JPH01248320A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は高密度記録に適した円盤状磁気記録媒体の製造
方法に関する。

［従来の技術］ 近年、コンピュータ、ワードプロセッサー、電子スチル
カメラなとの記録媒体として円盤状の可撓性磁気記録媒
体が使用されている。この円盤状可撓性磁気記録媒体に
おいては、磁気ヘッドが磁性面の円周方向（同心円状）
に摺動し記録の読み出しおよび書き込みを行なうため、
磁気テープのように磁性粒子が配向されていると、配向
方向の再生出力と、直行方向のそれとの間に差異が生じ
出力変動（モジュレーション）としてあられれてしまう
。したがって、磁気ディスク装置に使用される円盤状磁
気記録媒体においては、磁性粒子は磁性層面内でランダ
ムに配向（無配向）されてなければならない。

しかしながら、磁性粒子として通常塗布型磁気記録媒体
に用いられるような軸比の針状粉を使用した場合には、
塗布、乾燥工程て配向装置を使用しなくても非磁性支持
体の塗布方向（搬送方向）に機械配向を受けるため、前
述の出力変動か発生していた。

この出力変動の発生を抑制するため塗工後の磁性層に磁
場を与えて無配向化する工程が考えられており、従来（
ａ）配列パターンを変えた微少磁石を隣接させることに
よって磁場を微細に変化させる方法（特公昭６０−１１
３７０　、特公昭５９−２３’Ｏ１Ｏ、特開昭５’１Ｊ
−１８８３８等）、（ｂ）支持体搬送方向に対して一定
の角度をつけて配置させた磁石によって交互に磁界方向
を変える方法（特開昭６１−１６０８３５）、（ｃ）支
持体をはさんで磁石を数個配置させる方法（特公昭４５
−２１５４７　、特開昭５４−１４９８０７）、（ｄ）
支持体巾方向に斜め磁界を印加する方法（特開昭５８−
２１５７３１、特開昭５９−２０３２４３）、（ｅ）支
持体に対し平行な平面内に回転磁石を配置する方法（特
開昭５７−１８６２３２）等種々の方法か知られていた
。

［発明か解決しようとする課題］ しかしなから、上記従来技術ではいずれも高密度記録に
適した円盤状記録媒体に使用されるような抗磁力の大き
い強磁性粒子を充分に無配向化させることは困難であっ
た。すなわち無配向化のためにかけた磁界の磁力線はそ
れ自体固有な方向性を有するため磁石の角度を変えても
充分な無配向化を達成させることはできなかった（　（
ａ）　、　（ｂ）　。

（ｃ）、（ｄ）　）。一方磁力線の固有な方向性を取り
除くために支持体に対し平行に設定した磁石を回転させ
る方法（ｅ）では塗布面の面粗れ現象が生ずる頻高が高
く条件設定が難しい等の問題があり、やはり無配向化を
充分に行なうことは困難であった。

本発明は、磁性層の磁性粒子を無配向化する工程を改良
し、強磁性粒子でも充分に無配向化でき、結果的に出力
変動の発生の少ない円盤状磁気記録媒体を製造すること
ができるよう試みたちのである。

［課題を解決するための手段］ 本発明によれば、一方向に素行する非磁性支持体上に磁
性塗料を塗工した直後、塗料が未乾燥のうちに該支持体
の片側あるいは両側に該支持体に対して回転面が５゜〜
３０°の傾斜角になるように配置された少なくとも１つ
の回転可能な磁石により、該支持体を処理することによ
り強磁性粒子を使用した場合でも無配向化することが可
能となる。

本発明において使用する回転可能な磁石は磁性塗料塗工
済支持体に対してその回転面が５゜〜３０’の傾斜角で
配置されている。この角度は磁性粉末の粒子を無配向化
するのに重要であり、５°未満の角度では、かけた磁界
の磁力線は塗布面粗れ現象のため効果的ではない。一方
３０°を越えた角度では磁力線が充分に支持体に作用を
及ぼせなくなるためやはり効果的ではない。又傾斜は支
持体の搬送方向に対して行なうのが好ましいが、磁石を
いくつか組み合わせた場合等、傾斜角が５゜〜３０°の
範囲であればその方向を適当に変えることもてきる。

磁石としては永久磁石、電磁石の両者とも使用でき、そ
のＳ極、Ｎ極の両極が支持体に面している構造を有する
ものであり、回転はＳ極とＮ極の中心を回転軸として行
なわれる。磁石の形はどんなものでもよく棒状、円盤状
、多角形等適宜選ぶことができる。

該磁石を回転させる方法はどんなものでもよいがその回
転数は無配向化に影響し、低速回転では回転によるラン
ダム化の効果が小さいため、ある程度の回転数が安定し
でてるものがよい。抗磁力の高い強磁性粒子を使用した
場合はより速い回転数が必要となるが、５０　ｒｐｍ以
上の回転数であれば好ましい効果が得られる。又、該磁
石は対象となる支持体の幅、磁性層の厚み、種類、搬送
速度等により支持体の片面または両面に、１つまたはそ
れ以上を適宜設置することができる。尚、磁石の磁界強
度、大きさ、支持体までの間隙等も同様に適宜設定し、
効果的無配向化を行なうことができる。又、磁石の回転
によって生ずる空気流（風）が塗布面に与える影響を除
くため、支持体面と回転する磁石との間に薄板を設置し
てもよい。

