JPH01243234A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH01243234A
JPH01243234A JP7041688A JP7041688A JPH01243234A JP H01243234 A JPH01243234 A JP H01243234A JP 7041688 A JP7041688 A JP 7041688A JP 7041688 A JP7041688 A JP 7041688A JP H01243234 A JPH01243234 A JP H01243234A
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JP
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magnetic layer
ion
substrate
ion irradiation
recording medium
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JP7041688A
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Tetsuo Oka
哲雄 岡
Takuya Nakasu
中洲 卓也
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、薄膜型の垂直磁気記録媒体の製造方法に関す
るものであり、さらに詳しくは耐摩耗性を向上するため
のカーボン保護膜を有する薄膜型磁気記録媒体の製造方
法に関する。
[従来の技術] 薄膜型の磁気記録媒体では、耐摩耗性の向上のため、磁
性層上に保護層を積層し、さらに潤滑剤を塗布するなど
の工夫をしている。保護層としては種々の材料が検討さ
れており、中でもカーボンは適度な硬度と潤滑性を備え
ているため耐摩耗性向上に有効であり、従来より使用さ
れている。
前記カーボン保護層は従来よりプラズマ−CVD法、ス
パッタリング法、真空蒸着法などの真空薄膜形成法など
により形成されているか、プラズマ−CVD法では成膜
速度か遅く、プラスチックフィルムなど長尺の高分子基
材等へ連続的に形成するような場合の製法としては不適
当でおる。−方、真空蒸着法では成膜速度が速く上記の
問題点は解決できる。しかし、磁性層とカーボン層間の
接着力が不足し耐摩耗性を十分向上させることができな
い欠点がおる。この欠点を解決するための手段として逆
スパツタ法、イオンミーリング装置を使用する方法、プ
ラズマ反応装置を用いる方法などにより磁性層表面にイ
オン照射処理を行なった後カーボン保護層を形成する製
法が提案されている(特開昭61−210521 )。
[発明が解決しようとする課題] しかし、かかる従来の製法においても、イオン照射処理
の強度が強過ぎたり、処理時間が長過ぎたりすると、イ
オン照射を施さない時よりもむしろ耐摩耗性が低下して
しまうなどの問題があった。
本発明はかかる在来技術の諸欠点に鑑み創案されたもの
で、その目的は耐摩耗性に優れた薄膜型磁気記録媒体を
生産性よく製造する方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] かかる本発明の目的は、可撓性高分子基体上に、反応性
蒸着により磁性層を形成し、次いで該磁性層表面にイオ
ン照射処理を施した後、真空蒸着法によりカーホン保護
層を形成する磁気記録媒体の製造方法において、前記照
射処理に使用するイオンが不活性ガスから選ばれるイオ
ンであり、該イオンの加速電圧か一500V〜−150
0Vの範囲であり、かつイオン電流密度と照射時間との
積が30〜60(mA−SeC/Cm2 )の条件でイ
オン照射処理することを特徴とする磁気記録媒体の製造
方法により達成される。
本発明で用いることのできる可撓性高分子基体としては
、プラスチックフィルムなどの有機重合体材利か適して
おり、中でもポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリエチレンジカルボキシレートなど
のポリエステル、芳香族ポリアミド、ポリフェニレンス
ルフィドなどが適している。特に前記有機重合体材料の
