JPH01229870A - 高強度耐熱布帛及びその製法 - Google Patents

高強度耐熱布帛及びその製法

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JPH01229870A
JPH01229870A JP63049374A JP4937488A JPH01229870A JP H01229870 A JPH01229870 A JP H01229870A JP 63049374 A JP63049374 A JP 63049374A JP 4937488 A JP4937488 A JP 4937488A JP H01229870 A JPH01229870 A JP H01229870A
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liquid crystal
fabric
fibers
temperature
fiber
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JP63049374A
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English (en)
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Masao Umezawa
正夫 梅澤
Yasuichi Kodera
小寺 保一
Masaharu Yamamoto
雅晴 山本
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Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性液晶繊維よりなる高強度耐熱布帛および
その製法に関する。
さらに詳しくは高強度で、かつ繊維同士が直接接着して
いる形態安定性に優れる高強度耐熱布帛およびその製法
に関する。
〔従来の技IFi〕 近年、高機能性の繊維が広く展開し始めた。
その代表例がケブラー等のアラミドを始めとする液晶形
成ポリマである。しかしかかるアラミドは。
熔融成形出来ないと言う欠点があった。また、高強度の
ケブラー相互を直接接着することは困難であった。硫酸
や硝酸等でケブラーをン妄解させ9部分的に接着するこ
とは可能ではあったが、かかる方法をとった場合、接着
部分の強度が著しく低下するのである。
即ち、他の素材がないとケブラー等はその形態を強固に
保持できなかった。
これに対して所謂、熱可塑性の液晶樹脂は、溶融成形で
き、かつ高強度、高柿性率に出来るという大きな利点が
あった。しかしながら成形後にも溶融することはやはり
欠点であった。
しかし、かかる欠点は熱可塑性液晶樹脂繊維の問題点で
あるとして放置されて一顧だにされていなかったのが現
状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明が解決する課題とは以下である。
即ち、低コストで5非熔融性、かつ高強度で5かつ形態
安定性が高い1月燃性の耐熱布帛を提供すること。
〔課題を解決するだめの手段〕
かかる現状にかんがみ1本発明者は従来の研究概念に囚
われることなく、鋭意検討を重ねた結果。
本発明に到達した。
本発明は前記の課題を解決するため、以下の構成を有す
る。
(【)下記のメソーゲン基が主鎖にある液晶ポリマりレ
ートまたは液晶ポリエステルアミドよりなる布帛であっ
て、該布帛構成繊維が直接接着しており、かつ該ポリア
リレートまたはポリエステルアミドは窒素でシールした
ディフアレンシヤル・スキャニング・カロリメーターで
該ポリマを測定した時に該ポリマの液晶開始温度以上の
温度で吸熱ピークが無いことを特徴とする高強度耐熱布
帛。
ここで、X、Yはアルキル、アルコキシ、シアン基など
の末端置換基を示す。また、A−Bは、下記のようなユ
ニットを示す。
(2)液晶ポリアリレートまたは液晶ポリエステルアミ
ドの数平均分子量が1万以上である請求項1記載の高強
度耐熱布帛。
(3)布帛の形態が下記のいずれかである請求項1゜2
記載の高強度耐熱布帛。
織物1編物、不織布、及びこれらの組合せ。
