JPH0123918Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、エンジンケースが後ホークを兼ね
ているスクーターや小型のオートバイのクツシヨ
ンユニツト取着装置の改良に関する。

小型のオートバイやスクーターでは、第１図に
示すように、エンジンケースＡの前部を車体Ｂに
軸Ｃで揺動自在に軸着し、エンジンケースＡの上
部と、車体Ｂの後部との間にクツシヨンユニツト
Ｄを連結して、揺動してクツシヨンできるように
し、エンジンケースＡの後部に、後輪Ｅを回転自
在に軸支した構造のものがある。この場合、第２
図に示すように、エンジンケースＡにボスＦを突
設し、このボスＦに軸Ｇで、クツシヨンユニツト
Ｄの下端軸孔Ｈを取着するようにしている。この
ようにすると、エンジンケースＡに突設したボス
Ｆ部分に荷重が集中し、軽合金で鋳造するエンジ
ンケースＡに無理な力が加わる。このため、エン
ジンケースＡの肉厚を厚くして、耐荷重を上げる
等の手段を施す必要がある。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下本考案を第３図に示す実施例について説明す
る。

エンジンケース１が、後ホークを兼ねている点
は、第１図に示したものと同一である。ところ
で、エンジンケース１にボス２を突設する一方、
エンジンケース１の側面にボルトで締着した被着
するエンジンケースカバー３にも、ボス２の位置
に合せてボス４を突設する。クツシヨンユニツト
５の下端の軸孔６は、ボス２とボス４の間に挿入
し、軸孔６に通した軸７を、ボス２とボス４の両
側で支持する。尚、図示のものは、軸孔６に振動
を吸収する弾性体のダンパー８が挿入してある。
９はスラストワツシヤ、１０はスペーサーであ
る。

しかして、クツシヨンユニツト５の下端の軸孔
６に通した軸７の両側を、エンジンケース１のボ
ス２と、エンジンケースカバー３のボス４で両側
から支持するので、荷重をエンジンケース１とエ
ンジンケースカバー３に分散できる。こうして、
一方に加わる荷重を分散させて軽減するので、耐
荷重性が楽になり、肉厚等に手を加える必要がな
くなる。又、図示のものは、エンジンケースカバ
ー３のボス４にスペーサー１０を挿入してあるの
で、軸７を締着しても、ボス４側に締付け力が加
わらないので、強く締付けても破損することはな
い。

以上説明したように、この考案は、エンジンケ
ースが後ホークを兼ねているものに於て、エンジ
ンケースにボスを突設すると共に、エンジンケー
スの側面に被着するエンジンケースカバーにボス
を突設し、二つのボスの間にクツシヨンユニツト
の下端軸孔を挿入し、軸孔に挿通する軸を二つの
ボスによつて両側から支持するようにしたので、
クツシヨン時の衝撃荷重を、エンジンケースとエ
ンジンケースカバー側に分散でき、薄肉にしても
十分耐えるようにできて、安価にできる。又、エ
ンジンケースカバー側のボスにスペーサーを挿入
することによつて、軸の締付力をエンジンケース
カバー側に加えないようにできて、強く締付けて
も破損することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来例を示し、第１図は全
体側面図、第２図は第１図Ｘ−Ｘ矢視縦断面図、
第３図は本考案の一実施例を示す縦断面図であ
る。 １……エンジンケース、２……ボス、３……エ
ンジンケースカバー、４……ボス、５……クツシ
ヨンユニツト、６……軸孔、７……軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジンケースが後ホークを兼ねているものに
   於て、エンジンケースにボスを突設すると共に、
   エンジンケースの側面に被着するエンジンケース
   カバーにボスを突設し、二つのボスの間にクツシ
   ヨンユニツトの下端軸孔を挿入し、軸孔に挿通す
   る軸を二つのボスによつて両側から支持するよう
   にしたことを特徴とするオートバイのクツシヨン
   ユニツト取着装置。