二゛軸延伸されたフィルム、シー1〜類は、平面性、寸
法安定性に優れ、最も適している。
基体の厚みも特に限定されるものではないが、加工性、
寸法安定性の点で3μ〜500μ、中でも4μ〜200
μの範囲が好ましい。
本発明における磁性層は真空雰囲気中に少なくとも酸素
カスを導入した反応性蒸着により形成されるものでおり
、例えば酸素ガスを導入しながら、強磁性(A料を真空
蒸着により溶融蒸着せしめ、蒸発蒸気流を斜めあるいは
垂直に差し向けて基体上に長手方向あるいは垂直方向に
磁化容易軸を有する磁性層を得るものでおり、したがっ
て本発明では得られる磁性層は強磁性材料の部分酸化物
より成るものでおる。
本発明で使用される強磁性材料としては、コバルト、鉄
およびニッケルなどの強磁性材料の単体または合金必る
いは混合物が挙げられる。
形成される磁性層の保磁力を大きくするためにはコバル
トおよび/または鉄が75重量%以上含まれていること
が好ましく、さらに耐摩耗性を向上するために、すなわ
ちカーボン保護層との接着力の点でコバルトおよび/ま
たは鉄の内50重量%以上がコバルトであることが好ま
しい。
反応性蒸着に使用されるガスは酸素ガスまたはこれを主
体とするもので、酸素カスとともに使用されるガスとし
ては、化学的活性の小さいカス、例えばN2、Ar、N
e、He、Xe、Rnなどが挙げられる。
本発明はこのように形成された磁性層表面に所定のイオ
ン照射処理、すなわち照射処理に使用されるイオンが不
活性カスから選ばれるイオンでおり、該イオンの加速電
圧が一500V〜−1500Vの範囲であり、かつイオ
ン電流密度と照射時間との積が30〜60 (mA−s
ec/cm2 )の条件を満足するイオン照射処理が施
こされる。
本発明においてイオン照射処理時にイオンソースに供給
されるカスとしてはHe、、Ne1△r1Kr、 Xn
、Rnなどの不活性ガスが使用される。
イオン照射処理に使用されるイオンソースとしては、熱
陰極PIG(Pemming  Ionization
  Qauge)型に属するカルトロン型、冷陰極PI
G型に属するマグネトロン型、熱陰極電子衝撃型に属す
るカウフマン型、電子振動型に属するMAS (Ma 
1Tiple  Al:)erture  3ourc
e)型などの大電流を引出せるものが使用できるか、真
空槽内への設置の容易性、操作の容易性、イオン電流密
度が大きいなどの点から冷陰極PIG型に属するマグネ
トロン型が好ましい。
磁性層表面に所定のイオン照射処理を施された=  6
− 後、真空蒸着法によりカーボン保護層を形成される。
次に、本発明の製造方法について図面を用いて説明する
。第1図は本発明方法を実施するための真空蒸着装置の
一例を示ずもので、以下に説明するごとく、垂直磁気記
録媒体の製造等に使用するものて必る。
第1図において1は真空槽であり、隔壁4により上槽2
と下槽3に分けられてあり、各槽には排気口5.6が設
けられ、図示していない排気系により所定の真空度に調
節可能である。上槽の内部には長尺基体の搬送系か配設
される。すなわち巻き出し軸7にセラ1へされたコアか
ら巻き出された高分子基体12はニップロール8、トラ
ム9、ニップロール10を経て基体巻き取り軸5に装着
されたコアに巻き取られる。
4′、4′は各隔壁4の先端からドラム9の下槽側周面
の所定幅に沿って所定長だけ延在形成されたマスク形成
用延在部で、その先端には蒸発蒸気流入射用の開口部を
備えたマスク1Bが形成されている。マスク18は蒸発
蒸気流のうち、基体に対し斜めに入射する成分を遮蔽す
るため図示のごとくドラム9に近接して配設するのがよ
く、また蒸発蒸気流の入射角が45°以下になるように
配設するのがよい。
13は該延在部4″の各中間部から分岐して延在形成さ
れたガス供給室形成用の囲いで、ドラム9と該ドラムに
対向して配設された電子ビーム蒸着器17の中間に位置
する、該囲い13とマスク18で囲まれる空間によりガ
ス供給室22が形成される。
該ガス供給室にはカス供給管14が囲い13を貫通して
設【プられており、バルブ15をコントロールすること
により所定の組成、流量のカスが供給てぎるようになさ
れている。
16は電子ビーム蒸着器17に充填された強磁性体(オ
利、21は後述するイオン照射処理に使用されるイオン
ソース、19はこれに不活性ガスを供給するガス供給管
