JPH01226799A - α−石英ウイスカーの製造方法 - Google Patents

α−石英ウイスカーの製造方法

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JPH01226799A
JPH01226799A JP4982988A JP4982988A JPH01226799A JP H01226799 A JPH01226799 A JP H01226799A JP 4982988 A JP4982988 A JP 4982988A JP 4982988 A JP4982988 A JP 4982988A JP H01226799 A JPH01226799 A JP H01226799A
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安藤 汀
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐熱性、化学的耐久性及び高強度特性の要求さ
れる材料として利用されるα−石英ウィスカー(繊維状
結晶)の製造方法に関する。
[従来技術及び課題] α−石英(室温安定石英)は通常のシリカガラスと異な
りアルカリ成分を含有していない高純度シリカ材料であ
るため、耐水性、耐薬品性等の化学的耐久性に優れ、熱
膨張率が小さく耐熱性にも優れる。しかも、β−石英へ
の転移温度が約570℃と高温であるため、二酸化珪素
(S io 2 )の他の結晶構造であるクリストバラ
イト、トリジマイトに比して高温安定性に優れる。例え
ば、クリストバライトは200〜270℃で変態してし
まう。
又、ウィスカー即ち直径数−1長さ数百−程度の細長い
繊維状結晶は1通常の粒状結晶に比して内部欠陥が少な
い等のため強度(特に引張り強度)が高く、α−石英ウ
ィスカーもこの例外ではない。従って、α−石英ウィス
カーは広い分野でその用途が期待されている材料の一つ
である。
しかし、従来、この優れた特性を有するα−石英ウィス
カーの製法としては、高価な反応ガス。
高温・高圧条件等極めて特殊な条件下のものしか提案さ
れておらず、実験室レベルでしか製造できなかった。
本発明は、かかる課題を解決すること、即ちα−石英ウ
ィスカーを容易に実用レベルで量産できる製造方法を開
発することを目的とする。
[課題の解決手段] 本発明者はこうした見地に鑑み鋭意検討を重ねた結果、
珪素lj体を用いそれを特定の雰囲気中で焼成し、かつ
焼成後の冷却速度を比較的遅いものとしてゆっくり反応
させたところ、容易にα−石英ウィスカーを製造できる
ことを見出し1本発明を完成するに至ったものである。
即ち2本発明は上述の課題を下記手段によって解決する
(1)珪素(Si)を露点−10〜+13℃に設定され
たアンモニア分解ガス又は水素ガス雰囲気中1200℃
以上にて焼成し、少なくとも1100℃までの冷却速度
を30℃/分以下とするα−石英ウィスカーの製造方法
(2)珪素(Si)を含有してなるスラリー状物を多孔
質基材に含浸させ、露点−10〜+13℃に設定された
アンモニア分解ガス又は水素ガス雰囲気中1200℃以
上にて焼成し、少なくとも1100℃までの冷却速度を
30℃/分以下とするα−石英ウィスカーの製造方法。
こうした構成にすることにより、珪素(Si)は次の反
応機構によってα−石英ウィスカーを生成するものと理
解される。
(α−石英ウィスカー) 中間にSiOを生成するように徐々にSiを酸化させる
ことが重要である。−気に5i02とした場合、これは
クリストバライト結晶となる。
一般に、かかる反応条件下では窒化珪素(S13N4)
を生成するが、上記手段によれば予期に反してα−石英
ウィスカーを生成する。
ここで、a−石英ウィスカーとは、若干の他の結晶相(
X線回折法でピークとして確認できるか否か程度のもの
)、又粒状結晶が含まれているものを包含するものとす
る。
[好適な実施態様及び作用コ 原料としてのSiは99%以上好ましくは99.5%以
上の高純度粉末を用いるとよい。不純物が多いと高純度
の石英を得ることができない。その粉末粒径は11以下
、好ましくは0.5−以下にするとよい。内部まで雰囲
気の影響を受は易<シ、全体的にα−石英ウィスカーを
生成させるためである。
原料Si粉末はスラリー状物とし、多孔性の基材に含浸
して保持させた状態で焼成に供するとよい。Si単体の
大きな塊をそのまま焼成に供すると、ガス拡散が不充分
となって内部に未反応のSi単体が残存するためである
。又、スラリー状物とすることによって、基材表面に8
1単体材料の薄膜を形成することができる。スラリー状
物は通常の如く結合剤、溶剤等を配合して得るとよい。
含浸方法としては、刷毛塗布、浸漬、噴霧等いずれであ
ってもよい。多孔性の基材としては例えばアルミナ、コ
ージェライト等の多孔性セラミック、又ガラスセラミッ
クなどが挙げられる。
その平均孔径は500趣以下、気孔率は30%以上にす
るとよい。Si粉末のスラリー状物を分散保持し、α−
石英ウィスカーの生成を促進するためである。
Stの焼成は既述の通り露点−10〜+13℃に設定さ
れた雰囲気中で行なわなければならない。α−石英ウィ
スカーを効率良く生成させるためである。露点とは雰囲
気中の水蒸気分圧が飽和水蒸気圧に等しいときの温度で
あり、この露点を規定することによって雰囲気中の相対
湿度、従って水(H2O)の存在割合が特定されること
になる。
露点−10℃未満では水量が少なくなりウィスカーの生
成が極めて遅くなる。一方+13℃を越えると相対的に
水量が多くなり、やはりウイ゛スカーを生成しない。好
ましくは一5〜+6℃に露点を設定するとよい。α−石
英ウィスカーを生成するためには、雰囲気ガスはアンモ
ニア分解ガス又は水素ガス、即ち還元力の強いものを使
用しなければならない。アンモニア分解ガスとは、アン