(4)他の樹脂及び/または他の樹脂よりなる繊維との
複合物である請求項1,2.3記載の高強度耐熱布帛。
(5)液晶ポリアリレートまたは液晶ポリエステルアミ
ド繊維の繊度が1デニール未満である請求項1.2,3
.4記載の高強度耐熱布帛。
(6)  液晶ポリアリレートまたは液晶ポリエステル
アミドを溶融紡糸し繊維とする第一工程、該繊維を布帛
化する第二工程、該布帛を該液晶繊維の(液晶開始温度
−80)”C以上の温度で固相重合する第三工程、該布
帛を該液晶繊維の固相重合後の融点以上の温度で処理す
る第四工程からなることを特徴とする高強度耐熱布帛の
製法。
(7)液晶ポリアリレートまたは液晶ポリエステルアミ
ドを熔融紡糸し繊維とする第一工程、繊維相互を融着せ
しめて布帛化する第二工程、該布帛を該液晶繊維の(液
晶開始温度−80)℃以上の温度で固相重合する第三工
程、該布帛を該液晶繊維の固相重合後の融点以上の温度
で処理する第四工程からなることを特徴とする高強度耐
熱布帛の製法。
(8)液晶ポリアリレート文またはポリエステルアミド
の分子量が1万以上になるまで、固相重合する請求項6
.7記載の高強度耐熱布帛の製法。
(9)布帛化の方法が直接製布である請求項6,7゜8
記載の高強度耐熱布帛の製法。
以下、さらに詳細に説明する。
本発明によれば、高強度で耐熱性、かつ、しかも布帛と
しての形態安定性に優れ、難燃性にも優れていることは
驚くべきことである。
本発明が通用できるポリマとはメソーゲン基が主鎖にあ
るポリマである。
即ち。
下記のメソーゲン基が主鎖にある液晶ポリアリレートま
たは液晶ポリエステル7ミドである。
ここで、X、Yはアルキル、アルコキシ、シアノ基など
の末端置換基を示す。また、A−Bは。
下記のようなユニットを示す。
かかる液晶樹脂は種々のものがあるが、大別するとポリ
アリレートからなるものと、芳香族のポリエステルアミ
ドからなるものが上げられる。
そしてポリアリレートからなるものとして種々のちのが
上げられ、従来公知のものが通用でき。
特に限定されるものではない。そして、特に好ましいも
のとしては下記の構造単位から主としてなるポリマがあ
げられる。即ち 工 ここで、  X、  Yはそれぞれ独立に、水素、ハロ
ゲン、炭素数4以下のアルキル基を表す。
ここで、Xは水素、ハロゲン、炭素数4以下のアルキル
基を表す。
また、ジカルボン酸がらmmされる(1.Y造車位とし
ては: ここで、Xは水素、ハロゲン、炭素数4以下のアルキル
基を表す。
さらに、ヒドロキシカルボン酸から誘mされる打・1造
単泣として: ここで、Xは水素、ハロゲン、炭素数4以下のアルキル
基を表す。
り また1本発明の液晶相Jluは熔融粘度、融点を調節す
るため1次の構造単位を導入することも有効である。即
ち また、さらに下記の一般式で示される構造単位を導入す
ることも有効である。即ち (ここでXはO,CI2.、C(CHB)2 、SO2
を表す、ンなどの分香族環の間に比較的に自由回Φ云で
きる(1・)造車(立、あるいは(ここにm、nは2か
らlOの整数)て表される脂肪族ジオール、脂肪族ジカ
ルボン酸から1六涼される111!造単位などが上げら
れる。
そして、特に好ましい液晶ポリアリレートIAJ脂とし
ては下記の構造式のものが上げられる。即ちこごで、各
構造式においてΣn1=loOである。そして、特に好
ましいのは各構造式のniが4以上の点である。また、
各氏ともハロゲン等をはじめ、各種の置換基が付加され
ていても良い。
これらに示されるものは熔融成形性が高く、かつ計強度
・高弾性率であり、特に好ましいものである。
また、液晶ポリエステルアミドからなる液晶(11脂も
種々のものが上げられ、従来公知のものが通用でき、特
に限定されるものではない、そして。
特に好ましいものとしては次のようなものが上げられる
。即ち アミノフェノールから誘導される構造単位としては下記
式で示されるもの。
また、芳香族ジカルボン酸から誘導される構造単位とし
ては、先の液晶ポリアリレートの項で上げたものはもと
より、下記式で示されるものが特に好ましいものとして
上げられる。
ここで、ARは、炭素数4以下のアルキルもしくはアル
コキシ置換基をもち、かつ、その鎖延長結合が共軸もし
くは平行でかつ反対芳香を向いている少なくとも一つの