である。
この様な装置を使用して磁性層を形成するには、2まず
長尺フィルム走行系に高分子基体を配設し、電子ビーム
蒸着器17の凹部に例えばコバルトを配設する。次いで
真空槽1を排気口5.6より各々排気して、上槽2と下
槽3の圧力は所定の圧力以下に排気した後、バルブ15
により、所定の真空度までガスをガス供給室に供給する
。この状態で上記高分子基体を走行させながら、電子ビ
ーム蒸着機17からの電子ビームにより強磁性材料16
を加熱溶融して高分子基体上に磁性層を連続的に形成す
るものでおる。
垂直磁気記録媒体を形成する場合、供給ガスとしては少
なくとも酸素を含むカスが使用される。
供給カスの組成としては特に限定されないが、好ましく
は酸素(02)と他のガス(X>との組成比(体積比)
で、02:Xが100 : O〜5:95の範囲で使用
するのか好ましい。
垂直方向の磁気特性を改善し、磁性層に生じるクランク
を低減するために、他のガスとしてはN2、Ar、He
、Xe、Rnなとの不活性カスを使用するのが好ましく
、またカス供給室の圧力は1X10−3丁orr 〜5
x10−2丁orrの範囲とするのか望ましい。
なあ、長手方向磁気記録媒体を形成する場合は蒸発蒸気
流のうち、基体に対し垂直に入射する成分を遮蔽するた
め、例えば第2図または第3図に示すごとくマスク23
またはマスク24を配置し、ガス供給室に少量の酸素カ
スを供給するのがよい。
長手方向の磁気特性を低下させないためマスク23.2
4は、蒸発蒸気流の最小入射角が30’以上となるよう
設置するのがよい。なお第2.3図中、マスク23.2
4以外の装置部分は第1図のものと同一でおるため符号
を省略している。
次いでこのようにして形成された磁性層上、例えば第1
図の装置を使用して得られた垂直磁気記録媒体上に所定
のイオン照射処理が施される。
すなわち、第1図の装置で垂直磁化膜を形成後、真空槽
1の真空をブレークし、磁性層が形成された基体を再び
巻き出し軸側にセラ1〜して真空槽1内を排気する。次
いて表面に磁性層か形成された基体を走行させながら、
ガス供給管19よりイオンソース21の内部に不活性ガ
スを供給し、イオンソースに所定の加速電圧、イオン電
流を与えて磁性層面に対し連続的にイオン照射が施され
るが、この際イオンソースに供給するガスとして不活性
ガスを使用するとともに、該イオンの加速電圧として一
500V〜−1500Vの範囲を採用し、かつイオン電
流密度と照射時間との積が30〜60 (mA−sec
/cm2 )を満足する条件でイオン照射処理を施すこ
とが重要であり、これにより磁性層上に形成されるカー
ボン保護層の耐摩耗性を著しく向上させることができる
イオン照射時の加速電圧が一500V未満またはイオン
電流密度と照射時間の積が、30(mA・sec/cm
2)未満の場合には磁性層表面とカーボン保護膜の接着
力の向上効果は見られず、耐摩耗性を向上させることで
できない。
一方加速電圧が一1500Vを越える場合、またはイオ
ン電流密度と照射時間の積が、60 (mA−SeC/
Cm2 )を越える場合には耐摩耗性が低下するため好
ましくない。
磁性層表面に所定のイオン照射処理が施された後、次い
で真空蒸着法によりカーホン保護層が形成される。
すなわち、イオン照射処理が終了後、再び真空層をブレ
ークして磁性層にイオン照射を施した基体を取り出し、
巻き出し軸7に再セットする。次いで、電子ビーム蒸着
器の凹部にカーボンを配して真空槽1の内部を所定圧力
になるまで排気する。
続いて基体を走行させながら、カーボンを蒸発させ磁性
層上に連続的に耐摩耗性の向上したカーボン膜が形成さ
れる。。
本発明において、磁性層およびカーボン保護層は真空蒸
着法により形成されるか、真空蒸着としては、抵抗加熱
蒸着、誘導加熱蒸着、イオンブレーティングなど公知の
真空蒸着法が適宜使用できるが、蒸発速度が速く、操作
性が良い点で電子ビーム蒸着法か好ましい。
上述の説明では高分子基体の片面に磁性層、イオン照射
処理、保護層を形成した例を説明したが、勿論基体の両
面においても実施できることはいうまでもない。
[作用] 上述のごとく、イオン照射条件を本発明のように選んで
磁性層表面をよイオン照射し、次いで真空蒸着によりカ
ーボン保護膜を積層することにより、耐摩耗性が著しく