以上のような構成によれば強磁性粒子を用いた場合でも
無配向化を行なうことができ、特に抗磁力Ｈｃ　１４０
００　ｅ以上のものに対して効果的な無配向化を行なう
ことができる。無配向化された磁性塗料塗工済支持体は
これ以降通常の方法で円盤状磁気記録媒体とすることが
できる。

［実施例］ 実施例１ ・金属磁性粉（Ｆｅ−Ｎｉ−３部合金、抗磁力＋４５［
］Ｏｅ、長径［］、２５ｕｍ、軸非８）・・・・・・１
００重量部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
（重合モル比＝９１／３／６） ・・・・・・　１０　〃 ・ポリウレタンエラストマー　・・・・・・　１０／／
・α−Ａ１２０３　（研摩材、粒径０．４＋１１１１）
・・・・・・　　　　５　　〃 ・ＲＥ−６１０（東邦化学■製、分散剤）・・・・・・
　　　　２　　〃 ・溶剤（メチルエチルケトン、トルエン各１２０部）　
　　　　　　　　　　・・・・・・２４０　〃上記組成
物をサンドグラインダーにて混合分散を行なった後、硬
化剤としてコロネートＬ（日本ポリウレタン工業■製）
５部を加え、均一に混合して磁性塗料を得た。これをポ
リエステルフィルム（厚み３３μｍ）上に塗布し、スム
ーザ−にて表面平滑化した直後（最終厚み４μｍ）第１
図に示した装置（磁石傾斜角θ＝２０’、回転数１１０
０ｒｐ　、支持体搬送速度２０　ｍ／ｍｉｎ　）と第２
図に示す磁石（支持体との最短距離の印加磁界を３ＫＯ
ｅ、８０Ｘ１６０Ｘ５０ｍｍ）を用いて無配向化処理を
施した後、カレンダー処理、熱硬化処理（５０’Ｃｌ２
Ｏ時間）を行ない、所定の径（４７ｍｍφ）に打抜き、
円盤状磁気記録媒体を得た。

一方上記実施例の比較例として無配向化処理を行なわず
に円盤状磁気記録媒体を同様の方法て得た。

これら記録媒体の磁気特性を測定したところ表１に示す
ような結果であった。

表１ 実施例２ 実施例１と同様の方法で表２に示す条件にて実施例及び
比較例の円盤状磁気記録媒体（４７ｍｍφ）を製造し、
磁気特性を測定した結果表２に示すようになり、磁石を
支持体に対して５゜〜３０’で傾斜させ、回転させて得
られた円盤状磁気記録媒体（Ｎｏ、３．４）は回転させ
なかったもの（Ｎｏ、　１　）又は傾斜を５゜〜３０°
の範囲以外で傾斜させたもの（Ｎｏ、２）に比べ明らか
に出力変動（モジュレーション）が小さく、優れた磁気
特性を有する円盤状磁気記録媒体であった。

表２ ＊　　表１と同じ ＊＊　　支持体をはさんで対向 ［発明の効果］ 以上説明したように、磁性塗料塗工済支持体の塗料が未
乾燥のうちに、該支持体の片側又は両側に該支持体に対
して回転面が５゜〜３０’の傾斜角になるように配置さ
れた少なくとも１つの回転可能な磁石により、該支持体
を無配向処理することによって出力変動が小さく磁気特
性の優れた円盤状磁気記録媒体を得ることかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例１及び２において用いた無配向化装置の
模式側面図、第２図は実施例Ｉ及び２において用いた磁
石の模式図である。 １・・・・・・支持体、 ２・・・・・・磁性塗料（平滑化された磁性面）、３・
・・・・・磁石、　　　　４・・・・・・搬送ローラー
、５・・・・・・磁石の回転軸、６・・・・・・磁石の
回転方向、７．８・・・磁石、

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、一方向に走行する非磁性支持体上に磁性塗料を塗工
   して磁性層を形成した後、乾燥、カレンダーなどの表面
   形成工程後に、円盤状に打抜いてなる円盤状磁気記録媒
   体の製造方法において、塗工した磁性塗料が未乾燥のう
   ちに、該磁性塗料塗工済支持体の片側あるいは両側に該
   支持体に対して回転面が５゜〜３０゜の傾斜角になるよ
   うに配置された少なくとも１つの回転可能な磁石により
   、該支持体を処理することを特徴とする磁気記録媒体の
   製造方法。 ２、磁性塗料に用いる強磁性粒子の抗磁力（Ｈｃ）が１
   ４００■ｅ以上であることを特徴とする請求項１記載の
   磁気記録媒体の製造方法。 ３、磁石の回転数を５０ｒｐｍ以上とすることを特徴と
   する請求項１記載の磁気記録媒体の製造方法。 ４、支持体面と回転する磁石との間に薄板を配置して行
   う請求項１記載の磁気記録媒体の製造方法。