JPH01244723A

JPH01244723A - 遠赤外線焼物器

Info

Publication number: JPH01244723A
Application number: JP7394788A
Authority: JP
Inventors: Takanori Ibaraki; 孝典茨木
Original assignee: FUJI CHUBO SETSUBI KK
Current assignee: FUJI CHUBO SETSUBI KK
Priority date: 1988-03-28
Filing date: 1988-03-28
Publication date: 1989-09-29
Also published as: JPH059087B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、鳥肉や魚等を調理、特に焼き物調理するため
の焼物器に関するものである。

従来の技術この種の焼物器の一種である従来の焼き鳥器としては、
その焼き鳥器本体内にガスバーナーや電気ヒータを配設
し、その焼き鳥器本体上部に載置した被調理物である鳥
肉等を、そのガスバーナーや電気ヒータからの熱により
、直接加熱しているものである。

発明が解決しようとする課題しかし、従来のこの種の焼き鳥器では、焼き物調理中に
燃焼ガス等の煙がもうもうと立ち込めるばかりか、焼き
物からの油が周辺に飛散してしまっていた。また、焼は
カス等が焼き鳥器本体内の下部に落下し、これが燃えた
り、くすぶったりして味の良い「焼き鳥」が焼き上がら
ず、調理後には、これら飛散油や調理カスの清掃に大変
わずられしさが伴なった。その上、従来の焼き鳥器では
、ガスバーナーや電気ヒーターによる直接加熱方式のた
め、焼上り状態に焼むらが生じ易く、味もよくなかった
。

本発明の目的は、前述したような従来の問題点を解消し
ろる焼物器を提供することである。

課題を解決するための手段本発明による焼物器は、焼物器本体と、該焼物器内に設
けられた加熱源と、前記焼物器本体の上部に配置され前
記加熱源によって加熱されるとき遠赤外線を発生して被
調理物へ照射するセラミック触媒体と、前記焼物器本体
内に前記セラミック触媒体より下方に配置されたグリス
フィルタ機構と、被調理物の調理中に発生する燃焼ガス
を前記セラミック触媒体およびグリスフィルタ機構を通
して吸引して外気へ放出させるための排風機構とを備え
ることを特徴とする。

実施例次に、添付図面に基づいて、本発明の実施例について、
本発明をより詳細に説明する。

第１図は、本発明の一実施例としてのグリスフィルター
機構を備えた遠赤外線焼物器の全体を示す概略斜視図で
ある。第１図に示すように、この実施例の焼物器におい
ては、金属板等で形成された焼物器本体ｌＯの上部に、
生の焼き鳥串等の被調理物１を載置するための支持板１
１と、加熱されるとき遠赤外線を発生して被調理物ｌへ
照射する多孔セラミック触媒体２０とが設けられている
。

また、焼物器本体１０の一方の側部には、上方に開口し
た後述するような作用をする排気ダクト３０が配置され
ており、また、焼物器本体１０の前面下部には後述する
ような作用をする引き出し式の受皿４０が設けられてい
る。

第２図は、第１図の焼物器の内部の構成および燃焼ガス
の流れを概略的に示す図であり、第３図は、第１図の焼
物器の内部構成および燃焼ガスの流れ等をさらに詳細に
説明するための拡大横断面である。第３図によく示され
るように、焼物器本体１０内の燃焼室１２の上方には、
前後２列にガスバーナーまたは電気ヒータ等の加熱源２
５が、配置されており、これら加熱源２５のそれぞれの
上方に、多孔セラミック触媒体２０が中心部へ向けて下
の方へ若干傾斜させて配置されている。このように多孔
セラミック触媒体２０を適度な角度にて傾斜させて設け
ると、中央部に開口部が作り出され、その開口部を通し
て調理カス等を下方へ落下させ、受皿４０内に収容させ
るようにすることができる。これらの多孔セラミック触
媒体２０は、例えば、第４図（Ａ）　　および（Ｂ）　
　に斜視図にて示すように、多数の孔２１Ａや２１Ｂを
有するハニカム状のセラミック板２ＯＡや２０Ｂであり
、加熱されるとき、黒色仕上げの表面の凹凸から遠赤外
線を放出するものであり、また、調理中に発生する臭い
、油煙（炭化水素）がそれらの多孔２１Ａ、２１Ｂを通
るときにそれらを炭酸ガスと水とに分解してしまう作用
を有するものである。

