JPH0123392Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は予備の集塵袋を折畳んだ状態で収納す
る電気掃除機に関する。

（従来の技術） この種の電気掃除機は、例えば、特開昭59−
6027号公報に記載されているように、吸込口を有
するとともに内部に上記吸込口に連通した集塵室
を有する集塵ケースと、上記集塵室内における吸
込口の両側に設けられた一対の保持爪と、この一
対の保持爪間に着脱自在に保持される口枠を有し
た集塵袋と、この集塵袋を折り畳んだ状態で収納
するとともに上記集塵室内において上記保持爪に
対して接離自在に設けられたストツカとを備え、
集塵室内においてストツカを回動操作させ上記保
持爪に対して接近させた時に上記集塵袋の口枠を
上記保持爪間に装着するようにした構造が採れて
いた。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来の構造の電気掃除機では、ストツカに
集塵袋の口枠がずれて取付けられていたり、スト
ツカ内の所定の位置に集塵袋が収納されていなか
つたりすると、ストツカを保持爪に接近させたと
き保持爪に対して集塵袋の口枠が位置ずれし、保
持爪に口枠が引掛りにくいという問題があつた。
集塵袋の折り畳み方が悪く口枠が中心からずれて
畳まれるとストツカ内に入れたとき上記と同様に
保持爪に対して集塵袋の口枠が位置ずれし、保持
爪に口枠が引掛りにくいという問題があつた。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、ス
トツカにより、集塵袋の口枠を保持爪に確実に装
着できるようにした電気掃除機を提供するもので
ある。

〔考案の構成〕

（問題点を解決しようとする手段） 本考案の電気掃除機は、吸込口を有するととも
に内部に上記吸込口に連通した集塵室を有する集
塵ケースと、上記集塵室内における吸込口の両側
に設けられた一対の保持爪と、この一対の保持爪
間に着脱自在に保持される口枠を有した集塵袋
と、この集塵袋を折り畳んだ状態で収納するスト
ツカとを具備し、前記集塵ケースの内部に前記吸
込口に連通する孔を有する集塵袋取付板を設け、
この集塵袋取付板に前記一対の保持爪を設けると
ともに、下部両側に一対の軸受を設け、前記スト
ツカは集塵袋取出口を上面に有する収納部と、こ
の収納部の一側に垂直に立設され先端部に取手を
有する取手部とにより略Ｌ字状に形成され、前記
ストツカの収納部の他側には前記集塵袋の口枠を
直接係合しこの口枠に前記集塵袋取出口方向に案
内するガイド部を形成するとともに、その両側に
一対の軸支部を突設し、かつ前記収納部の集塵袋
取出口の両側には積層状態で収納されている前記
集塵袋の両端を保持する保持部を形成し、前記ス
トツカの一対の軸支部を前記集塵袋取付板の一対
の軸受に上下回動自在に嵌合し、前記ストツカの
前記保持爪方向への回動操作により接近時に前記
収納部に収納されている集塵袋の口枠をこの保持
爪間に装着することを特徴とするものである。

（作用） 本考案の電気掃除機は、ストツカの収納部内に
収納された集塵袋は、口枠がガイド部により位置
決めされる。そうして、集塵袋取付板の保持爪に
集塵袋を取付けるとき、ストツカの取手を持つて
上方へ回動させ、収納部の集塵袋取出口を集塵袋
取付板の保持爪の方向へ押付けると、収納部内の
集塵袋の口枠が、集塵袋取付板の両側に設けた一
対の保持爪間に確実に引掛かるので、再度、スト
ツカを下方へ回動すると、折り畳まれた集塵袋の
両側が収納部の保持部から外れ、集塵袋が集塵袋
取付板の保持爪間に確実に装着される。そして電
動送風機の駆動による吸込風が吸込口から集塵袋
内に入り、集塵袋は折り畳んだ状態から脹らんで
集塵する。

（実施例） 次に、本考案の一実施例の構成を第１図ないし
第３図に基づいて説明する。

１は電気掃除機で、この電気掃除機１は、電動
送風機２を内蔵した本体３の前側すなわち上記電
動送風機２による空気の吸込側に内部に集塵室４
を有する集塵ケース５を着脱自在に取付けてい
る。

上記集塵ケース５は、上記集塵室４内における
上記本体３の吸込側に補助フイルタ１１を有して
いるとともに、その反対側となる前側に上記集塵
室４に連通した吸込口１２を有し、かつ、上側に
開口部１３を有し、この開口部１３には開閉自在
の蓋１４が取付けられている。

上記集塵ケース５の集塵室４内の上記吸込口１
２側には、中央に上記吸込口１２に対応する孔を
有するとともに、この孔に上記吸込口１２に接続
した筒状のシールパツキン１５を嵌合した矩形状
の集塵袋取付板１６が設けてある。そして、上記
シールパツキン１５は放射状に開く弁１７を有し
ている。また、上記集塵袋取付板１６は先端が互
いに内方に向かうように鉤状に形成した弾力性の
ある一対の保持爪２１を吸込口１２の両側となる
左右両側に有し、また、先端を内方に向けた保持
部２２を下側に有している。