芳香族環である。
そして液晶ポリエステルアミドとしては下記の構造式の
ものが上げられる。即ち ここで、ARは、炭素数4以下のアルキルもしくはアル
コキシ置換基をもち、力1つ、その釘1延長結合が共軸
もしくは平行でかつ反対方向をむいているすくなくとも
一つの芳香環である。
X ここで、Xは水素、ハロゲン、炭素数4以下のアルキル
基をあられず。
ここで、Xは水素、ハロゲン、炭素数4以下のアルキル
基をあられす。
ここで、各式においてΣhi−100である。
そして、各構造式においてniは15以上であることが
好ましい。また、各構造式においてその一部の水素がハ
ロゲン等を初め、各種の置換基が付加されていても良い
。また、架橋や、その一部が変性されていても良いこと
は言うまでもないことである。かかるものは高強度でか
つ耐薬品性等も高く、好ましい。
そして本発明のポリマは窒素でシールしたディフアレン
シヤル・スキャニング・カロリメーター(以下DSCと
称する)で該ポリマを測定した時に該ポリマの液晶開始
温度以上の温度で吸熱ピークが無いものとする。なお1
本発明における吸熱ピークとは該ポリマの熱分解に基づ
くものは含まれない。
かかるピークのないものは事実上、熔融しないことを意
味し、即ち、極めて耐熱性が高いことを意味する。
次にかかる繊維の数平均分子量は1万以上であることが
好ましい。特に好ましいのは2万以上。
さらに好ましいのは3万以上である。数平均分子量が1
万未l+’15であると布帛の強度が弱く、また脆くな
りやすい。
本発明の布帛とは、所謂 11物1編物、フェルト等を
初めとする不織布、及びこれらの組合せよりなる布帛等
を初めとするものであり、従来公知の布帛が広(適用で
きる。
従って、ウェッブ状の低密度の布帛から、高密度のニー
ドルパンチによるフェルトはもとより。
各種の目付、密度の織物等が含まれる。
また、該布帛を構成する液晶樹脂繊維の形態も特に限定
されるものではなく、従来通常のデニール、極太デニー
ルのフィラメント繊維、ステープル繊維を初めとして、
極細繊維、フィブリル状繊維、中空繊維、多孔繊維、多
孔中空繊維、フィルムから割繊した繊維等、広く適用出
来る。
繊維のtJ3i度は特に限定されるものではないが。
細い繊度の繊維であると、布帛の表面形態が良好になる
利点がある。また布帛がフレキシブルになる利点もある
。また同一目付の場合には、構成繊維の本数が増加する
ので、欠点が少ない布帛となる。また、さらにフィルタ
ー等に使う場合にはごみの捕捉率を高く出来る利点もあ
る。
従って、かかる観点からは細い繊維であることが好まし
く、特に好ましいのは2デニール(以下dと称する)以
下が好ましい。特に好ましくは1d以下である。なお2
布帛はかかる細い繊維のみで構成されても良いが、より
大繊度の繊維とミンクスして使用しても良いことは言う
までもない。
かかる繊維からなる布帛において、液晶樹脂繊維相互が
直接接着している。即ち、融着していることを本発明は
特徴とするものである。他のポリマ等を特に必要としな
いので、耐熱性を必要とする場合や、高強度が必要な場
合には特に有効である。
なお、当然のことではあるが、液晶樹脂繊維相互が融着
していて、かつ、その他のバインダー等で液晶樹脂繊維
がさらに接着されていても良いことはいうまでもない。
液晶樹脂繊維相互間の接着の割合は布帛の使用目的、用
途により大幅に変わり、一般的には言えないが、繊維と
繊維の交差部の5%以上は接着(融着)されていること
が好ましい。特に高い形態安定性を要求する場合には交
差部の20%以上が接着していることが好ましい。また
、かがる場合は布帛構成繊維の半数の繊維が他の繊維と
接着していることが好ましい。
なお2本発明の布帛は液晶樹脂繊維のみである必要はな
く、他の繊維、樹脂等との複合であってもよい。特に他
の繊維との複合の場合には、他の繊維と接着していても
良いことは言うまでもない。
この場合には液晶樹脂繊維相互間の接着の比率は上記の
割合より低下してよいことはいうまでもない。なお1本
発明の交差部とは液晶樹脂繊維が接触している部分を意
味し、明白に隙間のある場合は交差部とは言わない。
なお1本発明の布帛は、液晶樹脂のみからなっていても