さらに、燃焼室１２の下方の前後両側面には、後述する
ような作用をするグリスフィルター５０が設けられてお
り、これらグリスフィルター５０の間において燃焼室１
２の真下には、水４１を入れた引き出し式の受皿４０が
配置されている。さらにまた、第２図によく示されるよ
うに、焼物器本体１０の一方の側面側には、排風機６０
が設けられている。また、グリスフィルター５０と焼物
器本体１０の前面板および後面板との間には、排気通路
３１が設けられている。排風機６０は、排風機構の一部
を構成するもので、第３図のように、被調理物１の焼き
物調理中に発生する燃焼ガスを、多孔セラミック触媒体
２０、燃焼室１２、グリスフィルター　５０および排気
通路３１を通して吸引して、第２図の排気ダクト３０を
通して外気へと放出、するようにするものである。

次に、第２図および第３図を参照して、第１図の焼物器
の全体作用について、より詳細に説明する。

この焼物器にて焼き物調理を行うためには、加熱源２５
を付勢すると共に、被調理物１を支持板１１の間に渡す
ようにして、多孔セラミック触媒体２０の上に並べてい
く。同時に、排風機６０をも付勢する。すると、第４図
によく示されるように、加熱源２５の上方の多孔セラミ
ック触媒体２０が加熱され、遠赤外線を放出し、その遠
赤外線を矢印へで示す如く、被調理物ｌへ照射する。

このようにして被調理物１は、遠赤外線を照射されて、
効率よく加熱されて、焼き上げられる。この遠赤外線は
、赤外線の一種で、熱効率の大きな電磁波で光に類似し
た特性を持っている。遠赤外線の特徴は、輻射加熱にあ
り、電磁波が輻射によって伝わり、被加熱物に吸収され
ると分子振動を起こし発熱させる。この電磁波は、空気
にほとんど影響されずに伝わるので、被加熱物の表面に
直接吸収され、被加熱物内部で直ちに、熱エネルギーに
変換するため熱効率が非常によいものである。

この焼き上げの過程で発生される油や煙を含んだ燃焼ガ
スは、排風機６０の吸引作用により、矢印Ｂ、Ｃおよび
Ｄによって示されるように、焼物器本体１０の内部の下
方へと、多孔セラミック触媒体２０、燃焼室１２および
グリスフィルタ５０を通して、排気通路３１へ吸引され
、さらに、第２図によく示されるように、排気ダクト３
０を通して外気へと排出される。この際、先ず、油や煙
を含んだ燃焼ガスは、多孔セラミック触媒体２０の多孔
を通して吸引されるときに、その触媒作用により、燃焼
ガス中の煙の要素が燃焼させられることにより、燃焼ガ
ス中の煙の量が減少させられ、臭いも減少させられる。

また、油を含んだ燃焼ガスは、グリスフィルター５０を
通るときに、その油分を除去される。第３図に示すよう
に、その除去された油分は、油滴２となって、水４１の
入った受皿４０内へと落下して収集される。一方、被調
理物１を焼き上げるときに発生する調理カスは、多孔セ
ラミック触媒体２ｏの上に落下して燃えたり、多孔セラ
ミック触媒体２ｏのない中央部を通して落下して、受皿
４ｏ内に収集される。従って、排気通路３１を通して排
気ダクト３ｏへと吸引され、その排気ダクト３０から外
気へと排出される燃焼ガス中には、部分も油分もほとん
ど含まれておらず、煙や油が外気中へ放散させられてし
まうようなことはない。受皿４ｏの水４１の中に収集さ
れた調理カスや油分は、受皿４ｏを焼物器本体１０から
引き出して、その水４１を捨てて、新しい水に入れ換え
るだけで、清掃することができる。

