磁気特性
に優れた軟質磁性合金を得ることができる。
さらに、第3表に示す組成の各インゴットを真空溶解に
より製造し、通常の熱間圧延、冷間加工を施してそれぞ
れ0 、2mm厚さの板とした。 この板から外径lo
■、 内径6a+mのリングを切削加工し、水素雰囲気
中で1100℃×1時間の焼鈍を行った後冷却した。こ
のようにして得られた各試料の実効透磁率μeをJIS
 C2531にもとづき測定した結果を0.3kHz、
l k)Iz、3 kHzにつき第4表を示す。
第4表 第6図は全試料のうち、JIS−PCの0.3kHz、
1kHzでの実効透磁率μeの規格を満足する組成をプ
ロットしたものである。第6図から明らかなように35
〜45%のNi量においてはCrの増大とともに実効透
磁率μeが向上する。第6図中の実線内の領域即ち、特
許請求の範囲請求項2及び3の組成を有するNi−Fe
−Cr系軟質磁性合金はJIS−PC規格のFeの0.
3kHz、p e 1 kHzの両方またはp e 1
 kHzを満足することが認められる。すなわち、特許
請求の範囲請求項2及び3を示す第6図実線内の領域を
組成するNi−Fe−Cr系軟質磁性合金の交流磁気特
性はJIS−PCと殆んど同等のものである。
第7図は試料Nα2.10.13.14’、 19の鋼
塊より丸棒引張試験片を切出し、高温引張試験を行ない
その断面収縮率により熱間加工性を評価したものである
。Bを0.003〜o、ots%添加した試料は、80
0℃〜tooo℃域での断面収縮率の向上が認められる
ことから1本合金系の熱間加工性をより一層改善するに
は、Bを適量添加することが好ましい。
(発明の効果) 本発明によれば、低NiパーマロイにCrを添加するこ
とにより、JIS−PB以上の磁気特性に優れた軟質磁
性合金を得ることができる。
さらに、請求範囲の組成を選ぶことにより、交流磁気特
性がJIS−PCと殆んど同等またはそれ以上である優
れたNi−Fe−Cr系磁性合金を得ることができる。
本発明は、高価な原料を多く含有していないので安価で
あり、磁気記録装置における磁気ヘッドケースをはじめ
各種の磁気シールド部材として好適である。またBを適
量添加することにより熱間加工性を一層改善することが
できる6
【図面の簡単な説明】
第1.2,3,4.5図は、Ni−Fe系高透磁率合金
にCrを添加した場合のCr添加量と初透磁率、最大透
磁率、保磁力、0.3kHzにおける実効透磁率、1k
Hzにおける実効、透磁率の関係をそれぞれ示す図。 第6図は、Ni量、Cr量と実効透磁率との関係を示す
図、第7図はB量と歪速度15ee−1での高温引張特
性の関係を示す図である。 第1図 Cr’il (wt%] 第2図 Cr量(wt%) cr+−<wt%) 舅タカ主tsf; )Je ズjAJ透貞十iμe L 第6図 Ni+(%) ・ JIs−PCfLkQ Ueo、3KHz 、ue
tptHx 株rn42’に5bbeQOJIS−PC
j’L*tIUetKsx私、r:n4t3+5#bつ
x  JIS−PC59,$rのUe 11 y)、下
のどツワ第vrlJ 截締廣亙(’C1 t号  試、糾No    B −t o      13       0   ’/。 41     ”      0.003’/。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重量%で、 Ni:36〜52% Cr:0.5〜8% を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる軟質磁
    性合金。 2、重量%で、 Ni:35〜45% Cr:2〜8% を含み、かつ 3×(Ni%)−5×(Cr%)≦95 を満足し、残部Feおよび不可避的不純物からなる交流
    磁気特性に優れた軟質磁性合金。3、重量%で、 Ni:35〜45% Cr:2〜8% B:0.001〜0.020% を含み、かつ 3×(Ni%)−5×(Cr%)≦95 を満足し、残部Feおよび不可避的不純物からなる交流
    磁気特性に優れた軟質磁性合金。
JP88265516A 1987-12-18 1988-10-21 Ni−Fe−Cr系軟質磁性合金 Pending JPH01252756A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0390546A (ja) * 1989-09-04 1991-04-16 Nisshin Steel Co Ltd 磁気シールド部材用Ni―Fe―Cr軟質磁性合金
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