また３１は通気性・可撓性を有する濾材、例え
ばフイルタなどで形成した集塵袋で、この集塵袋
３１は、前面に略矩形状の口枠３２を有してお
り、この口枠３２は中央部に上記吸込口１２に対
応する集塵口３３が形成されているとともに角部
が切欠かれている。そして、通常、この集塵袋３
１は、第２図に示すように左右両側を内方に折り
込んで畳まれ、使用時に略直方体状に脹らむよう
になつている。

４１は折り畳まれた集塵袋３１を収納するスト
ツカで、このストツカ４１は上面に集塵袋取出口
４２を有する収納部４３と、この収納部４３の一
側に垂直に立設され先端部に取手４４を有し基端
部に上記収納部４３内に連結した集塵袋挿入口４
５を有しているとともに中間部に通気孔４６を有
する取手部４７とにより略Ｌ字形に形成されてい
る。そしてこのストツカ４１の上記収納部４３の
他側に一対の軸支部４８が突設され、この軸支部
４８は上記集塵袋取付板１６の下部両側に設けた
一対の軸受４９に上下回動自在に嵌合されてい
る。

また、前記ストツカ４１の収納部４３の一側に
は集塵袋３１の口枠３２の外周に沿つた形状の側
壁で形成されたガイド部５０が設けられている。

そして、折り畳まれた集塵袋３１は集塵袋挿入
口４５からストツカ４１の収納部４３内に積層状
態で収納され、収納された集塵袋３１は折り畳ま
れた状態でその両側が上記収納部４３の集塵袋取
出口４２両側に形成した保持部５１に保持され
る。

次に、この実施例の作用を説明する。

ストツカ４１の収納部４３内に収納された集塵
袋３１は、口枠３２がガイド部５０により位置決
めされ、集塵袋取付板１６の保持爪２１に集塵袋
３１を取付けるとき、ストツカ４１の取手４４を
持つて上方へ回動させ、収納部４３の集塵袋取出
口４２を集塵袋取付板１６の保持爪２１方向へ押
付けると、収納部４３内の集塵袋３１の口枠３２
が、第３図に示すように、集塵袋取付板１６の両
側に設けた一対の保持爪２１間に引掛かるので、
再度、ストツカ４１を下方へ回動すると、折り畳
まれた集塵袋３１の両側が収納部４３の保持部５
１から外れ、集塵袋３１が集塵袋取付板１６の保
持爪２１間に装着される。

この状態で、電動送風機２を駆動すると、吸込
風が吸込口１２から集塵袋３１の集塵口３３を経
て集塵袋３１の内に入るので、集塵袋３１は折り
畳んだ状態から第１図のように、集塵ケース５内
で脹む。

なお、第４図に示すように、集塵袋３１の口枠
３２の外周に切欠溝６１を形成し、この切欠溝６
１に対応してガイド部５０にこの切欠溝６１に一
致する位置決め突起６２を突設すれことにより、
口枠３２の位置決めが正確となり、集塵袋３１の
口枠３２を保持爪２１に確実に引掛けることがで
きる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、ストツカのガイド部によりこ
のストツカの収納部に収納した集塵袋の口枠が正
確に位置決めされるので、保持爪にストツカを接
近させることにより、口枠を保持爪間に確実に装
着できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電気掃除機の一実施例を示す
縦断面図、第２図は同上保持爪およびストツカ部
分の斜視図、第３図は同上ストツカ内に集塵袋を
収納した斜視図、第４図は本考案の他の実施例を
示すストツカの斜視図である。 ４……集塵室、５……集塵ケース、１２……吸
込口、１６……集塵袋取付板、２１……保持爪、
３１……集塵袋、３２……口枠、４１……ストツ
カ、４２……集塵袋取出口、４３……保持部、４
４……取手、４７……取手部、５０……ガイド
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 吸込口を有するとともに内部に上記吸込口に連
   通した集塵室を有する集塵ケースと、上記集塵室
   内における吸込口の両側に設けられた一対の保持
   爪と、この一対の保持爪間に着脱自在に保持され
   る口枠を有した集塵袋と、この集塵袋を折り畳ん
   だ状態で収納するストツカとを具備し、 前記集塵ケースの内部に前記吸込口に連通する
   孔を有する集塵袋取付板を設け、この集塵袋取付
   板に前記一対の保持爪を設けるとともに、下部両
   側に一対の軸受を設け、 前記ストツカは集塵袋取出口を上面に有する収
   納部と、この収納部の一側に垂直に立設され先端
   部に取手を有する取手部とにより略Ｌ字状に形成
   され、 前記ストツカの収納部の他側には前記集塵袋の
   口枠に直接係合しこの口枠を前記集塵袋取出口方
   向に案内するガイド部を形成するとともに、その
   両側に一対の軸支部を突設し、かつ前記収納部の
   集塵袋取出口の両側には積層状態で収納されてい
   る前記集塵袋の両端を保持する保持部を形成し、 前記ストツカの一対の軸支部を前記集塵袋取付
   板の一対の軸受に上下回動自在に嵌合し、 前記ストツカの前記保持爪方向への回動操作に
   より前記収納部に収納されている集塵袋の口枠を
   この保持爪間に装着することを特徴とする電気掃
   除機。