モニ、アが分解して生じた窒素、水素等からなる混合ガ
スをいう。窒素(N2)ガス単独の雰囲気中では。
仮に露点等を調整したとしても5isN、aを生成し易
くなる。焼成温度は1200〜1400℃にするとよい
。1200℃未満では初期のα−石英ウィスカーを生成
しに<<、又I400℃を越えるとStが溶解してしま
うからである。好ましくは1280〜1380℃である
。焼成時間は1〜5hrにするとよい。雰囲気圧力は0
.7〜2気圧程度にするとよい。
焼成後の冷却速度は30℃/分以下でなければならない
。SiのS t 02への酸化反応をSiOを経由して
徐々に進行させ、もってα−クリストバライトの生成を
極力防止するためである。好ましくは16℃/分以下で
ある。又、この冷却速度は少なくとも1100℃〜90
0℃まで維持するとよい。
又、焼成温度から450℃以上降下した冷却温度まで維
持するとよい。
尚、上記製造工程において石英からクリストバライトへ
の転移を促進する。いわゆる失透性成分例えばI族、■
族の金属成分の混入は極力防止する必要がある。具体的
には、Si成分に対して0.5重量%以下、好ましくは
0.2重量%以下に規制すべきである。
こうしてα−石英ウィスカーが製造される。このウィス
カーは種々の長さ、径例えば長さ10〜400μl、径
1〜3辱のものを製造でき用途に応じて適宜使用できる
。かくて、このα−石英ウィスカーは濾過剤(フィルタ
)、酵素・微生物等の触媒単体、断熱材、保温材、絶縁
材、吸着材、赤外線放射体等2種々の用途に好適である
。特に、このα−石英ウィスカーはクリストバライトウ
ィスカーに比して変態温度が高く(約570℃)、オー
トクレーブによる高温殺菌が可能となり、医療用器材へ
の利用が期待される。
[実施例] 以下1本発明の詳細な説明する。併せて比較例について
も述べる。
平均粒径0.”In、純度99.6%のSi粉末100
 g及び第三ブチルアルコール500m1を粉fHfl
ボールとしてのアルミナ球石(15φm、  400g
、純度99.9%)と共にポリエチレンポット(内容積
500m1 )中にいれ、  120rpmで24時間
混合粉砕する。
次に、得られたSi含をスラリー状物を基材としての多
孔質アルミナ磁器(気孔径100−、気孔率50%、純
度99.7%)に含浸させる。次に、基材に含浸された
Si含有スラリー状物を黒鉛型内において下記表に示す
条件で焼成及び冷却し、その生成物について結晶外観及
び結晶相を以下の方法によって調べ、その結果も下記表
及び図に示す。
(a)結晶外観二電子顕微鏡写真 (b)結晶相: X線回折法 尚7表において結晶外観及び結晶相のいずれについても
、生成物全体の50%以上を占めるものを記載した。又
、第1〜3図は夫々試料NflL1. 5゜*10に係
る電子顕微鏡写真である。
(以下余白) *比較例 [注目  冷却速度は、室温まで表記した条件を維持す
る。
[注2] ウィスカーは三次元網目構造となっている。
表及び図から明らかな通り、実施例の製造条件によって
のみ所期のa−石英ウィスカーが生成され1本発明の節
回を外れる比較例によっては粒子状(外観)ないしはク
リストバライト又は無定形(結晶)のものしか製造でき
ない。
[効果コ 以上の如く本発明によれば、St原料を用いた気相反応
によって耐熱性等に優れた特性を有する高純度α−石英
ウィスカーを容易に製造できる。
特に焼成及び冷却条件を実用範囲内で設定することによ
り製造できるので、従来法のような極めて特殊な条件を
必要とせず、量産性に優れ、工業的価値は極めて高い。
本発明によって製造されたα−石英ウィスカーは耐熱性
、化学的耐久性、高強度特性の要求される材料として広
く利用できる。
【図面の簡単な説明】
N(Ll (倍率X 1000) 、第2図は試料No
、5(倍率×1000) 、第3図は試料Na*lO(
倍率X  500) +::係るものを夫々示す。 出願人  日本特殊陶業株式会社 代理人   弁理士  加 藤 朝 道(外1名)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)珪素(Si)を露点−10〜+13℃に設定され
    たアンモニア分解ガス又は水素ガス雰囲気中1200℃
    以上にて焼成し、少なくとも1100℃までの冷却速度
    を30℃/分以下とするα−石英ウィスカーの製造方法
  2. (2)珪素(Si)を含有してなるスラリー状物を多孔
    質基材に含浸させ、露点−10〜+13℃に設定された
    アンモニア分解ガス又は水素ガス雰囲気中1200℃以
    上にて焼成し、少なくとも1100℃までの冷却速度を
    30℃/分以下とするα−石英ウィスカーの製造方法。
JP4982988A 1988-03-04 1988-03-04 α−石英ウイスカーの製造方法 Expired - Fee Related JPH08759B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089950A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 公立大学法人大阪市立大学 断熱管の製造方法、断熱膜の製造方法、断熱管及び断熱膜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016089950A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 公立大学法人大阪市立大学 断熱管の製造方法、断熱膜の製造方法、断熱管及び断熱膜

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JPH08759B2 (ja) 1996-01-10

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