よいが、その他の無機物等を添加することも有効である
。さらに、ポリマの熱、光、放射線等に対する耐性を向
上させるために、酸化チタン、酸化鉄、コバルト、クロ
ム、弗化リチウム等を初めとする無機物等を添加するこ
とも特に好ましい。またヨウ化カリ等を初めとする塩が
含有されていても良い。また、所謂、耐光剤、耐加水分
解剤等を添加することも良いことである。 また。
他の繊維はもとより、ゴム、バインダー等が含まれてい
ても良い。
さらに1本布帛の繊維は所謂、レフトレット化されてい
てもよい。
次に本発明の製法について述べる。
まず、第一工程として液晶樹脂を溶融紡糸して繊維とす
る。紡糸方法は特に限定されるものではなく、従来公知
の方法が広く適用出来る。
即ち、液晶樹脂の単成分の紡糸、複合紡糸、また所謂、
高分子配列体紡糸、また所謂1分割型の複合紡糸等が上
げられる。
また、メルトブロー、また、所謂、ダイレクトフアプリ
ケーション等の方法も好ましい方法である。かかるメル
トブロー、また、所謂、ダイレクトフアプリケーション
等の場合においても、複合成分の紡糸であっても何等構
わない。
かかる紡糸において、適宜、電場、磁場等をかけること
も好ましい方法である。
なお、特にメルトブロー、また、所謂、ダイレクトフア
プリケーション等の場合には、繊維がかかる工程で融着
しても良い。
いわゆる繊維に引き取られた繊維は布帛化される。
次に第二工程として布帛化の方法は、特に限定されるも
のではなく、従来公知の方法が広く使える。静電気利用
の布帛化、抄紙性利用の布帛化等も特に好ましい方法で
ある。
布帛化された液晶樹脂繊維は2次に繊維同士を融着させ
ても良い。特に高密度の布帛とする時には固相重合前に
融着させることも好ましい。しかし液晶樹脂の種類によ
っては、融着工程で繊維の形態を保てないものもあるの
で、ポリマの特性を把握して繊維相互間の融着を行うこ
とが好ましい。
また、第一工程と第二工程を同時に行うことも出来る。
次に第三工程として布帛または繊維の固相重合を行う。
固相重合は従来公知の方法が通用でき。
特に限定されるものではない。
固相重合温度としては(液晶開始温度−80)℃以上で
行うのが好ましい。特に好ましいのは(液晶開始温度−
50)℃以上、さらに好ましいのは(液晶開始温度−2
0)℃以上である。(液晶開始温度−80)℃未満でも
効果はあるが、長時間かかるので実際的でない。(液晶
開始温度−20)゛C以上であると高速度で固相重合は
進む。そして固相重合の最高温度は固相重合前のポリマ
の融点以上であっても良い。融点は固相重合と共に上が
る傾向があるからである。
また、固相重合の速度を上げるために各種の無機金属塩
、また有機燐化合物等を用いることは特に好ましいこと
である。
固相重合は、かかる繊維の数平均分子量を1万以上まで
上げることが好ましい。特に好ましいのは2万以上、さ
らに好ましいのは3万以上である。
数平均分子量が1万未満であると布帛の強度か弱く、ま
た脆い。特に布帛の固相重合においては。
均一に上がるように熱と流体等をコントロールすること
が好ましい。なお、繊度が大幅に異なる布帛で、かつ高
強度の布帛としたい場合には、同一条件下で同一分子量
まで上げるのは困難であるので、かかる場合には、太い
繊維は布帛化第二工程前に固相重合して、予め高重合化
しておくのも好ましい方法である。というのは、液晶樹
脂は固相重合の程度により、その融点が大幅に変化する
ので、融点の余りに異なる繊維が布帛に含まれていると
高強度の布帛にならないことも生ずる。
次に第四工程としてかかる布帛を該固相m合繊維の融点
以上に昇温処理する。なお、融点は固相重合とともに上
昇するので、温度管理は適性化する必要がある。
なお、固相重合繊維は、特に数平均分子量が5万を越え
たものは明瞭な融点はあるが、外部から特別の力を加え
なければ繊維形状は保持している。
繊維の融着を促進させる場合や、高密度の液晶樹脂繊維
からなる布帛を要求する場合には、プレスを加えること
も好ましい。
なお9本処理は窒素シール下でも良いし、また空気中で
も良い。
工程の過程で耐光材、熱安定け3バインダー等を適宜加
えても良いことは言うまでも無い。
以下実施tf11により、更に詳しく説明する。なお当
然のことではあるが1本発明がこれら実施例に限定され