また、調理中に発生する燃焼ガスは、排風機６０によっ
て焼物器本体１０の下方内部へ強制的に吸引されるので
、油や煙を含んだ燃焼ガスが直接上方の外気中へと放散
されることもない。

なお、＠述した実施例では、第３図によく示されるよう
に、加熱源２５の上に多孔セラミック触媒体２０を配置
しているのであるが、本発明は、これに限らず、第５図
に横断面図にて概略的に示すように、加熱源２５の下方
へ多孔セラミック触媒体２０を配置して、加熱源２５か
らの熱によって直接的に被調理物１を加熱すると共に、
加熱源２５によって加熱されて赤熱した多孔セラミック
触媒体２０から発生される遠赤外線にて被調理物１を加
熱するようにしてもよい。

次に、前述した実施例におけるグリスフィルター５０の
詳細構造例について説明する。

第６図は、そのグリスフィルター５０の一部破断部分正
面図であり、第７図は、その部分拡大断面図である。第
６図および第７図に示されるように、このグリスフィル
ター５０は、多孔式であり、燃焼室１２の側に設けられ
る第１多孔板５１と、排気通路３１の側に配置される第
２多孔板５３とを重ねるようにしてなる二重板構造のも
のである。′第１多孔板５１には、多数の入口側孔５２
が形成されており、第２多孔板５３には、多数の出口側
孔５４が形成され、ており、これら第１多孔板５１と第
２多孔板５３とは、それらの孔５２と５４とが互いに食
い違うようにして且つそれらの間に通路５５が作りださ
れるようにして、重ね合わされている。このような多孔
式グリスフィルター５０においては、第７図によく示さ
れるように、燃焼ガスを排風機６０によって吸引すると
き、その燃焼ガスは、矢印りで示すように、第１多孔板
５１０入口側孔５２を通り、通路５５を通り、第２多孔
板５３の出口側孔５４を通して排気通路３１へと吸引さ
れていくことになる。この際、通路５５にて、燃焼ガス
中に含まれた油分や水分は、分離されて、受皿４０内の
水４１内へと収集されるこ七になり、油分や水分を除去
されてきれいになった燃焼ガスのみが、排気通路３１か
ら排気ダクト３０へと吸引されて、外気へと排出される
のである。

第８図は、前述したグリスフィルターとは別の形式のグ
リスフィルターを適用した焼物器を示す第３図や第５図
と同様の図である。この第８図の実施例の焼物器に設け
られたグリスフィルター５０Ａは、第９図の概略部分斜
視図によく示されるように、燃焼室１２と排気通路３１
とを分ける下部側面板４２の上部に形成された屈曲部５
１Ａと、燃焼室１２と排気通路３１とを分ける上部側面
板４３の下部に形成された屈曲部５２Ａとで構成されて
いる。このようなグリスフィルターでは、第１０図の概
略部分断面図によく示されるように、屈曲部５１Ａと屈
曲部５２Ａとの間に形成された屈曲排気通路５３Ａを通
して、燃焼室１２から排気通路３１へと、矢印りの如く
、油分を含んだ燃焼ガスが吸引されるとき、比重の大き
な油分や水分が屈曲面に衝突し、油滴２や水滴となって
、受皿４０内の水４１中へ落下して収集される。すなわ
ち、油分や水分が除去された軽いきれいな空気のみが排
気通路３１へと吸引されて、排気ダクト３０から外気へ
と放散させられるのである。

