JPH0122407B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水タンク内の洗浄水を使用者の被洗浄
部に放出して被洗浄部の洗浄を行う洗浄器に関す
るもので、省エネルギーを目的とするものであ
る。

従来の洗浄器は第１図に示すような構造となつ
ていた。なお、この第１図は洗浄器として、用便
後の被洗浄部の洗浄を行う洗浄便器を揚げている
もので、１は便座、２は便器、３は使用者の被洗
浄部へ洗浄水を放出する洗浄ノズル、４は前記便
器２内を水洗いするための水を貯えるシスター
ン、５は前記シスターン４内に貯えられた水、６
は前記シスターン４内に設けられた水フイルター
で、この水フイルター６は水５中に没している。
７は前記シスターン４内の水５を前記水フイルタ
ー６から吸引して前記洗浄ノズル３へ圧送するポ
ンプ、８は連結パイプ、９は前記ポンプ７と洗浄
ノズル部３間に設けられた水タンク、１０は前記
水タンク９内の水を加熱するヒータ、１１は前記
水タンク９内の水の温度を検出して前記ヒータ１
０を制御し、水タンク９内の水温を洗浄に最適な
温度に保持するサーモスタツト、１２は前記ポン
プ７、ヒータ１０等を制御するコントローラ、１
３は前記ポンプ７、水タンク９等を収納する収納
ボツクスである。

上記従来の洗浄便器においては、前記ヒータ１
０に常に通電して水タンク９内の水温を洗浄に最
適な温度に保持しておき、用便後、前記ポンプ７
を付勢して前記洗浄ノズル３から温水を放出し、
使用者の被洗浄部を洗浄するものであつたが、前
記の貯湯方式は湯温が安定し、火傷の危険が少な
いという利点を有する反面、洗浄便器の不使用中
においても、常に前記水タンク９内の水温を一定
に保持するために、前記ヒータ１０への通電が行
われるものであるため、無駄なエネルギーの消費
が行われるという欠点を有していた。

本発明は、洗浄器設置室内へ使用者が入つたこ
とを検出して水タンク内の洗浄水の加熱を開始す
る人体検出付勢手段を設けることにより、上記従
来の欠点を解消したものである。

以下、本発明の一実施例を第２図および第３図
にもとづいて説明する。

第２図は本発明の洗浄器の設置状態を示したも
ので、第１図と同一番号のものは同一物を示すも
のであり、説明を省略する。１４は洗浄器設置
室、１５は前記洗浄器設置室１４のドア、１６は
使用者、１７は便座蓋、１８は赤外線検知セン
サ、１９は前記赤外線検知センサ１８の検知範囲
を示す。

第３図は上記実施例における制御ブロツク図を
示したもので、２０は前記赤外線検知センサ１８
の信号を増幅する増幅器、２１は前記増幅器２０
と前記サーモスタツト１１との信号をANDして
前記ヒータ１０を付勢するAND回路である。

上記構成において動作を説明する。使用者１６
がドア１５を開けて洗浄器設置室１４内に入ろう
とすると、使用者１６が発する赤外線を赤外線検
知センサ１８が検知する。そしてこの検知信号は
増幅器２０で増幅され、AND回路２１に入力さ
れる。この時、水タンク９内の水温が低い場合
は、サーモスタツト１１はオンしているため、前
記AND回路２１の出力が発生し、ヒータ１０を
付勢して前記水タンク９内の水を急速に加熱す
る。この場合、使用者１６はドア１５を開けてか
ら、スリツパをはく、服を脱ぐ、便座に座る、用
便をする等の行為を行つた後、洗浄を開始するも
のであるため、使用者１６がドア１５を開けてか
ら洗浄を開始するまでにはある程度の時間（短く
とも１分強）を必要とする。一方、洗浄に要する
水量は平均300c.c.程度であり、ヒータ容量として
1kwのものを用いると、水温15℃の300c.c.のもの
が洗浄水適温の40℃まで沸き上がるのに要する時
間は34秒程度であり、従つて洗浄を開始するまで
には前記水タンク９内の水は洗浄に最適な温度に
沸き上がつているもので、使用者１６は従来通り
洗浄に最適な温度で洗浄できる。そして使用者１
６が前記便座１に座つている間中は、前記増幅器
２０からAND回路２１へ出力が出ているため、
前記ヒータ１０はサーモスタツト１１のオン―オ
フ動作に応じてオン―オフし、従来と同じように
前記水タンク９内の水温を設定温度に自動制御す
るものである。そしてまた使用者１６が洗浄を終
えてドア１５を開け、洗浄器設置室１４内から外
に出ると、前記赤外線検知センサ１８への入力が
無くなるので、前記AND回路２１の出力はサー
モスタツト１１のオン―オフ動作に関係なくオフ
となり、前記ヒータ１０への通電を停止する。従
つて、使用者が居ない時に無駄に前記水タンク９
内の水を加熱するエネルギーロスは無くなる。

以上の説明から明らかなように本発明の洗浄器
は、洗浄器設置室内へ使用者が入つたことを検出
して、水タンク内の洗浄水を適温に加熱する加熱
手段を付勢する人体検出付勢手段を有しているた
め、洗浄器の不使用時には自動的に加熱手段の付
勢が停止されることになり、従つて省エネルギー
がはかれるものである。また、洗浄器設置室内へ
使用者が入つた瞬間からヒータへの通電が開始さ
れ、かつ水タンク内の水を加熱するものであるた
め、洗浄器の使用者がスリツパをはいたり、服を
脱いだり、用便をしている間に水タンク内の水の
温度を上昇させることができ、しかも洗浄に用い
る水量が約300c.c.程度の少ない量であるため、ヒ
ータとして1KW程度のものを用いると、洗浄を
開始するまでに、水タンク内の水を洗浄に最適な
温度に沸き上げることができ、従つて使用者は従
来通り洗浄開始当初から洗浄に最適な温度で被洗
浄部の洗浄を行えるというすぐれた特長を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の洗浄器の構造を示す上面図、第
２図は本発明の一実施例を示す洗浄器の設置状態
図、第３図は同洗浄器の制御ブロツク図である。 １…便座、２…便器、３…洗浄ノズル、４…シ
スターン、７…ポンプ、９…水タンク、１０…ヒ
ータ、１１…サーモスタツト、１２…コントロー
ラ、１４…洗浄器設置室、１６…使用者、１８…
赤外線検知センサ、２０…増幅器、２１…AND
回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 使用者の被洗浄部へ洗浄水を放出する洗浄水
   放出手段と、水タンク内の洗浄水を適温に加熱す
   る加熱手段と、洗浄器設置室内へ使用者が入つた
   ことを検出して前記加熱手段を付勢する人体検出
   付勢手段とを有する洗浄器。