ないことはいうまでもない。
〔実施例〕
実施例 1 下記の通り液晶樹脂の作成から、液晶4A(脂繊維の作
成までを行った。工程的には特に問題点は無かった。
A、液晶PAの作成 特開昭54−77691号公報Gこ開示されている方法
に従い、所謂、ベクトラと同様の液晶ポリマを試作した
。本品の液晶開始温度は約250℃。
融点は約280°C3であった。また、数平均分子量は
1,6万であった。
B、液晶樹脂繊維の作成 次の方法で液晶樹脂繊維の作成を行った。
即ち、上記の液晶樹脂を下記の条件で溶融製糸し、液晶
樹脂繊維を作った。製糸でのトラブルは無かった。
■使用ポリマー上記の液晶樹脂 ■紡糸温度−310°C ■紡糸速度=200m/分 ■延伸倍率=延伸せず ■得られた繊維の単繊維デニール(以下dと称する)−
6d C0得られた液晶樹脂繊維の特性 ■強度= 7.2 g / d ■伸度=2.3% ■弾性率=410g/d ■繊維の融点=287℃(DSCでは約275°Cと約
287℃に吸熱ピーク有り一一一詳細は第1図に記載) D、液晶樹脂繊維の固相重含熱処理条件■温度:1段目
−250℃×20時間 2段目=270°CX20時間 ■雰囲気:窒素気流中 ■繊維の形態:繊維をバーンに巻き、バーンのまま上記
の温度で処理した。
E、得られた液晶樹脂繊維の物性 ■ffi繊維d=6d ■強度−19g/d ■伸度=3.8% ■弾性率=370g/d 0本繊維の融点=322’c(DSCで約322℃に吸
熱ピーク有り一一一詳細は第2図に記載)■数平均分子
量=6.7万 F、融着布帛化の方法と得られた不織布の特性核バーン
に巻かれた繊維(6デニール×24フイラメント)を平
織りにした。
打ち込み本数は経、緯とも5本/ crnの目の疎なも
のであった。次に本織物を熱処理として350℃の加熱
炉に通して2次に空気中で連続的に350℃のニップロ
ーラーに通し、プレスを行ない。
繊維が融着した織物とした。この間に、350℃の熱を
受けた時間は約30秒であった。また、繊維はその交差
点(経、緯糸の交差点)で殆ど融着しているものであっ
た。また、融着織物の融点はなく不融化していた。DS
Cで350℃まで測定しても第3図に示すように、吸熱
ピークがないし。
また500℃まで加熱しても繊維は更に融着することは
なかった。また本布帛の耐変形性値は87シ6と極めて
高いものであった。
また、耐変形テストを350℃の加熱空気中で実施した
ところ、耐変形性値は51%と、高温であるにもかかわ
らず高い物であった。即ち、不融性で、高耐熱性で、か
つ高耐変形性の布帛が得られた。
なお、布帛の耐変形性テストは次の方法によった。即ち
、布帛を15(Inx3cmの長方形に切出し。
該布帛の対角線に沿い5cm/分の変形速度で5%伸張
し、該変形状態を5分間保ち1次に伸張を回復させる。
そして、変形により生ずる応力が消える点を求める。該
応力の消える点を元の変形率で割った値を耐変形値とし
た。即ち耐変形値が高い程、復元能が高いことになる。
なお、モデルとして、固相重合した繊維を350℃の空
気中で3分間2仔繊した繊維を熱処理した。その後の物
性は以下の通りであり、高強度のものであった。即ち、
高強度の不融化繊維の物性は下記の通りである。
■強度−17.3g/d ■伸度=3.6% ■弾性率=355g/d なお、固相重合後の繊維をひきそろえ、該固相重合後の
融点以上に昇温すると、繊維は融着する。
この繊維間の融着を予防する手段としては、繊維の表面
にシリコーンオイル等の潤滑油を付与して。
融点以上に昇温することが有効である。また同様に固相
重合繊維の融点以上のシリコーンやポリフェニルエーテ
ル等のバスで処理することにより繊維が融着しない繊維
とすることも出来る。
比較例 1 実施例1の紡糸後の繊維(固相重合前の繊維)を実施例
1と同様に製織した。
核晶の常温でのiIi+変形性値は10%未満であり極
めて耐変形性が低いものであった。また350℃での耐
変形値を測定しようとしたが、織物が熔融して測定でき
なかった。
実施例 2 実施例1の固相重合後の該パーンに巻かれた繊維を高圧
のエジェクターで開繊しながら連続繊維からなる不織布
とした。不織布の目付は約150g/m′であった。次
