JPH0122975Y2 - - Google Patents

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JPH0122975Y2
JPH0122975Y2 JP11076382U JP11076382U JPH0122975Y2 JP H0122975 Y2 JPH0122975 Y2 JP H0122975Y2 JP 11076382 U JP11076382 U JP 11076382U JP 11076382 U JP11076382 U JP 11076382U JP H0122975 Y2 JPH0122975 Y2 JP H0122975Y2
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JP
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sleeve
clutch hub
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gear transmission
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JP11076382U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車等の歯車変速機の同期装置の
改良に関する。
[従来の技術] 一般に、自動車等の歯車変速機の同期装置とし
ては第1図および第2図に示すようなボルグ・ワ
ーナー・タイプの同期装置が使用されている。
これは出力軸1にスプライン嵌合されたクラツ
チハブの外周にスリーブ2がスプライン嵌合さ
れ、前記クラツチハブ3の円周3等分位置に放射
状に形成された溝内にインサートキー4が配置さ
れて、内方から環状の押圧ばね(インサートスプ
リング)5によりスリーブ2の内面に押し付けら
れており、前記インサートキー4はほぼ矩形断面
をなし、その中央上部には突起が形成される一
方、スリーブ2の内周面(一般にスプライン歯2
0の歯先面)部分には、前記インサートキー4の
突起と係合する凹部が形成され、スリーブ2の中
立位置で互いに係合するよう構成されている。ま
た、前記クラツチハブ3の両側面位置には、ギヤ
31,32が出力軸1に対し回転自在に支持さ
れ、そのクラツチハブ3に隣接した部分に形成さ
れたテーパコーン面上には、シンクロナイザリン
グが支持されている。なお、前記インサートキー
4の両端部はシンクロナイザリングに形成した係
合溝内に係合しており、符号30はクラツチハブ
3のスプライン歯を示す。
自動車エンジンのように回転角速度変動が大き
く、またプロペラシヤフトのジヨイント角変化に
よる回転角速度変動が生ずるものにおいては、そ
の変動によつて歯車変速機に騒音を生ずる場合が
ある。
この騒音の発生源の一要因としては、同期装置
における前記クラツチハブとスリーブ間のバツク
ラツシユがある。
特に自動車が低負荷かつ低速で走行している場
合、エンジンは比較的低い速度で回転しており、
エンジンの回転角速度変動が大きくなり、また、
プロペラシヤフトのジヨイント角変化による回転
角速度変動も加わることから、歯車変速機出力軸
の同期装置におけるクラツチハブとスリーブ間の
バツクラツシユによつてガタ打ち音が生じる。
すなわち歯車変速機の同期装置において、クラ
ツチハブは変速機出力軸に固定され同一回転数で
回転するが、クラツチハブにスプライン嵌合され
ているスリーブは、クラツチハブとスリーブ間の
回転方向のバツクラツシユのため、ガタ打ち音を
発するものである。
従来、クラツチハブとスリーブ間の回転方向バ
ツクラツシユを小さく管理するため、クラツチハ
ブとスリーブ両部品の寸法交差を小さくしたり、
クラツチハブにスリーブを組み付ける際、選択に
よりバツクラツシユの小さいものを組み合わせる
等の方法が行なわれてきた。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、公差を小さくするには加工精度
にも限界があり、しかしながらまた費用の面から
も充分な効果を得ることは困難であつた。
加えて、人間の手によつて組み合わせを選択す
るということは、大量生産およびコストダウンに
反する方法であり、効率的とは言いがたい。
本考案は上述した点に着目し、歯車変速機の同
期装置の構成部品を大幅に変更すること無しに、
既述した歯車変速機のガタ打ち音を防止すること
を目的としたものである。
[問題点を解決するための手段] 本考案の歯車変速機の同期装置は、クラツチハ
ブとスリーブとのスプライン嵌合部の数個所に放
射状に、インサートキーが前記クラツチハブ側に
付設された押圧ばねによりスリーブ内周面に当接
されて設けられ、かつ前記クラツチハブに隣接し
たギヤのテーパコーン面上にシンクロナイザリン
グを嵌合させてなる歯車変速機の同期装置の、前
記インサートキーの押圧面と前記スリーブの内周
面との当接面を、該当接面を通る前記スリーブの
内周円の接線方向に対し、回転方向に向つて漸次
スリーブ中心に近ずくよう傾斜せしめてなること
を特徴としている。
[作用] 前記スリーブがスプライン方向に摺動すると、
それに伴つてインサートキーは従動して、前記ク
ラツチハブに隣接したギヤのテーパコーン面上に
嵌合されたシンクロナイザリングをギヤ方向に押
圧させ前記ギヤと回転が同期状態となり、さらに
前記スリーブがスプライン方向に摺動するとスリ
ーブはギヤと噛合して回転する。
この時、前記インサートキーの押圧面と前記ス
リーブの内周面との当接面は、該当接面を通る前
記スリーブの内周円の接線方向に対し、回転方向
に向かつて漸次スリーブ中心に近ずくような傾斜
が形成されているので、前記インサートキーによ
り前記スリーブのスプライン歯の側面を前記クラ
ツチハブのスプライン歯の側面に当接せしめ、こ
の当接状態で回転されるからガタ打ち音が防止さ
れる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
なお、従来例で説明した第1図および第2図に
示すものと同一部品は同一符号を付し、同一部品
の説明は省略する。
第3図および第4図は本考案の第1実施例を示
し、符号4′はインサートキーであつて、前記ク
ラツチハブ3の3等分位置に放射状に形成したキ
ー溝内に配置され、押圧ばねとしてのインサート
スプリング5によつてスリーブ2に押圧される。
その押圧されるスリーブ内周面6は、一定角度