向上した。この原因については明確にはできていないが
、イオン照射処理後の磁性層表面をFE−3EM (F
 i e I d  Emission−3canni
bg  Electroron  Microsbop
e:電界効果型走査電子顕微鏡)写真などで観察すると
、本発明を満足するイオン照射条件で処理した試料の場
合はその表面に適度な凹凸が形成されていること、また
ポリエステル粘着剥離テストによりカーボン層が磁性層
面から剥離せず、接着力が強くなっていることなどわか
った。
本発明で規定したイオン照射時の加速電圧またはイオン
電流密度と照射時間との積を越えて処理を行なった場合
、基板フィルムは何らかの熱損傷を受けるが、あるいは
熱損傷を受けない場合でも耐摩耗性が著しく低下した。
耐摩耗性が低下した試料の表面をFE−3Eて観察する
と、相対的に平坦になっているのが観察された。またポ
リエステル粘着剥離テストを行なってみるとカーボンと
磁性層間で剥離し、ポリエステル粘着テープの粘着層部
分にカーボンが付着する結果となり接着力が著しく低下
していた。
加速電圧が一500V未満、またはイオン電流密度と照
射時間との積が30 (mA−sec/cm2)未満で
は、試料の表面形態、接着力等は未処理の試料と大差が
なかった。
以上のことから本発明で規定した条件によりイオン照射
を施すことにより、試料表面に適当な凹凸を形成できる
こと、またカーボン保護層と磁性層間の接着力を強くで
きたことなどが耐摩耗性向上に寄与したものと推定され
る。
[特性の測定方法・評価基準] ■ 磁気特性の測定方法 磁性層の磁気特性は、JIS  C−2561で示され
ている振動試料型磁力計法や、磁気磁束計法によって測
定できる。本発明では振動試料型磁力計(理研電子(株
)製、BHV−30)により測定した。
■ イオン電流密度と照射時間について本発明において
イオンソースとして日本電子(株)製のマグネトロン型
イオン源”MIS−250型″イオン源を使用した。イ
オンの電流密度はイオン源電極と被処理基材間の距離お
よびイオン電流によって決まるか、本発明の実施例では
後述のごとく、距離を15Qcrrlに固定し、イオン
電流の調節によりイオン電流密度を変えた。また照射時
間はフィルムの走行速度により変更した。
■ 耐摩耗性の評価方法 試料を市販の3.5インチサイズに打ち扱きセンターハ
ブを取り付けてハードケースに収め試験試itとする。
この試験試わ1を市販の3.5インチ両面フロッピーデ
ィスクドライブ(松下通信工業(株)製”JU−364
”)により、記録信号として125Kl−1zて記録し
た後、同一1〜ラツクを継続して走行させた時、再生出
力が初期値の70%以下になるまでの走行回数を耐摩耗
性とした。
ただし走行回数の最大値を1000万パスまでとした。
■ 試料の表面形態の観察方法 試料の表面形態は下記の電界放射型走査電子顕微鏡(F
E−3EM)により写真を眼影し観察しlこ。
装置:日立製作新製” S−800型″加速電圧:25
KV 試料傾斜角度:300 ■ 磁性層とカーボン層との接着力の測定方法10Qm
mx200 m rTlのザイス′以上に切り出した試
験試料に日東電気工業(株)製″ポリエステル粘着テー
プ″の片方の端をもって180°方向に引き剥かして試
験試料の剥離状態、″ポリエステル粘着テープ゛側への
カーボンの付着状態などを観察して接着力を判定する。
[実施例] 以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1〜5、比較例1〜5 −16 = 第1図に示した真空蒸着装置を用い、基体帆走系に厚さ
50μmの二軸延伸ポリエステルフィルム(東しく株式
会社)製゛′ルミラー″)を突条し、電子ビーム蒸着器
に純度99.9%以上のコハル1〜を配して、排気系に
より上槽を5 X 10’Torr以下、下槽を5 x
 10−5Torr以下になるまで排気した後、酸素と
窒素の混合ガス(体積比で酸素:窒素−10:90)を
圧力が2X10″3Torrになるまで導入した状態で
、前記基体を磁性層の膜厚が3000人になるような速
度で走行させ、電子ビームによりコハル1〜を溶融蒸発
させ、しせい層を連続的に形成した。継いで同様の条件
により裏面側にも磁性層を形成した。得られた磁性層の
磁気特性は垂直方向保磁力(Hc  >が1380(O