に該布帛を実施例1と同様にプレス処理して、融着布帛
とした。
■布帛の耐変形性値は65%と極めて同いものであった
。即ち1寸法安定性に優れ、かつ高耐熱性のものであっ
た。また本耐変形テストを50℃の水中で実施したとこ
ろ、耐変形値は63%と不織布であるにもかかわらず高
いものであった。
即ち、水分の影響を受けないものであった。なお、比鮫
として、加熱処理前の不織布の耐変形性を常温で求めた
ところ、耐変形性値は10%であった。
実施例 3 実施例工の液晶樹脂とポリスチレンを用い、下記の方法
で高分子配列体繊維からなる不織布を直接製布方式で作
り、さらに、加工を加え、高強度の不融化布帛を作った
特に工程上でのトラブルは無かった。
A、!!糸、製布工程 ■海成分=ポリスチレン ■島成分一実施例1の液晶樹脂 ■島/海(重量比率) =70/30 (wt%)■島
の数=36 ■紡糸温度=310℃ ■紡糸速度=1200m/分 ■延伸倍率=延伸せず ■製布法:コデローラーで1200m/分に引き取った
繊維を高圧のエジェクターで連続して。
金網のネットコンベアー上に吹き付は連続繊維からなる
ウェッブとした。次に該不織布をニードルパンチにかけ
、不織布とした。咳不織布の目付は約180 g/rr
?でありた。
なお、ウェッブ構成繊維の繊度は約15dであった。
次に該不織布をトリクレンに浸漬して5マングルで絞り
、海成分を熔解除去した。計算上除去率は100%であ
った。
B、得られた液晶樹脂繊維の特性(不織布から繊維をt
友き出し、測定したデーター) ■繊度=約0.3d ■強度=11.2g/d ■1中度=2.7  % ■弾性率=450g/d ■繊維の融点=287℃(D S Cでは約275℃と
約287 ’Cに吸熱ピーク有り)C0液晶樹脂繊維の
不織布の固相重含熱処理条件■温度:1段目=250℃
×3時間 2段目=270°cx1時間 ■雰囲気;窒素気流中 ■繊維の形態:不織布のまま上記の温度で熱処理した。
D、得られた液晶樹脂繊維の物性(不織布から繊維を抜
き出して測定した値) ■単繊維d=約0.3d ■強度=24.8g/d ■1中中=3.8  % ■弾性率=780g/d 0本繊維の融点=322℃(D S Cで約328°C
に吸熱ピーク有り) ■数平均分子量=5,6万 E、融着布帛化の方法と得られた不織布の特性熱処理不
織布を実施例1と同様に処理して、繊維が融着した不織
布とした。
■融着不織布の融点=なし。不融化している。
DSCで350℃まで測定しても吸熱ピークがないし、
また500℃まで加熱しても繊維は更に融着することは
なかった。
■布帛の常温の耐変形性値は57%と高いものであった
。また350℃の耐変形性値は52%と高いものであっ
た。
実施例 4 次の通り、液晶樹脂の作成からta維まで作った。
工程的には特に問題はなかうた。
A、液晶ポリエステルアミドの作成 特公昭62−50496号公報の実施例1に開示されて
いる方法に従い、液晶ポリエステルアミドを作った。即
ち、アセトキシアニリドとブトキシテレフクル酸を原料
にして、液晶樹脂を得た。
本品の液晶開始温度は約200″C2融点は約290′
Cであった。
B、以下、実施例3と同様にして、極細のポリエステル
アミド繊維で、下記の特性を有する繊維からなる不織布
を得た。
■単繊維d=約0.3d ■強度= 8.2 g / d ■伸度=2.1% ■弾性率=400g/d 0本繊維の融点=290’C(DSCで約290°Cに
吸熱ピーク有り) C9液晶樹脂繊維の不織布の固相重含熱処理条件■温度
:1段目=200℃×3時間 2段目=250°Cx1時間 その他は実施例3と同様に実施した。
D、得られた液晶樹脂繊維の物性(不織布から繊維を抜
き出して測定した値) ■単繊維d=約0.3d ■強度=18.8g/d ■伸度=3.7% ■弾性率−480g/d 0本繊維の融点=335°c (DSCで約335℃に
吸熱ピーク有り) ■数平均分子量=4,8万 E、融着布帛化の方法と得られた不織布の特性熱処理不
織布を実施例1と同様に処理して、 !ili維が融着
した不織布とした。
■融着不織布の融点=なし。不融化している。
DSCで350℃まで測定しても吸熱ピークがないし、
また500℃まで加熱しても繊維は更に融着することは
なかった。