第１１図は、本発明の別の実施例として焼物器を示す第
２図と同様の図である。この実施例の焼物器では、燃焼
室１２と排風機６０との間を仕切るようにして、引出し
式のグリスフィルター５０Ｂが設けられており、また、
燃焼室１２の真下には、水４１Ａを入れた引出し式の受
皿４０Δが設けられている。この引出し式のグリスフィ
ルター５０Ｂは、第１２図の部分断面図、第１３図の部
分斜視図によく示されるように、ステンレス鉄板等で形
成された屈曲板５１Ｂと５２Ｂとを交互に組み合わせる
ようにして構成され、それら屈曲板５１Ｂ１５２Ｂの下
にオイル受５４Ｂを設けてなるものである。このような
グリスフィルターでは、油分を含んだ燃焼ガスが、屈曲
板５１Ｂと屈曲板５２Ｂとの間の通路５３Ｂを通過する
とき、油分がそれら屈曲板５１Ｂ、５２Ｂの板面に付着
することにより、燃焼ガスから分離除去される。

そして、分離された油分は、水の入れられたオイル受皿
５４Ｂに収集される。したがって、焼物器本体１０から
この引出し式のグリスフィルターを引きだして、オイル
受皿５４Ｂの水を捨てて新しい水に換えるだけで、清掃
が非常に容易に行える。

発明の効果本発明のグリスフィルター機構を備えた遠赤外線焼物器
は、前述したような構成であるので、次のような種々な
効果が得られる。　・（１）遠赤外線照射によるので非常に効率よく焼き物調
理を行うことができ、省エネルギー効果がある。

（２）被調理物からの油の飛散がないので、周囲の環境
を油や油煙等にて汚染することなく、焼き物調理を行う
ことができる。

（３〕　　多孔セラミック触媒体の作用により、煙や臭
いを周囲へ放散することなく、焼き物調理を行うことが
できる。

（４）調理カスやたれ油の処理を容易に行うことができ
る。

（５）遠赤外線で内部より高温で焼き上げ、しかも焼煙
が調理物につかないため調理物の味を非常に良いものと
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例としてのグリスフィルター
機構を備えた遠赤外線焼物器の全体を示す概略斜視図、
第２図は、第１図の焼物器の内部の構成および燃焼ガス
の流れを概略的に示す図、第３図は、第１図の焼物器の
内部構成および燃焼ガスの流れ等をさらに詳細に説明す
るための拡大横断面、第４図（Ａ）および（Ｂ）は、第
１図の焼物器に使用するセラミック触媒体の構造例を示
す斜視図、第５図は、本発明の別の実施例を示す第３図
と同様の図、第６図は、第１図の実施例の焼物器に使用
するグリスフィルターの一部破断部分正面図、第７図は
、第６図の部分拡大断面図、第８図は、別の形式のグリ
スフィルターを適用した焼物器を示す第３図および第５
図と同様の図、第９図は、第８図の焼物器の概略部分斜
視図、第１Ｏ図は、第９図のグリスフィルターの部分の
拡大断面図、第１１図は、本発明の別の実施例として焼
物器を示す第２図と同様の図、第１２図は、第１１図の
焼物器に使用するグリスフィルターの部分断面図、第１
３図は、第１１図の焼物器に使用するグリスフィルター
の部分斜視図である。１・・・・被調理物、１０・・・・焼物器本体、１１・・・・支持板、１２・・・・燃焼室、２０・・・・多孔セラミック触媒体、２５・・・・加熱源、３０・・・・排気ダクト、３１・・・・排気通路、４０・・・・引出し式受皿、４１・・・・水、５０・・・・グリスフィルクー、６０・・・・排風機。一１′ 第４図（Ａ）

Claims

【特許請求の範囲】

　焼物器本体と、該焼物器内に設けられた加熱源と、前
記焼物器本体の上部に配置され前記加熱源によって加熱
されるとき遠赤外線を発生して被調理物へ照射するセラ
ミック触媒体と、前記焼物器本体内に前記セラミック触
媒体より下方に配置されたグリスフィルタ機構と、被調
理物の調理中に発生する燃焼ガスを前記セラミック触媒
体およびグリスフィルタ機構を通して吸引して外気へ放
出させるための排風機構とを備えることを特徴とする遠
赤外線焼物器。