JPH0124257Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は室内を適宜区画する二重壁構造の間仕
切りであつて、壁パネルを順次下部より上部に向
つて積重ねて構成する横壁パネル用二重間仕切り
壁装置に関する。

従来この種の二重間仕切り装置は、間仕切り柱
間に壁パネルを縦方向にして螺子等で固定する
か、柱間の側面に壁パネルを嵌込み固定するのが
普通である。然し、この様な場合は、螺子等が表
面に露出するため大変に見苦しい欠点と、床面に
固定する金具と壁パネルとの間に隙間ができ、壁
パネルが撓みやすいばかりか、隙間風が通過する
等の欠点がある。更に、張設される壁パネルを縦
方向に立設すると、壁パネルの寸法合せのため切
断が必要な時、壁パネルの長い寸法の面を切削す
ると云う手間が係る不便さがある欠点がある。

本考案は上述の如き現状に鑑みて提案するもの
で、その目的とする所は、二重の横壁パネルを簡
単に組立てゝ二重間仕切り装置を構成し、且つ分
解も可能であると共に、表面に螺子等が露出しな
いようにしたものである。

そして、本考案の主たる構成とする所は、床面
に敷設する下部支持部材には、長手方向の取付基
板の上部に相対する当受辺と係止突起とを形成す
る。その係止突起に嵌合する横壁パネルは上下端
辺に切込溝を形成する。中間部材は、長手方向の
隔壁の両端に壁当受辺と係止辺とを形成する。そ
の壁当受辺の内面に相対する突辺を設けて係止溝
を形成する。また、横壁パネルの最上部は天井面
に取付ける断面コ字状の上部支持部材に取付した
ものである。従つて、本考案によると、二重間仕
切り壁を順次床面より上方に向い組立して容易に
張設できる効果と、横壁パネル張りであるため壁
パネルの切削が非常に簡便にできる効果がある。

次に、本考案の実施例を図面について説明する
と、床面２１の間仕切り壁設定位置に取付けする
下部支持部材１は、アルミニウム等の軽金属より
成形され、該下部支持部材１には、底部の長手方
向の取付基板６と、その表面に相対向する当受辺
７，７と、その外側に係止突起８，８とを各々形
成してある。また、該当受辺７，７との間に溝部
９を形成するものである。

次に、この下部支持部材１に起立する横壁パネ
ル４，４を介在するアルミニウム等の連結部材２
は、長手方向の隔壁１０の両側に壁当受辺１１，
１１と係止辺１２，１２を各形成する。前記壁当
受辺１１，１１の内面に相対する突辺１３，１３
を突設して係止溝１４，１４を形成してある。ま
た、横壁パネル４，４の上端を支承し、天井面２
２に取付ける上部支持部材３は、アルミニウム等
の長手部材で、側辺１５，１５で断面コ字状に形
成すると共に、側辺１５，１５の内面に相対する
突辺１６，１６を突設して内側に係止溝１７，１
７を形成してある。次に、取付金具５は断面Ｌ字
状に形成され、その一方が壁面に固定する取付辺
１８と、前記連接部材２又は上部支持部材３に設
けた係止溝１４及び１７に挿着する挿入辺１９を
形成してある。更に、前記横壁パネル４には上下
端辺に切込溝２０，２０を形成せしめてある。

本考案は上述の如き構成からなり、この装置の
施工を説明すると、二重壁の間仕切りを構成する
床面２１の中心線上に下部支持部材１を釘類を以
つて各々固着し、この下部支持部材１の前方の係
止突起８，８に横壁パネル４の下端辺の切込溝２
０を嵌着して起立せしめる。この状態の時に当受
辺７の間に設けた溝部９に各種の配管又は配線等
を収納するものである。次に、横壁パネル４，４
の上端辺の切込溝２０，２０に連接部材２の係止
辺１２，１２を横方向に嵌着し、順次、上部に横
壁パネル４，４と連接部材２とを積み重ねて二重
間仕切り壁を構成し、最上段の横壁パネル４，４
を天井面２２に取付した上部支持部材３に当着固
定するものである。なお、第５図に示す取付金具
５は、横壁パネル４，４と直交する他の間仕切り
柱又は壁面に取付辺１８を取付け、挿入辺１９は
連接部材２の係止溝１４，１４又は上部支持部材
３の突辺１６，１６に挿入され各々支持するよう
になつている。

以上の如く、本考案によれば、室内の自由位置
に横壁パネルよりなる二重間仕切り壁を非常に簡
便に組立てるだけで間仕切りを構成でき、且つ間
仕切りの内部に各種の配線及び配管が容易にでき
ると共に、横壁パネルであるから、壁パネル寸法
の切断が従来のパネルと比較して容易にできると
云う効果がある。そして、床面に敷設する当受辺
と係止突起とを相対して形成した下部支持部材に
よつて、床面の設置位置が正確に選定でき、二枚
の横壁パネルを確実に嵌着支持できる効果があ
る。また、上下両側に横壁パネルを順次嵌合組立
する連接部材は、室内の高さに対応して自由に横
壁パネルを垂直方向に積み上げることができる効
果と、隔壁の両側に壁当受辺と係止辺とを一体成
形してあるので、全体を強固として連接を確実と
なし、且つ壁当受辺の内面に設けた相対する突辺
によつて、取付金具との係合を容易確実として、
連接部材を取付金具に支持せしめる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の態様を示す一部欠除し
た全体の斜視図、第２図は上部支持部材の斜面
図、第３図は連接部材の斜視図、第４図は下部支
持部材の斜面図、第５図は取付金具の斜面図であ
る。 符号１は下部支持部材、２は連接部材、３は上
部支持部材、４は横壁パネル、５は取付金具、６
は取付基板、７は当受辺、８は係止突起、１０は
隔壁、１１は壁当受辺、１２は係止辺、１３，１
６は突辺、１４，１７は係止溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床面２１の壁設定位置に取り付ける下部支持部
   材１には、底部の長手方向の取付基板６と、その
   表面に相対向する当受辺７，７と、この外側に係
   止突起８，８を形成し、該下部支持部材１に起立
   する横壁パネル４，４を介在する連接部材２は、
   隔壁１０の両側に壁当受辺１１，１１と係止辺１
   ２，１２を各形成し、該壁当受辺１１，１１の内
   面に相対する突辺１３，１３を突設して係止溝１
   ４，１４を形成し、該横壁パネル４，４の上端を
   支承して天井面２２に取り付ける上部支持部材３
   は、断面コ字形に形成すると共に、側辺１５，１
   ５の内面に相対する突辺１６，１６を設けて内側
   に係止溝１７，１７を形成し、前記連接部材２と
   上部支持部材３とに設けた該係止溝１４，１４と
   係止溝１７，１７とに係合する取付金具５は、断
   面Ｌ字状に形成され、一方が壁面に固定する取付
   辺１８と水平方向の挿入辺１９とを形成した事を
   特徴とする横壁パネル用間仕切り壁装置。