θを有する面に形成され、また前記インサートキ
ー4′のスリーブ2を押圧する押圧面7もインサ
ートスプリング5を装着した際、前記スリーブ2
の内周面6と面接触しかつ摺動可能なように前記
と同じ角度θを有する面に形成されている。
前記角度θは前記スリーブ2の内周面bに対
し、インサートキー4′の押圧面7を当接させた
とき当接面が、該当接面を通る前記スリーブの内
周円の接線方向に対し、回転方向に向つて漸次ス
リーブ中心に近ずくように傾斜させた角度であ
る。
以上の構成より、例えばギヤ32のスプライン
歯33にスリーブ2がかみ合つた状態で自動車が
低負荷かつ低速で走行している際、エンジンの駆
動力は、入力軸(図示せず)よりカウンターシヤ
フト(図示せず)、ギヤ32にかみ合つているカ
ウンタギヤ(図示せず)、スリーブ2、スリーブ
2にスプライン嵌合されたクラツチハブ3、を介
して出力軸1に伝えられる。
この時、インサートキー4′の押圧面7とスリ
ーブ2の内周面6との当接面には、第4図に示す
ように、インサートスプリング5がインサートキ
ー4′を外方に押圧する力Fによつてインサート
キー4′を滑らせる力F2(前記Fの分力;Fsinθ)
と、摩擦力F3(前記下の分力;μFcosθ.μは摩擦係
数)が作用し、F2>F3のときインサートキー
4′は滑るが、同キー4′は溝により左右方向を規
制されているので、反作用によりスリーブ2が第
4図で右に移動し、F2−F3の力でスリーブ2の
スプライン歯20の側面8とクラツチハブ3のス
プライン歯30の側面9が接することとなる。従
つて、バツクラツシユt(第4図参照)が存在す
るとしても、低負荷かつ低速時に生じるスリーブ
2とクラツチハブ3の歯面間のガタ打ち音を防止
することができる。
前記インサートキー4′の押圧面7とスリーブ
2の円周面6との当接面の傾斜角θは前記摩擦係
数μにより左右されるが、例えばμ=0.28とすれ
ばF2>F3となる条件は前記θ=16゜以上あればよ
い。
第5図は第2実施例を示し、インサートキー
4′により押圧するスリーブ内周面6は、第1の
実施例と同一となし、クラツチハブ3のキー溝内
にコイルスプリング取付穴10を設け、前記イン
サートスプリング5の代わりの押圧ばねとして、
コイルスプリング11によりインサートキー4′
を押圧するようにしたものであり、その作用は前
記第3図、第4図の例と同様である。
第6図は第3実施例を示し、前記インサートキ
ー4′と前記コイルスプリング11の間に、ボー
ル12を介在させたものであり、その作用も前記
第3図、第4図の例と同様である。
[考案の効果] 本考案の歯車変速機の同期装置は、クラツチハ
ブとスリーブとのスプライン嵌合部の数個所に放
射状に、インサートキーが前記クラツチハブ側に
付設された押圧ばねによりスリーブ内周面に当接
されて設けられ、かつ前記クラツチハブに隣接し
たギヤのテーパコーン面上にシンクロナイザリン
グを嵌合させてなる歯車変速機の同期装置の、前
記インサートキーの押圧面と前記スリーブの内周
面との当接面を、該当接面を通る前記スリーブの
内周円の接線方向に対し、回転方向に向つて漸次
スリーブ中心に近ずくよう傾斜せしめてなるの
で、歯車変速機の同期装置の性能を損うことな
く、且つ構成部品の大幅な変更なしに、低コスト
でクラツチハブとスリーブのスプライン嵌合部分
から発生するガタ打ち音を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の歯車変速機の同期装置を示す縦
断面図、第2図は第1図のA−A断面矢視相当
図、第3図および第4図は本考案の第1実施例を
示し、第3図は軸に直交する要部断面図、第4図
は第3図の要部拡大図であり、第5図は第2実施
例を示す要部断面図であり、第6図は第3実施例
を示す要部断面図である。 1……出力軸、2……スリーブ、3……クラツ
チハブ、4,4′……インサートキー、5,11
……押圧ばね、t……バツクラツシユ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラツチハブとスリーブとのスプライン嵌合部
    の数個所に放射状に、インサートキーが前記クラ
    ツチハブ側に付設された押圧ばねによりスリーブ
    内周面に当接されて設けられ、かつ前記クラツチ
    ハブに隣接したギヤのテーパコーン面上にシンク
    ロナイザリングを嵌合させてなる歯車変速機の同
    期装置の、前記インサートキーの押圧面と前記ス
    リーブの内周面との当接面を、該当接面を通る前
    記スリーブの内周円の接線方向に対し、回転方向
    に向つて漸次スリーブ中心に近ずくよう傾斜せし
    めてなる歯車変速機の同期装置。
JP11076382U 1982-07-21 1982-07-21 歯車変速機の同期装置 Granted JPS5915827U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11076382U JPS5915827U (ja) 1982-07-21 1982-07-21 歯車変速機の同期装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11076382U JPS5915827U (ja) 1982-07-21 1982-07-21 歯車変速機の同期装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5915827U JPS5915827U (ja) 1984-01-31
JPH0122975Y2 true JPH0122975Y2 (ja) 1989-07-13

Family

ID=30257464

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11076382U Granted JPS5915827U (ja) 1982-07-21 1982-07-21 歯車変速機の同期装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0369386U (ja) * 1989-11-01 1991-07-10

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JPS5915827U (ja) 1984-01-31

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