e)、異方性磁界Hkが3.8 (KOe)の垂直磁化
膜でめった。なお上記実施例においては入射角が26°
を越える蒸発蒸気流が基体に入射しないようにマスクを
配置した。
磁性層を形成したフィルムを再び搬送系に配して、上槽
を5 x 10 ’Torr以下、下1を5X10’ 
Torr以下になるまで排気した後、カス供給管19を
経てイオンソース(日本電子(株)製のマグネトロン型
イオン源”Mis−250型″を使用した。またイオン
源電極と被処理基材間の距離は150cmに設定した)
内にArガスを5Q、cc/minの速度で供給しなが
ら、表1に示すイオン照@4処理条件でイオン照射処理
を行なった。本発明を満足するものを実施例1〜5とす
る。なお実施例1〜5は裏面側の磁性層にも表側と同様
の条件でイオン照射を施した。また本発明の条件を外れ
るものを比較例2〜5とする。比較例2〜5の裏面側磁
性層についてもそれぞれ表面側と同様の条件でイオン照
射を施した。またイオン原則を施さないものを比較例1
とした。
次いで真空槽をブレークし、再びイオン照射処理を施し
たフィルムを巻出し側に配し、電位ビーム蒸着器に黒鉛
質カーボン(日本カーボン(株〉製)を配置した状態で
排気系により、上槽を5X1Q  Torr以下、下槽
を5 X 10−5Torr以下になるまて排気した後
、前記フィルムをカーボン層の= 18− 膜厚が220人になるようなスピードで走行させ、電子
ビーム蒸着により実施例1〜5および比較例1〜5の表
面側にカーボン層を形成した。また裏面側についても同
様の条件でカーボン層を形成した。
表1に評価結果を示す。表1より明らかなごとく本発明
を満足する実施例1〜5はいずれも耐摩耗性が760万
パス〜1000万パス以上と極めて優れているのに対し
て、比較例1〜5のものは耐摩耗性が12万パス以下で
おり、実用に供し難いいものであった。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明の製造方法によれば、耐摩耗
性に優れた薄膜型磁気記録媒体を得ることができる上、
磁性層、カーボンソ保護層の形成は真空蒸着により行な
うため、膜形成速度が速く生産性に優れた製造方法を提
供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施に使用する装置の1例を示す
概略説明図、第2図および第3図は本発明の実施に使用
する装置の他の例を示す概略説明図である。 1:真空槽、 4:隔壁、 4−:マスク形成用延在部、 7:巻き出し軸、 9ニドラム、 12:高分子基体、 13:ガス供給至形成用囲い、 14.19:ガス供給室、 17:電子ビーム蒸着器、 18.23.24:マスク、 21;イオンソース。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 可撓性高分子基体上に、反応性蒸着により磁性層を
    形成し、次いで該磁性層表面にイオン照射処理を施した
    後、真空蒸着法によりカーボン保護層を形成する磁気記
    録媒体の製造方法において、前記照射処理に使用するイ
    オンが不活性ガスから選ばれるイオンであり、該イオン
    の加速電圧が−500V〜−1500Vの範囲であり、
    かつイオン電流密度と照射時間との積が30〜60(m
    A・sec/cm^2)の条件でイオン照射処理するこ
    とを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
JP7041688A 1988-03-23 1988-03-23 磁気記録媒体の製造方法 Pending JPH01243234A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006260709A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Tokai Univ 磁性材料薄膜の製造方法
WO2009116413A1 (ja) * 2008-03-17 2009-09-24 Hoya株式会社 磁気記録媒体及びその製造方法

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