■布帛の常温の耐変形性値は54%と高いものであった
。また350℃の耐変形性値は48%と高いものであっ
た。
〔発明の効果〕
本発明の構成をとることにより、下記の大きな効果をも
たらす。
■強度、耐熱性1寸法安定性の高い布帛が得られる。
■特に(員細繊維においては従来にない高強度の繊維か
らなる布帛が得られる。
■布帛からの繊維の脱落が少ない。
■自己消火性であり、難燃性が高い。
■本発明の品はかかる特徴を有するので、下記の用途に
広く適用出来る。
フィルター、耐熱フィルター、FRP用の基布。
ブレーキ用摩擦材の基布、プリント基盤用基布。
高強度織物用の基布1合板用補強材、慴動部材用基材、
各種ゴム補強用基材、防護材、防護材用基布1手袋、保
護手袋2手術用手袋 等
【図面の簡単な説明】
第1図は、液晶樹脂繊維をディフアレンシヤル・スキャ
ニング・カロリメーターで測定した温度と熱量変化の関
係図である。 第2図は、固相重合後の液晶樹脂繊維をディフアレンシ
ヤル・スキャニング・カロリメーターで測定した温度と
熱量変化の関係図である。 第3図は、固相重合後に融点以上で熱処理した本発明の
耐熱布帛をディフアレンシヤル・スキャニング・カロリ
メーターで測定した温度と熱量変化の関係図である。 各図において、棒軸は温度(”c)であり、経軸は(カ
ロリー7秒)である。各測定とも窒素シール下で測定し
た。また、各測定とも昇温速度は16℃/分である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記のメソーゲン基が主鎖にある液晶ポリアリレ
    ートまたは液晶ポリエステルアミドよりなる布帛であっ
    て,該布帛構成繊維が直接接着しており,かつ該ポリア
    リレートまたはポリエステルアミドは窒素でシールした
    ディフアレンシヤル・スキャニング・カロリメーターで
    該ポリマを測定した時に該ポリマの液晶開始温度以上の
    温度で吸熱ピークが無いことを特徴とする高強度耐熱布
    帛。▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、X,Yはアルキル,アルコキシ,シアノ基など
    の末端置換基を示す。また,A−Bは,下記のようなユ
    ニットを示す。 ▲数式、化学式、表等があります▼
  2. (2)液晶ポリアリレートまたは液晶ポリエステルアミ
    ドの数平均分子量が1万以上である請求項1記載の高強
    度耐熱布帛。
  3. (3)布帛の形態が下記のいずれかである請求項1,2
    記載の高強度耐熱布帛。 織物,編物,不織布,及びこれらの組合せ。
  4. (4)他の樹脂及び/または他の樹脂よりなる繊維との
    複合物である請求項1,2,3記載の高強度耐熱布帛。
  5. (5)液晶ポリアリレートまたは液晶ポリエステルアミ
    ド繊維の繊度が1デニール未満である請求項1,2,3
    ,4記載の高強度耐熱布帛。
  6. (6)液晶ポリアリレートまたは液晶ポリエステルアミ
    ドを溶融紡糸し繊維とする第一工程,該繊維を布帛化す
    る第二工程,該布帛を該液晶繊維の(液晶開始温度−8
    0)℃以上の温度で固相重合する第三工程,該布帛を該
    液晶繊維の固相重合後の融点以上の温度で処理する第四
    工程からなることを特徴とする高強度耐熱布帛の製法。
  7. (7)液晶ポリアリレートまたは液晶ポリエステルアミ
    ドを熔融紡糸し繊維とする第一工程,繊維相互を融着せ
    しめて布帛化する第二工程,該布帛を該液晶繊維の(液
    晶開始温度−80)℃以上の温度で固相重合する第三工
    程,該布帛を該液晶繊維の固相重合後の融点以上の温度
    で処理する第四工程からなることを特徴とする高強度耐
    熱布帛の製法。
  8. (8)液晶ポリアリレートまたはポリエステルアミドの
    分子量が1万以上になるまで,固相重合する請求頃6,
    7記載の高強度耐熱布帛の製法。
  9. (9)布帛化の方法が直接製布である請求項6,7,8
    記載の高強度耐熱布帛の製法。
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